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作成日時 2018-10-02
コメント日時 2018-11-01

幼い頃から耳を澄ましていた 僕を戸惑わすほんの微かな兆し 鈍い感覚を研ぎ澄ませては 心に潜む本能を揺さぶるんだ 愛とは言わず横に携えて 互いの重さを分かち合う 絞り出した生暖かい吐息は 溶かして荒野に放つんだ 遠巻きに眺める人生は 頼りなく小さく、軽くて 冷え切った体躯を暖める コーヒーより薄いんだ だからひととき、ほんのひととき 永遠は君を優しく包み込む 明日というゴールを追いかけ 光速で追い越した 遠い未来は果てしなく続く 君のよく通るその声! ようやく確信した 僕はこの瞬間を生きている 誰かの生命にしがみつきながら 新しい世界を夢見て さあ、一歩ずつ踏み出そう 君を取り巻く景色を変えるよ そっと耳を澄ませて 風向きを感じて 微音を聴き取り 季節の行方を追って


項目全期間(2019/11/13現在)投稿後10日間
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閲覧指数:122.9
2019/11/13 14時46分32秒現在
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コメント数(8)
帆場蔵人 (2018-10-02):

なんともロマンチックな語り。言葉の綺麗な流れに流されました。耳を澄ます、というところがなんともひそやかで、読んでるぼくも、じっ、と耳を澄ましてしまいました。

ふじりゅう (2018-10-02):

拝見しました。 歌の歌詞のような…と考え深く読んだところで、それは違うと思い至りました。何となく食傷気味な言葉が使われているかのように見せながら、しかしそれを摘んでいくと用法が全く違う、そういった感覚を抱いた詩であります。 さて内容です。「幼い頃から」主人公を戸惑わす兆しに本能を揺さぶられる。「愛とは言わず」「互いの重さ」を分かち合う主人公の達。次連、人生はコーヒーより薄いんだと語る主人公。だから「ひととき」だけ〈しか〉「君を優しく包」みこめないと書かれてある。 後半、君への思い、君に向き合う自分の気持ちを捉えています。面白いのは「光速で追い越した」ですね。ゴールをさらりと追い越すのかよ、と思わずツッコミをいれつつ。 よく通る君の声でこの瞬間を生きていることを確信した主人公。「君を取り巻く景色を変えるよ」とラブコール。 普通の愛の詩でなく、「誰かの生命にしがみつきながら」を初めとして、愛〈とともに〉生きること、を書かれてあるように思います。それをある種ストレートに詩として表現したことにセンスを感じますし、いい詩だと思いました。

小杉匠 (2018-10-02):

帆場さま、ふじりゅうさま 拙作をお読みいただき、丁寧なコメントまでいただきまして、ありがとうございます。 まだまだ細部にまでこだわって頑張っていこうと改めて思う次第です。 これからも、よろしくお願いいたします。

ミナト螢 (2018-10-02):

一定して綺麗で、とても丁寧に綴られた作品だと思いました。 敢えて言うなら、少しインパクトのある表現が欲しかったようにも思います。 生意気言ってすみません…

小杉匠 (2018-10-02):

ミナト蛍さま コメントありがとうございます。 ご指摘の点、まさに自分自身でも自覚しておりまして、パンチのきいた詩を書くことが今のところできないのです。 最大のウィークポイントを見事に突いていただき、ありがとうございました。 精進いたします。これからもよろしくお願いいたします。

小杉匠 (2018-10-02):

ミナト螢さま お名前の漢字を間違えてしまいました。大変失礼いたしました。 以後、留意いたします。

stereotype2085 (2018-10-06):

いいですね。「幼い頃から耳を澄ましていた」との静かな書き出しから、徐々にスケールが大きく、またロマンティシズムを感じさせるほどの書き手の昂揚へと移り、それが読み手にもしっかりと伝わってきました。そして最終連はまた静かな描写でまとまって終わる。とても余情を感じさせて良いです。

藤 一紀 (2018-11-01):

こんにちは。私みたいなオッサンから見るとずいぶんお若い方なのだろうな、とまず思いました。語尾を「ーんだ」で締められると、そこで抵抗を感じてしまうわけです。もちろん全てのそのような作品についてではないから、「ーんだ」も使いようかなとは思うのですが、もしかすると、この「ーんだ」が、意図せず、この作品を詩たらしめようと「している」のかもしれない、と思いました。つまり、作品の言葉が若さ、新鮮さを感じさせるということです。「分かち合う」などという1980年代ポップシーンで頻繁に聴いて嫌気がさした言葉を、その通りの文脈のなかに置けること。これも、やっぱり私には難しい。この作品の主人公と小杉さんが同一の関係にあるとしたら、その「いま」に溢れているように感じます。そう考えると、ありがちな詩句も雰囲気に流れているようなあたりも、抵抗なく入ってきます。 以上は考えたことです。で、この作品中、目をひいた箇所が一カ所だけあります。 《君のよく通るその声!》。前の行から、いきなりこの一行が入ってくる。ここはとても鮮やかに感じました。語順・音のつながりもピタリでした。

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