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〈批評文〉詩人が謳う、革命の音色が聴こえてきたんだ。/ 「カテゴリーミステイクの革命」(龍野欠伸)を読んで   

作成日時 2019-05-21
コメント日時 2019-05-23
<批評対象作品>
カテゴリーミステイクの革命


とても好きな作品なので、批評文として残したいと考えました。 ーーーー読解開始 まず仮に、詩人の詩(主人公は詩人)として考えます。 まずカテゴリーミステイク(分類の失敗)の革命、なので何か言葉、もしくは自身の居場所など何かの分類が既にしくじっている状況。で、革命、ときます。この革命が、もしくは助詞「の」が何を指しているのか(カテゴリーミステイクという状況を革命するのか、カテゴリーミステイクという事象が革命をもたらすのか)、現段階では分かりません。 詩人が主人公とすると、1連目は >まだ捉えきれていない世界や言葉が、自分の詩にはある。そしてそれは、自身の作品の革命(大幅な変革)によってもたらされるのだ。 と読めます。 2連目は、詩の革命を探している描写でしょうか。2連目最後は、その言葉は子供の頃の思い出などにあるのだ、とも読めます。 3連目ですが、幼少期をアラビアで過ごしたという描写があります。のどか「だった」とあり、今のアラビアの政治事情に辟易しているような表現が続いています。 4連目。主人公は詩人になったという描写でしょうか。そして、革命とは結局なんだったのでしょうか。突然出てくるアラビアや、政治関連の言葉はなんでしょうか。カテゴリーとは、ミステイクとは、一体なんだったのでしょうか。 私個人としては、本作の革命、そしてカテゴリーを〈詩〉として、そして〈国家〉として、両方の意味があるのではないかと考えました。 幼少期、主人公はまだのどかだったアラビアで過ごしていた。不安定な政治情勢、そして世界に正しく〈革命〉をもたらすのは、自分の中では詩なのだ。「自殺した言葉」は、この読み方だとデモ活動を想起出来ますし、自身の中で秘めている世界への思い、詩では届かない思いのような側面もあると考えます。 カテゴリーをミステイクされた世界で、不安定な世界で、革命を謳う自由を俯瞰する主人公は、詩を書き続けているのです。 ーーーー読解終了 素晴らしい表現が多々ありますが、 >静電気の砂漠 がとてもいいと感じました。アラビアの、まるで静電気を帯びているかのような灼熱の砂漠を想起させられますし、そこの不安な感じを引き出せているように思います。 ※読み解きは私個人の解釈です。的外れかもしれませんが悪しからず。




コメント数(2)
竜野欠伸 (2019-05-23):

おはようございます。 ふじりゅうさん。 取り上げて下さってありがとうございますネ。このお礼だけで充分とも思いましたが、それだけでは、寂しいのでレスポンスをしたためます。 カテゴリーミステイク。不思議な語感があったかもしれません。意訳すると、分類を錯誤する、ということで、よろしいかと思います。逆に革命の意味は、もっと幅の広い意味があるかもしれません。政治的なものだけではなくて、ビジネスや生活などにも、諸ジャンルで横たわるものと思います。革命家とやらが革命しようとして成し遂げることは、やはり難しいものと思います。カテゴリーミステイクを最初に持って来た意図としては、そのような、世間や世界の変化を叫ぶ革命が直面する現実は、とても小さなものだろうと考えてみたからです。現代詩のような手のひら作品にだって、求められるコンパクトさを感じてしまいます。 スラング的な言い方では、時として革命とは、凶暴な社会行為です。今のスマホ時代では、やはり、ネットで確認できるものだろうし、SNSを駆使すれば、それらの小さな革命に遭遇することもできるでしょう。アラビアのくだりは、偶然の産物です。特に、僕の出生地などではありませんが、アラブの春と呼ばれたニュースを下地にしてみました。革命にも、さまざまな解釈があってよいと思うので、この辺で筆を置きます。 批評文ありがとうございます。

ふじりゅう (2019-05-23):

龍野さん、ありがとうございます。 自分なりの解釈を考えて書いたあと、作者の方から解説をされるのは嬉しくもありますし、楽しくもあります。 革命やカテゴリーミステイクは悩んだ点なので、お話を聞けて良かったです。

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