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懐かしの鷽の森   

作成日時 2019-04-14
コメント日時 2019-04-17

口笛が足りなくなって いつもの森へ 懐かしを浴びに行く 二度と来ないって 吐き捨てた唾は 乾ききって久しい 丸っこい姿が愛おしい ウソ 小さな鳴き声で 哀しさの片鱗を語る 裏っかわも 表っかわも 端正な表情で えだは軋ませて 後に何一つ 残してはくれなかった 貫流の様な人波が 右へ 左へ 中央へ あばらやに棲む怒鳴り声が やたら記憶から引き出されている もう私に声掛ける者誰もなし たまに森を散歩するのが また日課になっている 日頃は陽をまともに感じさせてもくれぬ 恋人・恋人・スーツ・カップル・恋人が あられの如く通っては過ぎる ここでは君の声など、もう聴けはせぬ コンビニエンスストア、スーパーマーケットだの ENEOSの看板は 私から 様々なものを強引に提供し そして根こそぎ奪っていった 森 それ森でなく それは人々のすみか それでも、毎日ここへ足を運ぶのは 嘘でも、誠でも、最早関係はない 今は小さな声で ただ鳴かれたい 丸っこい姿愛おしく 合図の口笛を吹く 哀しく 哀しく響き渡る…


項目全期間(2019/04/25現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性11
可読性22
エンタメ11
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント66
 平均値  中央値 
叙情性0.50.5
前衛性0.50.5
可読性11
 エンタメ0.50.5
技巧00
音韻00
構成0.50.5
総合33
閲覧指数:670.8
2019/04/25 21時21分13秒現在
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コメント数(4)
せいろん (2019-04-15):

口笛が足りなくなる、とは鳥の鳴き声を聴きたくなる、という意味でしょうか。とても今の季節に合った詩ですね! 嘘でも誠でも鳴かれたい…というのが儚く、沁みました。 好きな作品です。

ふじりゅう (2019-04-16):

せいろんさん、ありがとうございます! 口笛はですね、様々な意味を複合させています。 まず、作中には鷽と「ウソ」(という仮名の誰か)の二者が登場しています。そして口笛は、君との待ち合わせの思い出とかそんな所でしょう。 鷽の鳴き声からは、そんな思い出が蘇ると考えられます。口笛は主人公と君の合図のようなものであり、鷽の鳴き声でもあり、鷽との交信のようなものでもあり、とにかく様々な感情を詰めてみています。 嘘でも誠でも…。ここはウソ=君であり、君=嘘であるからこそ君=ウソなのだという現れです。君は嘘つきだったと。だけど、嘘でも誠でも…とある通り、今だからこそ思える君への感情が、森を歩きながら湧き上がっているのですね。 好きな作品と仰って頂きありがとうございます!テンション上がります。

せいろん (2019-04-16):

ふじりゅうさん 全く的外れで、作品を汲み取れていなくて申し訳ないです…すみません。 とても深く、いい詩ですね! そんな意味があったとは… ありがとうございます。

ふじりゅう (2019-04-17):

せいろんさん、 いえいえとんでもございません。詩の読み方は読者の自由ですし、伝えきれなかった私の実力不足でもあります。 お褒め頂きありがとうございます!

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