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小さなクリーチャー   

作成日時 2017-11-29
コメント日時 2017-12-06

小さな鼓動と 大きな交わり きゅうりは食べられる 惑星の望みほど 大きくはないけど 巨大なクリーチャーになりたくて そんなつまらない夢だから 台所で洗われるんだろうな そんな語らいに弾けたように ほほの赤らみは君を犯して りんごに残りの皮はないから 排水溝の入口へ向かう 大丈夫ここにいる タバコはもう吸わないでいい 大丈夫ここにいる トビウオにはなれない 大丈夫ここにいる ライオンにもなれな 大丈夫ここにいる わたがしにもなれ 大丈夫ここにいる チーターにもな 大丈夫ここにいる 狼に 大丈夫ここにいる ごめんね 王さ 小さな生き物でいいから 守れるようなクリーチャーに 虫けらだと潰されても 外にハイエナがうずいても こんな暖かい部屋に 誰も入れさせはしない 大丈夫ぼくは 大丈夫ぼくは


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2019/07/16 05時59分46秒現在
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コメント数(4)
李沙英 (2017-11-29):

はじめまして宜しくお願いします 文の中の青果、生活感、魚、動物 あふれ出た「大丈夫」の感情の運び方、それを文面に照らし合わせて 一見そのひとつひとつに接点はない、無秩序な言の集合体のように見てて 書き手がその意図をどのように綴っているのかという勘繰りをせずにはいられない作品 個人的に「きゅうり」というアイテムに思わず笑ってしまうのはこれまた私個人的な事情にて。

ふじりゅう (2017-11-29):

李沙英さん ご感想ありがとうございます。 私は詩を書く時に色んなテーマを持っていますが、その一つが唐突さであるので、きゅうりで笑っていただけると嬉しく思います。 個人的に、同じ言葉を繰り返すことにより、何度も確認しないといけないくらいの恐怖、不安、緊張といった感情を連想しますが、いかがでしょうか このような稚拙な作品をお読み頂きありがとうございました。

まりも (2017-12-03):

クリーチャーと、クリエーター・・・詩のクリエーターが、自ら〈巨大なクリーチャーになり〉たい、とつぶやき、即座に〈そんなつまらない夢だから/台所で洗われるんだろうな〉と、自らツッコミを入れる。ショートコントのような面白さがあります。 冒頭、交わり、という言葉と胡瓜の形状から、男女の交合の隠喩でもあろうか、とも考えたのですが、同時に、軽やかな筆致のゆえに、カッパが語っているようでもあり・・・。 中盤で登場する〈君〉と、(智慧の)リンゴの、皮を全て剥きとった、はだかの気持ちの付き合い、というようなニュアンスと・・・ まだまだ頼りない、情けない僕、だけど、君を守れるような、そんな存在になりたいんだ、そんな僕の〈つまらない夢〉を、頬を染めながら聞いている〈君〉、そんな二人が見えるような気がしました。

ふじりゅう (2017-12-06):

まりもさん ご感想ありがとうございます。 細かく詩を読み解いて頂き感無量でございます。 ほぼほぼその通りでございます。この作品の主人公はとても弱気で、自らが至らない人物であるということを強く感じていますが、そんな自分を嫌ってもいます。そんな、言わばネガティブの象徴でもある彼の言葉を真っ向から否定し、今の彼を正面から受け止めてくれる「君」という存在、という構成です。私は純愛を書くのが苦手で、この作品にも毒をいくつか忍ばせてしまっています。その冷やかなポイントも楽しんで頂けると嬉しい限りでございます。

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