作品投稿掲示板 - B-REVIEW

ふじりゅう


投稿作品数: 61
総コメント数: 911
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プロフィール
記録
プロフィール:
現代詩投稿=批評プラットフォームB-REVIEW 元運営。

ふじりゅうの記録 ON_B-REVIEW・・・・

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天才的投稿者

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獲得バッジ数

Docker

2022-10-05

帰路

2020-11-08

粘土

2020-09-21

Insane loop

2020-07-27

無能

2020-05-28

だっちゅーの

2020-03-05

カマボコ

2020-02-23

ぽえとーく

2019-10-04

えかきうた

2019-09-10

気まぐれな茜

2019-08-04

シーラカンス

2019-07-23

謝罪会見

2019-07-05

初化粧

2019-05-08

内ポケット

2019-03-10

有想枕

2019-02-03

消化器の裏

2019-01-10

踏切

2018-12-12

体温

2018-11-16

夏風

2018-09-17

死人は

2018-08-17

白い目

2018-08-05

ピルエット

2018-07-28

性と恋

2018-06-27

つばさ

2018-01-29

お前ら、ふざけるのも大概にしろよ。 運営ってのは根本的に、B-REVIEWの全権を担っている事になるんだ。やろうと思えば、データベースを弄って好き放題出来るし、ガイドラインの名の元に参加しているユーザーを排除することができる。 だから、ユーザーは、運営に対しては、厳しい批判の目を向ける事に対する権利をまた持ち合わせているんだ。運営がユーザーを排斥する権利を持っているからこそ、運営に落ち度があった場合には、それこそ精神がイカれそうになるくらい殴られる覚悟を持たなくてはいけない。 運営は、どんな言葉で口撃されようとも、排斥できる権限を持つ以上、きちんと向き合わなければならない。すなわち、ユーザーの皆様が、これはおかしい、と言っているのであれば、多くの人達が納得し得るようなスタンスと背景を示さなければならない。 花緒氏が運営にとって邪魔なのは理解できるが、ではなぜさっさとレッドカードを出さないんだ? ここまでダラダラと引っ張る必要もなかろう。花緒が邪魔、花緒が声を上げたのをいいことに、偉そうに文句を言う外野の連中が邪魔、そういった気持ちは今までの文脈から分かるのだが、だったらさっさとレッドなりなんなり発行すればいいではないか。 そもそも、もし現運営に正当性がはっきりしているなら、明らかにカード発行対象となる人達が沢山いる。私、ほば、花緒、澤、室町、沙一、諸々、本件に声を上げたユーザーは、未だかつて無いほど多数いる。 はっきり言って、どう考えても総じてレッド対象者だとしか思えない。 もしまだガイドラインなるものが有効なのならば、然るべき対応を取って、まずは現段階の安寧を図ることこそが、現運営がやりたいことをやる第一歩だとしか考えられない。 なぜだらだらとクソリプみたいな返答ばかりしているんだ? そんな、「お前の発言こそレッドになるだろ」みたいな発言をして、運営業務の時間を割くのであれば、さっさと連中を排除して、まずは第一歩、静かな掲示板を取り戻した方が、普通に作品を投稿しているユーザーにとっても建設的だとなぜ分からない。 ちなみに、当方B-REVIEWのプログラマーをしていた者なので、レッド発行後のアクセス制限のやり方を説明させて頂く。 まずは、DBでパスを削除し、再ログイン不可の状態を作る。後、Cookie削除プログラムをpage_header.phpに落とし込み、自動ログインを削除する。Cookie削除は、setcookieの第3引数の日付設定で行える。 ちなみに、私の以上の発言は、内部ファイルを公にした事も含めてあからさまにレッドカード対象であることを確信している。現運営が安寧な運営活動を再開できるよう、健闘を祈る。 (第8期運営方針)

2023-09-07

コメントありがとうございます。 批判を企図したものではないのですが、投票システムにつきましては比較的誤解されているように思いますので、こ沙一さんのコメントをお借りし、きちんと意味をご説明できればと思います。 当初、全員キュレーター制が終了しGoogleフォームによる投票制となってから数ヶ月が経っておりました。当時の運営はそれなりに役割分担がはっきりしており、かつそこそこ余裕も出てきたところでしたので、大賞受賞者+運営の斡旋4人の系5名による、discordによるスレッド&通話を利用した議論による選考形式を採用しました。 本選考形式は少なくともB-REVIEWの大義に則っており、また選考の形としても昔ながらの歴史ある形式ではあったのですが、何分運営の業務量がまあまあありました。 我々が運営にいる内はまだやっていけそうでしたが、後進の方々に運営が切り替わった時、流石にこの負担を強いるのは申し訳が立たないという思いが運営間で一致し、現行のコメントと選評による投票形式を採用した次第です。 何が言いたいかと申しますと、正直当初は葛藤が大きかったです。投票形式というのは下手をすると詩人の人気投票になりかねないですし、真の意味での月間大賞と言えるかというと中々ズレが生じていると思います。 要は、運営が最低限の負担で選考の形を維持出来、投稿&批評プラットフォームに沿うギリの形が、当時採用した選考形式でした。(現に2chとかで叩かれました) 無論、じゃあどんな選考にしてもいいじゃん、というのとは別ですが、基本的に現運営の意志に応じて、選考の形は編成し直していいものというスタンスです。ただ、未来の運営の負担にならないよう、現在の形式やソースコードはコメントアウトなりで残して頂けるとありがたいな、と思ってたりします。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-05

ご返信ありがとうございます。 作品の評に関しては、仰る通りだと思います。この手の作品に、低俗性をぬぐい去ることはまず不可能だと思っておりますし、ぬぐい去ることができるくらい文章に真摯に向き合ってきたと自信を持って言えません。 B-REVIEWにとって、ガイドラインは大切だ、と思う類の人ってめちゃくちゃ少なくて、当たり前ですが、多くの人にとってはただのルールに過ぎませんし、別にあろうが無かろうがどっちでもいいです。 そもそも、ガイドライン、とかいう名前の割には、やたら文面が思想的で、ルールがどうのという範疇を超えた事も書いてたりします。 自分は当時、この文脈の間に確かに存在するB-REVIEWの思想を考えたりしました。 まあそんな事を考えても特に意味はないのですが、そもそもB-REVIEWという場所において、ガイドラインが大切である理由、はたまた大切でない理由、そういった事をそれこそ一部の人がベラベラ語っていた事が、B-REVIEWが文化的な側面を底上げする一助になって来たようにおもっています。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-05

コメントありがとうございます。お褒めいただきありがたいです。 B-REVIEWが常に政治好きな訳では無いですが、こと本件に限っては、元々のB-REVIEWが好きだった人達が声を上げた、というところだと思います。 まあ、例えば道端をほっつき歩いてたら元カノが暴行を受けていた、となれば、元カノがどう思おうと助けずにはいられない人間の心理みたいなものでしょうか。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-05

花緒さん、ありがとうございます。 普段からきちんと文章に向き合っていないと、いざ書きたいことが出てきた場合困ってしまいますね。どうも感情移入できない主体を描くと、そいつになり切って書ききれないのが、私の作品の甘さや稚拙さの根源なのかもしれません。 転じて、B-REVIEWには二通りの運営がいると思っておりまして、つまるところB-REVIEWをより良い方向に変えたい者と、B-REVIEWをより良い方向に変えると言いながら、その実破壊の悦に溺れたい者です。 言葉尻だけを捉えれば、思い切った行動でB-REVIEWをリセットし、より面白い場所にします、的なパッションを感じたりするものですが、その実、ある場所を壊してしまうことそのものにしか興味が向いていないのでは?と思うところがあります。 その実、先日、選考の形が変わったとアナウンスがありました。昔ながらのキュレーター制っぽいことを、しかも絶対評価によって行う、みたいな事が書かれてましたが、私としては、選考の形を壊すことに興味があっただけなのではないのか?と思ったりします。 絶対評価による選考なら、我々が運営をやっていた頃、天才詩人さんが既に行われていました。しかも、きっちりとした選考、B-REVIEWへの評までお出し頂いた記憶があります。無論、選考チャットでの意見も頂戴致しました。そのレベルのことを一切合切行わず、とりあえず自分の眼鏡の度数に合う作品しか評しません、とするのは、破壊衝動が抑えられないだけなのでは? こんなテーマを、文章として落とし込むのは難しかったです。ただ、私が好きだったB-REVIEWが、もう一度B-REVIEWになるようなことをしたいですね。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-03

室町さん、コメントありがとうございます。 この手の議論口論は、文極でもそうだったかは知りませんが、B-REVIEWでもまあまあの頻度で起こっていました。私は少しだけB-REVIEW運営を担っていた時期がありますので分かるのですが、必ずこういう事が起こった際には ・もういいじゃん ・どうでもいいだろ ・文句つけるからB-REVIEWが更に荒れるんじゃ 的な外野の批判が、内外問わず出てきたりしました。 大体のB-REVIEW参加者は、別にこの場のコンセプトなんてどっちでもいい、詩が投稿できれば問題ない、と思っているかも知れませんが、実、B-REVIEWのコンセプトの象徴でもあるガイドラインなるものは、大変に重要な基盤であり、ガイドラインこそB-REVIEWが文化的活動たらしめている大きな要因のひとつだと思っていたりします。もし今のB-REVIEWユーザーの多くが、この地を這う虫達の心情に共感できたなら、それは中々ヤバい域に達しているような感じがしますね。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-03

ほばさん、コメントありがとうございます。 書くための勉強をしていない者が手慰みに書くものでは無い、みたいなニュアンスと受け取りました。書いて、投稿ボタンを押した瞬間には自分的にはまあまあのものができたぞ、なんて思ってたのですが、投稿し終わった瞬間に手直ししたくなるこの現象は一体全体なんなのか。書いて投稿しようと思ったら、やっぱ普段からきちんとインプットしていかなければ、いざという時にどうにもなりませんね。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-03

順不同ですみません。 コメントありがとうございます。議論をする者、それを眺める者、鬱陶しがる者、嬉々として読み耽る者、そして、それを気にせず作品を投稿しコメントする者、何もかもが批判の対象になりそうだし、何もかもが批判の対象となり得なさそう、まあそんな感じの作品です。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-03

お久しぶりです。コメント頂きありがとうございます。 そんな昔のことはすっかり忘れてしまいましたし、最早私はB-REVIEWの何者でもない屍みたいな存在なので、全く気にせずB-REVIEWを楽しんで頂ければと思います。 お元気そうで何よりです。 (森おじさん - Creative Writing)

2023-09-03

舜舜さん、おひさしぶりです。 作品まで書いて頂きありがとうございます。ここのところ投稿されてなかったとのことですが、是非モチベが上がりましたらB-REVIEWにちょいちょい足を運んでもらえると嬉しく思います。 恐らく書いて頂いた作品は即興と思われ、当時舜舜さんが投稿されていた作品と比較するとしょぼいような気がしますので、次はB-REVIEW投稿欄にて本気の作品をお待ちしております。 (Docker)

2022-10-09

花緒さん、ありがとうございます。 分かったような気になれる、みたいな作品をずっと書きたかったのですが、中々壁を登れない感じがします。今すぐにもっといい作品を書いてやる、的なモチベーションは最早ないですが、死ぬ前に一遍は書いて死にたいです。 (Docker)

2022-10-09

ABさん、ありがとうございます。 わかりそうでわからない、何となく分かるけど核心まで入り込めない的なやつをずっと書きたいのですが、なかなかそこまではたどり着けない今日このごろです。 (Docker)

2022-10-09

エイクピアさん、ありがとうございます。 ショートケーキの日の謎にピックアップして頂き嬉しく思います。どちらかというと、最もB-REVIEWをご愛好して頂き、最も継続してコメントや作品を寄せて頂いているエイクピアさんのバイタリティの方が、超人的であるし謎に思ったりしております。 (Docker)

2022-10-09

三浦さん、お久しぶりです。 ありがとうございます。本来はこういうのを書きたい派だったのですが、当時はあまりに説明不足すぎる気がしていたのでほとんど投稿してませんでした。 久しぶりに普通に作品を投稿して、何の気負いもなく作品にコメントをしてみたのですが、原初的な楽しさがこのサイトから失われてはいないということを感じ取りました。そういう純粋な体験ができることを素直に嬉しく思っております。 (Docker)

2022-10-09

さらりと読む人の心臓に入ってくる類の作品ですが、心臓に食い込んでくるほど洗練されていない印象を受けます。 たぶん文章を書くことに慣れている方とお見受けするのですが、慣れ過ぎている、或いはまとまりすぎているのが一因なのかもしれないです。 比喩の表現がほとんど直喩で固められているところなど、適度に暗喩を織り交ぜながら構成を練った方がよかったのではないかと思います。 他方、場面転換、浮かんでくる景色の移り変わり方にセンスを感じております。 >常緑樹も決して >evergreenでないなんて >見慣れた靴が など、言葉回しに光る部分もありますので、このような構文を適度に散りばめることで、さらに効果的な作品になるのではないかと思いました。 (秋愁)

2022-10-05

ありがとうございます。作品を読んで、筆者の考えたことはこうだ!などと読解するより、私はこう読んだ!という読み方の方が作者冥利に尽きる感じがします。 己の模様を考えたりする行為だけでひとつの作品が書けそうですので、その意味では簡単に書きすぎた感じもしますが、読み手に何かしら想像を与える事が出来たようで嬉しく思いました。 (帰路)

2020-11-29

ありがとうございます。確かに、色んな要素を中途半端に書こうとしてしまった節はあります。最近は詩を頑張って書いたり、読んでもらおうとする熱意があまり無かったように思え、反省すべきところだと思います。 (帰路)

2020-11-29

ありがとうございます。詩人の多くは生と死について考えたり、それについて書いたりするものだと理解していますが、私もまたその内の一人でもあります。 理論は大切なものですが、理論がメインとなってしまうことのつまらなさを書こうとしました。理論や理屈の底に眠るものが熱い感情や、ともすれば子供っぽいと言われるような言い分であるかどうかというものが、何かを伝える鍵なのではないかと思ったりしています。 (帰路)

2020-11-29

ありがとうございます。お楽しみ頂けたようで嬉しく思います。 (帰路)

2020-11-29

ありがとうございます。まともな詩を書こうとして、から回ってしまったようです。 声に出した時の音は普段からほぼ意識していないのですが、音が重要な作品かどうかの見極めも大切であることを思いました。 (帰路)

2020-11-29

なんか、初読はボヤきにしか見えない作品です。 ただ、「アベック」など現代の学生はまず使わないでしょうから、回想なのかもしれません。 何れにしても、筆者の主張っぽいのが(それが筆者が本当に思っているのかいないのかに関わらず)現れすぎている気がします。骨組みとしての感情は出来上がっているのですが、肝心の肉付けとなる部分がほとんどないですので、ただ悲しい気持ちをつらつらと書きました、としか見えないのが残念に思います。感情以外の部分をもっと書き足してはいかがでしょう。 (つまらない日常)

2020-10-11

短評で恐縮ですが、 > 優しい嘘でもいいから口にする僕のことが >君は行き着くところ好きなんだろう ここの文章に極めて違和感があります。明らかに必要な助詞が抜けているのですが、あまり狙ったものとは思えないです。 作品全体としては、後半が特に失速したと思います。アスタリスクも何を表したいのか不明瞭であるのと、必ず、の連呼はチープさを加速させてしまっているような気がします。 >証 も、証→あかし、と読みますので、し、を何故付けたのかよく分からないです。全体的に、あまり推敲が出来ていない印象を禁じえません。 (ロマンティストの遊歩)

2020-10-11

良作です。 如何に難しく、読まれないように、或いは読み解けないように書いてやるぜオラァ!!みたいなセンスで書かれた作品を多く目にしてきましたが、そういった野郎どもに本作を見せつけてやりたい気持ちになります。 たぶん賛否あるとは思うのですが、私が思うに、本作は極めて真っ直ぐに詩を書かれているところが魅力だと思います。真っ直ぐというと変な感じですが、要するに、自分の頭にあること、自分が浮かべた表現したいことを、そのまま文章に出来ているのだと思います。 私も含め大抵の人間はそんな事は不可能ですので、どの言葉や比喩、表現技法であれば自分の頭に浮かんだことを形に出来るのかに苦心すると思うのですが、本作を書いた筆者は、それをさらっと出来てしまうのだと思います。 まあ要するに、こんな難しいことをさらっと出来てしまう事に嫉妬心を覚えるということです。 (未来の川岸)

2020-10-11

80年後半〜90年代から定期的に人気を獲得し続けている色んなロックバンド。彼らの多くはアナーキーを体現したり表現しようとしていますが、彼らの素晴らしいところは、持ってくる比喩や題材、そして激しい音楽が見事に合致しており、それぞれの個性を獲得している点と考えます。 なぜ突然こんな話をしているのかと申しますと、例えば彼らが「自由が大切だ!俺たちは幸せになる権利がある!政府死ね!」と連呼した場合、すぐ消える表現者にしかなり得ない事を思うからです。 この手のテーマであれば、「見えない自由が欲しくて/見えない銃を撃ちまくる/本当の声を聞かせておくれよ」みたいな(あるバンドから引用した)三文でもっと広がりある表現がされている事を思いますし、「幸せ」とか「自由」とか、この世が腐っているということを、如何にそれらの言葉を安易に使わないで書くことが出来るかが、詩、なのではないかと思います。 ただ >私は数学が苦手だけれど ここは好きです。 (幸せと平行線)

2020-10-11

言うまでもなくあの有名すぎる作品を引っ張ってきているのですが、この手の作品の宿命として、元作品の作風や評価、表現が批評の俎上に上げられてしまうことを思います。 とはいえやはり、誰にでも分かるとはいえ元作品と筆者くらいはどこかに載せるべきとは思います。それが宮沢賢治氏への敬意になりますし、クリエイターとして必須なのではと。 作品のクオリティは結構高いと思います。若干気になったのは、 > 西に疲れた老母あれら あれば、の誤字だと思いますが、かなり勿体ない感じが。 > そういう奴らを >軒並みぶっ飛ばしたい 純粋にここは好みです。予想を裏切ってくる展開に作品への興味が増してくる効果があると思いました。 (誰ニモ分カラズ)

2020-10-11

優れた作品であることを前提として、敢えて気になった点を挙げてみたく思います。 まず、口笛がタイトルに入っていますので笛、または音がメインテーマと想像するのですが、どちらかといえば景色に視点が集中しているところに違和感を感じます。どちらかに絞るか、要所要所で音の情報を挟み込む工夫が欲しいです。 >志し 志→こころざし、と普通は読みますので、し、は不要だと思ったりします。 > 侵食を許さず心の内を、 >紙切れに書き記す、 いわゆるズラしですが、あまり効果的とは思えず、文章の長さを考慮してズラさざるをえなかったとしか見えない点が引っかかります。どうせこんな感じでズラすなら、何文かに渡って句読点の位置を変えていくなど、作品とリンクする仕組みが欲しかったと思います。 (口笛を吹いて)

2020-10-11

何故縦書きなのだろう、という疑問が最初に湧いてきます。「www」等を含め、本作は横書きが相応しいと思われる単語やネットスラングが出てくるにも関わらず、縦書きにしてフォルムを崩したところが不思議です。狙ったものなのか。 なんか、色んな要素を詰め込みすぎているように思います。例えばディズニーランドの1箇所が伏字になっている表現なんかも、これだけで1本書けそうですし、オナニーパーティだけでも30本は書ける気がします。 最後、本文(と明示されてはないですが、私はそう読みました)を集約する言葉として「。」で締められています。それなら、「。」で締められるように本文、特に主人公の一人語りを薄く冗長にしてしまった方が効果的に思います。 総じて素材のどれもこれもが個性を持ちすぎていて、上手く調理されていない印象です。 (無数のあるあるがぼくを殺すこと)

2020-10-11

かなり教養のあるハイターゲットを想定した作品と思いました。私が辛うじて知っているのはnPrくらいで、他は全く知らないか名前のみ聞いたことがある程度でした。 詩かどうかというと、確実に詩なのですが、詩情がどうのこうのという詩情主義で書かれていない点に好感を持ちました。とりあえずカフカは結構出てくる単語ですので、誰なのか調べないといけない気持ちになります。 (順列問題)

2020-10-11

ありがとうございます。表現しようのない事をなんとか言葉にしていきたいという情熱、ものを書くということの難しさを思いながらも何とか言葉にしていきたい感じが作品に出たのかもしれません。 ロジックは所詮ロジックでしかなくて、もっと大切なものを詩で表していきたいのですが、ある意味、ロジック以上のものを書けていなかったのかもしれないです。ご好評頂きありがたく思います。 (粘土)

2020-10-09

ありがとうございます。久しぶりに力を入れて詩を書いたのですが、過去の作風とはまた違ってしまったように回顧します。 あれやこれやと色んな作風を試しては辞めてしまうスタイルには賛否あるとは思いますが、コロコロ方向性を変えていくことそのものが私のスタイルとして確立出来れば、或いは、変わっていく中で一貫して変わらない芯がきちんとあれば、それは評価されるものになるのかもしれない、などと思っています。 (粘土)

2020-10-06

クソみたいな作品であると思います。 本来、こちらの掲示板内においてこのような苛烈な言葉を使用することはよくないことと思いますが、明らかに問題としか思えない詩文やモチーフで構成されているところ、ゴミとかクソとか言われても仕方ないことをしているのではなかろうか、と思います。 本作の何が問題なのかといいますと、文章を書いて何かを表現したり、表出したりすることそのものをバカにしていると思える内容であるからであります。それは、「クソが代」というタイトルで、国家をもじっている点を指摘すれば十分と思います。 また作中で「躁鬱」などの用語が出てくるように、躁鬱の傾向のある作品と捉えることができます。とはいえ、本作のような書き方では躁鬱でどうしようもない思考をそのまま垂れ流してみたと読むほかなく、要するに、脳みそに湧いてきた意味不明な文面をゲロってみた、としか考えられないところ、読むに値しない、作品と呼称するのも憚られるなにがしか、としか言いようがないのではないかと。 この手の文章を書きたいなら、チラシの裏にでも書くか、どうしても他者に見てほしいなら、SNSで適当なアカウントでも作ってひたすら垂れ流していた方がいいのではないか、と思われます。 (INTERNET)

2020-09-14

テレビゲーム、特にコンピュータゲーム黎明期の事情にはある程度は勉強をしていまして、作品に落とし込んだ形となります。一応、それらに何の興味もない視点を意識し、主人公はゲーム事情には無知であるという書き方をしましたが、恐らく成功はしていないであろうことを反省しています。 明らかに寓意のような作品を作ってしまったところ、ご指摘の通りと思います。 他方、「批判のための批判」を、私は特段悪いとは思わない立場です。例えば、無性にウザかったり、ハァ?と思ったりすることに対して批判を加えるのは至極当然と思いますし、それにまで何らかの発展性を加えないといけないのは変な感じがします。 ただ、本作で書き綴っている批判の為の批判がいいか悪いかという単純な話をしますと、もうこれは誰がどう見ても明らかに悪いことであろうと思います。つまり、論を重ねることによって、我々に何ができるのだろうか、或いは、何が得られるのであろうか、ということを考えます。テレビゲームに別に関心のない人格の持ち主が、テレビゲームについて論を展開したところで議論の場は冷え切ってしまうことと思います。議論とは同じ関心を持つ、違う立場の人間同士が、お互いの考えを熱くぶつけ合うものであってほしいですし、そういった舞台は、のちに読み返しても面白く感じるものなのだと考えています。後学の精神を逸した状態での議論は、口喧嘩以下のなにがしかでしかない、そういったことを考えたりしています。 ただ、私も怒りに任せて口喧嘩以下のしょうもないことを同じ運営の皆様に口走って、あとで謝る、的な失敗を繰り返していますので、私もまだまだ至らなさすぎることを非常に感じます。 (論破キーボード)

2020-09-09

ありがとうございます。何のための批判なのか、とおいうところにつきましては、実際のところを私の所有する論破キーボードに委ねますと、 ≪何のための批判かという点については本ツイートにて記述されているはずであり、公に公開された論にたいする反論を許容する姿勢の見られない人達に対する精神構造への批判である。もしそれより大元の私の批判へについて仰っているなら、それもまた私は丁寧に記述しているはずであり、つまるところ、公に公開された言説に対しての別意見を内包していたため、それを私なりに表現したにすぎない。公に言説を発信するのであれば、ある程度裏側の立場にある人への配慮、またはそういった立場からの異議質問へ開かれているべきであり、それこそ真っ当な言説を発信するものの使命であることは最早言うまでもないことであろう。この程度の常識をぐだぐだと説明しなければならない点、貴殿のポテンシャルの低さを非常に理解するところであるが、貴殿がわざわざ批判をしてきたのであるから、当然に私へきちんと返レスにてご説明頂けるのだろうね?≫ こんな感じになるかと思います。 とはいえ、論破キーボードの語っていることが正しいとは、当然ながらあまり思っていません。 昔「はい論破!」という言葉がけっこう流行り、クラスメイトがしきりに使用していたことを覚えています。私はこの言葉が大嫌いでありまして、あの言葉が流行ったことで少なくとも周囲では、議論とは相手の論を打破するためのものでしかない、という誤解が蔓延してしまったということを、思い出したりしながら本文を書きました。 (論破キーボード)

2020-09-09

すでにレッドカードが発出されている状況ではありますが、ご返信をしたいと存じます。 投稿前は気にならなかったのですが、投稿後確認した所改行や構成、余分な文章が点在していると考えていたところ、アリハラさんの仰る通りと思います。文章校正納涼といいますか、問題のある文章を問題と感じる直感にかけていたと考えていまして、少なくとも、文章を綴る能力を見直さなければ、と考える次第でございます。率直な評に感謝申し上げます。 (論破キーボード)

2020-09-09

コメント遅れたのを悔やむところなのですが、上手いです。 基本的に七五調のリズムで子気味よく展開されますが、一部そのリズムが崩されている箇所があり、それも明示的に崩しているとしか考えられない箇所であり、丁寧に作品を組み立てられていると思います。 >一礼したのちにやりと笑う とくにこの箇所ですが、「にやりと笑う」がリズム的に異質であります。異質であるがゆえに、笑い方、その歪な感じが伝わってくるのであり、単に「にやりと笑う」を普通の詩で記述したのでは表現できないニュアンスを伝達していると考えます。 >爛れた大地の片隅で が要所で記述されることで、舞台が印象づけられるとともに、他の詩句の軽快な感じとのギャップが効いています。作品の質としてはかなり高いように思われ、読みごたえもありました。 (爛れた大地の片隅で)

2020-09-06

文章が現代詩というより小説的であること、ビーレビ杯不参加作品であることからして、本作は作品としての甲乙を評することを企図したものではないように考えられます。 では、本作を書かれたパッションが何かという疑問が必然に湧いてくるのですが、恐らく、実話のニュアンスが組み込まれた作品のように考えられます。 実話を題材にして、それもネガティブなテーマで作品を書くことは自傷行為的であると思うのですが、自傷行為であると理解した上で作品化をすることで、作品の多様性が増すのではないか、などと考えました。 (今すぐ君に会いたい)

2020-09-05

良作と思います。 異なる母、と書いて、異母。もはや常識的な会話や立場でものを話せる状態になく、ぐちぐちと他者へ不満を垂れ流す存在というモチーフはどのコミュニティにも一定数存在しますが、詩としての展開、詩としての表現が光っているがゆえに、あらゆるテクストの中でも詩でしか表現できない領域の中で作品が整えられているように思います。 一人称視点で憐れむように母を見る姿が描かれますが、母を自己投影し、まさしくイボをどう扱うか、について後半語られていきます。最後の「疎ましい存在であっても」から私が感じたこととして、憐れむべき、そして疎まれるべき存在となってしまった母を、それでも感情の芯の部分で愛しているという、遠回りな愛情を思いました。愛を語ることについて、愛というものは大変複雑怪奇でありなまじ手を出すとやけどをしてしまう難しいテーマに思いますが、本作はイボを切り離したときの「烈しい痛みを感じる」視点を通して、まさしく母への愛を思うことができるのではないかと思うのです。 (異母)

2020-09-05

こんばんは、運営の藤井です。ご投稿ありがとうございます。 つきましては、引用箇所があるようですが、よろしければ引用元の作品を明記して頂きますよう、お願い申し上げます。作品へのコメントではなく、恐縮であります。 (意識)

2020-09-05

&さんの作品で、リフレインを使っている部分はあまり見ない気がしており、珍しい事をされているな、と思ったりしました。 &さんらしく、時間の流れが非常に緩やかであり、静寂の中で静寂を想うような、空気を感じるような作風はやはり面白く思います。 リフレインの部分ですが、そこの箇所だけかなり浮いているような感じがしていまして、3回繰り返した意味合いを強度を持って伝えきれていないように思います。と言いつつも、私自身リフレインは難しすぎて殆ど使わないですので、じゃあどうすればええねんと突っ込まれると何も言えないのではありますが、「蝉はもうじき〜」をリフではなく、詩句の至る所に配置する方が、短時間で蝉が死んでしまう様をより伝えられる気がしますし、より伝えられる方法が、本作にはまだまだ眠っているような気もしました。 (蝉はもうじき全部死んでしまうだろう)

2020-08-28

心理学では、同じ事を何度も何度も繰り返す事で人間の脳がエラーを起こすことがあると言われているらしいのですが、まさしく、そういったエラーを狙った作品のように思いました。 作品としてどうこう、といった批評の対象になりうるテクストというよりかは、言わば実験的な、何かそういった心理的現象を誘発させるものへ挑戦された作品と思いました。 あえて評をするとすれば、本作自体が後半はバグったかのような表現をされているところが印象的です。他方、詩として見るならば、後半の不可解な文字の羅列をも何らかの意味があると読みたくなるのですが、文章表現というより映像表現と言った方が似つかわしく思える文体であるところ、読もうと思っても読ませてくれないような、読者と作品に一定の距離があるように思います。 距離を置くのであれば、もっと手の届かない閉鎖的な作品に、つまり詩としての範疇を超えたバグり切ったセンスで書かれた方が良かったかもしれませんし、もしそうでないのであれば、形式の選択に問題があるのではないか、等と思ったりします。 (好き好き 大好き 愛してる)

2020-08-28

惜しい気がします。 戦争、というものを悲劇である、というのは一般的な日本人全員が共有しているような気がしますが、短絡的に、戦争はダメであると頑なに主張出来るほど単純なものではないと思われる、冒頭はそういったものを感じさせられます。 後半、主人公の願い、と言いますか懇願、悲愴のようなものが記述されます。ぱうらさんの作品は、書かれているものが創作であろうとリアルを感じさせる作風が特徴的と思いますが、本作後半はそれが鈍ってしまったように思われます。 自己の悲しみ、願い、それらはどれだけ言葉を尽くしても真に人には伝わりづらい事を前提としつつ、それでも文章として伝えようとする、そういった奥深さがない印象です。 こうして欲しかった、と書いたり他人に伝えたところで、こうして欲しかったという感情のみでない複雑な心境は当然伝わらないのであり、そういった複雑なものを伝えようとするのが、詩であり、ものを書くということではないのか、と思いました。 (戦争やめろ!)

2020-08-28

海花さん、おひさしぶりです。 以前より注目を集める書き手であったと記憶しておりますが、本推薦文を見るに、やはり文章力のある方と思います。背景が分かって面白くなる作品、そうでなくとも面白い作品、様々ありますが、作品の完成度が高ければ読者が背景を分かっているかそうでないかは微細な問題であり、むしろ背景を調べたくなるほど作品として優れているものを書くことが、書き手としての理想のような感じもします。 海花さんにとって、本作はまさしく、背景を調べるに至るほど優れた作品と感受されたと思料しますし、推薦文として、そういった視点で批評を記述することもまた、書き手として優れていることの証左であると考えたりします。 また、暇でどうしようもないとき、忙しくて全てを忘れたいとき、釣りに出かけたのにさっぱり釣れないとき、諸々のタイミングでなんとなくB-REVIEWに参加されたくなった場合に、ちらっとお顔を拝見できれば幸甚であります。 (針金たちの小さな物語、彼らは生きている)

2020-08-23

花緒さん、ありがとうございます。 明らかに元ネタが明示的であり、見る人が見ればこれこそ中傷であり揶揄なのではないか、と思われても仕方のない愚作を投稿しているところ、花緒さんのみならず参加者の皆様には失礼をしております。 公共性のお話が出ましたので、其方に沿ってご返信を書き始めさせて頂きます。 B-REVIEWにおいて、設立当初(初期)より一貫して掲げられていたテーマがあったように記憶しておりまして、 ①マナー遵守 ②公共性の確保 ③イノベーション であると理解しております。マナーやイノベーション、特にマナーに関してはこれまでに様々な議論がありましたのでここでは置いておくとして、②公共性の確保とは何なのか。 当方は公共施設の管理運営の職場に務めておりますが、その知識によると ①健全かつ開かれた運営 ②排他的または差別的なサービス提供の禁止 ③規則に則った業務遂行 が重要であると認識していまして、特に②を如何に判断するか、が公共施設運営の難しさであります。 ②は、つまるところ、公共施設に1ヶ月風呂に入っていないと思われる輩が来たとしても、イカれたバイクに乗ったモヒカン男が来たとしても明確な理由がない状況で意図的に排斥する事は不可能であり、また、ご利用機会が著しく多い有料顧客に対しても、優遇措置を取ることが出来ないということでありまして、即ち、規則に沿った行動のみが求められる厳格さがあります。 とはいえ、これはあくまで現実世界の話であり、B-REVIEWにおいてはまた趣旨が変わってくることを思います。 * 本作の主人公は、ネット界隈ではまともそうに見えるのですが、現実世界でこの様な老人に絡まれた場合にこの様に論理的っぽく話すことは事を面倒くさくさせるだけであり、仮にも年齢が上のものに対する礼儀が明らかに足りていないのであり、余程喧嘩っぱやい者でない限り「あ、すみません、散らかってますね……後で片付けておきます。」で話が終わるのだろうと思ったりします。 要するに、本作の主人公はネットに入り浸る陰キャ的な口撃性の高い持ち主ではあるのですが、それを踏まえた上で、私の立場に置き換えて勧善懲悪を軸に書いた代物(のつもり)であります。 ネットにおいて、批判に開かれていたり、批判をする際のスタンスや批判の文章そのものが公共的に開かれている事が重要であることは自明と理解していますが、他方で、現実世界において常識かというと、そうではないことを思います。同級生などに「お前ネットで詩書いてるなんてキモいよな」と批判或いは中傷をされたところで、彼等が批判に開かれているべきとは思いませんし、彼等に対して、批判に開かれているスタンスを取る必要があるとは思えません。 * 批判に開かれていない事が当然の社会において、此方がわざわざ批判に開かれている必要性があるのかは甚だ疑問であると考えるのは致し方なく、即ち、批判を受け入れる素質のある人達が概ね批判を受け入れなくなり、元々一方的な中傷と揶揄をし続ける人達に対して一方的に中傷や揶揄をする事でしか生き残る事が出来ないのなら、批判に開かれている人財は極々僅かなコミュニティに属する者のみとなる事が想像されます。 * 長々と語ってしまいましたが、本作は勧善懲悪ものです。老人が悪であり、主人公は善人に見えるように書きました。これが普通であると見えるのが常識的な考えとは思いつつ、やはり現実的に考えると、主人公の行動には問題があると考えられると思ったりします。 まとめに入りますが、そもそも本件は勧善懲悪的に書いてはならないものであり、溜飲を下げているだけでは無いのか、といった類の批判が来ることは当たり前である事を思います。主人公は完全に私の立場ですので、主人公を美化し、相手を悪者にするという類の書き方をするのは当然に作品の幅を狭める行為に他ならない気がします。 私自身として、やはり私のした事は間違ってないのではないかという感性があるのですが、はたして本当にそうなのだろうか、ということを迷います。私を天使のように書き記す作品を投稿する事で、私そのものを批評の遡上に上げ、藤井に対する気持ち悪さを持って頂かなければ、私自身が個人的に間違ってないと思う手前、バランスが取れない気がしているのであります。 (落ち葉が散らばっていただけのCreative Writing)

2020-08-15

物語が面白くなりそうなタイミングで切られたような印象があります。 どちらかというと、小説やシナリオの序章的な感じがしていまして、もう少し作品に面白く感じさせる鍵のようなものが欲しいと思いました。 しゃくやくさんはいい詩を書かれますが、ポエジーを本作にももっと詰めるなどすれば、細部まで読まれるものになれるような感じもします。 (ガラ、シャ)

2020-08-13

とても力の入った作品と感じます。なんといっても、窮屈なくらい閉塞感のある視点で描かれた描写と、平仮名で表現された言葉のバランスが面白いです。特に、「にじいろ、もぐもぐ」というタイトル及び言葉が、悲痛な文章をより強調させていると感じます。 先日、私のツイキャスにて此方の作品を勝手ながら取り上げさせて頂いたのですが、その際に「真情があるから響く」「にじいろもぐもぐが硬さをふっきっている」という素晴らしい評をコメントとして頂きました。私が発言したものでは無いのですが、此方に付記致します。 恐らく宗教的知識が前提の下に書かれた作品のように思え、私にはそちらには疎いですので中々細かい部分まで読み取れず、悔しい感じもします。私ももう一歩知識をつけなければ、と思ったりします。 (にじいろ、もぐもぐ)

2020-08-11

相変わらず上手いです。 本作、白、と赤しか出てきていないのですが、広大な白の映像を示したあとの中盤からの赤。赤の液体をぽとりと落としたように、シミになって広がっていく感覚といいますか、どのように想像させるかが計算されているとしか思えない作品です。 白川さんの作品は、特に本作は舞台が大変広く、独自の視点を持たれているように感じます。絶対に私には書けない作品に嫉妬を覚えますが、長く読みたいですので、是非B-REVIEWに居座って頂ければ。 (終始点)

2020-08-11

前作は散文、といいますかポエムチックな作風とはまた違ったテイストの作風だったと記憶しているのですが、今回はいわゆる「詩」としてオーソドックスな感じがしまして、色んな作風を試されているのだと感じます。 偶像、ですので信仰を題材にしたものと思いますが、信仰とははたして何なのだろうか。何となくですが、そういったものを追究された作品のように思いました。 (偶像)

2020-08-11

ありがとうございます。 余りにどうしようもない文章を書いているという意識があり、お目汚しを失礼しております。 物語の流れにつきまして、かなり想像しやすい、驚くような展開には至っていないところ、最早ショートショート的な文章にすら至っていませんね。(躁)鬱病を表現する、を主題として書いたに過ぎず、物語構成まで練り上げてませんでしたので、不甲斐ない気持ちであります。 私自身が数週間前より鬱病を患い、運営業務へもまともに着手出来ない最中、現状を笑い飛ばすような作品を書いてみたいという、しょうもない欲求を我慢出来なかった事に起因致します。そういった意味では、最早内輪ウケ的な作品とも言えるのでありまして、何とか内輪っぽさを脱臭したかったのですが、中々そこまでは至らなかったようであります。 ご講評ありがとうございます。勉強になります。 (言い訳と善意 -Creative Writing-)

2020-08-08

ありがとうございます。 書けないことを書こう、と意識して書いた訳では無いのですが、書けないものを表現したいという欲求は書き始め当初より一貫して持ち合わせていました。。。ふと思えば、詩は様々な文体や表現の形があるにせよ、《書けないことを書く》ことが根底にあるように思いまして、そう考えれば、クリエイティブライティングと詩は文章表現こそ全く違ったものではございますが、元を辿れば同じものに行き着くような気がしています。 * 藤井がくだらない上どうでもいい話を延々垂れ流すくだりは、削るか削るまいか悩みましたが、長すぎるからこそ藤井のウザったさを読者へ伝えられるのではないか、との思いで敢えてクソ長く致しました。作中の藤井に少なからずウザさを覚えて頂けたようで、安心しております。 * 人に興味を与えられないと考える横高は、藤井から受けた異常なまでの興味関心を興味関心と受け取らず通交を断つ。興味を与えているか与えていないかという所を真に感じられるのは、自らが興味を持った人に対して興味を与えられているかどうかにしかないのではないか。構造を転換すれば、人に興味関心を与えられている実感、満たされた思いを感受するには、人に興味関心を持てる才能があるかないかで凡そ決まるのではないか。 そのようなどうしようもない感じを、どうしようもない文体で書くこともテーマの一つでした。 しかし、思えば、書けないと思いつつ、書く。表現しようのない事を、表現する。これは傍から見ればこれ以上なく馬鹿馬鹿しいように思われると想像するのですが、私程度の非才が、それでもモノを書きたくなってしまったり、モノを評価されたがっていたりするのは、不思議な感じがしてきます。しかし、バカな事を、バカと分かりつつバカをやるという、どうしようもない精神性が、私は何気に好きだったりします。 (言い訳と善意 -Creative Writing-)

2020-08-08

ありがとうございます。内容的には、私自身をネタにした作品ではございますが、一定数の方にもひょっとしたら当てはまってしまうのかもしれません。 読めていない、と仰っていますが、恐らく、読ませるだけの文章へは行き着いていないと考えられるところ、私の不出来を思い知らされます。文章とは、難しいものです。 (言い訳と善意 -Creative Writing-)

2020-08-08

ありがとうございます。実際鬱病真っ最中の中で書いた作品なのですが、如何に伝えるか、如何に表現しうるかについて色々と構成を考えました。 人は人に想われたいが、人は簡単に人を想う事など出来ない、という当たり前の事を、どうすれば当たり前でないように書けるのか。本作はそれに成功しているとは思いませんが、成功することなど一生こなくても、追究していきたい気持ちになります。 (言い訳と善意 -Creative Writing-)

2020-08-08

よくある、といえばよくあるのですが、この様な事をよくある、と私が当たり前のように思っていること自体の良くなさ、みたいなことを思います。文章としてみると、日記的なるものから逸脱しきっていない感を禁じえません。「転」の部分を練り直すことでもっと良作になり得るような、そんな気がしました。 (バロック)

2020-08-02

評、ありがとうございます。 本作では「わたし」が徐々に「おまえ」と読者目線へ変化していくわけですが、作品に自我が気付かない内に影響を受けるような、そんな状況へ不遜にもチャレンジした結果となっています。 自己から逸脱したような作品を書こうと思っても、当たり前ですが書くものは自己の経験や知識以上のものを発出する事が出来ないと考えられるところ、巷で自己とは別の作品を生み出すと語られていることには理解し難いところがあるのですが、他方で、自分のことを語ろうと思っても当然自己には切迫出来ないところ、文章とはなんぞや?みたいな疑問が生まれてきます。 確かに本作、笑い飛ばしてしまわないと、まともな文章にはなり得ないのかもしれません。もう少し文章構造を練ってみます。 (Insane loop)

2020-08-02

ご返信ありがとうございます。 申し訳ございません、一部何についてのご返答/ご質問か分かりかねます。 「作者の反応は関係なく」とありますが、該当のコメントは作者の返信を受けてのものは一切なく、作品へのコメントと見受けられます。 雰囲気作りとしての義務、へお答え致しますと、何処の場所でもそうですが、雰囲気作りの義務を強いている媒体は多くあると存じます。無論それだけではございませんが、この場所は仰る通り、雰囲気作りとしての義務もあるサイトです。ご理解頂けますと幸いです。 これ以上何かご質問やご批判等々ございましたら、お手数ですがフォーラムまたは運営公式Twitter(@breviewofficial)のダイレクトメール等でお願い申し上げます。 (詩を作るということについての一省察)

2020-07-15

黒羽さん、こんばんは。運営の藤井です。 黒羽さんの此方の作品に送信されたコメントは、ガイドライン違反に接触する恐れがございます。 恐れながら、批判的コメントを書く場合、もう少し丁寧に記述頂く事を求めます。 (詩を作るということについての一省察)

2020-07-11

詩というより、当サイトが提唱しておりますクリエイティブ・ライティング的なる文章に近いような作品として読みました。 明らかに文章とは呼べない記号の羅列のようなものであってもそれを好む人はいますし、最先端の芸術作品は得てして一般的に理解されにくいもののように思います。他方で、私も筆者と概ね同じスタンスではありますが、その様な難解な文章を否定する作品を生み出す事による反発の意思が世の中にあっても良いようにも考えます。 とはいえ、文章として読みますと、あまり好感を持つことは出来ませんでした。本作のような文体で何かを表現する場合、様々な否定意見を考慮する必要があると思います。 例えば、 > 私が何に注目し >私が何を思い >私が何を話そうとし >そしてそれに失敗したか を伝えたい、としていますが、「創作とは日記を書いたり、感情を吐露する事ではない!」なる否定意見が出てもおかしくないように思います。 筆者もこの場に参加されている以上、作品がクズでも共感されたり悩みを打ち明けられればいい!的な価値観だけをもって創作されているわけではないと思いますので、あくまで作品としての価値を上げるためにも、様々な否定意見に対する一定の回答や深い考察の過程を文脈に交えつつ、表現をする事で文章としての存在感が高まると思いました。 (語るなと語るな)

2020-07-09

上手いです。 数年前からグラスに注がれたであろう水が、そのままの形で表面張力の状態を保っている。普通に考えると有り得ない状況ですが、 > 時間が止まっているのだろう。 の一文で、きちんとその違和感を回収出来ています。 違和感を回収すると共に、そのグラスの不思議な感じ、或いは紫色の水への興味関心、或いは無音の空間、或いは薄暗く埃に塗れた室内など、グラスに留まらない景色をこの1文のみで想像させることに成功していると思います。 > 八角形のグラスが卓上にある。 しかしながら、私個人としては、冒頭のこの文に勿体なさを感じました。一般的には丸いグラスが主に使用されていると認識していまして、八角形のグラスはそこそこ珍しいと考えますところ、またグラス自体が何の変哲もないように冒頭で描写してしまっているところ、八角形のグラスへ興味を湧かせるような、または明らかにそのグラスに視線が持っていかれるような動きのようなものがあれば、一味違っていくのではなかろうかと考えます。 (glass)

2020-07-09

よくよく考えれば、身体中に張り巡らされている神経の情報は全て脳に送られ、常にその情報を処理しています。1日起きて、なんやかんや過ごしているだけでも夜になると疲労が溜まっていたりするのですが、それ程多くの情報を常に処理していれば、そりゃ何もしなくても疲れてくるわ、などと考えたりします。 打てば腫れる肉体ではありますが、髪の毛や爪は数少ない痛覚のない人間の組織の一部であると考えると、特に髪の毛に痛覚が無かったのは幸いであったな、等と、本作を読んで考えさせられます。 (女子高生)

2020-07-09

様々な場面をベースに詩文が挟まれるような形で書かれていて、物語ともいえず、完全に詩ともいえず、という位置づけを狙って書かれているように感じます。ただ、正直に申しますとやや冗長に感じました。何故かを考えるに、構成や場面の説明がきっちりし過ぎているのだと考えます。 その丁寧さは恐らく筆者の性格によるものとは思うのですが、あえて丁寧にしないこと、あえて霞ませること、わざと書かないことを要所で差し込む事によって、文章全体がキリっと纏まってくるように思います。 (かいてんたい)

2020-07-09

ありがとうございます。創作であることを前提に書いてはいますが、本当は、それすらもどちらでもいいほど圧巻な作品を書ければ冥利に尽きるのだろうと考えたりします。 単純な構造でありふれたテーマをもって書いていますので、文脈や単語の繋がり、心理描写のみでどこまで書けるか、みたいなところを意識しました。改めて、コメントありがとうございました。 (教室の一角 pattern 2)

2020-06-28

ありがとうございます。そうですね、基本的に主観的に書いていますので、主人公が感じたことが現れています。ただ、赤信号そのものも、現実と比喩の中間のような位置づけに置いて書きました。 (教室の一角 pattern 2)

2020-06-28

ウトイさん、こんにちは、運営の藤井です。 >私には何が良いのか全然分かりませんでした。 こちらのコメントに関しては、ガイドラインにある「また、十分な理由を明示しない酷評/罵倒を禁ずる。一言コメントでの酷評はしないこと。批判的な評を書かざるを得ない場合、作者や場に資するように配慮して書くこと」に違反する恐れがございます。 特に批判的なニュアンスのあるコメントを記述する際は、場の荒廃に繋がる恐れがございますので、理由や論拠を明示して頂きますようお願い申し上げます。 (ほどよい加減にさよならを)

2020-06-19

ご返信ありがとうございます。 考察に関してですが、私も考察を促すに値する作品を実際問題として書けてはいないので、何とも言い難い部分はあるのですけれど、ご自身でも仰っているように「この場所は考察をする読者がいない」のではなく「考察をする類の文脈を築けていない」という認識に相違はないと思料します。 私のことを棚に上げてしまうことをお許し願いたいのですが、本作に限って言えば、考察を意図した作品に見えにくいことが主因であると考えます。その要因として、①本作は事実が概念のままに書かれてある点、②内面の模様へ誘う文脈が考察を意図した文章としては薄い点、が挙げられると考えます。 例えば >天使のコーヒーか永遠の雨、どっちがいい? と彼女は「英語で」「独り言のように」言った、と書いてありますが、主人公は「彼女の英語を日本語に翻訳して、結局どういう意味だったのか考える」点で締められています。 考察に値する文章を作るのであれば「なぜ英語で言ったのか」「なぜ独り言を言ったのか」「どういう企図があったのか」などについての葛藤をベースに、主人公と彼女の距離感を演出したりその場の空気感を演出することで作品に奥行きが生まれることを思います。 本作の場合、相手との関係なども、場所の情景も、心模様も特段説明がないままに「天使のコーヒー」「雨のコーヒー」などが登場しています。人間同士の微妙な距離感や脆さ、欲望や不安、葛藤などの要素が概ね薄いために、考察を意図した作品ではない、と誤解されやすい文章に至ってしまっていると考察します。 とはいえ、こちらの場所は「筆者がどうであるか」に他所ほど力はなく、あくまで「作品がどうであるか」に対して主眼を置いたサイトとなっている、と考えます。よって「こんな底辺作家の詩ごときに考察などしてやるものか」といった考えが蔓延している場所ではございませんこと、付記させて頂きます。 (angel coffee? eternal rain?)

2020-06-18

拝読しました。 冒頭の話は丁寧に作られていると感じます。彼女が帰国子女であることや、英語がよく聞き取れなかったこと、主人公の解釈などがすんなり入ってくる構成です。 本作の欠点として、中盤以降の文章のバランスが上手く取れていない事を思います。例をあげるに >サンタになって は唐突だと評します。作中の時期が6月であることや、天使とサンタはなんらの関連性もないことなど、前後の文脈からすると突然過ぎてバランスが取れていない、と存じます。また、唐突であることを分かった上での詩的表現とするために、作中で適宜詩的表現を差し込んでおく、などの配慮もなされていない事から、良い表現と感受することは難しいのではと、不遜ながら考えます。 また、私の読んだところでは「悲しい願い」の、悲しい部分や願いの部分のどちらも理解する事が出来ませんでした。悲しい願いの強度を高め、最後の一文を際立たせるためにも、悲しいのはなんなのか、何故願う必要性があるのか、等を掘り下げて記述する必要性を思います。 (angel coffee? eternal rain?)

2020-06-17

ありがとうございます。 本作は一般的に詩と言われているものとも、それに類推する詩的表現とも一致しない変な文章として書きました。 そういった作品ですので、色々ご指摘がある事を想定しておりましたが、好意的に捉えて頂いて嬉しく存じます。 >生まれの違い につきまして、私としては、生まれ以上のもっと広い意味合いとして書きましたが、そこまでの表現力が出せていなかったかもしれません。 一連目につきましては、わざと他の連と比較して言葉同士がそれほど噛み合っていないように作りました。一連目で余りに形式的表現や一般化されて手垢に塗れた表現を使用してしまうと、新しい作品や表現として読まれるに至らないような気がしたことに起因します。とはいえ、文中のテーマははっきり申し上げますと手垢に塗れていますし、一連目の受け入れのされにくさが悪い方向に転がっているような気もします。 作品を生み出す事は簡単でも、新品の香りのする作品を作り出すのは途方もなく難しいと感じます。改めてコメントありがとうございました。 (教室の一角 pattern 2)

2020-06-17

>射程圏内に入る全て は語弊があるような気がしますので、「ほとんど」と修正致します。大変失礼致しました。 (突然失礼します、場にそぐわないかもしれませんが、宜しければお読み下さい。)

2020-06-13

ありがとうございます。 仰る通り、言論や社会に対してのデタラメな感じ、及び、作中の何もかもがバカバカしいっすわ!的なるものを書いた作品です。 元ネタは大学生の時の知り合いが、ここまででは無いにしろ似たような活動を行っていた事に由来します。(無論、文中の登場人物の名称は適当に付けました。) 根本的に、何らかの目的意識や達成し得る何か、またはそれなりに利他の精神を土台としてボランティアや起業、セミナーその他諸々へ足を踏み入れるものであると思うのですが、私の大学では「兎に角何事にも挑戦し、失敗しろ!そして学べ!」みたいな言説や風潮が蔓延していました。 その結果、何一つ明確な目的意識も、利他的理念も無いままに漠然と「自分磨き」の旗を掲げて様々なジャンルに挑戦し、そして爆死していく様を目の当たりにしました。 他方で、彼等は「爆死した」事すらも認識の範疇になく「挑戦したことそのものがいいんだよ、失敗は成功のもとってね!」的なノリで暴走した機関車と化している状態でありましたが、その様な人達が実際問題として大学では褒められ、有能扱いをされ、発言権を多分に所持出来ていました。 何が言いたいのかと申しますと、私がその様な人達に対してAの如き批判を浴びせたところで、ぬるぬるとかわされつつ「マジレス乙www」的な返答が展開されるノリがあったところ、ただただ「真っ当な言論や議論」そのものの虚無感を当時感じた次第であります。 別の話となりますが、本作を書いた当初は、誹謗中傷はダメ、絶対!なる価値観が爆発的に広まっていました。 その名残で「それ誹謗中傷だよね?」のような会話がネット上で現在も多く見受けられますが、「誹謗中傷を否定する発言もまた誹謗中傷である」という構造、そして「誹謗中傷を否定する誹謗中傷を否定する発言もまた誹謗中傷であり、それを批判する言説もまた誹謗中傷の側面が多分にある」というスパイラルに陥っている事に誹謗中傷を否定する人物のことごとくが認識していないところ、この様な体たらくで誹謗中傷なんかが無くなる訳がない、と誰しもが思うと存じます。 本作においても、作中の藤井龍平が「Aに対しての誹謗中傷は許せん!」と語っているものの、その内容には一切触れずに「ダメだ!」とただ主張しています。藤井は「正しい言論の場で、この問題を考えて欲しい」的に主張していますが、そもそもAの如く藤井に批判が来たとして、たぶん藤井は「お答えしかねます」などと返答したり猿の様にキレて撤退することが予想されるところ、誹謗中傷そのものや、中身や構造をひとつも考えずにいる者が誹謗中傷を否定することのバカバカしい感じを書いた次第であります。 長々と書きましたが、本返信冒頭でも記述した通り、少なくとも作中の射程圏内に入る全てはバカバカしいよね、的な事を表現したい欲求がおさまらなかったので、ついつい投稿してしまった作品です。 とはいえ、読み返したところ、文章にキレがあまりなく、かつ、文自体に普通におかしいところが多くありまして、痛恨でございます。 表現したいものを、もっとちゃんと表現するためには、まだまだ「文を書く」ことそのものの技術レベルが足りなかったと自覚致しました。 なんかえらく長文になってしまい申し訳ないですが、ひとまずご返信とさせて頂きます。 (突然失礼します、場にそぐわないかもしれませんが、宜しければお読み下さい。)

2020-06-12

ありがとうございます。Aの「正しさ」につきまして、仰る通りと思います。本作の文脈として、Aの完全なる正当性を主張するようには書かないように努めましたので「それ言って意味あるの?」なる発言への見解も、その通りに感じます。 「無償なる利他の精神」につきましても、これほど言いたかったことを先んじて書かれてしまうとは、と存じます。A自身に無償の利他の精神が感じられないように、作中の「藤井龍平」にも無償の利他の精神が感じられないように(作中の藤井は、自分が嫌だから、という自分中心で行動しているっぽく書いたつもりであります)、そもそも無償なる利他の精神は存在しないようにも考えられるのですが、他方で「自己満足を大前提とした無償なる利他の精神」の実現性を考えています。とはいえ、作中ではそのような描写を書きませんでしたので、結局実現は不可能ではないのかとも思いますが、不可能であるのに悩んだりすることこそ、仰る通り「詩」もっと広く申し上げますなら「表現」に繋がるのではないか、と思料します。非常に力の入ったコメントを私の作品に送信頂き、感謝を申し上げます。 (突然失礼します、場にそぐわないかもしれませんが、宜しければお読み下さい。)

2020-06-11

いや、意味不明すぎて作品としての形を成していない。もっと分かるように書けや。 * こんな評が有り得るのかもしれませんが、個人的には良作だと思います。しかしながら、たぶんですが、冒頭の様な感想が普通にあるのかもしれないし、実際問題として、私は本作が何を意味しているのか検討もつきません。 検討がつかないにも関わらず、直感として「良い!」と思ってしまうのが、詩というジャンルの摩訶不思議なところであり、類まれなる面白い分野なのであろうと思います。痛恨であるのは、なにゆえ本作が素晴らしいかをきちんと言語化して表現出来ない点です。 私はひとまず、本作を何度も読み返して楽しみますが、本作への評は、表現出来る力のある方に託したい気持ちがあります。勝手ながら、もっとコメントがどんどん付いてもいいようにも思います。 (5 - a view)

2020-06-07

楽しく拝読しました。 幽体離脱なのかと思える状況で、自身の骨を見つめる。1箇所「君」とありますが、君=骨、=自身と考えられますので、君という言葉は自分自身の骨に対しての呼称と予想できます。 一言で言うなら、映像に対しての感度が高い作品と感じます。これは、物語の流れの整合性といった事ではなく、色使いや視点の動き方が叙情的であり、「骨」などの言葉が出てきているにも関わらず、ホネホネしていない。要するに、明らかに人が死んでいるにも関わらず、映像的な暗い美しさが丁寧に描写されていて、イメージとして楽しめるレベルに仕上がっていると考えます。 他方、 > その気持ちの良さそうな姿を の締め方は、恐らく筆者が悩んだ部分であると考えます。流れを確認するに、「は」「は」ときて最後「を」となっているので、文脈的なテンポが崩されているのを、上手く調理が出来ていないように思います。「姿は」で締めて「骨は物質ではない」に暗に繋げる効果を用いるなど、何かしらキリッと決まる言葉が秘めているのではないか、そのように思いました。 (Untitled)

2020-06-07

ありがとうございます。 最新式のラジオより最新式のラジオ、と一線を画す最新式のラジオ・・・みたいに、ガンガン続いていく文章も考えたのですが、何となく本文の主題から外れるような気がしており、あえて簡易にしていました。読み返すと、単純に文章としての面白さをプッシュしても良かったような気がします。5月初期の作品でありましたが、6月に入ってなおコメントを頂き有難く存じます。 (田舎のラジオたち)

2020-06-07

ありがとうございます。 私はいかにも「文学的」な作品や「詩的」な作品を書こうとすることをもう諦め、仰る通り「駄文」チックなものを書こうとした作品であります。 物語チックでありながら、ショートショートにも至っていない、プロットに多少肉付けしたような作品に、価値のない面白さ的なるものを模索したのですが、「単にヘタクソな文章」だけではない何かを読者に与えることを、もっと切り詰めて考えるべきであったと思うに至りました。苦味やエグ味を含め、色々と足りない感じの本作にレスを頂きありがとうございます、勉強になります。 (無能)

2020-06-07

・貴方は一体何がしたいのですか? 私は、全く芸術作品とは思えず、むしろこの場所をバカにしているのではないか?とすら思えました。 ちんちん!やビロビロー!等の言葉は、凡そ子供が好んで使用する語句でありまして、大人が公の場所でふざけて「ちんちん!」などと叫び出そうものなら「関わらん方が身のためだ」等と多くの人が感じ入る事と思います。 とはいえ、私は「詩は大人が嗜む趣味である」などと申し上げるつもりはございませんし、子供が使うような言葉が文学及び詩作品に似つかわしくないのか、と問われると、当たり前ですがそんな事は全くございません。 そうではなく単純に、創作の場所でこの様な、中学生がLINEで友達に送るような文章を、文章の創作の場所で平然と投稿することに対して、断固として否を叫びたく存じます。 本作は、ある意味で挑戦的な作風をなさっていることと思います。 挑戦的であるということは、否定的な意見が出ることが当然であり、本作において、その様な否定的な意見をカバー出来ている文脈が存在するようには感じられません。 筆者は「圧倒的批判的現代的川柳的ッッッツ!!!!!」などとステートメントを示していらっしゃいますが、そもそも筆者は、川柳の何処を批判したいのか、何がダメなのか、そして「現代的川柳」とはこの様な幼稚な文面の事を指すのか、「現代的川柳」とは何なのか、そもそも何が書きたいのか、これらの尽くが作品にもステートメントにも一切現れていない状況であります。この様な体たらくでは「バカにしてんのか?」と言われても、なんの不思議もないのではないでしょうか。 今一度お伺いしたいのですが、貴方は一体何がしたくて、本作をご投稿されたのですか? (┣ちんちん!!┳ちんちん!!┫)

2020-06-01

蜜がなくなってショックを受ける「私」と「羊」。私の読んだところ、蜜=密と空想してしまい、風刺的な一面もあるのかもしれないと考えました。 好きな作品であり、安心のクオリティであると感じます。非常に観念的で「わからない」ことが第一に上がるのは私の読み手としての能力不足であるのですが、私にとってむしろ「わからない心地よさ」を与えてくれる作品でありました。 (羊と私)

2020-05-31

おはようございます。運営の藤井です。 コメント欄での多数の作品投稿について、ご遠慮願えればと考えております。作品はあくまで掲示板に作品として公開される投稿フォームでのみ認められており、コメント欄での作品投稿は「返詩」「連詩」などの他者との継続的な活動でのみ、過度でないのであれば(10、20続くような場合でなければ)運営としても容認できます。 あくまでコメント欄は合評をする場所であり、合評から逸脱した行いにつきましては、基本的に認めかねます。大変恐縮でありますが、ご理解頂けますと幸いであります。 (Qg3!!)

2020-05-31

ありがとうございます。 Zの存在をプッシュし過ぎたような感じがしていたのですが、好意的に受け取って頂きありがたく思います。物語のプロットみたいなものを意識しながら書きましたが、もう少し丁寧に書いた方が良かったのかもしれません。何にせよ、コメントを頂戴しありがたく存じます。 (無能)

2020-05-30

ありがとうございます。 明らかに流れに似つかわしくない言葉を差し込んだりして、如何に興味を持たせるかといったことを意識しておりまして、好意的に受け止めて頂きありがたく存じます。コーヒー自体も概念として、仰る通り虚構性を意識して書きましたが、それを読み取って頂き幸甚です。 (腐ったこーひー店)

2020-05-30

ありがとうございます。 仰る通りです。特段変わらない日常の中に、グツグツと不安があり、一定数が感じるのかもしれない不安を描写したく、書きました。 しかしながら、その不安が何なのか、そもそもなにゆえ不安になるのか、その様な疑問を疑問とも思わずに書いてしまった節があり、このような中途半端な感じになってしまったように思います。 ご期待を頂きありがたく存じます。まずは疑問に思うところから、ゆっくり初めていきたいと思います。 (腐ったこーひー店)

2020-05-29

すみません、沙一さんへのご返信を打ち込んだあとに筆者様のご返信を確認致しまして、キャッチボールが上手くいかなかったようであります。 6連目のずらしについて、 >なんの意味もないように感じられたそうですが、が、をずらすことで歯の隙間にある虹の欠けら、という本来はイメージで想像するしかないものを視覚的なイメージで浮かぶように書かれているのだと思う もちろん、その効果については頷ける部分があります。私が思うところとしましては、「ズラし」の効果が上手く表れていないようなもったいなさを感じます。なぜかを考えた所、 ・変化球が作中で多用されていて、緩急がない。 ・さらっと書いてあるので、逆に目につく ことが大きいような感じがします。例えば、 >歯の隙間に虹の欠けら >が、覗く >ねこのお腹にも >あたたかい虹がある のように、私であれば「文法上ヘン」であることを逆手に取った、「ヘンアピール」みたいな構成にすると思います。 ・・・・が、これはあくまで私の考え方ですし、最適解かと問われると間違いなく否だと思いますので、「ふーん」くらいでお読み頂いて問題ございません。 一応さきほどのご返信は筆者宛てではありませんでしたが、ご返信があった後にコメントを打ち込んでしまったため、なんだか私が無為に煽ったような感じとなってしまいました。。。失礼致しました。 (モノクロの虹)

2020-05-17

すみません、私の説明が悪く誤解を生んでいるようですので、しっかり書いた上でご返信させて頂きます。 まず、私は前回のコメント序盤で「文章が理解できないから、いいよね!という評価に反対なのだ!」みたいなことを申し上げましたが、そこだけ切り取ると「こいつは詩を論理的に読んだり、或いは読み解くタイプの読み方をすることしかできないのか」みたいな誤解を生むと理解し、反省しております。 そういったことを申し上げたかったわけではなく、「テキトーに繋げた言葉」に対しての上記の評価は、おかしい、といったことを話したかったのであり、決して感覚的な読み方を否定したいわけではございません。 さて、私は「文章構成や繋がりがおかしい!」みたいなことを吠えました。 しかし、同じく冒頭で申し上げた通り、また文中でも「効果的でない」と申し上げた通り、構成がおかしいこと=ダメな作品、と直結するわけではございません。それを指摘するなら、もっと他に意味不明な構成の作品なんていっぱい存在するのではないか、といった指摘がくるのは当然のことです。そもそも、私も明らかに文章として成り立っていないであろう作品を投稿したことがあります。 その上で私がなおも吠えたいのは、「明らかにおかしいと思われることを理解した上で、必然性があるからこそその表現に至っているのか」という点です。 私が指摘した件については、特段めずらしくもないことではあります。しかし、「どう考えても指摘されるに値する表現を筆者が分かったうえで、おかしいことも含めて作品として昇華している」文脈が本作には見受けられないのではないか、と考えます。 つまり、そういった様々な工夫、技巧、さらには筆者のエネルギー云々を総合して「感覚的に読める」作品が誕生するのであり、感覚的に読もうが、論理的に読もうが、分かりやすく欠点が見えている事をカバーできていない作品には、読み方以前の話なのではないだろうか、と考えるのです。 例えば、以下の作品があったとします。 >筆箱は空だ >さくらんぼをゴミ箱に入れた >筆箱は愛だ >ポケベルが震える >それは十五夜でなく >全てを悟ったウサギの朝だった これは言葉をテキトーにつなぎ合わせただけの作品です。こちらの作品に対して、 ・筆箱が色んな方向に飛んでいて一貫性がない ・ポケベルが唐突に登場してきて、前後では全く登場しない ・それを回収する文脈が存在しない といった評がありえますが、まさしく、論理的であろうが感覚的な読み方であろうが、どう考えても詩文としての欠点をカバーできていない状況下に対して、感覚的な読み方でそれを補完することは中々難しいのではないか、と存じます。 などと吠えた所で、ひとまずのご返信を終了したく存じます。長文失礼致しました。 (モノクロの虹)

2020-05-17

猫のお腹をさする描写、そこから繋がっていく内臓のくだり、虹、そして冬と、視点の移り変わりに工夫があるように感じます。 とはいえ、私はあまりいい作品とは評価できませんでした。 詩というものは、極端なことを言えばテキトーに言葉を繋げたり、スラッシュや読点を突然差し込んだり差し込まなかったりして「オラ読んでみろや!」的な感情に沿って書いたとしても、「筆者の意図が上手く隠されていて難しい、理解できないから、いいよね!」といった評価をされる一面があるように感じており、私はそのような評価に否定的な立場です。 特に本作でよくわからないのは、まず1連目 >ねこのお腹は温かい、ね 続いて2連目 >ねこのお腹も温かいね とあるのですが、2連目の意図がよくわかりません。 冒頭は理解できます。考えるに、 ・ねこのお腹「は」とすることで、「モノクロの虹」の冷たい様との対比或いは文中にある「冬」の寒々しい描写との対比を図っている。 ・「温かい」というワードの重さを多分に表現する必要性が本作にあったため、読点を付けた。 ・「温かい」という表現が、後半の「内臓」の描写へ繋がるキーとなっている。 以上を考察可能です。であれば、2連目は一体全体どういうことなのか? ・「も」と書いているが、「ねこのお腹」と同列に「温かい」ものが1連目はおろか2連目にも提示されていないので、なにゆえ「も」と書いたのかわからない。 ・も、と書くことによって、冒頭の狙いがぼけてしまい、冒頭の書き方にも疑問が波及してしまう。 つまり、読者が考えうる範疇にない表現であると断定するしかない感じがします。 上記は最も大きな疑問ですが、他に例を挙げますと >春を殴った肩よりも ・「殴った」という表現は、それに類推する表現すら他に一切出てきていない上、「冬は殴らない」という対比効果を狙った詩文も見当たらず、殴った理由も明示的でない。 >初めて内臓に触れた朝の陽に >射られ冬を齧った犬歯より ・文章として致命的に読みにくい。主語が「ねこのお腹」であることもわかりづらく、また「朝の陽」の情報量も多すぎる(①初めて内臓に触れた②犬歯を射った③温かいに掛かっている(?)) >歯の隙間に虹の欠けら >がのぞくねこのお腹には ・文法として単純におかしい上に、その「ズラし」が狙われたもの或いは効果的に働いているとは言い難い。 などなど、文章として明らかに変という評価しかしようがなく、あえて変な文体とした詩文の効果を狙ったものとも考えにくい作品と考えます。すなわち、(本当に推敲したのだろうか)や(なぜ匿名で投稿したのだろうか)といった、作品以前の単純な疑問を想起させてしまう気がします。 (モノクロの虹)

2020-05-16

Fantasmaさんに呼ばれたような気がして来ました。 楽しく読めます。1連目の >窓から大声で叫んでやったんだ や、全体の >あーあーあー より、作中全体に漂う老害臭い感じ、とくに >あいしてるあいしてるあいしてる >ほんとあいしてる の大変ぶっきらぼうな感じを好ましく思います。 (犬死に)

2020-05-15

かなり上手い書き手の様に思いますので、引っ掛かった点をしっかり書きたいと思います。 まず、 >ときおり笛を吹きながら のあとすぐ >川のせゝらぎに耳を傾ける とあり、文脈としては「笛を吹きながら川の流れる音も聴く」ので、音と音が被ってしまっていて効果的とは感じません。どちらかというと、「川のせせらぎと笛の音色が混じる」光景と読めますので、そのような事実をベースに詩文を展開しないと、筆者が伝えたかった光景を人の情へ結ぶことが出来ないと考えます。 同様の理由、とまでは言えないのですが、後半 >こんなにも静かになつて は書き足す方がいいのではないか、と思います。静かというのは、現在の場所のことなのか?(いやしかし川のせせらぎを聴いていたはず)主人公のことなのか?(いやしかし笛を吹いていたはず)、と、冒頭から場所が移り変わっていない上にそれほど時間が経過した文面もないので、破綻しているように映ります。 私の個人的な読解としては、「静か」は「人がいない」「静かというのは主人公の内面的なことを指している」と考えました。その記述が今一つ足りなくて、どうとでも読めてしまうあたり、この一文は意味を広げすぎているのではないか、と考えます。 * 正直、一読して上手いなと感じましたので、気になった点を率直に申し上げさせて頂きました。高く評価しているからこその上記の評であります。是非とも次回作も読ませてください。 (たび人)

2020-05-15

ご投稿ありがとうございます。「おう」が平仮名であることで、追う、という意味が一方向でしかない言葉からさらに広がりを持たせることができているように思います。「にせ」という言葉が如何なる方向性で書かれた作品なのか、もう少し広がりを持たせた方がいい仕上がりになったと思いました。 (ぼくはにせ)

2020-05-15

コメント欄を拝読したところ、COVIDでした・・・・失礼致しました。 (ジェームス物理化学/14章-感情論)

2020-05-15

面白く拝読しました。 非常に精緻に作られています。あえて仮想論文として記述するのではなく、大学の講義として採用されているかのような文面で記述する方式も魅力的に感じます。 本作が「なんかありそう」と思わせられる最大の要因としては、感情論において存在する粒子が「仮想粒子」と記述されている点です。粒子その他を「仮定として」存在するものとし、それを前提として科学的見解を展開することを私も何度か耳に入れたことがありますが、今までのそのようないきさつを踏襲している点が本作の説得力を生み出しているように感じます。 また、本作が作品として面白い要因として、「粒子の波動性」「STAP細胞」「COVIT-19」などの、量子力学や生物学で話題となっている事へ着目している点を考えます。また、現在のそのような問題を「古典化学」とし、感情論によって新化学が開いた、と設定している点、ユーモアがあって大変面白いように感じました。 (ジェームス物理化学/14章-感情論)

2020-05-15

ご投稿ありがとうございます。 朝食やシャワーなどの表現を好ましく感じました。笑顔を作りながら生きて、気持ち悪い感情に汚れた体はシャワーなんぞでは流れてはいかない、だんだん疲弊していく主人公の感情が色濃く表れているように感じます。 >たとえつばさがあったとして、 韻を踏んでいる印象もあったのですが、「あったとしても」の方が単純に意味が通りやすいように感じました。 >そうしてぼくのつばさは >ぼくの背中の上で腐っていく。 前半で「つばさ」はない、と記述されていますので、作中で矛盾が起こってしまっているように感じます。推敲によって、まだまだクオリティが向上できる作品と感じました。 (つばさ)

2020-05-15

泣かせてしまったことは、意外と当事者には中々記憶に入っていないことなのかもしれませんが、泣いた記憶というものははっきり覚えていたりするものです。特異な点として、泣かせた人の顔すらも記憶にとどめていない、いや留めないようにしているのかもしれませんが、目を背けるという言葉すら似つかわしくないほどの逃避が主人公から感じられる点です。ひょっとすると、泣いた人の残留思念のようなものが、消しゴムを擦ったような抹消したはずの出来事を引っ張り出しているのかもしれません。 (顔)

2020-05-14

惜しい作品と評価します。 まず、個人的に良いと思える部分から入りますと、そもそもの世界観がかなり魅力的です。 白いタイルの中、扉が一点映るのみ。意味深な忠告文をそっちのけで、開けると暗闇と謎の墓場。現実に舞い戻ったかのように歯磨き、という行動が差し込まれる。作中世界自体が詩として表現するしかない未知なる世界であり、これでもか!と未知なるものを未知なるままに表現している作品に思えます。 また、そういった非現実の世界と対比するかのように、主人公の行動や感情が「無言の現実」を知らしめてくれています。無言の現実といいますのも、具体的にこう感じた、などの描写は「薄ら寒い」の一点に集約されており、ゆえに他の行動に対しては読者が感情を想像するしかありません。無言で扉を開けるし、無言で閉めて歯磨きをする。このような行動のひとつひとつが、より一層作中世界の意味不明な感触を押し上げていると考えます。 * 個人的な読解に入りますと、まず、扉やその中身自体は読み解く類のものではなく、作中世界の現実そのものであると考えられます。であるならば、想像すべきは主人公の行動と感情です。まず、主人公は違和感をバッチバチに感じつつも、ついつい扉を解放してしまいます。これは単純明快に、好奇心であろうと想像できます。しかし、解放した瞬間「腐る思い」が漂う「墓場」を目の当たりにします。それは誰かの墓でもあるのだろうし、誰かが行き場のない感情を捨てたたまり場のようなものなのでしょう。 主人公は歯磨きをします。どういうことかを想像するのは容易で、「腐る思い」が「口から出たもの」だと考えるならば、私はそこへ再び向かわないよう、そしてそういった感情が口からはみ出してこないよう、衝動的に歯磨きという行為へ向かわせたのだと考えられます。しかし、最終的に主人公が扉へ視点が向かっている点、そもそも歯磨きをせざるを得なかった点より、主人公にも「腐る思い」が内在していて、最後までその扉に心が引っ掛かっているのだと推測できるのです。 * 本作の内容自体がかなり魅力的でありながら、文中の表現や視点描写がそれを殺してしまっているような印象を受けます。 ①扉が中心の話であり、扉に意識が持っていかれていながら、扉の色が描かれていない。色が描かれていないが「鈍い光」が描写されているので、鈍い光を放つ扉の実像が曖昧である点が非常に引っ掛かる。 ②「赤いランプ」という明らかに注目して然るべき注意書きがなされていながら、主人公は赤いランプに一切の注意を払わない。 ③扉の向こう側を覗けば「腐る思いを受けとめる」墓場であることが伝わってくるにも関わらず、「投入されるものなどなにも無く」と「何も投入されていない」ような描写を行っている点に違和感を感じる。「投入するものなど・・・・」ではないのか、と考える。 以上の違和感は小さいものではありますが、積み重なって作中世界への導入を妨げているように感じます。無論、扉の向こう側を描き、それを受けた主人公を描くのが本作の最重要事項であるとは考えますが、他の細かい点を詰めていくことで、それらをより一層克明に描けると考えます。 (遺構の見せる夢)

2020-05-10

物語や文章構成が甘い作品だと思います。 まず、作中には3人の話し手が存在します。すなわち、「宿主」「トロイの木馬(ウイルス)」「セキュリティスキャン」。 >うっひょあ マジか! >ぼくの個人情報おいしいですか? >木馬、みてる〜? >感染先が友達のいない詩人だった件について (空行省略) これは文章冒頭ですが、前半3行は明らかに「宿主」が発言していると判断できます。この流れで読むと、4行目も「宿主」の発言だと容易に想像できますが、そうではありません。これは「トロイ」の発言(考え)です。 続いて2ブロック目 >どう?見つかった? >宿主の声が期待に満ちている >めんどくせえ >歩いてたら後ろから肩叩かれて >『お前トロイだろ?』って >そうだけど?と睨んだらこれだよ >どうなの?見つかったの? >うるせえな、 >こいつ嫌いだから画面を重くした (空行省略) 「どう?見つかった?」は、宿主の発言、「めんどくせえ」云々は無論トロイの発言です。では、「お前トロイだろ?」は宿主の発言と想像できますが、これはどうやら「セキュリティスキャン」の発言です。 というように、「誰が発言者なのか」が大変曖昧になっております。 勿論、曖昧であることは必ずしも悪いことではなく、それは時と場合によるものと考えています。しかし、本作の場合は、曖昧であることを敢えて筆者がコントロールしたように感じられない点が問題点であるように考えます。発言者をぼかしたり、分かりにくくすることで作品自体を面白くする手法はもちろんありますが、本作の場合は、ぼかすことに意味が見いだせないために、理解をするためだけに何度も読み返すことを読者に強いているように感じました。 作品内容としても、表現の行き先が今一つパッとしない印象を受けます。詩人のPCに潜入したことが書かれていますが、作中の描写を見る限り「宿主が5億年ボタンの動画を鑑賞するのを横目で見」て「渋い」などと感想を漏らしていたりしますが、「5億年ボタン」は別に詩に直結する内容の動画ではないところ、また詩を書いている人ならではのファイルに感想を漏らすなどの行為が見受けられないところを読みました。折角詩人のデバイスに入ったという面白そうなストーリーが展開されていたにも関わらず、それを上手く活かせるセンテンスが差し込まれていないのではないかと思います。推敲の余地が多分にある作品と感じました。 (トロイの木馬が検出されました)

2020-05-09

お久しぶりです。ラップの作品でしょうか?是非ともクッキングさんのラップを動画投稿で拝聴したかったとも感じつつ。 敢えて読み解くなら、私はサラリーマンの父の背中を連想しました。どこで聞き耳を立てているか分からない、言葉による口撃が容赦なく襲ってくる状況にて、父の背中は丸まっている。刺身でも食べて、体に障りませんように・・・・と語りかけるような、そのような優しさのある風景が浮かびました。 (回る頭は猫の額)

2020-05-08

えらく淡白な作品ですね。。。 * という評が第一に上がってきそうな本作ですが、私の立場としては、いい作品と感じます。 書いていることは比較的ありふれた情景のように思われます。「別れ」というタイトルと「泣いている」という情報から、「別れて、泣いているんだ」という言葉同士が比較的単純に結合することを思います。 一行詩に俳句の話を出すのは恥ずかしい行為ですが、敢えて例に出すと、俳句は非常に短い時間を写真を撮るように言葉にすると世間一般に理解されていますが、本作もまたその例に漏れず、土台がしっかりできているように評価できます。 とはいえ!あくまで「詩」と「俳句」は別物と思いますので、一行詩としての「背景」つまり「登場人物や主要な対象に何があったのか」が明確に浮き出ています。また、比喩も浮き出過ぎず、かつ空気のようでもなく、丁度いいバランスなのではないでしょうか。 すなわち、敢えて前に出すぎないし空気にもならない絶妙な言葉たちが気持ちよく接合されており、このような短い作品でも筆者のバランス感覚のよさを思わされます。決して淡白ではないテクニックと作品の広がりを感じるのです。 何より、(基本的には)月2回までしか投稿できない当サイトであるにも関わらず、1行詩一遍のみをご投稿された勇気(?)に、敬意を表したく。 (別れ)

2020-05-08

やはり、敢えてこのような書き方をされたと。誤表記のようで狙ったもの、という表現は大変失敗しやすく、難しいことを思います。本件の場合は、読者へかなりの違和感を与えつつも、違和感を受け入れたうえでの読み方が可能であるように思います。 なぜかを検証しますと、第一に、このテクニックが文章冒頭に上がっていて、それ以降は真っ当な文法で記述されているという点、第二に、違和感を覚えながらも、解釈を変更した上で読むことが可能な絶妙な作りになっているという点です。勢いで書いたようでいて、その実写真と文章の一致具合や文脈などが巧に計算されていると感じます。優れた作品と思いました。 (ママンへ)

2020-05-08

ご投稿ありがとうございます。テストが早めに終わった時など、誰しもが誰にも公開できないようなヤバメめの妄想を重ねるものだと思ったりします。特に、好きな異性と如何にイチャコラするか等の妄想は誰しもが行うものではないでしょうか。 しかし、本作においては、イチャコラ妄想などとは次元の違う、ある意味汚れていない「独りよがり」な妄想を重ねているようで、なんだか恥じ入ったりします。 >空色の絵の具 という表現が詩的で心地よいのですが、 >憧れていた優しさと純な気持ちに触れて と併せて考えると、劣等感からの脱却が恋の成就であると仮定できます。その過程に則って話を進めますと、本作の主人公には恋が成就した暁に、妄想でない真のイチャコラへ邁進して頂ければ、などと感じ入りました。 (僕もやさしくなれた)

2020-05-08

色の件、確かにそうかもしれません。詩の深さを思い知らされるコメントに感謝を致します。 色、といっても、確かに3連目までの色とは段階が大きく異なっているような印象を受けます。特に「口笛」「悲鳴」の音を「色」と表現していて「見るもの」として書かれてある、その「色」と、「具体的に色として使用している」部分は明確に意味合いが異なると捉えるべきであり、私の読み取り不足でありました。勉強になります。 (夜香)

2020-05-07

ありがとうございます。2.については、前述した通り変な方向へ舵を切ってしまったと考えていまして、完全に再考の余地がある個所となってしまっており、ご指摘の通りです。 と、簡単に済ませてしまうことは何となく私のプライドが許さない感じですので、もう少し続けますと、「ラジオを聴くことに楽しみを感じたいがためにラジオへ暴力を振るっていたはずの人間が、いつしかラジオへ無言の圧力を与えることにしか喜びを感じなくなってしまい、気が付けば何年何十年レベルで月日が経過していた・・・・」みたいな、浦島太郎の玉手箱状態のようなものを書きたかったのですが、どうにも上手く書けずに違和感のみが瓦礫のように横たわってしまったようであります。例えば「現代詩を読みたかったはずなのに酷評を書くことが主になってしまった」「コメントを書くことが楽しかったはずなのに、コメントを書くことで自分の作品へコメントが寄せられることが目的になってしまった(藤井龍平の肉迫さん)」「いい詩を読むために掲示板へ参加したはずなのに悪い作品にばかり批判コメントを書くようになってしまった(ぽえとーくのトッシーさん)」など、「結局旧式のラジオに暴力を振るうために、ラジオを聞く」行為に至ってしまうことは、私も含めた様々な人に眠る思想行動のような気がしております。 B-REVIEWが言語レベルの向上を図ったサイトであったはずなのに、気が付けば作品を投稿するだけの場所になってしまう、批評を忘れてしまう場所にならないためには、何が原点なのかということを、「コンプライアンス!」などという言葉を使わなくとも何となく一定数が共有していることが理想なのかもしれないと考えています。 >ある種の変態や外れた人を書いてきた作者 変態を書きたい、つまるところ明らかに変な作品を書きたいという理想は多分にありますが、私は全く変な人ではありませんので、土台無理なのかもしれません。 (田舎のラジオたち)

2020-05-07

逆を行くことは「愚か」と揶揄される事が多いと感じているのですが、ひょっとしたら、それこそが活力としての「活きる」なのかもしれない、などと考えました。ある意味バカな考え方なのかもしれませんが、いざ死ぬ時にどのような心境に至れるか、は結構重要な気もしてきます。 (死中得活)

2020-05-07

林檎、という言葉一点を中心に比喩を重ね、逆にそれ以外の比喩がえてして「林檎という比喩」の副要素に留まっており、あくまで中心は林檎にある。こういった点が、本作が大変優れている点です。 妖艶な描写から一点、林檎が砕け散り、悲鳴をあげる。本作の特徴として、(そもそも林檎が人物の比喩なのか、実際に林檎を表しているのかどうかはともかく)林檎と主人公の関係、なにゆえ砕け散るのか、口笛は誰が発したのか?などの疑問が置き去りになっている感覚を覚えますが、「置き去りになっている」ことが良作たる所以と考えます。 なぜならば、「屋烏」に視点が度々移る点や、林檎の内面や林檎に対する思いがほとんどない/えらく客体化されていることから、林檎との関係は特別密の濃いものではないと考えられるからであります。つまり、主人公自身がおきざりにされているからこそ、そこに名状し難い音や視点に気が向くのであり、それが本作の表現なのだろうと考えます。 敢えて指摘するなら、 >屋烏は飛んで雲隠れ 林檎は色を失った については、引っ掛かる感じがします。「染まる」という単語が林檎と結びつけられており、齧り、寄るが欠けるたびに色が与えられていく様を描写しているので、情報としてはすんなり入ってきても、景色がすんなりと入っていかないことを思います。太陽が昇ったことにより、夜=色合いの濃い時間は終わったと考えられますが、「夜が欠けて」林檎が染まっていく表現そのものと接合しない点が疑問に思え、かみ合っていない印象を覚えました。 (夜香)

2020-05-07

非常に評価の難しい作品です。 まず、文章の技術/技巧/表現力うんぬんかんぬんは横においておいて、作中の考え方、視点そのものの魅力を多分に感じます。感情の揺れ動き、「戒名」「こわいもの」に対する捉え方はある種独特であるがゆえに作中人物が埋もれることがなく、また写真の黄昏風景と相まって景色と詩句が見事に一体化しています。 本作ほど画像投稿の魅力を最大限活用されている作品はないのではないかと思う一方で、特に文章冒頭よりの書き方は大変引っ掛かります。 >鉄砲玉に鳴り止まぬ夕暮れ >たんぽうぽ は、明らかに文法や言葉の記述に誤りがあるのではないか?つまり、 >鉄砲玉[が/の]鳴り止まぬ夕暮れ >たんぽぽ(の、タイプミス?) と考えられる。・・・・一方で、敢えてそれらを「リズム崩しのために、明示的に」狙ったものではないのか、ということを思います。つまり、それも込みで作品なのだ、といわんばかりの堂々とした作風には、納得させられる何かしらが秘められています。 以上のことから、大変評価或いは批評をしにくい作品ではありますが、個人的には優れた一作であると考えます。 (ママンへ)

2020-05-07

私は、それほどいい作品とは感じませんでした。 冒頭「ボイジャー2号」なる言葉が出てきますが、以降、ボイジャー2号はおろか月の話すらまともに出てこず、また宇宙の描写も辛うじて「水平線」「瞬いて」が出てくるのみと、何ゆえボイジャー2号を持ち出してきたのかの必然性が決定的に不足しているように思われます。 つまり、「バイキング1号」や「はやぶさ」「アポロ11号」などでも特段問題なく詩が展開できるように考えられ、筆者の狙いが上手く現れていないように映ります。 隠喩が多用されていて、しっかり行間があるように思われるのですが、行間がしっかりしすぎていて逆効果になっているように考えます。行間というのは行間をあの手この手で想像させるだけの書き込み方が重要と考えますので、例えば「呪う」といった言葉や「名前のないわたし」といった詩的な言葉で工夫しても、「名前がないのは一体全体どういうわけなのだろう」という実際のイマジンへ結びつけないと意味がなく、筆者の「敢えて説明しない工夫」があだとなっているのではないでしょうか。 とはいえ、そもそも「初恋」という様々な分野で語りつくされたテーマで話が展開されている以上、新たな可能性を提示する必要があるように考えられ、そもそも難しすぎるお題で挑戦されているように思います。難しいことに挑戦なさっている方に対して、これは如何なものかなどと語ったところで、じゃあお前はできるのかい?と問われると、きっとうまくは書けないことを思います。つまり、外野からあれやこれや言っているだけに過ぎないことを思いますので、ご不快に思われる場合、本コメントに対する批判意見があって当然であることを思いつつも、批評コメントとしてご投稿させて頂きます。 (秘密)

2020-05-07

心臓のドナー提供という伏線は文章冒頭からしっかり書かれていて、非常に丁寧に物語を構築されている印象を受けました。「私自身」からの電話、という非現実性の高い話の展開であるにも関わらず、主人公の反応や生活感が読者の距離と非常に近い位置に存在していますので、読者をストーリー展開へ引きずり込む力に溢れているように感じます。 >粗末に生きてしまって…。 少し気になったのは、「粗末さ」を涙して謝る展開でありながら、粗末さを表す描写がはっきりと表れていない点です。「ゴミ袋」や「出しっぱなしの布団」から、「恐らく自堕落な生活が内在しているのだろう」ということは読み取れるのですが、それを「粗末」と言い切れるほどではなく、また「仕事に打ち込む」ことも決して粗末な生き方とは言い切れないことから、引用箇所の力が今一つ弱いと考えます。 >最期まで思い出す事は無かった。 他方で、本作の最も優れている点としては、結局この出来事を主人公が忘れてしまう点と考えます。忘れてしまう、それは最後に心臓の意識が消滅し、主人公と一体になったことに起因するのかもしれませんが、少なくとも記憶には留まるであろうことが想像される出来事でありながら「忘れてしまう」という儚さは予想外であり、行間を考えさせる力があり、つまるところ本作は「詩的センス」が多分に含まれた作品であると考えます。 (心中電話)

2020-05-07

ありがとうございます。 田沼意次が本当に汚職をしまくっていたのかどうかはともかくとして、提示して頂いた作品が現在まで広く知れ渡っている背景として、「田沼は悪いやつだったよね」という視点が作品にしっかりあらわれている点だと思います。 例えばこちらの作品が「白河の清きに魚も住みかねて花の香りぬ田沼恋しき」のような視点でものが語られた場合、一瞬のうちに忘れ去られる凡歌となり果てたように思われ、つまり「田沼意次は腐っていた」という考え方がベースにあるからこそ、示唆に富んだ一つの作品へ化けているのだと考えます。 どういうことかと申しますと、本作には「田沼が腐っている」という、田沼ゴミ野郎視点が背景に存在しないか、薄すぎるように考えました。 つまるところ、上から目線でものを語っているのでは?という感受のされ方を本作が否定しきれていないがために、「寓意」の範疇にしか留まっていない、一歩踏み込めていないように思われます。 話は完全に脱線しますが、(一応)プログラマーとして「時代に合わせたサイトデザインや機能を」という意気込みでサイト作りに励んでまいりましたが、例えば発起人の天才詩人氏が現在のサイトを覗いたとして、たぶん魅力的には映らないであろうことが考えられ、つまり最新式になることによって「安心感」はどんどんと失われて行ってしまうと存じます。 安心感が失われたサイトに対して、詩を書こう、批評しようといったモチベーションは生まれにくいことが予想されますので、結局は旧式ラジオを懐かしまれることが考えられるのですが、「我々はラジオである」という根本的なところは守るように、B-REVIEWを運営していきたいともまた考えております。 あまり時代の話を作中で皮肉った覚えはないのですが、確かに「前時代的な旧式ラジオ」などの言葉が出てきていますので、B-REVIEWをアップデートする際の後ろめたさがでてしまったのかもしれません。 (田舎のラジオたち)

2020-05-07

再度のご返信ありがとうございます。 花緒さんに踏み込んで書いて頂きましたので、私も今一度当作へ踏み込みたい衝動に駆られているのですが、当作、特に2.においては、もう少しやりようがあったのではないか、と考えています。 1.については、我ながら比較的書きたかったことを言葉に出来たと思っており、結構自画自賛をしています。と申しますのも、1.の段階で7割がた書きたかったことを表現してしまっており、さあて、2.でどのように1.を纏め上げるか、といった点に苦心した経緯がございます。 だからなんだという話ではございますが、ようするに、2.ではテイストを変えて言葉遊び的なノリを出してみたり、主観から客観的な視点へ変更してみたりして遊んでみたのですが、2.で表現したかった「何も言わずに捨てる行為から、ふたたび暴力へ舞い戻る」点すら「お遊び」つまり、薄っぺらさを加速させてしまったのではないか、表現が先んじていなかったのではないかと恥じ入る点にございます。 無論、本作自体が「イカれた野郎を殴る」テイストを孕んではいますが、「誰も特に間違ったとは思えない行為をしている」点を1.で重視しておきながら、2.では特にそこを意識しなかった点において、なぜ1.ではバチバチに意識して書いたはずなのに、2.では全く考えもしなかったのだろう、という疑問が湧いてきたりします。「イカれた野郎を殴る」つまり、本作自体も旧式のラジオを殴る作品にしかなりえていないといった点、正鵠を射ていらっしゃるように思います。 (田舎のラジオたち)

2020-05-07

優れた作品と考えました。 明らかに「おばあちゃん」は精神的になんらかの異常がみうけられる、もしくは単純な勘違いかもしれませんが、どっちにしろ「おばあちゃんが自分の衰えを嘆く」という構造をリアルに表現されていると感じます。 良いところとして、一人称である主人公は「なにもわかっていない」ことが明確であり、何もわかっていない無垢な目線から見た「おばあちゃん」が実像化されていることから、明確に実像化されていない「おばあちゃんの感情」へすんなりと誘導できている点です。 言葉で表現し得ないおばあちゃんの思いを、別の目線で描くことによっておばあちゃんの感情の表現へ結びつけている点において、練度の高い1作だと感じました。 (いそのちしお)

2020-05-05

「うん」や「フ」という、ただの相槌が「相手への届いてなさ」を感じさせると感じます。 「黙る」という表現によって、「相手は自分にずっと話している」と読み取れます。 つまり、「相手は自分に話しかけてくるが、自分は相槌を打つことしかできない、すなわち自分は黙ることしかできない」と読み取れます。 しかしながら、主人公は「相手に想いは届かない」ということが表されています。もしくは、「描く」という表現から、相手の魅力を描く事へ執心する様子が感じられます。どっちにしろ、相手を想う気持ちを感じさせます。 しかしながら、相手は自分へ話していることが確かであり、まず間違いなくそれなりの好意を寄せられていることと思います。でありながら、「届かない想い」的な感情を主人公が感じていることからして、矛盾を思わせる構造をしています。 また、描く、という言葉が何度も登場していますが、序盤で「だけど僕には描けない」と「描く」ことの諦めを描写しているのにも関わらず、「描くことはあきらめて」と再び「描く」ことを諦めていることからして、相手がどんな反応をしようが、、主人公が相手に対して起こすアクションが如何なるものであろうが「諦めている」ことは変わりないのでありまして、すなわち、相手との駆け引きや感情の揺れ動きはほとんど主人公の方針やインスパイアを動かす動力にはなりえていないのでありまして、要するに、描写されている相手とのやりとりはほとんど意味がないのではないかと考える所です。 ・描く、が複合的に隠喩されている ・届かない想いを描写したかったわけではなく、ただ彼女を描写したい一点に絞られている などの解もありえますが、だとすれば、「無駄なのではないか?」と読者に感じさせない工夫を盛り込むなど、もっと丁寧にそれらを描写する必要性があるのではないかと考えます。 (会話)

2020-05-05

ありがとうございます。 私は自分の作品に対して、作品を客観視することがほとんど出来ないような気がしております、というと陳腐な表現になってしまいますが、もっと切り込むと、作品を書いた身でありながら、作品をほとんど読めていないような気がしました。 >批判に対する受け身が本文内に書き込まれているようにも読み得る とのお言葉を拝読し、私にはまったくそのようなつもりはない、要するに「批判されてしかるべし」みたいなスタンスだったのですが、文章から「本作だってしょうもないんだから、批判する方もしょうもないですよ」というポジションを不覚にも表してしまっているようで、痛恨であります。 >聞こえてくる音楽とかキャストの声とか番組自体は変わらないんじゃね?と誰でも思う程度の疑問さえスルーされている について、「現実世界とは軸をずらした(ラジオが喋るなど)ことにより、妙に時間の経過が早すぎる、なぜか捨てられないラジオたち、ラジオ如きで狭苦しくなってしまう部屋、といった明確な違和感を隠喩的に説明できると考えていたのですが、 >結果として寓意も薄っぺらく読めてしまう とある通り、寓意自体の薄さに拍車をかけてしまったようです。 私としては、 ①ラジオを「殴る」 ②ラジオを「捨てる」 と明確にニュアンスを変えた次第なのですが、「つもり」になってしまっているだけなのでしょうか。宜しければそちらについても、ご教授頂ければ幸いです。 (田舎のラジオたち)

2020-05-04

ありがとうございます。 実際問題として、この世の多くは混合物で出来ているのですが、そういった自然現象としての混合物ではなく、もっと内側に閉じこもった視点からの「こんごうぶつ」を書きたかった感じがあります。 ゆめなの?とゆめだ、は疑問と断定で物語や感情、時間軸が違うものとして表現したつもりでしたが、上手く伝わる術では無かったようで、ご指摘痛み入ります。詩は目で読むもの、でありながら「耳」つまり聴覚の要素を持って来られたことに驚き、また新たな視点を勉強させて頂きました。感謝申し上げます。 (あまりに雲をみている)

2020-05-04

ありがとうございます。私の作品はおおよそ、最終行を最初へ結び付ける、仰る通りD.C構造を多用するきらいがありますが、本作もそれが現れた感じがします。 雲とか泡とかって、比較的多くの作品で見受けられるのですが、そもそも不定形なものにインスピレーションを皆さん感じるのかもしれません。 ハイジは私拝見した事がございませんので、Amazonプライムなどでありましたらオープニングだけでも見てみたいと思います。 (あまりに雲をみている)

2020-05-04

ありがとうございます。 脊髄、という言葉は、脊髄反射という言葉と迷ったのですが、あくまで体の一部という具体性が欲しかった節があります。 ご指摘の件につきまして、リズムをそれなりに重視した作品でありながら、リズム感を置き去りにした箇所であったのかもしれないと思い、書き方の方向として至らぬ点であったのではと感じました。 読めそうでなんか読めないタイプの作品を目指したのですが、そんなグチャっとした類の此方の作品へ深く立ち入ろうとして頂き、ありがたく思います。感謝申し上げます。 (あまりに雲をみている)

2020-05-04

同意して頂き恐縮です。私自身もコメントを書くということは難しく思う時が多々あり、仰ることわかります。 他方、詩誌などと違って手軽に作品へ感想/批評が可能であり、筆者のレスポンスが手軽に受け取れる、及び作品へ手軽に感想を頂ける、つまり双方向のコミュニケートが開かれているサイトは珍しいと感じており、集落のような流れに入っていくことは一歩目が多少難しくても、二歩目からは楽しみに変わっていくことだと経験しています。是非とも、ご自身のペースで構いませんので、徐々にご参加頂けますと幸いです。 (求め人)

2020-05-02

小説書き123456さん、こんにちは。運営のふじりゅうです。 ガイドラインに明記されている通り、また本サイトにも明記されている通り、本サイトは合評文化を推進するサイトとして成り立っており、「投稿したら合評活動には積極的に参加すること。他人の作品は読まないしコメントもしないが、自分の作品にはコメントが欲しい、というフリーライドは歓迎しない。」の文面に同意されたことを大前提としております。 しかるに、初投稿より1年間に渡って作品を投稿され、様々なコメントが御作品へ付与されたと理解しておりますが、未だかつて何一つそれらに対して返信をせず、何一つ他者の作品へコメントをしない形を貫いていらっしゃり、上記文面に同意されたとは全くもって考えられません。 現代詩投稿サイト及び文章形式の作品投稿サイトは当サイトの他にも数多く存在しており、なにゆえ当サイトに対して長きに渡って投稿を重ねておきながら当サイトのステートメントと相反する行為を行うのか、理由が分からない状態であります。 当サイトの如何なる連絡媒体を使用しても構いませんので、上記に対するお考えをお示しください。本件忠告後なおこちらへのご返信+レッサー活動を行う姿勢が見受けられないようでありましたら、然る処分を致します。ご返信お待ち致しております。 (求め人)

2020-04-30

優れた作品と思います。 作中では「金属のスプーン」と「木のスプーン」が対比として出てきますが、「子供」の主人公にとっては「金属」が冷たいもの、「木」が温もりのあるものとして登場します。冒頭より金属のスプーンが出てきますが、1連目は金属のスプーン一点に視点が集約されています。金属のスプーンが「冷たい」「にがい」ものとして明示されていることから、要するに、「冷たい」「にがい」舌ざわり、感情の大きさを1連目が表しているように感じます。 他方、疑問点も出てきます。 >子どもである舌が 子ども、ということを客観的に認識している主人公。冷たい、にがい、と感じる舌は、子どもだからなのだ、と言わんばかりの表現を、純粋な子どもがそう捉えられると考えるのは少々不自然に思われます。これはすなわち、「私は所詮子どもなのだ、子どもだから真意が分からないし、子どもだからこのように不満足なのだ」と自己批判を重ねているように思われます。つまり、私が不満足であるのは、結局のところ私自身の問題なのだ、という大変内向きな感情。 そうした内向きな感情は、「かなしくて/やりきれな」い、どこへも行き場のない、何かに当ることも出来ない心中へと結びつけられます。行き場のない悲しみ、不満足。不満足は冷蔵庫へと向けられますが、扉を開け閉めするにとどまっております。 私が申し上げたいところは、本当に中身が子どものようであれば、「子ども」であるという自責、冷蔵庫を開け閉めするに留まる不満足に対する行為、そのような思考や行為には至らない可能性が高いという点です。つまるところ、本作が描いている点として最も重要なのは、主人公が如何に「押さえつけられた環境にいるのか」という点です。常に自分が悪いと「思わされ続けた」し「思わないといけないんだ」という教育、及び環境であることそのものの異常性、怪異なさまを感じさせられます。 怪異なさま、締め付けられ抑え込まれたさまを如実に表しているのは3連目。「捨ててしまえ」と言い切ったかと思えば「ばいいのか」と直ぐに迷い、「もしれません」とどんどん感情を遠く離していく。本作主人公において、内側の感情はあまりに現実から遠すぎる位置にあるのです。 食べたい。空腹。私が申した「不満足」などという陳腐な表現ではまるで到達していない、最早生理的欲求の域にすら到達している圧倒的な感情の空腹が、主人公をただの台所で徘徊させます。しかし、当然のことながらそこには空腹を満たすなにものも存在していなくて、比較優位で「冷たくない」「にがくない」のみの「木のスプーン」一個を握りしめ、あまりに狭苦しい場所を当てもなく彷徨う主人公の姿には、最早人のこころというものは感じられなくなってきているのです。 (台所)

2020-04-29

みうらさん、失礼いたします。運営の藤井です。 恐れながら、本作品に寄せられたコメントや、直近のコメントにつきまして、イエローカードの対象と判断させて頂きました。(https://www.breview.org/forum_blog/archives/890)みうらさんは無論、ガイドラインの趣旨や内容、目的につきましてはご理解いただけていると存じ、どちらかと申せば我々の方が理解できていない可能性も否定できません故、「ガイドラインをもう一度読み直してください」などと申せる立場ではございません。ただ、私のB-REVIEWに対する価値観から、今回カード発行に至ったということを、恐れながら申し上げさせて頂きます。失礼致します。 (imagine)

2020-04-26

お世話になっております、運営の藤井です。 こちらで調査したところ、筆者様と同一と思われるアカウントが複数存在する疑いがあることが分かりました。これはガイドライン冒頭の「参加資格」の事項に違反しております。 つきましては、もしそのような行為のご自覚がありましたら、筆者様にて一つのアカウントのみを選択して頂き、そのアカウント以外のログイン含む一切の活動を禁止致します。どちらのアカウントを使用するかは、こちらが匿名作品である手前、運営のGmail(breview.works@gmail.com)若しくは公式Twitterのダイレクトメール(https://twitter.com/breviewofficial)にて承ります。 もし身に覚えがないようでありましたら、その旨を上記連絡先などへご連絡頂けましたら幸いです。 こちらのコメントへの、掲示板上での特段のご返信は不要です。お目汚し失礼いたしました。 (ううっ! 終わらないのに、なんで終わらないのに、こんなに言葉を書かないといけないから、私って、うう、もう終わりたいのに、終わらせた、いのに、うぐっ、冗長ですよね? だっだから、わわわわたしには生きる意味が無いから無いからないからっ!つまらないなあ、とっ、思いましたか? 思っててもいいからわたしのためにもう少し時間を無駄にしてっ あー、欲しいけど、やっぱ、いいです………あの、でもとりあえず、あっ、(もう少し簡潔にする努力を…)全然凡庸、ですよね、ですですです。?ちょっとだけ質問がしたい、けど、いっ、死にたい)

2020-04-19

これはいい作品だと思います。 直に汚物に触れるような得体のしれない気持ち悪さを感じたのですが、気持ち悪さをそのまま伝えることの難しさを常に理解しているため、その手法に驚くばかりであります。 文字ごと画像の中に埋め込む手法は、例えば「文字を外に出して、画像のみにした方が画像が際立っていいじゃないか」みたいな批判がありうると考えているのですが、本作の場合、画像と本文が直接つながっていることに意味があると感じさせられるのであって、すなわち、全てが計算されている極めて数学的なメンヘラ詩、と考えられます。 画像の選択が特に秀逸です。タイトルから何から総じて気持ち悪いのに、この変な画像が絶大なる心のダメージを与える存在となっておりまして、いい意味で二度と見たくないくらいの感情になりました。 (ううっ! 終わらないのに、なんで終わらないのに、こんなに言葉を書かないといけないから、私って、うう、もう終わりたいのに、終わらせた、いのに、うぐっ、冗長ですよね? だっだから、わわわわたしには生きる意味が無いから無いからないからっ!つまらないなあ、とっ、思いましたか? 思っててもいいからわたしのためにもう少し時間を無駄にしてっ あー、欲しいけど、やっぱ、いいです………あの、でもとりあえず、あっ、(もう少し簡潔にする努力を…)全然凡庸、ですよね、ですですです。?ちょっとだけ質問がしたい、けど、いっ、死にたい)

2020-04-19

ありがとうございます。仰る通りで、いいものを「良い」とちゃんと言葉に出来る風潮が必要なのではないか、と私もぼんやり思っておりました。ただ、返される言葉があるなら、じゃあお前はいいものを「良い」と言葉に出来ているのか、という批判が当然ありうるわけでありまして、私は素直にYESと答えられないしょうもなさも内包しております。 いいものを「良い」と褒め称える事はかなり難しい課題のように思っておりまして、応援すること、本気で褒めること、背中を押すこと、それがB-REVIEWで可能に出来たならば、最早私の役目は終了するような感じもしております。コメントありがとうございました。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-17

ありがとうございます。仰る通り、完全に狙い過ぎた作品のような感じがします。 明らかにおかしい感じを作品内に込めてはみましたが、現実味は全く無くなってしまったような気もします。作品としては、ネットクレーマーみたいな言説で作りましたが、これは特段ネット上に限った話では無くなっている気もします。勿論、そのような批判に耐えうるようなサイトを作るべく、私も尽力して参ります。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-17

私の作品から「B-REVIEWを考えるきっかけにして欲しい」なる稚拙な感情を受け取らせてしまっているにも関わらず、あえてそれに準ずる形でコメント頂けた事に優しさを感じております。 誰かを応援する事、一緒になって頑張る事、そんな事がダサいの一言で片付けられてしまい、他者へ無益な批判的目線を向ける事で、自身の価値を押し上げる事こそが生きている証のようになっている感じがしておりまして、応援というものへ長く在籍し探究してきた私としては疑問を感じます。他者を応援する事もろくに出来ない人間が、他者を無益に罵倒する行為に対しては、自慰行為をやりまくってから出直してこい、と罵倒したくなるのです。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-17

コメントありがとうございます。仰ること、わかります。ひょっとすると、私は自己にこのような事を常に問うているからこそ私から出た言葉なのかもしれません。 西風さんのコメントでも言及されていたように、薄いカルピスのような批判からは、当然ながら私の想いらしきものを込める事が出来なかったようです。その辺りに、至らぬ点を感じております。 無償の創作活動を、無償の創作活動だと思わない形で、無償の創作活動に身を投じる事のできるサイトでありたいものです。返す返すも、コメントありがとうございました。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-17

ありがとうございます。ご指摘の件、もっともと感じます。 普通過ぎる批判、またはそれを逆手に取った表現アプローチになっていない、といえば、完全に借り物の言葉となってしまいますが、仰る通りで反論の余地はありません。 「」内の愚かな批判、それを愚かなままに何の工夫もしなかったことで、私にはそのような意図はないにも関わらず「釣り」や「コメントを手のひらで躍らす」と解釈されてしまう本作について、嫌がらせの域に到達している感じがします。むしろ、西風さんの、オール0ポイント表示こそ、表現の在り方なのではないかと考えさせられます。コメントありがとうございました。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-16

ありがとうございます。 本作は、B-REVIEWという場所における理念、目的、ビジョン、そのようなものの希薄さを考えた作品でありました。これは、B-REVIEWというサイトそのものにとどまった話ではなく、運営、参加者の全体を指して、一体何のためにサイトに投稿しているのか、何のためにこのサイトがあるのか、何を目指しているのかが、B-REVIEWの年齢が重なる度に薄まってきているのではないかと考えます。それは、参加する際にビジョンを提示せず、伝えず、考える仕組みも整えていない運営/サイトプログラムのシステムに問題の一端があるのであって、つまりは私に大きな責任があるように思うのですが、何より、ビジョンや目標を浮かべることもできない薄まったサイトの様相を呈しているのではないかと考察します。 と、いったステートメント、想い、そのようなものをこのコメント欄で偉そうに語ることの無為さ、ダメな感じを、花緒さんのコメントで考えさせられます。 批判/批評を好む人間こそ、批判/批評が開かれていない、と考えながら投稿した本作もまた、批判/批評に開かれていなかったと内省するこの行為もまた、批判/批評に開かれていないように思いますが、この無限ループのような構造は、御作の「なぞる」や「ゆめであえたら・・・」を思い出します。なんにせよ、このような体たらくで本作を投下した行為自体が、「B-REVIEWを考えるきっかけにしてほしい by藤井」みたいなニュアンスでしか最早伝わっていない感じがしてきていて、「じゃあ、お前はB-REVIEWをどう思っているのか」に対するまともなステートメントを語れるのか、という批判しか引き出せない様相を呈しているのかもしれません。 私は今までに一度たりとも、領域内外からの批評に耐えうる作品を作ることができていないにも関わらず、それなりの頻度で作品に対して身になるレスポンスを頂ける現代詩投稿=批評プラットフォームB-REVIEWという場所を愛しておりますが、その恩返しを未だできている気がしておりません。表現者が、表現のままに表現できる場所はどのようなものなのか、何より、なぜにザリガニ釣りなのかを、今一度考察する欲求に駆られます。コメント痛み入ります、ありがとうございました。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-16

コメントありがとうございます。既に申し上げていることの繰り返しのようになってしまいますが、私のB-REVIEWに対する想い/熱を内包できていなかったことについて、慙愧の念でございます。ご批判と受け取りましたが、なんにせよ、謹んで頂戴致します。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-16

ありがとうございます。私は本作の書いてあることは真実のひとつであろうことを思っておりますが、仰ること、その通りに思います。誤読であったかどうか、が問題なのではなく、そもそも誤読を引き出してしまった私の文才/構成力のなさを恥じ入るばかりでございます。 作品でも提言した通り、当サイトは興味のある人以外を引き付ける内容とはなっていないのかもしれませんが、むしろ私は、興味を持っていただけた方を、サーバー/システム/ヒューマンの全ての輪で長く惹きつけられるようなサイトを目指しています。 B-REVIEWという場所において、私はたぶん5本の指の中に入れるくらいは熱い想いでサイトへ向き合えているという自信がありましたが、本作にその想いを内包できなかったことについて、それは私の勘違いなのかもしれません。また、仰る通り、書き手を養い送り出すという目標を受け継いではいるものの、またその他のB-REVIEWのサイトコンセプトを受け継いで活動しているものの、本作のような論旨の全てにおいて返す言葉を持っているわけではない私自身に対して、至らなさを覚えております。あらためて、熱を帯びたコメントに感謝いたします。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-16

ありがとうございます。熱を帯びている、逆にいいますと、それ以上にはなり得ていないと受け取りました。 詩で遊ぶこと、それは読んだり、書いたり色々あると存じますが、しばしばほばさんともお話している通り、本気で遊べているのか、本気で読んだり書いたりしているのかを重視していたりします。しかし、自身ははたして本気でそのような行為に励む事が出来ているのか、内省すべきかもしれません。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-15

お目にかけて頂き光栄です。 仰る通りで、何の異論もございません。ただ、私の完全なる知識不足ではありましたが、効率を土台にした詩、という概念が存在することに驚いております。勉強になります。 やるなと言われれば、確かに人はやりたくなるのですが、どちらかといいますと、後半の「あなたは何故詩を書くのか」という点を重視したつもりです。詩を書く、詩を読む、感想を書く、批評する、それそのものの楽しみに、不純物は要らない感じがします。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-15

ありがとうございます。2つ目のコメントで仰って頂けている通り、カギ括弧で括ることによる、作中文章そのものの空虚、平たくいえばしょうもなさを演出したつもりでありました。 他方、完全なるフィクションを書いたつもりはありません。ネットでの詩作活動そのものに渦巻く「くだらない」という精神、それはその世界に携わっていない人の一定数が持つ感情のひとつではあるように思います。しかし、バカだ、ダメだ、クソだ、止めろ、などと罵倒されてなお、その言葉に怒りを覚えながらその世界に没頭する事に、合理的だの、効率的だのといった世情に反逆する美しさがあるように思うのです。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-15

ありがとうございます。ボロクソに叩かれる事を前提としていましたので、好意的な評を頂き恐縮です。 作中で記述している通り、効率化が当たり前の世の中にあって、B-REVIEWは非効率の塊のような感じがします。ただ、詩そのものが難しい、言うなら非効率な分野であること、B-REVIEWの発足起源、存在価値、目標その他、そもそも詩とは何なのか、何が面白いのか、それらを特段学習もしないで、本作のような論調で批判することの無理を思います。昔からネットにおける過剰な罵倒批判はありましたが、現在ネットの垣根を越えて、内外の事情に対して向き合う姿勢の無いままに一方的に罵倒を繰り返すセンスが表立って来ていて、正義の名のもとに自分と全く関係ない何かを高圧的に罵倒する行為は、最早中毒者と言えるのではないかと考えます。 問題点のご指摘、仰る通りに思います。書き上げた後タイトルに苦戦しておりまして、投稿した後も他にもっと何かあるのではなかったか、と考えておりました。何にせよ、このような愚作にコメントを頂きありがとうございます。 (はやくワクチンをください。)

2020-04-15

電車が走っているからさ、を明示してしまったところ、私は勿体ないように映りました。あえて電車を比喩する事で、読者に想像させた方が、逆に電車や中にいる人が「走る」姿がくっきりするように感じます。 トキメートル、ナゾメートル、が何やら言葉遊びの域を脱していないように思います。トキ、が何故後半ナゾになったのか、そもそもトキを何故ここに持ってきたのか、迫ってくるものを感じることが出来ませんでした。 (恋の算数)

2020-04-15

ありがとうございます。昨今、人と人との関係というものが血を帯びていないようになってきていると理解されていますが、それを描写したく書いてみた一作です。相手の気持ちに遠く触れられない、だからこそちょっとしたことに臆病になる、そのような繊細さを感じ取れるアンテナを最早多くの人は備えていないのではないか。そのような繊細さを携えることが馬鹿馬鹿しいと思われるくらい、人と人との関係がシステマチックなものになっているのではないか。そのようなニュアンスがあるのかないのかはよくわかりませんが、コメントを拝読し、ちょっと詩的な文脈がクサすぎたのかもしれないとも自責しました。ともあれ、お褒め頂き感謝です。 (あまりに雲をみている)

2020-04-05

非常に大人向けの詩のように思いました。グンゼ、やアルゼ、の意味はネットで調べれば直ぐに出てきますが、本作はそんな付け焼き刃の知識ではまるでイメージが追いつかない。追いつく方々をターゲットにしたかの如く、それらは括弧で括られている。抽象と具体が丁寧に織り交ざった作品に思います。 どこか性的な描写で括られているものの、大変オシャレに仕上がっています。オシャレな中に、パナソニックなどの生活感のある実像が浮かび上がる。実像は抽象と混濁し、まるで特殊な化学反応のようにオシャレでハイセンスな作品へ繋がっているのだと考えました。 (静かな底と天井)

2020-03-31

私は、本選評に対して大きな疑問があります。 選評とは「選ぶ」のみの行為を指すのではなく、なぜ選んだのか、なにゆえ良作と判定したのかを、自身の言葉でそれなりに尽くして解説する「評」を含んではじめて「選評」となるのだと多くの方に理解されていますし、実際これまでの選考結果発表文における選評も、それに準じて記述されていたように思われます。 無論、論理的に、論文的にデータやロジックを駆使する必要を強いるわけではございませんが、特に「作品を公の場所で評価する」行為には、内輪ノリや身内持ち上げ、平たくいうと「仲の良い人の作品を、仲間意識をもって取り上げ、公に評価する」という馬鹿馬鹿しい行為ではないのだろうかという疑念は無きにしも非ずであり、そういった類の評価ではなく、本当に良作と思い、本当に公に評価したいんだ、という思いが根底にあって選評は成立するのでしょうし、それが熱い選評文に現れてくるのではないかと思うのです。 そもそも、本選評文は他者へ「返詩じゃね?」と捉えかねられない内容であり、ましてや前述した評を記述することなく返詩に類推される文章のみを記述したところで、果たして筆者がなぜ本作を評価したのか、どんな思いがあったのか、どこを良作だと思ったのかが全くの不明であります。なぜ投票やコメントといった形でいくらでも表現できるのにも関わらず、そういった表現に不向きな選評という形で本文を表したのか、そのステートメントもろくに書かれていないように見受けられます。 (笹舟のメモリー)

2020-03-30

>水、なんて字を背負ってるくせに の一文が秀逸に思え、主人公の名前なのか、自身が背負っているものへの忌避を思わせました。彼女、と水、が上手く接合されており、決して溶け合えない、交じりあえない様、その諦めが細かく比喩されているように思います。愛する人、が主人公を指しているようにも思えますが、どちらかというと主人公とは別の人を想像しました。すなわち、あなたは自身が愛する人すらも簡単に手放してしまう、そういった人間的な温もりを感じられないあなたへ、主人公は「金属」という、温もりをまるで感じさせないもので直喩される笑いを見せたのだと考察できます。 4連目は「熱にうかされてた」「青白い光」など、特徴に欠ける詩句で構成されているように感じました。全体的に4連目のみ、抽象的なテイストで作りすぎているように思え、5連目の硝子や1連目の水などと絡ませて書き、作品のイメージを濃密にしてもよかったのではないかと考えました。 (エイジスティ、グラスレイタァ +e- 〜2020〜)

2020-03-26

なぜだかわかりませんが、筆者ご本人の感情がむき出しになっているような作品とお見受けしました。 連によって「クマゼミ」「レモンサワー」「神」と、メインに表現したい部分を中心に詩句が連なっているように見受けられ、その多くの連も「レモンサワーください/さはやかに行かうや」という空元気に思える詩句に収束していくような書き方に、工夫を感じさせられます。 詩、というものを書いていることへの空虚を禁じ得ない心情ながらも、好きなことであるがため、今は義務のように続けている。そのようなことを読み取りましたが、逃避したくなり、書けなくなり、なお義務のように書き続ける信念があるからこそ、本当に筆者にとって「詩が好きなのである」ということを語れるのだろうと考えましたし、そのような心持ちが、本作に現れているのではないかと思いました。 (レモンサワー)

2020-03-26

流してしまったら、の繰り返しが効いている文章末尾に魅力を感じます。あえて「・」でなく「、」を使ったあたり、言葉を発したいけれど発せられない、そのような描写を読み取ることが出来、その選択が良いと感じました。 (間(あいだ))

2020-03-26

本作の最後「奇妙に複雑」な感情となったことが伺えますが、本作で主人公が「奇妙で複雑」になるに至るほどの詩中の描写が不足しているように見受けられました。大人になることは、私も不思議な感触がありますし、それを奇妙と形容することもおおよそ不可能ではないのですが、そういった「大人になるのは、どこかうれしいけれども、どこか奇妙で不思議だ」をいう気持ちをただその通りに表すのではなく、詩文の如何で読者へ切迫させてほしい、と、そのように感じました。 (懐かしさに、時を知る)

2020-03-26

面白く拝読しました。 ビー玉を抽象的な概念とし、舐めることのできた当時、舐めることのできなくなった大人のあなた、の対比が巧妙であり、筆者の自由な表現を思わせます。 冒頭の「死んだ魚」の描写、そこから続く「キラキラ」という、出てくる場面と言葉がおおよそ合致しないであろう組み合わせが、独特の空気を生み出しています。 本作は、死の悲しみ、苦しみ、そういったベクトルの作品ではなく、死を思うこと、死を感じることが「できるか」「できないか」を俯瞰的に表現されたと思え、私も感じ入るものがありました。 「余談」これこそが作品の肝だと思え、前半部との対比が面白いです。あえて「余談」と書くことによって、語り手の言葉がここには宿っているのだと感じさせられ、それは前半があるからこそ生きています。 ひとつ考えたことは、余談は面白いものに仕上がっているのですが、直情的にすぎる部分、また直情的な描写(あーあ、など)を、読者へより強度をもって伝えきれていないように思いました。なぜかと考えたところ、あなたが「舐められなくなってしまった」変遷の描写が少なく見え、個人的には、あなたが変わってしまった、大人になってしまったことへの過程がよりほしかった、と考えました。 (ビー玉の詩)

2020-03-26

ありがとうございます。ある先輩は、自分の部屋に時計をひとつも設置していない、時間の把握は全てスマホで行っているというお話をされたことがあり、自分にとってかなりの衝撃だったことを覚えています。そのエピソードが土台となっておりますが、もう少し濃密な展開にできたのではないかと、自己反省をしております。とはいえ、おほめにあずかり光栄です。 (古びたデジタル時計への愛の詩)

2020-03-26

ありがとうございます。 優しい世界、或いは、いわゆるラブアンドピース的な何かを書こうとした、つもりの作品です。忘れられていく時計への、忘れられることへの情を、失念したくない気持ちで書きました。ただ、作品へもうひとつ向き合えていなかったのかもしれません。 今一歩頑張ってみます。 (古びたデジタル時計への愛の詩)

2020-03-24

ありがとうございます。 確かに難しい題材かもですが、それをものにしたかった悔しさが非常にあります。 分析痛み入ります。恐らく、何となく培った技巧的な何かはあるのですけれど、そんな小手先で作品を纏めようとしてしまっていて、自分が目指している、捻れた世界と感情と人、を全く意識していなかったような気がします。 勉強になります。頑張ります。 (古びたデジタル時計への愛の詩)

2020-03-24

雲梯と、僕と、それだけの物語なのですが、クオリティの高い作品だと思います。 幼い子供目線で雲梯を夢中で楽しむ、その躍動の書き方、文の繋がり、柔らかいひとつひとつの言葉の選び方がどれも秀逸で、次第に無我夢中で、何の疑問もなく雲梯を楽しむそのままの心を体現させてくれます。 >絶対の確信で 唯一ここだけが、狙ったものかどうかはわかりませんが、これまでの流れを断ち切っているように感じました。子供目線で進行していく中、この言葉をあえて選んだのは読者により是も非もあるでしょうが、自分としては引っ掛かりを覚えてしまいました。 (雲梯)

2020-03-21

「透明な」〜から「聞こえない。」の詩文が大変魅力的であり、おやすみの歌の心地よい響きが、砂嵐という恐怖の対象によって掻き消えていく、そこには得体の知れない異物感を感じさせます。 何となく死を思わせますが、そこまで至っていない勇気の無さもまた受け取れます。。。解釈違いかもしれませんが。 ほかの詩句は、上記で取り上げた部分と比較して甘いと思いました。おやすみの歌が流れているはずの前半部ではそもそも歌の描写がされていない、砂嵐が流れる後半は雑音に苛まれていない、など、詩の流れが途切れ途切れになっていると思います。 (不招請未来)

2020-03-21

本作に明確な答えはない、何かを感じるための作品と認識し、そのパワフルな書き方に圧倒されます。賽の目、その中に含まれる災い、彩り、祭り、他諸々。それはたぶん人生であって、それはたぶん人間であって、それらは賽子の形に集約されるのでしょう。そして、我々はその箱の中に居座り続ける存在でもあるのだと、主張しているかのような作品です。 (賽(サイ))

2020-03-21

主人公は成長し、花が咲いた「蓮」を眺め、立ち尽くしている。そんな情景から詩文が始まります。 泥を割り成長していく蓮を思い、蓮の「疑いもなく」「輝いている」様、「なにかを探している」様を感じ取ります。 * 「わたし」は「わたし」に「ならなくては」いけない、しかし「わたし」は「なにも持」ってはいない。主人公は蓮から、そのような事を思います。この場面は、蓮から感じ取ったわたしの気づきであると言えるのでしょう。逆に言うと、主人公は蓮の姿を見るまで、このような考えを持っていたことを示しています。 * 「わたし」は何気なく「蓮」を見、何かを忘れているような疑念を持った。その何かとは、蓮の生き方そのものであったと考えられます。つまり、なんの「疑いもなく」輝き、「なにかを探している」力強い生き方、その渇望は本を読む主人公のてのひらが刺されるほどであり、それは、「わたし」の人生で忘れてしまったものであったのだろうと考えられます。 自分の生き方への疑念、迷いから解き放たれるように「呼び声」がし、主人公はよたよたの状態からようやく、力強く泥を突き破る。そのような作品に思えます。 * 大変優れた作品に思います。 >花びらがまた波紋を立てる 普通は風や波が波紋を作るのであるのに対して、あえて花びら自体が波紋を形成するのだという着眼点、 >さがしもの が平仮名であることによって、蓮とわたし両者へ同時に意味を接合させている点、 波紋→立ち尽くしていた よたよた→突き破った といった動と静の緻密なバランス、 どこを切り取っても魅力的であり、非常に洗練された技術を感じさせられます。 (開花)

2020-03-17

二つの舞台、すなわち「日常」と「青春」があり、そのどちらにも「わたし」が存在する。しかし、わたしの精神は、その場所に存在する肉体から乖離し、「霧がかったレンズ」で「誰か」(文脈からして、わたしの肉体を指すと思われる)を客観的にのぞいている。 そのどちらにも「あなた」が存在することから、「あなた」は」主人公に近しい人物であるのでしょう。あなたの「わたし」に対する感情は全く描写されておらず、本文が主人公の一人称視点であることから、主人公は「わたし」しか見ておらず、「あなた」が「わたし」に対してどう思っているか、どのような評価をされているのかには殆ど興味を示していないことがわかります。 また、日常云々、青春云々、と文中で述べてはおりますが、具体的に日常とはどのような場面なのか、青春のどのような場面なのか、当たり前の状況(=日常)に客体化された私は実際問題としてどう動いているのか、非日常を非常事態とまで称するものの、一体何をもって非常事態なのかがほとんど明文化されておらず、すなわち精神状態としてのわたし、はそのような事にも全く興味がないことがわかります。 つまり、わたしは「概念としての日常」「概念としての非日常」そのものに対してぼんやりと拒否反応を示していることが伺え、それが肉体と精神の離脱にまで至っていることが理解できます。 そして、精神のわたしが中盤はっきり見えていたはずの肉体としての「わたし」も、終盤では「霧がかったレンズ」ごしに見るようにぼんやりとしだします。 本作は何が言いたかったのか。私が思うに、「興味」ではないのかと。ここまで全ての事象に対してぼんやりとしか書かれていないということは、そもそも「あなた」にも「日常」にも「非日常」にも「わたし」にも、完全に興味がなくなってしまっている状態。それは肉体としての「わたし」すらぼやけさせるほどに進行し、精神の失墜を表しているのだと思いました。 (私と異空間)

2020-03-17

秘密の宿題とはなんだろうか、という疑問符が浮かぶ作品だが、おおよそ「空の青」を知る事、「僕の赤」が本当に自己に内包されているのかを調べる事、の2点であると考えられる。空の青を「しらない」とする主人公の状況、ここにも疑問が残る。 恐らく、本作において「青」や「赤」は視覚としての色を指すのではなく、その色を認知した際の名状しがたい感覚、例えば空の青さを実際に体現したかのような清々しさ、そういったことを指しているのだろうと思われる。 秘密の宿題とはどういう状況だろうか。なぜ秘密であるのだろうか。赤は風景ではなく「僕」に接続されているのはなぜだろうか。もう一歩踏み込んでかける余地の残る作品であるようにも思われる。 (宿題)

2020-03-17

3連目に違和感を感じます。 詩の内容としてはやはりお婆さんの死が印象に残るのですが、恐らく4連目の、強がりのような感情へ繋げるための3連目なのだろうと思われます。 思うに、要素がバラバラに分解され過ぎていて、ただ印象に残りづらくなっているのではないか、と。内容を整合し、推敲する余地があるのではないかと感じます。 (絵日記)

2020-03-13

面白く拝読しました。 敢えて筆者名を隠しひとつの記事のように記述する手法は、プログラムを打っていた時には全く想像していなかった活用法で、純粋に驚いております。 かなり挑戦的な作品だなという印象ではありますが、「長い」「独り言だ」などという批判へ反論出来る材料が揃っているようには見受けられませんでした。 ひとつ可能性として、独り言のような文章そのものを、文才をお持ちの筆者自身が敢えて実戦することで批判する作品のように感じました。「一万字を読み込んで」「森」などから、その可能性が濃厚のように思います。 真面目に作品へ申し上げるなら、流石に読み切れるほど魅力あるテーマでは書かれていないので、絞るか一気に読ませる工夫が必要だと思えますが、前述した可能性がある以上無意味な論述であると言えます。 * やや気になったのは、折角筆者を非表示にされていて、尚且つ作中で筆者を記述されているので、様々な名前で、雑誌名も本文中に付けて、ひとつの作中本として構成された方がなお面白い事ができそうかな、などと。勝手なアイデアを述べたところで締めさせて頂きます。 (視野狭窄者のかくれんぼ)

2020-03-13

本作で表現したいことが何なのか、が非常に不可解な一作です。具体的な事実を、ありのままに言葉にした、といえばそれはそれで価値があるかもしれませんが、本作の場合単なる呟きレベルにすら達しておらず、平たくいうと「で?」以上の感想を持つことが出来ません。 一体全体何を伝えたかったのか、筆者のステートメントを求めたいところです。 (無題)

2020-03-13

本作に存在する「気付き」の工夫に注目しました。 詩を読む時、全くの無感情で読んだ時、或いは喜怒哀楽いずれかの精神状態をもって読んだ時で、幾ばくかその作品の発見が変わる時があります。本作は、それに該当するのではないかと。 悲しい気持ちで読んだ時、「さよなら」という言葉は非常に目立つ存在となり、「逆さまの街」は悲壮感を持った存在として印象に残るのではないかと思われます。 他方、よろこびの気持ちで読んだ時、本作は希望を書いているのだと感じ、さよなら、という言葉は影に隠れてしまいます。 殆どの作品は読み方を制限されているのに対して、本作は多様な感情を包括出来る、そのような魅力があるのではないかと考えます。 なぜ、そのような事が出来るのか。これは、比喩が感情によって縛られていないからです。 >髪の毛に川を流している >オレンジ色の光を絞った胸 といった比喩は、どうとでも取れるという投げやりな比喩にはなっておらず、他方、そこに脂ぎった筆者の意図が全く感じられないからです。 即ち、極めて自然体で読めるように工夫された作品と見受けられます。優れた一作です。 (難破船)

2020-03-13

>冷たい扉はどけと言う ここが本作の修正点かなと思います。前後の文章と整合しても、誰が、どう言ったのか不明瞭であり(「冷たい扉はどけ」と(主人公が)「言う」または「冷たい扉」という主体が「どけ」と(主人公へ)言う、など)、かつ特に隠す意図が見当たりませんでした。例えば >冷たい扉がどけと言う >冷たい扉へどけと言う など、助詞を変更する必要があるのではないかと思います。 最終連は面白いので、ここをもっと広げる手もありそうです。 (集団)

2020-03-13

非常に個性的な詩句が並んでいて、大変面白い作品であることは間違いないのですが、他方詰め込みすぎであるとも思いました。 かなり急いで書かれたのかな、という印象です。一部誤字がある点もそれを裏付けていると思いますし、思いついたモチーフを詰め込んだはいいがまとめきれなかった、そういった点が「トランプ→石→4歳児→磁石」という、唐突な場面の繋がりに現れているのだと感じます。 他方、その思いついたアイデアを整合することが出来れば、本作は化けるのではないか、とも思いました。 (JOKER)

2020-03-13

コメントくださり恐縮です。いい人感が滲み出ているという事は、作品が筆者から離脱出来ていなかったのでしょう。我ながら最低かつ下劣な作品を書いた自覚があったのですが、意外なご感想を頂戴しております。 不気味な輝きというのは不気味な人にしか出せないのか、というとそんな事は無いとは思うので、ごく普通の人間が作品にそれを宿すには如何にすれば良いのか、は今後励んでいきたいところです。 (だっちゅーの)

2020-03-12

追記: 本コメント及び当該コメントについての特段の返信を求めません。 エイクピアさん、このような形でコメント欄を使用致しましたことをここにお詫び申し上げます。 (ないのだ(政治演説))

2020-03-12

ベイトマンさん、こんばんは。運営の藤井です。 該当コメントを含む殆どのレスにおいておおよそ作品へのものと感受するのは難しく、かつ内容も極めて理解しがたいものです。よってここにイエローカードを発行し、意識の向上に努められることを期待するものとします。 詳しくはフォーラムの該当記事(https://www.breview.org/forum_blog/archives/788)をご確認ください。 今一度ガイドライン(https://www.breview.org/forum_blog/guideline_and_rules/)をお読み頂き、当サイトに求められるコメントをどうかご理解くださいますようお願い申し上げます。 (ないのだ(政治演説))

2020-03-12

ありがとうございます。 * まず初めに、みうら氏の此方のコメントへ万が一「マナーガイドラインに照らし合わせて云々」と他の運営諸氏が申し上げるかもしれませんので、断りを入れておきます。私にとって此方のコメントは為になる内容であり、特段の対応を望みません。念の為の一文ですので、悪しからず。 * 私は自身の独自かつ独特の世界を作り上げる作風へ強い拘りがあり、しかし常に実力が伴わない悔しさがあります。ここ最近自身に対する諦めや、自身の作風に対する拘りの放棄をし、いわゆる「詩」としてそれなりに真っ当な、誰が読んでもまともだと評される作品を目指していました。或いは「クリエイティブライティング」と称して、読み物として取り敢えず読める作品を連投しており、読者へ不満足感を与え続けてきたのかもしれません。 私は作品に対してダメ出しされたものほど非常に印象に残っていて、特にビーレビ「死人は」「えかきうた」と文極「文明天国」は思い出深い作品です。しかし、批判を受けた作品でもそれが全く印象に残っていないものもたまにあります。 恐らくビーレビが目指していたものとは、作品を特段読みもせずクソガキの鬱憤晴らしのようにレスを付ける輩や、感情のみに振り回された馬鹿馬鹿しいレスを排除し、言論レベルの高い、言葉を扱う者に相応しいレスポンスの飛び交う場所、または高度な言論レベルであろうとする者の集う場所でありたいということと感じています。その意味ではマナーガイドラインは表として絶対であり、裏として絶対ではないと思うのです。 私は此方のコメントに大変感謝をしています。何故なら、此方のコメントは作品を入念に読み、かつ私の他の作品や作風全てを理解されていないと出ない言葉であるからです。それは相手がみうらさんであるからという一点に集約されてしまうのかもしれませんが、私はそれでこそ詩作に励める場であるのだとぼんやり考えています。 ひょっとすると、私は逃げないで詩へ立ち向かう為の、背中を突き落とす言葉に飢えていたのかもしれません。 月数百のコメントが送信され、本作の他に良質な作品などごまんとある中、私の作品をチョイスしてくださり感謝です。返信なのか独り言なのかも曖昧な駄文になってしまった気がしますが、悪しからず。 (カマボコ)

2020-03-05

コメントありがとうございます。一応架空の主人公を設定し、それを批判するようなセンスのもとで書いた作品ではあったのですが、自信に内包された不満を放出したい感情が交じってしまったのかもしれません。 今読み返すと確かに不快感を伴う作品ではありますね。自分の思う所をさらけ出すような作品は「肉迫」以降書いたことがないですが、ためしに今一度書いてみようかなとも思いました。 (カマボコ)

2020-03-05

お世話になっております、運営の藤井です。 筆者非表示で返信先が上手く表示されない不具合が発生しているようです、早急に調整します。 ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございません。 (干しイカを咥えた黒犬追いかけて裸足でかけてくびーれびさん)

2020-03-01

コメントありがとうございます。 詩の内容に全くそぐわず、意図が全く不明であり、つまるところ荒らしコメとしか認知のしようがございません。よろしければステートメントをお示し頂ければ。 (カマボコ)

2020-02-28

すみません、ずつ、もづつ、もどちらでも正解だったのですね。申し訳ございません。 (雪と夜が┣泥┳なず┫む)

2020-02-28

ありがとうございます。 細かく読んでくださり恐縮です。 主人公にとって、目に映る社会は哀しいものであり、つまらないものであると主張する感じで書きました。 よくよく考えればスマホとカマボコって全然似てない感じもしますが、言葉の愉快な感じや形状の面白さで取り入れてしまいました。 (カマボコ)

2020-02-28

>肌に冷たい 肌は、でしょうか。 >ひとつづつ 「ひとつずつ」ではないだろうか、と。 えらく大仰な比喩が用いられていますが、逆にそれが内容をぼかしてしまっているように感じます。何か伝えたいものがあるのであれば、ある程度それに直結した比喩が欲しい気がしました。 (雪と夜が┣泥┳なず┫む)

2020-02-28

これは良い作品だと思います。 わたしの作り方ですが、材料にひしひしと感じる「わたし」の人生、人柄、それは平凡なものであっても、非凡であっても「わたし」の類まれなる歴史であるのだと思わされる構成です。 完成を別項にわけたのもニクいです。兎に角構成力、一つ一つの素材の選び方が秀逸に感じました。 (作り方)

2020-02-28

これを詩、と言えるのか、或いは作品、と言えるのか、評価云々の次元でない投稿作に感じます。 本来は筆者が自作を語るなどしょーもないと思ってるのですが、本作に限ってはアーティストステートメントを求めたい感じです。 (観音菩薩にキスしたら)

2020-02-28

景色を綺麗に表現出来ていて、音韻の面白さもしっくりくる、タイトルが蝶なのに出てくるのは蛾、など評価点はあるのですが、それ以上の評価軸へ持っていけていない印象があります。即ち、書き足りていない感じ。なぜ蝶とタイトルをふっておきながら蛾なのかを書いてもいいし、蛾から見た夜景をもっと豊かにばらまいてもいいし、何か拘った部分を求めたいところ。 とはいえ、面白い作品だと思います。次作もご期待しております。 (   蝶)

2020-02-28

夏の終わり→秋、という暮れ始める季節を活用した叙情詩として、好感が持てます。 染みという言葉を軸に、服と主人公の心情が徐々に変化していく様はかなり面白いです。 ひとつ気になったのは > 意識から逃れて憂いでは湿り気を帯び の部分、「て」の助詞は順接を表し、若干文脈にはあっていないのではと。普通に「意識から逃れ」でよかったのではと思います。 (•)

2020-02-28

小人を涙腺に溜まった涙、それは悲しみとイコールであり、星々の僅かな活動でいともたやすく死滅してしまう。 それは感情そのものの殺害のようであり、君は主人公の小人が徐々に死滅していくさまを見届けている。 星がなんなのかは明示されてないのですが、君と主人公はその何らかのまばゆい光に侵されていく様子が描かれているようだ。 本作の重要な部分は星が何なのかであり、それこそを読者各々に委ねているように考えられる。我々は年を重ねるごとに悲しみから縁遠くなるが、それは決して喜ばしいものではないのかもしれないと感じさせる作品である。 (涙腺の小人)

2020-02-20

つかめそうで何気につかめない感じの作品です。 引用1 >考えることが多くなった (本文2行目より) 引用2 >考えることが意味を持たない (本文末尾より) 引用1と引用2が対応していて、「考えること」が作中において非常に重要な役割を担っていることが理解できます。 なんとなく「相手」と思わしき誰かが登場しますが、それが一体誰なのかは不明瞭です。ただ「ひとりぼっち」であると述べられており、しかし「ひとりではいきていけない」とあるので、この誰かの存在は何らか主人公に干渉する立場にあることが分かります。 語り口調は比較的ストレートな言い回しであるのに対して、一体それが何なのかは非常につかみにくい作品です。それを是とするか非とするかに個人差がでそうな気がします。 (つぶやき)

2020-02-20

単純な失恋の詩とも思えず、非常に興味深い内容です。 フラッシュバックのように彼女との思い出が綴られていく中で、真に振りたくない想いが伝わってくるかのようでもあり、或いは「振る」という単純な構図ですらないようにも思えてきます。 「鳥でない」からは「翼がない」を表しているように思え、それは単純に「飛べない」と表すよりいささか違った意図を思わせます。「飛べない」からは「努力の如何によっては何とかなる」という背景がおぼろに見えるのに対して、「鳥でない」ため「どうがんばっても無駄である」という絶望、絶望と呼ぶのすらチープな情報を知らしているかのようです。 付き合っていたが別れを告げた、という内容とも考えましたが、にしては「付き合っていた」場面の情景を感じさせるものがほぼ見当たらなかったため、たぶんそうではないのだろうと。 「放課後」というキーワードが出てくるのは中盤から。放課後というだけで泣きたくなったのはどうしてだろう。「彼女と会えないから」みたいな単純な形ではなく、背景となるストーリーが隠されているようにも思えてきます。それはたぶん「真新しいノート」辺りが掛かっているのかもしれないとは思いつつ、絞り切れない感じもします。 栞とラブレターは同一かとも思いましたが、「受け取れなかった初めてのラブレター」とあるので違うかと。これはつまりラブレターと栞の差出人が違う可能性が高いことを意味している。 様々な選択肢があり、読み手にそれが託されているタイプの作品です。かなり読み応えがあり楽しい一品ですが、中盤に1箇所タイプミスと思われる部分があるのが惜しいとも思いました。 (ダンスダンスダンス)

2020-02-12

mimiさん、ご返信ありがとうございます。 女性云々に関しては、完全に蛇足でしたね。特に女性だからどうのこうのという性差による評価をしたかったわけではなかったのですが、失礼を致しております。申し訳ございません。 ご返信を拝読しまして、私の書き方が悪かったのか、記述したこととずれたニュアンスで伝わってしまっているようです。 >陳腐 >何を訴え、表現したいのかさえ、分からない まず、陳腐とは一言も申し上げていないと存じます。同じく、何を表現したいのかがわからない、とも全く申し上げていないと存じます。何を表現したいのかわからないのであれば、「人は怖くない」という「表現」すらも伝わらないはずであり、私が明確にそれを読み取っている以上「表現したいこと」は少なくとも伝わっていると考慮致します。 私が申し上げていることは伝えたい表現をクリティカルに訴えかけられるかには技術が必要だと申し上げていまして、それが表現における「筆者の思い」であります。 ・表現の自由について 表現の自由とは、かつて時事的、政治的批判を政府によって弾圧していた戦前日本の反省として、そのような表現を確保すること、またその他様々な表現を認めていこう、という価値観のもと認められた権利です。確かに仰りたいことはわかるのですが、私は「表現の自由であるからと言ってなんでも認めることが理想的で一般的であるのか」について大きな疑問があります。 たとえば、電車の中で政治の腐敗を叫ぶのは表現の自由にあたるのか、と問われれば、まず間違いなくNOでしょう。もっと身近なところでいうと、絵画のコンクールで落選となった場合、俳句の句会で自分の詠んだ句に対して修正点、ダメだしを食らった場合などに「それは表現の自由の侵害だ」と叫ぶ人はほとんどいないのではないでしょうか。 私が「強要した」と捉えられているようでございますが、「再考の余地があるように感じられます。」など申し上げている通り強要を指す語句「~しろ」「~せなダメだろ」は一切なく、すなわち導入するかは筆者の自由が確保されております。 >作品についてむしろ「答え」や「捉え方」の決まりごとが逆にあるのでしょうか?私的にはそもそも「答え」があり、考える余地もない作品など、深みもなく、それこそ面白くないと私は思います。作りがいもないでしょう。 と仰っております。確かに、筆者の思いを伝えるためには推敲や技術が必要とは申し上げましたが、私は作品の内容の解釈や意図については申し上げていないのではないかと。 確かに私の語句は強めであったかもしれず、ご不快になられたことについての申し訳なさはございますが、実際問題として「強要」している文面はないと思え、また「表現の自由の侵害」にあたる明確な文面および行動も、特にはないのではないだろうか、と考えられます。 すなわち、私が「もっと思いを伝えるためには、技術や推敲もそうだけど、もっとテーマを絞った方がいいのでは」という発言に対して、「強要だ。表現の自由はこの場にはないのか?」と仰られていると私には受け取れ、ガイドラインにあるビーレビ3ヶ条「コメントは感想のみならず、時には「真摯なアドバイス」を受ける場合もある」「自分の書いた詩が読まれること、他人の詩を読むこと、そういったプロセスを経て「ユーザーの皆様が自身の作品の向上に努める」場所である」に本当に合意して頂けた上でご参加されておられるのか、疑問であるのが正直なところです。 (セカンド・ライフ)

2020-02-05

むちゃくちゃっすね。このむちゃくちゃな主人公の感じ、私はとても好みです。 明らかに狂気なんですが、狂気を書く際に「ほら、狂ってるだろう?」みたいな筆者の声が少しでも感じ取れてしまうと冷めるというか、二流だと感じます。その点で本作は非常に優れており、主人公は(なぜだ)と感じつつも「狂気」とまでは思っていない、つまり(俺、実はドMなんだよね)くらいのテンションで論理的に淡々と詩が進んでいく様がたまらないです。 (恋歌)

2020-02-05

なんか惜しい感じがします。 ぶん殴る相手を示さないことによる人物の広がりが評価出来、「虫の音によってやっと秋を知るほど追い詰められた主人公」が表されている点など魅力がおおいのですが、他方問題点も目立つように感じます。 引用1において、「泣く人」が不明であるのはさすがに要素を隠しすぎではと感じます。泣けるなら、しあわせ、と述べるのは泣く人を目の当たりにしたからこそであると考えられ、それが第三者なのか、君が泣いていた思い出を振り返っているのか、その他さまざまの選択肢において詩情は大きく異なります。ここを明示することの効果を放棄したのはいささか頂けないかと。 引用1 >泣けるならしあわせだ >物を感じられるだけ やさしい 3連目全文より 血だらけにしたかったバックボーンが示されていないのも、もう少しでも何かにおわすことができれば違った奥深い主人公の信条を浮かび上がらせることができたのではないかと考えられます。 「雨が打つ窓」ですが、文章としては「雨に打たれた窓」とする方が適切ではないかと。 (Shift+Delete)

2020-02-05

なぜ人は詩を書くのか。それは人それぞれでありながらも、筆者の詩句からは「自身の思いを他者へ共有する」という情念があるように思われます。人は共有の欲求が少なからず存在し、特に女性は比較的それが強いと考えられています。 詩を他者へ伝えるためには一体どうすればよいのか、これは並々ならぬことであると理解されています。凡庸な言葉ではその1%も伝わらない。本作はその意味で言うと、筆者の思いが100%伝わるのか、または100%伝える工夫があるのかについて、再考の余地があるように感じられます。 例えば引用1について、「絶対」「人は怖くない」とただ述べたところで(そうだな!)(確かに人って怖くないよな!)と思って貰えるのだろうか。いや、それは難しい。となると、それについて、詩として一体どのような表現をもってすればクリティカルに伝えられるのだろうか、それには技術力と推敲が必須です。 引用1 >生きてきてこれは絶対って言える >絶対って言葉は大嫌いだったけど >人は怖くないし裏切らないって気がついた >人は温かいし気持ちを優しくしてくれる >疑うのも怖がるのも不安になるのも 文中3連目冒頭より また、他にも「ただ言葉にしただけでは伝わらない」センテンスが多い印象を受けます。その意味では、本作はテーマがあまりに壮大であり、極論をいうなら何倍もの書き足しが必要だと考えられます。テーマを絞り、じっくり表現を考えられることが重要かと思われます。 (セカンド・ライフ)

2020-02-05

きれい。一読して、それで終わるならそういった感想に終息することだと思うが、何度も読むうちにどんどん広がっていく疑問、そしてあまりに日常的でありながら、あまりに深々とした表現力。一言では片づけられない、まさに「この詩句のこの表現でしか表せない情景」。これが本作の最大の魅力だと思います。 まず、なぜ「はっこう」なのだろうか。ここは別に「発酵していく」でも問題なく記述は可能だ。しかし、前文である「ゆるやかに」があることで、発酵されていく時間の進み具合を表現するためであると考えることが出来る。 「神話」「神々」「生命の糧」などの、いうなら大仰な言葉を使用しながらも、どうにも狭い範囲の物事を指しているように感じられる。そして、本作の大きなヒントというか、根幹ともいえるワードは「酵母」だ。 酵母とは様々な食品に使用される単細胞の菌である。ここで「おっ」と思った方も多いであろうが、本作は決して前半部で匂わせていた「自然と情景、その偉大さ」を指した内容ではないのではないだろうか、と考えるのだ。すなわち、ありていにいえば「なんか食いもん作ってるんじゃね?」という仮定が浮かびあがる。 本作では、瓶の中が何なのか、言葉に掬い上げられたものがなんなのかが明示的ではなく、確かな真相に迫ることは難しい。しかし、例えばパンとか、酵母を使用する食べ物を焼き、その出来上がりを楽しみに待つ主人公像が浮かび上がってきて仕方ない。 本作は限りなく日常的と(たぶん)思われる風景を、これでもかと言わんばかりに深く広い世界として演出した奥深い作品であり、紛れもない傑作だ。また仕上がりに手抜かりを微塵も感じさせないその完成度は細かい推敲を思わせるが、なにより本作の発想力と表現力にただただ称賛を贈るばかりである。 (風景を食む)

2020-02-05

なかたつさん、ありがとうございます! さすがというべきなのか、ご指摘の通りでほぼ間違いないです。「最後の嘘」「一度きりの恋」を詳しく書くか、書かないかを非常に迷った作品でしたが、投稿した後もまだ迷ってたりします。その消化不良な感じが読者に伝わってしまったかも、などと考えているのではありますが、なんにせよ非常に力の入ったコメントをくださり非常にありがたいです。また暇なときちょくちょく遊びにきてくだされば。 (遠吠えは汽笛を掻き消すほどに)

2020-02-03

帆場さん、ご質問にお答え、し切れるかはわかりませんが申し上げます。 「侮辱」に値しない、侮辱すること能わない、といった詩文からは、可能性としてふたつの主張が見えると考えられます。 ひとつは「この詩に侮辱とはとんでもない行為である」という主張、ふたつめは「侮辱するにも値しないような文章だ」という主張です。 本作は主人公が述べたものなのか、或いは筆者自身が述べている文なのかがいまひとつよくわからないことを前提として、両者の可能性を考えたうえでその是非を考察します。 まず「主人公が発言したものなのだ」」という場合。これは思想が全般的に閉鎖的であり、自己の思考のみを主張し他を排斥しようとする心理が読み取れ、「閉鎖的な心理」を見事に表せていると評価できます。 他方、筆者自身がこれを述べているとなると、どちらの可能性を採ってもありていにいえば「侮辱すんなよ」とわざわざ作中で述べているということになり、あくまで一介の作品としてそのようなことを記述するのは如何なものか、といえるのではないだろうかと考えます。 (エゴ・エリスⅠ)

2020-01-29

侮辱すること能わず などと何度か主張されており、作中の主人公の発言であれば面白く、筆者自身の主張であればキツいです。それが明示的でない事は問題ではないだろうか。 また、さすがに文量が多すぎる割には抑揚が無さすぎて、読み込もう、という意志を打ち壊させてしまっていると考えられます。もうちょい削れるところは削り、主張したいところを書き込むなど推敲の余地があるのではないでしょうか。 (エゴ・エリスⅠ)

2020-01-29

有袋類は真獣類と完全に共存していれば絶滅していたはずであり、だからこそオーストラリアという隔離された大地で生き残り我々が姿を拝めることに生命の神秘を感じます。本作は配色、視点などからそのような有袋類の神秘を感じさせる作品であり、その人間から離れた生物が物静かに、また優雅に動く様を描き出している点で見事です。 他方、単純にそれらを映像として浮かび上がらせただけではないように思われる描写もいくつかあり、その点でも高い評価ができる作品です。 (カンガルー森のうた)

2020-01-29

赤子は生きることの苦しさ、辛さを知らず、また同時に楽しさも知る由もない。何たるか、にはそのような陰と陽の概念の無知を同時に指しているようだと感じました。 (人差し指に空)

2020-01-29

1.文字通りの「死」 言わんとすることは理解できますが、「死」という文字列だけでは到底表現できない恐怖が「死」という概念であり、ひいては「死」という概念を如何なる表現で「言葉だけ」の「死」以上に表現できるか、が詩としての重要な事項であると考えます。 2.忘れてもいい 愛していなくても、嫌いでも、といった主人公の思考より、少なくとも表面的接触、高い確率で連続的相互性の段階に突入していると考えられます。一般的な感覚として、一定程度相手を認識した状態から完全に相手を忘れるまでに至るのは相当な年月か強力なショックが必要であり、どちらかを思わせる要素が作品内に登場していないため「忘れても」の部分が全く謎となっています。 詩文冒頭から「未来から来た」という粗雑な図式が提示され、「なぜ」未来へいけたのか、「どうして」彼女は死んだのか、彼女と主人公の関係、などが不明であり、作品としては未完成であるという批判をカバーできているとは考えられません。再考の余地のある作品ではないでしょうか。 (無題)

2020-01-29

るるりらさん、ありがとうございます。言葉に酔いすぎている甘ったるい詩句に反して妙に悲愴的な情景、みたいなのを当初から基本的なテーマとして書いています。黒電話とか今日日常的に使われるはずもないのですが、やや古めの時代を想定した閑散とした光景に詩情はないかと模索した感じの作品でした。 (遠吠えは汽笛を掻き消すほどに)

2020-01-28

かなり挑戦的なことをされていると思え、それが一定以上成功している印象を受けます。明らかに常人の行動とは思えないリストを羅列していますが、それが確信犯的なニュアンスである、すなわち通常の行動でないことを自身で理解している。もっと砕けていうなら「普通でないことをしちゃうオレすごくね?」といったセンスを忍ばせているようで、ある種人間の本質的な部分を捉えた作品に思えました。 (2019 今年やりたいこと)

2020-01-21

情報が情報にとどまっていると感じ取れ、「誰が」「どういった境遇で」「何が起こったから」詩句のような情景を感じているのかいまひとつ不透明な気がします。もう少し語り手の情報がほしいところ。 (夏)

2020-01-19

>ちにまちたわたちは >そちて願いまちた ここの表現すごい印象的で面白いと思いますので。もっと詩の中で多用してもいいのかなと思いました。 「盆」 の一言で、どういう詩なのか分かる作りがいいと思います。 (盆)

2020-01-19

ジャンベで駅前ライブってみたことないのですが、結構あるんですかね。 ジャンベが好きっていうより、ジャンベと共にある仕事も含めて熱心な主人公が浮かびました。 (路上)

2020-01-19

>わけを探しつづけていた >いや、探さなくてもあふれてきたの >あなたを好きであることのわけが 文の意味が破綻しているかと。1行目は「事実」として「探し」ていたわけですので、「いや、」の切り返しがただ混乱させる要因でしかないと思います。1連目を「事実でない」とするならば、 >わけを探しつづけていた >そんなふりをしていた >白い空をただ見上げながら >あなたを好きであることのわけが >実はあふれているにも関わらず などとすれば成立するのではと考えます。 >雪の世界にいた 「あの日から」雪の世界にいる、とするならば、今までどこにいたのか1連目などで明記した方が効果的かなと考えました。 (終わりのわけ)

2020-01-19

長文であるわりには、抑揚に欠けている印象を受けます。「向山」の使い方がとても魅力的ではあり、またフレーズのいくつかは面白く感じる要素が多分に含まれているのですが、そこに深入りして読むぶんには他要素に目が散ってしまいがちと思えます。悪く申し上げるなら「日記」であり、再考の余地ある文章ではないかと。 >くわがた虫を余所の人に売ったこともある。 ここはめっちゃ好きです。 (むこうやま)

2020-01-19

磁界さん、ありがとうございます。例えば恋人が突然死んで、一時は悲しむのでしょうが、結局なんとか生きていってしまうのが普通であり、普通足りえる要素なのだと思っています。しかし、そんな一般カテゴリの「普通」からちょっと逸脱した、センチメンタルと嘲笑われるような人を自分は好ましく感じますし、そんな世間からほんの少しはみ出してしまうような抒情詩を書いていければと考えております。 (遠吠えは汽笛を掻き消すほどに)

2020-01-19

沙一さん、ありがとうございます。 なるほどです。自分でも本作は(何かが違う)とずっと悩んだまま放置していまして、答えを見つけるために投稿した節があります。 確かにそうですね。ちょっとセンスのない恋愛詩みたいな中途半端な作品でしかなくて、広がりが全然なかったのは痛恨です。勉強しなくては (遠吠えは汽笛を掻き消すほどに)

2020-01-18

>のんきな真昼 後に続く「小雨」と「のんき」が微妙に不釣り合いな気がします。何か別の、良い表現があるのではないか、と。 死体が突然現れる点、非常に面白く読みました。暖房、外の状況などがきっちり表されている点も好印象を持てました。 (まどろみと死体ごっこ)

2020-01-17

>一人きりはいやだけど は、1連目末尾に持ってきた方が流れの裏切りとなって良い気がします。 >明るいと眩しくなって 明るければある程度眩しいのは自明ですので、夕暮れの眩しさを表現するのは別のやり方があるように思えます。 >真っ暗だと不安か私を 不安がる、かな?と。 総合して、ある程度推敲の余地ある作品と感じました。優しい情景を魅力に感じましたので、応援しております。 (教室)

2020-01-17

人によって評価が分かれそうな作品と感じますが、自分は好意的な印象を持ちました。 芒、という言葉が非常に印象深く、カタカナ、というキーワードがそれを補完しています。芒、で野原、とあるので普通は稲や麦を思いますが、金箔を振りまいたような神秘的な光景が眼前に飛び込んできたかのような読み方も出来るかと。 カタカナ、がストーリーを与えています。即ちカタカナと言われて、読み手は各々何をイメージするのかによって本作は如何様にも形を変えてしまう、まるで軟体動物のような可変式の詩に思えます。 私は「最新鋭の機械」を思いました。即ち、カタカナで埋め尽くされたマシーン達から脱却し、金銀に輝く野原を眺める主人公を想起しました。 何より、このような短いテイストでここまで広がりを持つ作品を展開出来ることに驚きです。 若干引っかかったのは「野原」というワード、広がりを引き出すなら「平原」叙情を引き出すなら「丘陵」等を選択した方がより引き締まるのではないだろうか、と。 ズレてたらすみません。。。以上です。 (なし)

2020-01-15

どこか切ない感じがいいと思います。 既視感が拭えないのがもったいない気がしていまして、例えば >だから好きになるんだ といったセンテンスは、いかなる言葉で「好き」をテクニカルに表現するかといった観点で再考した方がよいのではないかと考えます。 (夜遊びの向こうへ)

2020-01-14

なんでしょう、めっちゃいいです。 年越しに蕎麦をすすりながらゆく年くる年を見るのが好きなのですが、あの放送のなんとも言い難い重厚な面持ちを再現されているように思えます。 > さだめなき世に >年古りて この書き出しが魅力的に感じます。 中盤から出てくる「お前さん」が何者なのか若干悩みどころですが、「お前さん」なんて呼び方をするのは夫婦以外無いだろうな、とも。 夫ならば「お前」に「さん」は付けないだろうなとも思いますが、語り口調から男性なのかも、とも。 なんか全然まとまってない感じのコメントになってしまいましたが、ひとまず送信します。 (行く年くる年)

2020-01-08

口語と文語の表現が入り交じっていて、上手く合わさっていない印象です。 〜といいな などの口調と あゝ といった文語的表現の混在が世界観にそぐわないイメージを与え、またミスマッチにしか映らず、再構成の余地があるのではないかと考えました。 ストーリーについて、 ・絆 ・好き ・失敗の歴史に終止符 を初めとした既視感漂う文言が多く、詩文が与える映像や心情を狭めているに至っているという印象を受けました。 他方、既視感からの脱却を狙ったであろう箇所も散見されますので、惜しい作品とも思えます。 (絶妙な均衡は死に至る病)

2019-12-28

Snowmen911さん、こんにちは。運営のふじりゅうです。 本作とほぼ同じタイトルの作品が、ユーザーネームが1文字違う作者より投稿されております。私の見た感覚では、恐らく同一人物が複数アカウントを所持しているのだろうと考えられます。 ガイドラインの冒頭で「複数ユーザー名での投稿を禁ずる」とある通り、B-REVIEWでは複数アカウントでの投稿を禁止しております。 つきましては、今回は初回ゆえ不問と致しますので、どちらかのアカウントのみを今後使用して頂くようお願い申し上げます。 また、今月は両者あわせて2作品目の投稿とし、どちらかのアカウントを使用して3作目(アカウント上は2作目)の投稿をしないようお願い申し上げます。以上です。 (ピンクアディダス (再構成))

2019-12-26

stさん、再度ありがとうございます。 一般的に作品(特に詩)というものがおおよそ補足説明ありきのものでないと理解されていますが、なにゆえ「量子もつれを単に詩的に表現しただけ」というコンセプトが極々当たり前の事実であるという前提であるのか不明です。 ・君 ・つながっている ・ペア などの数々の用語は「単に量子もつれを捉えたもの」ではなく、「人間関係を表した」と推測する事は事例として有り得るのではないでしょうか。 言うまでもなく「単に量子もつれを詩的に表現した」作品と考える事も可能な詩文ではございます。 同時に、根本的な問題として詩を読むという事は「作者の意図を正確に理解するよう努める」ことであるとは考えられません。 すなわち、詩は多様な読み方を容認されるものであり、筆者たるものも同様にしてその様な読み方を容認すべきなのではないでしょうか。 すなわち、その様な読み方をした場合に、誰かしらから何らかの指摘をされる事は極々当たり前であり、そこに筆者の狙いを持ち出して来るのは不自然であると結論づけられるのではないでしょうか。 そもそも、此方が謙抑な姿勢で申し上げた事に対して、なにゆえ斯様な言い回しで臨まれる筋合いがあるのか一向に不明であると言わざるを得ません。 また、他者の作品を持ち出して私の指摘が如何に不適切かを仰っていますが、そもそも文学である詩と歌を同列に並べる事に意義があるのか不明であり、 かつ、理由を明示せずとも十分に通用するかどうか、は作品自体の方向性、構成、テーマ、文体、などから多様に変化するのではないでしょうか。 歌詞に対して「バックボーンをしっかり書けや」というのはナンセンスです。何故なら、歌詞はメロディに乗せて受け手の境遇と重ね合わせる事がスムーズに可能であり、そういった分野であると広く理解されているからと認知しています。 対して詩はメロディがない以上そういったセンスは希薄であり、すなわちある程度の状況説明による密度の濃さが求められるのは必然ではないかと考慮します。 したがって私の主張としては、筆者の返信及び見解には再考の余地があるのではないか、という所でございます。 (量子の彼方)

2019-12-24

ご返信ありがとうございます。 すみません、言い方が悪かったです。私の申し上げたかったことは、 ・量子もつれと人間関係を結びつけているのなら、人間関係や現実世界においてのWHYを解決する必要がある ということでした。 すなわち、量子もつれって何で起こるの?みたいなことではなく、 ・量子もつれをモチーフにしたとして、現実的な人間関係としてなぜ主人公がYESと答えれば相手はNOと答えるのか、 的な事がほしかった、みたいな内容です。ややこしい感じで書いてしまって申し訳ないです。 (量子の彼方)

2019-12-20

仲程さん、ありがとうございます。 寂しい感じが伝わったようでよかったです。川は現在地点でしかなく、中盤は回想や物思いに耽る様子ですので、かたほとりの空間がなくなっているのかなと思います。 (揺らめく川のかたほとり)

2019-12-20

帆場さん、ありがとうございます。 1連目はかなりの勝負手でした。仰る通り、こういった格言っぽい言葉を差し込んでしまうと、そちらにばかり目がいってしまって他の詩文の影が薄くなってしまう危険性を孕んでいましたので、上手くいっているようで安心です。 変な言葉を使って印象に残る詩を作る、みたいなのをひとつの目標としてますので、そこに着目頂けてありがたいです。 (揺らめく川のかたほとり)

2019-12-20

るるりらさん、ありがとうございます。 かたほとり、て言葉が割かし好きで、比較的よく使用してしまいます。 母恵夢のあの独特の優しさ溢れる味が好きでよく食べていたのですが、よく考えればその味にも言及すればよかったな、と今思いつきました。 人草は一応「民衆」みたいな意味だったと記憶していますが、ここは割かし効果的に働いている気がします。特別な存在だと信じたいけれど、特別じゃないかもしれないという怯え、みたいな微妙な感じを出したかったのですが、何やら伝わっているようで安心です。 自分の作品はほとんど「怠惰のままなんか終わる」「自殺する」「キレる」「警察に捕まる」みたいなバッドエンドばかり作ってましたので、久しぶりにグッドエンドな主人公を書きました。たまには希望を書きたいな、と思いまして。 (揺らめく川のかたほとり)

2019-12-20

量子もつれをテーマにした着目点自体には魅力を感じつつ、単純にそれが詩としていいか、というところに疑問があります。 量子もつれの基本的な部分は抑えていつつも、詩の作用として ・異常なほど離れていても繋がっていることへの感情 ・光速を遥かに超えた速度で反応する理由 の他、 ・何故離れているのか ・なぜYESとNOが双方で逆になるのか ・なぜ「量子の彼方でもつれてい」るのか といった肝心な部分が何も分からない状態であり、また「量子もつれ」を現実の人間関係へ昇華させようとした形跡が見当たらない状態であり、ひいては 「量子もつれを使いたかっただけではないのか」 という思いを抱いてしまいます。 単純に量子もつれをプッシュした作品と見た場合、 ・どれだけ遠く離れていようとも ・光速度を超えた というやけに説明臭いセンテンスが気になります。 そもそも詩として評価されうる作品を作る意思があるなら「量子もつれ」をテーマにしたことそのものではなく、「量子もつれを使用して如何に情景や感情を捉えるか」に着目すべきなのであり、そのような技術や推敲をした痕跡が見当たりませんでした。 また、量子もつれの面白さである ・光速を超えるという量子力学、物理学的に絶対にありえない現象 ・初めは回転方向が決まっておらず、人間が観測を始めた途端に回転方向が瞬時に決まるという「まるで人間が観測したことを量子が認識しているかのような」挙動 といった、摩訶不思議な事実をもっとプッシュしてほしかったな、という自分勝手を最後に申し上げたく。 (量子の彼方)

2019-12-20

なぜ夜がこないのかという肝心なところの説明がないので、物語全体の説得力に大きく欠けている印象です。 ただ無造作に「夜が来ない」「太陽が照らしてくれる」「悩むことはない」といった抽象的な詩句がプットされており、詩文全体として何かを読者に伝えたいという意気込みを感じられませんでした。ありていに申し上げるなら、自己満足の範疇で完結してはいないだろうか、と感じるのです。 リフレインで行数を使わずに、そのぶん街にさらに迫っていく詩文で再構成する必要があると思料します。 (夜の来ない街)

2019-12-13

これはいい作品だと思います。 例の如く元作品は存じあげないのですが、今までの作品では使われていなかった言葉が効果的に出されているように感じます。 また、視覚詩として、詩文もさることながら絵画的なセンスも感じさせる作品です。言葉と言葉のダブり具合は名状し難い芸術を感じます。 個人的には、アンドロメダの使い方が良いと思いました。時の概念を前半持ってきて、アンドロメダで宇宙の映像へぶっ飛び、真理へ戻るダイナミックさが魅力的に思います。 (遡及Ⅰ)

2019-12-13

このような類の文章は「表現力」で評価を持っていくのが一番いいと思っているのですが、 >夜が毛布のように舞い降りる まあまあいいとは思うのですが、「舞う」はもうあらゆる詩人が困ったときに使いたがる言葉という印象で、この文自体にやや安っぽい印象を与えてしまっていると思います。 舞う、自体は使ってもなんの問題もないのですが、この文章以外に効果的な表現力を伴った詩句が見当たらないことこそが一番の問題かと。 >薄い灰色の中で また まどろむと >目蓋に残ったオレンジ色が 「灰色の中」なのに「オレンジ色が残っている」というあたり、痛いと思いました。いわんとすることはわかるのですが、「文章が進む中でどう映像が流れていくか」という点を考えて書かれると、よりよいものができる気がします。 (夕暮れ時に目を覚ますと)

2019-12-13

普段はスルーするセンスの文章なのですが、無視できないものがあります。 >ぶーか ぶーか あいまいな やっぱここでしょう。これがなかったら本作ははっきり申し上げると目立たない、埋もれる作品だと思うのですが、これがあることで「挟まった文章とのギャップ」という面白さを加えています。 長さもちょうどいい気がします。このくらいの文章で、さらりと読めて楽しめる作品は貴重です。 (ぶーか)

2019-12-13

自分を語った作品かどうかわかりませんが、少なくとも「自分語りなのでは?」と感じさせるに至った時点で評価は難しい気がします。 本作には「ストーリーテリングを伴った自己と切り離された作品」にある、どこか客観的な視点や何かを想像して伝えようという詩文が特に見当たらないため、前述した疑念をぬぐいきることができません。 つまるところ、自分の境遇や感情を詩として語り、それで「創造」と呼称することが可能なのか、またそれで何かを他者に伝えることができるのか、が疑問に思います。 無論、自らを語った有名な詩なんてものはごまんとあります。ただ、だからといって安易に取り入れていいほど簡単なジャンルではないと思うのです。 (孤独)

2019-12-13

一セント硬貨やリフレインなど「書ける人」であることをひしひしと感じさせてくれる作品です。特にリフレインは難しい技術だと思っているのですが、徐々に文章を変化させて飽きさせない工夫をしているのと、文章に自然にマッチしていてねじ込んだ感触が全くしない点も魅力的に感じます。 主人公のナーバスな感情が中心とお見受けするのですが、作品の中でそれが閉じこもってしまっている印象です。 >この身一つで消えてしまおうか といった興味深い詩句があるので、それがどんなセンスで語られるに至ったのか想像させてくれるセンテンスがあると味のある文章となる気がします。 (なるようになる)

2019-12-13

もう少し作品に特徴を持たせたほうが良いのではと感じました。内容に実際の光景が描写されていないので情報量が少なすぎるのと、斜め書きも比較的ありふれた表現に感じます。視覚表現の真骨頂は文章のみでは表現しきれない感情や情報を文字の配置のみで表せるという部分(ほかにもありますが)ですので、まずは内容を重視されるといいかもしれません。 (サイレン)

2019-12-13

文章に慣れている印象がします。 特に話の流れですが、冒頭はドロドロした憎しみを思わせる詩句が続きます。 が、心地よい風が吹き込む朝、で大変爽快な印象を与え、 再びドロドロな表現へ再転換される。この構成が上手い気がしました。 >怒りの矛先はあくまで内向きに ここに違和感を感じます。「矛先」が内向き、ということは普通に考えると自分に怒りが向いていると解釈するのですが、どうもそんな詩句はなさそうです。 内省を表した表現が全くないので、ただ一方的に謎の怒りを向けた作品としか受け取れず、となるとやはり「内向き」が致命的な気がしました。 (怒りの矛先はあくまで内向きに)

2019-12-13

結構上手い印象です。暖かな、或いは穏やかな情景がすっと入ってくる不思議な構成をされています。 >乳色の大気がおだやかに波うって、 >紅や緑のすり切れたマフラーが、 >香りのように揺れているよ。 ここが特に上手い気がしました。 香りを思わせる「乳色の大気」。また大気という非常に大きな映像を浮かべさせ、その中で小さく映えるマフラー。この構成だけでも上手いのですが、 ・香りのように マフラーが揺れているという比喩が、事前に準備した大気の波打った様子と相まって極めて効果的に動いています。 惜しいのはやはり締め方、「ひびき」を持ってくるなら1連目と2連目は確実に逆であった方がよかったと思いますし、ややイージーになりすぎているのではと。 「ひびき」を締めに持ってくるほど重要なのであれば、「ひびき」の大元である子どもをもっと描写した方がいい気がしました。 あと、幻、がタイトルなのですが、若干詩句と噛み合っていない印象です。実像を効果的に描写出来ているのに、幻、となる不自然さを解消出来れば、さらなる良作を目指せると思います。 (幻)

2019-12-13

>日々はしりとりと同じで、 >濁点打たれて修正音。 の比喩表現にやや違和感を覚えます。しりとりの本質は濁点でも修正音でもないのに、なぜしりとりに接続されたのか分かりにくい気がします。 全体的に粗雑に単語がプットされた印象で、本質的なテーマへの橋渡しが出来ていないように見受けられます。根本的なテーマが何処にあって、その為にどの様な比喩を用いるのか、を改められるといいのかな、と個人的には感じるところでした。 (東京)

2019-12-13

タイトルや構成は結構面白いところもあるのですが、結局の所何を表現したいのかが伝わってこないもどかしさがあります。 ネグレクト、なので普通に考えると虐待関連なのだろうと推察出来るのですが、 ・虐待を表現する為にこの文体ははたして適切か という別の疑問が浮上してしまいます。 つまり、何故この文体なのか、なぜこの文体でないと表現出来なかったのか、すなわち何を表現したいのか、が不明瞭に思います。 しかしながら、ネグレクト、とチョコ、の接合は面白いように感じます。何かしら面白いことをやろうとされている印象ですので、もうひとつパワーアップした次作に期待したいところです。 (ネグレクト、チョコ)

2019-12-12

感情を表すセンテンスと情報との接合があまりされていない印象で、なんだか纏まっていない感じがしました。 >黒板消しを仕掛けようよ >せかいがまんまと騙されて >真っ白になってくれればいい! 引用部の詩句に与えられた感情が、他の連で生かされているように見受けられませんでした。 >海、あなたは面倒くさい人なんでした ここの文は非常に良い気がします。 (読まずに食べて)

2019-12-12

つつみさん、ありがとうございます。 母親はなんだかんだ愛情があるもので、子供目線では普段はなんやかんや言われてても失う段階で一気に辛さが押し寄せてくるような、不思議な存在だと思っています。 お菓子のくだりは、自分の思い出から引っ張り出してきました。母恵夢、名前からしてすごく使いやすかったです。 自分の作品にしては、ふつーな感じのを書いてしまった、という後悔があったのですが、お気に召して頂けたようでなによりです。コメントありがとうございました。 (揺らめく川のかたほとり)

2019-12-11

>木蓮を桜と見間違えた この詩句が抜群にいいと思うのですが、出すタイミングが遅いようにも感じます。タイトルは「季節」なので「どの季節」なのかが分からず、分からないままで読み進めるので情景が希薄に感じました。 引用を含めた最終連は魅力的です。1~3連目が如何に4連目へつなげられるか、が肝かなと思ったのですが、スタンプ、足跡、円、子供、など情報がかなり多く目が散ってしまうのがもったいないかと。 (消音の季節)

2019-12-11

前作から進化した印象を受けました。 抒情的な風景と詩人を結合させた文は読者に静かな印象を与えてくれます。詩を書いている者として、分かる、という感触がしました。 若干迫力に欠けるのではとも感じます。事実を淡々と書いているストーリーですので、なにか目を見張るような変化を付けられるとさらに良くなると考えました。 (望遠とパイプ管)

2019-12-11

彼女が消えた、という内容から、死を連想させられます。ストーリーは好みなのですが、何分短いような気がするのが惜しいのではないかと。骨の部分は魅力的なのですが、肉付けがほとんどないため読者に訴えかける域に達していないのではないかと思料致します。 (記憶)

2019-12-11

歌とともに聴きたくなる感じの作品ですね。 実際死のうとした経験のある身からすると、若干「教授されている」印象のする詩文には違和感を覚えます。 >でも 死ぬことが本当の逃げ道か? >こんな運命なんかに殺されるのか? >本当は生きたいからこそ 死を願うあなたたちではないか >運命に殺されてたまるかよ そんなやられっぱなしでいいのか この辺りの詩句には、「同じ目線」という重要なスタンスを感じられず、(いやそれはわかってるんだけど。。。)という意見をディフェンスしようとした証跡が見受けられないように感じました。 本気で死にたい人を励まそうという意気込みがありましたら、ぜひとも本サイトの作品を沢山お読みになってはいかがでしょう。文章力のある方の作品は、やはり心に訴えかけるものがあると存じております。 (殺られて終わりか〜死にたいあなたに何も知らない僕の言葉〜)

2019-12-11

ささがきさん、ありがとうございます。 確かにリズムはあまり考慮してませんでした、詩の中心が川であるからこそ そこに着目すべきでしたね。 最近キモい詩しか書いてなかったので、仰る通り素敵な感じの作品を書いてみたのですが、押し迫るクオリティに欠けていたような気がします。もう少し研究をしてみます。 (揺らめく川のかたほとり)

2019-12-06

改行を多用する理由が今ひとつ掴めませんでした。 改行を多用する場面において、時間、速度の変化を感じさせたり、読者へ箇所が重要な意味合いを持つことを示したりする、といった「読者へ伝えたい何かしら」を感じさせるに至りませんでした。 つまり、「ここで改行を多用する以外に自分が本作で表現したいものを表現し切れない」、そういった確固たる必然性をもって使うべきなのではないか、と考えました。 また、内容も使い倒された言葉で占められている印象で、自らの文筆で何かしらを成し遂げようという意気込みを感じることが出来ませんでした。 >出会えてよかったね などの凡庸なフレーズで他者に何かを伝えられるのか、難色を示さざるをえないのが正直なところです。 (遠くへ行きたい)

2019-12-06

拝読しました。前衛的といいますか、尖った作品のように見受けられます。()などの記号を多用した、事実と思考のギャップを同時に綴ったような詩句は魅力的に感じます。 他方、読むにはやや冗長にも感じました。一貫して特徴的な作風ですので、逆に抑揚に欠ける印象がありました。 (相応しい朝焼け)

2019-12-05

/舜舜さん、こんばんは。運営のふじりゅうです。 B-REVIEWで合評活動に励んで下さり幸甚の至りです。そのうえで、コメントの仕方にご注意されたくご連絡いたしました。 一つ目のコメントですが、「子供っぽい」「組み込む意味を感じない」「説得力に欠ける」「社会的な主張をいいたいだけ」これらの批判的要素に理由付けがほとんどされておらず、批判的意見すなわちビーレビ三ヶ条でいうところの「真摯なアドバイス」にあたらないのではと思料しご連絡いたしました。 アドバイスというのは難しいものですが、筆者が質問をしてようやく詳しい理由を明言するのではなく、できれば一つ目のコメント付与時から記述くださればと存じます。 なお、こちらのコメントに対するご返信は不要です。もしなにか府に落ちないことや仰りたいことがございましたら、フォーラム(https://www.breview.org/forum_blog/)かメール(breview.works@gmail.com)またはTwitterのDM(https://twitter.com/breviewofficial)へご連絡いただければと存じます。 こうださん、コメントをこのような形で使用してしまい申し訳ございませんでした。失礼致します。 (Goldfish scooping)

2019-12-04

結構好みな作品です。 主人公が自覚している「狂気」を、受け入れてほしいと冒頭で要求してしまう独善性や、春夏秋冬の切り取られた景色が全て終わっていく様であるところに作品の一貫した卑屈さを感じさせられます。 >触れて触れて気が触れて 気が触れて、と分かるのは後々正気に戻った主人公か客観的視点のどちらかで、ややワード選択がずれているような気がしました。冒頭で「狂気」と明言されているので、完全主観の病的な様をもっと色濃くしてもいいのでは、などと考えました。 (狂った私の狂想曲)

2019-12-02

ゴロちゃんさん、ありがとうございます。 確かにマキに迫った文章ではないですね。興味をそそられるような、何か確信的なものが不足していたのかもしれません。 コメント感謝です、次作も頑張ります。 (いたたまれない女)

2019-11-29

ややありきたりなストーリーながらも、光るところがある作品と感じました。「蝉の声を見る」が特徴的で、本作の根幹を担っていると感じます。 ただ、やっぱり言葉の選択が安易なのではと感じます。 > 永遠に続くはずの青春 > 人はどれだけ生きて後悔するのか 辺りの文は手垢に塗れていて、言葉を選ばずに言うとチープな印象を受けます。 とはいえ、筆者の確かなセンスを感じる作品でありました。 (21ページ前の君)

2019-11-26

面白い試みだと思いました。コラージュの様にSNSなどで流れるワードを貼り付け、作品として完成させる手法は読者の目を引く事が出来るのではと。 他方、コラージュとしか映らない点はやや気になりました。筆者が本作をもって何を表現したかったのかが明確に現れていると、さらに魅力的なものが出来ると思料します。 (灰汁)

2019-11-26

読ませてくれない作品に感じます。センテンス同士の繋がりが面白いという域ではなく、センテンス同士が噛み合っていないという感想が先に出てしまう。それは作者自身にとって何らか絶対的な意味合いがあるのだろうと考えるのですが、読者にとって同様でない。つまり、作者の感じる必然性を伝達するクオリティが本作には不足しているということかと。 1連目から追っていっても、 雨と霧→老犬→かえる歩き→かかし→対価→のど飴→逆さまつ毛 この流れで読んでいてパニックになります。一貫性を保つことは決して詩の正解ではないと思いますが、一貫性を持たないことで生じるアンバランスを芸術へ変えるための学びが必要なのではと。 (変わり雨)

2019-11-26

電話(?)の描写がいまひとつピンとこないのは、聴覚に注力されていないからかと。特に中盤の描写が多すぎて、言葉の一つ一つにリアルな衝撃を与えられていない気がします。 他方自分としては、本作を骨格として入選する詩が出来る可能性を秘めた作品だとも感じました。 (通信)

2019-11-26

沙一さん、ありがとうございます! 仰る通りです。推敲前バージョンでは、語り手は主人公に好意的と言いますか、ちゃんと感情移入してました。そのあと再構成するに当たって語り手を逆方向の立場にし、伏線を色々と加えたのですが、読み返すと後半のインパクトが薄いといいますか、ありがちな話に終わっちゃってるんですよね。 変な人を書いてみた、くらいの作品に終わってしまったのは不味かったな、と反省しております。 確かに、ぽえとーくの第2弾ですね。ぽえとーくと比較して、前作を読んだ時と読まなかった時で印象が大きく変わるように作ったのですが、メタっぽさは前作の方が相対的にあったかもですね。レッドカードは前作で使っちゃったので安易に同じネタを投入するのはどうかとも思ったのですが、何にしても掲示板ネタとしてのメタっぽさはかなり薄かったかもしれません。色々勿体なかったなと反省します。 (いたたまれない女)

2019-11-26

夏野さん、ありがとうございます。 認められるために詩を書くのか?という論点から、話を膨らませてみました。 主人公は可哀想だから、非はないのか、というとそんなことはないように書きました。だからこそ、いたたまれない女っぽい感じに出来たと思います。 コメントありがとうございます。次作も頑張ります。 (いたたまれない女)

2019-11-26

帆場さん、ありがとうございます。 クリエイティブ・ライティングを書く時は薄っぺらさを大事にしています(文章のクリティカルさでは詩に適わない気がしています)のではありますが、少なくとも響くものを書けるようにはなりたいですね。 若干ストーリーが予想できる範疇に収まってしまって、意外性がなかったのがダメだったかもしれません。ストーリーテリングが甘い気がすると内省します。 (いたたまれない女)

2019-11-26

楽子さん、ありがとうございます。 ネット上で表現をする場所で、ネット上で表現をする人を罵倒し倒す作品を投稿する辺りはかなりの挑戦でした。酷評されて然る作品だと思っていたので、好意的な評を頂けて嬉しく思います。 こういう自分の中で理論が完結している、閉鎖的なモデルを描く場合は第三者の存在を特に大事にしています。語り手は主人公を第三者目線で見ながらも、その本質は特に達観しているわけでない普通の人。単純な勧善懲悪じみた話に終始させたくなかった為、そんな形を取り入れてみました。 (いたたまれない女)

2019-11-26

本作、もう一工夫あれば傑作だった気がします。 自分は最初シュールなギャグテイストとして読んでいまして、しかしながらそれは本作が本当に伝えたかったものではないように思います。つまりなんらか隠されている。 >「君が女の子だったらよかったのにね……」 これです。これが本作の全てな気がします。 本作において平行宇宙はどうでもよくて、平行宇宙であれば君との関係がどうのこうのといった話ではないように思います。そして、平行宇宙でないからこそ君との関係が云々という話でもない。 小難しい話に全く宿っていない高校生特有の甘酸っぱさとの対比、を狙った作品なのかもしれないと考えております。 ただ、深く掘り下げる楽しみは平行宇宙の話が阻害してしまいます。読み解く際にどうしても目が散ってしまうからです。 読み解かない場合、平行宇宙が邪魔してしまいます。さら読みでもじっくり読みでも、真意にたどり着くための重要なキーワードが隠れすぎていて、平行宇宙がよくわからないと感じる作品なのかな、という方向性へ向かってしまうのではと。無論、ナメクジ先生の話は本作に必要不可欠です。が、にしても主人公が影に隠れてしまっているあたりにもったいなさを覚えます。 ひょっとしたら読み違えているのかもしれません。好きな作品ですので、もう一度よく読んでみたいと思います。 (僕たちの失敗 )

2019-11-21

作品のふわふわした感じは自分には出せないなあと思います。ほとんどの行で私から導入されるところに筆者の工夫が見て取れました。 起承転結の起の部分で止まっている印象がして、尻切れとんぼっぽい感じがしたのはもったいないかなと。 (群青と茜の間)

2019-11-21

前衛的な気がします。コラージュのように場面を貼り付け一気に書き出したような印象で、なんか面白いなと思いました。 (おでんにやられた)

2019-11-21

上手いと思います。 口紅を中心とした謎めいた世界観や、明るいとも暗いともいえない感触が不思議で面白いです。 若干気になったのは、客観的視点がないように見受けられることでしょうか。無論なくても全然いいのですが、本作は謎の世界が完全に主観で進行しているので、読者的には理解しにくいところが欠点なのではと。ただ、逆にもっと意味不明で内向きな作品を目指していってもそれはそれで面白いと思います。なんにしても、トリッキーな、ある種振り切ったタイプの作品の方がユーザーの目を引くような気がします。 (cheap moment )

2019-11-21

ご返信ありがとうございます。 「敢えて何も言わない事に意味がある」というのは貴方の、つまり筆者としての勝手な主観でしかないのではないでしょうか。書き手が作品として掲示板に掲載したのであれば、「どう読まれるか」というのは読者にゆだねるしかありません。 で。結局のところ筆者は本作を通してなにを言いたかったのでしょう。 まあ、色々想像することはできます。3280人も死んでるんだぜ、異常事態じゃね?みたいな主張であることもありえます。 しかし、本作ではそれを明文化できているわけではございません。ただあっけらかんと事実を提示されたにすぎません。一体全体何を伝えたかったのか分かるわけがないですよね。説明書か、と突っ込みたくなります。 つまるところ、「何も言わない事に」意味を見出せるかどうかは作品のそれこそ作品のクオリティありきであるのに、作品の質を顧みることを全くしようともせず、「貴方が意味を見いだせていないだけなんですよ。鈍感じゃないですか?」といわんばかりの論旨で一言罵倒のような返信をしたわけですよね。 ガイドラインちゃんとよみましたか?と問いたくなるわけです。 * そしてあなたに申し上げたいのは、「現代詩」が「語らないものを想像することこそに面白みがある」なんてことは百も承知であるという事です。しかし、だからといって何も語らないで読者にゆだねる文章は、ようするに「私が言わないでもちゃんと気付いてよ!!」と理不尽にキレるめんどくさい女のそれと同様なのではないでしょうか。 何が言いたいかというと、敢えて語らないことで想像する楽しみを生む、その次元の作品を作り上げるために血のにじむような努力をここにいる人たちはやってきたという事です。この場所でいると下手な作品を投下すれば相応のアドバイスを受けますし、それを消化して自分のものとし作品のクオリティ向上に努めてきた者が「敢えて語らない事に意味をもたせる」領域に達するのではないでしょうか。 つまることろ、作品を深く読ませ考えさせる文章にするためには相応の技巧、推敲と経験が必要不可欠です。このような事実のみを語ったタイプの作品に受けたアドバイスに対して、読み手の責任であることを一方的に押し付けることは果たして誰もが称賛する素晴らしい行いなのでしょうか。 (数え唄)

2019-11-20

(続き) 続いて、重要なキーワードをさらっていきます。 ・頭蓋骨 一般的な詩の形態ですとそれほど分量は多くないですので特に、意味の無い用語を入れるとは考えられません。一見単なる比喩の様にも見える非常に固い頭蓋骨の描写も、入れざるをえなかった何らかの事情があるとみて間違いないと思います。 ・飛行機 こちらも同様です。特に意味もなく飛行機を登場させるわけがないので、主人公の心情描写や具体的事実、その他何らかを表すため必然的に必要なキーワードであったと考えることが出来ます。 さて、読解に入ります(=私の自分勝手な妄想モードに入ります)。 そもそも主人公はどこにいるのか。 ①カーテン ②飛行機 から、どう考えても室内であり、中盤は窓越し(窓を開けて)に飛行機を見上げているのでしょう。 そして、そこそこ暗い作品であるのに、「人」が全く出てきません。ここでいう人とはすれ違った人ではなく、主人公と明確に繋がっている、ステークホルダーとしての人です。 となると、主人公を取り巻く陰鬱さは人的要因ではないと結論づける事が出来ます。 * 頭蓋骨。なぜ頭蓋骨は鉄よりもずっと固い存在なのか(普通はそんなわけがない)。考えるに、「主人公にとって」頭蓋骨が鉄よりも固かった何らかの原因があるのだと思えます。 * まとめ 主人公は痙攣している。そして、主人公の痙攣は肩から目の下の頬へと移行している。室内。飛行機。カーテン。頭蓋骨。これはもう、主人公が重大な病を患っているとしか考えられません。 あれ?後半街をであるいてんじゃん。と疑問が出てきます。私が考えるに、主人公は街など出歩いてはいません。そういう空想で体を支配しないと、精神が持たなくなっている描写なのかもしれないと考えます。だからこそ、様々な空想の街をほっつき歩く沢山の「私」も、すれ違った「人」も、すべて存在しない架空の産物であり、だからこそ「嘘つき」なのではないでしょうか。 しかし、飛行機が遠くを進んでいる時はその沢山の「いのち」を感じられる瞬間であり、だからこそ嘘つきじゃない、のではないでしょうか。 時計。病室でしょうか、主人公を取り巻く空間はあまりにも閑散としていて、カーテンのたなびく姿に色んな比喩を当てて楽しんだりするほど空虚。そんな主人公の時間は止まっているも同然であり、自分が決して触れられない誰か(人)が作った時計が進める時間は本当の時の進行ではない。ただここにいる人、主人公の筋肉が痙攣する瞬間(病状が確認出来る瞬間)こそ、主人公にとっての時間の進行なのではないでしょうか。 カーテンがたなびいてキレイな時、急に一部の病状が一時的に治まったりする。3連目冒頭はそのような事を表していると取れます。 すなわち、本作は時間が進むとはどういったことなのか、時計が進める時間は本当に自身にとっての時間なのか、そのような主人公の疑問、また空虚な有様をこれ以上なく迫る形で表したものだと考えられるのです。 (妄想終わり) ただし、その読解では4連目が上手く説明出来ません。ここに関しては、他の方の考察を待ちたいと思います。長文失礼しました。 (ある夕刻)

2019-11-19

これは謎めいた作品です。 なにが謎めいているって、ほぼすべての状況がかなり変なんです。それも、めちゃくちゃさりげないけど実は変、みたいな書き方をされているように思います。 ・時計が信用できないという状況がそもそも変 ・時を計るのに脈ならまだわかるが、筋肉の痙攣で計るのは普通じゃない ・そもそも、筋肉があちこち痙攣しているのが不可解 ・嘘がつけない→あてにならない→時間が計れないという謎の図式 ・たくさんのいのちを運んでいたら嘘がつけなくなるという状況 ・複数存在する私 など、まだまだ存在しますがこのへんでやめます。 この作品の最大の特徴は、「時間」「嘘」といった概念が一般的に使用されているそれではなく、作品独自の定義があてられているということです。 時間は時計の時を刻む一定の区切りを表しておらず、 嘘は偽りとイコールではないように感じます。 そして、あちこちが痙攣している症状の主人公。これらのキーワードから、私見ですが本作が表現しているものがぼんやりと浮かんできます。 ・・・・ちょっと時間がなくなってしまいましたので、一旦切って送信いたします。 (ある夕刻)

2019-11-19

最初は自殺の作品かと思いましたが、「さよなら」を湖に旅立たせるとあるのでそうではないっぽいです。可読性が高く、またかなりせつないイメージで一貫している辺りがいいと思いました。 (コバルトブルーの湖)

2019-11-19

夢を見ていたというストーリーなのでこのような指摘は的外れかもしれませんが、読者へより伝わりやすくするための詩句のつなげ方やワードの選び方に推敲の余地があるのではないかと感じました。 >規則正しいリズムから >放り出されるように飛び出し >帰り道がわからない暗闇の中 >手荷物はフワフワと浮き 冒頭で主人公の状況は「崩れたリズムと真っ暗闇の視界」と読めるので、「ふわふわ」という擬音が雰囲気にマッチしていないのではないかと考えました。 >彼女の顔が銀色の手摺に歪んで映り >蛍光灯の光に照らされている 1連目の情報から主人公の視界は「帰り道もわからない」ほどの「暗闇の中」だと読者はインプットしているので、なぜ映ってみえるのか、なぜ家の中なのかなどがわかりにくいのではないかと。蛍光灯の情報と彼女の情報を逆にしていれば、より分かりやすいのではないかと考えました。 >視界に入った物達が と最低限視認できることを明らかにしたあと、 >私の声だけが >暗闇に響きわたり とまた暗闇の中であると定義づけられ、 >ブルーライトの光が と再び視界の情報が唐突に更新される。 というあたりに、読者がもう少し読みやすくなる配慮があってもいいのではないかと考えました。 (緊急停止、緑ノ岳にて)

2019-11-19

上手な作品と感じました。祭の中にある主人公、歩行に合わせて揺れる硬貨の嬉しそうな音、それらを形にする詩句に風情を感じます。 やや気になったのは、主人公は硬貨の音を感じる人間であるものの、主役は硬貨であろうということです。主役にしてはやや描写が不足しているのではと。もう少し主人公が硬貨の音を詳しく聴いてみたり、表面を触ってみたり、年号を確認したり、何処で貰ったかに想いをはせたりすればより色濃い詩に出来た気がします。 (小銭のことば)

2019-11-18

星空さん、ありがとうございます。今月一作も投稿してないのに、自分のコメントに返信することに不思議な感覚を覚えています 笑 自分の作品は根本的な発想が貧弱ですので、当たり前の事や使い古されたテーマを如何に新鮮に見せるかにこだわっています。ご指摘の箇所も然りですね。 先月の作品を拾って頂き感謝です。 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-11-18

結構好きな感じの作品です。 愛だの恋だのをテーマにした作品ってどの媒体でも異常なほど溢れていると思ってます。 で、じゃあわんさかある恋愛系作品と比べた時にどう差別化をはかっていくのかが重要だと考えているのですが、本作はありがちなようで微妙にズラしてくるストーリーや言い回しに独自性を見出す事が出来ました。 特に、 > きみの心に触れた時の >あの不思議なドキドキは >間違いだったのかもしれない きみの〜ドキドキは、まではストレートな恋模様を想起させられるのに、間違い〜で違和感を与えてくるような詩句。このズラし方が魅力的に感じます。 最後の「脈うつ為の信号になったのだ」は、個人的には主人公が結果的にどう感じているのか、隠したまま終了しても面白かったような気もします。 (pounding )

2019-11-17

詩文に光るものは感じるのですが、別に普通のことを書いてるじゃん。。。となってしまう落胆があります。 ・きみはとまとがきらい ・わたしはとまとがすき ・きみたちはおとこのこがすき ・わたしはおんなのこがすき ・みんなちがってみんないい でいいのではないでしょうか。他の詩文はいらないのでは。違いから生まれる摩擦や心理表現を排除し、ただ自身の主張を高らかと宣言することで作品として魅力的で光るものとなるのか疑問です。 (トマトとにんじん)

2019-11-13

まあ、ぼっちはつらいよなぁ、と感じました。一度コミュニティの輪に入るのに失敗してしまうと、そこから脱却できないしんどさがあります。 (ぼくのために生きる僕)

2019-11-13

安心のクオリティだと感じました。私エイクピアさんの作品は読み解けた記憶がまったくないのですが、単純に言葉の繋がり/結びつきを堪能しているだけでも楽しいです。本作もその例にもれず、眺めていて何となく面白い作品として好感が持てました。 (クウガは普通)

2019-11-13

伝え方が浅い印象です。なんかこう、バレンタインなのであればもっと好きな人からもらえるのか貰えないのかのそわそわを色濃く描写してもいいし、やれることは山ほどあるはずなのにあまりにシンプルすぎるのが良くないと思いました。 「不謹慎」とありますが、一体全体何が不謹慎なのかよくわかりませんでした。窓に映る顔とかも、窓だったら見続けることは出来ないんじゃないか、といった矛盾をカバーできている構成とは感じることが出来なかったです。 テーマは好みなんです。だけれども調理に失敗している印象が拭えなかったので、惜しい気持ちを持ってしまいます。 (バレンタイン)

2019-11-13

技術力がある印象ではあるのですが、どうも生かせていないとも思いました。 1連目:月明りの情報 2連目:月明りの補足 3連目:月明りの補足 4連目:星と死んだ人の関係 という構成と受け取れ、話が発展する様子が見受けられず、本作が一体なにを伝えたかったのか今一つ分からない印象です。 また、タイトルの「天使」も抽象的過ぎて、何度も登場する「月」との関連性も今一つ分からないのが正直なところです。 例えばこれでタイトルが「かぐや姫」とかでしたら想像の幅がめちゃくちゃ広がるのですが。。。若干テーマが広かったのではないかと思料するところです。 (天使の内在)

2019-11-13

死について、道徳の授業で、あるいは授業で考えさせられた記憶があります。 本作は「死」というものの現実を知らしめる意味として、成功しているのではないかと考えました。 他方、気になったのは「一日でたくさんの人が死んでいます。あなたはこの現実をどう考えますか?」といった類の文章の方が、よりわかりやすく、より道徳的に伝わるのではないだろうかということです。 つまり、あえて本作を詩という形式で制作した意図を読者に掴ませるだけの文章に至っていないのではないだろうか、と思います。 また、このようなセンスの文章は他にいくらでも存在しています。 あくまで「作品」としての誇りを本作にもたせるのであれば、他の作品には存在しない特色を持たせる試みをするべきなのではないでしょうか。 (数え唄)

2019-11-13

なぜ嬉しいのか知りたくなりました。あまりに情報が不足しているので、どういう状況か全くもってわからないのが勿体なく感じます。 ぜひともコメント活動に参加頂き、作品をどんどん読まれると自作の向上に繋がるのではと。 https://www.breview.org/forum_blog/commentnavi こちらもご参考くだされば。 (1.5秒)

2019-11-08

原田さん、ありがとうございます! 陸続きと島って想像以上に隔離されてる感があります。自分は四国出身なのですが、旅行行く時も結構しんどいし高速代もかなり高くなってしまいます。 そんな島ならではの狭苦しさが伝わりましたら嬉しいです。コメントありがとうございます。 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-28

リゼロ好きなのですが、ネット小説が終わる時のなんとも言えない感じは分かる気がします。 老人の存在がよく分からない感じでした。せっかく出した登場人物をもう少し活用してもいいのでは、などと思いました。 (図書館)

2019-10-25

つつみさん、ありがとうございます。 一方的な愛ってよく言えば片思いなんですが、まあやっぱ行き過ぎたらダメだよなと思います。テーマはありふれているので、文体や色表現、タイトル、詩句の表現でカバーする試みをしました。成功しているかどうかは、結構微妙なところです 笑 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-24

なぜところどころ古典文法で記述されているのかが疑問でした。必要性をあまり見いだせませんでした。 ちなみに自分は応援団に在籍していましたが、もし本当に団長が一般生徒を殴ったりしたら団脱退も免れないほど大事件だと思います。応援団が厳しいのは部員に対しての話で、一般生徒に対してはむしろ楽しくさせてノせる応援をしないと会場の一体感が全く出ません。 ひょっとしたら主人公は部員なのかもしれませんね。部員だったら、殴られるのも変ではないですね。 (銀河鉄道の夜の下で)

2019-10-23

帆場さん、ありがとうございます。 人の欲望や感情って全種類必要なものであると考えてるのですが、ある一つの欲望が向上しすぎるとなんであれ病的になるとも感じます。例えば母性愛は一般的に歓迎されるものですが、それが行き過ぎると害悪をばらまくクリーチャーになってしまうような。 本作は分類でいうと立派な恋愛詩だと思っているのですが、汚物のような不快感ひしめく恋愛詩です。ただ、怪談のようなものを狙ったものではなく、それは偶然の産物でした。 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-23

グーグルグル夫さん、ありがとうございます。 視覚効果、特に明暗は狙いました。最初は明るい風景で旗がひらめいている感じ、後半は真っ暗闇の感じと、一気に視界が暗転する恐怖を詩句に入れました。 ホラー要素もあるかもですね。自分としては風情を廃した作品を目指しただけだったのですが、何かキモい作品になってしまってます。 ありがとうございます!次回も精進します。 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-23

3連目の特徴を生かすための1~2連目という構造と考えました。最初、風景描写しかないので無味な詩と感じたのですが、3連目から色付けが始まる事で印象深い作品に仕上がっている気がします。 > 美しく色づいた葉を全て‬ ‪>木枯らしにさらわれた日‬ ここは「を」ではなく「が」とする、または、「木枯らしがさらった日」とするべきなのではと感じます。 主人公の情報がもう少しあれば、文章末尾の「誰か」を「思」うという主人公の感情がより生きてくると思いました。 (うつろう)

2019-10-23

ぽつんとかつんは擬人化させている気がしました。ただ、どこかの風景を描写しているような気もします。 (秋の音)

2019-10-23

生きるために言い訳なんているのだろうか、みたいなことを考えました。いつかは死ぬための言い訳を、と語っていることから、まだ死ぬ地点には達していないように見受けられます。そして、死ぬのに言い訳も必要なのでしょうか。 (言い訳)

2019-10-23

比喩なのか連想のままに記述した詩なのか、その判断がつけづらいところが惜しいように感じました。言葉と言葉が一体となっていない気がします。ただ、唐突な描写自体は好みの作風でした。 (紙面君(右利き)との出会い)

2019-10-23

彼女への要求はすべてあの子とダブらせたものという感じでしょうか。強がっている女性が最後に見せる不満、それだけがどこか寂しそうなのが印象的です。 (林檎パイ)

2019-10-23

抽象的ですね。敵が固定の存在ではなく全く不明の存在として書かれているので、読者は(なんだろう)以上読むことが出来ないタイプの詩だと感じました。 (囁き)

2019-10-23

君の声が恋の病という病気の唯一の治療薬なのですね。気持ちは分かる、といいますか、恋愛においてはまあそうだろうなと感じます。ただ、会うのではなく声を聴くだけでいいのか、みたいな疑問を感じる作品でもありました。 (処方箋)

2019-10-23

音をテーマにした作品なのに、あまりにも突然にタイタニックが出てくる辺りが改善点なのではないかと考えました。普通の人ならば何の不快感も湧かないであろう音にすら不快感を示す主人公の設定はけっこう魅力的に映ります。あとは料理の問題なのではと感じました。 (「音した」)

2019-10-23

これは病んでる作品ですね。はっきり分かるくらい主人公が異常で、異常さを隠そうという意図も感じられない。そこが非常に清々しいです。何となく、読んでいてほっこりする感じがします。 (Calling)

2019-10-23

文章にまずい点がいくつかあるように見受けられます。例えば >二重瞼にしただけの整形費用がいる私は >手当が安いのは醜いからかとそれだけを 成形費用は「いる」ものではなく「かかる」ものではないでしょうか。主人公に対する費用の所在を表すならば、 >二重瞼にしただけの整形費用を顔にひきづったままの私は などで、辛うじて文章的に理解できるものとなる気がします。他にも、 >貴方を失おうとしている >愛人でも正社員なら貴方も これは何か続く文章があるのではないでしょうか。それを示唆する詩句がないため、ただよくわからない文章になってしまっている気がします。 (安い女)

2019-10-23

選評執筆ありがとうございます。選考を書かれる方が中々いらっしゃらない中で、執筆下さったことに感謝申し上げます。選考の際の参考に致します。 (うそのようなほんとうとじんせい)

2019-10-23

供養のために書いた詩なのですね。何か、本作を書かざるをえない心境を感じ取れました。ただ実情が分かれない読者としては、これ以上の感想を書けない気もします。 (暁に已む)

2019-10-23

何かに触発されてかいたような印象を受けます。正直人生に飽きたらすかさず死んでもいい、みたいな価値観を持っている私としては(なぜ終われないんだろう)と感じたので、死ぬとか死なないとかそういったテーマではないのかもしれない、といった事を感じました。 (お人好し)

2019-10-23

エイクピアさん、ありがとうございます。 そうですね、可読は意識しました。何となくぼんやり読んで楽しめるような、けど深入りしても面白いような、そんな作品を目指しました。 仰る通り、島について主人公は色んな言い方をしていますが、その意味は全て同じです。蛍は投稿したあと、やっぱ安直に書いてしまったかなと後悔しています。ここは蛍以外でも如何様にも表現できるのではないか、むしろ他の魅力的な言い回しがあったのではないかなどと色々考えてしまっています。 (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-22

うーん、なんか状況がよく分からない印象がしました。失恋っぽい感じもしたのですが、なんかそれも違和感があります。あと、傘を貸しているわけではなく「帰らない」なので傘が自立して帰ってきていたと考えられますが、その表現が本作に対して重要であると認識できませんでした。粒に痛がっている状況が重要である気もなんとなくします。 (夜雨)

2019-10-22

自己満足の人生の中でどれだけ利他を想えるか、なんてのを自分の信条としていますので、人生が結局自己満足という解釈は同意するところです。逆に死んだらただの化学成分になってしまうのだから、深い苦しみの果てにある楽しさを求めるために生きたっていいじゃない、とかを考えるような作品でした。 (生)

2019-10-22

比喩で固められた詩とお見受けしたのですが、それが妙に生々しく感じました。つかめそうでつかめない感触のある作品でしたので、他の方のコメントも読んでみたい気もします。 (赤い都市での眠り)

2019-10-22

るるりらさん、ありがとうございます。 そうですね、確かに私の詩にはたまに人の名前を登場させたりします。こちらには投稿していない作品で特に頻繁に使ったりしますね。今回、わざわざユキという名前を登場させたかったのは、本作が主人公である僕の主観でしか語られていないからです。 今回チャレンジしたかったのは、いわゆる「詩情」や「抒情性」みたいなものを排除した作風を目指したかったということです。つまり、変な作品を書いてみたかったのです。 一か所桜の写真が登場しますが、実際問題として主人公に自由を奪われたユキが桜の写真を差し出されたとて何になるのか、みたいな気持ちがありますね。改めて読むと気持ち悪い感じに仕上がった気がします。 コメント感謝です、次作も頑張ります! (そしてユキは脳みそを捨てた)

2019-10-22

複雑な詩句の中にカギ括弧で括られた日常の言葉がある、この構造がわりかし長めな本作を最後まで読ませる工夫なのだと思いました。 深く読もうと思う気持ちはあるのですが、台詞とそこに続く詩句の接合があまり取れていない印象を受け、上手いのに人を近寄らせないタイプの作品になっている気もしました。 また、最後のコメントを求む一文を作品内に書いてしまうのは頂けないな、とも感じます。コメ欄ではなくあくまで作品に記述されてあるので、現実に引き戻されるような違和感を最後の最後で持たせてしまったのはどうかな、などと考えました。 (部屋に仕掛けた定点カメラ)

2019-10-21

それぞれの場面はほぼバラバラで、職業も全く違うことから別人物の別の場面なのではとも考えましたが、一つ一つはなぜか繋がっているような感覚もしました。登場人物の時代もバラバラなようにみえて、それは比喩なんじゃないかなどと考えると中々難しい、広がりのある詩にも感じることが出来ます。やや冗長な気もしました。途中で長さを感じさせない工夫があっても良かったのではと感じる所であります。 >詐欺に働いている この文章がなぜか印象的でした。詐欺をしている、より余程目を引く表現だなと感じる所でありました。 (夢)

2019-10-20

いわゆるライトな作品とお見受けしました。内容はありがちな失恋系と感じる所ではありましたが、最後までスラスラと読めてしまいます。魅力的な作品の中には一読しただけでは全く内容が理解できない難解な文章も多いのですが、私はそのような作品ばかりの場所に懐疑的です。難しい詩を読み込む楽しみの中に、本作のような軽く読める作品があってもいいと感じています。 他方、最後のオチはイージーにまとめすぎたのではないかと思料しました。本作は勧善懲悪といいますか、一方の視点でしか語られていない正義があります。最後に客観的な視点でその正義を壊してくれたら面白かったかも、などと考えました。 (去年の6月の話)

2019-10-20

恋をテーマにした詩なのですね。 まず本作を読者目線で考えてみて頂くと、本作がなにを表現したくて、主人公がどんな状態で、結果どうなったのか、そして読了後に読者はなにを感じることができるのか、それらが何も分からないことに気づかれるはずです。詩もひとつの文章であるがゆえに、起承転結がないと評価のしようがないというのが正直なところです。また、思いと想いは感情の強さが全く別物で、それをふたつ連続で盛り込んだ意味を見出すことが出来ませんでした。 詩でしか書けない作品を次回楽しみにお待ちいたしております。 (恋)

2019-10-20

啓蒙活動の影響を受けたであろう様々なネット民がSNSで発言をしていらっしゃいますが、その発言となんら変わりない文章を詩とすることに無理があるのではと感じました。詩となると詩句の可否、ストーリー、独自性などが評価対象となることが多いのですが、その段階に立つにはそれらをそもそも盛り込んでいないといけないです。本文がどうこうという話ではなく、そもそもご自身の主張を語りたいなら別の媒体の方が圧倒的に伝わりやすいという論点となってしまいます。 また、内容も様々な見識者がさんざん語ってきた内容としか感じられず、あまり評価できる内容とは思えませんでした。ただ、ご主張が全く分からないわけではないです。 (数字)

2019-10-20

惜しい気がしました。詩という長い歴史の中で使い古された詩句がたくさんあり、その既視感が目についてしまいました。例えば「空を見てナイーブになる、または自己の卑小さを感じる」ことは結構一般的に使われるモチーフであったりします。かつその定義した卑小な主人公の躍動が今一つ足りない印象でした。例えば >無限に広がるあの青さに 自分の行く末を重ねているから? ここで分かることは「主人公の行く末が暗礁に乗り上げて泣きそうになっている」ことであるのですが、行く末を示唆する文面は以後登場していません。総合して薄い印象があり、もっと肉付けできる箇所がたくさんある気がします。 他方、メロンソーダのくだりや青いハンカチと青い空の色彩の統一は魅力的に感じました。色んな作品を読んで技術向上に努めてくださればもっと良くなる気がします。 (青い空(と白い雲))

2019-10-20

理念的というか、突き詰めて言うなら生きる事への思想をコンセプションした作品に感じました。伝えたい内容がド直球であるがゆえに、作品の甲乙でなくその理念自体に議論が集中してしまう点が本作の弱点なのではと感じます。ただ、本作には中途半端さがなく目一杯感情を詰めた作品と感じることができたので、その振り切れたスタイルは讃することが出来ると思いました。 (あなたへ)

2019-10-20

たしかに、ぼーっとしていたら日曜なんかすぐに終わってしまうよな、みたいなことを考えました。なんとなく共感できる詩です。「ザルのような感性」と書かれていますが、その感性が反映されている部分が見当たらなかったのは若干惜しく感じました。 (文句)

2019-10-20

ドラマチックな、或いは使い古されたストーリーを作品にするならば漫画や小説、エッセイなどの方が余程便利だと思います。本作は、んー、詩じゃない方がより伝わるのでは、という感想しか抱けませんでした。詩でしか表現出来ないこと、この詩句でしか表現し得ないことを模索された方が宜しいのではないかと思われます。 (父親が手術をします)

2019-10-18

ご投稿ありがとうございます。 君=風船というテーマが好きですね。案の定割れるあたりも、お決まりですが勧善懲悪ものの漫画を読んだときみたいな心地になります。 正直、短すぎる印象はします。もっと書けることがたくさんある気がしていて、例えば「主人公はどのようにして君を膨らませたのか」「君はどのように割れたのか」「主人公にとって君はどういう存在なのか」「君がわれて主人公はどのような感情を抱いたのか」など。もっと肉付けを追加していけば化ける作品になった感触がしました。 (風船)

2019-10-18

良い作品です。 最後の描写や全体に漂うムードから、やはり「死」を思わせられはしますが、どうも本作においてそこは重要ではない気がしてなりません。最後主人公がどうなったのかは隠喩によってぼかされている。その時点で、主題がそこではないのではないか、という所からスタートしました。 本作で引っ掛かったのは「記憶」です。冒頭から主人公は記憶をやり直している。後半、教室で一人の光景が登場しますがこれも「記憶」。これらはいわば両極端であり、過去の出来事が主人公の、心ここにあらずといったような心情を生み出していると考えられます。 >果たしてぼくは罰されるべきなのか 要は、主人公は少なくとも罪悪感があるということだろうと考えられます。そして、さりげなく書かれてありますが「紫の首筋」てなんかおかしい。首筋って紫では決してないですよね。 1.初めて見る雲の色が映っている、もしくは夕焼けに染まった描写。 2.病気や痣的な何か。 まあ、このどちらかかと思われます。 さて、ここまで書いておきながら、これ以上は進めないのです。本作に書かれている重要な情報を拾っていっても、結局それがなんなのかつかめない。ということは、断片的な主人公の記憶を頼りに、そこからの創造を読者にゆだねられた作品であるのだと考えました。 これが本作の最大の魅力かと思うのですが、他方、それこそが弱点という見方も出来る気がします。作品から読み取れる情報が非常に緻密に隠されているからこそ、一読して先に進めないかもという感覚がしました。 (白い棟)

2019-10-18

簡単に見えてけっこう高難度な詩に挑んでいらっしゃるなという感触がしました。 主人公がどういう人物なのか、情景がどう、君の人物像、その他具体性がほとんど描写されていない状況で、主人公の心情のみにフォーカスをあてるという作品は非常に難しい(読者に伝わりづらい)のですが、表現の美しさできちんと補えている点に魅力を感じました。ましてや負の感情が一切見受けられない言わばキラキラしたモチーフを取り上げて、その表現力のみで引っ張っていく力技に驚かされました。 (感情回路)

2019-10-18

ご投稿ありがとうございます。 テーマは結構好きです。人生差し出しそうになる主人公がはたと気付く感じ、その軸はなかなか好物な印象を抱きます。 まあやはり、問題点としてはそれを上手く調理出来ていない点でしょうか。単純にストーリーテリング的な要素が足りなさ過ぎる印象です。伝えたい要素と副要素の両方を意識すると、更に良くなる気がします。 (でも、やり方が解らない。)

2019-10-18

自我が欲しいと思いました。どうもあの子という登場人物がいて、向日葵があって、柱時計があって、と状況は分かるのですが、結局何の感情が交差しているのかが不明瞭でした。 無感情を貫いた作品と考えても、それが本作にとって極めて重要であるというクリティカルな衝撃も感じられなかったので、やはりせめて主人公の自我が欲しいなと感じます。喜怒哀楽のどの方向の作品なのか分からないので、結局何を表現したかったんだろう……という感想に終着してしまうのが勿体ないように感じました。 (密告)

2019-10-18

ストーリーが在り来りな印象があり、それをカバーする為の技巧及び表現力が練られている印象を受けられなかった。 好き、愛など、はっきり言うと薄味な言葉が多く用いられている一方で、それを補完する心情表現に優れている点が見受けられない。 好きにしても愛にしても、ただ好きと言うだけでは表現し切れない複雑な感情を様々な言葉を駆使してどうにか表現する事が詩の面白さだと思っている。もう少し推敲を重ねる必要があるのではないかと感じた。 (さようなら)

2019-10-18

千才森さん、ありがとうございます! たぶん、これは詩では全然ないんじゃないかと感じております。バカバカしい駄文です。 確かに元ネタは存在しますが、なんもわかんない人でも物語として楽しめるような構造にしましたので、強かな気持ち全然ないです 笑 確かに刀鍛冶は安易だったかなと感じます。色々掘り下げても良かったのですが、ビビって削っちゃいましたね。結構ミスったなと感じております。 ありがとうございます!次回もよろしくです。 (ぽえとーく)

2019-10-17

エイクピアさん、ありがとうございます! 実際のところ、本作に批評のニュアンスは全く考えておりませんでした。ただただ読み物としてのバカバカしさを目指した次第です。確かに、オチはぼかした感じにしてますね。結局トッシーがどうなったのかも蛇足かなと思って入れませんでしたが、ちょっと淡白すぎたのかもしれないです。もう一歩書き込めば良かったなと感じる次第でございます。 次回もがんばります! (ぽえとーく)

2019-10-17

大変遅くなりました。失礼しました。 藤さん、ありがとうございます! まさか刀鍛冶の部分をここまで掘り下げて指摘されるとは思ってもいなくて、面食らっております。 なるほど、刀鍛冶にはそのような歴史が。。。確かに叩くというより潰す、の方が適切であったことは間違いないですね。 参考になりました、ありがとうございます。もっと勉強しなきゃ 笑 (ぽえとーく)

2019-10-17

マナさん、前もって申し上げるのですが、このような形でコメント欄を使用してしまい失礼を致しております。申し訳ございません。 いすきさん、運営の藤井です。 趣旨は大変理解出来るのですが、私が直前に、ポイントなどについての話はここではやめてくださいと申したのをご覧頂けませんでしたでしょうか。 作品と関係の無いレスやコメントは筆者に対して失礼と当方は考えております。なぜなら、こちらは「作品ページ」のコメント欄だからです。 貴殿の発言の意義は私も感じない訳ではございませんが、 ・私の運営としての発言を踏まえた上で、最後にどうしても申し上げたいことがある。 ・筆者への無礼は詫びるところである。 このような文面を記述する事が配慮であり、広義としてのマナーなのではないでしょうか。 なお、こちらへのご返信は不要です。どうしてもこれ以上申したい事がおありになる場合は、最低限作品へのご感想なども付記するようお願い申し上げます。 (廃棄物)

2019-10-09

皆様、こんばんは。運営の藤井です。 議論を重ねられるのは有難いのですが、作品と関連しない方向に進むことは筆者への配慮に欠けた行為であり、宜しくないと考えます。 以後、作品と関連のないポイント云々の話をこちらで行うのはお止めください。 鈴木歯車も同様の趣旨を発言されていますが、フォーラム投稿のコメント欄などで上記の議論を行う分には構いません。 (廃棄物)

2019-10-08

えーと、感想ですが。 よく「読み手の事ばかり考える詩はつまらない」的なお話をよく伺うのですが、私はこの意見にあまり賛同していません。なぜなら、実際に読み手がいるという事実をかんがみると、読みやすいか、読んでいて面白いか、伝わるか、そんな事を考えない訳にはいかないと思うのです。 そういった私の基準から本作を評価するに、読んでいてあまり面白いものとは思えませんでした。なぜなら、読み手の事をあまり意識されていないのかな、という印象を受けたからです。 ではなぜそういう印象を抱いたのか。 全く具体的な事が書かれていない事が一点、気になる所でした。 もう一点、何を表現したいのか、全くわからない事が気になりました。 これを筆者がノートに書いて、偶にそのログを開いて感傷に浸るといったことなら私は全く否定しません。 しかし、この場は合評活動を投稿と同じくらい重要視する場所であって、つまり明確に読み手が存在する場所なのです。 とすると、やはり上記2点は明確に欠点と言えるのではないでしょうか。 なぜなら、私が本作を読んだ時に、何を表現した作品なのか申し上げますと 「ゴミを捨てた」 こういう、「はぁ?」と言いたくなるような回答しか出来ないのです。 筆者には筆者なりの、本作へ込めた考えがあるのだろうと推察します。しかし、それをしっかり表現出来ていないのではないか、と考えるしかないのです。よって。まさかゴミを捨てた事をただ書きたかった訳では無いのだろうから、では何を表現したかったのだろうか分からない作品だ。と、評価するしかありません。 いやまてと。ここはマナーを守る場所なのに、なんだその言い草は、というお声もあると思います。 ここで表明しておきたいのは、決してマナさんが嫌いだからこういうことを申し上げている訳では全くないということです。 むしろ、もっとこうすれば良いのに、こういう所が悪いからこうすれば良いのでは、という、作品への向上の指針を私なりにお話させて頂いた次第でございます。 是非とも、合評(コメント)活動にご参加下さればと存じます。本当にちょっとした感想でも、書き続ける事。私はそれに意味を見出しています。コメントを書くためには、どれだけ短いコメントであろうと必ずその作品を読み、迫っていかないとならないからです。 その作品に迫るという行為の積み重ねにより、詩を書くのみならず読む事の面白さもだんだん分かってくるのだと思っております。 長文失礼しました。ビーレビにご参加頂きありがとうございます。 (廃棄物)

2019-10-07

先月に引き続きご投稿ありがとうございます。 良い作品だと思いました。文が一貫している印象で、最初、骨と墓が出てきて、それを最後にきっちり回収出来ている構成が非常に好きです。 最も凄いなと思ったのは、 雛=陰→夜、の闇、の中で感じる「自分」と、この流れが極めてスムーズです。そして、最後に闇の中で確かに感じる自らの体へ持っていく辺りが、骨や生きるというタイトルに繋がっていて、この接合具合がすごく練り込まれた作品だなと感じました。 (九月の終わりを生きる)

2019-10-07

相変わらずユーモアを感じる作品です。特に面白かったのは和同開珎を食べるところでした。なんかクセになります。 (夢想)

2019-10-07

ちょっと気になったのは、 >誰でもなく私一人から磨かれて から、ではなく、に、ではないでしょうか。 →誰でもなく私一人に磨かれて (走る思想)

2019-10-07

蕪城一花さん、ありがとうございます! そうですね。理解出来ない暴言、なぜそんな事をするのか?という不信感が受けた側にはあるのですが、きっと発した側には何かしらの自分なりの理論や理念があると思うのです。そんな表と裏みたいな所を書いてみました。コメント頂きありがとうございます! (ぽえとーく)

2019-10-07

survofさん、ありがとうございます。 面白いと仰って頂き冥利に尽きます。内輪ノリ感は出来るだけ拭った(全く知らない人でも楽しめるように作った)つもりだったのですが、中々完全には取り切れませんね。 自分としてはこれは長すぎるなと思って色々削ったのですが、短いという感想が来て驚いております。確かに、ちょっと打ち切りっぽさはあるかもしれません。 権利ではなくまさかの義務とは、これは頑張らないといけないなと思いつつ。次回も頑張ります! (ぽえとーく)

2019-10-07

仲程さん、ありがとうございます! 今回全く架空の世界を舞台にしたかったので、ぽえとーくという調べても出てこなかったサイトを出してみたのですが、あったのですね。痛恨です。 お楽しみ頂けたようで幸いです。ありがとうございます! (ぽえとーく)

2019-10-07

沙一さん、ありがとうございます。 かつてビーレビをネタにした作品は多く投稿されていましたが、今回はあくまで現実にそぐわないフィクション色を濃くした作品を執筆してみたくて書きました。そのためにはB-REVIEWというワードを出すわけにはいかないという考えがあり、今回完全架空の舞台を用意しました(といっても「ポエトーク」という投稿サイトがかつてあったらしいことは痛恨なのですが)。 まあ、無論当サイトの出来事を土台にはしているので当サイトを使用すべきだったのかもしれませんが、全くビーレビに関わりのない方も面白いと仰っていただけるためにはどうなのか、と考えるとそこには踏み出しませんでした。 しかし、かつて同じようにビーレビをネタにした作品と単純に比べるとどうなのか、と仰られると、やっぱおよばないのか、と感じます。自分の文章能力はまだまだだなと思います。 ただ、たぶんビーレビという固有名詞がどうなのかですとか、そういった論点ではなく、ストーリー構成や文章執筆の方に問題があったのではないかと感じています。少なくとも、沙一さんのコメントからそこが明確に問題点であると感じることができませんでした。もしよろしければ、そちらの方向での欠点をもう少し詳しくお教えくだされば大変ありがたいです。 (ぽえとーく)

2019-10-04

ステレオさん、ありがとうございます! 初見でどれだけポップさを出せるか、は結構気を使っているところです。読む→読み込む に発展するために、受け入れられやすいポップさ、目を引くものをどれだけだしうるか、はかなり考えます。 ポップの中に入る浮いた不穏な表現、そこをほつれとして始まる作中世界というテクニックはめちゃくちゃ多用する構成でして、夏野さんをパクったものです 笑 性的な感情を明確に入れた訳では無いのですが、若い恋愛には大人の恋愛には絶対に及ばない極上のエロさがあると思ってます。つまり、ただ触れてみたい、ですとか、ただ裸体を見てみたい、ですとか、そんなささいなチラリズムが1番エロいと思ってます。 前回のキャスでもご指摘された通り、本作はふじりゅうという人間を封じ込め、言っちゃ悪いのですが技巧的な詩、的な何かが全面に押し出された作品でした。ちょっと方向性を見失っている気もしています。1回原点に戻って、挑戦的な作品を書いていきたいと考えております。 最近ガチのスランプですが、次作もお読みくだされば嬉しいです! (えかきうた)

2019-10-01

久しぶりのご投稿ありがとうございます! 私はこういった作品に憧れを抱くたちです。詩人は生まれながらに詩人であるという言葉を聞いたことがありますが、色んなテクニックで、様々な工夫を凝らして作られた作品、しかしそれ以上に筆者に内包されたパワーのようなものを感じる作品が好きです。私はどれだけがんばっても前者までの作品にしか辿り着けないような気がしていまして、それ以上の、読むだけで圧倒されるといった類の本作のようなパワー、魅力溢れる作品には憧れを抱きます。 (原因)

2019-09-30

藤さん、遅くなりました。ありがとうございます! 確かに鍵は掛けてるかもですね。何となくのイメージなのですが、田舎において野外でやるならあえて個室に行かない(スリルを楽しむ)のかなと考えまして、そんな描写を入れてみました。しかし、現実的ではないのかもしれません。 そうですね。執筆者の歪んだ心を表してみました。 ありがとうございます、がんばります! (「有名」のすすめ)

2019-09-28

いすきさん、ありがとうございます! 合評活動に励んでくださり感謝しております。 さて、本作、かなりグロくて生々しいのですね。で、それに輪をかけて実際の地名を使ってしまうとまずいなと考えたので、フィクションであることが冒頭で直ぐに分かるように、実際には存在しない地名などを使いました。 個人のホームページ、今でも一部残っているようですね。私も以前確認したことがあります。 まあ、そのような個人ブログではなくwikiの文章を模倣しているので、やっぱ歯車さんの仰ることはその通りだと考えております。 彼は非常に緻密に犯行計画を立て、実行しています。そして、実際問題として逮捕には至っておりません。その点では彼は優れた人物であることは疑いようもないのです。ただ、あまりにくだらない欲求にまみれているだけです 笑 (「有名」のすすめ)

2019-09-20

ExcelのIF文で恋愛を描く発想力が流石だなと感じます。苦しい、好き、と分岐する方向も皮肉というか、ぱっと読んで楽しめる理想構造のような気もします。 既に言及されていますが、もっといっぱいの種類のIF文があっても面白い気がしました。COUNTIFもその典型例ですし、何ならExcelに留まらず別の言語の条件分岐を羅列してもおもろいな、とか色々想像しました。 (巨体不明感情関数)

2019-09-20

せいろんさん、ありがとうございます。 仰る通り、本作は散りばめられた謎を「さあ読みといてみろ!」的な意味として置いたのではないです。そこに勘づいて頂けたのは有難いな、と思いつつ。 実際問題として、推理小説であるような全ての奇怪な犯行に、犯人なりの意思があったりとか、犯人には犯人なりの犯行理由が、同情できる形であったりとか、そんなことってまずない気がするんですよね。いや無くはないと思うんですが、例えば1999年大晦日に起こった某未解決殺人事件についても、そこに明確な、腑に落ちる理由ってあるのか?とか、考えているわけです。 しかし、未解決なのでその意図って知りようがないんですよね。例えば、だいぶ昔に毒入りのコーラとかを自販機のドリンク取り出し口に仕込んで、何人かが痛ましいことにお亡くなりになった未解決事件もありましたが、こんなのも意図って全く分からない。これって非常に不気味で、得体の知れない恐怖が湧いてきます。 なんか自分語りになってしまって失礼しました。お楽しみ頂けたようで幸いです。 (「有名」のすすめ)

2019-09-19

ご投稿ありがとうございます。面白かったです。 別に、若い、とか、そのような言葉を使っていないのにも関わらず「学生」であろうことがなんとなくわかる仕組みになってます。しかも。「集団移動」とあるので、これだけだとどの年代でもイメージ可能ですが、「潤度」を失った、とあることで(高校生くらいかな)と想像させるに至っています。これはすごいと思いました。 >季節の報せをはやばやとばらまいた 良いと思います。あくまで語り手は彼女たちを客観的にみていて、その姿は「はやばやと」季節の到来を伝えた、と。学生服でしょう、たぶん。早期に夏服に代わっているのを見て、その後子供たちが気に上ってはしゃぐのよりはやばやと、季節が変わることを伝えた。と、想像しました。 俳句でなく詩なので、もうちょいストーリー仕立てであり長ければ個人的には読みごたえがありうれしいところですが、まあ、本作はたぶんこれで完成形のような気もします。好きな作品でした。次回作も楽しみにしてます。 (秋の下ごしらえ)

2019-09-19

ご投稿ありがとうございます。 なんとなくですが、ご自身のことを書かれているのではないかと考えました。であるにしろないにしろ、他者へ「伝達する」という価値観を念頭に置けば、ちょっと伝わりづらいかなと。つまり心中を吐き出しているように読者からは感じ、それ以上に結ばれない為評価しにくいことが欠点かと存じます。よろしければ、コメント活動を通して、こちらに寄せられている様々な詩に触れてみると新たな発見があるのではないかと考えました。 (虚空を掴む)

2019-09-19

難しい詩だな、と感じました。後半、「君」=「デヴィッド」と読むしかないのですが、君、はあらゆるものになり「人生より大きなドラマ」を生きたとあります。つまり、役者かな、と読みましたが、主人公とデヴィッドは冒頭「音楽」を共同でたしなんでいることが示唆されています。また、「欲望」には「音楽」がたりない、しかし音楽に足りないもののリストの中には「欲望」がきっちり入っています。このずれ、符号のかみ合わなさをどう読めばいいのか、力不足で読み解くことが出来ませんでした。しかし、近未来っぽい、外国ナイズな描写はイカスな、と思います。 (火星の生活)

2019-09-19

「気に入っている」という、なんか妙に上からな言い方が癖になりそうな詩です。「友達」を真に好きではなく、自己中心的な価値観でしか対象を見ていない主人公の内面が面白いなと感じました。 (友達)

2019-09-19

「ずぶぬれて」「犬ころ」という妙な日本語の使いまわしを活かせていない印象です。「て」という接続助詞はいろいろ意味はあるのですが、普通ずぶぬれ「た」とするところなので状況を表す意味はないでしょう。該当しそうなのは「推移」「原因」「時間の経過」あたり。そして、このうちのどれを当てはめても「ずぶぬれたから犬ころになった」(ずぶぬれる前は犬ころではない別のなにかだった」という意味になりかねず、それを補完する詩句があればな、と感じました。 やや辛口となってしまい、失礼しました。次回作も期待しております。 ちなみに、「ずぶぬれて犬ころ」という映画があったような気がするのですが気のせいでしょうか。 (犬ころ)

2019-09-19

詩のベースが整っている印象がしました。お日様、という一本が主人公の中心にあり、お日様を中心に話が展開されていき、その筋がぶれていないことが大きく評価できるのではないかと考えました。場面転換、主人公の行動もかなりスムーズに感じます。お日様を見ていた(日中)→最後の夜、寝ている(夜間)という行動が分かりやすく、イメージしやすいような配慮がなされているように感じました。 >今頃新しくなる思想に 個人的には、今頃、より今更、の方がよりスムーズな気がしました。今頃「だいたい、現在の時刻」「今時分」みたいな意味と考えるので、文脈的には今更(今となって、今になってようやく)というこちらの方がスッと意味が通る気がしました。 (お日様は私を見てた)

2019-09-19

コメントを読んでからこちらを書いています。確かによくよく観察すればしりとりとなっていますね。面白いです。 筆者自身がおっしゃっている通り、一部しりとりではない箇所があって、その技巧に気付きにくくなっているのは勿体なかったかな、と感じます。 憐憫の月、どうにも憐憫という割には犬の描写と比べて後味がすっきりしているなとも感じましたが、本作の技巧を思えば微細な点だなと感じました。 >野良犬吐く この詩句で締められていて、4行目に帰ってくる仕組みになっていることに驚き、非常に面白いなと感じました。私が言うと偉そうに見えるかもですが、良作だと思いました。 (詩離途淋)

2019-09-17

うーん、もう少し詩的表現が多彩であれば良作たりえたという印象です。一連目「ウィグルのニュース」を読んだという「事実」、二連目「悲惨な現実」という「事実」、「カラス」の居場所を指す「事実」、主人公がカラスに呼びかけたという「事実」と、本質的には事実を淡々と述べているとしか見えず、詩的な表現が宿っていない点が惜しく感じました。5連目は結構好きな表現なので、5連目のようなテクニックを随所に出していけばもっと良くなるのではないか、などと考えました。 (カラスと秋空)

2019-09-17

不倫が文化だという主張の否定のために「文化の革命が必要」と述べる作品である。本作はこの説明で終了してしまいます。奥行きが足りない印象。不倫をした相手はどのような人物で、主人公はどのような思い出を氏と共有していたのか、どれだけの思いを裏切られた結果として嘔吐するまでに至ったのか、そんな肉付けがないのは勿体ない印象です。そもそも、文化とは世界各国が、地方が所有する伝統や生活様式、その他もろもろを指す言葉と認識しているので、不倫を否定するために「文化を革命する」というのはあまりに大仰であり、客観的に読む読者からすれば「なにいってんだろう・・・」という感想しか持ちようがないのではと感じました。やや辛口となり失礼しました、次回作にも期待しております。 (文化革命宣言)

2019-09-17

タイヤの一人が抱えた違和感が他の3本の仲間に派生し、そのバランスを失っていく。「道」に終わりがないという気付きが本作の肝です。 しかし、そこに至るまでの過程が長すぎる気がしました。例えば、イエローハットの描写などは本作においてそれほど重要であったのかなど、特に前半に推敲の余地があるのではないかと思い至りました。 タイヤ同士の不和の描写がいまひとつ物足りないような感触がありました。なんというか、ここまで引っ張っておきながら読者がある程度予想できる範疇の話で終結しているように感じます。トラックが破壊されてタイヤが無残に散らばるなど、もう少しインパクトある、記憶に残る表現であってもよかったのではと考えました。また、タイヤがなぜ違和を感じたかという理由は「道に果てはない」こと、その無為だと考えると、やや若々しい、多感な印象も抱きます。であれば、タイヤの精神的な若さなどに注視したほうが、主人公であるタイヤがいきいきしてくると感じました。 (スペアタイヤ)

2019-09-17

皆様、こんにちは。運営の藤井です。 本件、まず謝意を申し上げたいのは、私の前回の忠告は「白熱するのは全然OKだが、ガイドラインの引用文面に引っ掛かっていると推察できるから気をつけてね」とする意図でありました、が、議論をやめろ、口調が悪いぞ、と述べるような文面となってしまい、折角皆様が思い思いの合評を繰り広げられている中水をさすような行為となってしまったのは痛恨の極みです。大変申し訳ございませんでした。 さて、こちらのスレッドですが、荒れる、と表現するのはいかがかな、と私見を述べさせて頂きます。私は前回の文面当時は存じ上げなかったのですが、当作品の作者は本サイトとは全く別のアプリ「ツイキャス」におきまして、作者が「忌憚なき意見」を求められたと情報が入っております。そして、本作はどうやら作者自身が「私怨」を描写した作品であると述べたとされており、それを作者は否定していないことから、事実であると認識しました。 まず、こちらに寄せられたコメントは上記の情報から考慮するに、悪質な荒らしであると断定することはとてもじゃないができません。むしろ、皆様が真摯に本作に向き合って頂けたと感じる所でございます。そのことに関しては非常にありがたく、うれしく思っております。 そして、これもまた私見ではあるのですが、「忌憚なき意見」を求めておいて、いざ忌憚なき批判意見が散乱するとコメントフォームを閉じるというのはよろしくないかな、と考えておりますし、こちらに寄せられた非常に素晴らしいコメント群を否定することになりかねません。よって、コメントフォームは私としては、閉じない方がいいかな、と考えております。 そして。 例えばツイキャスにおいて、「ガイドライン違反してもいいからどんどん罵倒してくれ」と発言した場合、そして実際にそのようなコメントが多数寄せられた場合、部外者でありその事実を全く存じ上げない運営からすれば「マナー違反」としても何の問題もないわけですし、その意味ではツイキャス(など別媒体の発言、行動)における発言を運営としての判断に反映させるのは、あまりよろしくないのかもしれません。 ただ、そこまで厳格に「他所での発言を本サイトに反映することを厳格に禁止し、どのような事情、あらゆる状況下であっってもガイドラインがすべてだ、やりあいたいなら外でやれ」とするのは、本質を見失っている気もします。あくまでマナーを守るということがそれこそ「円滑なコミュニケーションの実現による詩作の向上」「コメントフォームという媒体におけるコミュニケーションに、ただの不毛な罵倒合戦ではなく他者に伝達しうる有意義な情報交換をしようぜというフックをかける」ことに目的があるとすれば、前述の制限は「荒れない」ことだけを目標としていて、目的となる本質が置き去りになっている気もします。 よって、マナーということがどういう事かを突き詰めれば「他者に伝わるか」「ただの不毛な罵倒合戦になっていないか」というところにあり、お互いの合意の上でのこちらでのやり取りを制限するのは表現をする場という貴重なチャンスを失っているとも考えることができます。 で。 私がしてほしかったのは一点。そのことを運営にもしくはコメントフォームでだれかが伝えておいて頂ければな、と真に思います。私は完全に勘違いをしておりましたし、これはまずいんじゃないか、と考えたのは件の発言などを知らなかったことに寄ると思います。 ガイドライン関連に関して細かく書きたいのですが、それを記述し多数の方からコメントが寄せられることを考慮するとフォーラムに場所を移した方がよいのではないかと思い至るところです。よって、続きはフォーラムにて記述したいと考えるところであります。 以下に要点を載せます。 1.コメントフォームは閉鎖しない。 2.議論が白熱したことに感謝している。 3.私の忠告文面の言い方に対する謝意。 長文失礼いたしました。 (ラファエロ)

2019-09-15

帆場さん、ありがとうございます! マウスのクリック音、送信、カチャカシャ、などのキーワードから、明らかにPCを操作しているという風には書きました。 歯車さんにも同様のことをおっしゃって頂きましたが、送信、はいらなかったのではないだろうかと今になって思えば考え付くところです。メタすぎる。ここは、タイトルからすれば容易にどのような場面か、だれが送信したのか、本作の芯がどこにあるかが明確に分かりやすいようになるようにという「配慮」のつもりであったのですが、よく考えたらその配慮は「ここまで書いておかないと読み解かれないだろう」という舐めた考えだったのではないかと思い至るところです。 閉塞感、ここはやはり徹底した方がよかったのか、悩ましい点です。グロが際立った作品なので、これ以上グロをプッシュすることが正解なのか、迷った末にあのような締めをとりました。ただ、徹底した方がよかったかもしれません。 コメントありがとうございました!次作もがんばります。 (「有名」のすすめ)

2019-09-14

つつみさん、ありがとうございます! 夢中でお読みいただけた、とのこと。本作は正直、訴求力、及び「最後まで読める」力が備わっていないという自己評価をしておりましたので、うれしい限りです。 内容は、仰る通りかなりグロいですね。ウィキに載っている未解決事件の何とも言えぬ恐怖感をネタにした作品ではあったのですが、ネタになり切れていない感はけっこう後悔しているところです。 本作は数々の猟奇的で意味不明な行動がキーとなっていますが、あえてそれを解決しなかった、解答しなかったことにはきっちり意図を込めてあります。ただ、それはなんとなくですが語るべきではないし、語ってしまうと本作の魅力はほぼゼロになってしまうような気がするので、申し訳ないのですが語らないことと致します。 こんな事件が起こってはいけない、これは本作の大前提です。起こってはいけないし、起こしてはいけない。ではなぜ、猟奇的な未解決事件が起こるのか。なぜ、奇怪な行動をするのか。それは推理小説でよくある、人間の感情が入り混じった「そうせざるをえなかった」行為とは真逆で、むしろ発作的に起こるのかもしれません。そんな発作を許してはいけないし、いまだ解決されていない未解決事件の犯人には、きちんとした法の裁きを受けるべきだと思っています。 (「有名」のすすめ)

2019-09-14

みうらさん、ありがとうございます! 私も、みうらさんの事を勘違いしていました。しかし、それが今明らかになった、そのような心地です! 感動したとのコメントを頂いて、私も感動しました! 嬉しすぎて感謝の言葉しかありません。 私をまた一歩学ばせて頂き、本当に本当にありがとうございました! (えかきうた)

2019-09-14

みうらさん、ありがとうございます! 感動されましたか、光栄です。力作でしたか、光栄です。素晴らしいですか、光栄です。 かなり寝かせた作品で、だすかどうか非常に迷った作品でしたが、だしてよかった、光栄です。 みうらさんにこのような形でコメント頂けたことは光栄です。 すごくありがとうございました。 (「有名」のすすめ)

2019-09-14

テーマがぶれていなくて、芯を感じる作品は好きです。 >「あいしてる」 >そう言えば、誰かが駆けつけて、応えてくれるような、希望的孤独 ここが痺れました。特に、ただの孤独ではなく「希望的孤独」とすることによる、本作における孤独のリアリティを感じました。 (こころ どこ こどく ろこ)

2019-09-13

みうらさん、鈴木歯車さん、こんばんは。運営の藤井です。 批判的コメントを当サイトが制限するものではないが、批判的コメントを書かざるをえない場合、 >合評の名にかこつけた、他者を攻撃する行為を厳格に禁ずる。また、十分な理由を明示しない酷評/罵倒を禁ずる。一言コメントでの酷評はしないこと。批判的な評を書かざるを得ない場合、作者や場に資するように配慮して書くこと。 という、ガイドラインの規定を遵守するよう、お願い申し上げます。 批判的コメントが、必ずしも他者に明確に伝わるように、論文と見まがうほどに記述しろなどと申すわけではございませんが、両者のコメントは「十分な理由を明示しない」という箇所に接触しかねないと私は判断するところでございます。これは、B-REVIEWというサイトが「荒れない」サイトを目指すことによる、健全かつ円滑なコミュニケーションによって詩作への思慮を深めるためでございます。以上の点、どうかお守りの上、今後とも当サイトをご利用いただければと存じます。 本件に対する、このコメントフォームでのあらゆる発言を禁止します。ご返信なども不要です。本件に対して仰りたい事柄が存在する場合、当サイトのフォーラムや私への連絡などの方法を活用されますよう、お願い申し上げます。 最後に、このような形でコメント欄を使用致しましたstereotype2085さんに、深くお詫びを申し上げます。 (ラファエロ)

2019-09-13

思想、観念によってのみ構成された作品が確実に読者に伝わるかというと難しい側面はあると思います。 基本的に、伝わらない作品の多くは「なぜ」が解決されていない、または表現された思考に具体がないパターンが多いように感じます。しかし、現代詩においては、それらが存在しなくとも、作品として成立し得るものもある。 それでいうと、私のアドバイスは的を射ていないものとなる可能性は十分にあるし、つまらないコメントとなってしまうような気がするのではありますが、私の個人的な観点として思うところは、本作は「実像」があれば面白い作品たりえたということです。 >貴方の声を聞いてみたい 例えば、貴方の声、が繰り返し述べられていますが、実際貴方の声が、どんな音色で、どんな言葉で、どんな状況で、どのようにして聞いたのか、なぜ声を聴きたいのか、なぜ貴方の声が聴けないのか、ほとんどの要素が明らかとなっていません。 そして、この「なぜ」「どんな」を、解決せしめるパーツも詩中には存在しないと判断しました。 よって、私としては、いまひとつ物足りない印象を抱かざるを得なかったのです。 そこの物足りなさ、それを解消された作品が次作投稿されたなら、印象は大きく変わる気がしました。 (0と1にも満たない君との距離は余りに遠い)

2019-09-12

美しい。これにつきます。それも、直球で投げた先にある真っ当な美しさではなく、なにか諦めのような、何かを投げやったような、そしてそこに、我々読者ですら侵入することが拒まれているような、そんな捨ててしまったからこそ生まれる特殊な美、のようなものを本作から感じました。読もうとしても、読めない、近づけない。それは、あまりに早く切り替わる場面、展開にある気がします。それが悪いとかそういったことを申し上げたいのではなく、あえて我々読者を近づけないようにしているのではないか、と何となくその様な事を感じました。そもそも、詩において意味をつかみ取ろうとするのは間違いかもしれなくて、読んだときに感じる現実との乖離、それより生まれる、各々がもつ独特の詩世界に浸ることもまた詩の面白さなのではないかと、そのようなことを感じました。 (うつつ)

2019-09-12

非常に優れた作品に感じました。あえて漢字にせず平仮名でとどめている点が全体を読んで女性的な、柔らかい詩を形作っています。点子、は主人公が「呼んでおくれ」とした名称だけれども、なぜ点子なのか、それは「ただの点」であるから、らしい。点と点の結びつきは数学の「点P」を思い起こされますが、そことの結びつきを意識するとまた違った読み方もできそうです。 他方、読解、となるとかなり難易度が高いように感じました。点子の旅が始まったところで詩が終了しますが、点Pを意識すると、その旅は一つの枠組みをただたどるだけなのではないか、などと、そのようなことも考えました。しかし、「チャーミング」とあるので、点という要素は主人公のただのチャームポイントなのかもしれない、などと語っていると非常に長くなりそうなので、ひとまずこの辺にしたいと思います。大変優れた作品として、面白く読むことができました。 (ciao ちゃあみんぐ)

2019-09-12

久しぶりのご投稿ありがとうございます! ざっと読んでやや硬い印象はありましたが、目を引く冒頭など非常に面白いなと感じました。 トラウマを「生で」「食った」主人公が肥大、そして「あいつら」の怯えの脱却と呼んだのですが、それがどこまでいっても弱弱しい犬のそれこそ「咆哮」のように見えて、その突き抜けていない感じが面白く読めました。 (疾走海馬)

2019-09-12

画像投稿に非常にマッチした作品と感じました。文字が打ち込みではなく、手書きなのも良いです。他方、文字のみでは物足りない作品とも取れますが、「絵が加わって初めて完成した芸術となる」と考えれば成功していると考えました。 (今日のうに八 20190908)

2019-09-12

衝動、でしたね、失礼しました。詩論、参考になります。ありがとうございます。 (えかきうた)

2019-09-11

survofさん、ありがとうございます。 大変参考になるご意見をありがとうございます。確かに密接ではない。密接ではないのはなぜかといいますと、「初期微動」が本作においては無かったからだと自己反省致すところです。つまり、楽しく詩を書けていない、という一点、自我をもって詩を書いていない点(書かされたように書いている)が、致命的で絶望的な欠点であると考えます。面白い作品が書けるよう、精進せねばならないなと考えるところでございます。 (えかきうた)

2019-09-11

みうらさん、ありがとうございます。 本作は、自分の思うところとしては、今の自分のMAXを出した作品だと思っています。しかし、技巧、これは私にとっては逃げでしかないような気がしています。人の心を動かすことは容易ではないのだと気付かされて、単純に勉強不足だと思い至るところです。実際のところ、本作に対しても、全体に対しても、ステートメントを理論的に、明確に表すことはできません。言えるのは、その場しのぎのありふれた詩への思いのみです。 (えかきうた)

2019-09-11

ご投稿ありがとうございます。 テーマが面白く思いました。あなたがなぜ自分の腹部を刺したのか、なぜ祈りをささげたのか、主人公の罪とはなんなのか、謎めいた内容がいいと思います。もう少し詳細を書いてほしかったとも思いましたが、謎めいたままに終わる本作もまた味があるとも思いました。 (詩を書く人を目撃すること)

2019-09-10

久しぶりのご投稿ありがとうございます。 「母」の台詞が本作の重要な部分を占めていると思われます。後半からの、主人公が死にゆく様から、母の言葉は死に際の発言なのではないかと仮定しました。 廃墟が実際に夢の中の出来事なのか、過去の出来事を思い出しているのか定かではありませんが、次の詩句から「主人公が目を開けている」状態のときは「聴覚」のみが働いているようです。それは、動かない体、それが長く続く中で触覚が働きをやめたような印象も受けます。 「歌姫」も「私」も「凡庸」と述べている点から、人間そのものの凡庸さを語っているようにも感じます。 主人公は死へ向かうことを「怖くない」と感じています。それはなぜか。主人公にとって、死ぬことは「証」を完成させる意味を持つのだと書かれてあります。 >蔦のような温度が指先で這う音をどこかで聞いた ここが悩みました。だれかが主人公の指を触った描写なのか、主人公の低下した体温を指先で感じている描写なのか。私としては、前者を取ろうと思いました。敢えて蔦を出したのは、主人公の他にだれかがいる事を表しているのではないかと考えました。 死、これは様々な人が様々な考えを持つと考慮しますが、「母の言葉」が冒頭で出てくることで、それに固執する主人公の図がくっきり浮かんでくる作品でした。 (蔦)

2019-09-10

>調 べ ? や、「どうか」などの空白、改行が工夫されている印象がしました。 内容としては正直読み解けなかったのですが、抽象的な詩として良い作品だと思いました。 (for you)

2019-09-10

鈴木歯車さん、ありがとうございます! 作品を書くのと同様にコメントを書くこともまた技術や努力が要ると考えておりますが、歯車さんのコメントを拝読して、(この作品にコメントくださったsurvofさんもそうですが)コメントを書く能力にも長けた方の一人なのだということが分かった気がします。 参考文献はなやんだ末、蛇足だと感じ入れなかったのですが、やはりその判断は失敗だったような気がしました。 「可愛らしい」ここは、読み返して、カットすべきかどうか、また悩んだ点です。本作は一応、事実を伝えるだけに留まるはずのこのようなテキストに余計な感情を混じらせるというコンセプトがありましたが、上手く伝える方法が全く浮かんでないないままに投稿してしまったのでこのような中途半端な表現となってしまいました。 送信もしかりで、余計な感情をどうしても入れたい衝動のままに残しておきましたが微妙な感じになってしまいました。 貴重なアドバイスありがとうございます! (「有名」のすすめ)

2019-09-10

survofさん、ありがとうございます! エグさを重視した作品ですが、ややその点に生々しさを出しすぎた気がします。読んでいて不快に思われる方もいらっしゃるだろうな、と考えると、やはり内容はかなり問題であったことは否めません。 他方、メタ的な要素は賛否あるだろうなと考えるところではありますので、好意的なコメントを頂けて嬉しく思いました。 (「有名」のすすめ)

2019-09-10

ユーモアに溢れた作品だと感じた。NHKのくだり、作品が本当にありそうと思わせる内容、要出典など、見所が多い作品だ。 特に私が注目したのは「流行語大賞トップテン」でのくだりであり、その言葉は本当によく考えられている。全体的にユーモアに溢れながらも、「なんかありそう」と思わせる絶妙なバランスである。 他方、ストーリーの部分は賛否分かれるのではないだろうかという思いもある。もちろんストーリー自体は中々面白いのだが、本作ではエンディングまでおおまかに記述されている。もしそれがこのような文体では必須であったとしても、敢えて作品の内容は冒頭だけに触れ、全容を書かない選択の方がテーマが魅力的に映ったような印象。「全容は実際に見ないと分からない」(しかし、作品自体は存在しない)というもどかしさを、テーマに与えてもいいと感じた。また、NHKのHの部分は、伏字となっている。その意図は無論あるのだろうが、折角脚注などで「リアリティ」を追求したのであれば、ここは伏せない方がそれを徹底できた気がしてならない。また、最後の「この記事は~」も、私としては載せない方が締めがきっちり決まるような気がした。とはいえ、優れた作品であることに間違いはない。 (チャイムを止めるな!(発表済み))

2019-09-09

二か月続けてのご投稿ありがとうございます。 面白い作品です。命を冒涜するというのは主人公の語りなので、主人公はそれをはっきり認識していることがわかります。それが、黒で塗りつぶされた四角形の「なれなかったなにか」への思いを宿らせることに成功していると感じます。また、その四角形がぬりつぶされていることから、完全なる諦め、もしくはなりたかったものが実際問題不明のまま進んでしまったような、そんな想像もできます。 >肺の中で湿気がしくしくと泣いていた この締め方も好みです。作中のじめじめした感触を引き立たせることに成功していると感じます。 (残暑)

2019-09-09

本作は、表面上は感傷的な詩に読める。しかし、感傷的と一言に片づけるにはどこか、違う気もしたので読み込んで考えてみた。 どうやら、本作は主人公の重要な心情、また重要なテーマが「海」や「蝉の死骸」といったキーワードに隠されている印象で、それが、読んだ時の、なんかいいという感情を引き起こされる要因のように思われる。 ただ、おかしな点がちりばめられている。 1. >お前の脊柱は決してバラバラになったりしないから 鳥をみて、主人公はそんなことを考えている。なぜこんなことを考え、また思考として明確に表れたのだろう。 2. >安らかに夏を弔う >それ以外は何もなかった。空虚とはこのことだ >いのちを終えた蝉はとても空っぽで安らか このような優しい詩句から、「終わりの美観」を語っているように見える。日本人は、特に「きえゆくもの」に対して美を感じるらしい(花火など)。しかし、 >(儚いというのは美しいことだと、それは、いのちには血が流れていないなどと言っているようなものだ) この一行で、そのような思考を全て否定される。つまり主人公は、終わりを迎えることに美徳など一切感じていないことが伝わる。 4. >風景は作るもの。空の色もまた ピアノに付箋を付け、風に揺れる様を見て、風景は作るものだと確信している主人公。つまり、主人公は、風景を楽しみに、海へ行ったわけでもないらしい。 >空気もまた、いっせいに翔び立った 空気が翔び立つ様子に、主人公がどのように考えを巡らせたかは書かれていない。いや、考えはないのかもしれない。ただ、翔び立つ様子を眺めていただけなのかもしれない。 まとめに入る。キーポイントはやはり「海」だ。景色を見たかったわけではない。雄大な海にはかなさ、切なさを感じに行ったわけでもない。では、主人公は何のために海にいったのだろうか。また、「いのち」に対する主人公の感情、それをなぜ詩句として導入したのだろうか。 ここからは、私の想像になる。私が考えるに、主人公は、肉親、その他、何か主人公にとって重要な人物を亡くしたのではないだろうか。主人公は、それまでは「儚さ」に対して、または「終わりを迎える」ことに対しての、一抹の美しさを感じていた。しかし、最愛のだれかを亡くした。その時、そこに美しさなど感じなかっただろう。その相手は、景色が好きだったり、ピアノを趣味にしていたりしたのかもしれない。ただ、終わってほしくなかったという思い。そんな主人公の「いのち」に対する価値観の変化を、表しているのではないだろうか。 主人公は、「空虚」を共有するために、海に行ったのではないだろうか。何も始まらない場所。なぜだかは分からないが、主人公はそのように感じている。それは永遠に続く空虚であり、主人公もまた、何も始まれないと感じているのではないだろうか。 他方、最初と最後に鳥が出てくるのはなぜだろう。それは、主人公にとって鳥は対局に位置する、いわば「力」であると感じていると考える。飛翔する鳥の、生命力に溢れた姿はまた、主人公にプラスの心地を与えてくれる存在なのではないだろうか。 しかし、最後の最後、逃げるように「鳥」と「空気」が飛翔する。それは本作のテーマである「生命」と「空虚」であり、それが逃げるように飛翔した、それに対する主人公の感情は、書かれずべくして書かれなかったのではないだろうか。 本作は綺麗な詩句に隠された、深い感情やテーマが魅力的な作品だと感じる。読み解かずにはいられない一作だ。 (逃げ水)

2019-09-09

旅人が客観的に書かれているからこそ、旅人の心境まで届かない歯がゆさがもどかしくも面白い表現だなと感じます。私が注目したのは一連目で、紅い月という現実的ではないモチーフを採用しながら非常にイメージしやすい書き方をされていて、工夫されているなと感じました。 語り手が旅人の心境を想像するような書き方だともっと迫るものになったとも感じましたが、あくまで旅人は語り手にとって対岸の火事でしかない、そんなイメージを与えてくれる本作のような書き方もまた一興だとも考えました。 (仰ぎ見た秋)

2019-09-09

不可解であることがあった →不可解であることが必然であった 誤字がありました。申し訳ないです。 (夏の階に立ち)

2019-09-09

優れた作品だと思う。鴉の何とも言えぬ恐怖を、赤いトマトやその他で見事に表している。名前を流すという不可解な詩句も、それが不可解であることがあったように思われ、全体的に手堅くまとまった印象を受けた。 他方、筆者らしさが出ていないともまた感じた。どこか、だれかの詩集に載っていそうな作品と捉えた。なぜそう思ったか、それは非常に緻密に、手堅く作品を纏めきった過程で、常に他者の作品との比較をしていたのではないかと思うところがある。これは私の予想であり、間違っているかもしれない。ただ、なにか、自信を感じない作品と見えた。筆者が、言葉の渦の中で筆者のフィルターにかけられたもののみをチョイスし、思い切り書いた力作を読んでみたいという、私の勝手な願望を最後に書こうと思う。 (夏の階に立ち)

2019-09-09

伝えたいことが明確であり、そして深いところを目指しているように思われる。本作に漂っているのは量子力学まで突き詰めた者が行き着く、生物と量子の差、考える行為そのものに対する悩みのように思われる。本作は私の胸に突き刺さる作品ではなかった。しかし、その根源に位置する筆者の考えは、突き詰めれば必ず人の心を動かせる作品を生み出せると思う。今後に期待したい。 (もしも感情が消えたら)

2019-09-09

白犬さん、こんばんは。運営の藤井です。 二重投稿の件、削除しましたのでご報告いたします。 現在、サイトの挙動が遅延していたり、一部おかしかったりすることがございます。ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。 (犬)

2019-09-08

着眼点に優れた作品だと感じた。父の考える正当性と、私の感じる違和感の間に生じる摩擦が読んでいてとても胸に響く。 私が感じるに、主人公が父に対して考えることをそのまま説明せず、実像をもって暗に伝える工夫があってもいいのかもしれないと考えた。その方が、更に読者に対して「説明できる不快感」と「筆舌に尽くしがたい不快感」を同時に伝えられる気がした。 (エトウ ユキオ)

2019-09-07

一作目について記述する。 非常に難解という印象を受けたが、色々と掘り下げながら考えていこうと思う。 前提として、主人公は「現代詩」を書いているとされている。 一連目。「白い紙」が現代詩の執筆用とは断定出来ない。海苔の丸い容器から取り出した紙なので大した大きさではなく、執筆用ではない可能性がある。情報として、「昼は混沌としている」と主人公は感じている。ここで重要な言葉「癌」に触れる。癌は「主人公が」「溢した」とあり、主人公の体内のものをこぼしているのか、主人公の外にあるものをこぼしているのかは分からない。紙魚が後半に海苔の容器に入れる「黒」につながっているのかと考えている時、「猫」が登場。ただし、この猫は「銅々色」とあり、比喩の可能性もある。 二連目。菜箸で季節を料理するという特徴的な表現も面白いが、癌は真っ白の上に乗りたがるという情報の方が大事に思える。 三連目。重要なのはなにかを「やめた」こと、ペンで「クッキー」と書いたこと、それを書いたことで「誰にも分からなくなり」(自分も忘れるだろうと推察している)、それが平等だと述べている。 次からは海の描写。落ちていくような感じであるが、最も注目したのは「喉」が「鰓」となること。肺ではない。つまり、肺は捨てずに鰓を得ようとする表現だと思われる。 最終連は、主人公が太刀魚で「釣りあげられる」。つまり、主人公は「太平洋」からも、魚になろうとしていたのだと思われる。 さて、まとめにはいろう。本作は、主人公が「海へ帰ろうとした」つまり、死へ向かう描写に見える。「癌」が出てくるのも、いろんなものを捨てていく描写も、そこに帰結する伏線のように感じる。 しかし、「猫」によって最後は釣り上げられる。猫は、恋人か、家族か、それに準ずるなにかなのではないだろうか。「太刀魚」の料理ひとつで浮き上がった主人公。そこには、あっけらかんとした近しい人(=猫)がいた。そんな詩に見えた。 では、動機はなんだろう。主人公が現代詩を「お前が書け」のように言っているもしくは考えているところからすると、自分の芸術の限界を感じたがゆえに、狂ってしまった主人公を想起させる。 ただ、主人公は自殺したのではなく、あくまで何かの拍子に死へ向かった、それを快楽だと考えたのではないだろうか。それは、海へ落ちる描写が「偶発的に」引き起こされていることから推察できる。 本作は極めて難解だが、今までの作風と比較してかなり挑戦的であり、そこが読み解こうとさせるだけの詩の強度を与える結果へ結びついたと思われる。面白く拝読できる一作だ。 (猫が書いた詩、わたしが運ぶ詩 (おまけ付き))

2019-09-07

これはいい作品です。詩において重要である「聴覚」を、むなしく響く音として非常に胸に刺さる表現で記述されています。また、対比が素晴らしいです。主人公の、相手に寄せる感情は決して喜ばしいものではない。に対して、彼女はそれを受け取っているのか受け取っていないのか定かではないが、妙にあっけらっかんとしているように読める。そんな相手と主人公との摩擦が面白く読めました。 (ピルケース)

2019-09-07

ご投稿ありがとうございます。 >間違っても履き違えても 履き違えるという意味は二つあり、「履物を間違って履くこと」と「意味を取り違えること」の二種です。主人公は誰かに何かを言われ、または教えられ、その意味を取り違えた結果を悔やんでいるとも取れますが、私はあえて前者を取ろうと思いました。なぜなら、「ブランコ」の描写が前者の意味と繋がるような気がしたからです。ブランコで「靴飛ばし」の遊びをして、靴を失った私は履物を違えた、ままここまで進んでしまった。そう捉えた方が、一連目の描写ともつながってくるような気がしました。 また、「間違った」ことと「履き違えた」ことは、「も」という助詞によって「別々のもの」となっている点も面白く感じました。履き違えたことは、(当時)間違ったとは感じていなかったという事です。しかし、それとは別件で間違ったと認識する何かがあった。 惜しむらくはその具体性が書かれていない点ですが、何にしても楽しく拝読させていただきました。 (優しい人)

2019-09-07

ご投稿ありがとうございます。 面白いと思ったのは >大切な人いなくなることあったし 本来は「大切な人は」とするべきですが、ここ、よくみたら韻を踏んでいると気付き、面白いなと思いました。 >何もかもぼくと似てるんだって ここに、独善的な愛を感じます。決して人と似ている必要はないし、似ていることに固執する必要もまたないのに、似ていることに主人公が固執したからこそ、知らないところで君は「自分らしく」生きているんだと。この対比が良いです。瑞々しくも何とも言えない魅力が本作にはあります。 (本当のきみ)

2019-09-06

つかみどころのない様な感覚はしつつも、各所で面白い比喩や表現を使われている詩と感じた。 面白く感じた箇所が二点あり、ひとつは「骨格標本」が夜を歩き回っている箇所。骨格標本を夜に見た時のありきたりな恐怖その他の感情を表現するのではなく、骨格標本そのものを作中で動かした発想の飛躍っぷりは興味深く感じた。 二つ目は浴槽の箇所。「ようやく」起き上がった体、しかしその時間があまりに長かったために湯舟はぬるま湯どころか「冷めている」。浴槽の温度の変化を書くことで、間接的に主人公がどれだけ体が重く、通常ではないかを見事に表現していると感じた。 他方、その真意まで読解することが出来なかったのは私の致命的な読解力不足が主な原因だが、良くも悪くも「読み取りにくくさせている」要員があるともまた感じるところではあった。 まず「吸盤」。冒頭で骨格標本が突然動き出し、「空蝉」とあるからこの骨格標本が主人公として描かれるのだろうと考えながら読むと、かなり唐突に「吸盤」の二文字が表れる。確かに標本に吸盤が使われているのかも知れないが、既に作中では標本は「歩き出し」ている。とすると、骨格標本は比喩だと読む。しかし、それではせっかく登場した骨格標本が、回収されていない(骨格を思わせる描写も、標本を思わせる描写も見当たらなかった)。また、浴槽にいたはずなのに途端にパンケーキの描写に写るあまりに急な展開。これらは狙ってそのような構成にした可能性は勿論あるし、ダメだ、とは言わないが、単純に一読者として、前述の表現が本作を読み取りにくくしているのではないか、とも考えた。 (かいだん)

2019-09-06

落ちる瞬間をあえて書かない点が面白いと思いました。明日はなさそうなのに、あえて明日と書いている辺りが良いと思いました。 (カーテンを開けたら)

2019-09-05

エイクピアさん、ありがとうございます。 ニキビのやつは、単なるブログの広告です。女性のバストに対する興味は確かに大半を占めていて、そもそも本文章に深い意味は全然与えていません 笑 しかし、それが読み手としては、興味が薄れてしまったのかもしれないという反省は結構ありますね。馬刺しを印象的と仰って下さり、ありがとうございます。次作もがんばります! (【DER4】 偉大なる恋愛論者のブログ )

2019-09-03

千才森さん、ありがとうございます! 実は、風刺の意味は出来るだけ抑えた作品にしたつもりではあったのですが、風刺の意味も込めてないことはないです。 芯。非常に核心を突いたご指摘だと思います。本作を投稿してもう一度読んだところ、なんかテーマがぶれてるなと私も感じていたところでした。到達点が、どこに行きたいか今一つはっきりしない感じ、それが次作の課題ですね。 広告の点は、私もなにげに気に入っている部分です。仰る通り、ブログの内容などどこ吹く風で平常運転する広告の緩い感じ、それを表現できたのはよかったなと感じています。 まあ、今回は「身勝手な持論を国民の総意」として主張する痛い文章の作成に当たって宗教を使わせて頂きましたが、本来宗教とはそういった類を良しとするところではないのだろうなと考えていますので、宗教全般を批判する意図がないようには配慮しました。そういった一部の宗教は、確かに怖くはありますね。 (【DER4】 偉大なる恋愛論者のブログ )

2019-09-03

ビショップさん、こんばんは。運営の藤井です。 批評とは、作品に対する良否を論述的に判断することであり、その意味では本文は批評、と言えなくもないのかもしれない。しかしながら、トップページに記述してある通り本サイトは「マナー」を重視している。マナーを重視しているという事は、言うまでもないが荒れないよう、荒らさないような配慮を心掛けるサイトを根幹として成り立っている。 本批評文の該当作品はかなり前の作品であり、その作品を引き合いにして、運営の渡辺が申しているような「煽る」ような、また良点を殆ど上げず、悪い点悪い点と作品の否な部分のみを取り上げることは、「荒らし」とこちらが捉えて仕方ないと当方は考える。 さらに言うなら、最後の文 >注意点として、この私論に意見がある方については、必ず、ご自分の頭で考えてから意見を述べてください。 >本からの引用をして、それについてどう思うか?など、他人の意見の受け売りはお断りします。 この様な文面をわざわざ書く理由がどこにあるのか。コメントを書く際に、自分の頭で考えずに意見を言う輩がいるとお思いか。いや、そんなことはほとんどないだろう(全くないとまでは言わないが、考慮にも値しない確率だろう)。「この本では、このような意見が意見が述べられているから、あなたの述べていることはおかしい」などというコメントが来たことは、私が当サイトに参加した2017.11~知る限りでは見たことがない。そもそも、このような文面をいちいち書かなければならなかったということは、「マナーを守るサイト」に参加しておきながら、荒れることを想定して投稿したと考えている、とこちらが捉えても仕方ないように思われる。 さらに言うなら、本文は作品に対する批評というよりも、英語の詩、日本語の詩の話、日本語の詩の難しさ、そういった話が多く、かつ >私の今回の批評は現代詩に対する重要な反駁的意見表明 が当批評文であるとコメントで述べられており、それはつまり 「他人の作品と批評文システムを利用して、自分の詩論を述べたかった」 と捉える。違うというなら、上記のコメントを書いた意味がわからない。批評をする意味とはそれ即ち「他人の作品を論述し、その価値を決めたい。良い作品なら、批評文システムでユーザーに紹介したい。」こういった、少なくとも作品目線であるのが普通だと考える。 また、そもそもなぜ過去の作品を取り出し、良作を評価し広めようとする意図ならともかく、批判的意見をいちいち述べる必然性がどこにあろうか。最新投稿作に対してアドバイスをするのは建設的かもしれないが、本作はそうではない。しかも、作品の筆者はついこの前、貴殿より批判的コメントを受け、運営によって忠告を受けたのだ。そんな筆者の過去作をわざわざ取り上げ、良い点をほとんど書かず悪い点ばかり取り上げる。こちらが邪推せざるを得ないのは当然ではなかろうか。 氏は前回の忠告「マナーを守り、荒れないように配慮して楽しんでください」という私の言葉を真摯に受け止めたとは全く考えられない。よって、ここにオレンジカードを発行する。以上。 (作品「いくえ」についての、短い私論)

2019-09-03

ビショップさん、こんばんは。運営の藤井です。 トップページに「マナー重視」とある通り、本サイトは荒れない、常識の通ずるサイトを根幹として成り立っています。また、本投稿作にはアドバイス募集タグはついておりません。その場合、コメントには慎重にされることを前提としております。 氏の最初のコメントには、アドバイス募集タグのついていない作品に対して苛烈な批判をし、また明確な根拠を述べられておりません。 筆者に根拠を示されてやっとその断片を明示したと私の目には映り、またその返答も私のみる限りでは苛烈と捉えて仕方なく映るものです。かつ、筆者もこのコメントに対して不快な返答をしたにも関わらず、その対応が軟化あるいは何らかの変化をみせたとは感じられません。 氏には、1.アドバイスをする場合は根拠をできるだけ示す。2.コメントでの苛烈な発言を慎む。 以上のことをお守り頂くようお願い申し上げます。 氏の、本作におけるコメントを一切禁止します。本件に対する議論はフォーラムにて行っていただきますよう、お願い申し上げます。 氏には本サイトのマナーを遵守した上で、B-REVIEWをお楽しみ頂けましたら幸いです。 最後に、このような形でコメント欄を使用致しました弓巠さんに、深くお詫びを申し上げます。 (表現の自由)

2019-09-01

gorokiさん、こんばんは。運営の藤井です。 コメント返信についてですが、基本的には文章を一括にして送信して頂きますようお願い申し上げます。 なぜかと申しますと、当サイトは検索順を変更しない限り「コメント更新順」に表示されるシステムですので、氏のようにコメントを日にちをおいて連投されますと氏の作品が掲示板の上段に居続けることとなり、他のユーザーの方のご迷惑となります。 当サイトはマナーを重要視するサイトですので、他のユーザーの皆様のご迷惑とならぬよう、運営よりお願い申し上げます。 また、 >文学の価値を決めるのは素材であって、才能の有無とは発想力の有無でもある。 >発想が陳腐であれば、いくら技巧をこらしても優れた作品を書くことは出来ない。 といった、誰への返信でもないかつ、作品と関係のない発言はお控え頂きますよう、お願い申し上げます。コメントというシステムは基本的に、作品に関連する事柄を発言する場所でございます。 このコメントに対する返信は不要です。また、こちらのコメントに対するあらゆる発言を禁止します。もし仰りたい事柄が存在する場合、当サイトのフォーラムにてお願いしたく、よろしくお願いします。 (あなたの水の眼)

2019-08-26

ご投稿ありがとうございます。 ストーリーとしては、ありがとう、とする所に狂気を感じる作品だなと感じました。君たち、への皮肉のような表現が全面に押し出されているように感じます。 アドバイスとしては、話し言葉で一貫している所が勿体ないな、と感じました。話し言葉で詩情を乗せた詩を作るのは、主観的でしか、しかも話し言葉という表現でしか文章を作れないので、非常に難しいと思います。本作も客観的な文章を取り入れていたら、もっと面白くなっているような気がしました。 (皆様に感謝。と自己紹介)

2019-08-24

2ヶ月連続でのご投稿ありがとうございます。 優れた作品だと思いました。アルファベットと共に綴られていく詩句、そこに感じる確かな文才もさることながら、お酒の描写などひとつひとつの表現が非常に美しく感じます。かつ、「どうだ、こんな表現が美しいだろう」というような、筆者の自己主張を感じる痛い表現などでは全くなく、確かな技術力を土台として、さらりと書いている点が魅力的に感じました。オチも個人的には好みです。一瞬で現実に引き戻されるような感覚。引き戻されたあと、ニヤニヤしながらもその文章を眺めている主人公。この構図がなんだか滑稽ではあるものの、オチによって判明するこの文章の所在、ここにリアリティを持たせる辺りの発想力がとても好きです。 (星を抱き、酒精に口づけ。 )

2019-08-24

帆場さん、ありがとうございます! 自分を中心に世界が回っている事を大前提として、かつ自分の価値観が正しいことを前提に腐った理論を垂れ流すやつ、そんな割とどこにでもいそうな面倒なやつをネタにしたい衝動を抑えられませんでした。 >カッハーツ神?何?馬刺し、いかんの?知るかボケ!となる。 そうですよね。そんなん知るかよ!というツッコミ待ちの側面もあるような気がしています。 他方、私もいまひとつ何かが足りない気がしております。仰る通り、変なブログの域を超えていない感覚。入れ子構造も考えたのですが、蛇足な感じがして、結局取り入れませんでした。やっぱ取り入れた方がよかったかも、とか色々考えさせられる作品です。 不快な感覚は確かに出し切れていないですね。何となく、文章に一貫性がないのが痛い気もしています。文に一つの芯のようなものがないというか、真っ直ぐに進めていないというか。 ともかくコメントありがとうございました。次作もご期待ください。 (【DER4】 偉大なる恋愛論者のブログ )

2019-08-21

ご投稿ありがとうございます。歌詞としての側面が強い詩とお見受けしました。弾き語りをやっているとのことで、動画にて楽曲とともに投稿されると印象がまた変わるのかなという考えです。 詩としてみると、せっかく「アイドルガール」という語句があるのに、アイドルガールの情報がJPOPでよくあるフレーズによって凡庸なイメージになっている印象を受けました。ひとつの言葉を光らせるための、押し上げるための工夫を凝らしてみると、さらに良いものが出来上がる気がしております。 (アイドルガール)

2019-08-20

優れた作品だと感じた。まず、ハモニカの「ネ」と、音をカタカナにすることによって、まるでネが「ミ」や「ファ」のような一つの音階として捉えることが出来、音と書くだけでは必ず表現出来ない優しい響きを想起させることに成功しているほか、ハモニカが出す音も一つの音の表現のひとつにすぎないのだと、そんなことも考えさせられた。 また、ただ人民が枯れたと表現するのではなくわざわざ「民草」としたことで、枯れた民の草がごろごろ転がる焦土のようなそんな光景を見ることができる。 様々な場所の「石」を表現することに最初戸惑いというか、なぜこのような表現をするのかの疑問を抱えながら読んでいたが、最後に「戦地の石」を持ってくることによる、ある種複線の回収というか、すべての整合性が取れたというか、そのような心地に至った。かつ、その帰着点はただ「戦争反対」と唱えるなどでは表せない読後感、非常に後味の良い印象を受けた。その感慨は、ハモニカを「黙聴」するという絶妙な言葉選びもその一役を担っていると感じた。数千数万数ある言葉の中から、最適な、作者の思いを最も込められる語句が選ばれている感覚がし、高い実力を感じる作品だった。 (炎夏のハモニカ)

2019-08-20

面白いことをされているな、という印象です。 表現の自由(ひいては、恐らく今話題の某騒動)を土台にした「書かれない詩」として、×の部分を読者に想像させたり、インパクトがある作品へ押し上げたりといった地点に到達できている作品とお見受けしました。 同様のケースで、極めてぶっ飛んだ作品として渡辺氏の「少女ヌード写真集から見る昭和性風俗 ―雑誌『(検閲済)』を中心に―」(https://ncode.syosetu.com/n7551fb/)という作品があり、それに比べるとこちらの方が柔らかく読みやすくもありますが、個人的な勝手な考えとしてはぶっ飛び具合がほしかったな、という印象です。 (表現の自由)

2019-08-20

ご投稿ありがとうございます。 旭日旗、裸足で漕いだ自転車などの、普通っぽいけど普通じゃない、読み込むとその異常性に気付ける詩は久しぶりで、うれしくもあります。フレーズや文章のひとつひとつに繋がりが見受けられず、しかしそれがただ訳の分からない詩になっていない、つまり深読みすることの意義を感じる詩です。 私は、病気がちで海にも行ったことのない主人公が、家を抜け出した描写を書いているのかなあとか、そんなことを感じました。いい意味で読者に投げられた詩として、好感が持てました。 (夏の密度)

2019-08-20

運営の藤井です。まずは事務的な事柄から。コンクリートポエムのタグがついておりますが、当方の見解としては視覚的な要素が見出せませんでした。タグの説明は新規投稿ページのリンク確認できますのでご確認ください。 作品を読んで。まずはご投稿ありがとうございます。音楽の歌詞のような側面のある詩とお見受けしました。詩として読むと、語句が唐突に始まり、それが一瞬で忘れ去られるような形はやや違和感を感じました。例えば「ピエール滝」のくだりなどは、言葉遊び以上の、いわゆる詩情を出すに至っていない感覚はあります。 しかしながら、これは楽曲が付くと評価の増す詩だとも感じました。YOU TUBEのリンクにより動画投稿も可能ですので、ぜひともお試しください。 (快楽)

2019-08-20

ご投稿ありがとうございます。 この詩が温かく、微笑ましく映るのは、ひとえに「元谷」という具体的な人物を冒頭で持ってきたところにあると思います。この人物がいると最初に明言したからこそ、以下の詩句がすっと読者の頭に入ってくるような仕組みになっていると考えました。 (oasis)

2019-08-20

ご投稿ありがとうございます。前半~中盤が非常にきれいにまとまっており、退廃的な情景が読者に浮かぶ構成になっていることは十分作品としていいレベルに達している印象を受けました。 他方、後半はやや失速したような感覚がありました(理由はすべて左部さんの通りです)が、読んでいて共感できる所も多く楽しませて頂きました。 ぜひとも投稿、合評共にお楽しみ頂き、自作の発展に繋げていただければ幸いです。 (ペンチメント)

2019-08-20

どうにも強度に欠けている印象を禁じ得ない。一つ一つ、細部を見れば左部氏の技術を前面に押し出した作風は見受けられ、そこは安心した節はあるものの、ややストレートに書きすぎている箇所があった。 >スマホの写真は消しちゃったしさ >すこし前にもらったお財布だって もう >それに、 >声や、匂い、こぼれ落ちる涙におぼえた >あの感情も このあたりの表現は、もう少し、左部さんの技巧をもってすれば例えば「スマホから消えていく写真」という情景に更なる詩情を与えることも可能だったのでは、という考えが生まれてしまった。 他方、記憶→荒野のつなぎ方、また台詞のパートの、特に「きもいよね→きもいんだよ」という切り返しなどは魅力的で、純粋にさすがだな、と感じた。 (人間の肥やし)

2019-08-20

陰鬱な描写を陰鬱なまに放出した作品とみることができた。クマゼミでなくわざわざアブラゼミを選んだのは、社会的に疎外感を受けていると認識している主人公の自覚無き表れなのかとも思えるし、またセミにたとえたことで「なく」を、作中でも述べてある通り怒りなのか、泣きわめくことなのか、その他様々に解釈できるゆとりを持たせてあると考えた。 (魅惑の空腹)

2019-08-20

上記のコメント、修正します。痔→痣です。失礼しました。 (青痣)

2019-08-20

死んだ、時間の止まった部屋の描写や空気が逃げていく点、テレビを見続ける腐ったような主人公の描写が極めて生々しく、リアルに思い浮かぶように作られている点が面白く感じます。 君が死んだ後の、主人公の羨ましがるような感慨は、むしろ君への信頼関係によるものなのだろうか、とも考えました。どこか退廃的ではあるものの、完全に腐り切った情景を捉えた訳ではなく一抹の光明を用意している点が、本作を読み終わった後の砂利っ気のない、後味の良い印象を与えられていると思います。 (スターの君と部屋の私)

2019-08-20

貴音さん、コメ汚し失礼します。 宮田さん、こんにちは。運営の藤井です。 宮田さんのこちらに寄せられたコメントは、本作への返詩ということでよろしいでしょうか。 作品に関係の無い(合評、感想ではない)と捉えるに至るもしくはそれに明確な意図を示していないコメントは、その意図を明確にしてくださらないと、〈作品と関係の無いコメントを寄せる荒らし〉と判断致す場合がございます。 こちらのコメントが、明確に返詩と捉えて良いのか、もしくはまた違った意図があるのか、ご教授願いたく存じます。 もし返答がなく、この様な行為が続く様でしたら、非常に心苦しいのですが忠告やカード発行に至る恐れもございます。 私からは以上です。 (スターの君と部屋の私)

2019-08-20

ひと月またいでの、再度のご投稿ありがとうございます。 特に気に入ったのは、 >あらゆるものが >消え去ってゆくからこそ >素晴らしいのです という部分で、その後時を与えたストーリーは感じ入るものがあります。言わば宇宙的な、そんな方向でありながら神を中心に据えた点も面白いです。 合評活動に励んでくださり幸甚の至りです。これからもビーレビをお楽しみくだされば幸いです。 (時をあやつる女神)

2019-08-20

実に面白いことをされているなという印象を受けました。 本作は特に、田舎の牧歌的な場所で言い伝えられている、嘘か誠かも分からぬ話、逸話を、言わば客観的に眺めているような作品という印象を受けました。 視覚的表現も、同じ文字を使って様々な景色を描く事で、ある種水墨画のようななんとも言えぬ古風の味を出していると思います。 (ぬくい ≪令和元年八月版≫ )

2019-08-20

再度の投稿ありがとうございます。 面白く読ませて頂きました。痔を蜘蛛と捉え、それが自分の体から言わば生えているような所に対する不快感、気持ちの悪さを感じさせてくれる作品です。 これからもビーレビにどんどんご参加くだされば幸いです。 (青痣)

2019-08-20

渡辺さんの仰ることと殆ど同じになってしまいますが、四角を「シカク」としたところに本作の真骨頂があるのではないかと考えました。 いわゆる言葉遊び的な作品ですが、「まる」で「シカク」というタイトルセンスは素晴らしいものであるし、その中で一点、真ん中の図形のみ「四角形」になっている辺りに造形美を感じます。 (まるでシカク)

2019-08-20

黒髪さんの作品に、例え内容が明るくないものでも毎度の事ながら感じる温かみは、筆者にしか出せない特異な能力であると思う。本作はそれが冗長に続くのではなく、ピシャリと簡潔に述べている点で進化した印象を受けた。 特に、朝を希望のものとして捉え、普通であれば誰にでも訪れるはずの「朝」を、「全ての朝は誰かに対してしかやってこない」と記した点は非常に面白く感じる。 転じて、本作は語句が観念的であり、視覚的要素や思考の裏付けはあまり見られないとも感じた。このような場合、普段であれば「視覚聴覚嗅覚といった具体性が欲しい」と申すのだが、黒髪さんに限っては、むしろ観念的な作風を突き進んだ方がより良くなると考えている。 思考の方向性、「朝」の捉え方、見るべき部分が多くあり、いい作品だと思った。私としては、黒髪さんの持っている観念的思考を思い切りぶつける作品の方が、爆発力があって良いと考えた。 (暗闇)

2019-08-20

詩という媒体が、読み解くことに重要性を与えているないしは読み解くことで味わいが深くなる作品が多い中、本作はまるで自らの細胞の一部であったかのように、読み解かずともすっと頭に入り込んでくる。かつ奥行きがあり、たまに無性に飲みたくなる、行き付けの喫茶店のコーヒーのように中毒性がある。 本作の極めて特異な点は、案山子を取り巻く田園風景や、後半の潮の香りに至るまでを、読者がまるでそこに行ったことがあるかのように身近に感じられることだ。また、案山子の魂はその場所を「離れられない」という一点が、本作を温かみある魅力的な作品にしているし、このストーリーの切なく、温もりある詩がチープになっていない辺りは、筆者の高い実力によるものだろう。 (案山子の足)

2019-08-20

コンクリートポエムのタグがついておりますが、私としてはコンクリートポエムだとは認識しかねる文章でした。作者としての視覚詩の要素が存在しますなら、ご教授願えると幸いです。 作品の感想ですが、カーテンのくだりがなんか切なくなりました。また、喫煙者の自分としては、タバコは好きな時に〜が、女性の気持ちを代弁しているように見えて、タバコ止めなきゃなと、何となくそんなことを感じました。 (短編集)

2019-08-20

優れた作品だと思った。所々「白」が本来の漢字と違うところがある(勘違いでしたらごめんなさい)が、それが逆に本作を面白い文章に押し上げた節はあると考えた。 また、左右の白を重ねて読むときちんと文章になっている点に、かなり練り込まれた作品であるという印象を受けた。 (古い月の粉 )

2019-08-20

投稿ありがとうございます。 コーンのくだりが考えられた表現だと感じました。また、全体的なストーリーとして、筆者の思いが詰まったような印象を受けます。 アドバイスとしては、標語寄りになりすぎているのかな、と考えました。詩として見ると、例えば「想う」という漢字を使われていますが、これは「思う」よりよっぽど高いレベルで対象を考えるという差があります。そのことを考慮すると、「想う」を使っているのなら、どれだけ想っているのか、とか、タイトルを「俺は手料理で牛丼を作った彼女と別れた」とかにしてその方向でストーリーを組み立てるとか、何にしても思いの丈をもっと明確に書いていたらもっと良かったと思います。 合評活動に励んでくださり非常にありがたく思っています。これからもビーレビでの執筆、合評活動を大いにお楽しみください。 (牛丼とトウモロコシ)

2019-08-20

>森に行くと風変わりな鳥の声、 >谺にも人生でも聴いたことのない悲鳴が迸りでた >胸を掻き乱されてわたしは小径に立ちつくす ここの表現が特に魅力的に感じた。逬りでた、を悲鳴と繋げる所にある種のセンスを感じるし、構成が練られている印象を受けた。 全体として戦争を捉えていると見受けられるが、救いのような描写への移り変わりが実にスムーズだと思った。緑色の風、の表現が明るい情景へのスイッチのように働いていると捉えた。 他方、読み手としては少々長い印象もあった。怒涛の如く押し寄せる技巧的かつ練られた詩句によって一気に読み切らせる類の作品ではなく、ゆったりとじっくりと詩句を繋げていると見受けたので、それならば完読させる配慮があっても良いのではないかと考えるところ。 (あなたの水の眼)

2019-08-20

少し書き足りない印象を持った。本作において、誰が、どこで、何をしていて、などの基本情報があまり無く、殆どが精神内の出来事で完結されているのが勿体ない。 また、多くの感情表現(狂っていく、気持ちが悪い、など)に対して、裏付けというか、そこに至った過程を描くことが出来たなら更にリアリティの増す作品が出来上がると考えた。また、本作はそうした方が、読者の心を掴めるのではないか、とも。 他方、 >エレベータは冷たい棺桶のようで >羽根を広げたまま踏み潰された こちらの詩句は練度の高い表現と感じた。羽根、という語が言わば唐突に現れたことで、大空を羽ばたきたかった情念を想起させられるし、エレベーターという、動く狭い箱を「棺桶」と直喩することで、無言で動くエレベーターと世間を繋ぎ合わせることも出来た。 (夏の記憶か幻想か)

2019-08-20

非常に良くできた作品だと思った。冒頭から、なぜ編み物をするのか、に対する「雌雄」「まぐわい」が、彼女が実際に発した発言であることを皮切りに、それをビリビリにした主人公、喧嘩しながらなおも編み物を止めない彼女の執着が淡々と描かれている。それは「淡々と まぐわいを」という詩句からも表されている。 いわゆる性的な語句も多く使われている中、それらが全く雑味を帯びていない点が非常にテクニカルであり、また尖り切った2人や自己への不満足、それをある種達観している様を「多角形のパラメータ」や「頭が弱いだけの」などの詩句で読み取れる辺りが大変魅力的。また、いわゆる狂気を捉えた作品とお見受けしたが、狂気による他者への一方的な被害、苦悩といった陰鬱な狂気ではなく、二人ともが狂気じみており、尖り切った二人だからこそ生まれるいびつな空間を描き出したことが素晴らしく面白い。 最後、誰にも渡すことの無いマフラー=自分用ではない、要は使用し汚れ洗濯するという過程を通らずに、使用しないのに洗濯をし続ける「に違いない」という主人公の雑感はさりげなく異常であるし、異常をさり気なく描き出していることで初読時、再読時両方でに読者を惹き付けることに成功していると考えた。 読み違えがあるかもしれませんが、悪しからず。 (編み物)

2019-08-20

taishi ohiraさん、こんばんは。運営の藤井です。 自身へのコメント、さらに全く関係の無い宣伝行為はお止めくださいと再三忠告したはずだし、こちらのコメントは作品投稿から日が経ってのことです。フォーラムにも書いております。 氏は我々の要望を聞き入れる気がないと私が享受した為、イエローカードを発行します。 イエローカードは2枚目なので、オレンジカードとなります。詳しくはフォーラム(https://www.breview.org/forum_blog/archives/393)をご確認ください。 (生まれてきて幸せだった。)

2019-08-20

>嗚咽交じりに吐き出そう 君への思いを書いていながらとりこんだ、言わば「君の残骸」を「吐き出」す、この構図は若干不思議ですが、何となく理解はできます。 個人的な考えですが、上記箇所がけっこう魅力的なので、この表現を中心に構成した方がさらに良作に近づいたような気がします。 >君が好き 君だけが >君だけに 君だけを ここはなんか特にもったいない気がしました。「君が好き」という一点を様々なひらめきやテクニックで表すのが詩の醍醐味である中、この箇所にその工夫はあまり見られないような気がしています。 貴殿は合評活動に全く参加しておらず、コメントへの返信もない状態とお見受けしました。ぜひとも合評活動に参加し、作品をたくさん分析し、自作の発展に繋げてくだされば幸いです。 (それだけのために)

2019-08-18

7月にひき続いてのご投稿ありがとうございます。 読んでいてみずみずしい気持ちになります。 >締め切ったカーテンを開き >あなたから借りた本を眺め >わたくしが破り捨てた原稿を拾う >原稿を引き延ばし >昨日の >先月の >一年前の >あなたを描く このあたりの具体的な描写がいいです。詩は心理描写、特に書き始めはテクニックが備わっていない中で心理描写ばかり使いがちで、具体性に欠ける作品ができやすい中、ストーリーがあり、読者が読み取りやすい配慮がなされていると感じました。 アドバイスとしては、上記に対して、心理的な描写は工夫の余地があるのかな、というところです。テーマ自体は比較的よく聞くものですし、悲壮感のあるものなので、主人公のどこにも吐き出せない辛さ、いたたまれない気持ちをもっとエグく書き出しても良かったのかな、と思うところです。 みすずさんはこれまで、合評活動に参加されていない言わばフリーライドな状況なので、是非とも合評に参加して頂き、たくさんの作品を読んで自作に反映してくだされば幸甚です。 (朝)

2019-08-18

筆者が述べている通り大変難解で、私のような無学にとっては、本作を理解するのは油を塗りたくったのぼりぼうを毛糸の手袋で昇るに等しい、つまり極めて困難なような気がします。 ただ、なんだろう、るるりらさんの仰る「春の修羅」のような、見るだけで圧倒されるなにかが詩句に存在するような気が致しました。ただ難しい漢字を羅列しただけでは絶対に得られない、詩文に広がる圧倒されるような、おどろおどろしいような何か。それは何だろうか自分はわかり得ようもなさそうですが、非常に記憶に焼き付く作品であり、他の皆様の感想も読んでみたい心境です。 (球壜燈、単性磁極に拠る分節《わたしのピラマティスティーテ》)

2019-08-18

藤一紀さん、コメントありがとうございます! たしかに、本作がハッピーエンドかと言われると、必ずしもそうではない(し、ハッピーエンドかもしれない)という微妙な立地に着地してしまった感はありますね。 わがままどんとこいですね 笑 読者によって作品の是非や難点と思われる部分は違ってくると思うので。 ちょっと、読み手がどこへ向かって読み解けばいいのか判断が付きにくい作品を作ってしまった感じはあるので、さらなる良作を目指してがんばります。 (気まぐれな茜)

2019-08-16

仲程さん、ありがとうございます! 主人公は戦争と見まがうほどの現代社会から逃げ出すように、何も思考せずただ茜を眺める。その様に、言葉にできない祈りもあるのかもしれません。 良い作品とおっしゃって頂きありがとうございます。がんばります! (気まぐれな茜)

2019-08-16

タカンタさん、ありがとうございます! じつは、これ、戦争はテーマじゃなくて比喩なのですよね。しかしながら、たしかに非常に分かりにくく書いちゃったな、という後悔はあります。 ともあれ、返詩ありがとうございます。女に対する主人公の心情、それとリンクする戦争の殺伐とした描写の繋がりなど、やっぱめっちゃ上手いと思いますね。ぜひ次作もよろしくです! (気まぐれな茜)

2019-08-16

せいろんさん、ありがとうございます! 自分にとって茜は、なんとなく赤のイメージですね。紫も多少あるかもしれませんが。 littlegirlはまさしく戦争のイメージですが、そこに無機質さを含ませないようにはしました。 ありがとうございます!次回もがんばります。 (気まぐれな茜)

2019-08-15

エイクピアさん、ありがとうございます! そうですね、茜を土台に、様々な具体的な、あるいは抽象的なイメージで茜を色濃くしていく手法が結構好きでしばしばやっちゃいます。期待感とのこと、光栄に存じます。ありがとうございます。 (気まぐれな茜)

2019-08-12

舞浜さん、ありがとうございます! 仰る通り、スピードはけっこう意識しました。1連目の静止した穏やかな茜と、対比するかのように後半加速度的に増す労働風景、そして再び静止、から動へ、このリズムは意識したところですので嬉しい限りです。 コメントありがとうございます! (気まぐれな茜)

2019-08-10

survofさん、ありがとうございます! 本作が読みにくい理由のひとつとして、1箇所ミスがあります。 >栄養バランスの崩壊したおにぎりを >みるみるうちに着火剤とする >私達は摩耗した蒸気機関の >メンテナンスを常に忘れているらしい の、着火剤とする「から」を抜いてしまっていました。この痛恨のミスが本作を読みづらくしている一因だろうなと感じています。 仰る通り、何回も読んで味のある作品を目指したいとは思っていますが、そこに至るまでには、さら読みした時の圧倒感が必要だとも感じていて、これがなければただ人を寄せ付けないだけの作品になってしまうだろうなとも感じています。その意味では、本作は人を寄せ付けづらい作品なのだろうなとも考えていて、中々両立は難しいものです。 他方、詩は読み解くものであり、読者によってその読み方が多様に変化するとも考えていまして、その意味では「作品そのものをどう読みたいか」は言い得て妙です。ただ、だからといって書き手が意味なく、言葉の響きのみで選んで、あとは解釈に任せるといった投げやりな詩を書いてしまうと魅力は(自分の作風では)ほとんどないだろうなとも思っていますので、一つ一つに意志を与えています。 あくまで私の込めた思いですが、本作は「働き虫」がベースにあり、戦争の描写も働き虫の生き死にの姿であります。 ご明察の通り、littlegirlはlittleboyとかけてあります。しかし、わざとgirlにしたのは、そこに無機質な爆弾を想起させたくなかったからであり、着信と相まって、人の衝撃、そして人による死を連想させたかったからであります。 長文ありがとうございました。次作も後期待ください。 (気まぐれな茜)

2019-08-10

みうらさん、ありがとうございます! こんな悲しい世の中で生きていくですとか、私辛いでしょ系で作品を終わらせたくない気持ちがあります。 あざとくないとのお言葉、ありがとうございます。らしさを感じて頂き光栄です。 (気まぐれな茜)

2019-08-10

>ドライブにいこうかしら この締め方に魅力を感じました。なんか生き物をおもう心が、このひとことで爆発的に増したような、そんな感情を抱きました。 (夜の徒然)

2019-08-07

きおくが俗物的なものではなく、もっと壮大なものとしてとらえられている。詩としての幻想性があります。もったいないと思ったのは、その幻想性、筆者が作品に込めたかった思いが上手く読者に伝えられていないのではないかという点。例えば、きおくが主人公にどのように内包されたものなのか、光とは具体的にどのような形であり情景なのか、様々な言葉によって表現できるようになると、本作はさらに芸術的作品としてのクオリティが増すのではないかと考えました。 ぜひとも、合評活動(コメント活動)に力を注いでみてはいかがでしょう。書くことも極めて大切ですが、作品を読むことも等しいほど大切なものと考えます。さらにいうなら、返信がくると楽しいですよ 笑 (きおく)

2019-08-07

これは・・・なんだろう 笑 だれかに宛てた手紙のようでもあり、独り言のようでもあり、しかしどこか殺風景な空間を想起させられる作品です。 ごみだらけの玄関、枯らしてしまった青々とした何か、これらが、ただ自堕落な人間として終わらせてくれない深みを与えているのが良い感じです。 思うに左部さんが渾身の力を込めた、スマッシュヒットを狙って作った作品ではなく、ある種実験的に、未開拓地を切り開こうとする作品のようにも思えました。勘違いであればすみません 笑 (あるいはそれは)

2019-08-07

特に1連目がいいかんじだと思いました。透き通るような場所が、実際の光景なのか妄想の産物なのか、いい意味でどっちつかずの書き方がいいなと思いました。 (サンクチュアリ)

2019-08-04

拝見しました。最初の改行なしパートから、一行空けパートの転換が面白い他、内容もなんかクスっと出来ました。あと、主人公の頭に何故か残り続ける若者の会話、この構図がなんか良かったです。なんか腹立つけどなぜか忘れられない、みたいなことよくありますね。 (Creep)

2019-08-02

いきなり逸れますが、本作を読んで初めに思ったのは「これぞstereotype2085作品だ」ということです。様々な歴史上人物を掛け合わせ、そして上手く混ざりあっている点、読み込めば読み込むほど、読み返すほどその詩に内包された深さに驚く点、そして最後にタイトルへ帰結し、その詩の言わんとするところをあれこれ想像出来る点、本作こそ真骨頂だな、と感じる次第であります。 「イシ」なる人物(私は存じませんでした)のエピソードを土台として、まさしく「残響」の如く過去の偉大な人物が現代の街並みに残されているかのようだ、と考えていた矢先、主人公とあなたが徐々に映し出される。生業、とあるので、きれいなお金のみならず汚いお金にも絡んでいるかのような含みを持たせた表現を「別に構いはしない」と打ち捨て、主人公に残るのは「あなた」であり、それもまた「残響」のようなのだろう、という感じで読み終われます。 うーむ、まだまだ深くありそうです 笑 本作を完璧に味わおうと思えば、形而下学を勉強しなくてはいけなさそうですね。 (「残響」。)

2019-08-02

前半読んで、あーこんな感じの展開だろうなと予想しながら読むと、完全に裏切られるタイプの作品です。きっちり真逆になってやがる、という驚き。これは良作だと感じます。 メガネのパートが好きです。メガネはダサいからとか言っておきながら、主人公自ら買ってるし、類まれなる似合い方をしてるし、裏切りの真骨頂ですね。 あと、主人公の狂いよう。主人公から見た世界と、客観的な世界が完璧に裏と表であると分かった瞬間の、主人公への異常な不信感。これはこの構図しか出しようがない。見事な構成だと感じました。 (詩人が語る言葉は、すべて詩でなければならない)

2019-08-02

踊り狂う人形は頭を探す。自己を卑下しながら、マリオネットのように舞台をふらつく。この構図が中々面白いなと思いました。特に、頭を探すところ。マリオネットなので、心を探す、というありきたりな発想に逃げなかったのがとても良いと感じます。 アドバイスとしては、ボカロっぽいな、という印象を抱いてしまう点でしょうか。いえそれが問題点に直結するわけではないのですが、歌詞っぽい詩を作ってしまうと、土台となる音楽がない以上、やはり薄っぺらくなってしまうのは致し方ない。だからこそ、単語の一つ一つの使い方、意味の込め方を丁寧に考えていくべきだと存じます。 例えば、蠱毒。これは「蠱毒する」と一般的に使うし、作中の意味としても、孤独とかけたかったのかなぁ、としか読者には映らない(筆者の思いとは裏腹であったとしても)のが大変勿体ない。単語一つ一つを大切に丁寧に扱うと、更に本作は素晴らしい作品になれたろうにな、という惜しい感情が読後に湧いてしまいます。 是非とも、ビーレビのコメント活動をどんどんお試し下さい。私も月何十という作品にコメントを書かせて頂き、詩とは何たるかを少しずつ理解しました(死ぬほど手前味噌ですが 笑)。 (少女狂歪詩 「首無し人形 アリス」)

2019-08-02

エイクピアさん、ありがとうございます! そうなんですよ。本作の主人公は異常なくらい自意識過剰で、読者を小馬鹿にするような口調で書いてます。そりゃ謝罪会見せざるをえないわなと、そんな罪と罰的な展開、カタルシス的な展開を狙ってます。 次作もがんばります! (謝罪会見)

2019-07-27

藤 一紀さん、ありがとうございます! たしかに、括弧は外した方が効果的だったような気がします。ありがとうございます。 久しぶりに突飛な発想が出てきてよかったです。 (謝罪会見)

2019-07-25

Twitterで拝見したベースの作品とは違った印象を受けまして、かなり推敲したのだなと感じます。 正直、俺の読解力では手に負えなかったっす 笑 なんとなく、脳から湧き出る雑念を詩として持ってきたような、そんな印象を受けました。 3.が凄いいいっすね。なんか理由は分からないんですが、脳汁溢れる詩句が並んでいて、心に残ります。 けど、これをいいなと思えるってのは、なんかオッサン臭くもある気がします 笑 なんか最後あんま関係なくなってしまってすみません。次回作もぜひよろしくです! (花譜)

2019-07-25

君を手に入れる系の詩として拝読しました。いい詩だと感じます。 ありふれた詩との違いは、テーマの比較して「冷たいメルヘン」みたいな印象を受けた事に寄ります。なんか、満月を残して去った君ですとか、光る翼を〈抱きしめる〉でもなく〈振り向かせる〉でもなく「撃ち落とす」とした辺り、主人公のただならぬ殺気のような情念と、去りゆく君との距離感がいい具合です。 (リアルイミテーション )

2019-07-25

これは凄くおもしろい。 千絵ちゃんの心境がめちゃくちゃ分かるというのもありますが、まず分量があるのに読みやすいというのが一点。あともうひとつ、シにたくて、が死にたくて、じゃないところが秀逸だなと。なんか切迫した感じはなく、結局千絵ちゃんは今後不器用ながらも生きていくのだろうなと感じるところではありますが、それはひとえに「シにたくて」の死にたくない感が引っ張っていってるのが大きいと思います。 こういった、言葉ひとつの広がりが大きく、かつ読みやすい文は読み解いて楽しいなと感じました。 (千絵ちゃん)

2019-07-25

エクスクラメーションマークのところもそうですが、なんといっても君を執拗に思う主人公の切迫感が中々面白いなと思いました。 感情が表に出過ぎていて、個人的にはもっと具体的な情報があってもいいのかな、とは思いましたが作品としては光る所ありと存じます。 ぜひとも合評活動の方もお時間ありましたらお願いしたく、またそれを糧にした更なる良作の投稿をお待ちしております。 (影)

2019-07-25

選挙に行かない人への啓蒙的な文書に終わらさず、それ自体をちょっと皮肉的に書いてあるのが面白いなと感じました。 (そうだ選挙に行こう。)

2019-07-20

るるりらさん、ありがとうございます。 まず、不適切な発言を致しましたことお詫び申しあげます。 転じて、朗読の練習にお使い頂いたとのこと、嬉しく思います。 私もお祈り致します。 「どうぞ みなさんに幸ありますように」(両手を掲げながら) (謝罪会見)

2019-07-19

とても嬉しい批評を頂いております。花緒さん、こんばんは。 思えば、花緒さんにコメント頂けたのは初か、ないしはほぼなかったと記憶していますので、勝手ながら目標をひとつ達成したかのような心地でいます。 まず頂いたアドバイスから。まさしく、それぞれ全てがご指摘の通りだな、と反省致す次第です。先輩ならではの評といいますか、そのようなものを頂けた気がしております。 特に、ご想像にのくだり。確かにネタ振りをしっかりしていればな、と思います。し、本作はあまり推敲していなかったので、その点での粗はかなり出てしまったなと感じました。 また、嬉しいお言葉も頂いております。まずライバルとみなして頂けたことには驚きでありました。また、花緒さんの作風はいつか絶対パクってやるぞという心づもりでしたので、破壊的な特質をコピーしていますね、との評はありがたく頂戴します。 コメントありがとうございました!次作も(ハードル上げ過ぎない程度に 笑)ご期待ください。 (謝罪会見)

2019-07-18

渡辺さん、ありがとうございます! 長い文章を読ませるだけの、ストーリーや登場人物の面白さが大変重要なんだなと学んだのは花緒さんの一作「ゆめであえたら」と「ネット詩人の墓」です。 オチについてですが、書いた時はけっこう上手くいったなと内心ほくそ笑んでました 笑 が、読み返すと、どうも押しが弱いといいますか、仰る通り締め方がどうにも雑にすぎたような気がしてなりません。 言葉の洪水で無理やり終わらせてしまった感があります。そこはもっと、やり方を考えれば良かったなとめちゃくちゃ思うに至りました。 ありがとうございます!次作もがんばります。 (謝罪会見)

2019-07-16

タカンタさん、ありがとうございます! 現実を詩に取り入れること自体はほとんどの詩人が行っているとは思いますが、現実そのものをもってくるのは、んー、まあ珍しくはないけどありふれまくっている訳では無いですね。 ちなみに、本作は詩ではないです。その名も「クリエイティブ・ライティング」! 本作はクリエイティブライティングの先駆者である花緒さんの一作「泣けたい。」の影響を受けた作品です。 さて、しっかりと考える必要がある、とは、現実をフィクションへ落としこむ過程でミスがあったのでしょうか。確かに読み返すと、渾身のボケのつもりでしたが「押し」がいまひとつ足りなかったな、と感じました。 アドバイス痛み入ります。がんばります! (謝罪会見)

2019-07-16

タカンタさん、こんにちは。コメントの場では、できれば作品と関係あるないしはコメ返信と関係ある事を記述して下さいますよう、恐れながらお願い申しあげます。(マナーガイドラインには、コメント欄≒合評とある。)詩論につきましては、他のメディアやSNS、(一応、フォーラムも)などで適切な場所がいくらでもございますので、出来ればそちらの方にてよろしくお願い申しあげます。 ※このコメントの返信は不要です。 (婚姻)

2019-07-16

前半の映像技術で再現された景色のような気分、とする表現は面白いな、と思いました。 是非よろしければコメント活動をして頂き、御作の成長に繋げて頂ければと存じます。 (この外の相のない静かな世界は)

2019-07-16

戦国時代は多少知っているのですが、部下の反骨心を表しているような感じもします。おやかたさまの部下の一人が、コック長であり鳩使いという謎の職業だったり、鍵と心臓だったり、心臓に鳩を送り込む、であったり、エイクピアさんらしい言葉選びがやはり面白いなと感じました。 (おやかたさま)

2019-07-16

内容としましては、自己主張が激しく、Twitterの呟きを纏めたように見えなくもありません。 しかし、どんな終わり〜無視するかのように。 の部分は個人的にお気に入りです。 もっと面白い詩が読める可能性を秘めた方と存じますので、ぜひとも沢山の作品にコメントをくださり、よりよい自作に繋げて頂ければと思います。 (からっぽ)

2019-07-16

これはなかなかいい作品ではないでしょうか。 わたし、は雨のことだと仮定しました。合流したり、加速したりして落ちる雨=わたし、が、子供たちの願いがこもったてるてる坊主を、一体何人殺してきたのだろうと。そう読み取ると、なんか面白い構図だと感じました。 (雨粒)

2019-07-13

これは、なんだろう 笑 元ネタは「小さな恋のうた」であることは間違いないと思うのですが、可愛らしいラブソングとしてストレートに恋を歌ったあの曲に対して、こちらはナックルのようにぐにゃぐにゃとねじ曲がった恋の始まりが書かれてあるようです。 これは恋なのか? 笑 とりあえず主人公が、ケーケーケーと騒いでのたうち回っている描写が強烈です。 元ネタを微塵も感じさせない異常な世界と、どこかセンチメンタルで弱い心を思わせられる主人公が魅力に感じました。 (小さくも大きくもない、只の恋のうた)

2019-07-13

美しいなと思いました。俗物的な思考を撤廃して、ひたすら愛や地球を想う詩句が魅力的です。俗物的な詩しか書いてない自分も見習わないとな、と 笑 (月の輪)

2019-07-13

これはとても好物の詩です。 詩句がやや現実離れしていて、かつ冷涼な雰囲気を漂わせています。 硝子玉を、置かせてという不思議な願いも面白いですし、ただのあなたへの愛を語った詩でなく、あなたがいないと成り立たない、さらに、あなたになりたい、とする、盲目的どころか異常な、あなたに対する思いがとても魅力的です。 面白く読ませていただきました。ぜひ8月も新たな作品を読ませてください。 (やわらかな硝子)

2019-07-12

上手いなと思いました。 カラクリ時計について述べます。カラクリ時計と単に言われてもわからない所を、前提として「時の流れに従う」カラクリ時計、としていることで、膨らみ始めた蕾のような君を、時の流れに逆らわせたい、とする病的な愛を感じました。面白かったです。 (花弁)

2019-07-12

せいろんさん、ありがとうございます! ご想像にお任せします。これこそある意味、もうひとつの主人公ではないかと筆者は感じております。例えば伝説となっている船場吉兆の謝罪会見におきましても、助言が丸聞こえであったとしても質問には辛うじて答えております。本作の主人公は、答える気がないどころかクロをシロと述べており、もはや質問タイムはなしで良かったんじゃないかとも思えるほど酷いものです。しかし、最低だと感じさせるのはシャッター音のみに留めてあり、あくまで俺は悪くないと言い張っている主人公を目指しました。 賞味期限の問題にも触れて頂いております。実際のところ、賞味期限と消費期限は論争が無い訳では無いのですが、そんなことを言い出すとキリがないのも現実です。定められたルールに沿って、コンプライアンスを守る基本を遵守していない主人公は論外なのです 笑 とても良かったとのこと、ありがとうございます!励みになります。 (謝罪会見)

2019-07-11

survofさん、ありがとうございます! 本作は、謝罪をさせられている主人公の目線で書いた為、マスコミへの目は負の方向となっています。しかし、本作における記者の方々の追及は基本的に否定するものでなく、至極真っ当な質問となっています。 また、謝罪会見を受ける側の視点という、精神的に追い詰められた場面を切り取りました。だからこそ、逆に、バカバカしい雑念へ逃げていく愚かな主人公を、クソ真面目に書いているというシュールな文章を狙ったつもりであります。 シャッター音と本文のギャップはもちろん狙いました。シャッター音が、主人公を糾弾するかの如く、または現実へ引き戻すかの如く、そう小鳥のバカうるさいわななきの如く書いたからこそ、本作のシュールな、あるいは意味不明な作品としての味を出せたんじゃないか、と我ながら感じております。 非常に細かくお読みくださり恐縮です。コメントありがとうございました! (謝罪会見)

2019-07-11

なつさん、ありがとうございます! 何度もお読み頂いたとのこと、非常に嬉しく思います。 愛してるの向こう側。愛してると言ったのは主人公ですが、愛してると伝えたのは彼を殺した後、初めて囁いたのかもしれませんし、もしくは伝えていないのかもしれません。しかし、何にしても彼と愛し「合った」段階までは到達しておらず、一方的な愛のままに終わっております。そんな狂った愛を、お楽しみ頂けたようで嬉しく思います。 (ひまわりのまわりを)

2019-07-11

分かりやすい自殺というか自傷の詩と捉えました。普通は、世界が嫌いであり、憎み妬み死ぬイメージがありましたが、世界が好きであるからこそ、死ぬ、というのは新しい発想だなと感じました。 (この世界が大好き)

2019-07-11

じゅうさん、お久しぶりです! これは面白い。単純にふりがなを振るのでなく、それを詩として意味のあるものにするという意味では理想的なひとつの形と感じます。 八月の真夏、はまぁ、どちらか消しても良いですが、真夏日を強調する意味としてはいいんじゃないでしょうか。特に違和感はなかったです。 (みょ)

2019-07-03

コメントはもういらないです、というお言葉に反発したい気持ちが芽生えてコメントします。 国道と骨となれば、交通事故的な想像を巡らせることが出来ます。主人公は残された側として、憂鬱な目で世界は、丸だったりなんだったりと定義して考えます。 >ぼくはあなたの悲惨に触れていたいだけ この詩の意味を完全にくみ取ることは自分の実力では厳しいものでしたが、悲惨に触れていたい、とする主人公はかなり狂気的で、普通は「骨」から逃れたいであろう人間の心理を真っ向から否定するものと考えます。せつないとか、悲しいとか、そんなつまらない感情を飛び越えた歪な心境を捉えた作品として、自分は好感が持てました。 (あなたの静かな骨)

2019-07-02

くずかごへクシャクシャに丸めて捨てた手紙を開けば、若々しいかつての自分が蘇る。 あえてイージーな言葉を使っていますが、それはもちろん、優しい言葉を使わないと表現出来ない世界があったのだろうと感じました。全体的に若く、どことなく劣等感や寂しさを感じる主人公像を想起させながらも、たぶんお人好しで優しい人なのだろうなと感じさせるのは確実に狙ったものです。そんな雰囲気を、そのまま持ってきているのは純粋に上手いと感じました。 (屑籠に放り投げた手紙)

2019-07-02

これは渡辺さんの真骨頂のような詩と感じます。 そして視覚的な詩は、読み解くですとか、なんかそういう意味をくみ取るという行為を楽しむというよりは、ただ眺めて、それだけで満足出来るのだなと感じました。 この満足感はただの詩でしようと思ったら難しいと思いますし、かといって視覚詩を安易に、または拙い能力で作ろうと試みても訳の分からないだけの駄作が出来てしまうだけ。このような作品は、渡辺さんのような実力者でしかなしえない、非常に見事で魅力的な作品と感じました。 また、かつての、独創性とパワーを兼ね備えた作品が戻ってきたような感じもします。 (姉妹たちに #5【横書きVersion】)

2019-07-02

色々と意味がとれそうな詩ですね。 かんざしをどう捉えるかがかなり難しいです。たぶん、女性が空の下を歩く比喩なのかな、と。 恋愛詩として読みました。想いの人を、誰かにとられたんかな、とか。 想像する楽しみがある作品に感じました。 (あるなんでもない日)

2019-06-27

夢が反転する辺りがいいと思います。 2連目、嗜めた、の意味が分かりかねます。窘めた、ではないでしょうか。 (儚幻)

2019-06-27

左部さんにしては、珍しいというか若々しい、初々しい作風だなぁ。 と思っていたら、なんと5年前の作品だったのですね。納得しました。 左部さんの技術の向上も伺えますし、私も初期作品はこんな感じだったなぁ、と自己と照らし合わせて思い出します。 なんか全然作品の感想ではなくなってしまいました 笑 (聞いてください)

2019-06-27

ヒグラシのところ、誤字っぽいのがあるのが惜しいかなと思います。 全体としては、味のある作品といいますか、主人公の切ない感じが伝わってきていい感じです。 君からキミへの移り変わりが、セリフをまたいで変わっています。そこの解釈が難しかったですが、なんとなく、君という具体的な存在がぼやけていく様子のようでいいと思いました。 (名前の付けられない記憶、そして今。)

2019-06-27

拝見しました。 面白い。とても面白いです。たとえば、それは、 の重なりにより、夢の描写に厚みが生まれている。さらに、その描写がどことなく現実の虚しさとマッチしているため、様々な写真から人物像を探るような面白さがある。 きみが今もいるのか、それともいなくったのか、どうとでも取れるような構成になっているのも良いです。例えば、きみがいなくなった、と思っていたらベッドから落ちそうになっているだけだったともとれますし、ベッドから落ちそうになっている描写も夢であり、または過去の出来事だとすると、最初の髪を撫ぜる描写は自身の髪か、きみの残り香か、と読み解けます。 読み応えのある詩でした。次作も楽しみにしております。 (夢のはなし)

2019-06-25

エイクピアさん、ありがとうございます! 仰る通り、詩的表現と実際の表現を織り交ぜています。実際つま先も震えましたが、あえてつま先という末端を震わせることで、全身が震える様子を、特に芯が大きな衝撃を受けて震えている様子を逆説的に示しています。 可読性。鋭いです。 可読性、これは一長一短と考えています。私が目指しているところは、詩人だけが読んで面白い詩ではなく、詩人でない、全く普通の人も読んで面白い詩を目指しています。その意味では、可読性が勝るのは仕方ないかな、と考えています。 しかし、可読性が勝るということは、詩に深みがない、読み解く楽しさの放棄に繋がるような気がしています。恐らくエイクピアさんの仰りたいところは、その詩としての深み、重厚さの欠如を示しているのでしょう。 それはもっともであり、私の詩の致命的な弱点だと考えています。なんか軽すぎるんですよね。可読性を捨てるつもりは正直ありませんが、それに厚みを併せ持った詩を目指して頑張っていきたいです。 (ひまわりのまわりを)

2019-06-25

せいろんさん、ありがとうございます! ストーリー的には、せいろんさんのスタイルをパクってみた作品です 笑 異常者を書いています。 分かります。ビーレビで上手い作品を見ると、憧れと、悔しさが入り交じったなんとも言えぬ心境になります。その対象が、自分である事は恐悦至極です。 実のところを言いますと、全く簡単には出来ていません 笑 本作も最初作ったものとはほとんど言葉や表現を入れ替えています。確かに上手い人は(私がそうだとはとても思いませんし、恐れ多いですが)簡単に詩を作っている印象を自分も持っていますが、実際は極めて細かく推敲し、苦心して詩を捻り出しているのだろうな、と思います。自分も、本作はめちゃくちゃ苦労しました。 優しさですか、意外です。本作は優しさの欠片もない、自己中の塊みたいな人間が主人公なので、そこに優しさを見つけ出されたとは予想外でした。僕の本性が出たのですかね 笑 自分の作品に特徴が出てきているようで良かったです。がんばります! (ひまわりのまわりを)

2019-06-25

タカンタさん、ありがとうございます! アドバイス頂き恐縮です。ただ、私としては疑問に思う点と、狙いから外れた点がございますので、素直に受け入れられないレスになってしまう事をお許しください。 詩的表現。これは極めて難しいテーマです。タカンタさんの仰るところによると、難解な言葉こそが詩的表現であり、即ち詩の求めるところであると解釈できますね。しかしながら、遠慮なく申し上げますと上記の定義には疑問が残ります。 では、難解な言葉を使用しない、言わば子供でも知っているような言葉を取り上げた詩は総じて駄作でしょうか。これはもちろん、様々意見がございます。ただ、私としてはそうではないのでは、と考えるところです。むしろ、凡庸な言葉を奇跡的に繋ぎ合わせて見事な作品を作り上げることは可能でしょう。 ただ、誤解して頂きたくないのは、晴天、という言葉の是非を肯定する発言ではございません。単純に、晴天という言葉がこの詩において正解か、と問われれば、NOでしょう。指摘されまして、私ももっといい言葉があったのでは、と思い至りました。 2つ目です。うーむ、詩に相応しい言葉。こちらも単純に、「この詩に」相応しい言葉であるかと問われれば、タカンタさんの視点ではNOであったのかと思われます。私も、不協和音的に入れた言葉(プラス伏線)でしたので、伏線と認識されなかった、また効果的に働いている言葉ではなかったのかもしれません。それは悔しくもありますが、向上心にも繋がります。 3.ですね。マジですか、伝わりませんでしたか。一応日本語として成立していますし(現代詩の中には、日本語として成立していないような文章にも良作がある)、前後の文の繋がり的には充分何を描写したいか伝えられると考えたのですが、不十分でしたか。ご教授願いたいです。 4.仰る通りです。今見返してみれば、比喩としては極めて凡庸。なんか上から目線なようですが、鋭い所に目を付けられています。こちらは文句なく修正対象でしょう。 転じて。 詩を、こうだ、と定義するのは大枠に留める主義ですので、小さな点まで定義されているタカンタさんのご指摘に相反する部分もございます。しかしそれは、詩人のそれぞれが持っている、詩に対する情熱のぶつかり合いのようなものでしょう。私は否定しませんし、むしろ当然だなと感じました。貴重なアドバイス痛み入ります。更なる良作に、よろしければご期待下さい。 (ひまわりのまわりを)

2019-06-23

仲程さん、ありがとうございます! ストーリーは久しぶりに、異常者を書いたので好みが分かれるとは思いますね。 フレーズに特徴は持たせましたが、仰る通り、そこへの持っていき方にも伏線を張るよう心がけました。例を挙げるとすれば、ひまわりに勝手に妬んで千切る場面を持ってきた後、太陽を失ったひまわりに主人公を擬態させることによる効果も狙っています。 コメントありがとうございました! (ひまわりのまわりを)

2019-06-23

尾田さん、ありがとうございます! 今回も割とありがち、といいますか私の作品に、奇抜な発想はまず無いです 笑 発想がかなり凡庸であることは自覚しておりますので、言葉の組み合わせや表現で魅せるのが私の方針であり、目指しているところです。 ふじりゅう作品という定義付けは、私としてはありがたく思います。自分の作品が定期的に人の目に留まるようにならないと「ふじりゅう作品」のパターンは多くの人には刷り込まれないだろうと考えますので、お言葉ありがたく頂戴いたします。 (ひまわりのまわりを)

2019-06-21

るるりらさん、ありがとうございます! あくまで風景描写のセンターに持ってきているのはひまわりであり、その他の要素は補完的な役割しか果たさないように構成してあります。例えば兼六園のパートも、役割としては湖に映る木々や自然の音に癒された、というだけであり、主人公の心理を動かすまでには至っていません。 ただひまわりは別です。太陽と見つめあって幸せまっしぐらなひまわりをむしり取った主人公。太陽を奪われたひまわりのように、顔をウロウロさせながら「きみ」を探す主人公。ひまわりは主人公と相対する存在として、非常に重要な存在であるからこそタイトルになっています。 ただ、アルバムと仰るのは的確です。秋の表現は唯一の過去の話であり、暮れる秋の情景ときみを(きみ から君 への移り変わりを)ダブらせるために使用しています。 確かに、春と夏も入れれば良かったかもしれませんね。 失った恋、といいますか、勝手に主人公が失わせただけの作品です 笑 (ひまわりのまわりを)

2019-06-21

めっちゃ瑞々しいですね。母のようにならないようにしながら、母である主人公という情報を最後持ってくるあたりが良いです。 文の構成を修正するともっと読みやすくなるかもしれません。例えば、 >健気なふりをして必死なんだ >これでも生きてきたんだ >ありとあらゆる努力を重ねて馬鹿みたいに >気がつくと幼子のような気持ちになって、甘えても甘えても… >満腹にはならないものを死に物狂いで食べてるような… >感覚が麻痺していく のところ。これを、 >健気なふりをして必死なんだ >ありとあらゆる努力を重ねて馬鹿みたいに >これでも生きてきたんだ >そして感覚が麻痺していく >気がつくと幼子のような気持ちになって、甘えても甘えても… >満腹にはならないものを死に物狂いで食べてるような… >そして感覚が麻痺していく 少し順番など変えてみました。私的には、このような順番や構成の方が読みやすいかも、と感じます。 酷評タグ付けておられたので、不肖ながら述べさせて頂きました。失礼を。 私は最近暗い詩しか書いてなく、このような瑞々しい詩を羨ましく思っています。楽しく読ませて頂きました。 (支配)

2019-06-18

 拝見しました。  どこか異常性のある世界観が不思議な作品だと感じました。とくに、パジャマのままで、寝ぐせもとかずに外へでて自転車を漕ぐあたり、向こう側という抽象的な地点へ行く自分を、引き留めていて、と願う場面、また向こう側とは何なのかが明言されていない点も、想像力を掻き立てられて面白いと考えました。 (今にも向こう側へ)

2019-06-15

拝見しました。 リフレインの多様が特徴ある詩に感じました。 さて、ライトポエムはネット詩界隈では嫌われる風潮があるとは一般的な評価に思われます。しかしながら、私の思うところではライトかライトでないか、そのようなことは余り関係なく、純粋に作り込みの問題のように私は感じます。ライトな詩でも名作に出会ったことは何回もあります。 本作も私としては、比較的ライトな部類に入ると思われます。(あくまで私としては、ですので、そのおつもりがありませんでしたら申し訳ございません。) 少し話を変えます。詩という媒体は、どこに良さがあり芸術性があるのか。 それは多面体のように様々答えがあるでしょうが、私が一番思うところは 1.心理描写 2.情景描写 を重視するところ、またそれを如何なる言葉の選択と接合によって表現出来るか、という所にあるように思われます。 貴作を評価するにあたって、まず捉えどころが良いと思われるのは >ハズレくじ みたいな日々 と、日々とハズレくじの接合、直喩にあると考えます。 また、そこを繰り返すことによる擦り込み、この是非は賛否分かれるかもしれませんが、私としては良い試みと感じました。 しかしながら、詩も文章である以上、「風景または情景描写による読者へのイメージのしやすさ」または「卓越した心理描写」は必要不可欠と私は考えます。何故なら、詩をひっそりと書いている訳ではなく、投稿するということは他者に読まれ、評価されることを望んでいると当方は考えるからであります。もし筆者が望んでいないとするならば、また読者の評価は気にしないとするならば、本投稿サイトへ公開する理由を私としては見失うという裏付けから、上記の判断を下しています。 そこで貴作を私なりに判断致しますと、心理描写はともかくもっと風景、または情景描写を加えることが肝要なのではないか、と考えました。 何故かを申しますと、先程も申しあげた通り、読まれる以上、また他者の心を文章(さらに言うなら「詩」によって)動かそうという、詩人の多くが望んでいるであろう目的を果たそうとするならば、主人公はどこで、何をしているのか、など、5W1Hを含めることをまずは行わないと、感情移入を読者へ求めることは難しいからだと、私の経験から感じたからでございます。 勿論、以下のような反論があることでしょう。「心理描写だけで成立している詩があるじゃないか。」 勿論、それを否定する気はございません。しかしながら、心理描写だけで成立している詩、心を動かされる詩というものは得てして、卓越した言葉の選択センス、天才的な言葉の接合によって成り立っているものです。それは残念ながら、また失礼な言い方になってしまいますが貴作には備わっておりませんこと、私から述べさせて頂きます。貴作の言葉の接合は一般的な用法でも使われる、言わばストレートな手法を用いています。私が申しあげたいことは、その手法を使われるのであれば、情景を含めるとより素晴らしい作品に近づくと、私は考えているのだ、という事でございます。 また、リフレインについても述べさせて頂きます。筆者の仰る所に寄れば、くどい、しかし、それが自分のスタイルだ、と。自らのスタイルを確立し、それを推進する様は自信を感じさせますし、作品に対する愛情を感じます。 さて、私が本作の直喩、リフレイン、積み上げの技法を考えまするに、まず直喩、積み上げは上手くいっていると考えました。ただリフレインに関しては、筆者が想定した通りの効果を得られていないと考えるところであります。 リフレインの効果とは何か。この命題も無論、簡単に表すと他方からツッコミが入りそうではありますが、私の思うところでは 1.言葉の擦り込み 2.言葉遊び的な用法 3.感情の誘導。特に切なさ、怒り、焦燥などを切迫感あるリフレインによって表現可能。 4.時間の経過。流れる、などを3連続でリフレインさせることによって、一言流れる、と記述するのと比較して「流れて遠くへ行く」様を比較的リアルに表現出来る。 おおまかに4つと思われます。しかし、筆者も仰る通り、使いすぎは読者に、くどい、と思わせてしまう事となり、作品に対して良くない感情を読者へ抱かせてしまう事となってしまう。それは筆者としても、本意ではないと仮定して話を進めさせて頂きます。 実際、リフレインという技法はかなり難易度の高い技法で、使い方を誤れば作品をチープなものへ変えてしまう。然るに本作のリフレインは、恐らく1.の効果を狙ったものと思われますが、たとえ1.がある程度成功していたとしても、くどく、チープな作品へリフが変えてしまった時点で、リフレインの可否については否、と言わざるを得ないのではないか、と申し上げる事をお許し願いたく存じます。 長くなりましたが、よりよい詩を書くためには、という事を、不肖私の方で述べさせて頂きました。失礼致しました。ご参考となれば幸いです。 (日常)

2019-06-13

拝見しました。 ミイラ男シリーズ第2弾かな、と想像しつつ。切ない流れるような詩句から一点、あかい、というワードの引っかかりがテクニカルな詩です。ただ切ないだけではない、少し恐ろしさを感じるような詩でした。おもしろかったです。 (ミイラ男は泳げない)

2019-06-12

拝見しました。 ふーむ、本作を読み取るだけの私の学力が不足しているようではありますが、かなり面白いことを試みているように感じます。 ≒の使い方なども中々今までにないようなテクニックと感じました。 彼女がどういう存在なのか分かりかねましたが、近くにいるようで、遠くにいるような、不思議な距離感が面白いです。 何となくですが、ステレオさんの昔の作品っぽい雰囲気も感じました。 (彼女が、待っている。)

2019-06-12

拝見しました。終わり「売り切れじゃ」の、捨て鉢というか、こちらが突っ込みたくなるような文体が相変わらず面白く思いました。 (少年とマガジン)

2019-06-12

拝見しました。 言葉の繋がりや、使い方の面白さが際立った作品です。 まず「水溶性」ですね。水溶性、というワードを主人公の情報として提示する面白さがありながらも、「水溶性」という属性が >泣いている人とか、 >傘の無い人もろとも といったフレーズにきちんと繋げることが出来ています。 また、情景の捉え方が秀逸に思いました。 >電線が空を切り落とす >ご覧、もうすぐ >暖かい夕焼けが来る、 切り落とされた空から夕焼けが滲み出る構図を、思いつけるのは非常に優れたセンスを感じます。 盲目だから、見えないから、羨ましいとする主人公も独特で良いと思います。 一点あげるとすれば、 >空間兵器だから の部分はどう捻り出しても意味が分からなかったのもありますが、ちょっとノイズ気味になっているのかな、とは感じました。 ただ、全体的に独特のセンスを感じる作品でした。良かったです。 (盲目)

2019-06-11

中々味のある作品と感じました。シャツに、自分の封殺した心が染み出している様子を表している部分に余韻があり、上手いと思います。 (みんな寝てる)

2019-06-11

survofさん、ありがとうございます! 確かにそう言われましたら、上品な作品に仕上げてしまったのかもしれません。嘔吐をテーマにした割には、振り切れてないどっちつかずの作品になってしまったようです。 ただ、優雅な作品を作れるようになったのは進歩している気もします。その進歩を自分のものにしていきたいです。頑張ります! (オウト・ロック!!)

2019-06-11

舞浜さん、ありがとうございます! そうですね、キラーフレーズを散りばめていて、それぞれの連単体では自分としてもこだわった部分であります。 逆に言えば、その各所の表現に拘りすぎて全体の流れやストーリーを二の次にしてしまった感があります。仰る通り、長すぎたとも思いますので、言葉を整理した方が良かったですね。アドバイスありがとうございます! (オウト・ロック!!)

2019-06-09

せいろんさん、ありがとうございます! 若々しさからくる未熟な行動、思考は自分の得意とする所でありますので、そういって頂けると嬉しいです。 自分としても各所の表現は結構上手いこと書けた気がしているので、好きな作品、と仰って頂きありがとうございます! (オウト・ロック!!)

2019-06-09

拝見しました。 溢れる欲望と対象的に、主人公が実際に行動した様子がほとんど見られない所の異常性、異様な雰囲気がとても魅力的です。 ワード選びも静かで、暗い場面を選びながら陰鬱さはそこまで表れておらず、苦しい、死にたい、そんな言葉でしか片付けられない、という心情、一時間でいいから、君と話したいとする極めて若々しく、センチメンタルな人物像を思い描くことが出来ました。 (現像)

2019-06-07

拝見しました。 二十年前よりは〜のところが、なんか好きです。全体的に、じい様(親父)や主人公の愛に溢れた作品として、好感の持てる作品でした。 (魚屋でギター売っちゃ悪いのかよ)

2019-06-07

すみません、コメントが消えている様なので今一度送信致します。 拝見しました。中々不思議な作品です。スパイダーマンのように空を駆ける存在のようで、その実繊細な心理を文中で描いています。 夢を見ていたようで、苦しみと回復へリンクしている様も読んでいて面白かったです。 (眠る私とビル)

2019-06-07

拝見しました。 上手いと思いました。3~5連目と、1~2連目の相互関係も非常に上手くいっていますし、想像力を掻き立てられる作風にお見逸れしました。 1~2連目は、主人公がどこで、何の目的で、何をしていて、どういう存在なのかの輪郭をハッキリさせています。この存在がでかい。これがないと3~5連目が謎の文章になってしまう可能性があります。 3~5連目は、様々な解釈ができる構成です。スマホを触っている描写であることは不変だとしても、出会い系とも取れますし、pixivなどの2次元とも取れますし、LINEなどのアプリだとしてもいけます。はたまた全く異次元の解釈も出来そうです。(私は出会い系かな、と考えました。) 印象に残る、好きな作品です。楽しく読ませて頂きました。 (正午を告げる鐘)

2019-06-07

皆様コメントありがとうございます! ご返信遅れましたこと、申し訳ございませんでした。 サラッと読んでいいなと思い、読み込んでその詩の深さに触れ、もう一度読んで感動する。というプロセスの、深さに触れられる部分を批評文としてお読み頂けたなら嬉しいです! (〈批評文〉空想のこころへ近づいてみるんだ(「TO THE MOTHER LAND」[stereotype2085]を読んで))

2019-06-07

帆場さん、ありがとうございます! 初化粧、新しいタイプの地獄と、表現またはストーリーにおいての裏切りを詩句の一種のスパイスとしてみたのですが、逆にそこがある意味不協和音のようになっているのかもしれないと思い立ち執筆してみました。そして、仰る通りどストレートな予定調和的作品に仕上がったのですが、作品の魅力を削ぎ落とす結果となってしまったようですね。 次は(私が本来目標にしている)変な作品を目指します。 コメント及びアドバイスありがとうございます! (オウト・ロック!!)

2019-06-06

心理描写は素晴らしいのですが、風景の描写があまりなく観念的なのが惜しく感じました。風景を入れるとイメージしやすくなる気がしました。 (「小さな輪っかと真っ黒な空洞」)

2019-06-06

かるべさん、ありがとうございます! うーむ、ありがちな話を、ありがちな話だとしか伝えられなかったのは本作の致命的な欠点ですね。 目を引く文の域に達せられなかったのは非常に後悔があります。もっと構成を学ばなければです。 説得力の点は確かに、そう言われればなんで書かなかったのだろうと思います。かなり推敲したつもりでしたが、もっと出来ることがありましたね。まだまだ愚かな能力で頑張ります! (オウト・ロック!!)

2019-06-05

拝見しました。 ハイレベルでテクニカルな詩の雰囲気を殺しながら、作品自体は非常に魅力的です。リフレイン、対句、韻踏みが作品を全く邪魔していません。 言葉の選び方が的確であり、冒頭にレコードの溝、ときて「おもいで」が平仮名であることも優れた点と感じました。 平仮名の塩梅も丁度良く、優しく、切ない感情が沸き起こる構成になっています。楽しく読ませて頂きました。 (横には恋慕)

2019-06-04

拝見しました。 少女の横顔に釘付けになった主人公は、少女が何故美しいかの理論を組み立て始めます。主人公は恐らく一人で考えに耽っているので、だんだんそれは理論でなく少女への妄想となっていきます。 少女のストーリーがつらつらと書かれたあと、結果はたと主人公が自身に嫌悪を抱く。その視点の移り変わりが極めてテクニカルに感じました。 少女への、主人公が(勝手に)考えたストーリーがいかにも妄想らしく、情報を大して与えられていないのに主人公像が浮かび上がるところが素晴らしいです。面白く読ませて頂きました。 (葉子)

2019-06-04

南雲さん、ありがとうございます! まさか私の批評文が掲載されるとは驚きです。 バックボーンから説明致しますと、私は元々毒々しい詩といいますか、陰湿な、あるいはジメジメした詩を書く事を得意分野としておりました。そこで、次はあえて明るい詩に挑戦してみようと考え本作が生まれました。 また、本作のモチーフがもうひとつ。テレビ番組「プレバト」の俳句コーナーにて、(実際の句は忘れてしまいましたが)「線香花火が終わったあと、帰ってしまう彼へ(行かないで)と思う気持ち」を表した句がありました。本作はそんな恋の乙女を、私なりに描写したものです。 さて、個人的に凄く嬉しかった部分がこちら >通して意味を取りにくいわりに、音が良く、それから奇跡的に言葉がつながっている。さらに、既視感がない。 > 私はこの作品を評するのに、「詩」、この言葉しか思い浮かばない。どういう精神の働きがこんな言語芸術を生み出し得たのだろうかと、不思議に思う。 確かに、私は意味を取りにくい言葉を使いたがるクセがあります。そこを払拭出来ぬのはひとえに実力不足の表れかと思いますが、転じて「既視感」についてもお話させてください。 ビーレビは月に何十何百という作品が投稿される、まさに激戦区です。そんな中で目に止まり、良いと思える作品はやはりどこかに「既視感のなさ」がありました。勿論、評価の為に詩を書くのか、というご指摘もあるかとは存じますが、あえて言わせて頂くならば〈自作を見てもらいたい〉という思いがあることは確かです。それがいい作品を作りたい、という思いに先行することはありませんが、それら3つは連動しているとも思えます。つまりいい作品を書きたいなら、他人と同じ詩句より違った、個性的なモノを作っていきたい、個性的なモノを書けば沢山の方に見てもらえるかもしれない、といった感じです。 奇跡的に言葉が繋がっているとの評、私にとってはこれ以上の褒め言葉はないでしょう。嬉しさの余り踊りだしそうです。 別件ですが、私は右脳派の人間となるのでしょうか。確かに、降って湧くように詩が書ける時もあれば全然書けない時もありますし、仰る通り文の構成の型からは外れた、計算していない詩ですね 笑 ありがとうございます!励みになります! (「文学」って何?(第二回)(ふじりゅう氏『初化粧』を読んで))

2019-05-29

拝見しました。 うーむ、これは不思議な作品ですね。 読み解こうとしてもその真意までたどり着けないもどかしさがありますが、君はあのとき死ねばよかった、とする主人公の思考が余りにおぞましく感じます。このような雰囲気を出せてしまうとは、あの名作「きみは変態」の作者とは思えないほどです。筆者の詩の幅を感じる作品でした。 (壊死する夕暮れ)

2019-05-29

拝見しました。 何となくぼんやりと読んで、その言葉の面白さをそのまま楽しむタイプの作品とお見受けしました。そこに複雑な意味合いや、感情の繋がりはありませんが、美しい写真を見たような心地になれました。 (湖歩行)

2019-05-29

>Ohーイヤーヤーヤー という響きがなんか子気味いい作品です。自然の描写が、作品の豊かな雰囲気と合っていていいと思います。 (人見知り)

2019-05-29

拝見しました。 宇宙真ん中に、インクが落ちる描写が最初と最後に差し込まれている点が芸術的です。 何なのか分からない場所をさまようような、死後の世界をフラフラするような、あるいは全体が夢心地のような、そんな不思議な作品でした。 (コスモス)

2019-05-28

拝見しました。 盲目的な「あなた」が、根っこが腐りかけていても僕に雨を降らし続ける世界観。その淀んだ雰囲気がけっこういい感じです。 やや文章が長い気がしましたので、もう少し切ってやると上手くまとまってくると感じました。 (止まない雨)

2019-05-28

少しイージーな感じはしましたが、とてもオシャレな詩だと思いました。 英語の部分の繰り返しが洒脱だと思います。 (愛が溢れて止まらない)

2019-05-28

拝見しました。 個人的に気に入ったのは >平 >成 >の >ボードを 逆さにしてみる。と  >まるで縄文土器のようぢゃあないか です。面白い表現だと思いました。 そらおそろしいの別バージョンとして、好感が持てました。 (くだる)

2019-05-28

拝見しました。 >嗚咽と涙は鳴っているのに 鳴っている、という表現が独創的で良いと思います。 相手の人物はお亡くなりになったのでしょうか。そんな描写がありますが、百合のイメージと上手く合っていると感じます。 (百合)

2019-05-28

拝見しました。 良いですね。物語として面白く読みました。 第三者の視点ながら、葛城の心情の輪郭がぼんやり見える構成となっている点が素晴らしいと思います。 歌詞を掲載することで、葛城のリアルな心情を読者に捉えさせる構成になっていますし、散文のみの構成より、一層詩情を引き出させていると思いました。 (TO THE MOTHER LAND)

2019-05-28

うぐいす飴が何を指しているのか、実力不足で読み取れませんでした。 個人的には前半が好きです。 >水の中で互いにぶくぶくしながら が上手い表現だと思いました。 (わたしの棲む私の国)

2019-05-27

拝見しました。  可動域、稼働域、とカドウ域、が貴作の重要なポイントのように感じました。まず、 >カドウ域フェチなのでございます  から、主人公は「カドウ域」のフェチだとわかります。 >稼動フェチなのでございます  から、稼働もフェチだと。 >かまきりが 獲物をねらって ずっと おなじ姿勢で >たたずんでいます その稼働域も 素敵 >蟻が 行列をくんで歩いています その可動域が 素敵 >いつだったか郵便ポストの上で 一週間の座っていた牛蛙の >狭い狭い 稼働域も素敵  から、「可動域」とは「動いているもの」稼働域とは「静止しているもの」だとわかります。 >カドウ域が 好きなのです >あなたの内面にある たぶん だれにでもある悪意には > 興味がないのです  つまり、カドウとはふたつの「可動」と「稼働」を指すと考えました。カドウ域フェチだからこそ、悪意には興味がない、と内面的なものに対する興味の否定、すなわち外面的な、視覚的な「カドウ」が好きだという誇張を、上記の抜粋が行っていると推察できます。  カドウというテーマでの詩は珍しく、オリジナリティー溢れる作品として好感が持てました。 (稼働域フェチ)

2019-05-26

拝見しました。的盧さんのいつもの作品とはまた違った作風で驚きました。  パツパツランド、の響きがいい感じです。肥満の方々が多いアメリカをイメージしました。  パツパツ「ランド」とあるので、具体的にどういうところなのか(例えば、テーマパーク的な描写があっても面白いかも)を書き加えるとより良くなる気がしました。 (パツパツランド)

2019-05-26

拝見しました。 >テレビで見かける犯罪者の顔。ほとんどがオナニーしたあとのぼくにそっくりで嫌になる。  この表現が、タイトルとかみあっていていいなと思いました。  すこし情景描写が少なく感じたので、それを入れるともっと読んだときイメージしやすくなると思いました。 (疫病神)

2019-05-26

拝見しました。  これは素晴らしい作品です。まず注目したのは数字を振って詩を展開している点です。そのひとつひとつのエピソードが「思い出」のフラッシュバックのように断片的に思い出している様を、「数字」によってわかりやすく表現していると思いました。  次にタイトルとの連動です。主人公にとって、(病的であろうと)兄との思い出は神格化していると読みました。まるで幻のような兄を、庭を振り返る形で進行していきますが、その詩文はあまりに陰鬱であります。しかしタイトルに「神の」「庭」とあることで、ただ暗いだけではない、そこに神秘的な雰囲気を孕ませることに成功していると感じました。  具体的な感情をあまり書かず、「情景」の描写によって読者に主人公の感情を想像してもらおうとする技術に圧倒されました。  すごくお気に入りの作品です。楽しく読ませていただきました。 (神の庭)

2019-05-26

最後の「諸説あり。」が悩ましいですね。おそらくなにかの歴史を背景にした作品だろうと考えましたが、それ以上を読み取ることは出来ませんでした。 >そげなことは >一切しらないが ここでノイズ的に「そげなこと」を差し込むところが良かったです。 (Travel to the Westward)

2019-05-25

ハンドルネームに詩を感じました。 まさにLINEのような、どんどん時間が更新されていく感じがよかったです。 (Line)

2019-05-25

なんだろう、なんだろうと考えつつ、しかし結局読み解けずにさらさら読んでしまいます。味の分からないジュースを、何の味だろうと考えつつ、結局分からずに飲み切ってしまうような不思議な作品として、好感を持てる作品でした。 (歴史?)

2019-05-25

ギルティダイアティがどういう意味なのか、自分の辞書の中になかったです。  タイトル「ピザ用チーズの世界」に独創性を感じました。また、ピザ用チーズの世界なのにクッキーが出てくるあたりの発想も驚きました。  話が逸れますが、筆者の他の作品も拝読しました。「フライド・ポテトの世界」が良かったです。 (ピザ用チーズの世界)

2019-05-25

拝見しました。  異常者が、「自分は異常だ」と半ば理解はしつつ、しかし「本当の異常者にはなりたくない」(つまり本当の異常者という定義が主人公の中には存在している)という構成が非常に魅力的でオリジナリティーがあります。とくに、 >あなたには嘘はつきたくない >偽ったらそれこそ >本当の異常者 この部分が「異常者の定義」を明確にしていますし、悲壮感を感じさせられました。 (いつでも泣ける)

2019-05-25

拝聴しました。  まず、純粋にイケボだなと感じつつ。でぶねこの所が印象に残りました。また声が良いだけでなく、読み方に工夫が見られるのも良い点だと感じました。 (Home(音声版))

2019-05-25

>つまらない「今日」を生きる の余韻が良い感じだと思いました。一応夢を持ち合わせていながらも、それが「今日」を「昨日」にするという発想が面白く感じました。 (今日)

2019-05-25

拝見しました。  リズミカルな表現が(言わばラップ的な)表現が使われていますが、それが文に非常に上手く溶け込んでいると感じました。  令和の幕開けから、訳もなく希望や理想がわいてくる様をどこか退廃的に表現しています。希望を書きながら退廃的に表現できるのは、技術力の高さの表れだと思いました。 (陽・いずる)

2019-05-25

拝見しました。  これはいい作品だと思います。イエスというセキュリティソフト、という発想が最高です。  各所に元ネタのオマージュがちりばめられている点も憎い構成だと感じました。 (インストール)

2019-05-25

拝見しました。  若いと文中で言わずとも、単純で若やかな人物だとおもわせられるテクニックが見事だと感じました。  女々しく、若い主人公の人物像を、殴られて何もしない、いってきますのキス、歯医者といった描写のひとつひとつによって上手く引き出せていると感じました。 (負けて勝つ、)

2019-05-25

申し訳ないのですが私事から。 私も今月、ラブラブな詩に挑戦してみたのですが、貴作を拝見してやっぱ失敗だったな、と感じました。もう自分には、ここまでド直球の恋愛詩は作れないのかもしれません。 >私の中のハートを思い浮かべて        >口で奏でるキラキラした木漏れ日 この辺りのワードのキラキラっぷりが凄いなと感じました。 (ヤー・ヤン・ヤーム)

2019-05-24

たった2行でここまでの緊張感を生み出せるのが凄いと思います。強度があります。 (無名)

2019-05-24

そんなことはいいか、と捨て鉢のように言う様から、逆に詩の中の2人の繋がりの強さが見えた気がしました。 (カーテン)

2019-05-24

拝見しました。 子供の残虐性のようなものと、無垢にそれを行っている様が良いです。 もう少し読者の想像を巡らせられるような文があれば、より良くなると考えました。 (ダンゴムシ)

2019-05-24

なんかいいな、と思える詩でした。 山羊が出てくるところがオツだなと感じました。 (X_Y_Z)

2019-05-24

龍野さん、ありがとうございます。 自分なりの解釈を考えて書いたあと、作者の方から解説をされるのは嬉しくもありますし、楽しくもあります。 革命やカテゴリーミステイクは悩んだ点なので、お話を聞けて良かったです。 (〈批評文〉詩人が謳う、革命の音色が聴こえてきたんだ。/ 「カテゴリーミステイクの革命」(龍野欠伸)を読んで)

2019-05-23

エルクさん、ありがとうございます。 褒め言葉と受け取らせて頂きます! あまりポエジーを意識して書いてはいませんでしたが、宿っているようで良かったです。 (初化粧)

2019-05-23

拝見しました。 文の流れが物凄くスムーズで読みやすいです。例えば、 >泡になる ↓ >砂になる ↓ >そして 海になるのです など。また、 いらだち=赤とし、青い海に変わっていく=落ち着いていく描写もとても魅力的でした。 (潮騒)

2019-05-21

恋文を、現代社会のよう、とする表現が面白いと思いました。 (手紙)

2019-05-21

拝見しました。 以前、私自身もビーレビ(のコメント)をテーマに詩を書いたことがありますが、かるべさんならではのビーレビ詩、としてとても印象深い作品です。一気読みしてしまうほど惹き込まれる何かが本作にはあります。 コメント自体を詩の中にぶっ込んでしまう、そしてそれがとても生々しいです。割とありそう。だからこそ、本作は惹き込まれる作品なのかもしれません。 出会い系に逃げ込む主人公。それは、詩では繋がりを感じ取れなかったからこその逃避のように感じました。そして、自分の作品が埋もれていくことに悲しさを覚えているのだと。そんな悲壮感は我々にとっても身近であり、挑戦的なタイトルとの対比も上手いと思いました。 (B-REViEWは終わった)

2019-05-21

文体や「ミルク」といった表現から、若々しさを感じる詩です。 >ただ生きてる。いや、死んでる。 が良いと思いました。 (ミルク)

2019-05-21

tOiLeTさん、ありがとうございます。 死のう! に笑ってしまいました。 初めてシュールな作品を作ってみました。 確かに、平坦で長々とし過ぎている気がしますね。もう少しコンパクトに出来たと思います。 そもそも、雲の上、クリーム色、といった状況から、名もない場所を勝手に天国と考えていた主人公。 ですが、ただっ広いその場所で生物、どころか動くモノすら男以外にいません。それが、注がれた茶が微動だにしない様子です。 だからこそ、男がフレンドリーでいれば、せめて挨拶くらいしてくれれば、お互い幸せになれるはず、という苛立ちですよね。 最後は、主人公はこここそが地獄だと称していますが、実際のところそれも分かりません。案外その「分からない」ことが1番の地獄であり、断罪であるのかもしれませんね。 仰る通り、まさしく本作は「新しいタイプの地獄」ですね。主人公と読者に対する嫌がらせです 笑。 (新しいタイプの地獄)

2019-05-21

夕狩さん、ありがとうございます! 本作はど真ん中の恋愛詩です(私としては)。なので、一人称で書いてしまうとかなり痒くなってしまう気がしましたので、あえて俯瞰的に、回想的に書いてみました。(それでも痒いです) 視点はかなり意識しました。広い場所から線香花火の火へと移り、君の頬、脳内、そしてまた広い描写へ続く様子にこだわりました。 また、聴覚も意識しました。風が止んで、電車も過ぎ去り、彼へ心臓の音すら聞こえてきそうなほど静かな場所から「おわっちゃったね」が響き渡る、と同時に風が吹き出してだんだん「いつも」が戻ってきます。 反省点としては、回想的に、俯瞰的に書いた割に主観的なものが混じってしまっていて、極めてややこしくなってしまった点です。 ただ、〈初恋〉というかなりありふれた凡庸なテーマ、〈線香花火〉に切なさを見出すというこれまた凡庸極まりない表現で、彼にドキドキする女を(自身が)俯瞰するという痒い骨組みで、自分がそこそこ納得出来る作品が出来たのは良かったかなと考えています。 正直めちゃくちゃ難産な作品で、何回も何回もやり直してやっと出来たものだったので夕狩さんにコメント頂けて(もちろん他の方からのコメントも同様ですが)大満足です。ありがとうございます! (初化粧)

2019-05-21

tOiLeTさん、ありがとうございます! 仰る通りです。自分の表現したいことは、ほとんどtOiLeTさんが話されている通りです。 喪失感、なるほどです。初恋的な描写に対する喪失感。詩が一本出来そうですね 笑 ただ、本作は不穏感を排除してキュンキュン出来るように、という予定でしたので、狙った場所からは遠く離れたどころかガーターみたいな作品になっていたようです。 さておき、お読み頂けてありがたいです。がんばります! (初化粧)

2019-05-15

哀愁亭さん、コメント拝見しました。 問題のあるコメントを投稿してしまい慚愧に耐えません。申し訳ございませんでした。 私の読解力不足を恥じ入るばかりです。大変失礼致しました。 (シャボン玉)

2019-05-15

八朔三さん、ありがとうございます! 雲の様子はたしかにそんな感じもしますね。 不穏っぽさありましたか。出来れば初々しく、お花畑な初恋を捉えた作品なので毒っぽさを抜きに抜いたのですが、クセが出ちゃいましたね。いやしかし、結果オーライかもしれないです。 何度も読み直して頂けるとは、ありがたいです。是非とも過去作もよろしくです 笑 (初化粧)

2019-05-14

帆場さん、ありがとうございます。 爽やかですかね 笑 私としては爽やかに書いたつもりはなかったので、新たな発見と言えましょうか。 全体的にイージーな言葉や表現を使いすぎている気がしますね。推敲が足りなかったと思います。ひと月前の作品なのにコメくださってありがたいです! (懐かしの鷽の森)

2019-05-14

拝見しました。 物語的な作品は往々にして詩っぽさ、詩ならではの良さが失われる傾向にある気がしておりますが、本作は詩としても非常に上手くまとまっています。 作中の情景が主人公の心情や作品の雰囲気と上手くマッチしており、統一感もありますし極めて読みやすいです。 >ゴトンと、缶コーヒーが静寂を破って落ちる。 こういった細かな表現も素晴らしく、細かく推敲した跡が見えます。 >自販機からゴトンと缶コーヒーが落ちる。静寂を破った。 >静寂を破って、ゴトンと缶コーヒーが落ちる。 >缶コーヒーが落ちる音が、静寂を破った。 こういった選択肢がありますが、あえて「ゴトン」を最初に持ってきて、缶コーヒーというワードを選択し、最後に静寂を破った描写を持ってくる(ゴトン+缶コーヒーのワードがあれば、自販機とわざわざ言う必要が無い)。こういった表現の細かな気配りがとても良いです。 不倫の作品でしたが、昼ドラ的なものとは違った作品として楽しく読ませて頂きました。 (黎明)

2019-05-14

拝見しました。 やはり後半のカタカナ部分の素晴らしさでしょうか。星空のようにも見えますし、抜群のセンスです。 前半部分も良いのですが、ややセンスで持っていき過ぎていて、読者を置き去りにしている感じもしました。 また、突き刺さるモノが流星→夜と変化しています。流星は見えない方の目に刺さっており、対比を狙っているのかもなと。ただ、そうだとするともう少しそこも(つまり流星の煌びやかさと夜の真っ暗な様)プッシュした方がより良くなると考えました。 (うつせみ)

2019-05-14

拝見しました。ビーレビのトップに書いてあってもおかしくない、ネット詩への熱意を感じる作品でした。 (ネット詩人 宣誓)

2019-05-14

拝見しました。 小瑠璃さんにしては珍しい作風だなと思いつつ。 不思議な作品でした。どことなくですが、kikunaeさんの「きみは変態」にも通ずるところがある気がします。(変なヤツ→自分も変なヤツになるくだりの部分) 転じて、内容は若干ありふれているのかなとも思いましたが、この内容を教訓的に、教育的に作らなかった点が個人的に良いと思いました。 (変なヤツ)

2019-05-14

拝見しました。 3連目までは綺麗にまとまっています。シャボン玉の表面の虹を思い出とし、それがふわふわ浮流していく様子が美しいです。 4連目は本当に勿体ないなと思いました。せっかく前半で作ったシャボン玉=思い出(ならばいつか弾け飛ぶ)という儚さが失われています。また非常に説明臭さがあるのも痛いかなと感じました。 思い出が消えないことを語りたいなら、 >大丈夫 いつかはじけとんで >きれいな虹色じゃなくなっても >シャボンの分子は空気に混ざっていて >吸い込めばいつでも 思い出せそうさ など、もうひとひねり加えれば良作になっていたと思いました。 (シャボン玉)

2019-05-14

終わり方が頭に残る言葉でした。 そうだよな、偶然いい状態なのかもな、と感じました。 (その光景の中で)

2019-05-14

拝見しました。 スピード感が魅力的に感じました。 やや観念的すぎる気もしましたので、主人公の外の内容も合わせて読みたくなりました。 (トビウオ)

2019-05-14

せいろんさん、ありがとうございます! ありきたりな言葉の繋がりがつまらなさを産むと思っておりまして、新しいものがどこかにないか探してしまいます。絶妙、と仰って頂きありがたいです。 世界の爆撃ですが、初恋の想い人と二人で線香花火。そんな状況でなんとかアクションを起こしたくて、彼の頬を見るわけですね。すると自分の中の理性(=世界)が、まるで爆撃されたかのように壊れていってドキドキがとまらない、みたいな。そんな感情をあらわしてみたつもりです。 実は同じテーマで4作ほど書き直しをしていまして、最初はもっと訳が分からない作品でした。なんとかわかりやすさを重視して作ったつもりだったのですが、中々上手いことはいかないですね。だからこそ、詩作は面白いです。 (初化粧)

2019-05-10

沙一さん、ありがとうございます! この詩は初々しさのど真ん中を狙って書きました。タイトルが初化粧なので、主人公は女性です。 私は男なので分かりませんが、恐らく初めての化粧をする場面というものは特別なのだろうと思われます。また、想う異性の前では出来るだけ綺麗でありたいものだと。初化粧には、そんな女学生の、自分をよく見せなければならないという焦り(=化粧)を表しています。 (初化粧)

2019-05-10

舞浜さん、ありがとうございます! この一文は、たしかに見返してみると変ではありますね。情報を詰め込みすぎているので、分割するとよかったかもしれません。 >あのころ二人で歩いた道を >鷽の鳴き声が綺麗だった森を >私は古びたスニーカーで散歩する 哀しく〜の部分は、たしかにイージーに終わらせすぎたと思いますね。終わったあとの鷽の鳴き声の余韻を残したかったのですが、失敗している節があります。 ただ、かといって代わりの効果的な文が思いつかないので、私の限界とも言えるでしょう。 好きな詩と仰って頂きありがとうございます。がんばります。 (懐かしの鷽の森)

2019-05-10

拝見しました。 あいかわらずいい作品です。イージーな言葉で奥行きある作品が出来ています。 >余生という樹海を >速度違反で走る ここが特に上手いと思います。最後の締めにも繋がっていますし、表現も秀逸です。 全体的に生々しく、切迫感を感じられるところが良いです。良作だと思います。 (私を動かして)

2019-05-09

拝見しました。 言葉と言葉の繋がりの面白さがさすがだと感じました。ちらりと見える毒っぽさも相変わらず良いです。 >そうめんみたいな清流を追いかけた ここの直喩が特に面白く感じました。 子供の時を思い出して欲しいと言う場面(と思われる)最終連もいい味を出していると思います。 (ずっと火曜日のミモザ)

2019-05-09

拝見しました。 内容が凝られていたり、インパクトのある詩ではありませんが、いい詩と感じました。 自分がイメージしたのは、アルバムオンリーでひっそりとファンがいるタイプの曲のような詩です。 赤い毒虫は上手い表現だと感じました。 >層をつくっているり ここは恐らく誤字かなぁと思うのですが、とすると勿体ない点と感じました。 (ラッキーストライク)

2019-05-08

拝見しました。 優しい世界観が魅力的です。 >穏やかに輪郭を消した 春の到来を、寒さが消えたとするのでなく輪郭を消したとするところが上手いと思いました。 (春のかほり)

2019-04-30

拝見しました。 いい作品です。けっこう長いのですがそれを感じさせないのは、文章自体の魅力と推敲の表れでしょう。 穴秋さんらしさの光る作品です。面白く読ませて頂きました。 (御不浄ガール)

2019-04-30

拝見しました。 率直に感じたことは、「上手い」です。枯れた花をバレリーナととらえ、最後のステージを飾るというとらえどころ、また構成も非常に切なく丁寧に纏められています。 花(バレリーナ)という読ませ方の是非は分かれるかもしれないですが、私としてはユーザー目線で良いと感じました。 >何が起ころうとポーズは変わらない >残るは枯れた花弁だけだった この辺りの、要所要所の引き付け方が素晴らしいです。さり気ない言葉で読者の心を掴むテクニックがとても良い。 ただそれだけに、1連目は非常に勿体ないと思いました。 >花は微塵も動かずに 花は、と連呼されすぎていると感じます。また、次の文は[枯れ花になった]なので「〜だから」という意味の言葉を加えるとスムーズになると思います。 >微塵も動かずにいたから >もはや枯れ花となっていた ここだけが少し引っかかりました。 しかし、優れた作品であることは間違いありません。 (小さなバレリーナ)

2019-04-30

拝見しました。 わかりやすく、かわいい詩句が魅力的な作品です。 >ふたりぼっちは楽しいさ >ばいばい などの上手い表現がいい感じです。また情景が非常に分かりやすいことも魅力に思いました。 少し引っかかったのは、イージーに作りすぎていると感じたところ。例えば >ひとりぼっちは寂しいけれど >ふたりぼっちは楽しいさ ここを対句にするのはむしろ詩を狭めていると思いました。 例文 >寂しいみどりの匂いが懐かしいほど >ふたりぼっちは楽しいさ と、嗅覚を入れるとより丘のリアリティが増すと考えました。 (静かな丘へ行こう)

2019-04-30

拝見しました。  センスの良い笑いの含まれた作品であり、面白く読ませていただきました。  花緒さんの「ゆめであえたら」のような、「もうええわ!」とツッコミを入れたくなるような愉快な作風と感じました。  少しだけ気になった点が >猫の年齢は計算しないでね の部分です。ここだけは今までのセンスいいボケからやや逸脱したかと感じてしまいました。  とはいえ、穴秋さんらしい見事な作品でありました。 (わたくしは猫ですの)

2019-04-29

拝見しました。 昼と、夜。そして支配者。この取り合わせが面白い詩です。 風景描写があまり目立ちませんでしたが、それがあればもっと引き込まれるのかなと感じました。 また、終わり方が少々イージーかなと。ただこの詩には重要な言葉でもあると思いますので、ここにもうひとつ夜の描写などを持ってくると余韻の残る詩にできたと思います。 (14の空)

2019-04-28

拝見しました。 言葉の組み合わせや韻踏みは中々面白く思いました。 本作は背景も映像もほぼ書かれていないので、作中の描写がほとんど意味を成していないと感じました。主人公がいて、何をしているか。それだけでも本作に書かれてあれば、ぐっと面白みが増すと思います。 (今しかなくて)

2019-04-28

ステレオさん、ありがとうございます! いえいえ、酷評タグを付けたのも、ステレオさんのようなご意見がないと上へ上がれないと感じたからでございます。 >砂のように頭からこぼれて落ちてしまう この評は、以前にも百均さんから仰られたことがありまして、私の直らない弱点だと自覚致しました。どうしても「死」を「死」と言いたくない気持ちがありましたね。 ポテンシャルは素晴らしいとの評、身に余る光栄です! 肉迫についてですが、本作は私の作品の中で偶然評価を頂いた作品であると思っていますし、本作を目標にしてはいけないとも思っています。肉迫の舞台は「ビーレビ」、テーマは「私」ですので、ビーレビのための詩、と言っても過言ではございません。成功した例に囚われることなく、私が本当に満足出来る詩を目指して、一歩ずつ少しずつ前進していきたいと今は考えております。 (君の名前はまぼろしになった)

2019-04-28

尾田さん、ありがとうございます! 「絞首台」を書かれた尾田さんにコメント頂けるとは恐縮です。 死をテーマにした作品は、確かにありふれていますね。だからこそ、どの言葉を選ぶか、どういう構成で組み立てるかは練ったつもりですのでそう言って頂けると嬉しい限りです。 少しですか〜、ありがたいお言葉ですが、めちゃくちゃ救われましたと仰って頂けるような作品を目指してがんばります! (君の名前はまぼろしになった)

2019-04-27

拝見しました。 大根の描写のセンスが抜群だと思いました。はしゃぐうちに食べられてしまう無情さをわかりやすく感じさせてくれる上、食べるのが老婆というのも色々想像出来て面白いです。 植物が沢山出てきますが、多すぎてバラバラしている印象でした。3つほどに抑え、ひとつひとつを丁寧に描写した方がもっと面白かったと考えました。 (どこにゆくのでしょうか?)

2019-04-25

拝見しました。 2連目がとても良いと思いました。 >欲に駆られた頭は赤い風船、 と、欲に塗れた頭を例えておいて、 >いっそ飾りです。 と切り捨てる様が魅力的に思います。 最初と最後の連の言葉が、ありふれているのが惜しいなと感じました。本作の場合文面が短いからこそ、詩の内容に沿った特徴ある詩句を用いた方が、詩が映えると感じました。 (冬、虫の頃)

2019-04-25

拝見しました。 上手い。素晴らしいです。 1連目、 >さかあがりのあいまに のリフレインが綺麗にキマッていると感じました。「あいまに」の意味合いが前後で異なっているので、既視感はほとんどないです。 >じゃけえ おまえんち のろわれとるんじゃ けけけ 2連目でしっかり見せ所を作っているところも流石でありますし、口調の変化がむしろいいアクセントとなっていると思います。 3連目は具体性ある詩句を選ばれています。詩のテーマがここでハッキリします。 さかあがりが出来ることで認められる、と思っている主人公は、さかあがりの周りを恐ろしく感じています。しかしいざ成功したあとも、 >おそろしいほど 晴れてる の締めによって本当におそろしく終わらせています。極めてテクニックに溢れた詩でありますし、勉強になりました。 (そらおそろしい)

2019-04-25

拝見しました。 自殺をテーマにした作品としては、それを感じさせない明るい作風とのギャップが良い調整具合だと感じました。また、その死への無感情っぷりこそが、主人公の追い詰められすぎて吹っ切れたというのを思わせてくれます。 やや短いかな、とは思いました。自殺するまでに至ったバックボーンなどを詳しく見たかったな、という思いもあります。が、やや薄味だからこそ色々想像する楽しみも本作にはあります。 筆者らしさが良く出た作品であり、良い作品の一つであると感じました。 (仮の住まい)

2019-04-25

哀愁亭さん、ありがとうございます! 貴方と、俺、の間にある君、という構図ですね。貴方は設定では死んでいません。が、死んでいるような描写ではあるのかな、とも感じました。 流されるままに、お読み頂きありがとうございます!割と勝負した詩でしたので、コメント頂けて感謝です。 (君の名前はまぼろしになった)

2019-04-25

拝見しました。 私には意味は読み取れませんでしたが、リズム感が心地よいです。ローマ字と日本語の融合具合が絶妙で、なんかよくわからんけど好きだなぁ、と思える詩でした。 (Anemone coronaria)

2019-04-24

拝見しました。 これは記憶に残る良作と感じました。 まず最高なのは、トワイライトアテンダントというタイトルのかっこよさ。 そこそこ長い作品ながら、それを思わせないのは文章能力の素晴らしさにあります。 アテンダントというタイトルの通り、飛行機を中心に据えながら作品を展開しています。軸がしっかりしているため作品がまとまっていると思いました。 ナイススティックのくだりがめちゃくちゃ面白いです。 比較的ありふれた内容ながら、情景がくっきり浮かぶように考えて作られていることや一つ一つの場面にしっかり魅力を与えていることで、本作を記憶に残る良作まで押し上げていると考えます。 後半はトワイライトの色を出していくことで、切なく後味よく終わらせることにも成功しています。作品の構成力が流石です。とても楽しく読ませて頂きました。 (トワイライトアテンダント)

2019-04-23

拝見しました。 教え子が、行き着く先が同じでも、その道筋に過去の人達の夢が乗るというテーマが素晴らしいです。自分が教師で、という前提がタイトルにあり、本文では中盤に入る構成も良いと思いました。 (教え子たちの星)

2019-04-23

拝見しました。 流石です。素晴らしいという他ありません。 ミハイルとはミカエルを語源とした、ロシア語の人名だそうですね。それを知って、人身売買を主観的に追う作風や、ミハイルへの曲がり切った愛やミハイルの人物像がくっきり浮かぶようになりました。 構成がとても良いと感じます。1連目は話し言葉で、本作が主観的に進行することを理解させると共に人身売買の描写、主人公にとっての「奇特」な老夫婦、そしてミハイルへの曲がった愛へとバトンを繋げています。2連目、汚い、汚いという連呼から始まる主人公の汚らしい情景。3連目にどこか悲しげなミハイルや、その半生が語られ最後にまた主人公の主観。ねじ曲がったものをねじ曲がったまま、一気に突っ走らせるように読めてしまう構成は筆者の類まれなる実力でしょう。とてもお気に入りな作品です。久しぶりにsurvofさんの作品をお読み出来まして、嬉しく楽しく読ませて頂きました。 (ミハイル)

2019-04-23

拝見しました。 とらえどころは良いと思いますが、やや道徳的な、教育的な路線に傾きすぎているのかなぁと感じました。 詩と道徳は割と水と油みたいなものだと個人的には感じています。絵本や物語として教育じみた話を構成するのはまだしも、詩で語られてしまうと (いや知らねえよ) と読者の多くが思ってしまうと考えているためです。 また、推敲不足を若干感じます。1行目 >理不尽な作り話なんだけどね。 読者目線で考えると、作り話っぽさがありません。どちらかというと、 >例えばの話なんだけどね。 や、 >ただの一人語りなんだけどね。 の方が文脈には合っているかと。 (あぶれもの)

2019-04-23

拝見しました。 テーマやとらえどころがかなり良いと思いました。冒険者はダイヤモンドしか見ていない、という部分は中々面白いです。 惜しいな、と思った部分がありまして、「箱」や「この箱」という言葉が使われすぎているな、と感じたところです。印象づける効果を狙ったのかもしれませんが、タイトルも「箱」なのでここはむしろ、本文では箱と言わない方がタイトルが生きたかもしれません。 (箱)

2019-04-23

拝見しました。 個人的にはとてもお気に入りの作品です。 素晴らしい点をいくつか。 まず1連目とタイトル。「熱っぽい夜」と、ややイメージの纏まりやすい言葉(私は最初性的な詩か、と考えました)をタイトルにどかんと持ってくることで、1連目にすんなり導入出来るようになっています。タイトルと1連目の絶妙なマッチ具合も良いです。 >ひとごとのように過ぎていく >熱っぽい夜しかないが やや難解な1連目と比較して、かなり直接的な2連目冒頭に工夫とセンスを感じます。 刃、間、の韻踏みも、丁度いい部分に差し込まれています。 >君は血まみれの太ももで 筆者はよくグロ方向の表現をされますが、本作もまたそのバランスがいいと思いました。グロ的な表現も同じ詩で多用してしまうと、場合によっては効果が薄れます。本作は割と明るめの表現が続く中で突然出てくるため、いいインパクトとなっています。 読み解こうとしても読み取れない、ふわふわした詩ではありましたが、むしろ分からないからこそ本作は素晴らしいとも感じました。 (熱っぽい夜の終わり)

2019-04-23

拝見しました。 推敲前の作品(目覚めの悪い朝)よりも断然良いと思える作品です。前回は改行がなく、要所の表現が分かりづらいものでありましたが、今作はそこがバチッと決まっている。特に最後の >僕は君のつまらないところが許せなかった。 の書き足しは功を奏しています。この一文があるかないかで、続く >僕は君の元へは行けない。 への意味合いなどが変わってくる。そして君への負の感情を入れることで、イメージしやすくなっています。 改行も効果的かと。また前との比較になってしまいますが、前回は改行なしであった為途中で頭がごちゃごちゃしてしまう恐れがありました。しかし丁度いい部分で区切れたことで、場面転換したんだなと分かるようになっています。 (つまらない)

2019-04-18

拝見しました。 テーマの独創性や「はい、論破。」の使い方はさすが柿原さんだな、と感じます。 ただ、文体にいつものようなパワー、熱量が無いように感じました。最初期に書かれた作品と言われても納得します。 テーマがかなりいいとは思いますので、詩の本文にも柿原さんらしいテクニックや独創性がほしいかなと読み終わったあと感じた次第です。 (正論)

2019-04-17

せいろんさん、 いえいえとんでもございません。詩の読み方は読者の自由ですし、伝えきれなかった私の実力不足でもあります。 お褒め頂きありがとうございます! (懐かしの鷽の森)

2019-04-17

拝見しました。 寂れた街を中心として、僕らの思い出からさようならを告げる場面を美しく切り取った作品とお見受けしました。 自転車のパートがさすがだなと思いました。「恋焦がれた未来」で自転車の籠が満ちているという表現は共感できますし、寂れた街の様子を一層引き立たせています。 最後も印象に残りやすいのですが、「さようなら」のパートが特に良いです。 >僕らが無邪気に過ごせた今日 過ご「せた」が素晴らしいと思います。 [寂れた、すたれた街では無邪気に過ごせなかった人達も多くいたのだろうし、それを目の当たりにしてきたのだろう。だけど僕らは無邪気に過ごせた。そのことに感謝しながら「さようなら」] という意味と捉えましたが、それを 過ごせた ひとつで見事に表していると感じました。 日傘の少女が以後明確に登場していないのが、せっかく登場したのに勿体ないような気はしました。また、 >心を込めて伝えよう は少々簡単に終わりすぎてしまったような気が致します。もっと読者の心に残る言葉があったのでは、という惜しさが最後に感じてしまったのは、勿体なかったのかなと感じました。 (さようなら 愛しい日々よ)

2019-04-17

せいろんさん、ありがとうございます! 口笛はですね、様々な意味を複合させています。 まず、作中には鷽と「ウソ」(という仮名の誰か)の二者が登場しています。そして口笛は、君との待ち合わせの思い出とかそんな所でしょう。 鷽の鳴き声からは、そんな思い出が蘇ると考えられます。口笛は主人公と君の合図のようなものであり、鷽の鳴き声でもあり、鷽との交信のようなものでもあり、とにかく様々な感情を詰めてみています。 嘘でも誠でも…。ここはウソ=君であり、君=嘘であるからこそ君=ウソなのだという現れです。君は嘘つきだったと。だけど、嘘でも誠でも…とある通り、今だからこそ思える君への感情が、森を歩きながら湧き上がっているのですね。 好きな作品と仰って頂きありがとうございます!テンション上がります。 (懐かしの鷽の森)

2019-04-16

拝見しました。 >海原をゆくイルカの親子にも似ていた。 ここが良いと感じました。父の死にうまくマッチした表現です。 この詩の最大の問題点は、伝えたいあらゆる感情が読者にほとんど伝えられていない点。 懐かしい、とかうれしい、とか楽しい、とか、そんな感情をどこまで独自の目線でリアルに、あるいは特徴的に書けるかが詩の良さのひとつだと思っています。そのまま書いただけでは残念ながら、読者にはほぼ伝わりません。 また、情景に軸がないようにも感じます。 例えば桜が出てきているので、その散り具合と父を絡ませるですとか、 八ヶ岳にやけに綺麗な桜が満開、ですとか、 空を軸にするならいつの間にか去っていったイルカ達の跡から、陽が差し込むでありますとか、 何か情景に軸がないと、せっかくの一つ一つの言葉がバラバラになってしまうと思いました。 (春の日差し)

2019-04-16

拝見しました。 かなり良い作品と思いますが、勿体なかったかな、とも思います。 >ギィーキュイーギィーキュイー 本作の非常に素晴らしいところ。効果音ひとつでその寂れ具合や、公園に染み渡る情景を思い起こさせます。 その光景がすっと入ってくる構成、そして1行あけが本作の場合は上手く機能していると感じます。 ブランコとは一言も言われていないが、ブランコ(だとすればそう)と分かる書き方になっています。それがまた素晴らしい。 凄く勿体ないと感じたのは、やはり主人公の心情があまり入ってないところ。それをブランコのパートと同じくらい書けていたら、本作は名作たりえた気がする。 やや短かったかな、とも思いました。もう少し展開があれば、もっと良くなったような気もします。 しかしながら、個人的には結構好きな作品でありました。 (遊具)

2019-04-16

拝見しました。 面白い作品でした。平凡な言葉しか使われていませんが、詩として完成されていると感じます。 >この不完全な体は これを1番最初に持ってきた辺りにセンスを感じました。主人公が不完全である、という情報を最初に持ってくる。それによって以下の詩が「不完全な主人公の体験」として見ることが出来ます。 「感動している」でなく、「感動なんかしないと思っていた」とする所も上手い。主人公の言葉にできない思いを綺麗に表しています。 インパクトが無さすぎるのは、悪くは無いのだが勿体ない所かと。かなり良い作品であるのに、一読しただけではその素晴らしさに気付きにくい。そして特徴が無いように見えてしまうため、さらっと読み飛ばしてしまいそうな気がしました。 ただ、読み込んだ後の後味の良さは作者の作品全般の素晴らしさであり、本作もその例に漏れません。良作です。 (空想と星空)

2019-04-16

あおきがはらさん、ご返信ありがとうございます。 何となく返信をしてみたくなったのは、本作が駄作ではないからです。 結構厳しい講評が続いておりますが、一つ一つの文には確かな文才を感じることも確かです。 >生き残った朝のかすかな空の色が >やさしく裸の眼球に薄い膜を張る >ミルクをレンジで温めたときの >ラムスデン現象みたいな、 この部分は純粋に上手いな、と感じました。素材が凄く良いと思います。ただややイメージし辛い部分もあるので、例えば >生き残った朝 >かすかな空の色が、ラムスデン現象のような >膜を張った 私の >裸の眼球に のように、構成を変えるなどすると良いのかもしれません(これはただの例文です)。 少し脱線致しますが、Twitterに上げられている詩も魅力を感じました。実力のある方とお見受け致しますので、是非とも次回作を楽しみにしております。 (猿の右手)

2019-04-15

哀愁亭さん、ありがとうございます。 僕 は普通を演じていますね。普通の少年のような僕に安心している僕は、普通の少年の様だと安心している部分が既に普通でないことの紛れもない証であると。その意味で確かに皮肉かなとも思いますし、リアリティを感じてくださって何よりでございます。 お楽しみ頂けたようで幸いです! (クレアおばさんゆさゆさ)

2019-04-13

天貫さん、コメントありがとうございます! 僕 の存在は読者に委ねている所もありますが、やはり「普通でない存在」であることで 僕 の謎めいた雰囲気をクローズアップ出来たのではないかと考えています。 サンタクロースの部分は、元々土っぽいという表現はなかったのです。付け足して良かったです。 最後の連ですが、私は最初の連の形や内容を最後に持ってくるのが結構好きでしばしばやってしまいます。効果的に働いているようで安心しました。 (クレアおばさんゆさゆさ)

2019-04-13

拝見しました。 若者言葉をベースに、青春の青々さを巧みに切り取っている。言葉選びが良い作品。また、定期的に挟まるカッコやカタカナ、小文字が、いい雰囲気を作っています。 気になった点がいくつか。 文の切れ目がなくダラダラと続きすぎていて、内容の整理がつき辛いかなと。 例えばですが、 > 触っちゃいけないとキモに銘じながらも >潰してはいけないので絶対に この「に」を外す >潰してはいけないので絶対 で止めると、文章が一旦途切れるので読みやすくなるかと。 > ゼィゼィ呼吸ができていたの昨日の感触 ここに「の」を入れたい場合、改行するか外した方が読みやすさが増すと感じました。 > ゼィゼィ呼吸ができていたの >昨日の感触 または、「の」を外す > ゼィゼィ呼吸ができていた昨日の感触 > なんだがイケてはないんだけど 誤字だとしたら勿体ないかなぁ、とは感じました。誤字でないなら、田舎っぽい表現としてはありだと思います。 やや気になる点がない訳ではないですが、全体的にはハイレベルに纏まっている作品に感じました。 (『=マジでキミはそんなふぅに=』)

2019-04-09

拝見しました。 比喩は中々独創的で、センスを感じます。 問題はその比喩が、乱雑にねじ込まれたように感じてしまうところ。 > お前は水が毒になるぐらい透明に泳いでた 比喩が一文に多くぶち込まれていて読みにくいかと。せめて空白などを空けるか、文を分けるとより良くなると考えました。 >お前は透明に泳いでた >水が毒になるくらい透き通っていた など。 最後の部分ですが、 > 最後にお前が俺のフードに入れた手紙はまだ届かない やりたいことは凄くよく分かるのですが、作者の脳内だけで終わってしまっている印象です。 まずは「お前 」の情報がほとんどなくて、悪くいうと「ふーん」で終わってしまう恐れがあります。 主人公の心情ももう少し欲しかったところ。 もうひとつ、恐れながら。確かにフードに手が届かないということは書かれてあります。しかしフードが何かの比喩として使われていない為、「フードに入れたのに何故届かないのか」という疑問が浮かんでしまう。この場合、まず「フード=主人公の心の受け皿」などの伏線を張り、それでもってその文をドカンと載せると、良い味が出ると思いました。 タイトルと本文が噛み合ってないかと。最初チラッと泳ぐ場面が出るだけで、後は2人の日常の描写。服装もパーカーで肝もフード。スイミングスクールともっと噛ませれば、更にいい作品になったかもしれません。 (スイミングスクール)

2019-04-09

拝見しました。 テーマがまず面白いところに目を付けられているな、と感じました。そしてやはり上手いな、と思うところが綺麗に光っています。 まず、 >1UPが煙のように浮かび >不意に消えていく さり気ない表現ながら、詩の淡白さに上手く合わせつつ叙情性を保っています。何処と無く切ない表現が見事。 >決して顔を合わすことのない僕たち マリオの無限の「煙のように浮かび消える」僕は、確かに決して顔を合わせることがありません。しかしここを後半に、ピシャリと持ってくることで切なさを一層引き立たせています。 要所要所でしっかり魅せているところは流石だな、と思いました。 一方、やや淡白を追求しすぎているのかな、とも感じました。無限の情景や、長い効果音を聞き続ける主人公の複雑な思いをもう少し深く、羽田さんのお言葉で読みたかった。 >1UPの文字が浮かび消えて >僕が増えていく が の重なりは決して悪いわけではないのですが、私としては、 >僕は増えていく の方がスムーズか、とも感じました。 テーマの着眼点がいいなぁと思いました。こんな視点を私も持ちたい。 (僕が増えていく)

2019-04-09

拝見しました。 世にも奇妙な物語のような変な世界が非常に魅力的です。まず素晴らしいところを取り上げますと、 >“真実” 説明が続いて物語に動きが生まれた後、余韻のようにどっしり広がるこの言葉。上手いです。 >鏡?「鏡がどうした?」 これはカギカッコの内と外の差を上手く活用した表現です。反射的に出た思い〔鏡?〕がまず先行する。そして言葉として整理された後カギカッコ内の言葉が出る。鏡と手に書かれた時の反射的な疑問を非常に巧みに表現出来ています。 夢と真実の境目、そのようなことをテーマにしていますが、説明が詩を引き立たせることなく説明で終わっているのは少々勿体なかったかな、とは思います。ただこれはこれで詩の淡々とした世界観を表現できていないとは言いきれないので、完全にダメとは言いきれないかも。 真実、と夢、をテーマにしているのなら、もう少しそれが夢であり、真実であり、みたいな所を読みたかったな、という思いもありました。 ただ、本作は独特で前衛性のある作品として、高い評価の出来る作品だと思いました。 (真実)

2019-04-09

拝見しました。 非凡さを感じます。特にいい点は3連目 >薬を飲めば青い眼で見られて >癒す為に傷つけば黒い息を吐かれる 薬→青いときて薬物に染まる寒々しさのようなものを感じさせ、 黒い息で深深と落ちていく構成が見事。躍動感や闇の深さをしっかり表現出来ています。 >そんな夜が僕は嫌い このリフレインは、あまり効果的に働いていない気がしました。リフレインがその言葉のインパクトを逆に殺してしまっている印象があります。 微妙に変化させるといいかもしれません。 >そんな夜も僕は嫌い >そんなこそ僕は嫌い など。 繋げられる なくなれる ではないでしょうか。恐らくですが。 3連目はいいのに、4連目はやや淡白かと。また文の構成ですが、 1行目の 僕は が効果的ではないです。またそんな夜、が常に最初にリフレインされているので、ここも持ってくる方がいいかなと。以下例文ですが、 >そんな夜。いつ溶けて無くなれるんだろうこの 僕は >その時は、いつか教えて欲しい >君と手を繋げられそうだから きっと さ行でリズムを出しつつ、情景に動きを含ませるとここは効果的かなと。 (溶ける夜)

2019-04-09

すいません、修正です。 詩文は画像の文字起こしだと書いた後再読して気付きました。大変失礼致しました。 詩文の所は無視して頂いて結構です。 (「頑張れ」という刄)

2019-04-08

拝見しました。 画像の出来が非常に良いです。これだけでひとつの芸術作品とも言えます。 詩の本文は画像を邪魔しておりません。陳腐でなく、主張しすぎない位置に収まっています。 まず、本作は詩をメインに据えたのか、画像をメインに据えたのかが気になりました。詩がメインなら単純に画像のインパクトが高すぎて、詩を殺してしまっています。画像がメインなら、詩に映像が欲しいなと思いました。画像が思いを表現した抽象的な作品なので、そこに動きのある詩を載せることが出来ていたら作品がよりよくなるのかなと。 詩のみを見ます。気になったところが一点。 >その頑張れという >嘘の刃物を突き刺した >頑なに、張り続けた痛みが >何度も言葉が抉った心が ここはもっと効果的に出来ると思います。 例えばですが、まず主語が長すぎて分かりにくいので、~痛みが までを分割します。 ~が を活用して、 >その 「頑張れ」という痛みが >嘘の刃物を突き刺したような痛みが >頑なに張り続けた痛みが などとするとまだいいのではないかな、と個人的には感じました。 (「頑張れ」という刄)

2019-04-08

拝見しました。 視点がとても良く、独創的だと感じました。最後の影たち の繰り返しが上手く生きている作品です。 一点気になったのは「雲の防壁」。~の、でも比喩は表せますが、防壁が雲のように柔らかい比喩なのか、防壁のように厚い雲なのか(前の文に 風が~とあったとしても)迷うところ。「防壁のような雲」または「防壁の雲」とすると意味がすっと入ってくると思いました。 (影)

2019-04-08

拝見しました。 >誰でもいい私淫乱だから ここがいいですね。誰でもいい→誰でもいいときて、淫乱とくるインパクトが絶大で「淫乱」ひとつで色々な主人公像を思わせてくれます。 >なにもできない ↓ >なにもしない とくる所も、誰でもいいと同じく「同じような言葉の繋がり」によるリズムを生み出しています。 >なんにも意味がない ここも見事です。そして >まだわからないことだとて 私としてはここが一番良いような気がします。「とて」は否定っぽい意味ですが、けど、などと違い柔らかい印象を与えてくれます。これをあえて持ってくるあたりのセンスには脱帽です。 (俺)

2019-04-08

拝見しました。 あれですね、詩じゃないですね。 Twitterの呟きですね。 そして、Twitterの宣伝ですが、はっきり申し上げますと論外です。 あくまで「作品」である以上、そこに個人的な宣伝をするなど言語道断としか言い様がありません。 せっかくこの場所にはコメントという便利な機能があるのに、勿体なく思います。 (なんで)

2019-04-08

拝見しました。 筆者の妄想を覗いている感覚です。ごった煮感があり、そこに芸術を見出すことも出来ます。 しかし、まずごった煮すぎて読者への心遣いが感じられない。あくまで文である詩において、読み解きやすさや想像しやすさには気を使わないといけません。 次に、ですます口調や命令形が中盤入っていますが、カギカッコを使わなかった理由が見当たりませんでした。余りに唐突すぎて読むのがキツかったです。 最後に、後半部分はかなり好みが分かれると思います。万人受けにしろとは全く言いませんが、上手い作品のテーマが性的なものである場合、おっぱいであればその形やそれに対する気持ち、思いの部分を重視するものが多いです。このリフレインは、私には不快でした。 総じて唐突にワードが始まりすぎて読みづらいです。妄想性を重視するなら、その思いの表現で勝負して頂きたかったなと。 (猿の右手)

2019-04-08

拝見しました。 やはりこの作者の斬新なアイデアと言いますか、切り口は素晴らしいと思います。 カナル型イヤホンが耳に入らない光景を詩として完成させてしまう、その飛躍っぷりが良い。 徐々にイヤホン=耳、話のようなものに変わっているので、そこがもうひとつの工夫として評価出来ます。 勿体ないのが、 >カナル型イヤホンが耳に入らない の一辺倒で通してしまっているところ。リフレインは使いすぎるとかなり鬱陶しく思ってしまいます。この場合はいっそのこと、ちょっとずつ言葉を変えて行った方が面白く思いました。例えば >カナル型イヤホンが全く耳に入らない ↓ >カナル型イヤホンがとにかく耳に入らない ↓ >カナル型イヤホンが鼻に入らない ↓ >カナル型イヤホンがへそに入らない など、繰り返すならではの面白さが欲しいなと思ったところであります。 (カナル型イヤホンが耳に入らない)

2019-04-08

拝見しました。 場面場面がしっかり書き込まれていて、想像しやすい作りになっています。 2連目がとても良いと思いました。睡眠がとぎれとぎれであることに付随して、秒針が響いてくる描写がリアルで素晴らしく思います。 私としては、主人公の感情がもっと全面に出てくるともっと切迫感が出てくるのではないかと考えました。 (隔絶)

2019-04-03

せいろんさん、ありがとうございます! 最近は「想像する余地」のある作品を目指していまして、本作もその一つです。とはいえ何も意味を持たずに言葉を選んでいるわけではないので、仰る通り深い意味のある作品です。 構成がしっかりしているとのお言葉、ありがたく頂戴致します。嬉しい限りです。 ゆらゆら幻想的、たしかにそうかもしれません。現実か非現実か、そんな境目をさまようゆらゆら感が本作にはありそうな気がしてきました。 ありがとうございました!次も頑張ります! (クレアおばさんゆさゆさ)

2019-03-31

入透さん、ありがとうございます。 僕としても、自動車の音は我ながら好みです。 「普通の少年」を演じる主人公の周りの「普通っぽい景色」の中で、その裏にある「普通じゃない何か」というテーマが鈍く光る、そんな詩を書いてみました。お褒めのお言葉ありがとうございます。 (クレアおばさんゆさゆさ)

2019-03-28

拝見しました。 一連目(起承)が丁寧で、読みやすいです。二連目で心を奪われます。素晴らしくまとめられた転です。 結である三連目も中々良いです。初読時には分かりませんでしたが、石が何処と無くドライフラワーと重なっているのもまた考えさせられます。 (花)

2019-03-23

拝見しました。 ふと、アンゴルモアを思い出しました。それほど破滅的で、退廃的な美しさが光る詩です。 魅入られる表現が多いです。特に >むらさき色の稜線 のくだりは絶品の一言。 (夜の庭)

2019-03-23

拝見しました。 短いながらも、魅力の詰まっている詩です。不穏な「忍んで」、「午後の紅茶が」のくだりの不思議さがクセになります。 想像を膨らます楽しみで溢れている作品でありますし、見るだけで何とも言えない満足感で満たされる詩であります。 (午後の紅茶)

2019-03-23

詩として描写が不足気味で、場面場面がイメージし辛いと私は感じました。難しい漢字をあえて使っており、冷涼な雰囲気作りには成功していると思います。 うたう、をなぜ唄うとしたのかが非常に疑問です。唄うはほぼ歌うと同じ意味で、ただ「小唄」など邦楽に対して使われる漢字。邦楽っぽい要素を付け加えたい理由が文脈的に見つからなかった為、別の意図があるのか、よく分からなかったです。(例えば「謳う」とあれば、意味は充分伝わりましたが)私の知識不足かも知れませんので、悪しからず。 (旧宝島)

2019-03-23

拝見しました。 渡辺さんの作品にしては珍しく、熱意といいますか、熱い気持ちを感じることの出来る詩だなと。地方の風景を綿密に捉え、地方を出ていくことの残酷さのようなものを丁寧に、スピーディに綴っています。渡辺さん自身の心の底からの思いを、卓越した技術によって表現されていると感じました。 (進学や就職)

2019-03-23

拝見しました。 個人的に好きな作風です。「水蒸気と遊ぶ」「一神教に悩む」といった特徴的でアイデア溢れる組み合わせが魅力的に思います。 締め方が引き込まれない(意図してかもしれませんが)点などが惜しい、と感じる所ではあります。が、一つ一つのパートで創造性を感じさせられる点、作品に流れる疾走感が素晴らしいと思います。 (遊ぼうよ)

2019-03-18

拝見しました。 本作が目を惹き付ける理由はやはり「しろくろ」の読み触りの良さと、それによって作品が締められミステリアスな印象を与えている点と思われます。 割と短い詩であるからこそ、語られない部分があるからこそ、自由に想像出来る愉悦に浸れます。 (しろくろ)

2019-03-18

拝見しました。 なんだか懐かしさを覚えます。題材がゲーム史上でトップクラスに弱い主人公を有する、スペランカーというのが良いと感じました。 (スペランカーとアイツ)

2019-03-18

右肩さん、コメントありがとうございます! 勿論リーマンの嘆き節も入っていますが、嘆き節なんてものではないジメジメした雰囲気を作中に捻じ入れたくて作りました。 力任せに繋がっていく、とのお言葉、その通りだなと。 熱気が、体温として伝わるとのお言葉、非常に嬉しく思いました。好意的な評をありがとうございます。がんばります。 (内ポケット)

2019-03-12

拝見しました。  まず筆者の文章力が光る内容だと感じました。場面場面が中々唐突で、一歩間違えれば読みにくい文章になってしまいがちな作品ながら、なぜだか頭に内容がするりと入り込み、「書かれていないこと」に思いを巡らせることができました。この詩はそういった所へ繊細な配慮が行き届いた作品だと感じます。  君がどのような人物なのか、そして私がどのような人物なのかが肝です。作中に漂う悲しい感情が、本作にただならぬ状況である気配を感じさせます。  君は病気で余命わずかなのではないだろうか、と想像しました。「真実」と「時間」の切迫具合が素晴らしく、ドキドキしながら最後まで楽しむことができる作品でした。 (故郷の中華街はいつも灰色)

2019-03-10

拝見しました。  面白い点として、「お慶び」を題材とした着眼点にあると思います。お慶びが一般的には定型文かつ堅苦しい表現ながら、 >むにゅむにゅと不定形 と「お慶び」を組み合わせることによって、響きの面白さと「不定形」の違和感に目を奪われます。 また、小便の表現から >何が慶ばしいというのか不思議 と返すこ気味良さにクスリと笑いがこみ上げつつ、 同文がセブンイレブンの描写へ続いています。 後半は詩人を題材に、主人公が考えにふけっています。 後半の内容から主人公の姿がくっきり映るようになっている構成が見事であり、 前半の本文へ惹きつける技術が素晴らしいです。 (新年のお慶び*)

2019-03-10

運営の皆様、3.0案お疲れ様です。 充実した内容で楽しみに感じております。 渡辺さんの >コメントや批評文での活動をユーザーにはしてもらいたい >ライト層の居場所も確保 また、ニコニコのコメントのようなレス入れを、 に関しまして、ポイント付与等の際に一言「~が良いと思った」などの簡単な文を添えるようにするのは如何でしょうか。 コメント付けのハードルを下げる効果もある気がします。 ただ、ライト層へのハードルはより上がる気もする(折角のポイント制の良点が薄れる)ので、3.0案を拝読しての思いつきです。 野外からの提案で申し訳ないです。 (【必読】B-REVIEW3.0企画書の公開)

2019-02-19

かるべさん、コメントありがとうございます。 そう仰られると、確かに以前と比べて作風がかわったかもしれません。私には詩の引き出しどころかボキャブラリーさえ貧困ですので、いつも苦心してアイデアを出しております。 悲しい物語に少し飽きてきたので、テイストを変えてはみています。 書き終えて思いまするに、かるべさんのご指摘通り「やさしい」内容の作品は、負の要素が主体の詩に比べて数段難しい、と個人的に感じました。 火の想像力が足りない、ご指摘の通りです。指摘されるであろう箇所を整えて形にしたつもりが、中々良い作品というのは難しいものだ、と思います。し、それが次の作品への情熱ともなっております。 本作は根本的に、長さと言いますか、内容の付け足しが必要だったのかもしれませんね。精進致します。 (有想枕)

2019-02-08

今野よーよーさん、返信感謝致します。 私の見識が甘かったことをお詫び申し上げます。 ラップが、詩の世界の隣に位置するというご意見は私にない考え方でした。理解を深める意味で面白く感じました。 (半月の夜)

2019-02-08

 拝見しました。どんどん陰惨になっていく主人公の状況に反して、強がりでなく「恵まれている」とする点が素晴らしいです。なにが素晴らしいかと申しますと、「恵まれている」が強がりでなく、皮肉でなく、本心からであると読者が認識させられる点です。ある種あっけらかんとした主人公の姿は、詩というジャンルでは珍しい「強い主人公」を見た気がしました。 (環境)

2019-02-04

 拝見しました。希望のベランダが主人公の思い出であり、いつまでも自分を奮い立たせてくれる存在なのだ、という明るさが素敵です。本作の「希望」は程よく明るく、そしてなにより「クサくない」。これがなかなか難しいように思いますし、優れた点だと考えました。  と思いましたが、別の解釈もあり得そうなのかなとも。ベランダで首を吊るというのはどうでしょう。これでもほぼ意味が通りますし、むしろ最後の明るさが狂気じみて見えます。  二面性のある詩ですね。良作だと思います。 (希望のベランダ)

2019-02-04

 拝見しました。面白い試みだと感じました。ひょっとしたら、有名な歌の歌詞を引用しつつ独自の詩に仕上げることはわりとあるのかも知れませんが、それを(恐らくは)筆者様自らが思い付き、挑戦しようという気概が素晴らしく思います。また、内容もなかなかセンチメンタルでかわいく思えてしまう点も、いい意味で原作との差別化がはかられていると感じました。 (糸)

2019-02-04

 拝見しました。なるほど面白い。平仮名を二人の形「みたいに」とすることで、イメージがしやすく、そのアイデアが魅力的です。全編ひらがなで書かれてあるのも良いと思いました。 (いみたいに)

2019-02-04

~しなくてもいい、という言葉が優しく、惹かれました。 (罪)

2019-02-04

 拝見しました。良いですね。頂きますをもっと大切に、という意見なら聞いたことがありますが、頂きますに懐疑的な目線からスタートする内容が斬新に感じました。 (シュガー・ブルース)

2019-02-04

 拝見しまし…  いや最後まで尻の話じゃねーーか!  すごく好きな詩です。終始馬鹿馬鹿しいですが、本作の素晴らしいところは「タイトル」。平凡かつ真面目そうなタイトルを見せつけておいて、居直って切り付けてくるかのごとき内容のはっちゃけっぷりに脱帽です。こんな詩を書きたい。 (文章講座 講師ゆかり)

2019-02-04

 拝見しました。なるほど、「誰かの声」とは操作主のことか、と発覚した瞬間本作が突然色めきだし、非常に魅力的な詩になります。「発見」と「喜び」を味わえる詩です。 (誰かの声)

2019-02-04

 拝見しました。うーむ、私も韻を踏んだ詩に挑戦したことはありますが、気づいたことは「韻を踏む」という作品自体が古典的で、食傷気味なのかなあということです。  未熟ながら申し上げますと、本作は技巧をふんだんに用いた作品ではありますが、それに縛られすぎていて中身が二の次になっている印象です。作品が映えるか、でなく技巧がどうか、の推敲だったのだろう、と読者側が感じ取れてしまう点が非常に惜しいと存じます。  転じて、内容です。病気の主人公、生と死が切迫した状況で、「上」を「向けるなら」と寂しく終わります。この寂しい感情が余韻となり響いてくる詩です。 (半月の夜)

2019-02-04

 一枚の絵が吐き出される、という締めが魅力的に感じました。 (春の唄)

2019-02-04

 拝見しました。不思議な作風です。自己否定に飲まれていながらも、詩にその毒々しさはあまりありません。むしろ頭がとれ、街のひとたちに縫い合わせてもらった。ごわごわする、という特異な世界観が癖になります。 (膜)

2019-02-04

 拝見しました。  インパクトある題名で、「十年前の秘め事」が作中でのテーマであるとともに大きな謎となっております。  まず、十年前の秘め事が映像であることが分かります。それも内容は情事であるらしい。また、その映像に主人公は写っておりません。  秘め事を、主人公と女はビールを飲みながら見ています。主人公は、その映像に自己を重ね合わせます。  作中に漂う退廃的な雰囲気は、主人公の「あきらめ」から来ております。人生のなにかのタイミングで「あきらめた」主人公は、まるで「巻き戻し」のように同じような日々を過ごしてしまっていて抜け出せない。「今日とてそれは過去と一緒」にもそれが表れている気がします。  面白く感じたのは2連目冒頭です。いままで「男」表記だったのが突然の「私」、そして何らかの意図があるであろう 」 の部分。このパートだけ、男の本音のようなものが書かれてある気がします。  あきらめた、そして人生に冷めているかのような主人公ですが、女の「火のついたタバコを渡す」仕草のさりげない献身性で、主人公はなんとか生きているのではないだろうか。そんなことも想像させられました。 (十年前の秘め事をテレビに繋ぎ見ているカップル)

2019-02-04

遅くなりましたが拝見しました。 雲量5、は何かの元ネタ(恐らく科学)がありそうですが、無学故存じませんでした。冒頭のカギカッコのインパクトがとても良いです。 病室で「あざやかな生活」を羨む主人公の悲しさがひしひしと伝わってきます。死んだ目で「鑑賞」この鑑賞、が絶妙ですね。好きな詩です。 (シェルター)

2019-02-04

 左部さん、ありがとうございます。その通りですね。捨てる、捨てる、と繰り返していた割には、なぜ捨てるのか、そこの掘り込み具合が足りなかったと今分かりました。勉強になります。 (有想枕)

2019-02-03

 拝見しました。  生死をテーマにした詩とお見受けしました。以下考察です。  僕の行動を順に追っていくと、 1.雪と「一緒に溶け」る 2.「最後の一頭になった鹿を連れ」る 3.「最後の一匹になったイトウの後を」行く 4.「溶けて」「空になる」 5.「産まれる前に通る深淵で/一つのミームになる」 6.一粒の砂になって空に放たれる」 7.「空で凍って雪になったら/始まりの湖に帰っていける」(ここは明らかに「行動」ではない) となります。 ※すべて過去形ではないので、予想や先の展開を想像しているだけかもしれない。  まず主人公は、溶けたい、という願望があり、作中で何度もそれが表現されています。「一緒に」から、僕≠雪であることが分かります。  「空より暖かい水底」から、水底のほうが空より暖かいこと(空の温度はかなり冷たい模様)、「水底に広がる砂の空」から、空=砂の空、ひいては湖の底の広がる砂のことであることが示されています。  3ですが、イトウの後を行ってはいますが、イトウに導かれているわけでなく氷晶に導かれています。つまり湖の底に、(恐らく、雪が固まってできた、水底に向かって落ちていく)氷晶に導かれ進んでいて、その先に偶然、最後の一匹となったイトウが泳いでいる、という状況だと考えられます。  銀盆の月は二つの情景を組み合わせたものと解釈しました。一つは銀盆→シルバートレイ(のように輝く満月)、もう一つは盆の月(秋の満月)、つまり季節は秋と考えられます。その光が滲みつつ、水底まで光の道を作っている描写を表しています。  本作は(入水)自殺の描写と考えることができます。4から、自身を溶かして空(=砂の空の一部=砂粒)になる点。5から、ミーム=砂粒とされていて、さらに自身をその原始的なものに溶かし変えてしまおうという、自分への破滅的欲求。6は輪廻転生の観点から、自身の魂は死んだあと新たな生き物の命となり、繰り返されてくという思想を表しているのではないでしょうか。鹿は、愛する人との心中と考えることができます。また、そもそも湖自体が、生と死を繋げる特殊な場所ではないでしょうか。  別解釈として、出産と考えることもできます。湖へ自身を「溶かす」ことを性行為と解釈すれば、湖は母親の子宮と考えることもできます。そうなれば、自身を「ミーム」=自分の子供への育児と解釈することも可能です。  美しい描写に隠された細かく練りこまれた内容、とても楽しく読むことのできる作品です。月のパートが特にお気に入りです。 (始まりの湖)

2019-02-03

 拝見しました。フムフム    な、なんだこれは・・  表記のアルファベットを覗くことで暗号的なものが現れるのかなあ、黙字のアルファベットになにか詩を読み解く秘密があるのかなあ、などと、紙につらつらと書いては思考を巡らせていると、自分は漫画の探偵役かよ、と思わずツッコミを入れてしまいました。  非常に前衛的なアイデアであり、そういった作品にはパワーがある。本作も作者の溢れるアイデアをフルに生かした、エネルギッシュな作品として好感を持ちました。 (a mute)

2019-01-29

 拝見しました。置き去りにされてどうしようもない主人公、そして置き去りにした男、それをパンケーキの食事シーンの思い出にだぶらせる発想力に驚きました。「、、、。」がさらに行く場所のない感情を表している気がします。 (君が残したパンケーキ)

2019-01-29

 拝見しました。「僕はどう足掻いたって僕だから」が心にきますね。一見自身で解決できているようで、どうしても振り切れない未練がある。しかし口で、解決したと、振り切れたと表現しないと自分がどんどん落ちていく。そんな、いい意味での「強がり」を、作中の主人公から感じ取れました。 (たられば)

2019-01-29

 拝見しました。ロックな感じがします。黒髪さんの作品としては、「俺」をはじめとしてこのようなパワーのある詩体は珍しく感じました。しかし「当然ではなく受け取る」に、主人公の弱気な部分が垣間見えている点が巧みです。 (場の俺)

2019-01-29

 拝見しました。少し淡白な作風が、内容的には惜しい気がします。なぜ主人公は、普通の曲を聴くのでなくわざわざ「名も無き歌」を聴くのか、なぜ主人公は希望も勇気も果てているのか、など、主人公の心理が気になるところ。  転じて。裏腹、に最初引っ掛かりましたが、なるほど名も無き歌が希望や勇気に溢れているから、主人公としては裏腹、だと。なぜか好きな楽曲を聞きたくなる作品です。 (名も無き歌)

2019-01-29

 拝見しました。劇場のワンシーンを切り取ったような詩に感じました。♭や♯から、オペラかな、などと思いつつ、そちらの方面にはほぼ造詣がないことがもどかしくもあります。  しかし、後半のシーンはうだつのあがらない少女が、自殺してしまい幕を閉じる、といった風にも捉えることができます。そうなると本作が全く色の違う作品に見えてくることも面白いです。 (赤いドレスの少女だった君へ)

2019-01-29

 拝見しました。  いいのではないでしょうか。鉛筆を齧る子供、というモチーフでこうまで不思議な感情をわき起こさせるストーリーが好きです。「ふわふわ」がいいですね。「かじったえんぴつがあることがいけなかった」に、はっとさせられます。 (供物かじり)

2019-01-29

 拝見しました。  主人公は、自分にとって「永遠」である「恋人」に「とっても」「酷いこと」を「したい」という、パンチのある内容から詩が始まります。  主人公が語る「酷いこと」は作中では8つ挙げられており、 1.永遠性を奪って堕落 2.薬指を縛りあって、鬱血の痛みを愛と呼ぶ 3.裏切る 4.君の身を一人だけじゃなくて、二人三人に増やす 5.多重人格にする 6.非永遠に主人公と一緒にいる呪いをかける 7.君の霊魂に永遠に主人公と一緒にいる呪いをかける 8.何度生まれ変わっても、主人公と一緒にいる呪いをかける (ただし、6.だけは「とっても酷いこと」ではない模様)  まず注目すべき点は、これらがすべて「~たい」「~したい」とされている点。つまりすべてが実際に行動したわけではなく、ただの願望であるという点です。  また、主人公の上記の願望にも、前後半で大きな変化があります。2~5まではありていに言えば「狂気」を思わせますが、1と6~8は「恋人」を真に「永遠」という存在にしたいという願望へと変わっていきます。  また、1では「永遠を奪う」→「堕落」という図式が主人公の頭の中にあるようですが、彼は後半は「永遠」についてさらに深く掘り下げて考えています。それは「肉体→非永遠」「霊魂→永遠」というもの。だから主人公は後半「霊魂に」「呪い」をかけたのだ、と考えることができます。  そして、後半の主人公は明確に、恋人と永遠に一緒にいたい、というような願望を抱いていることがわかります。  そうなると問題は前半部分です。前半部の「異常」な願望(後半が異常ではない、というわけではございませんが。)をどう解釈するか。  (私は、この「恋人」は主人公にとって遠い存在(アイドル、であったり、出勤時にいつもすれ違う他人、であったり)で、一目惚れのような状況で自分の狂気じみた愛を止められない、一人の男性。と解釈しました。)  読み解けば読み解くほどに面白い詩に出会えるのは貴重と感じました。個人的には、他の方の感想も見てみたい気もします。   (永遠の恋人である君に酷いことをしたい ※)

2019-01-29

 どことなく若々しい主人公の失恋の描写と読みました。愛についてつらつらと考え、それはこの先も堂々巡りのように続くようです。後半は大人になった主人公が、愛とどう生きるか、といったようなことを考えているようで、成長といいますか、成熟を感じることができました。 (つながれ)

2019-01-29

鈴木歯車さん、コメントありがとうございます。 プルトニウムのインパクトは個人的にもお気に入りなところです。4連目はまさしく性的なイメージですね。 そもそも僕が詩に興味を持ったのもスピッツの歌詞からなので、影響は多分にあると思っています。恐らくそういう方はそこそこいらっしゃるように思っていますが、かといって皆が皆同じような作品になるのでなくそれぞれ個性があるのも面白いところだと感じています。 (消化器の裏)

2019-01-21

拝見しました。また、サイト整備お疲れ様です。 文字化け、ハックという点で花緒さんの「泣けたい」を思い起こしましたが、あちらと比較して文字化けやプログラム的な部分に詩の要素を膨らませている点での違いを楽しめました。(どちらが優れている、と言った意味でなく、作風や方向の違いを純粋に楽しみました。) まさしくプログラマーの詩であり、面白いですが、かわいいはコチラ、のインパクトが素晴らしいですね。 ('\' OR 1 = 1; -- ';/*悪意のあるソフトウェアによる攻撃を検知しました*/)

2019-01-20

かなぶきさん、ありがとうございます。そう言われればかなり飛んでるな、と感じますね 笑 実は最終連は末行だけでなく、全てが第一連目に対応しています。さすがなど、とんでもございません。がお褒めの言葉を頂くとニヤニヤしてしまう、そんな私です。コメントありがとうございました、がんばります。 (消化器の裏)

2019-01-18

拝見しました。 何となく自分語りのようなコメになってしまいますが、自分なりの解釈と考察です。 スライムは本来ベタベタしていてくっつくものですが、貴作のスライムは体にはくっつきはしません。 スライムは必然性がなく、責めず、記憶はありません。 寂しさによって、自分からスライムを出せるようになった主人公は、それに寄り添うようになっていきます。が、責められず、記憶もなく、ただの物質でしかない(ような)スライムに依存していく様が、主人公の内面の膨大な寂しさを思わせ、またそれがスライムに触れる毎に膨張していく様が表現されています。 必然性の解釈に悩みましたが、私は、生きる意思、生命を維持させようとする意思のようなものと読み取りました。 さて、ここからは本当に飛躍した話になりますが、私にとってスライム、と言えばドラゴンクエストの最序盤の魔物を思い出します。昔読んだドラクエ6の漫画、作中のラスボスは、無限に広がる「無」の恐怖に耐えきれず、スライムという1匹の魔物を生み出しました。地獄の苦しみから逃れる為生み出した、1匹のスライム、という点で相似のような感覚が致しました。 話を戻しますが、締め「くっつきはしない」です。推敲前では「粘つきはしない」で締められていましたが、あえてくっつかないようにしたということは何かしら意味があるということでありましょう。例えば失恋を主人公がしたとすると、ずっと近くにいた(くっついていた)恋人がいなくなった穴を代替品(スライム)で埋めようとしているが、どうしても埋まらない、満足出来ないさまをくっつきはしない、と表現しているのだと読み解きました。 (やわらかいおり ※)

2019-01-15

つきみさん、ありがとうございます。 抽象的な作品を好みますので、今作もその色がかなり出たかなとは思っています。エネルギーですか、確かに作中にはエネルギーがありますが、外部のエネルギーでしょうか。主人公はその外部のエネルギーに焼き尽くされたいと願う弱い生き物なのですね。コメントありがとうございました。 (消化器の裏)

2019-01-15

拝見しました。 戦争をテーマに、ある意味子供のような目線、純真な目で見た戦中に生きる父の姿を、生々しく捉えることに成功していると感じます。 何故戦争をするのか。この答えは一般的には、互いの(国の)利権の為、また宗教のすれ違い及び考え、意見のすれ違いにより起こるもの、概ねこの二点に分けられるように思います。しかし国家という視点から見た戦争がそうであっても、現場の兵士の主張はまた違うものです。 作中の父は、それを家族の為、と答えました。成程家族を守る為に、また家族を養う為に、戦地に赴く。それは一つの理由としてあると理解できますが、ある意味純真な目で見た主人公の思いは、家族(つまり自身も含める)を守る為に、人殺しをする父親の背中。それが狂気に映ったとしても、不思議では無いのかもしれません。 しかし最終的には、父殺しをした主人公こそ紛れもなく狂人であり、気分はもう、最後の戦争、と、戦中に身を置いていく(それがリアルな戦争でなかったとしても、戦争という概念へ自身を投じていく)という強烈な皮肉となっています。 (気分はもう、最後の戦争 )

2019-01-11

オオサカダニケさん、コメントありがとうございます。 各文章が無駄にならないよう、色々チャレンジしてみました。悲しい感情ですね、主人公は人間を辞めたいというほど悲しい感情に陥っていますが、結局辞めたいだけで扉の向こうに一歩進みます。その意味では、悲しいだけでない主人公像もあるようにも思います。コメントありがとうございました、励みになります。 (消化器の裏)

2019-01-11

帆場さん、ありがとうございます。 プルトニウムという人工の物質によって、ただ死にたいだけでなく人間を辞めたい、とする主人公をテーマにしてみました。気になった詩とのお言葉、嬉しく思います。コメントくださりありがとうございました。 (消化器の裏)

2019-01-11

拝見しました。 前編話口調という珍しい構成でありますが、面白いのはそこに詩としての深さが隠されている点です。主人公と話している相手は「何か」を行っている。それは「楽」なものであると。 しかし、相手はさも苦しそうに、大変そうにそれを表現する。それを、あからさまな煽りで詩として表現されている。この語りはまず間違いなく、実際相手に言ったものでは無いでしょう。 そのある意味「リアリティのなさ」が良い味を出しているように思われます。 (ただ楽なんだよな)

2019-01-06

拝見しました。 うーむ、私には難しすぎて内容を汲み取ることが出来ませんでした、実力不足です。 えらく客観的に「私」を捉えてあるのが面白く思いました。「きっと、私は触れたと感じる」の箇所ですね。 最初から最後まで、私の考えや行動ですら説明っぽい調子ですが、それが本作の良い雰囲気作りに一役買っている気がします。 (崩れるように溶けてゆくから、後のことはわからない)

2019-01-01

拝見しました。 シンプルに素敵です。発想、構築ともにとても良い。逆にこれ以上ゴテゴテ文を付け足してしまうと、本作の独特の素敵さが無くなってしまいそうです。その意味でも計算された詩と感じます。 (打電)

2019-01-01

拝見しました。 前回AIの風刺的な作品をお見受けしましたが、引き続いて、といった印象です。 そもそも介護用のロボットが出来ている時点で中々のものですが、人を助けていたロボットが人を殺戮するマシーンに改造されていく様がなんとも言えない気持ちになります。 (失業したロボット)

2019-01-01

ステレオさん、返信遅くなり申し訳ございません。 ありがとうございます。コンセプトがコントロールされた、と受け取って頂きありがとうございます。分かりやすい詩を目指して書きました。 (踏切)

2019-01-01

黒髪さん、ありがとうございます。 センスがいいのか自分ではあまり自信がないですが、場面場面はかなりのチャレンジ精神をもって書きました。特別、といって頂き嬉しいです。お褒め頂きありがとうございます。 (踏切)

2018-12-16

帆場蔵人さん、コメント拝見しました。 味のある作品とお褒め頂き、ありがとうございます。 現実と理想、その狭間で揺れている間にも現実は高速で過ぎ去ってゆくのですよね。そしてその音はなかなか耳に入らない。だから妄想や理想から抜け出せない。そんな作品を書いてみました。 (踏切)

2018-12-16

つきみさん、コメント拝見しました。 踏切という言葉にも色々仕込まれていますが、そこを突いてくださりありがとうございます。境界、とは現実と妄想の境界だと仮定すると、まさしくその通りですね。コメントありがとうございました。 (踏切)

2018-12-14

沙一さん、ありがとうございます。 現実が過ぎ行く光景をただただ見つめる主人公の、空虚さを書いた作品になります。 音へ着目して頂きありがとうございます。そうですね、現実が近づく(カンカン~)とその音から耳を遠ざけ、綺麗なものにばかり救いを求める図ですね。的確に捉えられて頂きありがとうございます。 (踏切)

2018-12-14

拝見しました。 生き苦しく、もがき、そしてその全てを自分で背負い込んでしまう主人公の図は痛々しく、読者の心に迫ってきます。圧迫感を与える上で成功している作品だと感じました。 (Soap bubble miss space.(過去作改題作))

2018-12-12

拝見しました。 死への願望をチラつかせながら詩が進行していき、結果を語らずともなんとも切ない気持ちにさせてくれます。 「何も、言わなかった」「向こうで」といった、繰り返し使われる用語の差し込み具合が丁度よく、面白く読むことが出来ました。 (詩 第二十)

2018-12-12

拝見しました。 正風亭、というものが最初読者には未知数だったのですが、読み進めて行くうちに、その輪郭どころか、主人公の目を通して見える世界がくっきり見えるレベルにまで落とし込んでいます。文量はかなりのものでありながら、すんなり読み進めてしまえるのも不思議であり、筆者の技術のたまものであるのだと思いました。 (正風亭)

2018-12-12

拝見しました。 午前五時の呼吸困難、がとんどん色味を帯びてきて、後半で筆者にビリビリと問いかけるスタイルが斬新で面白いです。 引きこもりっぽい感じかなぁ、と思いつつ。自分の今を変えようとする力が働いているようにも見えますね。 愛があれば、息を吸えるのだろうか。呼吸困難から解消されるのだろうか。そんな苦しみを問われているようです。 ニンテンドー64懐かしいですね。実機は持ってませんでしたが、マリオ64をひたすらやっていた記憶があります。 最新機器でなくわざわざ64な所にも、何かありそうな気がしますね。 (こきゅう)

2018-12-12

拝見しました。 自分は鬱にはなったことはありませんが、パニック発作になったことがありました。「息ができる」というのはまさしくその通りで、その原因から解消されることでスっと息が出来るような凄く楽な感覚になります。逆に言うと、原因が解決できない状態では生きた心地がしないと言いますか、殺してくれと叫ぶゾンビのような感覚に陥ります。 ダンシング、カラオケ大会も中々言い得て妙な感じですね。 彼女の深刻な鬱状態を上手く表現出来ています。愛想の良い仮面、も好きな表現ですね。 (平成最後の冬)

2018-12-12

大賞候補への選出、ありがとうございます。本作はあまり高評価を得られなかったと認識しておりましたので、恐縮と言いますか、嬉し恥ずかしと言いますか、そんな感じです。 (十一月分フル選評)

2018-12-09

拝見しました。 花緒さんの作風に似ている、と感じつつ、実に楽しく読ませて頂きました。 俳句の世界などでは、AIと職人のどちらが優れた作品か、というのをテレビ等でやっていますね。言わばそれの詩バージョンですが、こういう日がくるのも決して遠くはないように思います。 まぁ、自分の目指す詩をAIが完璧に出来たなら、私でも詩書きをやめるだろうなぁ、と思いますね。 唯一の救いとしては、俳句や短歌は短くて形がかっちりしているからこそ、AIでもなんとか再現出来たのであって、あまりにフリーダムすぎる詩では中々厳しいと思うのと、詩というジャンルがマイノリティすぎて、技術者がそもそも視野に入れてない気がする点ですね。憶測ですが。 それはともかく、AIへのアンチテーゼとして、好感を持ちました。 (仮想詩人)

2018-12-09

拝見しました。 いい作品です。最古の詩人。それは何十億年前から存在していると。そもそもその時代に人間などいるはずもありませんが(一部の学説を除く)本作では詩人の推敲を生物の歴史(のようなところ)まで飛躍させ、そこに類まれなる敬意を示しています。これがまず面白い。更に面白いのは、最後「灰色の雲の軍勢」で締められる点です。この言葉をぽん、と出されても何も心は動きませんが、本作の最後に持ってくると途端におどろおどろしくなります。何か、恐ろしい感覚です。この点もまた素晴らしい。楽しく読ませて頂きました。 (最古の詩人に捧ぐ)

2018-12-09

拝見しました。 数字もそうですし、技術やアイデアが詰め込まれた作品です。 特に「虹の線形代数」は面白い。線形代数は普通直線(ベクトルなど)に使われるとうろ覚えしていますが、直線をいくつも繋げることによって円形にも使えます。円だろうと線だろうと、元は一つの点の集合体であり、ひいては我々も、虹も、原子という点の集合体であるということを想起させます。 古語も相まって、中世ヨーロッパのような独特の雰囲気がいい味を出しています。 空白、改行が多い作品は批判されがちですが、本作はむしろこの適度に多い改行が作品のビジュアル面での良さをうまい具合に引き出せています。 (秘法(第一巻))

2018-12-09

拝見しました。 短いながらも、心の揺れ動き、さまよう言葉などを丁寧に捉えてある作品とお見受けしました。良作だと思います。 (合格発表)

2018-12-09

拝見しました。 副作用、で苦しむ主人公の詩ですが、この副作用に隠されたものがあるように思います。つまり薬系の副作用ではなく、失恋、恋の副作用が起こっているのではないかと。そう思って再読すると、詩の世界が開けたような面白い感触が味わえます。それは私が大好きな感覚です。(解釈が間違っていたら申し訳ありません。) 転じて、なぜタイトルが無題なのか、が気になるところです。ただの空っぽを表すのなら、空白、無、など、ちょっと捻って、空き瓶、とか、そっち系にすればいいですし、そもそも無題、は相当思いの込められたパワーのある言葉ですので、個人的には安易に無題、とするべきではなかったのではないかと。何故なら、タイトルとして付ける言葉も見つからないくらい内容が複雑怪奇な作品や、余りにも無情すぎて、また何らかの要因で(作者的な要因含めて)タイトルすら付けたくない作品、という解釈にならざるをえないからです。つまり無題という言葉が余りに強すぎて、内容は割とありふれたテーマであるだけにギャップが凄まじいことになっております。少し勿体ない気がします。 (無題)

2018-12-09

 拝見しました。  テーマは結構好きで、さらりと読める感触が心地よいです。  狙っているのかも知れませんが、やや言葉選びが安直で、安っぽく見えてしまっている点が惜しいところかと。 (残酷なヒーロー)

2018-12-08

拝見しました。 なんだろう、言葉にしづらいですが、この詩良いと思います。詩情がある、と言いますか、ぐっと引き寄せられるものがあります。 (狭さより)

2018-12-07

拝見しました。 注目したのは「初めて髭を剃った」部分です。なぜ、そんな朝を思い出したのか。初めて髭を剃るということは一体どういうことなのか。 それは、子供から一歩抜け出すような、そんな行為を表しているのだろうと考えました。思えば髭というものは、子供の頃は大人の象徴でした。それを剃る、ということは髭が徐々に生えだした初々しさを思い出しているということであり、本作の方向性をくっきり表している一文だとも考えました。 「小さいくせに大人びたやつ」の社会批判を風刺しています。大人びたやつ、つまり髭を生やしたやつ。形の大人と中身の大人。そんなテーマが一貫している作品に感じました。 (講義室)

2018-12-06

拝見しました。 私はどのような魂を、と詩人は結構考えそうですが、近所のおばさんはどうだろう。恐らく、そんなことはどうでもいいことかもしれません。 生きる意味、だとか、存在理由、だとか、そのようなものを題材にした詩はありふれていますが、それは逆に言うと、詩人はみなそういったことを考え続けていることの現れだとも思います。そしてそれがマイノリティであることも。 近所のおばさん、の一文から、そのような事を考えさせられました。 このように真っ直ぐに書かれた詩は以外に出会いにくく、かつ読みやすかったです。 (故郷)

2018-12-06

拝見しました。 良いですね。戦争の詩、と読みましたが、安易かもしれません。 さらりと素敵な事を言ってのけるのがいかす詩ですね。 戦争の詩、と読まないならば、最初のモラトリアム、が別の味を出してきます。伴って主人公の孤独なイメージも、荒涼とした世界の表現も、全くイメージが変わってきます。そこもまた中々面白いです。別件で、よく花の名前が登場しますが、花が好きな方なのだろうか、と想像しつつ、自分は花の事について全然知らないので読み解くのにググッたりしました 笑 (瓦礫の淵)

2018-12-06

との変更案、なるほど、と感嘆致しました。かなり練り込んだつもりではありましたが、確かにそう言われますとそうですね。まだまだ自身の技術の甘さもありますが、お褒めの言葉も頂き感無量です。 (コメント途切れてしまいました。申し訳ないです。) (体温)

2018-12-06

つきみさん、ありがとうございます。コメント返信遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。 丁寧に読み解いて頂き、私としては言葉もありません。本当にありがとうございます。 しか、をだけ、 (体温)

2018-12-06

 拝見しました。非常に面白いことをされている。これは文句なく良作でしょう。  括弧の存在意義どころか、主役たれないのだろうか、とする自己主張っぷりがなかなかに美味でありました。 (世界の中心で(   )を叫ぶ)

2018-11-23

みうらさん、コメントありがとうございます。  そうですね、本作は個人へ宛てた手紙のような作品ですね。  本作は(我ながら、でもありますが)おっしゃる通り、非常に困難なテーマに挑戦しています。ひょっとすると、本作が良作か否か、そんなことすらどうでもいいくらいの非常に困難なテーマでしょう。  他方で、個人への手紙のようなものをなぜこの場所にあげたのか。これは非常に難しいテーマではありますが、端的に述べると「載せたかったから」となりますね。また、書かなければならない心情、お察し頂き感謝いたします。 (紅葉を眺めながら)

2018-11-23

拝見しました。 自殺の表現として、自殺を隠喩としたり、何故自殺に至ったか、を克明に、または詩的に書くパターンはそこそこありますが、自殺そのものを書いたパターンはあまり見かけないように思いますし、新鮮に感じました。 自殺は未遂すらした事がありませんので、どのような心境なのか本作により何となく分かった気もします。 ただ少しワガママを言わせて頂きますと、自殺に至った経緯や心理状態、また死んでいく上での、本作で言うなら後悔、痛恨の思いなどをエグく書き込めたなら、もっと読者の心に迫るものがあったのではなかろうかと思う所ではあります。が、いやしかし良作の部類に入ると思いました。 (井戸の底から(私の魂より))

2018-11-23

拝見しました。 僕としては、普通に面白かったです。これが、詩か、と言われると、万人はそうは言わないだろうな、とは思いつつですが、単純に読み物としての面白さがありました。そんで普通にムラっときました。 (ビーレビの昼ドラ)

2018-11-22

すみません、見逃しておりました。優良への推薦ありがとうございます。励みとなります。 (【フル】かるべまさひろの選評<2018年10月分>)

2018-11-22

拝見しました。 絞首台、の後であれば、話など出来ようはずがない。そんな非現実性から、むしろ男の物悲しさと言いますか、非常な世の中で生き抜いた背中の偉大さ、のようなものがみえた気がします。吸引力のある作品だと感じました。 (絞首台)

2018-11-21

拝見しました。 物凄くパワーのある詩です。詩情、というものはこういうことなのかもしれない、と何となく感じつつ。 バラバラになった彼女の浴槽に、精液を垂らすと、彼女が蘇る。まるで白昼夢のような内容ですが、蘇った彼女の言葉がカタカナであることに、若干の恐ろしさも感じました。 (ムーンチャイルド)

2018-11-21

拝見しました。 これは面白い。主人公の、やけに現実的で、中途半端に汚れたオトナの姿がくっきりと見えるような作品です。 ほとんど改行がないにも関わらず、すんなりと読め、世界に入り込んでしまえるのは実力あってのものでしょう。 エロ動画のくだりが2度出てきますが、それぞれの意味が大きく違うように思います。一度目は、場面が朝、出勤前で心が焦燥している、中で見るエロ動画。落ち着いていられない、と。二度目は、帰ってきたあと、流しっぱなしのエロ動画。家に帰っても忙しい(恐らく一人暮らしの)主人公は、AVでも見ないと気が紛れない、と。二度目の場面では、過去のキラキラした、いわゆる汚れていなかった自分を何となく回想しながらの、AV。そして、気が紛れない、という言葉には、そんなキラキラした自分との対比、生じた劣等感から逃れようとする主人公の図が見えます。この対比が面白く、また主人公の姿そのものも面白く書かれた詩だと思いました。 (冬風が、聞こえてくる。)

2018-11-21

帆場さん、ありがとうございます。 私は繰り返し読んでこそ楽しめる詩を目指している為、かもしくは普通に技術がない為もあるでしょうが、初読のインパクト、ないしは詩情といったものが本作は足りてない、との指摘を受け、なるほど、と真摯に反省致しました。その上で好意的な評を頂き、本作も満足気だろうな、と、何故か俯瞰的な気持ちになりました。 是非繰り返し読んで頂ければ、面白い、と勝手に自負致します 笑 例えば冒頭ですが、〈私は貴方が好きではありません。さようなら〉でなく、何故「私の事を、愛さないで下さい」としたのか、にも勿論理由がありますし、想像を巡らすことの楽しみを私の作品から感じ取っていただければ、これまた俯瞰的ですが、本作も涙を流して喜ぶだろう、と思います。 (体温)

2018-11-20

じゅうさん、コメントありがとうございます。 沼にずぶずぶ沈んでいくような、との表現、正しくその通りですね。 そうです、この詩はホラー的な要素もあると考えています。的確に読解され嬉しく思います。ありがとうございます。 (体温)

2018-11-20

ステレオさん、コメントありがとうございます。  恋を失ってしまった主人公は、いつまでも生き続ける愛を確かめるために登下校のルートをただ走り、写真を眺める。涙腺を刺激できたならもはや、本作の本懐は果たされたのかもしれません。  半角で落としたのは、前作「灰の様なこころ、灰のようなこころ」の反省から最後にのみアクセントとして持ってきました。  主人公、は心の余白、を遥かに超えた絶望を宿していますが、その強度という面ではまだまだ反省と改善の余地がありそうです。好意的な評嬉しく思いました。 (体温)

2018-11-19

 拝見しました。  みうらさんという存在を凝縮したものがこの詩には詰まっているように思います。  Twitterのパートあたりから心を奪われてしまいます。 「タバコを吸う時間は多くても日に1時間。/Twitterに使っているのは日にどれぐらいでしょう。/その時間があれば100キロ離れた場所まで/ロードバイクで行くことができます。」この三点対比に技術を感じつつ、Twitterという無形のコミュニケーションツールへの虚しさと逃避を見事に表しています。 「最後まで私の理は破綻していますか。それでもいい。/合理による共有を求めることに疲れました。」と、自身の理によって他者と共有を図る事をあきらめていますが、決してそれは言い訳ではありません。 「不完全な表情に還った私がいつか再びあなたと語り合えたら、/その物語を確実に記してみたい。/初めて私が言葉を学ぶように。」不完全な表情、がもとの主人公であり、笑ったりすることが苦手であることが読み取れます。あなた、が肉親なのか愛している人なのか、どのような人物であろうと、初々しい技術で物語を記したいと。 「だからあなたと約束をする。絶対にまた会いたい。/たとえそれが狂気であって、たとえそれが、偽りに終わったとしても。」詩でなんどもテーマとなっている、偽り、を最後に持ってきて、作品は締められます。切なく、かつ、美しさをともなった本作。素晴らしい出来だと思います。 (たとえ偽りに終わったとしても)

2018-11-19

みうらさん、コメントありがとうございます。  冗長さ、は意識してませんでしたので、重大な欠点ですね。印象が弱い、のも同様ですね。  詩情というものが私にとってどのようなものかつかめないでいましたので、勉強になります。私にとってこの作品はそれなりに力を込めたものでしたので悔しい思いもありますが、それ以上にかるべさん含めお二方のコメントは非常に勉強になりました。ありがとうございました。 (体温)

2018-11-19

かるべさん、ありがとうございます。  分析的に読むことが詩に対する感想の理想形か、と言われると決してそうではないと考えていますし、コメントをくださるだけで私にとってはうれしい限りであります。  確かに、愛、というテーマは前面に押し出してありませんが(メインテーマではありませんので)、作品に込めたテーマが隠れすぎていたのは事実ですね、勉強になります。 (体温)

2018-11-19

拝見しました。いい詩だと思います。 読み解いていきます。 「真夜中の雪のポタージュで しんと芯まで つまさきまで きれいごと きれいごと」 とにかく雪が積もっていることがわかります。雪の「寒さ」を「きれいごと」と置き換え、「しんと」「芯まで」「つまさきまで」と表現していると考えられます。 「潔癖症なので 月の光しか 浴びたくない 白いものしか 食べたくない 仕方ないこと積もらすことが 大人になることだとしたら」 潔癖症なので、とは、この寒さが人のきれいごとや裏のある感情であるということ、それに辟易した主人公像が見えます。またその、主人公にとって「汚い」感情を身につけることが大人になることだとしたら、と読み取れます。 「私 猫の手のひらで 締めころされたっていいよ、世界 甘くないってほんとなの 子供の肌は血は骨は 甘いというのか そうなのか」 この語りは、主人公が、世界に向けて放った一言でしょう。猫好き、なのか、はたまた逆の意味なのかはここでは分かりません。子供のパートは、これだけでは難解です。 「洗濯機の中で絡み合う私たち こそ真実だって思ってた 憐憫と大欠伸、小鳥の悲鳴 点滅する蛍光灯」 ベッドシーンでしょうか、洗濯そのものを指しているのでしょうか、どちらかを真実だと思っていた(が、違うことが分かった)とあります。次のパートにより、ベッドシーン説が濃厚だと思いましたが確信ではありません。 「荒れた指先で冷たい スプーンを弄ぶ 正しさだけを飲み込んで はやく透明になりたい」 スプーンで自己形成の元を掬って飲んでいるのでしょう。 興味深いのは、正しさを飲み込めば透明になる、という点。はっきり言いますと、正しさだけでは現実世界を生き抜くことは難しい(正しさの定義をどこに置くかにもよりますが)と自論があります。まぁ私の自論自体はそれほど意味はありませんが、ひょっとしたら主人公も同じ考えなのかもしれない、という点です。 が、私と全く違う点は、それでも自分の信じる正しさだけを飲み込み、早く透明に、なりたいと述べているところ。 透明、が、自己を消してしまいたいという事なのか、まっさらな自分になりたいのか、が明白ではありませんが、前者と捉えるとそこに主人公のこの世への果てしない絶望が見えます。それでも仕方ないから〈汚い〉ものも取り入れなければ、と考えるものです。どれだけ嫌でも。自分が消えてでも自己の正しさを突き詰めたい、それは自分への自信などでは決してなく、とてつもない絶望によってそうなったと考える方が自然です。 長さとしては中くらいながらも、素晴らしい内容に思わず長文となってしまいました。 (つまさきまで)

2018-11-17

拝見しました。 貴音さんの選評の時から勝手に敵視してきたワタクシですが、これは、その実力を認めざるをえません。素晴らしい作品だと思います。 複雑な技術を用いた詩がスパゲティプログラムの様なものだとすると、これは適切に簡潔に、かつ緻密に計算して作られた非常にスッキリしたコードのようです。 夢だったんだね、の連呼は置かれている現実からの逃避のようにしつこく、粘着的に続きます。その様は主人公の置かれている現実の厳しさを如実に表しており、連続した語のテクニックを巧みに使用出来ているように思いました。 (夢だったんだね)

2018-11-16

拝見しました。 一作目の匂いを乗せつつ、そこから飛躍した作品に感じました。「走れ」が良いですね、爽快です。 内容は、うーん、これは私の人生経験値の問題で想像しても仕切れない作品だ。しかし素晴らしいのに違いはありません。 (よしっ。いや、ちょっと マテ。 *)

2018-11-15

拝見しました。 詩として「形」があり、その形が芸術としての一方向の美しさ、を持っている作品です。しかし、私としましては、詩、として内包された深みや強度がないと言いますか、突き放されたような作品に感じます。 つまり、深く読もうと思ってもするりするりと意味が抜け落ちて読みにくい。では意味を抜きにして、そこに流れる空気を楽しむべきなのでしょうが、どうにもその空気も希薄です。 では何故か。例えば 「21時 お湯がすこし冷えた浴槽で 体育座りしながら頭を抱えてる」のパート。これは全て情報です。主人公像が見えません。詩というものはこの様な情報に加えて、その状況下における主人公の心の動き、これを如何なる言葉で示せるかに一方向の価値があると考えています。綺麗でそれっぽい言葉ばかりを並べたところで、それはただ綺麗な数式の様なもの。そこに詩本来が持つべき強度は存在しないのです。 先程の例ですと、21時、に対して主人公は如何に考えるか。遅いのか、早いのか。刻々と差し迫るものを感じる時刻なのか、一日の内ひと時訪れる安らぎなのか。 お湯が少し冷えた浴槽で、頭を抱えている主人公はどのような思考なのか。温い、と称するべき温度であるのに何故かひやりと感じたのか。頭を抱えてはいるが、その理由を探ろうとしてもぬるりぬるりと逃げる小魚のようにその根底を失ってしまうのか。骨組みはしっかりしているのに、とても勿体なく感じました。少しの工夫次第で、いい作品に化けるのではないでしょうか。 (どうしようもなく死にたくなるんだ)

2018-11-15

ステレオさん、こんばんは。コメントありがとうございます。返信遅くなりまして大変申し訳ございません。 ステレオさんの詩、素晴らしかったのは事実です。いやしかし、やはり最後はみうらさんに気持ちを持っていかれてしまいました。奪われてしまった、心が。 これほど素敵で素晴らしい詩を生み出したみうらさんには脱帽ですが、ステレオさんの詩もまた押し迫る素晴らしいものでした。これまた脱帽です。私もコーヒーを飲みつつ、日曜に備える所存であります。楽しみにしております。 (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-14

なかたつさん、私の作品をお選び頂き感激です。 なぜ、詩、を書くのか。前文ではそのように我々に問いかけています。推挙頂いた「『藤井龍平の肉薄』より」では、文中でも触れられているように、ある憧れの詩、に近づきたく、その境地に辿り着きたい欲求から、始めた、と書きました。本作のコメントでも述べたように、これは私が詩を書く理由の一面に当てはまります。 しかし、詩が例えるなら面の多すぎる多面体だとすると、なぜ、詩を書くのか、というテーマもまた多面体のように様々な理由があり、それが重なって〈詩を書く〉という形に落ち着いていると考えています。 私は昔、「男の地下道の中心音」という作品で推薦を頂いた覚えがあります。その選評を書いてくださった方が、(違っていたら大変申し訳ありません)確か私の記憶だとなかたつさんだったことも記憶にあります。あの選評を拝見した時、私の作品をここまで深く、究極に追究してくださったことに感動しました。あの時から私は、ビーレビューという場所で、もう一度なかたつさんに選評を書いて頂く為、投稿し続けた、という事は一面としてある事は間違いございません。 今回は私の悲願が叶った形となり、これ以上なく嬉しく思っています。やはりここまで、私の作品を、最早研究と称しても良いくらいの勢いで書かれた選評は他にありません。ビーレビュー続けて良かったです。 他の方に対しての選評も、私がコメントでは捉えられなかった箇所をズバズバと捉えられていて気持ちが良いです。素晴らしい選評だと思いました。 (10月投稿作品選評 ―名詞が持つ働きとは何か―)

2018-11-14

拝見しました。 あの日、の大切さを詩が流れるように語る様は美しく、切ないです。ハンカチをミシンで仕立てていますが、そのあと「帰ってくるように」と述べており帰ってくる可能性を秘めています。いや帰っては来ないけど信じているだけなのかもしれない。あの日、がもし誰かとの思い出を指していると仮定して楽しく読みました。いい作品だと思います。 (かえっておいで)

2018-11-05

拝見しました。 ひょっとすると前作の続きのような詩、かもしれないと思いつつ読みました。 やはりまぼろし、まぼろし、で埋め尽くされた詩の中にも固形物のような現実が浮き出す作風、内容は素晴らしいです。 (unconfessed)

2018-11-05

拝見しました。 どことなく、ですが、(私の大好きな詩である)百均氏の作品「屍」を思い出させるような作品でした。 主人公の出生、に対する、世間の冷たい目、を表す作品と感じました。じょり、という擬音が効果的に使われていて脳内に反響します。また鳥肌、という用語も適切なタイミングで差し出される為、詩としてのバランスの良さを感じます。 もう一つ惜しい、と思ったのは、整いすぎている点、でしょうか。バランスがしっかりしているが故に、内容的に主人公の心情を類まれなる圧力を持って伝えるまでには至っていない、そこが惜しいように思いました。とはいえ詩作品としては好きなジャンルであり、楽しく読ませて頂きました。 (三日目の鳥肌 *)

2018-11-05

拝見しました。これは面白い。 まず江戸っぽい雰囲気がプンプンしますが、それが明確に示された訳では無いのにそうだと確信させる、まずそこが素晴らしいですね。 それは口調が主な要因ですが、その独特な表現が臭くなく自然に溶け込んでいる。これは詩に慣れていないと塩梅が難しいと思います。この点も良い。 最も良いと思った点は、「清濁併せ」「呑み」ののみ、の部分ですね。私の感覚だと清濁併せ、持ち、と内面を表す表現に感じますが、本作では「呑み」。つまり内包されているのではなく外部の清濁を表している、この点が面白いと思いました。 (清濁併せ呑む )

2018-11-05

ステレオさん、ありがとうございます。優良に選んで頂き光栄です! (【選評】201810XXの乱。ステレオが行く!「見せてみよ。己が勝負魂」)

2018-11-05

ruraさん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 御作の技術は私の心を掴んで離しませんでした。次作も読ませて頂きます! (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-04

ボルカさん、コメントありがとうございます。 掛け値なしの、傑作を書くこと。その言葉を真っ直ぐ言い切れる人こそが「アーティスト」「芸術家」と呼ばれる方々なのだと考えております。本作はまさに芸術家の1作であると考えております。掛け値無しの傑作、私も是非見てみたいです、次作も楽しみにしております! (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-04

桐ヶ谷さん、コメント拝見しました。ありがとうございます。 気持ち悪い詩、それを書ける技術もまた能力の一つだと考えています。また、私は本作を気持ち悪い詩、だけではない美しさも魅力的だと思いました。素晴らしい作品だと思います! (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-04

拝見しました。 これは凄く良い作品ではないでしょうか。内容的には、殺される豚、それを身近に感じない者、の能天気な思考、と割と食傷気味にも思えますが、また後半のドリルが出来てないことを他人のせいにして、かつ、ばかだから、聞かないだろう、と切り捨てる最低っぷり、その様を非常に丁寧に編み込まれている様子が伺えます。その理由の一つとして、掘り下げても掴みづらいレトリックを多様しつつも、全体像は把握しやすく作られている点、文章量はそこそこ多くとも何故かさらりと読めてしまう点、本作は非常に緻密に計算された、優れた詩です。 (落星の日)

2018-11-02

拝見しました。 リストカット、の描写から始まり(厳密にはそうではないのかもしれませんが)、ライター系の仕事をしているであろう主人公の苦悩が描かれています。呪詛、を吐きながら「足りない」ものを数える主人公は負の堂々巡りに陥っており、本作ではそれが過剰なほど描写されています。ライター系に限らず、芸術(詩も含め)に携わる人々は誰しも、ここまではいかずともスランプの時期はあるものだと思います。その意味である意味、親近感を覚える内容でした。 (血)

2018-11-02

拝見しました。 最初のパートが一番面白いです。続いてサイゼリアも笑いました。 後半も良いです。しかし読者的には、笑いを目的として書いたのか、後半で分からなくなって来る事は少々問題かと。つまり軸が突然増えてしまって、どっちを軸に読めばいいのか分からなくなってしまいます。 再読する際に、単純に笑い、ユニークな情景を楽しむのが良いのか、そこに主人公像を浮かばせ恋、の詩、として読み解くべきなのか。確かにユニークでもあるがそれだけではない、そういった作品もありますが、しかし本作は場面転換が唐突過ぎて前半と後半の色が明確に分かれており、接合しようとしても心理的抵抗を感じる作りになってしまっています。 またもう一つ、余りにユーモアセンスが良すぎて、いっそユーモアで終わっていれば、と、ユーモアの色が強すぎるが故の弊害が生じてしまっております。恐らくアイデアがとめどなく溢れ出てしまったのではないかと。 前半、後半、どちらもそれぞれ見どころがありますので、別の作品として分けて作っていれば良いのかもしれません。 (短い話)

2018-11-02

祝儀敷さん、コメント拝見しました。ありがとうございます。 最多ですか、羨ましい、とも言えますが、それはもう間違いなく祝儀敷さんの実力によるものでしょう。今作も素晴らしいものでした。次作も期待して待っております。 (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-02

みうらさん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 これはまた難解な…という感想をまず。ユキとは結局のところどういった存在なのか、それが不明瞭でありますが、兎に角前文をお褒め頂きありがとうございます。私がもしなんらかの賞を頂けた時に10年後、20年後もニヤニヤ見続けているようなダサい大人になりたいものです。 (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-02

憎き柿原さん、その通りです。これが大賞候補の階段を踏んだものの洗礼でございます。 (貴音さんの選評【10月】)

2018-11-02

貴音さん、ありがとうございます。優良!目に余る光栄です! そしてたった今から、柿原さんは俺の憎き敵になりました。よろしくお願いします。 (貴音さんの選評【10月】)

2018-11-02

拝見しました。お気を悪くされたら申し訳ありませんが、何故だろう。美しい情景描写。主人公のきめ細かな心情描写。テクニカルな表現技法。これといった決め手となる優れたパラメータが高得点な訳では無いように見えながら、素晴らしいと感じるということはこの詩の何かのレベルが高いのでしょう。これが、良い、と具体的に取り上げることが出来ない私の能力が未熟だと薄々感じながらも、しかし何度でも読み返せ、楽しめる何かがこの詩には存在します。 (目的地)

2018-11-01

仮名吹さん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 ユーモアで終わらさなかった所が素晴らしいと思いました。今月も楽しみにしております! (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-01

じゅうさん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 コタツは魔物ですよね。私も入ったまま眠ったりしないよう気をつけます 笑 (10月分 藤井のフル選評 「ネットの海の端くれで」)

2018-11-01

俯瞰、のカギカッコはいらなかったですね、訂正します。 (テレビジョン)

2018-11-01

拝見しました。 テレビを軸にして回り続ける主人公の周囲の人や自身の生活を、リアリティに、冷静に見つめている様が独特です。主人公自身のことはあまり書かれず、主に周囲の人々を通して主人公が思ったことを詩に乗せて語るその状況はまさしく「俯瞰」、いい詩だと思いました。 (テレビジョン)

2018-11-01

拝見しました。生、と死、その垣根を超越するような内容だと感じました。悲しい、と言いながら君が死ぬと嬉しがり、かと思えば死んでいるのは私、と、かなり難解な内容でもあります。ひとつ難点を挙げるとすれば、流石に内容が読み取り辛すぎる点でしょうか。しかしその独特の世界を楽しむだけの目的で作られたのなら、成功しているように思います。 (君が死んだ)

2018-10-31

拝見しました。「カチカチ」と押し迫るような前半、「白」の描写がまた押し迫る後半、どちらも優れていると思いました。 白という色は決して癒しの効果などなく、むしろ圧迫感があると聞いたことがあります。思うにその特徴を存分に活かした本作は「カチカチ」と併せて読者に息苦しい圧迫感を与えることに成功しています。それがいい。個人的には後半「カチカチ」がなくなってしまったのは少し寂しい気持ちもありますが、白をベースにした描写は主人公の喪失感もあり、別離感もあり、それを一纏めに表す白、この表現技法も素晴らしいです。 (白い部屋の秒針)

2018-10-30

拝見しました。 相変わらずのクオリティに流石だなぁ、と思いながら読み進めました。 やはり冷たく、息苦しい点が特徴であり、しかし過度に狙った感がない点でまず素晴らしいです。内容ですが、夢の話、を書いたようでもあり、しかし最後の主人公の天国へ辿り着いたかのような描写が印象的です。もう歩かなくてもいい、という言葉に主人公の疲れ果てた様子があり、繰り返しになりますが冷たく息苦しい作風が存分に生かされた詩だと思います。 (癒ゆ)

2018-10-30

拝見しました。 最後の締め方が結構いい感じです。「ひかりが質量を得ては捨てて」「信号のまわり」「空間が滲んでいる」の表現、美しく素晴らしいと思います。 (ひかり)

2018-10-30

拝見しました。 詩というものは、例えば〈愛している〉と口にすれば、文にすれば一言で済んでしまう感情を、如何に様々な言葉を用いてこの細部を伝えられるか、そこに面白さがあると考えています。この詩の感情の着目点は良いですが、やはり詩としてみると、骨組みを見せられている印象です。最後の締め方に肉付けがあると考えました。その部分をもっと広げることが出来れば充分な良作になりえる作品だと考えます。 (Sunday Afternoon)

2018-10-30

拝見しました。詩を深読みする事が好きな私にとってに限るかも知れませんが、言葉が言葉以上の意味を持ち得ていない印象です。つまり、言葉の音、詩としての、文章としての纏まり、そのようなものを優先させすぎているのだろうか、と感じました。内容の味付けや骨組みは良いのですが、いかんせん味そのものが薄すぎるように思います。 (声よ届け)

2018-10-30

拝見しました。 素晴らしいのではないでしょうか。現代詩は何か、を考える上で、過去の現代詩はもはや今の世の中には合わないのではないか、という考えが、つまり難解複雑な用語と技術を用いてさも頭の良さそうな詩を書くことは最早現代詩と呼ぶ事は出来ないのではないか、という(個人的な)考えの答えのようなものを見せてくれる詩だと思います。これぞ現代詩だと。 内容ですが、ユニークで主人公の独特な価値観に酔えるような、と表現できます。 弔う人数が多ければ良い、という価値観の元、出会い系だろうと404not foundだろうと遺影を公開し、自分の写真を見てくれる、それが私への弔いなのだとする価値観は到底理解できませんが、その理解できない地点まで一直線に到達し詩を書き上げている点にこの詩の素晴らしさがあるように思われます。 (遺影)

2018-10-30

拝見しました。詩人に向けた、詩人としての筆者様の自己紹介のような、と受け取りました。 私も非常に共感できる内容ですね。自己承認の為の、詩、詩に限らず芸術家は皆それに近いのだろう、という考えも同感です。マイノリティも、その通りですね 笑。 (自己紹介)

2018-10-30

拝見しました。 生ということを「最低」と言う理由ははっきりとは書かれていませんが、「片割れ」を置いてきたから、という情報はあります。片割れとはなんだろう、しかしもっと気になるのは「君にも死が訪れること」を「嬉しい」と言う主人公はやはり客観的に見て「最低」だからこのタイトルなのか、そんな夢心地のような世界から「人参」を割って詩が終了します。なんとも不思議な世界を作り上げる技巧に感服です。 (最低)

2018-10-30

拝見しました。この詩のタイトルが「エール」とは凄いですね。優しい言葉をかけて励ます事へのアンチテーゼともとれますし、中々面白く感じました。 (エール)

2018-10-30

拝見しました。 詩の中で展開されるあらゆる風景が、全てまぼろし、と片付けられる構成が、世界が不思議ですね。「切符という音の/美しさを理由のすべてとして」が訳もなく好きです。 (ill-defined)

2018-10-30

拝見しました。 火葬の詩、と捉えました。「まちのぞまれている き がする」とは誰に、が不明ではありますが、暗い穴のような場所から「すすむ」と「おわりのはじまり」が起こり「からだがおかしく」なります。燃え尽きていく主人公は自分に何が起こったのかはっきり分からないままに死滅していきます。火葬を痛々しく表現した捉えどころもさることながら、平仮名も主人公の死んだ状態を表しているのだと考えました。 (解放)

2018-10-30

拝見しました。 火葬の詩、と捉えました。「まちのぞまれている き がする」とは誰に、が不明ではありますが、暗い穴のような場所から「すすむ」と「おわりのはじまり」が起こり「からだがおかしく」なります。燃え尽きていく主人公は自分に何が起こったのかはっきり分からないままに死滅していきます。火葬を痛々しく表現した捉えどころもさることながら、平仮名も主人公の死んだ状態を表しているのだと考えました。 (解放)

2018-10-30

拝見しました。失恋っぽい感じでしょうか。 「来世では幸せになりたい」を「戯言」 と言う通り、相手と別れた時の一時の絶望感を表しているのだと考えました。 「恋の魔法」というと可愛い表現に感じますが、それを失恋と結びつけたのは斬新に思います。 (恋の魔法)

2018-10-30

拝見しました。 タイトルにもなっている「冬の音楽」がいかなるものかに焦点を合わせる必要があるが、もし季節を現在と合わせ主人公の季節を「秋」とすると、何年も前に失った「指先の声」の持ち主が冬が訪れる度に現れてしまう、ととれます。そうでなくとも繊細に作られた詩であると思いますし、特に後半の展開が好きです。 (冬の音楽)

2018-10-28

拝見しました。不思議な作品です。 「あたかも被害者面で」とあるので主人公は加害者の可能性もあります。本能のままに、欲望のままにどこかへ助けを求める姿は狂気的ですが、それを自覚したような「本当は」~「生物だ」がやけに唐突です。しかしその唐突さもまたひとつのテクニックとなっているような作品でした。 (躁)

2018-10-28

拝見しました。 「風船」が「逃げていく」状況に「ごめんなさい」と。ここまでならありがちですが、この詩の面白い所は新しい風船を空へ流すところにあります。「必死に、命がけ」に逃げていく風船への感情移入は、主人公の姿を投影することもできました。 (風船)

2018-10-28

拝見しました。 短い詩に多いのは内容を過度に凝縮したが故の読みづらさだと個人的に考えていますが、本作にそういった(良否を抜きにして)読みづらさといったものは感じませんでした。さて内容ですが、新月の夜を、闇に隠れた兎は、など(例が稚拙ですが)とするのではなくあえて「ダークラビット」としたことに何らかの意味が見いだせそうです。ウサギは毒モチを食べ〈なければならない〉理由も何かありそうです。無残にウサギが死ぬ描写は何か意図がありそうです。しかしそこから先へ中々進むことが出来ず、謎に溢れた迷宮のような作品に感じました。恐らくダークラビットに関しては、説明によって「ウサギ」であることを強めるのではなくあくまで「ダークラビット」というそれで一つの生物として認識させたかったと読み取ることは出来ましたが、他は中々に難しくやはり迷宮のような、迷い込むような作品という印象でありました。 (ダークラビット)

2018-10-26

拝見しました。 センスで持っていった詩ではなく、丁寧に丁寧に推敲を重ね練り込まれたという印象を受けました。 言葉巧みにこの詩の素晴らしさを語ろうと、この詩を一目した時の感慨には勝てない気がします。私的にはかなり好きな詩です。 「今生きていても活きれてなくて」が素晴らしいと思います。 (「浮遊の空と僕の影」)

2018-10-25

拝見しました。 落ち着いた雰囲気の詩です。落ち着いたと申しましたが内容の話ではなく、詩の言葉選びに落ち着きを与えるように作られた、という背景が読み取れそうです。 しかし中身は決して穏やかなものではなく、1.主人公は「地球にさよなら」しようとしている。2.君は生きていない。3.地球に対してもしくは現実に対してどうでもよさを感じている 少なくともこうは言えると読み取れます。さよならがどういった意味なのかがこの作品の方向を決めるように思いますが、私は単純に死の事だと考えました。また君が生きていないという描写に関しては、単純に君が何らかの要因で死んだのか、それとも主人公の近くからいなくなったのかという所も微妙ではあります。そのあと世の中の悲しいニュースへと視点が移ります。「でもそれもこれもこの星を賑やかにして、話の種を生むためだから。」と考える主人公。この文は本当に素晴らしいです。主人公は何だか悲しい話ばかりだ、と考え、そして君の感触をどんどん失うことに絶望のようなものを覚えます。最後はまた「さよなら」をします。さよならをする理由はそれぞれですが、主人公は内側で絶望を巡らせ、フロー出来ることなく「さよなら」してしまいます。フローすることの大切さや自分で抱え込んでしまうことの危うさのようなものを考えさせられる気がしました。 (30480517 地球にさよならを)

2018-10-24

拝見しました。 水と人を近似なものとするアイデアが良いと思います。「あの傘」が「雨」になる、「洞窟」で「白」を食べるなど不思議な世界が展開されていますが、「あなたに会う日」なのに憂鬱な主人公の図だけが人間味を感じる所もまた詩としての魅力だと思いました。 (ビニール傘)

2018-10-24

拝見しました。 ブレのない詩、という印象を抱きました。淡々と、粛々と詩が進行しているというイメージです。「未来の到着は/人の死に/いつも間に合わない」と作中テーマ「刑」を併せて、刑とは何だろう、罰とは何だろうと考えさせられる作品でした。 (新しい現在)

2018-10-24

拝見しました。 陽を「陳腐で真新しい今日ってやつを知らせにくる」との表現が斬新だと感じました。「純白の理想は不在」な理由が「別々に色付けされている窓から眺めてる」からというのも良いです。 「製本」した「私」を「世間」という「棚に並べて」「品評会」という表現、この世の中に対する皮肉っぷりがむしろ清々しく感じました。 (俗物賛歌)

2018-10-24

るるりらさん、こんにちは!次作も楽しみにしてます! (選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉)

2018-10-24

拝見しました。 天文学を文に取り込みつつ主人公を描いておりますが、地上に降りてからが真骨頂な気がします。どちらかというと最後の「週末に駅で」~に繋げるための前半から中盤にかけての描写であるようにも感じましたし、最後の一文が素晴らしいです。ある意味異次元にいたような、もっと言うと感情が浮き出てこなかった主人公が、突然ここで少女っぷりを披露する様は詩の構成として良いと思いました。 (成長としての墜落)

2018-10-23

すいません、ぽ わ り ではなく ぽ わ わ でした。訂正致します。 (序曲)

2018-10-23

拝見しました。 良いと思います。前半のゆっくりとしたテンポから「一切合切整合性の取れた感情」からの勢いが新しいです。「どおお終わりは悲しくない」が好きですが、何気に「3連符の草木/ぽ わ り ぽ わ り」も魅力的、と言いますかこの箇所は筆者様の実力を感じました。 (序曲)

2018-10-23

かるべさん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 作中の藤井は一応詩作をしてはいますが、作品を公開するという精神、状況ともにない為一人で淡々と続けるに留まっています。私にもお言葉頂き恐縮です。私としては続けたい気持ちはありますが、忙しかった時期(今年の2月~5月辺り)はほとんど詩の分野に着手出来なかった為微妙な所です。が、将来的に投稿はたまにしかしないけれど、一人で黙々と書く正に藤井龍平=藤井龍平な状態になるかもしれません 笑。 お褒めの言葉を頂きありがとうございます。洗練などとんでもないです。形式ばったという観点については、私はかっちりしたそれっぽい詩が好きですので自然にそちらによってしまったのかもしれません。差別化されているとのお言葉も非常に嬉しく思いました。ありがとうございます。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-23

ステレオさん、ありがとうございます。コメント拝見しました。 仰る通り、本作は勝負でしたね。いえそれは大賞絶対とったる、などそういう事ではなく、〈この内容の詩〉を投稿することに対しての勝負というか覚悟です。いわば初めて水泳においてプールに飛び込む時のような感覚。結果的には、少なくとも無難に入水に至り胸を撫で下ろしました。 さて、コメントについて藤井が述べた箇所について。ここは非常に迷いました。いえ勿論もっとエグく書く事も出来たのではありますが、詩として不快感が悪い方向で働く事に臆病になってしまった節があります。何度も読み直し、そして皆様のコメントを頂き思った事は、仰る通りこの箇所は特に推敲の余地があったのだろうと考えるところです。投稿した時の心境としては、ここまで書いてしまってはたして大丈夫なものか、とまるで逆のことを考えていましたが。ただ、お褒めの言葉を頂き感無量でもあります。 画家ダリへの批評の言葉につきましては私存じ上げませんでしたが、ストリップショーですか。ダリはそのような作風のイメージがあまりないので(溶けた時計の作品などは記憶にありますが、あの作品がダリ作であったのかどうか少々曖昧でもあります)ストリップショーとは中々に奇を衒うような批評だと感じた次第であります。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-23

拝見しました。凄く好きな詩です。 自分としては、恋と死生という二つの概念を結びつけた作品、だと考えました。好きな所は「ひとりだけ、ひとりだけの」です。ここまでひとりだけを強調するということは、逆に言うと今までは一人だけの「ユキ」を見ることはなかったのだろう、ということと、それが自分の前で起こっているという二重の驚きのような感情が見える気がしました。青春のような若々しさも持ちながら、しかし「よくわからない」からは年老いた男が語っているような転換っぷりを見せています。しかしすんなり入り込むようで、深入りすればその技術に驚かされる、とても好きな詩です。 (コーヒーを飲もうか。)

2018-10-22

みうらさんへのコメント返しですが、〈そては→それは〉でした。訂正してお詫び致します。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-22

みうらさん、コメントありがとうございます。拝見しました。 自虐を自覚しているようで、自覚していないから、そして自己陶酔だとのご指摘、まさしくその通りですね。本作は自虐のようで自己陶酔のような感触です。そてはいいこと、とのお言葉、褒め言葉と受け取らせて頂きます。ありがとうございます。 ギターに感傷を感じた、との事ですが、うーん、それは私としては自覚がなかったものですから、なるほど、そういう見方もあるのか、といった感じです。理屈が自虐を保管する、というのは大変勉強になりました。また不快な自虐とは映らない、とのお言葉、有難く頂戴致します。かなり不快な内容も入れましたので、ほっとしました。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-22

帆場さん、コメント拝見しました。 爆笑ですか、それは図らずも笑いを取れたと言うことであり感無量です。承認欲求というものは意外と自分では気づかないもので、知らず知らずのうちに自己顕示に塗れていたという事はよくある話のように思います。かく言う私も、承認欲求は高いほうなのかもしれないと、常々思っております。その通りですね、いい方向へと働けば良いのですが、悪い方向へ働くとどうしようもなく厄介なのが承認欲求ですよね。好意的なコメント感謝致します。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-22

ボルカさん、コメント拝見しました。 詩作に対するネガティブな思想を示そうとする、それがインターネットの特徴の一つ、とのこと。あまりそういった作品に出会えてはなかったので、そうなのか、という感じですかね。純粋に勉強になります。 詩をコミュニケーションのツールと考えることへの否定、は人気の思想、だと。確かに人気そうではありますね。正直考えてない訳では無いです、もっと言うと、色んな(ネット)詩人の方々と交流できることは、(こうした、作品を触媒とした交流を含めて)嬉しくもあり楽しくもあります。 自己承認の否定、についてですが、完全否定ではない、つもりです。行き過ぎた承認欲求を否定しているだけであります。その意味では、詩をコミュニケーションのツールとして、を題材とした詩についても、いき過ぎると確かにダメなのかと。いつかそういったアプローチでも詩を作ってみたくもあります。 斬新とのお言葉、ありがとうございます。また、本作を好意的に受け止めて頂き嬉しく思います。コメントありがとうございました。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-21

じゅうさん、コメント拝見しました。 「に関してですが、申し訳ないです、という心境です。なぜならそこまで、考えてなかったからであります。 さて、自己顕示欲について。まずはじめに申し上げたいことは、確かに私(藤井龍平→ふじりゅう)をパーツとして用いた作品ではありますが、筆者をベースにしつつも承認欲求を限りなく肥大させたカスの「藤井龍平」が本作のサブ主人公ですので筆者(私)ではない、という事であります。これに関しては確かに分かりにくいと思いました、申し訳ありません。 さて戻りまして。作中の藤井は「藤井龍平の肉迫」をビーレビに投稿したことを後悔しており、しかしそうなってしまった原因については他者、または境遇、に押し付けています。確かにそれを恥じている、という部分はそうですし、自分で気付いてる、事もそうだと考えます。しかし気付いている、というのは過去の自分に限った話で、結局は私を承認してほしい、ための過去話である、という事実に気付かない主人公は結局、承認欲求塗れです。その意味で「照れ隠し自体が自己顕示」とのお言葉、非常に鋭いと考えます。 誰しもそういう側面を持っているものでは、とのご指摘、確かにその通りだと思います。自己顕示欲を持っていない人はほとんどいません。認められることに無頓着な人はほとんどいません。が、問題なのはその度合いですよね。彼は完全完璧に、詩、コメント、その全てを承認欲求にガン振りしています。また、その話も結局、恐らく話しぶりや態度などから、主人公に承認されたいという欲求に塗れていることが分かったのでしょう。確かに作中の感情を完全否定出来はしません。しかし、側面、であれば私は問題ないと考えます。両面が自己顕示であるからこそ、彼は社会不適合者なのです。 非常に鋭いコメント、ありがとうございました。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-21

貴音さん、コメント拝見しました。 私たばこはほとんど吸ってなかった為「ゴールデンバット」がいかなるものか分かりませんでしたが、日本最古のたばこの銘柄だそうですね。その特徴は(wikiによると)湿気などを要因として風味が一定してない、と。なるほど言い得て妙であります。 さて、「メタ」「ぶっちゃけがはっちゃけ」とのお言葉頂きました。メタだと思います、それが良否を分けるのではないかと。ただ非常に好意的に受け止めて頂き嬉しい、と並行して、ホッとしたという心境です。ボコボコに叩かれることも覚悟していましたので 笑。 ぶっちゃけ、に関してですが、ぶっちゃけな部分がないとは言えませんがほぼ創作物でもあります。勿論ですが、コメがすくねえと俺を覚えやすいだろ、だからコメの少ない詩にしかコメント書かねえんだ、などという薄汚い心境でコメントを書いているわけではございません。作中の藤井龍平は、私が抱えている承認欲求を人間として汚く感じるほどに肥大させた結果であると言えます。その意味でぶっちゃけた部分がないとは言えませんが、さすがにこれが私そのものではない、と一応、念の為書いておきたく存じます。 他方で、自己の承認のための詩、承認のためのコメント、という部分を汚らしく書いたという点についてはぶっちゃけました。それは認めます。 始まりと終わりはキチッと決めている、につきましては、メタな要素を多分に含んだ詩ですので、少しでもその内輪ネタな雰囲気を取り除ければ、との思いからですがキチッと決めているとのお言葉、感謝であります。 長くなってしまいましたがコメントありがとうございました。 (『藤井龍平の肉迫』より。)

2018-10-21

拝見しました。 凄く好きな詩です。言葉選びにセンスを感じます。 1行目「世界」~「持たされず」、2行目「考えて」~「世界さえも遠い」中ほど「意味について誰もが喋ってる」締め「すべてにとっての他者がいない」など、好きなところを挙げればキリがないです。 内容に入ります。「世界」の「かたち」の中にいる主人公は無力しか持たされていない。「あっちこっちに向かう生」によって生まれる「死」の意味も分からず、かつ解らない「世界のかたち」の中で、その辿りつけない意味を見出す為〈「具体」を失い、「誰かが抽象」を決める宇宙〉で暮らす。それに気づいてしまった主人公は「この場所」「ここ」すらも分からなくなり、「他者」の存在すらも自己の認識から失ってしまう。 死の意味、ひいては生の意味について迷い、あるいは達観する様子を素晴らしい表現で捉えた詩だと考えます。いい詩だと思いました。 (期限)

2018-10-17

拝見しました。 良いと思います。グラフィック性を重視した内容でありながらも、そこに詩としての面白さもきっちりとらえられているように思います。若干形を重要視する余り言葉選びに苦戦した様子がうかがわれますが(特に終わり方、後半「スターなんでしょ?」辺り)それでも詩としての魅力がしっかりあると考えます。 (星にはなれないよ)

2018-10-17

拝見しました。 この内容で募集中、ですか募集中…。何を募集しているか、ということは冒頭で書かれてあるように「目が覚めたらベッドから落ちずにいる方法」「子であることをやめる方法」とあります。飛んで後半、もう一度、作中では「引き続き」募集していると。しかし今度は最初に「子であることをやめる」方法を聞いています。聞いています、とすら断言出来ないのかもしれません。作中では続いて「ありません(か)」とあり、()が心の声だと解釈すると聞いてすらいないのです。 さて、内容です。別れを悲しんでいる様子が描かれていて、生まれてしまったら必ず別れがある、と。子、という表現からも父母を失った悲しみを表しているのか、とも考えましたが、もっと大きなテーマのようにも思います。つまり生と死、それを筆者なりに追ったのが本作なのではないかと。()がどのような意図があるのかも含めて難しいですが、ひしひしと伝わってくる何かがありました。 (募集中)

2018-10-16

拝見しました。 4行の詩だけにその真意を掴み取る事が難しそうではありますが、言葉選びが好きな作品です。一連目が特に良いと思います。「風に馴染んだ旅人の睫毛」は中々思いつきませんし、才能を感じます。 (三日月に)

2018-10-16

拝見しました。 目的地とはそもそも自らが決めて自らの意思で進むものなのに「目的地」などないといい、しかし認めたくないからとこの先に進むべき道があるのだと思い込み、自己嫌悪に陥りレールの一部になりにいく。そんな主人公の心の弱さが多分に盛り込まれた詩だと思います。また、特に私が良いと思ったのは最終行です。レールの一部になりたい、私はそれも立派な目標であり目的地だと思います。しかしあまりに悲観的な主人公はそのことすら気付けない。そんな皮肉めいたメッセージが、この文にあるような気がしました。 (目的地)

2018-10-16

拝見しました。 終わり方についてですが、個人的には「『個性を』」以降をカットした方がおもしろい気がしました。理由としては、最終2行がストレート過ぎる気がしたからです。いや、こういう表現をするとそれ自体は問題視できないですが、ある社会的な問題を軸に詩を作る際に、それを一直線に出すなら詩という表現方法を選ぶ必要がないと考えます。Facebookや自身のブログなどで大いに論理的に語れば良い。しかし詩という表現方法を選択する場合(もはやその枠組みに囚われるのも時代に反した思考なのかもしれませんが)そこに流れる詩情を駆使して、削る所を削り、主人公または情景に皮肉を与えることが最も効果的なのではないだろうか、という事です。詩とは隠喩によって成り立っていると考えています。その意味で私は、「『個性に』」以降は必要ないのではないか、そう考えたわけです(あくまで個人的な意見です)。 転じて前半から中盤部分に関しては文句なく良いと考えます。個性をテーマに日常の束縛を連鎖的に描く手法は斬新ですし、カギカッコの圧迫感と行間無しによって、ずんずん迫ってくるような圧力を感じます。 (個性)

2018-10-15

拝見しました。 否定的な内容から入るのが心苦しい点ではありますが、締め方にかなり迷われた様子が伺えます。そして悪い意味でありふれた、終わらせにいったという印象が致しました。 転じて一連目はかなり良いと思います。「かぞく」「だれ」が平仮名であるのも考えさせられますし、「にも/聞こえないこころの声で」が素敵です。総合的に見て、惜しい、という感覚が致しました。光るものは十分にある作品だと考えます。 (白)

2018-10-15

拝見しました。 なぜプールの匂いなのか、というのがこの詩の肝ですが、「塩素」の匂いがした事は確かなようです。その香りにつられて思い出す夏の情景。いやそれは情景と呼ぶには生易しい、「秋だというのに」思い出してしまう強烈な記憶であるようです。この思い出から現実へ、現実から思い出への切り替わりが美しく、更に最終連で強く記憶へ刷り込まれる詩であります。 (庭の葉が赤く色づく頃に)

2018-10-15

拝見しました。 前作と並行して、お若い感じと言いますか(自分も若いですが)、みずみずしい印象を抱く作品です。「いつの間にか散りばめられたビー玉みたく小さな思い出になる」はいいのではないでしょうか。(恐らく)悲しみが今は大きなガラス板のようですが、いずれ消えはしないが細かく砕けて綺麗なビー玉となるんだと。最後歌って強がっているのもいい感じです。 (おはよう)

2018-10-15

拝見しました。 〈歌詞〉として見ます。爽やかでみずみずしく、良い印象です。主人公が挫折を味わってない感じが伝わってきて、羨ましくなります 笑 〈詩〉としても見ます。詩としての話ですが、主人公の状況や風景描写など、情報がもう少しあれば面白くなりそうな感じです。 ビーレビの詩は詩の中に毒を混ぜたような、悲しく、切なく、といったテイストが多いですので、こういった爽やかに突き抜けた作品は新鮮に感じました 笑 (疾走)

2018-10-15

拝見しました。 ゆっくりと進む主人公の思考と風景描写の中で、自らの体、感情が「人に/帰す」ものだという不思議が詩を支配しています。車で走る描写も、そして最終連の現実性からも、まるで夢を見ていたようです。 (カー)

2018-10-15

拝見しました。 狂人者の話を書く際、私のようなタイプは〈詩としての美しさ〉を意識してしまいますので、自らの意識したイメージと路線がズレるケースが多くあります。その点この詩の素晴らしい所は、狂人を狂人として、汚点を汚点としてド真ん中のストレートを投げる事に成功している点にあります。「ころ」すという表現において、本気で殺意を抱かせる事は意外と困難であるように考えますが、狂気故の殺意を見事に表現仕切っていると思います。 (ころして君)

2018-10-15

 拝見しました。  内容に入っていきます。「空」を「やぶ」ろうとしている主人公は、破った時には「鳥になる」と。空洞をはらんだ骨。そして星となると。最終連、「白く重い肉体」は「まばゆい夢ではち切れそう」だと。夢を追いかける若人、のようでもあり、自暴自棄の末果てる描写のよう、でもあり、とにかく勢いを感じつつもどこか怪しい雰囲気も孕んだ面白い詩でありました。 (行方)

2018-10-14

 拝見しました。  冒頭、知らないことはさみしいことと述べられ、最後には「男を知っていることが」さみしいと、知っていることにさみしさを覚えていることがこの詩の魅力であると考えます。主人公はしらない側の人間であり、だからこその「あなた」との乖離を丁寧に表現されていると感じる作品でありました。 (無知)

2018-10-14

タキザワさん、コメント拝見しました。  ずるいとのお言葉、ありがとうございます。個人的には今まであまりふれたことのない「さわやか」を意識しましたので、それを感じ取っていただき素直にうれしく思います。たんぽぽはですね、さわやかを引き出すために主人公の頭の中でたんぽぽを登場させた次第であります。コメントありがとうございました。 (夏風)

2018-10-14

帆場さん、こんにちは。すばらしい作品でした! (選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉)

2018-10-13

《訂正とお詫び》 三浦さんのペンネームに誤りがありました。正しくは『三浦天才詩人果実』になります。訂正してお詫び申し上げます。 (選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉)

2018-10-13

拝見しました。 初々しい、感じもしますが、技術に基づいているのかもしれない、といった詩と感じました。 読みといていきます。「君」はショートカットが好きと知ってからすぐに髪を切りに行こうとする主人公。「土日なんていらないわ」の真意は少し保留としまして、次「認めざる」「お」「えなかった」とあります。誤字でしたら申し訳ないところではありますが、これが狙ったものであるとすると中々上手いのではないか、と考える次第であります。なぜかというと、普通は「を」を「お」と変えることで主人公像を浮かばせる技法はあるにはありますが、ここまでさらりと、目立たせない形で導入することは中々出来ないだろうと考えたからであります。あまりに自然すぎるからこそ、ひょっとすると誤字かも、と考えたことも付記しておきます。 脱線しましたので戻しますと、美容室へ向かう途中で〈ライバル〉となる「ショートあの子」と歩く君を見かけます。君の理想に近づこうとした私。少し飛ばして最後、「この恋の主人公は」私の方が面白いと。「最終回でキスするのは」私だと。そして中程の「大きなため息を出してスッキリした」。ここを考察していきます。まず、状況としては好きな君には「ショートあの子」が恋人として存在している。それを見かけてしまう。主人公は「バカみたい」だと述べる。しかし問題なのは、ため息ひとつでスッキリなどするはずがない、ということです。これはかなりショッキングと言いますか、逆に言うとため息ひとつでスッキリするような「君」への思いって一体どれほどのものか、という事になります。そして後半の〈恋の主人公〉のくだりからして、主人公は君を大して好きではないのだと考えました。要するに君を愛しているのではなく、恋に恋しているだけなのだと。だからこその「恋の主人公」が自分だと、ある種利己的な考えに浸れるのですし「最終回」というドラマを意識した思考に到れるのだと考えます。ドラマの恋する主人公に自己を重ねている。しかし恋とはそういったものでは無いはずです。もっと君しか目に映らないような、君に彼女がいればとって喰うほどの猟奇性。逆に言うとそういった作品が多数であると思います。私が良いと感じたのは、恋に恋する主人公をテーマにしたという点ですね。そしてこの生々しいほどのリアリティ。パッと見普通なようで、良い詩なのではないでしょうか。 (主人公)

2018-10-08

拝見しました。 タイトルが内容を保管しているおかげで非常に読みやすかったです。 内容に入っていきます。「雨傘」が「怒った風に殴られて」「骨が折れて」「もう助からない」から、上手いなぁ、という憧れを抱きました。雨傘を人間のように表現している、という訳でもないのが素晴らしいと感じます。安易にボコボコにされた傘に人の感情を詩世界として与えるのではなく、人に例えるのでもなく、あくまで無感情無機質の傘として表現されてある事に技術を感じます。 「命が野ざらしになって雨に打たれている」をさらりと詩の中程に載せてあるのも案外すごいことなのではないか、と考えます。私事になりますが、自分ならこの文は最後にぼんと書いて詩の締めとするだろうな、と考えるからです。ここから更に詩を展開されている、つまりこの箇所をキーポイントに置かない点が逆にこの詩の魅力なのではないか、と感じました。 友達と仲直りをすること(したいと考えること)を、「気のせいかも知れない事」との表現はただただ感服です。そらそうとしているわけですね、喧嘩した友達と仲直りをしたい、しなくちゃ、との考えはある、が、それをそのまま感情としてはっきりさせたくないからこその「気のせい」「かも」「知れない」と表現なさっているわけです。うーん、すごい詩だと思います。 (仲直りの嵐)

2018-10-08

ステレオさん、ありがとうございます。平仮名や不自然な空白改行に関しては勿論狙ったものでこの作品の肝ではありますが、では何を表現したかったのかと言うところが問題でもあるように感じます。そこでステレオさんの「ロジックの崩壊」「心の霧にも似たもの」と捉えられたということは私の伝えたかったことがバッチリ表現出来ていると考えてもいいのかもと思いましたし、他方でステレオさんの詩に体する感度、というものが優れているが故でもあるように感じました。何が言いたいかと言うと、詩の本質を考察し見抜いてくださりありがとうございます、ということでございます。〈それ だけが~〉も含めて、後半連が急に理性的となる所を読みといてくださったのも〈感度〉であるのだと思います。コメントご考察ありがとうございました。 (灰の様なこころ、灰のようなこころ)

2018-10-07

拝見しました。 これは、短いながらも凄くいいと思います。生と死、その情をゆったりとした詩世界に極めて自然に溶け込ませた、非常に技術の高い詩のように思います。 内容に入りましょう。クラゲは一般的には海月、と書くのではないでしょうか。そこをあえて「水母」とした、そこにこの詩のベースがあると感じます。最初、皆で水母になり、死ぬ時は「一緒に海へ溶けよう」と、(恐らく主人公の)語りからこの詩が始まります。二連目、かつて暮らした地上が沈む。美しくなる。青さを濃くする。これは今の人間が地球にとって害であるという風刺なのかもしれない、と考えました。最後はそれが夢想だという内容で終わります。人間が死ぬことによって新たな命が始まる、「そこから新しい命も生まれるだろう」からも風刺を感じますが、しかし幻想的で美しい詩の流れには圧倒されるばかりでありました。 (水母)

2018-10-05

fiorinaさん、ありがとうございます。 歓びや憤懣を、不特定多数であり特定の「君」に、伝えうる…ですか、この言葉自体が詩に出来そうですね 笑。「多くがこの作品」のようには、さすがにならない気がしますがお褒めの言葉と受け取らせて頂きます。伝えたいことと伝えたくないことが、絶妙に醸し出された文体、とのお言葉嬉しく思います。確かにそうかもしれませんね。絶妙、とはまた嬉しいお言葉で調子に乗りたくなります。高評価のコメントを頂けてほっと胸を撫で下ろしました、ありがとうございました。 (灰の様なこころ、灰のようなこころ)

2018-10-05

天才詩人さん、ありがとうございます。 自説や補足を加えた作品の是非、についてから僭越ながら私の意見を述べさせて頂きます。三浦さんはこのテーマに対して否だと、言葉をお借りするなら「萎え」ると表現されていました。この言葉を伺った時、私の原点を見失っていたのかもしれないと思い至った次第であります。私事にはなりますが、自身がコメントを返す時、ほぼ毎度の如くその詩に対して私の考えた読解、こうだろう、こういう意味なのだろうという読み解きを行っております。それは詩作をする方々は、そして私も同様に思っていることは、自分の詩を各々の読者に読解されることが楽しみ(なのかもしれない)という事であります。少なくとも、と言いますか本当に僅かな例ですが、私は基本的に読解されたいタイプの詩作家ですし、他人の詩を読解したいタイプの人間です。では読者側の立場として読解コメントを投稿した際、解答を、正解を望んでいるのかと言うと全くそんなことはありません。これははっきり言うとただの自己満足ではあるものの、深層心理を掘り下げるとその読解コメントによって求めているものは「深い考察ありがとう」の感謝の言葉なのかもしれないと考えました。よって私の上記の「詩の内容」をチラとコメントに載せて返信した件に関しては、三浦さんの仰る通り「萎える」との表現が妥当かと存じます。 転じて、〈訳が分からないけれど深く読ませる魅力ある作品〉を書き(たかった)、という私の原点の詩に対する思いを再確認した所で、「訴求力」に近い印象を感じたとの言葉、本当に嬉しく頂戴します。「作品そのままで納得」とのお言葉も頂きました。この全般のコメントが私の〈吸引力がない〉との思いから来ているとすれば、本当に有難い言葉を頂いたと感じるところであります。 さて話を変えて「独特なリズムと言うより読みづらい」について。〈読みづらいでしょう、へへへ〉といった感じでしょうか。私が今まで書いていた詩のスタイルと比較すると、スタイルを変えてみての投稿を試しにしてみました。基本的にはクソ読みづらいリズムを読みといていくと、言葉とことばの間にある様々な情報や主人公の感情などがジリジリ浮かんでくるような構成を目指しました。着飾ったざっと読んだ印象と、じっくり読んだあとのこの詩に対するイメージがかなり違うような2重3重の面白さみたいなもの、こういうものを常に目指していますのでその片鱗を楽しんで頂けたなら冥利につきますね。 URL付きの投稿についてです。私としては逆に、よく許可したな、という印象です。三浦さんが仰っている通り、URLはスパムや最悪ウィルスサイト、詐欺サイトなど多くの危険があるように考えています。許可したということは逆に、これらに対しての対応策を運営側が保持しているということでもあります(対策ソフトなどがあるのかもしれませんが)。私はPCにそれほど詳しくない為そこまでよくは分かりませんが、単純に凄いなぁ、という感想です。 「読みづらい」「その感触を超えて迫ってくる情があった」とのお言葉も嬉しく思いました。次作もがんばります。長文のコメントありがとうございました。 (灰の様なこころ、灰のようなこころ)

2018-10-05

拝見しました。 「同じ道を行く」をテーマにしていることが中々珍しいな、と興味を持ちました。と申しますのも、「道」をテーマにする場合よく〈分かれ道〉〈寄り道〉〈道を切り開く〉といった要素が出てくるものと考えていておりました。よって「同じ道」一本で書き上げられた事に、先程も申しましたが〈珍しい〉と感じた次第でございます。 基本的に冒頭から最後まで〈人生〉の道を語っていると解釈しました。「出口」がなければ「終わり」がある、とはまさにそうであろうと。二連目が素晴らしい。「ときどき理由も分からずに/飽きもせず同じ道を行く」。素晴らしいフレーズを思いつかれたと感じます。二連目から後半にかけて「淡々」というワードが多く出てきます。数にして3回。そしてその近くに「飽き」るというワードがくっついています。それも「飽きもせず」「飽きたとは言っていない」と、否定形で。これなのですが、実際のところはどうなんだろう、と考えました。そもそも「淡々」という言葉を主人公が発している時点で、恐らくどこかに飽きと申しますか退屈な感情があるのだろうと。それを隠すように「飽きもせず」と語っているのだろうと。どこか強がりな主人公像が垣間見える詩でありました。 (ROUTE b)

2018-10-04

かなぶきさん、ありがとうございます。展開が速いとのご指摘を頂きました。語り手目線の詩、つまり主観的な詩は語り手を置き去りにしてしまう所が良いところでも悪いところでもあると考えていて、その詩に深く読ませるだけの吸引力がないと中々他者からの評価は頂けないものだと。 「いい意味で」とのお言葉は有難く頂戴しますが、やはりその吸引力という面では反省するべき所なのだとうとコメントを見て感じたところですね。 内容ですが、主人公の大混乱、といいますかぐちゃぐちゃになった脳内をそのまま詩としてどかんと持ってきた感じでしょうか。そこに詩としての風景描写であったりとか、俯瞰的な視点であるとかをほぼ排除したが故の「疾走感」なのかもしれないですね。 重ねがさねになりますがコメントありがとうございました。 (灰の様なこころ、灰のようなこころ)

2018-10-04

拝見しました。 凄い難しい言葉が使われている訳では無いのに、その内容が掴めずにいる私です。 動物のパートがおもしろいと思いました。窪みにハマった動物は「ぎゃわぎゃわ」とどれだけ喚き立てようと逃れられない。ぎゃわぎゃわ、が特に秀逸に感じます。 (黄昏時)

2018-10-03

拝見しました。 歌の歌詞のような…と考え深く読んだところで、それは違うと思い至りました。何となく食傷気味な言葉が使われているかのように見せながら、しかしそれを摘んでいくと用法が全く違う、そういった感覚を抱いた詩であります。 さて内容です。「幼い頃から」主人公を戸惑わす兆しに本能を揺さぶられる。「愛とは言わず」「互いの重さ」を分かち合う主人公の達。次連、人生はコーヒーより薄いんだと語る主人公。だから「ひととき」だけ〈しか〉「君を優しく包」みこめないと書かれてある。 後半、君への思い、君に向き合う自分の気持ちを捉えています。面白いのは「光速で追い越した」ですね。ゴールをさらりと追い越すのかよ、と思わずツッコミをいれつつ。 よく通る君の声でこの瞬間を生きていることを確信した主人公。「君を取り巻く景色を変えるよ」とラブコール。 普通の愛の詩でなく、「誰かの生命にしがみつきながら」を初めとして、愛〈とともに〉生きること、を書かれてあるように思います。それをある種ストレートに詩として表現したことにセンスを感じますし、いい詩だと思いました。 (未来へ)

2018-10-02

拝見しました。 中々不思議な詩ですね。〈手のひら〉を重ねるのではなく〈てのかげ〉を重ねる所からして不思議です。夜が更けて「心臓をころせるほど」とはなんでしょう。夜のなんとなしの恐怖に震えるという事なのか、と想像出来ますが分からないです。 死の雰囲気がするっぽいですがそうとは断言できませんし、「母」「うちゅう」「体液」など面白い言葉がどんどん出てくる割には内容がとんと検討つかぬところであります。ただ雰囲気としては個人的には好きで、ゆらゆらとかかれている割には妙な恐怖のようなものを湧き立てられるような、やはりなんとも不思議な詩ですね。 (いくえ)

2018-10-02

拝見しました。 「私が私でなくなる」に身を委ねたような作品だと感じます。上手いと感じた所は、「私が私でなくなる」以外を季節を捉えた、はっきり申しますと凡庸な文にすることによってむしろ、「私が私でなくなる」を際立たせているところであります。ただ最後はちょっと残念な感じもします。ここまで「私」のインパクトを存分に与えておいて、最終的に季節で終わってしまうのは勿体ないような気がするところです。「もう寂しくない」は良いと思いますのでここで終わっても良かったのでは…と考えた所であります。 ただ、この淡々とした雰囲気は中々良いのではないでしょうか。改行や文の構成も美しいと思います。 (季)

2018-10-02

拝見しました。 内容に入ります。「窓から」の「風」が「僕の孤独を教えてくれる」とあり、まず主人公は孤独だと。 「寂しい」と。 ため息すら吐けず、思い出をなぞる「しか」ないのだと。 後半は君と別れたのだろうという表現ですね。 締めは「その繰り返しなんだ」と。 君への別れを割とストレートに表現している主人公だと感じます。君への別れは恐らく夏の事なのでしょう。で、秋になってどんどん気温が寒くなってくるのに比例して、君への思いが蘇ってきて〈寒く〉なるのだと。最終連は中々良いのではないでしょうか。堂々巡りの虚しさを上手く表現出来ていると感じます。 (秋の夜長)

2018-10-02

拝見しました。 これは良いです。正直レベルの違いを感じます。 読み解いていきます。まず最初「親友だった日々」から「親友」と居た日々もしくは「日々」そのものが親友だったかの二択ですが、とにかく過去形となっています。 「故郷では震災」を思わせ、「色気のある男」が君であるという情報が示されます。 「芯」という言葉、続く文から君が親友であり、お互いに支えあっていたという光景が浮かびます。「今では一瞬の幻のように消えゆく」から、何かが消えゆくことが分かります。ここだと親友でしょうか。 続いて「僕らはこの駅で別れるだろう」と、駅で今から別れるんだという情報。この文から、〈今では一瞬の幻のように消えると分かっているんだ。しかし価値観だけは変わらないんだ〉という意味だと分かってきます。しかし別れることでむしろ「充足感」を得られるのだと。 後半、特徴ある構成とともに君が消えゆく光景を文にしています。最終連。「すれ違っても声をかけ合うことはないだろう」でまた謎を突きつけられます。なぜ決別なのか。喧嘩別れとかそういう意味の言葉がどこかに隠されてあったのか。 「全く新しい世界へ」で締められるこの詩は、切ない、というよりむしろ冷たい雰囲気に満ちている印象です。親友の別れを書いているようで、それは完全に決別のそれであり語った数々の思い出その他も何故か別れの悲しさや切なさを感じさせるに至りません。というより全くそのようなものとは無縁の世界のようであります。確かに「暗がりも、失望も、不幸せもない。」とある通りそのようなものはないと断言されているというのは一因ですが、そうとは言いつつもやはり悲しいのだ、というようなパターンも多くありその1文だけがこの冷たさを表しているとは思えません。むしろ、もし本当にこのような感情がないと言いつつも、親友どころか友人程度の中でも別れとなれば少しの寂しさ、悲しさがあるのが人というものだと思います。親友ともなればいくら口でどうこう言おうと悲しくなりはずがありません。「暗がり」くらないと断言する通り、別れの詩であるのに主人公には暗がりの一切が見えません。そこが〈冷たさ〉を感じる最大の原因であり、この詩の世界観の素晴らしい所だと感じます。 「テレビがブラックアウトして」~も触れます。この文はむしろ読み手を惹き付けるためのレトリックなのかもしれないと考えました。詩を読んでもらうために、最初の文をインパクトある表現にするという工夫は自分も意識していますが、それに似たような、ある種読者を意識した表現なのかもしれないと考えるところであります。ただ完全にそうではなく、電車で消えゆく様を表現する技法としてやはり魅力的です。が、ここでもやはり主人公の「暗がり」がほぼない部分はもはや恐ろしいですね。「未来未来未来それだけ」という言葉はまさしくそうであり、主人公には終始未来しか見ていない節があるように思います。なんなら未来のために親友を踏み台にしたかのような感覚すら覚えます。これは一体どういうことなんでしょう。一体主人公の身に何が起こっているのでしょう。 最後に個人的に好きだった所を挙げておきます。「スマホで交わした話の多くはカップヌードルソングのように/消費されて消化されて何ごともなかったようにゴミ箱の中」ここだけ凄く生々しかったのと、スマホの会話をカップヌードルソングに例える所は素晴らしいです。 (夢の跡の別れ道)

2018-10-02

拝見しました。 #詩から、ツイ詩からかなと想像しつつ 感想です。「新米が」と、米の描写から始まるのは新鮮に感じます。二連目で誰も待っていないという情報。最後まで米の描写ですが「死ぬつもりで」~「力に変わること」からは、生命を食しているんだという力強さが感じられました。 (豊作)

2018-10-01

拝見しました。 うーん、夜の情事を表したのかと思いましたが、死の匂いもするのが難しいところです。 最後の締めは凄く好きですね。「ねぇ。」がたまらないです。「君へ」の連呼はどことなく官能的ですが、抑えられない君への思いが生々しく表現されていると思います。 「感じてしまう」「月に照らされて/行われた行為を」など恐らくそっち方面ですが、「ねぇ、殺して ?」などがやけにマジっぽいんですよね。さらりと言ってるけど本気で殺して欲しいっぽいのです、何故か。かなりグロテスクな作品ですが、この生々しさが妙に癖になります。 (きもちわるくってきもちいい)

2018-10-01

拝見しました。 「1年の終わりの/角が見えてきた」に面白さを感じます。10月というと確かに1年の終わりが見え始める頃ですが、「角」との表現はなるほどと感じた所であります。 前半から中盤にかけては季節の変わり目について様々な表現をされてますが、「金木犀の香りは」辺りから主人公の状況が浮かんできます。「いつかみた夢」を思い出させる金木犀。「切なさ」。「さよなら」「心の裏で時が反転して」「眠れない長さ」。こういった情報からは、過去の別れの出来事を金木犀が蘇らせるんだ、という情景が浮かびます。切なくも美しい詩作りだと思いました。 (夜長月)

2018-10-01

拝見しました。 夜を舞台にした詩は割とよく見かけますが、タイトル「素敵な満月」は中々珍しいのではないでしょうか。 さて内容です。「静かな」夜に「駆け上が」るという表現が使われていますが、これは「静かな夜に 昇ったきみを」とある通り「きみ」の行動です。主人公の行動は「ただ、黙々と」「ただ、じっと見つめて」いるということになるようです。最後「涙」を流しながら「駆け」「昇」る「きみ」をただ漫然と見ている主人公。満月に昇るという状況はかぐや姫を連想させますし、「衣」も天の羽衣と考えれば説明がつきます。つまりかぐや姫の1シーンを捉えた詩ではないかと考えました。もう一説、「天へ昇る」という状況は死を連想させます。「きみ」の死を息を飲む余裕もなく見つめる主人公。だから「涙無しには」いられなかったのかも知れません。 (素敵な満月)

2018-10-01

拝見しました。 ユーモアある作品ですね。まず疑問なのは「思ふ」です。なぜ古文法で書かれてあるのか。田舎を表しているのか。 「過疎地の村の不倫ババア」は良いです。こういうの好きです。そりゃ1次落ち以外考えられねえだろと突っ込みつつも、後半新人賞への未練を感じますね。ユニークな作品であり、しかし主人公自身が自虐的に語っている所が物悲しくも感じました。 (飛び歩く現代詩の実験室)

2018-10-01

拝見しました。 主人公忘れてますよね。石忘れてますよね。 なぜ海のタイミングで宿題を思い出したのか。 落ちてきた女の子にイタズラするってどんなマセたやつなんだよ。 と、ガンガン突っ込めるという点で新しい趣向の作品だと感じました。特にどんどん石について忘れていく様が滑稽で良いですね。 (恥ーのとべる石)

2018-10-01

拝見しました。 これは大作ですね。個人的には前半部分が好きです。 「君がひどく自虐的になっても君が好きだよ」に魅力を感じます。「君が好き」なのは当然の事としてあり、「自虐的にな」るという彼女のマイナスな行為があろうと好きだと。ここに主人公の君への強い執着心が見える気が致します。 hedonismも素晴らしいですね。君への異様な執着心を見せる主人公ですが、その根幹はhedonismにあるのだと。快楽こそ正義だと言わんばかりの主人公の心境には、筆者の主人公への皮肉が見えるようでもありました。 (芸術サイエンス、オープン)

2018-10-01

拝見しました。 「アソート」の名の通り、様々なテーマの詩が盛り合わせられていて、そのどれもが違った方向の詩でもあって面白く感じました。 内容はひょっとして繋がっているのでしょうか?▲▼のパートが特に良いですね。実際何なのかはよく分かりませんが、異世界の出来事を見ているような気分になりました。 (アソート Ⅰ)

2018-10-01

 拝見しました。  主人公は「どぶ鼠」で、工場の作業員などの労働者として働かされる様が物悲しいです。私が最も面白いと感じたのは最後の締めの部分「偶に僕はあいつの抜け皮を被る」です。僕の自分自身からの逃避だけではなく、軽蔑すらしていた、そして亡くなった「あいつ」の抜け殻を被って主人公はいったいどんな面持ちであるのか。それはこの一文以外に表現できないものだと感じます。 (泥の月)

2018-09-30

 拝見しました。  夏野さんの作品は個人的にはレベルが高いといいますか、自分の力量ではその真意にはたどり着けないだろうというインパクトを与えてくるような印象があります。無論今回も例に漏れず難解な印象ですが、難解だからこそ味があり夏野さんの作品独特の雰囲気を出せているのだと分析いたします。  さて内容に入らせて頂きます。冒頭から面白いですよね。「電子レンジで温めすぎた」「風」が「銀河」を追いかけまわすという状況が早くも独特です。銀河が追いかけまわされるという謎な現象一つで、私の心は奪われてしまいました。  前半が夏だとすると、季節変わって秋になります。注目すべきは「突然素っ気なくなった風」で季節の移ろいを表現している部分です。風一つで季節を表現してしまうところが巧みであります。  続いて、「 あなたを支配してみたかった」とありますが、あなたをわたしは「宇宙人」と表現しています。それも{あなたが宇宙人だとわかってから、あなたを支配したかった}というように書かれてありなにか尋常でない状況が思い浮かびますが、具体的に何を指しているかははっきりされないまま詩が終わります。どことなく不穏な空気が流れていますが、さらりと読んだだけではそれはわからないのですね。その不穏な空気をさらりと詩の言葉に乗せる技術、これが夏野さんの真骨頂だと感じました。 (ラスト・アイス)

2018-09-30

拝見しました。 「つぶつぶ」ですね、この詩のポイントは。前半中ほどで「ぽろぽろのつぶつぶが」「明日には回帰する」と述べ、後半「叫んでしまいます」「僕のもとへつぶつぶが戻ってくる瞬時」とあり、つぶつぶが一度身から離れた事が分かります。また、「僕の魂らしき」とあり、つぶつぶはぽろぽろであり、さらに自身の魂のような(魂ではないが、魂に似ている)とつぶつぶについて情報があります。更に加えて「殴打や崇拝の対象」となっているのがつぶつぶであると。 別の視点に移ると、シッダールタが世界人であると。世界人がポイントですね。「世界中の人々」ではないと。世界人が何なのかは明確には明かされません。 さて、後半連ですね。「後進」のシッダールタに「こそ価値がある」ようで「僕達もまた価値があるようです」と。仮に宗教的な観念のストーリーだとすると、いやそれに関係して自己を俯瞰的に見た作品であるとすると、自分の価値があることを結局完全に認識できていないのですね。ただ、読み解けば読み解くほどこの詩の主人公は人間的でない。感情がまるでないかの如く、物事を遠くから眺めている感覚が致します。特につぶつぶが自分へ戻ってくる場面なんかは、もっと大げさに書いても良さそうな場面なのに出来事に比べて妙に大人しい。そこが非常に怖いと申しますか、主人公がどのような人間なのかどのような境遇なのか計り知れない怖さを感じるところでありました。 (献花)

2018-09-27

拝見しました。 主人公が女性であり、恐らくホテル、などへの誘いに乗った所で「世界が全滅すればいい」。 次の場面では、既に世界は全滅しています。そしてわたしもおじさんも武器をもつ。 最終的に辿り着くところは「わたしの世界を変えるものなんて何もない」。 さて、内容に入りましょう。おじさんの誘いを受ける部分は素直にホテルに連れてかれたと仮定します。そしてすぐに出てくる世界への全滅を願う言葉ですが、これはまさしく言葉通りの意味ではないように思います。つまり全滅など最初から願ってないという。では何かと言うと、これは推定ですが世界→地球ではなく、世界→私ではないだろうかと。私が全滅すればいい、となると自死欲求のような感触もしますが決してそうではなく、私なんていなくなればいい、と言いますか、わたしのダメな、気に入らない、汚い部分など消えてしまえばいい、という感じの、自己嫌悪のような感情がこの言葉には現れているのではないかと感じました。 そして次の場面です。ちょっと前述の解釈だと辻褄が合わなさそうですが、そもそもこの場面は非常に緻密に作られているが故にその繊維の一片も紡ぎとる事が出来なさそうな難読ポイントです。この主人公の感情が読めないのです。「ありきたりな彼氏」は自分の彼氏の事ではなく、友達の彼氏がありきたりで覚えてもないみたいな感じでしょうか。あるいは自分とは夏練の舞台とあまりにも乖離している様を捉えているのでしょうか。 「武器」が何を意味するのかも触れづらい部分です。心の針みたいなものなのかもっと具体的に全滅したあとに武器を持ってるよみたいなことなのか。 最後ですね。私は世界と関わりをある程度もちつつも、そのどこかで世界に対して入り込めない、違和感のようなものを抱き続けている。結局何をしようと、どこにいこうとわたしをわたしたらしめるものがこの「世界」であるということを悟り、物語が終了します。読解不足で中々難読しました。 個人的には後半の方が好みですね。詩としての美しさを感じます。が、恐らくそれは前半部分があってこそなのでしょう。どこか退廃的な女を主人公としながら、そこにある詩は人を寄せ付けないようなバリアを張った美しさ、という独特の詩のスタイルを感じました。 (0. my world.)

2018-09-26

拝見しました。 柿原さんの詩としてはかなり珍しいと言いますか、大きく方向転換をしたようなイメージがしましてかなり驚きました。 さて内容です。結構好きな感じです。中身は暴力の描写や「死ね」の描写がほぼ全編にわたって書かれていますが、私が感じたことはこの描写が主人公の妄想ではないだろうかということです。いやほぼ間違いなく妄想ですね。これが頭の中で溢れるように続いていて、純朴だった、それを願っていた誰かに謝ると。面白い内容だと思います。人間はどれだけ綺麗事を言おうと、誰かを憎しみ「死ね」と思う事など往々にしてあるものです。それを「思ってしまった」ことに対しての「罪悪感」に、逆説的に主人公の人の良さというか、優しさのようなものを感じました。 (沸騰)

2018-09-26

拝見しました。 感想です。初投稿とのお言葉を拝見しまして、どこか初々しさのある詩だと感じました。 さて内容に入りますが、恋…なのかそうではないのか、兎に角分かるのは「君」に認められたがる主人公の心理ですね。「見た目はどうでもよくて」と夏の風物詩を一蹴し、自分にとっての夏は「叫」ぶ、「死」ぬ、「愛」しいといった感情論であると綴られています。次に「君」を「掬い」とりたいという欲求。突然出てくる「奴」。最後は西日と共にさよならを告げる主人公。 と、キーワードをとりあえず並べ立てて見ましたが、具体的な情報がほぼ削がれているため何とも言い難い所はあります。恐らくそれが筆者様のスタイルと申しますか、徹底的に削ぐことで詩のイメージを自由にする事を目指している感を感じます。 結構青春っぽい、かつシャイな主人公のイメージが浮かび上がりますね。 読んでみての感想ですが、かなりJPOP的な用語や雰囲気でありますね。それ自体を否定する訳では勿論ありませんが、気になったのは最後の「」の部分でしょうか。基本的に切なさを意識して書かれていると存じますので、この部分は突然アイドルの歌詞のようなワードが出てきて勿体なさを感じてしまいます。 また、詩の最初と最後に出てくる「奴」の存在は面白いと思いますので、「奴」の存在感を更に盛り込んでみてはいかがでしょうか。読み手側としましては、あまりに情報が削がれすぎてこの詩の面白さに気付きにくい節があるように感じます。特に「奴」がどのような存在なのか、邪魔をする奴なのか僕の全てを奪う存在なのか親や教師のようなリアリティある存在なのか、といったスパイスを少し注ぐだけでも、この詩の広がりや味わいが大きくなると考えました。 (空き缶)

2018-09-26

拝見しました。 この詩の内容はどう考えても分からなかったので、そこでふと思ったのがリズムを重視したのかなと。ただ面白いのはいくつもあって、所々で割り込むように出てくる性的イメージに年齢的な、もしくは精神的な若さを主人公から感じました。し、目覚ましの5分前に起きることを「ハプニング」と捉えるのはセンスがあると思います。 シネマを見れなかったことで終わらすのはやや定番な気はしますが、しかしこの詩のタイトルがシネマではなく「角質」である事が良いと思います。何故かと言うと、最後に「あの子」がいなくなることで「角質」が落とされるという表現に捉えることが出来ますし、主人公の不純ともとれる妄想(のようなもの)が角質なんだとすればそれもまた面白いです。この詩のタイトルが「角質」であるからこそ、(角質が削ぎ落とされるものでもあるし、美容に気を使わない人は落とさないだろうし、しかし取らなければその部分が荒れるという「角質」というものだからこそ)この詩は味がぐっと増しているように感じました。 (角質)

2018-09-26

拝見しました。 その名の通り「秋」をメインテーマとしていますが、「肌と一体化」「呼気と呼気」など、どこか官能的に秋の訪れを表現されている事が面白いです。そもそも秋の風はスッキリしたと言いますか、自分は冷涼感をイメージしていましたが、「生温く」という表現は巧みであると思います。 「わたしの肉体の輪郭を曖昧に」させられて、自分の中の澱みのみがわたしをわたしたらしめる、それが主人公にとっての秋だと。バックボーンが非常に気になるところでありますね。 (秋)

2018-09-26

黒髪さん ありがとうございます。好意的な評価にテンションが上がっております。 「空の青で一面」そうですね、夏真っ盛りの時期に書いた詩でもありますし、この詩のコンセプトが「さわやか」ですのでそのような印象を抱かれたのではないかと存じます。空の青はやはりさわやかな印象ですが、青という色自体はどちらかというと悲しい、マイナスな気持ちを表す色なので主人公のかなりマイナスな心の状態を読み取られたのではないかと考えております。 描写的な面で言いますと、お褒め頂きありがとうございます。私としましてはかなり普通なものを目指したつもりでしたので、私も驚きました 笑。次回も驚かれるような作品を投稿したいと思いますので宜しくお願いします。 (夏風)

2018-09-25

拝見しました。 これはある意味survofさんの真骨頂とでも申しましょうか、こういった作品を展開できるのが筆者様の素晴らしい所であります。 かるべさんとのやり取りを見てから感想書いております。ので、クリティカルな弱点についても論ずるべきなのだと考えるところであります。 さて。 まず弱点は保留にします。 で。 中盤、「私と仕事のどっちが大事なの?」の部分が個人的には1番のお気に入りです。なんといっても、続く男の回答は圧倒的なセンスのあるユーモアであります。正直笑いました。 基本的には訳が分からないという点でsurvofさんらしい。普通の論理的な文章をユーモアチックなテイストに置き換えて書いている、とすら言いきれない独特のセンスを伴った文体は一見訳が分からなくて読みにくく感じるのですが、読むとこれが不思議なことにさらさらとスープを流し込むように読めてしまう。うーんなんとも不思議であります。 個人的に唯一残念な所は、最後の※の部分ですね。確かにこれを書かないとならないのは分かるのですが、何とかしたかった、と、ないものねだりをしたい気分であります。 弱点ですが、分かりません 笑。他の方にお任せする所存であります。 (選評:「うほうほ」におけるスパイラルモヒカンの誤用をめぐっての断章)

2018-09-25

拝見しました。 綺麗な情景をぼっちの主人公と共に捉えた、そんな作品のようであります。「結露の体を流すビー玉みたいな透明」「猫背のひまわり」など、素敵な表現に魅力を感じました。 ただ、少し綺麗な表現に拘りすぎている節があるようにも感じました。なぜそう感じたか。切なさの表現が弱いのがその原因のような気がしております。詩で大切な事として私が考えていることは、また小説と対比して格段に違う所は、人間の深層心理を如何に言葉というツールで捉えきれるか、という所にあるということです。無論私が偉そうに語る程自己の詩に対しての技術を信頼しているわけでないのではありますが。思うに情景描写は豊富でその点は文句なく素晴らしいと思いますが、その描写に負けないくらいの深層心理を捉えた表現を、喜怒哀楽を、掴んで取り入れる表現があれば、この詩は更に深い味になると考えた次第であります。 (杪夏)

2018-09-25

拝見しました。 そう。詩とは難しいものです。これは見る人が見れば一見「小説」のように感じるのですが、やはり紛れもなくこれは詩なのですね。小説と詩の境目、そのひとつが心理状態を捉えるかどうかにあるのだと私は考えています。 さて、本題です。個人的にはかなり好きな詩です。彼女の描写はやけに生々しく、毒々しいほどに幸せであるがゆえに常に死神に心臓を握られたような恐怖を沸き起こさせられます。そしてふと起こる彼女の喪失。喪失。喪失。ここでバシッと色を失う主人公もいい感じです。 なぜか心が抉られる詩ですね。一文一文が心に刺さる感じです。凄くいい感じです。 (Happy Colors)

2018-09-25

拝見しました。 これは… 主人公の迷いがざーっと書かれていますが、一切客観的に自己を見ることなく主観的な視点で、利己的な視点で終わっている内容は痺れますね。「きみのそら」を知りたがりながら、聞いたところで分からないので「解った」振りをして離陸する様に、主人公の「きみ」への特別な執着心を感じます。 ただ、どうも気になるのは主人公の状態です。どこか正常ではない感じ。「きみは少しづつ霞んで/僕の視界が遠くへ届かなくなって」は比喩のようにも見えますが、何か不穏な雰囲気と言いますか、つまり病人、のような、もしくは精神疾患、のような何かで正常ではない状態のように感じます。でなくとも、やはりさらりと書かれた内容から滲み出る不穏な雰囲気を出せる技術に圧倒されるばかりでありました。 (きみが、そらにだけみちているから)

2018-09-25

拝見しました。 なるほど、これは…私の技術では手に負えない難しい内容ですな。 いい詩だと思います。主人公の空虚な描写が最後に色濃く残る形で終わる、そこに類まれなる技術を感じます。 余談ですが、ハンドルネームにも極めてセンスを感じます。私(藤井龍平→ふじりゅう)に新しい名前を付けてほしいくらいです 笑 (絵と赤子)

2018-09-25

拝見しました。 アイデンティティというものは、私個人的には恐ろしい言葉だと感じています。何故かと言うと、独自性を求める事は「普通」から一歩離れることを指し、それは「普通」を極めて重要視する日本人からは往々にして厳しい目で見られるからであります。 さて内容ですが、あなたと比較した時のわたしの色濃さを求めているような描写に感じました。わたしがあなた(たち)に霞むことを過度に恐怖し、わたしがわたしとしての存在感を保てる為に「普通」から逃げ回っているような、どこか青臭さの抜けてないように感じる「わたし」像。しかし、2連目4連目でその危うさも描写されていると感じました。主人公のふわふわした感じを、「わたし?」「わたしは薄れていく」の言葉で危なっかしい感じを表現している(のかもしれない)と個人的に思います。 (禅)

2018-09-25

拝見しました。 自死、自殺。この二つは似ているようで違う気が致します。自殺は命を断つこと。自死は自らを死にいたらしめること。自死には(過度の)自傷、精神疾患などもカテゴリに含まれる(ような気が)します。 で それを「明日への一歩と」「同じくらい」と表現することで、自死が明日への一歩には全く繋がっていないことを間接的に表現している部分は良いと思います。この詩のタイトルが「暁の詩」という点も皮肉めいていて好きです。 欲を言うなら、主人公像の具体的な情報や、もっと深層心理を知りたかったというのが本音です。テーマは好きなので、膨らんだバージョンも見てみたい気もします。 ただ、筆者的にはぎゅっと凝縮したこの詩がベストなのだろうと存じますので、これは私読者側からの勝手な申し出ですね 笑 (暁の詩)

2018-09-25

拝見しました。 恋愛の詩ですね。やはり気になるのは「コトノハ」でしょうか。 コトノハが何らかの意味を持つとしたら、「貴方」の言葉はただの言葉じゃない、私にとっては特別な「コトノハ」であるんだ、という思いが込められているのだろうと考えます。 ただ、正直に申し上げますと折角「コトノハ」という、どのベクトルにでも変化出来そうな面白い言葉を使われていますし、詩としてコトノハをもっと生かすことが出来れば大化けするのではないか、と個人的には感じました。 ただ私的には割と好きな詩です。ストレートな愛の詩はなんかほっこりしてしまいますね。 (「コトノハ」)

2018-09-25

拝見しました。 これは詩、ではありますが、作者の心の声、どころか実際に発せられているような生きた言葉で綴られた詩のような気がします。つまり俯瞰的に詩を書いた訳ではなく、黒髪さんご自身の言葉が詩になっているのであろうと。 なぜか。分かりません。なぜかは分かりませんが、勢いがあるのですかね。特に後半の「僕の、魂を感じるのに~」の怒涛の如く押し寄せてくる言葉は、黒髪さんの思いを150キロの豪速球で投げ込まれているような、そんな勢いを感じましたし、ここが特に筆者の思いそのものでないとそもそもこの様な詩を書くことは出来ないと感じるところであります。 さてそろそろ内容に入らせて頂きますが、これはですね、失言かもしれませんが、夜中に書いたラブレターのような、物凄い愛を書かれた作品なのだろうと。10年後に読んだら赤面必至であるほどに物凄い愛を書かれた詩なんだろうと。勿論それが恋人に向けられたものでは仮にないとしても、それは誰かに向けられた壮大なラブレターなんだろうと。タイトル通り、まさしく黒髪さんの「声」を感じた詩でありました。 (声)

2018-09-25

拝見しました。 「常識」を越えてしまったと聞くと一見理外の最善手を見つけたような描写に感じますが、むしろ逆で最後に残った良心をギリギリでぶら下げているという退廃的な主人公像が綴られている構成が面白く感じます。「常識越えて」と言っている割には世間の常識に「妥協」し「我慢」しているという妙な心理状態は素直に気になるところです。 「良心」がテーマになっていますが、主人公の語っているそれは本当に我々の思う良心であるのかどうか、が気になるレベルで主人公への狂気を感じます。なんら具体的な情報が詩内で提示されてないために想像で補完するしかありませんが、例えば自分と話してもつまらないだろうから、あえて人と話さない。これは私に残った最後の良心だ、というように、常人であればそれを良心と指さないようなことに対して「良心」と語っているような狂気を、文章から感じました。それがもしかしたら「常識越えて」という最初の一節に繋がっているのかもしれません。 (私は良心)

2018-09-25

拝見しました。 僕の好きな詩のスタイルとして、平凡な日常を捉えたと言いますか、小さなテーマで捉えられた詩というものがあります。然るにこの詩も、宇宙や死や事象の意味といった大きなテーマを僅かに内包しながらも、全体的に小さな日常、青臭い主人公の心理を上手く捉えた作品だと感じました。 内容に入りますが、やはり「0は一つも増えない気もして」の一文は良い部分だと思います。恐らく後半の「10円玉を/今日よりあと数枚」に繋がるように構成されているとは思いますが、何より主人公の心とリンクさせて「自己の無力」を主張しすぎない形で表現したこの一文は個人的にはお気に入りであります。 締め方も私的には魅力を感じます。この締め方からも、主人公の現実性と言いますか、いい意味での青臭さを感じさせる所がこの詩の魅力だと思います。 やや構成にJPOP的な大衆さを感じるところではありますが、ある意味それもまた良点のひとつなのかもしれません。 (なんだかさ)

2018-09-25

まりもさん、ありがとうございます。 同じ言葉を繰り返すことに関しては毎度の如く突っ込まれている気がしますので、やはり推敲の上で技術不足があるのだろうと存じます。 勿論意味なく同じ言葉を使っているわけではありませんが、確かに読み手側からすればくどいと言いますか、飽きがくる文体なのかもしれないと、読み返して思いました。その辺りは色々な詩を読んで吸収していきたいと思います。 擬音も正直使い方が非常に難しかったのですが、面白いとの評を頂きまして嬉しく思います。「後半の前触れ」に関してですが、前半の内容を後半に持ってくるスタイルに最近ハマってまして、頻繁に使っております。しかし、仰る通り刈り込むべきな点があることは、これから意識していきたいと考える所であります。 (夏風)

2018-09-24

三浦さん ありがとうございます。返信遅れまして申し訳ありません。 ビーレビに投稿されている詩の中で、大きな物事やテーマで書かれているものも多くあります。それはやはり技術の上でありまして、自分の中でも憧れる節はあるのですが、 私の真骨頂、というほどの詩でもありませんが、好きな詩のスタイルはこんな感じで、別に読むまでもなく、書くまでもなく、発表するまでもないくだらない内容をわざわざ詩にする所、そしてそんな内容の詩に全力を尽くして、ひとつの作品として完成させる所にあります。そういった面での魅力を取り上げてくださったコメントに、ただただ感謝感激であります。 博多弁は魅力的ですよね。恐らくその先生の言葉「どうしたとう?」に他意はないと言いますか、深い意味なくかけた言葉であろうと存じますが、当時の三浦さんにとっては忘れられない思い出であるのではないかと考えます。そういう意味では、他者の発する言葉の意味と受ける方の意味は大きな格差がある、それは詩にも通ずることなのかも知れないと思い至りました。 漣成分が出ているとのお言葉、私にとっては最上級の褒め言葉であります。ミクロから夜空へ羽ばたく勢いでがんばります。 (夏風)

2018-09-24

拝見しました。 人は蚊のように小さな存在なんだ、というような稚拙な言葉では片付けられない思惑が仕込んであるように思われます。悪いのは涙の香りだと言い切っているのが主人公だとすると、遺書にしてはえらく軽いイメージが致します。 また「国防軍」や「数式」といったワードからも察するに、ひょっとしたらこの遺書を書いている、または語っている主人公像は学生なのかもしれない、と想像しました。 また、「死んで居る蚊と死んで居ない蚊の違いを数式にしてくれないか」のみが男の遺書だと解釈すると、死んでいるというカテゴリーに、絶命以外を含まない理由を教えて欲しいと、そういう内容にも解釈出来るのかなぁ。 などと、色々想像を巡らすことの出来る詩でありました。 (遺書)

2018-09-17

拝見しました。 「わるいことば」。「ゲツヨウ」。ここに、仕事でボロボロになって何もかも嫌になった主人公の心情が色濃く現れているように感じます。なんども嫌な言葉、嫌な記憶が頭を駆け巡って恨みつらみが重なるように脳を支配している状態の主人公。歩き出さなければならないのに働かない思考。またリセットして歩き出せる「何かが光ったのか?」という一瞬のチャンスを逃し、沈んでいく主人公。こんな中々にドロドロした情景が浮かびましたが、 特に素晴らしいのは「何かが光ったのか?」からの「あれを逃した私は」という流れですね。ただドロドロした主人公を書くだけじゃない、そこに皮肉めいたアクションがあることでこの詩がより一層仕上がっているように思います。 (がじがじ)

2018-09-17

拝見しました。 日々を生きる主人公ですが、晴耕雨読のような毎日を過ごしつつも、そこに達観した信念と言いますか「これが私の生き方だ!」という強い主義主張が見える気が致します。生きるということは仕事に振り回される事ではなく、恋愛に振り回される事ではなく、社会や人間関係の不平不満に一憂することでもなく、肩の力を抜いて自身や他人の生命を強く感じながら「日々」を生きる事なのだ。これが私の日々なのだ。という声が、ゆたりゆたりと流れるように書かれている文から聞こえてくるようであります。そして、この詩はまささん御自身を表したものであるのかもしれない、ともまた想像することが出来ました。 (日々)

2018-09-17

拝見しました。 星に名前をつける行為、と申しますかそもそも名前をつける行為そのものが、それに対して親近感または自己と照らし合わせて対象を認識している状況であるのだと個人的には考えております。まず最初に星に抱いているイメージ、これは恐らく自己の事を表しているのだろうと捉えました。物悲しい気持ちでいたたまれない状況、そこで夜空に見つけた星に親近感を感じて名前をつけたという情景が想像できます。 中盤から後半にかけては、主人公の孤独をひしひしと感じる内容になっていますね。貴方に思いを届ける事ができず、しかしGoogleで調べるのは野暮な事なんだと。この思いをフローしたいのだけれど、あなた以外への行先がなく西に沈む何かに心を聞いて貰っているのだと。 この詩で私が疑問に感じたのは、「友」の存在ですね。友は私は実在しない、ある種架空の存在を指していると解釈しましたが微妙な所だと思います。友=太陽なのか、ひょっとすると友=貴方なのか、はたまた友=星なのか。星がどの存在を指しているのか、それとも指していないのか、ここも解釈しだいで様々な感情に化けそうな気が致します。 (郷愁)

2018-09-17

拝見しました。 愛の詩、と解釈しましたが、ただの愛の詩ではないことは確かであるように思います。 「みみたぶ」を「あまがみ」したいということがメインになっていますが、既に「あなた」の片側のみみたぶをあまがみしているという状況です。その状況で、あなたに対して更なる欲求を求める姿は官能的である様にも思いましたが、みみたぶをあまがみするという状況そのものが何らかの比喩表現のようにも感じました。もう全てを自分のものにしたいと。あなたの全てを自分に捧げてほしいと。そういった過剰な独占欲の一片が、「みみたぶ」を「あまがみ」するという状況に現れているだけなのではないかと考えました。 余談ではありますが、ある意味この詩のタイトルは「るるりら」のままでも面白い気もした、いえこれは本当に余談でしたね。 (あまがみ)

2018-09-17

帆場蔵人さん なるほど4連目をそのように解釈なされるとは、ある意味この詩の新たな側面が見えたようであります。 カロリーメイトに関しては切ないというご意見を複数頂きました。カロリーメイトで切なさを表現出来た、この事が私の喜びでもあります。感じ取っていただきありがとうございます。 (Ha・Ha・Ha・・・)

2018-09-12

湯煙さん カロリーメイトすらを味方と思わざるを得ない、さらに唯一と断言するまで追い込まれている主人公の、無理矢理な明るさを(カロリーメイト)に表しています。 人間以外に笑われようと、その感情が分からなければ人は傷つかないものなのかもしれません。中傷によってなぜ傷つくかの一因は、人が人を嗤うから、その逆側の気持ちがわかってしまうからなのかも知れません。ただ、今回は主人公が嗤う側ですね。追い込まれた主人公は、ちっぽけな生き物を嘲笑うことによってしか、自己を保てる状態になれないのです。 コメントありがとうございました。 (Ha・Ha・Ha・・・)

2018-09-12

かるべまさひろさん インスタ映えですか、その発想はなかったですね。コメントありがとうございます。 (Ha・Ha・Ha・・・)

2018-09-12

追記です。上記の件「私の入る余地がない」と発言してしまった事をお詫び訂正申し上げます。決して他者の入りうる余地がないという意味ではございませんし、この作品におけるレビューの制限を発言したものではありません。申し訳ございませんでした。 (ストロボ)

2018-09-04

拝見しました。感想を書こう!と思いました。 先にうっかりなかたつさんの感想を見てしまい、なかたつさんがこの作品を完璧に分析なされてて私の入る余地がない事が発覚しました。 兎にも角にも感想ですが、やはり主人公が花火を自己と重ね合わせて、自分の消滅、というより破裂を願う異常性。しかしそれを狂気のまま作品にするのではなく、青春の甘酸っぱい1ページのような切なさを感じさせる技法が魅力的だと感じます。主人公の自傷癖と言いますか、破裂を願う感情が書かれてありますが、しかし本当に完璧にそうではない、むしろ自分を救い出して欲しいとも取れる描写が、どことなく年若さ、青春を感じさせる詩となっていると感じました。 (ストロボ)

2018-09-03

拝見しました。 うむ。まず電車をちくわにしてしまう突飛な発想はやはり素直にいい部分だと思われますが、最も気になるのは「詩人」が恒星などに混じって車内に飛び込んでくる部分です。 思えば銀河鉄道の夜とは死に向かう列車を描いた作品であります。この作品はそのパロディではないという事は文脈からも明らかですが、それをモチーフとして詩を書かれているとは読み取れます。 思うに、詩人の世に放たれる詩の何倍も存在する、言わばボツ詩の最終列車の様なものをイメージ出来るのかと私は考えました。 その意味でもなくても、最終連は良いと思います。 (銀河鉄道バステト号の夜)

2018-09-03

拝見しました。 これは、どんな意味がこもっているのか…うむ、難しい。 転じて渚鳥さんの作品は、そして今回も同様に感じるのが、非常に美しく冷たい回廊で、ひたすら迷い続けるような、絶対にたどり着けない答えを探しているような、そのような感覚を個人的に抱いております。なぜそう感じるか。それは渚鳥さんの詩が、精神の奥底を書いているように思われるからです。それもただの人の精神ではなく、もっと美しく、かつヒヤリと氷のように冷たい、そんな精神が内包されていると感じます。 脱線してしまいましたので戻しますと、中々に難しい。何を表しているのか想像すればするほど、詩の別の1行1文に遮られるような、そんな感覚が致します。ただ、「画面を閉じて」。突然現れる余りに具体的な情報がヒントな気がしますが、私の能力ではここまでです。 タイトルが「お話」でありながら、実際にお話をしている場面が出てこない事が面白いですね。何となくですが、「お話 」をしている時ではなく、お話そのものに対する主人公の「弱虫」な気持ち、これがいくつもの隠喩と共に現れているのかも知れません。 (お話)

2018-09-02

拝見しました。 まず「ひ みたいに」 続いて「お みたいに」 ここに作者のこの詩への思いが存分に盛り込まれている気が致します。そして蝶の行く道筋を何かの文字に感じながら、しかしそれも分からずに話が終わる。世の中の喧騒を忘れさせるようなほのぼのとした雰囲気を、平仮名一色も相まって読み取る事が出来ました。 (ひみたいに)

2018-09-02

日下ゆうみさん、ありがとうございます。 うーん、ここまでこの詩に対して考察なされるとは、瞠若と言いますか、驚嘆と言いますか、兎に角驚きと感謝でございます。 そうですね、「死人がノックしている」のではなく、「死人はノックされている側である」という所はまさしくその通りでございます。 基本的に死というものは偶発的にやってくるか、病等で刻刻と死の接近を感じ続けるかでありますが、健康体であっても死はいつ来るか分からないという偶発性が「ノック」に現れたのだと考えております。確率は極めて低いが、10秒後には死が訪れているかもしれないという事実、実は己の命は吹けば飛ぶようなか弱いものだというこれらをはっと認識すると、突然心の奥底で死が呼んでいる音が聞こえる、コンコンとノックする音が聞こえる、そういった場面を想像して頂けると幸いです。 説明のために持ち出された死は架空だ、とのお考えもその通りです。実際に死が迫っている訳ではございません。むしろいつ扉を破って侵入を許してしまうのか分からない、ここが死の恐怖であるとこの詩で表現したかった訳であります。 (死人は)

2018-08-23

羽田恭さん、ありがとうございます。 ではどうすればよいのだろうか? 死が迫っているのは、当たり前といえば当たり前 至極真っ当なご意見です。しかしここからこの問の答えのようなもの、考えのようなものを導き出せなかった。 そこに私の限界がございます。 (死人は)

2018-08-22

鷹枕可さん、ありがとうございます。 死を想うことは案外誰しも経験のある事でありましょうし、何か生み出すのであれば一度はそれに迫りたい、と誰しも考えるのでは無いだろうか、と個人的に考えております。 これはその残骸のようなものであります 笑 (死人は)

2018-08-22

三浦さん、ありがとうございます。 うーん、残念。確かに残念な作品ですかね。 ノックのリフレインを何らかの技巧と捉えてしまい、浅い内容に愕然となられたと解釈しましたが、 やはり私の勉強不足、技術不足であると思います。 (死人は)

2018-08-22

花緒さん ありがとうございます。そうなんですよ。これは基本的に評価頂けないだろうと考えています。強度が宿っていないというのは正にその通りで、詩の肉付けを一切していません。恐らくスッカラカンの印象を受けられると存じます。 兎に角このような愚作にコメント頂きありがとうございます。 (死人は)

2018-08-18

stereotype2085さん 評価頂けて驚きました。ありがとうございます。 (死人は)

2018-08-18

拝見しました。 これはいい!詩のかっこよさが全くない、というと酷評の様になってしまいますが、詩によくある風景描写やかっこいい表現がなく、自然にただ書かれてあるのにこれはまさしく「詩」なんです。不思議なんです。こういう事を出来るのが本物の「詩人」だと確信しました。次回作大いに期待しております! (絶景)

2018-08-17

馬宙 キヨスさん ありがとうございます。その通りなんですよ。最初の方のフレーズとかは自分でも「いいんじゃね?」と思ってたんですが、見返してみるとそれを生かしきれてなかったんですよね。なんかヘタなんです。 次回作大いに期待しててくださいね。がんばります。 (白い目)

2018-08-16

stereotype2085さん ありがとうございます。余白は何となく開けちゃうんですよね。皆さんが総出で「余分」だと仰るのですが、私はのんびりしてていいと思うんですよね。 (白い目)

2018-08-16

渚鳥さん、こんばんは。 中学高校時代など何かに打ち込んでいた時期を思い返すと、まるで夢のような時間だったと感じます。この詩の主人公もきっと、そんな自分を(言葉を拝借して)息を吹き返したように思い出しているのでしょう。 彩と息を吹き返したよう、という表現はまさしくその通りでございます。コメント有難く頂戴しました。 (ピルエット)

2018-07-29

拝見しました。テーマがいいですね。心にも地下水があると。2匹の言葉が暮らしていると。それがさらに「たられば」と「もしも」な所にセンスを感じます。 (地下水)

2018-07-29

拝見しました。 反戦詩、というより、死についての詩といった感じでしょうか。 ヒコーキの辺りは面白い表現だと感じます。「1日のはじまりを罪深く犯しはじめている。」もいいですね。 いい表現も沢山あるので、確かに推敲次第でもっとよくなると思います。 (わたしの風の又三郎)

2018-07-29

拝見しました。 ぱっと読んで素敵な詩だと思い感想書こうと考えたのですが、何度も読む毎にどんどんこの詩の迷宮に迷い込んでいくようです。僕は恋の詩…なのか、と解釈しましたが、単に痛み止めについて書いたのだとも読めますし、全く別の考え方も出来そうです。 読めば読むほど詩の森へ引き込むような世界観、流石です。 (止痛薬)

2018-07-29

拝見しました。 後半の睡眠の表現が好きですねー工夫をビンビン感じます。 「スクリーンには あの娘の/笑顔 ちらり」も、なんだか色々想像出来て素敵です (AM 3:00)

2018-07-29

拝見しました。 カリー化について悩んでたら、カレー食べたくなるんかい!何してんだクイーン! 今世紀最大の訴訟事件が月額980円かよ 笑 ゼロ除算を近所のガキに擦り付けようとするなよ! と、突っ込まざるをえない箇所が幾つもありながらも、 これがまたじっくり読んでみると、詩としての深みが味わえるんですよね。 特にmouthあたりのくだりは、何とも不思議な世界観を味わえます。と申しますか、この作品の余りにも独特な世界観に酔えます。 何とも不思議な、素晴らしい作品です。 (K)

2018-07-28

拝見しました。 太鼓の音の表現が印象的ですが、そのインパクトを掻い潜ると詩の切ない雰囲気が見えてきました。「ひとつ」となり、崩れるという表現、星になるなどどことなく寂しさを思わせるワードを使いながらも、それを払うかの如く、または詩の思いを伝えるかの如く太鼓の音色が印象的なものにかわってくるのが面白いです、 (天体観測)

2018-07-26

拝見しました。独特の文体が長くなるにつれて、なんとなくすらすらと読めていくという不思議を味わえました。特に素晴らしいと感じたのは、 [バイオテクノロジーは 人間に永遠の生命と 退屈 退廃を与えてくれるんじゃないのか?] の部分ですね。そのすぐあとに我に返る主人公の像が浮かんでくる一文です。 (徒然草)

2018-07-25

拝見しました。前後半で大きく展開が変わりますが、前半の淡々とした展開には味があって面白いです。 後半ですが、いや、言えねえのか、は改行した方が良いのでは、と感じました。後半口語になっていきますが、今ひとつ、やや在り来りな言葉で折角のよい展開がぼやけてしまっているので、一生一人であることへのワンインパクトがほしいなと感じました。 目を見て話せるようになった→あたりまえだよ が好きです。どこか内気で陰鬱、ただそれの原因が異性に対する執着心であるという複雑な感情を、上手くさばけていると思います。 (未完)

2018-06-21

拝見しました。まず一連目から、やや食傷気味な言葉で読み手を引き込み、二連目でまず「豪雨」を裏切り、「竜」というワードを巧みに使う事でメリハリを付けています。しっかり起承転結を書くことで詩としての纏まりを感じさせる部分はいいです。 二連目ですが、恐らく狙っているのでしょうが「竜」という言葉が頻繁に出てきて、文が余計に長くなっているのが個人的には勿体無い、と感じました。同じく二連目ですが、例えば「雲」でもどのような雲なのか、街でもどのような街なのか、何かもうひとつ情報が欲しい所です。 そして三連目の「転」の部分、自分としてはこの始まりは余りにも「自然」すぎて、詩としてのスパイスをもう少し匂わせた方が面白いように思いました。 最終連は竜か雲と絡めて欲しかったというのが本音です。確かに前連で竜というワードは登場していますが、だからこそ、二連目で散々意識させられてきた竜、もしくは雲、もしくは立ち返って豪雨でも面白いかもしれません。詩としての意味、整合性という観点では恐らく作者の中で完成しているとは勿論存じますが、折角積み重ねたこの詩の様々なキーワードですのに、非常に勿体無い感覚が致しました。 とはいえ、自分としては後半の口語部分は色々な考えができて面白いです。前半の流れはいいだけに、細かい部分で作者なりの推敲をしてみるのも良いのかもしれないです。 (みとのまぐわい)

2018-06-21

拝見しました。 いいですね。ほのぼのとした言葉で綴りながら、ひこうきというものの孤独を表しています。それも、「みえないところで」飛んでいる様が、風景画のように浮かんでくる詩です。 (ひこうき)

2018-04-27

拝見しました。 好物なので感想書かせて頂きます。とはいえ、未熟な自分ではこの詩の真意にはたどり着けそうもありませんが、 児童が昼休みなどに遊んでいる姿を連想させます。1連目は先生の目線で、2連目は児童目線で書かれているのでしょうか。 奇抜な言葉回しがいい感じです。楽しめました。 (ぽい!)

2018-04-27

拝見しました。 非常に簡潔に、簡素に、だからこそある意味読み応えある詩になっていると感じます。自分はこういう詩が大好物であります。 事実を淡々と述べているだけにすぎないように見えますが、鼻歌、という単語に妹の複雑な感情を読み解くことができます。恐らくそれは、私なんぞが語ろうとしたところで到底その境地に及ばない、恐らく学生と思われる妹の難解な感情が「鼻歌」には込められているように思われます。トラウマとなっているかもしれないと感じた主人公が、ソレを包む事で妹の気持ちを甘くさせようという、いかんともし難かった妹への主人公の優しさを後半で感じます。言葉に出来ないものを言葉にするという、詩の良さを感じました。 (妹)

2018-04-23

拝見しました。 何ヶ月ぶりかで詩に触れましたが、いい詩だと思います。詩というものに対しての哲学は人それぞれで、語るものが明確な詩もあれば明確でない詩両方が存在しますが、この作品が伝えるものがあるとするならば「ひとつ」というものの重要性だと感じます。天才が凡人に叶わないという一般論と同じく、自分も凡人であるが故にひとつの事象に対してひとつしか集められない、その歯がゆさを表現しているのかと考えました。 (いち)

2018-04-23

百均さん ありがとうございます。 この詩はえらく進行スピードが遅いのですが、やはり海というものをテーマにしたこともその理由だと感じます。ゆらり/ゆらりと にも、その遅さが出ていますね。 (遠くで船が往く)

2018-02-08

百均さん ありがとうございます。家というものは「自分」という存在のありかであると、個人的に考えています。玄関から発つという行為は、自分というものを置き去りにして「別の自分」となることだという勝手な考えを、詩の中にいれています。新詩は色々な見方があることが面白さであると思いますが、私の詩について読み解いて頂いたことが素直にうれしく思います。 (つばさ)

2018-02-08

survofさん ありがとうございます。 後半のリズム崩しは、詩を落とす効果を狙っていましたが、もう少し推敲の余地があったかもしれませんね。私には勿体無いお言葉頂戴致しました。今後も頑張ります。 (つばさ)

2018-02-01

拝見しました。 最初は火事の事ですとか、放火ですとか、そのような事を書いているのかとも考えましたが、それすらも隠喩で主人公自身の怠惰を表しているようにも思えます。 「純粋は影になりこびりつく」がこの詩のインパクトになっていると感じます。かなり試行錯誤して書かれた言葉だと存じました。 (夢葬)

2018-01-30

拝見しました。 「そういえばあの影」~からの、突然の恐怖演出がいいです。 物凄く推敲の跡が見えますが、どう読解すれば良いのか、中々に自分の実力では難しい事に無念の心持です。 (感傷・冬)

2018-01-30

拝見しました。 私事からになりますが、自分の詩には足りないものをひしひしと感じる作品でした。つまり、自分の脳の深くに訴えかけてくるような、電流がビリッと走るような感覚を覚えました。 言葉遣いに、美しさだとか、そういったものとは別次元の「何か」を感じます。 淡々とした文から突然入る「愛でしょうか」が特に良いと思います。 所々入るひらがなが、この詩の味を出しているようにも思いました。 (さもしいひと)

2018-01-30

三浦さん ありがとうございます。 主人公は朝に新聞、ニュースなど、恒例の情報がなだれ込んでくるのですが、多忙な彼はそれをただ垂れ流されるように目耳に入れている。そんな状態の情報は、もはやリアルな言葉にできないと思い、この表現になりました。最近ではあまり使われない言葉ではありますが、なんか、こう、響きがいいですよね。ご覧頂きありがとうございました。 (つばさ)

2018-01-30

拝見しました。 死と生を書いた作品が僕は大好物で、じっくり読ませて頂きました。 緩急といいますか、明暗の変化のさせ方が上手いと感じました。「何もかもが普通に戻ると」「朝焼けの光」をただ拝む、という明の部分をじわりと見せていく事で、後の展開を映えさせる業を感じました。 (恐怖について)

2018-01-30

るるりらさん ありがとうございます。そうなのですね、私の作品に心を動かして頂いただけで嬉しい限りです。動画も拝見させて頂きます。 (遠くで船が往く)

2018-01-27

拝見しました。 徹頭徹尾笑いを含ませ、かつ詩としての軽快さを踏まえたこの作品には脱帽です。注目したのは、最初は不審がっていた主人公が、気がつけば変態を何時間も眺める変態となっていくという点です。いい作品だと思いました。 (きみは変態)

2018-01-23

三浦果実さん ありがとうございます。僕は夜の海の、静かで、かつ小さなことを吹き飛ばしてくれるような雰囲気が好きで、今回はそれをテーマにしました。 (遠くで船が往く)

2018-01-18

渚鳥 sさん ありがとうございます。ご指摘通り、学校が舞台です。久しぶりに自分で見返してみて、詩というよりリズムを重視した文のような感じとなってます。学校で勉強するときだけ、突然人の声だとか色んな事が気になりだすことって常々ですよね。 百均さん ありがとうございます。僕が学校に対して思うことがあって、「笑い」より「嗤い」が重視されているような気がするんです。それが行き過ぎると「いじめ」となる。ですから、いじめる人はそれがいじめであると自覚していないというか、笑いを取り、学校という社会で生き残っていく方法でもあるように思います。私も弄られキャラ的な立場でしたので、「生け贄」という表現には親近感を覚えてしまいました。  内容を戻しますと、君が消えていくという事実さえ、廊下の風に乗っている主人公は気づきません。学校という単位は、つまるところそういう場所なのかもしれません。 お二人方、ご感想ありがとうございました。 (世界の日本の学校の教室の一角の一角)

2017-12-30

拝見しました。 他の方も仰っている通り、「便器」を中心に添えていることに、ありきたりな詩への反逆心を思わせます。 『便器につりいとを垂らすようなこと』は、意味の無いことの象徴であるのだと解釈しました。『あなた』はどちらに転んでも悪い事しか生まれないような事をただしていて、だけど主人公の忠告を『あなた』は聞き入れようとしない。 夫婦を連想しました。仕事仕事で、人生を仕事と考えている『あなた』に、ただ主人公は祈るしかない、という構造です。 主人公の切実な様子を、丁寧に表現していると感じました。 (平日)

2017-12-28

ご感想ありがとうございます。 元々空白は少なくて、ぎちぎちに文章を詰めていたのですが、余りにも読みにくかった為改行毎に1行開けました。逆に読みにくい内容であれば、申し訳ないです。 内容に移りますが、「男」の心境を細かく書いていったつもりではありましたが、そうですか、そうですね、読み手への意識が欠けていたのかもしれないです。 百均さんの指摘通り、これは比較的男の身近な出来事が中心ですが、辛い生い立ちで、日陰で生きているというイメージが拭いきれない、という、一般でない男でもあります。 実はこれは未修正版をアップしてしまったもので、自分としても悔いが残った詩となっていますが、このような愚作に評をつけて頂き感無量です。 (男の地下道の中心音)

2017-12-28

拝見しました。 僕の趣味的な話になってしまいますが、なんとなく、日本のロックグループ「スピッツ」の影響を受けたのかなぁ、と感じられる構成や表現だと感じました。 1連目が、最終連までずっと繋がっている構成になっていると思います。 意味を読み解くのが僕の未熟な読解力では掴めそうもないような、抽象的ながらも美しい言葉が散りばめられていました。 ただ、それでもなんとか捻り出すなら、まず「逢」う、という意味が『巡り会う』ということから、居なくなった誰かと、またいつか巡り会うことを望んでいるのではないか、と考えました。 おかしなアタマ、という表現が、そのままの意味でないなら、これは思考、または感じる能力と捉えるべきかなと。で、あなたと会いたくておかしくなっている、と読み解きました。 カオハガン島で彼等は、恐らく何らかの形で共に過ごしたり、遊んだりした時期があるのだと思います。 それが私の生まれた意味を教えてくれるなら、やっぱりあなたに逢いたい、と繋がるのではないでしょうか。 神秘的な詩で、文才のある方と存じます。 長文失礼しました。 (朝焼け)

2017-12-15

ポチさん ありがとうございます。 リズム感を詩にいれてみました。しかし、表現が少し詩的でなさすぎたかも知れません。その辺を課題として望んでいきたいと思います。 (世界の日本の学校の教室の一角の一角)

2017-12-13

拝見しました。 雪を「ネジ」と表現されたことにびっくりしました。雪というものを、何かの起動材として見たのでしょうか、ネジという表現にはある意味ではそういった考えも可能ですが、何かむしろ幾何学的な、科学として自然現象を見ているような、そんな冷ややかさを感じました。 この詩には、雪というものの幻想性を表しているようで、そうではなくある種独特な冷たさという視点から雪を見ているような気がしました。 面白い詩を読ませて頂きました。 (再開)

2017-12-13

拝見しました。 一つ一つの言い回しがこだわっていると感じました。特に、「青と蒼の間の純粋な極限へと」に、この詩が練り込まれた詩であることを感じさせます。 幻想的な雰囲気作りが上手いと感じました。 (淡蒼球の夢)

2017-12-13

拝見しました。 「糸」がテーマの一つとなっていますが、糸がただ一つの事象に対しての表現を頑なに示しているのに対し、縫うという行為に対しては様々な意味を含ませているように思われました。 まず一つは、一生懸命というあるものへの向き合い方を表していると感じます。それは最終連でも示されている他、恐らく「針」というものを、実直に取り組む姿勢という風に書いている所からそう感じました。 もう一つは、迷いですかね。周りからの風評や、辛さや苦しさというものを押さえつけながらも、「湿」るという表現で「縫う」ことの迷いを表しています。 最終連は印象的です。やり切ったことへの達成感というものを最後に持ってこないで、最後の最後で俯瞰的な視点からその結果を冷静に告げ、私をはっとさせました。 見事な詩だと思います。糸という開始地点から、その終着点まできっちりと纏まったテーマで締めている事に美を感じましたし、主人公の心情描写が上手く作品とマッチしていると感じました。 (黙々と)

2017-12-12

拝見しました。 物凄く深い事を表しているようで、それでいて実はただ一つの事象のみを詳細に渡って書いている、いや、しかし…、と、詩の流れと相まってふわふわした印象を抱く作品だと思いました。 一文目は繰り返されていて、誰かが遠くで朝だよと呼びかける、という場面です。 溶ける、溢れるなどの単語から、夢見心地の朝、まどろみの状態を表しているのだと感じました。 外が雨であるということは引っかかります。何かの隠喩かもしれません。 凄く上手いと思いました。詩としての練り込みが細部に渡っていると感じました。 (遠く、朝は)

2017-12-10

三浦果実さん ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。 リズムを意識した作品になりますので、そういって頂けるとありがたいです。 (世界の日本の学校の教室の一角の一角)

2017-12-09

拝見致しました。 流れるように読んでいきました。この詩に取り巻くものは残虐性だと、最初は感じます。しかし、その根底にあるものは「人間」というものだと感じました。ただただ人間の有り様を、あえて捻じ曲げて表現しているようにも思われます。 その作風は引き込まれる何かを感じました。中盤の心の巡りを表した部分では、句読点をしれないことによって感情が複雑に絡んだ様子を表しています。割とありふれた表現方法ではありますが、この部分はうまく纏まっていると思いました。 隠喩、思想、感情、そして唐突に現実へと切り替わる流れも、はっとさせられました。終わり方は安堵するような終わり方だと思いました。 ただ、同じくやはり少し長いような気もしました。前半後半の流れで文を推敲し、文をピタッとまとめさせればもっとよいのかもしれません。 (四肢なき体)

2017-12-07

拝見致しました。 歴史の1ページの出来事を表しているのかとも考えましたが、何分学が足りない私ではその真意に入ることが出来そうになく、己の不勉強さを恥じるばかりであります。 別の意味が含まれているのかもしれませんが、雪中の行軍を表しているのだと思いました。問題は、主人公がその部隊を途中で辞めていることと、それでも部隊が続いていく様を後ろから見送るという構図です。 日本という国そのものを表しているのかとも思いました。戦うという方法は変わっても、軍国日本の根本の精神は未だ何も変わっていないという風刺とも考えました。 (来るのを待つ)

2017-12-06

まりもさん ご感想ありがとうございます。 細かく詩を読み解いて頂き感無量でございます。 ほぼほぼその通りでございます。この作品の主人公はとても弱気で、自らが至らない人物であるということを強く感じていますが、そんな自分を嫌ってもいます。そんな、言わばネガティブの象徴でもある彼の言葉を真っ向から否定し、今の彼を正面から受け止めてくれる「君」という存在、という構成です。私は純愛を書くのが苦手で、この作品にも毒をいくつか忍ばせてしまっています。その冷やかなポイントも楽しんで頂けると嬉しい限りでございます。 (小さなクリーチャー)

2017-12-06

詩の作り方という詩、という、新たなタイプの詩だと思います。 最後の、「(僕は何を言いたかったのだろうか)」がいいアクセントになっています。 (詩のつくりかた)

2017-12-01

拝見致しました。 読みやすく、親しみやすい詩だと思います。 基本的に大衆的な言葉といいますか、愛していた、運命、など、読んでいて苦にならずに伝わる書き方をされているように思われます。 しかし、すこしありふれた言葉で構成されすぎている気もします。 詩の題材、構成としてはいいと思います。なので、例えば愛していた、という表現を、どう、どんなふうに愛していたのかなど、言葉によるリアリティを詩的に再構成してみるなどするのもいいかもしれません。 (BEAST LOVE)

2017-11-30

きれいな詩です。同じく数学には疎い自分に歯がゆさを感じながらも、軽快な文面の深くに眠る、いわゆる明暗の暗の部分が感じ取れるような作品になっていると思います。特に中盤の詩に漂う暗さは印象的でしたが、対して最後は解放という形で終わっていて、その部分の纏まりが綺麗だと思いました。 (memo)

2017-11-30

李沙英さん ご感想ありがとうございます。 私は詩を書く時に色んなテーマを持っていますが、その一つが唐突さであるので、きゅうりで笑っていただけると嬉しく思います。 個人的に、同じ言葉を繰り返すことにより、何度も確認しないといけないくらいの恐怖、不安、緊張といった感情を連想しますが、いかがでしょうか このような稚拙な作品をお読み頂きありがとうございました。 (小さなクリーチャー)

2017-11-29

すごい纏まりのある詩だと思います。 まずタイトルの五感、そして「詩はやってくる」も五つというこの結びつきを無視するわけにはいきません。 普通に見たら、自らの詩の生まれようを書いたものだと思いますが、 そうだとしても文面に潜む血や肉体の描写が引っかかります。 詩が生まれることの、全身全霊を込めたような描写とも取れますし、詩を何かの比喩とすればもっと多彩な表現になりそうです。 奥深い詩だと思いました。 (五感)

2017-11-29

戦争の詩だと思いました。日本を表しているのかもしれません。 その言葉では表現できないような残虐性を、詩という媒体でここまで表現できるのかと思いました。 (彷徨う羊と水蜜桃の空)

2017-11-29