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沸騰
死ね、お前が死ね、お前に関わる全部が死ね、今までのお前全員死ね、偉そうなお前も、お行儀だけ良いお前も、上から目線のお前も、全部死ね、くたばれ、潰れろ、泣き叫べ、懺悔しろ、そして死ね、苦しんで泣き叫びながら、後悔しながら死ね、絞首刑、電気椅子、馬鹿馬鹿しい。殴り続けてやるから、わんわん泣きながら、バタバタ抵抗しながら、ごめんなさいごめんなさいと謝りながら、さっさと死ね。 死ね死ね死ね死ね死ね この拳で、殴って殴って殴って、ボコボコにして、鼻水垂らしながら、鼻血も垂らしながら、紫と緑に腫れた気持ち悪い顔に向かって「不細工だなあ」と唾を吐きかけてからまた殴って、後頭部に向かって、拳を上から体重かけて振り落として、首を踏んづけて、背骨に踵を落として、腰を砕いて、関節を全部反対側に曲げて、お腹に向かってアッパーすると、拳がめり込んで、力の無い内蔵が弱々しく抵抗してきて、偉そうにすんなとまためり込ませる。血を吐き、胃液を吐き、何かわからない変な臭い液体を吐き、生きてるのか死んでるのか分からなくなって、絶望しながら死ね。 死ね死ね死ね死ね死ね 布団じゃなくて、サンドバッグじゃなくて、枕でもなくて、壁でもなくて、ぬいぐるみじゃなくて、洗濯物の山じゃなくて、人間が、生身の人間が、生きている人間の肉体が、良い。適度な柔らかさと骨の硬さ、筋肉の反発、意識的な抵抗と無意識な抵抗、良い。良い。殴りたい。早く殴りたい。殴りたい。今すぐ殴りたい。早く、早くしないと。殴る。殴る。殴る。撲殺する。死ね。死ね死ね死ね死ね死ね。 糞。糞屎糞屎糞。糞、屎。 ごめんね。 こんな人間になってしまいました。 ごめんね ごめんね ごめんね ごめん、ね。
沸騰 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1068.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-09-07
コメント日時 2018-09-30
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さん コメントありがとうございます。参考になります。書きすぎましたね。
0こういう暴力行為を綴る詩は私も書いてきたし、そういったのを描くときの心境はまさに「ごめんね」なので共感はすごくした
0渡辺さん コメントありがとうございます。「ごめんね」以降は賛否両論あるんですね。
0柿原さんからはイメージの付かない詩が出てきたので驚きです。 沸騰ってタイトルですが だんだんボコボコってよりは 瞬間で沸騰してそのまんま、ピーと怒ってるヤカンみたいで 勢いも攻撃的な感じもあって良いです 詩のハードコアを出来てると思います。 しかし私としての意見はそうですが こんな詩を書いている私の仲間 イマラチオ(本人)の意見も念のため聞いてみると暴力が浅いそうです。 もしかして、人の事を強く憎んだ事が無いのかな? 自分の中に有るものを書いたってよりは、無いものを書いた感じがする。 人としては汚れなくて良いことだけど このタイプの詩を書くなら、憎しみを持つべきだそうです。 イマラチオ(本人)は特別な存在なんでお気になさらずですがこんな感じです
0貴音さん コメントありがとうございます。確かにキャラじゃないことをしました。他の人と比べたら、人生経験も深い感情もないのかもしれません。だから、この詩は本当に本音を書き連ねたのですが、そのぶんやっぱり浅くて軽いものになってしまったのだと思います。それかまだまだ自分を抑えているのでしょうか。自分との対話ですね~
0拝見しました。 柿原さんの詩としてはかなり珍しいと言いますか、大きく方向転換をしたようなイメージがしましてかなり驚きました。 さて内容です。結構好きな感じです。中身は暴力の描写や「死ね」の描写がほぼ全編にわたって書かれていますが、私が感じたことはこの描写が主人公の妄想ではないだろうかということです。いやほぼ間違いなく妄想ですね。これが頭の中で溢れるように続いていて、純朴だった、それを願っていた誰かに謝ると。面白い内容だと思います。人間はどれだけ綺麗事を言おうと、誰かを憎しみ「死ね」と思う事など往々にしてあるものです。それを「思ってしまった」ことに対しての「罪悪感」に、逆説的に主人公の人の良さというか、優しさのようなものを感じました。
0柿原君らしくない詩だなと、一瞬思いましたが、柿原君の私的エピソードを幾つか伝え聞いている身としては、こんな暗黒面があってもおかしくないな、とも思いました。こういう憎悪や怨恨吐き出し系の詩は基本、僕は余り好きではないのですが、パーソナリティを知っている分、納得も出来ました。詩の面白味の一つでもありますからね。詩から「人」を読み取る、というのは。
0ふじりゅうさん>返信遅くなってしまいすみません。今の自分はやっぱり初心者なのでいろいろ挑戦したいなと思っていた矢先に実生活の中で吐き出したいものができて、それを素直に並べるということをやってみました。考えずに思い浮かんだものを直接書くというのは自分にとっては挑戦だったんです。そういう風に受け取っていただけたのならばここで発表してよかったです。ありがとうございました。
0stereotype2085さん>コメントありがとうございます。らしくないというのはそのとおりで、普段の自分にないものが出てきたからこそ作品として残してみたんです。あまり好きではないような作品をここで発表しちゃってすみません(でもこういう吐き出し系のほうがこのサイトでは評価されるのかもしれないと思っていたというのも事実です)。実際コメントをしっかりしてもらえて嬉しくもあります。自分の中では、頭で考えた作品であるほど、コメント数は少ないなぁと思っていたので。「対策と傾向」みたいな感じでこういうのも投稿してみました。
0言葉のバイオレンスさが電子画面の中のテキストを越えて伝わって来ない感じがあります。それは「死ね」の送り先が私、三浦宛ではない安心感がまずあるからでしょう。だとすると、バイオレンスさではない「死ね」の読む側の受け取り方として、冒頭から「死ね」は語り手の内なるものに限定された鬱憤などで結末を迎えることを予想した読みになってしまうと思うのです。そして「ごめんね」が結末としてある展開は、語り手自身の心象範囲内。予定調和過ぎる構成だと思うのです。しかしながら、特に読み手を想像して読み手を意識して書く必要がそもそもありませんので予定調和であろうとも作者が満足する作品であれば、それはそれで良いと思います。しかし、殺傷ごとを書くのであれば、その殺傷が読者に必然として浮上する世界観をみせて欲しいと願います。予定調和でなく、「ごめんね」の終わりが読者である私にとっても必然だと思わせるもの。その作品全体が持つべき世界観のフックが不足していて、散りばめられた過激な言葉にフックを頼りきってしまっているのではないかと思いました。
0三浦天才詩人果実さん>コメントありがとうございます。確かに自己完結できちゃってるっていうのはありますね。背景が見えないといけなかったですね。とても勉強になります。ありがとうございました。
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