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君の名前はまぼろしになった   

作成日時 2019-04-25
コメント日時 2019-04-28

ギィ 流されるままに間違った舟 白い半紙を行く 長い髪に 長い髪が絡まる 黒い魚がぷかぷか浮かぶ 白色の部屋 隅に果物とか花 窓の外に桜 なまっ白いカーテンの隙間から はみ出すどす黒い日差しが 痩けた貴方の頬の おぞましい笑顔を克明にしているし 俺の心臓を鷲掴みにしているよ いつかの冬 カラスが目の前を掠め飛んで行ったのとか 早すぎる雪に黒い羽が散っていたのとか あと、爪を切らずにヤったのとか 常に1円玉しか投げなかったのとか あとあと 仮病を患っていたのとかも悪くないし デザートをおごろうかとか考えてたし 石みたいな米粒を飲み込む ごぐり とかいう音 うざいし 大人のアカシの喉仏 3人は夢だった 火花散らしてシねば 救われると思っている愚かな算術 色んな口述を用意しても 全てショーウィンドウのそのまた向こう 全ての準備物を 特攻隊に任せていたい 今はなき白夜の帳 ナイフで抉りとって 君を持ち去った夕日は沈む 右手には白い羽ペン シルエットがカアカアと高笑う 窓の外で賑やかに舞う 唐紅のソメイヨシノ 心臓がじわじわじわ壊死していく 貴方は笑っている 半紙に訳の分からない象形文字を書き続けても 君だけは消えている 爆速で高鳴る鼓動に駆られ 貴方の、俺の、りんごを掻き千切った 流れ星 流れ星 追い越した影の甘い香りだけでも変えないで欲しい 酔っぱらいのままダサい妄想を投げていたかった 馬鹿になるまでこのままだよ 流されるままに また流されるままに


項目全期間(2019/12/16現在)投稿後10日間
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構成22
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閲覧指数:777.9
2019/12/16 10時01分32秒現在
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コメント数(6)
哀愁亭 (2019-04-25):

この作品には「俺」「貴方」「君」という3人の登場人物がいるのでしょうか。そして「貴方」は美しいままに死んでしまった。残された僕は「貴方」に憧れを抱きつつ、どこか冷めた目で見てもいる。 消えてしまった「君」とはなんだろう。「俺」と「貴方」の関係性の中にいて、まぼろしとなった「君」。 多分こういうことかな、というのはあるのですが、答えを突き詰めようとすれば、どこかで「これが答えだ」と思ってしまえば、きっとくだらなくなってしまう(それはこの作品が、ということではなく、詩を読むという行為そのものが)。 だから本当のことなんて分からないままで、この詩を、この詩の中の言葉をまだ味わっていようと思います。流されるままに。 って、批評ではなくただの感想ですみません。

ふじりゅう (2019-04-25):

哀愁亭さん、ありがとうございます! 貴方と、俺、の間にある君、という構図ですね。貴方は設定では死んでいません。が、死んでいるような描写ではあるのかな、とも感じました。 流されるままに、お読み頂きありがとうございます!割と勝負した詩でしたので、コメント頂けて感謝です。

尾田 和彦 (2019-04-25):

ざーっと投稿欄のトップから読んでいくと、殆ど「死」とか「自死」を匂わせるような作品ばかりで、これもか?と思ったりしたけれど、この作品にはユーモアや処世みたいなもんがあって少し救われました。

ふじりゅう (2019-04-27):

尾田さん、ありがとうございます! 「絞首台」を書かれた尾田さんにコメント頂けるとは恐縮です。 死をテーマにした作品は、確かにありふれていますね。だからこそ、どの言葉を選ぶか、どういう構成で組み立てるかは練ったつもりですのでそう言って頂けると嬉しい限りです。 少しですか〜、ありがたいお言葉ですが、めちゃくちゃ救われましたと仰って頂けるような作品を目指してがんばります!

stereotype2085 (2019-04-27):

良いと思います。既に尾田さんが言及していますがこの作品には「ユーモアや処世」がある。だが同時にそれがこの作品の弱点の一つになっているのではないかとも思ってしまいました。すんなり作品世界に入って読み込んでいけるのですが、読んだその内から砂のように頭からこぼれて落ちてしまう、そんな印象を抱きました。書き手としての実力、ポテンシャルは素晴らしいと思うので、それこそ読み手を「鷲掴み」にする何か、要素が必要かなとも感じました。いささか辛い評になってしまったのも筆者様への期待ゆえ。「藤井龍平の肉迫」を今後も期待しております。

ふじりゅう (2019-04-28):

ステレオさん、ありがとうございます! いえいえ、酷評タグを付けたのも、ステレオさんのようなご意見がないと上へ上がれないと感じたからでございます。 >砂のように頭からこぼれて落ちてしまう この評は、以前にも百均さんから仰られたことがありまして、私の直らない弱点だと自覚致しました。どうしても「死」を「死」と言いたくない気持ちがありましたね。 ポテンシャルは素晴らしいとの評、身に余る光栄です! 肉迫についてですが、本作は私の作品の中で偶然評価を頂いた作品であると思っていますし、本作を目標にしてはいけないとも思っています。肉迫の舞台は「ビーレビ」、テーマは「私」ですので、ビーレビのための詩、と言っても過言ではございません。成功した例に囚われることなく、私が本当に満足出来る詩を目指して、一歩ずつ少しずつ前進していきたいと今は考えております。

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