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詩のつくりかた   

作成日時 2017-11-30
コメント日時 2017-12-03

(とりあえず、好きなモチーフを1つ思い浮かべる) 星。 (何となくありそうな、それっぽい展開をさせる) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。 (これだけでは短すぎるから、登場人物を出す。好きな人でも出しておこう。固有名詞にしようか、「きみ」にしようか、「わたし」にしようか、人称で悩む。いつも「きみ」を使ってしまうから、思い切って「よしこ」にしてみる) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。 (さて、よしこは次にどんな行動を取るのだろうか) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。よしこはおもむろに星屑を食べ始めました。 (「よしこ」は、どこにでもいる存在ではないから、何か特殊性を身につけさせる) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。よしこはおもむろに星屑を食べ始めました。よしこが食べた星屑を人は、こんぺいとう、と呼ぶが、よしこは夜毎星屑を探しに、ローラースケートで走る。 (今時、ローラースケートなんて使うやついない。とか言ってたら、俺自身の記憶が呼び覚まされてきたから、さり気なく挿入する) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。よしこはおもむろに星屑を食べ始めました。よしこが食べた星屑を人は、こんぺいとう、と呼ぶが、よしこは夜毎星屑を探しに、ローラースケートで走る。 僕は友達とキックボードで遊んでいた。どっちが早く走れるか競った。全力で走っている時、俺はひっくり返って地面に強く頭を打った。友達と別れ、夕飯を食べたら、視界がかちかちし始めた。吐き気をもよおした。すぐに病院に行った。診察室で吐き気は頂点に達し、俺はゲロを吐いた。MRIを撮った。よくわからない結果を告げられたが、下手したら脳出血だったらしい。 (ただの思い出話で、全然さり気なくなっていなくて長すぎるから、ここで一番印象的だったシーンを抜き取りつつ、表現を大袈裟にする) 僕は友達とキックボードで遊んでいたら、ひっくり返って地面に強く頭を打った。視界がかちかちし始めた。病院に行き、診察室で吐き気は頂点に達し、俺はゲロを吐いた。よくわからないが、下手したら死んでいたらしい。 (この無関係な「よしこ」と「僕」のエピソードを「星」で結びつける) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。よしこはおもむろに星屑を食べ始めました。よしこが食べた星屑を人は、こんぺいとう、と呼ぶが、よしこは夜毎星屑を探しに、ローラースケートで走る。 僕は友達とキックボードで遊んでいたら、ひっくり返って地面に強く頭を打った。視界がかちかちし始めた。遠くにある星が目の前で光っているような世界。病院に行き、診察室で吐き気は頂点に達し、俺はゲロを吐いた。よくわからないが、下手したら死んでいたらしい。 (さり気なく比喩によって「星」を使った。でも、「よしこ」と「僕」は出会っていない。無関係なままだ。「よしこ」は看護師、「僕」は患者として、とりあえず病院で出会わせる) 翌日も検査で病院にいった。やけに綺麗な看護師がいた。でも、足元にはローラースケートを履いていた。僕は昨日診察室で吐いていた。それもキックボードが原因で。彼女はまるで宙に浮いているかのように歩く。いや、走る。彼女の胸には「よしこ」という名札。 (運命的な出会いを果たした特殊な「よしこ」と残念な「僕」の続きをどう展開させるか。メアドを聞いて、悩み相談をして、デートして、振られて、凹んで、偶々悪党に襲われていたよしこを助けて、付き合って、セックスして、とか、長々と書くと小説になってしまうから、とりあえずド定番に、夢の中であり得ない出会いをしてみる) 気づけば、夢の中で僕は星屑を探していた。目的もわからず、名前も知らない土地を歩いていたが、どこか懐かしい香りがする。前方から無数のバイクがやってきた。運転手はいない。轟音で全て走り去ってから、光をまとった女性が歩いてきた。よしこだ。もう僕には星屑などいらない。この光さえあればいい。 (最初に使ったフレーズを変奏することで、何となく〆てみる) 僕はもう星屑を探す必要がなくなった。足元ばかり眺めずに、星屑となる前の光を夜空に探す。 (とりあえず、繋げてみる。改行でごまかす) 星が砕け散って、地上に降り注ぎます。それをよしこが眺めています。よしこはおもむろに星屑を食べ始めました。よしこが食べた星屑を人は、こんぺいとう、と呼ぶが、よしこは夜毎星屑を探しに、ローラースケートで走る。 僕は友達とキックボードで遊んでいたら、ひっくり返って地面に強く頭を打った。視界がかちかちし始めた。遠くにある星が目の前で光っているような世界。病院に行き、診察室で吐き気は頂点に達し、俺はゲロを吐いた。よくわからないが、下手したら死んでいたらしい。 翌日も検査で病院にいった。やけに綺麗な看護師がいた。でも、足元にはローラースケートを履いていた。僕は昨日診察室で吐いていた。それもキックボードが原因で。彼女はまるで宙に浮いているかのように歩く。いや、走る。彼女の胸には「よしこ」という名札。 気づけば、夢の中で僕は星屑を探していた。目的もわからず、名前も知らない土地を歩いていたが、どこか懐かしい香りがする。前方から無数のバイクがやってきた。運転手はいない。轟音で全て走り去ってから、光をまとった女性が歩いてきた。よしこだ。もう僕には星屑などいらない。この光さえあればいい。 僕はもう星屑を探す必要がなくなった。足元ばかり眺めずに、星屑となる前の光を夜空に探す。 (ここまで書いてようやく気づく) (僕は何を言いたかったのだろうか) (これがまさに詩のつくりかた)


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2019/04/25 21時22分10秒現在
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コメント数(8)
カオティクルConverge!!貴音さん (2017-11-30):

はじめまして。ライトコメンター貴音です。 物作りの裏側 メイキング映像 副音声による解説 落語の寿限無 を感じました。 普段もこのような書き方をされるのでしょうか?興味あります。

杜 琴乃 (2017-12-01):

面白かったです。 (僕は何を言いたかったのだろうか) 私もよくあるので…。何となく書きはじめて、書き連ねた文章のなかに、私のなかの何がそうさせたのか考えて、ここからまた詩をつくる…のかなぁ、などと思いました。

コーリャ (2017-12-01):

おもしろい。昔の漫画とかで作者自身がでてきて物語にコミットする方法があるけど、そんな感じやね。あれと同じようにメタっぽいあるいみ神っぽい存在の声が挿入されることによって、世界観を広げる的な?考えてみれば旧約とかもそんな構造なのかな、でもあれは神と人のストーリーだから、関係ないか。とにかく詩作の展開を学びたいひとには恰好の作品ですね、すげえたいしたことないことしか言ってないですが、 取り急ぎ思ったことをレスしてみました。

ふじりゅう (2017-12-01):

詩の作り方という詩、という、新たなタイプの詩だと思います。 最後の、「(僕は何を言いたかったのだろうか)」がいいアクセントになっています。

仲程 (2017-12-02):

いやぁ、みなさんコメントされてるようにおもしろいですね。 どこまでが本気なのか、皮肉なのか、やさしさなのか、線引きができないところがいいです。

まりも (2017-12-02):

なにもないところから かわいた風が吹き起り たったひとりの頬に触れる つぶやいたひとこと すきだよ ごめんね いつもありがとう

なかたつ (2017-12-03):

カオティクルConverge!!貴音さん♪��さん ありがとうございます。 何気にファンですよ。 多分いろいろな言及ができる作品だと思うんです。 普段はこんなものは書きませんが、アイディア先行のものを偶々書きたくなっただけです。 こんなものは、と言ってはなんですが、アイディアさえあれば誰でもかけるような。 cotonoさん ありがとうございます。 なんというか、多分、最後の部分の結論だけ言ってしまってもよかった気がするのですが、それを活かすためにも、前半部分は必要だったのか、否か。 何かしら考えるきっかけになったなら、幸いです。 コーリャさん あざまーす。 そう、まさにメタポエムなわけで、詩を書くことについての詩なわけで、オブジェクトレベル=「僕」「よしこ」がいる世界、メタレベル=「その二人を書く作者」、さらに言えばメタメタレベル=「なかたつ」なわけです。どこの階層で読み解くか、その読みを試したかったのもあると思うんですね。

なかたつ (2017-12-03):

ふじりゅうさん ありがとうございます。 新しい詩と言っても、詩を書くことについての詩は、西脇順三郎「旅人かへらず」や谷川俊太郎「旅」などでもある既存のアイディアではあります。 それをもっとラフにやってみました。 最後の結論だけあれば、この作品はよかったのでしょうか、そんなことを投げかけてみたいです。 仲程さん ありがとうございます。 本気であり、皮肉でもありますが、そこに「やさしさ」を見出した仲程さんの読みが非常に気になりました。 「やさしさ」を導き出せるのは、仲程さんだからこそだと思います。 御作、何気にファンです、作品を楽しみにしています。 まりもさん マラカスしゃかしゃかして リンボーダンスを踊ろうよ モンキーダンスはだめだ 素晴らしい!素晴らしい! 五時に成ったら何かが始まる 一緒に乗り越えましょう

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