細やかな言葉の寂しさが、
体内で溶けて消える、
情緒の風を感じる季節の中を、
我が家を出る志しの女は、
生活の気苦労に思い耽る日の、
侵食を許さず心の内を、
紙切れに書き記す、
秘密を増やせば、
思索だけの生涯の行方を、
唯、観ているこの私を、
白雲に生きていると告げ、
口笛を吹いて彩りを添える、
物語の絆が無為な思索の命運を、
呼び寄せる方法も、
神秘的な事ではなかったと、
数えると知るまで、
我が眼に映る空の青さの下に、
小路に生きる草花と変わりのない姿で、
出鱈目な歩みを、
粛然と思えよと私に告げる、
君が振り返る万能の英知には、
背を向けて、
煌めきたいと思っている、
私は唯、口笛を吹き詩を描いて
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1496.4
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作成日時 2020-10-01
コメント日時 2020-10-12
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1496.4
2025/12/05 21時42分41秒現在
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優れた作品であることを前提として、敢えて気になった点を挙げてみたく思います。 まず、口笛がタイトルに入っていますので笛、または音がメインテーマと想像するのですが、どちらかといえば景色に視点が集中しているところに違和感を感じます。どちらかに絞るか、要所要所で音の情報を挟み込む工夫が欲しいです。 >志し 志→こころざし、と普通は読みますので、し、は不要だと思ったりします。 > 侵食を許さず心の内を、 >紙切れに書き記す、 いわゆるズラしですが、あまり効果的とは思えず、文章の長さを考慮してズラさざるをえなかったとしか見えない点が引っかかります。どうせこんな感じでズラすなら、何文かに渡って句読点の位置を変えていくなど、作品とリンクする仕組みが欲しかったと思います。
0ふじりゅうさん、コメントありがとうございます。 志しの件は、やはり目にした方は、皆さん、気になるとは思います。私は、国語を真面目に勉強してきた訳でもないので、何と言えば良いのか分かりませんが、志すの用言に成るのかな(?)とでも言えば解りやすいでしょうか。 語義的に志というより、志すの方だったので。人の心は常に揺らぎます。当人、あまり名詞的な用い方をしたくなかったのです。文字面的な問題も有りますし、半分遊び心で、しを付けて女性の心の動きを表現しています。 点の付け方も、正直迷いました。概ね、おっしゃる通りです。何処で句切るかは、詩の全体像で判断しています。技術による言葉の効果よりも、文字面のバランスの方に振っています。両立出来ていないのは、私の力不足です。(恥) タイトルの件は、あまり何も考えずに、後付けしています。言われてみれば、その通りですよね。成る程、音が感じられないです。私的にも読み返してみると、残念です。考え及ばずでした。 コメント参考になります。改めて、ありがとうございます。
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