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恥ーのとべる石   

作成日時 2018-10-01
コメント日時 2018-10-08

ぼくが塾から帰ろうとしたら、空から青い服を着た女の子が落ちてきました。 その子は首からきれいな石の付いたペンダントを下げて気絶していました。 ぼくが女の子の体にいたずらしようとしたら、その子は気が付いて、「いしを、うみに、すてて――」。 ぼくはその石をポケットに入れて、海に捨てに行こうと思いましたが、群馬県には海がありません。 そこでぼくは今日学校で先生が出した宿題を思い出しました。 みんなの家の自動車がどこのメーカーなのか調べて学校で発表するのです。 急いで家に帰ったらパチンコから帰ってきたお父さんが「家は生活保護だから自動車はない。だけど昔はスバルだった」と景品のタバコを吸いながら教えてくれました。 明日は宿題の答えを忘れないように、スバルをくりかえしつぶやきながら、学校に行こうと思います。


項目全期間(2019/04/25現在)投稿後10日間
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閲覧指数:28.8
2019/04/25 21時50分00秒現在
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コメント数(10)
エイクピア (2018-10-01):

先生の出す宿題が少し羨ましく思いました。課題、自動車のメーカー調べ。でもこの子の家では生活保護なので、自動車は無い。昔はスバルだったに一縷の希望があるような気がします。スバルを繰り返し呟こうとする「ぼく」の成長がビルドゥングスロマンではないですが、ビルドゥングスロマン的な感じがあると思いました。

stereotype2085 (2018-10-01):

設定からしてシュールなのにこの脱線していく形、仕舞には本題でさえ忘れてしまう詩中の人物。「群馬には海がありません」というある種のファンタジーの否定。筋道だった物語が一向に進まない「現実的」な出来事の連続に思わず笑ってしまいました。いい作品だと思います。

ふじりゅう (2018-10-01):

拝見しました。 主人公忘れてますよね。石忘れてますよね。 なぜ海のタイミングで宿題を思い出したのか。 落ちてきた女の子にイタズラするってどんなマセたやつなんだよ。 と、ガンガン突っ込めるという点で新しい趣向の作品だと感じました。特にどんどん石について忘れていく様が滑稽で良いですね。

穴秋一 (2018-10-01):

コメントありがとうございます。 この作品はタイトルが失敗でした。最初「はずーの飛行石」を考えていたのをそのままではまずいと思い「恥ーのとべる石」にしたのですが「恥ー」をはずー(パズー)と読めるはずもないですし、とべる石ではなんのことやら。 「スバル」を繰り返しつぶやくことは滅びを意味するのに・・・。 前回は「展開」のことでアドバイスされたので話を広げてみたのですが、ただ文字数が増えただけで支離滅裂になってしまったような気がします。読み手さんも石のことを忘れてしまってラストでピンと来ないかもしれません。でもほめていただいたのでうれしいです。

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-10-02):

スバルってのが絶妙だね。 九州とか西のほうではスバル車ってぜんぜん売れないが東北だと4割いったりもする。雪降る地域だとやっぱ四駆が必要になるから。 群馬も降る地域は降るらしい。スバル車が活躍する場面もあるのだろう。この家族は群馬でもそういった雪降る地方に住んでいるとも読み取れるし。 ともかくスバルってことで世界観が少し広げられている。

穴秋一 (2018-10-02):

コメントありがとうございます。渡辺八畳@祝儀敷さん、僕はペーパードライバーなのでスバルってよく知りませんでした。群馬県は新潟との北部によく雪マークがついています。スバルは少年が飛行石をポケットに入れたままなので、どうしても滅びの呪文を唱えさせる必要性から、繰り返すとバルスになるスバルスバルスバル・・・を考えました。今頃、群馬県上空でひとつの世界が滅んでいると思います。

田無いなる (2018-10-02):

僕、群馬出身なんですが、群馬だとスバルは強いです。本社が群馬にあって、その辺りに住んでる人はほとんどがスバル社員、とか。と、それはまぁ、置くとして。個人的に面白かったのは、このおはなしのなかで、「空から落ちてきた女の子の持ってた石」という非現実でびっくりなものと、「宿題」という現実的でふつうなものが、少年のなかで等価で並んでるような気がすること、でした。「スバルスバル」って唱えてるときに、逆に石のこと思い出して「あ、そういえば」みたいな。とぼけた感じがすごく良いです。

穴秋一 (2018-10-02):

田無いなるさん、こんにちは。スバルの本社って群馬だったのですね。この辺でうみのない内陸の県というと栃木か群馬なんですが群馬の方がイメージしやすいと思って決めました。「あ、そういえば」と思い出してくれたらいいのですが。この作品は途中が長すぎました。とぼけた感じ、ありがとうございます。

仲程 (2018-10-03):

個人的には、ラピュタとつながらないほうが、この作品は力のある詩だなと思いました。 ふじりゅうさんのおっしゃる流れとか、スバル城下町の人間がスバルを手放したけど、何か?のような雰囲気、つかめない感が好きです。はじいちのとべるいし、も素敵なタイトルです。

穴秋一 (2018-10-08):

仲程さん、コメントありがとうございます。 この作品はオリジナルでいいのですね。タイトルは「恥ー」で「はずー」と読みます。読めませんよね。;ほめていただきありがとうございます。

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