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男の地下道の中心音   

作成日時 2017-12-23
コメント日時 2017-12-28

おおきななぞなぞ 振り出しとにらめっこして 解き明かしたら 天国でパーティが 開かれた クジラの群れの中 彼はただただ優秀だった だけど、いつも地下道で 心は反響するだけで 思い切り投げた彼の小石は 地下道の中で こー…ん ― だから、彼は水蒸気の一片すら掴めず 砂も巻き起こらないアスファルト 沈まない地点で腕組みしていた そして 心をもたない病の札が 真実を持たないさみしい背中に ただただ貼り付いて ゼンマイみたいに唯人の 心の支えとなっていった ―――――― 彼はタオル1枚を大事そうに抱えて 走り回る少年だった。 おじさんはすぐに消えた。 ベッドに浮かんだままで。 割れたビールビンひとつばかりに ただただ一人の僕が映った― 先程投げた 本当は大切な 唯人の小石がひっそりと 僕を見てくれていたことに 気づかなかった ―――――― 女はハンカチを手渡した。 ハンカチは初めて女の手に 触れたかのように 無限大に柔らかいものであった。 そうか 《人間とはこういうことなのか》 女は炎に似た笑顔であった。 女は眉毛を整えているようだった。 女はらしくないピンク色の イヤリングをつけているようであった。 女の瞳に似たものはどこにもなかった。 女に近い存在は僕の記憶になかった。 女は5~6着程の私服を所持しているようだった。 女は健康に気を使っているようだった。 女はコーヒーにはミルクと、少々多めの砂糖を入れるようだった。 女は身長は僕より少々小さく、体重は聞いても教えてくれなかった。 女はデリケートな性格であると、自ら証言していた。 女は、僕が渡したネックレスを、何故か大事そうにいつも付けているのであった。 女は、炎の笑顔であった。 背中に掛けられたお札も いつしか笑わなくなっていた。 二人はプラス同士になっていた。 女はすぐに消えた― 《人間とはこういうことだったのか。》 ある筈の耳が動かない だから大切な掌から落ちた その音に背を向けて彼は発つ こー…ん―


項目全期間(2019/09/16現在)投稿後10日間
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2019/09/16 05時39分37秒現在
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コメント数(2)
百均@B-REVIEW ON/ (2017-12-28):

ものすごく丁寧な語りなんですが、空白が多いですね。そしてイメージの組み合わせの独特な空気から、場面の展開を小刻みに繰り返しながら「人間」を知る。掴み所がなくて、炎の女の比喩が色めきだちながら、しかしそれは地下道の幻影に過ぎない。そこに鳴り響く小石の音のようにみたいな感じかなぁ。全体的に身近な事について語っているような気がしますが、独特の距離感を持っていて、作品にどうやって触れていくべきかという所で、上手く言葉が出てこない。良い悪いではなく、言及する前に逃げていってしまうような感覚でしょうか。もう少し他の方のレスが読みたいなぁ。

ふじりゅう (2017-12-28):

ご感想ありがとうございます。 元々空白は少なくて、ぎちぎちに文章を詰めていたのですが、余りにも読みにくかった為改行毎に1行開けました。逆に読みにくい内容であれば、申し訳ないです。 内容に移りますが、「男」の心境を細かく書いていったつもりではありましたが、そうですか、そうですね、読み手への意識が欠けていたのかもしれないです。 百均さんの指摘通り、これは比較的男の身近な出来事が中心ですが、辛い生い立ちで、日陰で生きているというイメージが拭いきれない、という、一般でない男でもあります。 実はこれは未修正版をアップしてしまったもので、自分としても悔いが残った詩となっていますが、このような愚作に評をつけて頂き感無量です。

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