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ひかり   

作成日時 2018-10-21
コメント日時 2018-10-30

新月に呼吸をする時だけは すこしだけ過去が待っていてくれる やさしい ね、満たされないことに 柔らかな罪悪感を感じて 叶わないことに 生温かい絶望感を感じて 時間なんて進んていけばいくほど 未来はくすんで今になり下がり 遠ざかる 過去ばかりが鮮やかになっていく の、ほんとうは 楽しくないよなにもかも なりたいものにはなれないし 好きなことすらいやになる けれど、聞かれれば 意気地がないから 楽しいよって嘘を吐く きみの才能が憎い みんなに祝福されて 望まれて、 きみの存在は 顔も知らない たくさんの誰かの過去になって 確かな永遠を得るから そんな、 そんなきみが狂おしいほど憎い ね、掃いて捨てるほどいる 僕ら 誰にも望まれず 何にもなれず 雑多な存在に埋もれていく 僕ら 気を抜けば 痛みもなく容を崩して 悲しみとも無縁に 簡単に消えてしまえるね 二十五時 がらんどうとした交差点では 含み笑いをするように ひかりが質量を得ては捨てて 信号のまわり、ほらそこ 空間が滲んでいる


項目全期間(2020/01/23現在)投稿後10日間
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2020/01/23 21時24分20秒現在
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コメント数(5)
風前の灯火 (2018-10-21):

読ませていただきました。「『かけがいのない自分』を大切にしろ」と言われて育ったのに、「自分」が代替可能なモノでしかないと認識せざるを得ない状況に置かれる哀しみのようなものを感じました。

kikunae (2018-10-21):

風前の灯火 さん コメントしていただきありがとうございます。 かけがえのない自分……自己完結してそれを認識できればいいのですが、それを認識するためにはその存在を確立させてくれる他者が必要だなんて強迫観念があって、逃れたいけど逃れられないですね。中々。

じゅう (2018-10-21):

拝読しました。 「柔らかな」「罪悪感」、「生温かい」「絶望感」という矛盾したように見える表現が、いっそう 「満たされないことに 柔らかな罪悪感を感じて 叶わないことに 生温かい絶望感を感じて」の部分が、ちくはぐで整理のつかない自己の心情表現を強めていると思います。他の部分の表現も上手いところが多く、とても好きな詩です。

kikunae (2018-10-21):

じゅうさん コメントありがとうございます。 作品を好きと言ってもらえてとてもうれしかったです。 なんというか、自分の感じている苦しさや虚無感は他の人と比べると薄い感情だなと思うのですがでもつらいときはつらくて、でも薄い感情だからそんな程度でつらいと感じるのが駄目だなと思うような感じです。

ふじりゅう (2018-10-30):

拝見しました。 最後の締め方が結構いい感じです。「ひかりが質量を得ては捨てて」「信号のまわり」「空間が滲んでいる」の表現、美しく素晴らしいと思います。

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