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懐かしの鷽の森   

作成日時 2019-04-14
コメント日時 2019-05-14

口笛が足りなくなって いつもの森へ 懐かしを浴びに行く 二度と来ないって 吐き捨てた唾は 乾ききって久しい 丸っこい姿が愛おしい ウソ 小さな鳴き声で 哀しさの片鱗を語る 裏っかわも 表っかわも 端正な表情で えだは軋ませて 後に何一つ 残してはくれなかった 貫流の様な人波が 右へ 左へ 中央へ あばらやに棲む怒鳴り声が やたら記憶から引き出されている もう私に声掛ける者誰もなし たまに森を散歩するのが また日課になっている 日頃は陽をまともに感じさせてもくれぬ 恋人・恋人・スーツ・カップル・恋人が あられの如く通っては過ぎる ここでは君の声など、もう聴けはせぬ コンビニエンスストア、スーパーマーケットだの ENEOSの看板は 私から 様々なものを強引に提供し そして根こそぎ奪っていった 森 それ森でなく それは人々のすみか それでも、毎日ここへ足を運ぶのは 嘘でも、誠でも、最早関係はない 今は小さな声で ただ鳴かれたい 丸っこい姿愛おしく 合図の口笛を吹く 哀しく 哀しく響き渡る…


項目全期間(2019/07/20現在)投稿後10日間
叙情性41
前衛性11
可読性32
エンタメ41
技巧110
音韻10
構成61
総合ポイント306
 平均値  中央値 
叙情性0.81
前衛性0.20
可読性0.60
 エンタメ0.80
技巧2.20
音韻0.20
構成1.20
総合62
閲覧指数:1198.6
2019/07/20 14時29分28秒現在
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コメント数(8)
せいろん (2019-04-15):

口笛が足りなくなる、とは鳥の鳴き声を聴きたくなる、という意味でしょうか。とても今の季節に合った詩ですね! 嘘でも誠でも鳴かれたい…というのが儚く、沁みました。 好きな作品です。

ふじりゅう (2019-04-16):

せいろんさん、ありがとうございます! 口笛はですね、様々な意味を複合させています。 まず、作中には鷽と「ウソ」(という仮名の誰か)の二者が登場しています。そして口笛は、君との待ち合わせの思い出とかそんな所でしょう。 鷽の鳴き声からは、そんな思い出が蘇ると考えられます。口笛は主人公と君の合図のようなものであり、鷽の鳴き声でもあり、鷽との交信のようなものでもあり、とにかく様々な感情を詰めてみています。 嘘でも誠でも…。ここはウソ=君であり、君=嘘であるからこそ君=ウソなのだという現れです。君は嘘つきだったと。だけど、嘘でも誠でも…とある通り、今だからこそ思える君への感情が、森を歩きながら湧き上がっているのですね。 好きな作品と仰って頂きありがとうございます!テンション上がります。

せいろん (2019-04-16):

ふじりゅうさん 全く的外れで、作品を汲み取れていなくて申し訳ないです…すみません。 とても深く、いい詩ですね! そんな意味があったとは… ありがとうございます。

ふじりゅう (2019-04-17):

せいろんさん、 いえいえとんでもございません。詩の読み方は読者の自由ですし、伝えきれなかった私の実力不足でもあります。 お褒め頂きありがとうございます!

舞浜舞浜 (2019-05-09):

「たまに森を散歩するのが また日課になっている」が、文として違和感を感じます。 最後の二行、「く」という韻を踏んでいるのかもしれませんが、「哀しく 哀しく響き渡る…」この1行がなくても読み手には十分に口笛の哀しい音が聞こえているのでは、と思いました。2連目の「哀しさ」との呼応を狙っているのかもしれませんが、もしかしたら、もっと効果的な、より胸を掴むような言い回しがあるのでは、と思いました。 などと書きましたが、殺し文句がところどころに散りばめられていて、心の奥底をきゅうとさせられる好きな詩です。

ふじりゅう (2019-05-10):

舞浜さん、ありがとうございます! この一文は、たしかに見返してみると変ではありますね。情報を詰め込みすぎているので、分割するとよかったかもしれません。 >あのころ二人で歩いた道を >鷽の鳴き声が綺麗だった森を >私は古びたスニーカーで散歩する 哀しく〜の部分は、たしかにイージーに終わらせすぎたと思いますね。終わったあとの鷽の鳴き声の余韻を残したかったのですが、失敗している節があります。 ただ、かといって代わりの効果的な文が思いつかないので、私の限界とも言えるでしょう。 好きな詩と仰って頂きありがとうございます。がんばります。

帆場蔵人 (2019-05-12):

さ、爽やか…いいなぁ。 口笛が足りなくなる、という発想にひかれました。最後は哀しくという言葉でなく余韻をあらわせば(コメ被ってますが)さらに良かったと思いました。

ふじりゅう (2019-05-14):

帆場さん、ありがとうございます。 爽やかですかね 笑 私としては爽やかに書いたつもりはなかったので、新たな発見と言えましょうか。 全体的にイージーな言葉や表現を使いすぎている気がしますね。推敲が足りなかったと思います。ひと月前の作品なのにコメくださってありがたいです!

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