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踏切   

作成日時 2018-12-12
コメント日時 2019-01-01

ここに一筋の海があるとして だけど、そこに何かある訳じゃない 言葉に出来ないような貝殻や 名状しがたい砂浜のアートが 何故だか僕の纏まらない思考を 一瞬忘れさせてくれるだけだ。 例えば、一人の友達がいるとしよう。 飛行機に乗ってお菓子を渡そう 彼の「ありがとう」が 僕をどれだけ傷つけるか、分からないから 僕は誰も要らずに 指にアメンボを乗せた 眉間にシワを寄せて 腕を組んで 黙って立ってたら みんな新幹線に乗っていた 踏切で佇む側で トランプを嗜む貴族達が 僕を留めずに行き過ぎた そこで、草陰の しみしみと流れる小川の 未知数の清水を唇で啜ったんだ 僕のアメンボ 空想の祭り 妄想の絶景 カンカン、カン カと、また 現実が行き過ぎた


項目全期間(2019/10/23現在)投稿後10日間
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2019/10/23 19時39分34秒現在
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コメント数(10)
沙一 (2018-12-13):

踏切を通り過ぎる電車を、現実の象徴として用いた最終行に、鮮烈な印象を受けました。 カンカン、カン カと、 警報音をそこで切っているのもいいですね。そのあとに続くであろう、電車の走り過ぎる轟音を、あえて描写しないことで表現されているようで。 妄想の光景に対し、現実の音は、耳に入らないも同然だったりするかもしれませんね。 したくてもできない、踏み切れない思い、そのようなものを感じる詩でした。

環希 帆乃未 (2018-12-13):

境界という(色々含む)踏切。

ふじりゅう (2018-12-14):

沙一さん、ありがとうございます。 現実が過ぎ行く光景をただただ見つめる主人公の、空虚さを書いた作品になります。 音へ着目して頂きありがとうございます。そうですね、現実が近づく(カンカン~)とその音から耳を遠ざけ、綺麗なものにばかり救いを求める図ですね。的確に捉えられて頂きありがとうございます。

ふじりゅう (2018-12-14):

つきみさん、コメント拝見しました。 踏切という言葉にも色々仕込まれていますが、そこを突いてくださりありがとうございます。境界、とは現実と妄想の境界だと仮定すると、まさしくその通りですね。コメントありがとうございました。

帆場蔵人 (2018-12-15):

電車が現実として過ぎ去っていく。踏み切りの前に佇み妄想に浸っている。もうどちらが現実なんだか。どちらにしたところで、現実を認知しえないんだから境界線に立っていても現実を見失いそうなんです。…すみません、書いてるぼくが現実から踏み出してわからなくなってきました。しかし、味のある作品ですね。

黒髪 (2018-12-15):

なぜだかわからないけど、めちゃくちゃ面白いです。 おしゃれなのか、なんというか、語る人の意識みたいなものが、 連続していろんな場面が行き過ぎる。その意識が、特別。 そして、場面のセンスの良さ。大変愉しく読めました。

ふじりゅう (2018-12-16):

帆場蔵人さん、コメント拝見しました。 味のある作品とお褒め頂き、ありがとうございます。 現実と理想、その狭間で揺れている間にも現実は高速で過ぎ去ってゆくのですよね。そしてその音はなかなか耳に入らない。だから妄想や理想から抜け出せない。そんな作品を書いてみました。

ふじりゅう (2018-12-16):

黒髪さん、ありがとうございます。 センスがいいのか自分ではあまり自信がないですが、場面場面はかなりのチャレンジ精神をもって書きました。特別、といって頂き嬉しいです。お褒め頂きありがとうございます。

stereotype2085 (2018-12-21):

タイトルと中身だけ読んで「へー」と感心していたんですけど、ふじりゅうさんの作品だったんですね。何でしょう。目に入ってくるスリムな詩、すんなりと読める詩というのは、ある程度の思考の整理と、コンセプト性がはっきりと書き手によってコントロールされた詩という印象がします。この詩はそれが出来ている。一人の友達についての仮定、トランプをたしなむ貴族達の空想? それらが頭をよぎってイメージとして過ぎ去ったあと、踏切の音で現実が通り過ぎる。いいと思います。

ふじりゅう (2019-01-01):

ステレオさん、返信遅くなり申し訳ございません。 ありがとうございます。コンセプトがコントロールされた、と受け取って頂きありがとうございます。分かりやすい詩を目指して書きました。

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