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影
君の後ろにいるよ 私はずっと君の後ろにいる ついて行く、どこまでもついて行く 私は私のことをよく知らないから 君について行くしかないのだと 私は私に言い聞かせる そして怒りが湧き出てくる 私を縛る君へと 時に大きくなり、時に小さくなり 私は君について行くけど 君は私の存在なんか意識してくれない 君が死んでも置いていかれる私は どれほどまでに黒であり、闇であればいいのだろうか 君に縛られ 君と共にある 君が光を浴びれば浴びるほど 私は濃くなってゆく 君が私達に飲まれれば飲まれるほど 私は薄く、意識を失ってゆくのだ だから、君は光あるところに生きてくれ そうすれば私はより深くなってゆくから そして 富も名声も光も 君がそれらを手にすれば 私は常にそれらと共に着いてくる 気をつけろ!! 私は常に君を狙っている!! 君が私に近づくことを 私を縛っていた君への私のささやかな復讐を
影 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2120.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2019-07-02
コメント日時 2019-08-17
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 2 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 6 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>君が私達に飲まれれば飲まれるほど >私は薄く、意識を失ってゆくのだ この一文に驚きました。なるほど~!確かに! 前行の「君が光を浴びれば浴びるほど/私は濃くなってゆく」という、光に対しての恨みのようにも捉えられる描写に続くこの二行が、逆転せずに更に悲しい現実をあらわしているのが私には新鮮でした。 自らの影に潜んでいるのは、表出しない自身の思想や思考なのか?または影に潜む第三者なのか?あらためて「影」というモチーフが持つ面白さを実感しました。
0従順に付き従っても、気が付いてなんてもらえなかった。 怒りを見せて、そう訴える。 自問自答し、原因を探ってみよう。 情に直接訴えかければ、こっちを向かせられるかも。 情よりもっと深みにあるもの、本能だ! 危険を察する本能に刺激を与えて存在を、示すのだ。 影の情緒の豊かさよ。 でもきっと、人間は上を向くのだろう。 目映いばかりの光の下で、もうだめだと地に伏せるとき、始めて影と出会うのだ。 始めて影に手を握られる。 握手を交わし、罪を知る。 なんて。 感情を置いていく順序が面白かったです。 影に操られるという表現は聞きますし、誰かの影である人が縛られるのもよく見ますけど、本物の影が縛られているのは新鮮でした。
0影と人との関係性が親密的で敵対的な特異さが有りとても面白いです。物理的平面性と内面的多面性が現れている処や内面が恋人の様にも友人の様にも妬み者の様にも三途の先の祖母の様にも捉えられて身近な影の表現として良いと思います。
0エクスクラメーションマークのところもそうですが、なんといっても君を執拗に思う主人公の切迫感が中々面白いなと思いました。 感情が表に出過ぎていて、個人的にはもっと具体的な情報があってもいいのかな、とは思いましたが作品としては光る所ありと存じます。 ぜひとも合評活動の方もお時間ありましたらお願いしたく、またそれを糧にした更なる良作の投稿をお待ちしております。
0確かに目立つ人の側には見えないけど、支えている人ってのがいます 自分も生意気ですが、お前が無事に働けているのは私のおかげだと思う事が有ります まさにこの影のような存在です ですが、いざ日を浴びる側になるとどう振る舞ったらいいか分からないんですよね あんだけ不満に思いながら付いて行ったのに そんなこと考えちゃいました
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