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募集中   

作成日時 2018-10-15
コメント日時 2018-10-28

「募集しています  目が覚めたらベッドから落ちずにいる方法を  ついでに  子であることをやめる方法は  ありません(か)」 (十年ほど前 ある小説に「誰もが誰かの子である」と書いて    あったと あなたから紹介されてから 生を授かるというこ  とは 誰しもに親がいて 誰かの子であることだと 気づか  されてしまいました それから今まで その呪詛に 縛られ  ています) 「ほら、  今日がお前の誕生日だから  この道を開いて、  生まれてごらん」 はこばれ(てしまっ)た いのちが あるき はじめた 「女の子になるのに失敗したから 男の子に生まれました」 (あなたは 不妊治療を していました それに 何かしらの  重たい 病気があることを それとなく言いつつも それが  何であるかを隠していました そんなあなたも 誰かの子で  あるということだけは 確かに わかっていました が あ  の時から あなたとは 連絡が取れなくなりました) 夢を持っ(見)て     生まれて しまいました  たいないは   あかく そめられていました これが せいの いろ です(か) (幼き記憶に 声が重な)り――こぼれで(ない)た いのち 「生まれたことは出会いなので 必ず 別れがあります」 明日の僕より 今日の僕の方が若い、よ 生まれた時より 若い僕は いつ、どこにだっていない ははのたいないにいた(のは 夢だったのか) 記憶を語った 三歳の僕は 今日の僕より若かった、よ 「引き続き、募集しています  子であることをやめる方法はありません(か)  生まれ(てしまっ)たことは出会いなのです  夢が覚めるようにと――」                今日もまたベッドから落ちて                            体                         は床の上             あなたとの別れを思い出してしまう          のは、僕が生まれ(てしまっ)た、からだ


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2019/09/16 05時31分34秒現在
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コメント数(6)
ふじりゅう (2018-10-16):

拝見しました。 この内容で募集中、ですか募集中…。何を募集しているか、ということは冒頭で書かれてあるように「目が覚めたらベッドから落ちずにいる方法」「子であることをやめる方法」とあります。飛んで後半、もう一度、作中では「引き続き」募集していると。しかし今度は最初に「子であることをやめる」方法を聞いています。聞いています、とすら断言出来ないのかもしれません。作中では続いて「ありません(か)」とあり、()が心の声だと解釈すると聞いてすらいないのです。 さて、内容です。別れを悲しんでいる様子が描かれていて、生まれてしまったら必ず別れがある、と。子、という表現からも父母を失った悲しみを表しているのか、とも考えましたが、もっと大きなテーマのようにも思います。つまり生と死、それを筆者なりに追ったのが本作なのではないかと。()がどのような意図があるのかも含めて難しいですが、ひしひしと伝わってくる何かがありました。

エイクピア (2018-10-16):

「明日の僕より 今日の僕の方が若い、よ 生まれた時より 若い僕は いつ、どこにだっていない」 当たり前の内容なのですが、こうやって言葉になると、全然印象が違います。 最初のベッドから床に落ちない方法だとか、子であること止める方法だとか、募集している。何かワラの上の子ではないですが、まあ悪い内容ですが、ポルポトだとか、いろいろなイメージがわく中で、多分、子供は社会の宝だから、社会全体で育てようだとか、そんなコンセプトではないと思うのですが、不妊治療も出て来ますが、生まれてきてしまったことを悔いているような詩でもないと思います。でも生きることの困難さに向き合うために必死になって居る、それだけは伝わって来ました。

なかたつ (2018-10-17):

ふじりゅうさん 「子であることをやめる方法」はない、という結論はわかりきっているのですが、わかりきっているからこそ、聞いてみたかったのでしょう。それよりも僕は、正直にベッドから落ちずに寝る方法を本気で知りたいです。 僕の作品はどれも背景にあることを全て語らないので、絶対に伝わらない部分があるという無責任さが伴っていて、申し訳ないのですが、それでも、なんとなくでも伝わるものがあったのなら万々歳です。 エイクピアさん 僕は当たり前すぎることだけど、忘れがちなことを書きたいんですね。 大層な思想は僕になく、僕の記憶の中で確実に出会ったはずである者に対して、相手が忘れようとも常に覚えていたい、その記録として作品を書いている気がします。正直、生きること自体何不自由ないのですが、僕にとっての苦しみとは、会いたい人に会えないことですね。

杜 琴乃 (2018-10-26):

「目が覚めたらベッドから落ちずにいる方法」 は、ありますよ。四方を柵に囲われたベッドで眠るのです。きっと天井にはビビットカラーのよく分からない蝶や星がゆらゆら揺れて、くるくる回って楽しいです。よく分からず動かした(かもしれない)自らの手(なのかどうか)がとても不思議で一日中眺めて、飽きずに泣いたらあなたを大切に思う人が来てくれます。というわけで、わたしはあなたに柵をあげます。ところであなたは、おとなしく柵のなかにいられるのでしょうか?23時の夜泣きに、あなたの大切な人が迎えに来ます。仕方なくあなたを車に乗せて少しドライブ、の行先は海じゃなくてゲームセンターがいい。手を繋いで一緒に入って、てんないの、よく分からないいっぱいのキラキラと、無関心な人の波間からお店の人が温かく迎えてくれたらきっと、あなたはもうわたしの(中の)子どもじゃない。 (失礼しました。 ベッドから落ちないためには柵があればいいですね。ベビーベッドです。でも大人用のベビーベッドなんて無いですね。子どもはいつだって守ろうとする手を振りほどいてどこかへ行ってしまう。柵や見守りの手のない場所へ。落ちる、ことで守られていたことを身をもって知る、そして自らはかたい床の上にいる。柔らかい子宮やベッドの中ではなく、生まれ落ち(てしまった)という感覚。ベッドから落ちるという格好悪い状況と重なって、どうしようもない虚しさが伝わってきました。)

鬱海 (2018-10-27):

とてもすきです。 自己の混乱とか分裂みたいなものを勝手に読みとってしまいました。 非常に主観的な詩だと思いましたが、ところどころ客観的だったり教訓めいた言葉が出てくるので、それらが読者をハッと共感から引き剥がす効果を持っているように思います。そしてその客観的な言葉に作中主体が 納得することはなく話題はどんどん展開していく。そこで私たちは置いていかれていくわけですが、そこに魅力があったと思います。 子であることをやめる方法という 人の関心を嫌でも引いてしまうフレーズ含めてグッときました。

なかたつ (2018-10-28):

杜 琴乃さん ベビーベッドの話も納得ですが、それが明かされなかったとしても、このコメント自体が一つの作品としてすごい好きでした。 この作品、文体も僕に似ているような気がして、久々に、理由なき好きなものと出会えた感覚です、ありがとうございます。 確かに、柵をつくれば落ちないのかもしれないですね。最近、落ちることはなくなりましたが、夢をいっぱい見るようになりました。 鬱海さん ありがとうございます。 なんだろう、視点とか場所を一定にせずにぶらしているので、混乱/分裂と言った感覚を呼び起こすのかもしれません。 僕を構成するのは、あくまでも他者であって、そのような他者の言葉が僕の中で生きているような、そんなことを日々考えています。 あくまでも、個人的な体験ばかり書いているのですが、それでも、読者が入り込む余地があるようにするにはどうしたらいいかは考えていますが、いまだに答えは出ず、これからも考え続けます。

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