B-REVIEW作品投稿掲示板


啓示   

pescatóre 
作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-19

 

海辺の空で覗く夕日 街の灯りが姿見せる 風に吹かれて踊るように 穏やかな波船を揺らす 遥か彼方遠くで 深い霧が降っても きっと今は光を放つ 指先が見えるから ずっと奏でていてね メロディいつも歌うから 迷いの道で立ち止まり 獣の声で目を覚ます そっと信じて心 伸びやかに宙を舞えるから たぶんいつか帰るよ 大粒の雨が導く


コメント欄を表示する (2)
かるべまさひろ (2018-11-18):

きれいな言葉たちだなと思いました。 もう少し見たことのない景色か、視点を見せてもらえたらもっと美しさか寂しさを感じられそうです。

pescatórepescatóre (2018-11-19):

かるべまさひろさん 情景。景色。少しスパイスが足りなかったですかね。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

乾いた滑り   

pescatóre 
作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-19

 

君は僕の言葉を 学がないとか 不勉強だとか 言うのだろうか 電子辞書から無理矢理に 引っ張り出して並べ立てた 小難しい単語ばかり 君はそうして守備を固めて 横に長い不恰好で小さな盾は 君の顔だけ隠しているけど 君の首から下は守れず 頭隠して他は隠せず 飛んで火に入る夏の虫でも LEDには寄ってこないよ 彼らには見える ホントの光が 君が奴になるとき 本を読めとか 菩薩を知れとか 言っただろうか 何もかにもを知ったふり すっ惚けてはしまい込んだ 姑息なほどにあっけらかん 奴はそうして森に隠れて 縦に長く不恰好に折れた木々は 奴をなんだかおどおどとさせる 奴の眼を覗き見しても 滑る気がして先が見えない 飛んで火に入る夏の虫でも LEDには寄ってこないよ 彼らには見える ホントの光が かくれんぼだってどちらかが 役をやめれば終わるのだから 君は君の脈略のなかに 奴は奴の脈略のなかに 僕は僕の脈略のなかに それぞれの脈略はときに交わり 君の思い込みから始まる歪んだ認識を 目の当たりにして辟易したり 奴の心から信じる僕と違う主義主張と ぶつかり合って疲れたり 多分そうして僕たちは 走行性を理解して 風に舞う落ち葉を拾っては その一枚ごとの違いについて 語り合う 語り合う 語り合う そこには僕らが言葉以外の何かで 感じるものなど存在しないよ 現実的な僕たちだから


コメント欄を表示する (2)
かるべまさひろ (2018-11-18):

書いている問題意識はすごく親近感があります。 自分は直接的にまとめることが得意でないので、素直で親しい印象を持ちました。

pescatórepescatóre (2018-11-19):

かるべまさひろさん 新参者の私にコメントをありがとうございます。問題意識というか、この詩の軸は、常にまとわりついて我々を困らせるものと感じています。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

夢だったんだね   

༺❦柿原 凛☂༻ 
作成日時 2018-11-14
コメント日時 2018-11-19

 

夢は記憶を整理するもの そんな話を聞いたけど 嫌なことは何も忘れてくれないし 覚えたいことは勝手に忘れる 夢を見た。 クラスでいちいちイジられて いつも万引きさせられて 財布の中身は空っぽで キモいキモいと罵られ 最後は窓から飛び降りた。 でもこれは事実じゃない。 夢は記憶を整理するもの。 夢は記憶を改変するもの。 夢は記憶を夢にするもの。 あの頃の僕は、無視されてた。 夢だったんだね、 誰かにイジってもらうのが。 夢だったんだね、 誰かにかまってもらうのが。 夢だったんだね、 いじめられても無視されるよりはマシなんだね。 夢だったんだね、ぜんぶ。 夢の世界から帰ってくると 灰色の世界にひと筋の光がさしていた。 僕は慌ててカーテンを閉めた。 夢だったんだよ、ぜんぶ。


コメント欄を表示する (11)
渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-15):

なかなか難しいぞこれは。 いわゆるポエムな雰囲気を纏いながら、夢というものの考察を踏まえての詩構成があり、覚めた後の行動も示唆的。

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-15):

渡辺八畳@祝儀敷さん>コメントありがとうございます! 夢って「将来の夢」という使い方と「寝ている時の夢」という使い方と違う意味だなと思っていて、さらに「夢の世界」ってたいていものすごくポジティブな事を思い浮かべるものですが、ものすごくネガティブな事も夢になるのかな?とも思い始めて、それを整理する過程でこのような形になりました。 カーテンを閉めるという行動には、朝日を遮断する=現実の世界の訪れを拒否する=また夢の世界に戻っていくという意味を込めてみました。「夢の世界」のほうが少年にとってはマシでしょうからね。

stereotype2085 (2018-11-15):

何だろう。詩歴はまだ浅いと聞いていたのに、物凄く現代詩の面白味を柿原さんは突いてくるように思う。願望としての夢と、夜見る方の夢を巧みに使い分け、過去のトラウマや心の痛みをエンターテーメント、つまりは読めるものとして完成させている。このテクニックはなかなかのものだと思う。これからもビーレビをその向上心で盛り立ててほしいと、運営の一人としても思ったステレオさんでした。

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-15):

stereotype2085さん、コメントありがとうございます! 上手く昇華出来ているみたいで安心しました。 ビーレビのおかげで新しい自分の発見や昔の自分との向き合い方がだんだん分かってきたような気がします。これからもよろしくお願いします!

alice1017alice1017 (2018-11-16):

私は小学生から高校生までいじめを経験しましたが、「イジってもらったりかまってもらうことが無視されるよりもマシ」という感情が新鮮でした。 「灰色の世界にひと筋の光がさしていた。」という行で、私は『この少年は夢から覚めるのか』と感じましたが、少年はカーテンを閉め再び夢の世界に戻っていくのですね… ありきたりな言葉ですが、これは深海のように深い詩です。柿原さんの「夢から覚めなくてもいいんだよ」というやさしさを感じました。 ありがとうございました。

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-16):

alice1017さん、コメントありがとうございます! あまり良い思い出ではなさそうなものを思い出させてしまったようで少し申し訳ないです。 本当は現実世界の方が楽ではあるんですよね、多分。でももしも「夢」の方が「夢の世界」ならば、僕はきっと覚めなくても良いよ、と言ってあげるでしょうね。本来望まないことを望んでしまう、矛盾したおかしな感情なのかもしれませんが、それこそが人間らしさなのかもしれないなと思います。 深海に潜るように、深いところまで潜って、戻ってこなくても良いんだよ、と言ってあげたいです。

ふじりゅう (2018-11-16):

拝見しました。 貴音さんの選評の時から勝手に敵視してきたワタクシですが、これは、その実力を認めざるをえません。素晴らしい作品だと思います。 複雑な技術を用いた詩がスパゲティプログラムの様なものだとすると、これは適切に簡潔に、かつ緻密に計算して作られた非常にスッキリしたコードのようです。 夢だったんだね、の連呼は置かれている現実からの逃避のようにしつこく、粘着的に続きます。その様は主人公の置かれている現実の厳しさを如実に表しており、連続した語のテクニックを巧みに使用出来ているように思いました。

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-16):

ふじりゅうさん、コメントありがとうございます!素晴らしい作品といっていただけてとても嬉しいです。 まだまだ複雑な技術がどのようなものなのかも分かっていないですが、逆にそれが良い方向に向かったみたいですね。安心しました。 夢だったんだね、の部分はふじりゅうさんの仰る通りで、夢だったんだねと言いつつも夢じゃなかったら良かったのにと思っているのをイメージして表現してみました。

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-16):

ふじりゅうさん、コメントありがとうございます!素晴らしい作品といっていただけてとても嬉しいです。 まだまだ複雑な技術がどのようなものなのかも分かっていないですが、逆にそれが良い方向に向かったみたいですね。安心しました。 夢だったんだね、の部分はふじりゅうさんの仰る通りで、夢だったんだねと言いつつも夢じゃなかったら良かったのにと思っているのをイメージして表現してみました。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

良い。 だけど、嫌い。 それもかなり。 昔を思い出した。 最初に思い出したのは 吃音の私が文化祭の合唱コンクールで 熱の入りすぎた同級生に呼び出され言われた事 「私達が勝つ為に歌わないで欲しい」 私は結局体育館のステージで口パク そして、優勝。 先生に頑張って歌えたなと褒められたこと 別に歌ってないのにね。 一部の人は感極まって泣いてんの。 楽しい文化祭過ごしてたの。 ほんとに、色んな場面の嫌な事を思い出しましたよ。 私にとって、この詩は強い感情を動かします。 私の人生は今後なんか面白いことが有るのかさえ疑問になるくらいに。 この詩に書かれてるような経験の類いがもし無いのなら 羨ましいし、ちくしょうです。 繰り返しになりますが この詩は私の心を動かした詩 良い だけど、嫌い。 私の人生、こんなんばっかだった そして、この先も困難ばっか…

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-19):

貴音さん 良い、でも嫌い。率直な感想をありがとうございます。すみません、嫌な思い出を思い起こさせてしまいましたね。ちょっと罪悪感。ごめんなさい。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

ビーレビの昼ドラ   

カオティクルConverge!!貴音さん 
作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-18

 

もう2年も前の話です。俺には婚約者がいました。 就職後に飲み会で知り合った女の子で、会った当時はお互い28歳で、彼女は1つ下の27歳でした。初めから可愛いなって思ってて,席が隣同士だったのがきっかけで仲良くなり、付き合い始めました。 彼女を仮に貴音とします。貴音は、性格はおとなしめで、色白のややスラッとした体格をしていました。バストはかなり大きい方で巨乳の部類に入り、ウエストは細くヒップはやや大きめで俗に言うエッチな身体でした。 俺が残業から疲れて帰ってくると、料理を作って待っててくれてるような、優しくて気立てのいい女の子でした。 お互い酒が好きなほうで,デートの時にはよく居酒屋やBarに行き、楽しく飲んでたものでした。 セックスはお互い初めてではありませんでしたが、体の相性は良く、貴音は俺とするようになってから初めてイクようになったと言ってました。 付き合って2年半の後、俺に異動の話があり2年ほど地方の支社に行くことが決まったんですが、 「離れるのは辛くて嫌だ、そんな辛い想いをするなら別れる方がいい」 と、貴音が泣いていた時に、プロポーズをしました。 帰ってきたら必ず結婚しようと話した時の、貴音の泣いたような笑ったような顔を今でも覚えてます。 結納を済ませ転勤した後も、お互いマメに連絡を取り合い、休みの時は飛行機に乗って会いに行ったものでした。 転勤から1年ちょっとほど経ったある日。 俺の兄夫婦の不妊症の原因が兄の無精子症であることが判明し、俺も検査することになったんです。 結果は、俺も無精子症でした。 目の前が真っ暗になり、体がガタガタと震えました。 自分の体の欠陥についてのショックも大きかったのですが、貴音と結婚しても子供が出来ないといった事実が怖かったんです。 貴音は子供好きな方で、貴音の友達の子供の写真を見ながら、「私にも可愛い赤ちゃんが出来るかなー」と言ってたほどでした。 この事が貴音に判ったら捨てられるかもしれないと思うと、恐ろしくて仕方がありませんでした しかし黙っておく訳にもいかず、本来帰る予定の無いその週の週末に、急遽貴音の所に帰りました。普通なら前もって連絡を入れてから帰るところなんですが、貴音と話すのがまだ怖かったので、何も伝えないままの帰郷でした。 貴音の住んでるマンションの前に夜の8時頃着きましたが、貴音の部屋の明かりは点いていません。携帯に電話したけどつながりませんでした。ドアにも鍵がかかっており、どうやら外出してるようでした。 このとき、俺の元いた部屋は転勤の際に解約しており、帰郷の時は貴音の部屋に泊まっていたため、彼女が帰ってくるまで居場所がありません。(合鍵は持っておらず、俺の実家は遠いためわざわざ帰る気がしませんでした) しかたなく、近くの繁華街に行き軽く食事をした後、馴染みのBarに行って暇を潰すことにしました。 Barの入り口まであと10数メートルまで来たところです。入り口から見馴れた人物が出てきました。 貴音でした。 思わず声をかけようとしたところ、貴音の隣に男がいました。 俺の見覚えのあるヤツで、同期入社した、三浦果実でした。 俺とは結構仲が良く、転勤の前はたまに一緒に飲みに行ってる友達で、既に結婚し子供も一人いました。 貴音と三浦果実(以下、三浦)は、俺を介しての顔見知りであり、たまに3人で食事をしてた程度の知り合いだったんです。 二人はBarから出てくるなり、腕を絡ませて身体をくっつけあいながら、俺の居た所とは別の方向へ歩いて行きました。 その姿は、どうみたって恋人同士の様でした。 俺は、暫く体が固まった様に動けませんでした。 なんだこれ?なんで貴音が三浦と一緒にいるの? 二人を見失いそうになった俺は,ようやく慌てて二人の後を追いました。 追いながら、嫌な予感が一杯でした。 二人が歩いていく方向は、貴音の部屋があるマンションです。 後をつけていた時の俺の顔、たぶん凄い顔してたと思います。すれ違う通行人が、ギョッとした顔をしてましたから。 多分送って行くだけで、そのあとバイバイなんだろ、今日はたまたま一緒に飲みに行って、 貴音は酔っ払っていると抱きついたりする癖があるから、今はただ酔っているだけなんだ。 だけど違ってたらどうしよう、まさか浮気、不倫じゃないだろうな?いつから? もうヤッちゃってるのか?俺がいない間にいつのまに? そんな事が頭の中を駆け巡ってました。 追いながら,俺は二人に声を掛けることが出来ませんでした。 今でも考えると情けないんですが、多分二人を追ってる俺に気付かれる事が凄く怖かったんです。 二人は貴音のマンションの前まで来た後、立ち止まり小声で何か話している様でした。 何か喋っているのは聞こえますが、内容までは判りませんでした。 別れの挨拶だよな、このあと「また明日」って言って、帰るんだよな。 そう考えながら心臓がバクバク鳴ってました。嫌な汗が体から出ていました。 しかしその後の光景は、思った以上に衝撃的でした。 貴音が三浦の首に腕を絡ませると、ぎゅーっと抱き合いながらキスしたのです。 かなり激しいキスでした。 軽い挨拶程度のものじゃありませんでした。 んふ、ふうっ と言う吐息が貴音から聞こえてきました。俺のよく知っている、 感じた時の声です。三浦は片手で貴音の腰をまさぐりながら、 もう片方の手で胸を揉んでいました。でっかい胸をもまれる度に 貴音の体がビクンッて小さく震えてました。キスを終えたあと、 二人はマンションの中へ入って行きました。貴音が自分で三浦の手を取って、です。 その間、俺は身動き一つ取れずに固まったままでした。 間も無く貴音の部屋の明かりが灯りました。その時、俺の携帯にM子から着信が入りました。 貴音「もしもし、私だけど。なかたつ(俺のあだ名)、今日電話した?」 俺 「う…、うん。」 貴音「ごめんね、電話とれなくって。職場の友達と一緒に食事してたの。ちょっと気付かなくって」 俺 「そうなんだ…」 貴音「もう家に帰ってきて、これから寝るからね。じゃあ、おやすみなさい」 俺 「あ、ちょっと…」 貴音「きゃっ…、あっ、なに?」 貴音のどこかうろたえた様な声が聞こえました。 明らかに、何かされていそうな感じでした。 本当は、何で、三浦と一緒に居るんだって聞きたかった。何でキスしてたんだって 聞きたかった。 しかし、頭と口がまるで繋がってないかのように、 俺の口から出たのは、本当につまらないありふれた事だけでした。 俺 「どうしたの?具合でも悪い?」 貴音「な…、なんでも無い…。うん、また電話するね。」 電話がきれました。 もう、その時既に俺は錯乱していたと思います。 傍から見ると、下着泥棒か痴漢としか見えない様な感じで、 マンションの塀を乗り越えて、一階にある貴音の部屋の窓を覗きに行ったんですから。 明かりが点いているM子の部屋の窓には、もちろんカーテンがしてありましたが、 カーテンの隙間から中の様子を見ることができました。 そこで見えたのは、下半身丸出しでベッドに座っている三浦と、 三浦の股間に顔を埋めている上半身裸の貴音の姿でした。 ベッドの上には、二人が脱いだ服が脱ぎ捨てられていました。 貴音はかなり几帳面な方で、服を脱ぐときは必ずハンガーに掛けたり 畳んだりするんですが、この時はいかにも急いで脱いだように、 無造作に上着とブラウス、そしてブラが散乱してました。 そしてその上には、同じく脱ぎ捨てられたままの三浦のズボンとトランクスが。 要するに、貴音の方が真っ先に服を脱いだか、三浦に服を剥ぎ取られ、 服をたたむ暇も無く三浦のちんぽにむしゃぶりついていた状態だったのです。 俺の時は、そんな事一度もありませんでした。 転勤して滅多に会えなくなり、やっと会えた時のほぼケダモノのような俺が 襲いかかっても、服を整えるまでは必ずお預けをくらってたんです。 凄い喪失感でした。 つまらない事かも知れませんが、 俺にも許してなかった事を三浦に許していた事がすごく嫌でした。 窓には鍵がかかっており、きっちり閉まっていたため、 二人の声はほとんど聞こえませんでした。 しかしその分、目に入る光景は強烈でした。 貴音は凄い勢いで、三浦の勃起したちんぽをしゃぶっていました。 綺麗な髪を振り乱し、小さな頭が大きなストロークで上下に揺れ動いていました。 こちらからは、貴音の姿は後姿と横顔しか見えず、はっきりとした表情は分かりませんでしたが、 三浦はほぼ真正面を向いて座っていたため、気持ちよさそうなツラが丸見えでした。 野郎のアノ時の顔なんざ、一生涯かかっても見たくありませんでした。 しかも、相手は貴音だし。 だけど、二人の行為を覗いてると、嫌でも三浦の気持ちよさそうな顔が目につきました。 この時の貴音のフェラチオはすごく情熱的なもので、これと比べると、 俺の時のフェラなんか覚えたての初々しい様なものでした。 何で三浦にはこんなに激しいフェラをしてるんだ? 俺は窓ガラスに張り付き、食い入る様に二人の行為を凝視してました。 嫉妬で歯を食いしばり、後で気づいたんだけど口の中を噛み切って血だらけになってました。 ここで白状しますが、この時すでに俺のナニはパンパンに勃起し、パンツの中は我慢汁でドロドロでした。 三浦は何か一言二言貴音に言った様でした。すると、貴音はフェラチオを中断し、 三浦は頭をこちら側に向けてベッドに横になりました。 お互い全裸になると、貴音が三浦の上に覆い被さり、三浦の下半身の方へずれて行き、 今度は貴音の体の真正面がこちらに曝された形となりました。 大きいオッパイが、貴音の動きと共に重そうに揺れてました。 ピンク色の乳首が勃起していました。 貴音は嬉しそうに笑いながら、舌なめずりをしていました。 今まで見たことの無いような、いやらしいメスの顔つきでした。 貴音はちんぽ全体にまんべん無く自分の唾を垂らすと、その大きな乳房の間に ちんぽを挟み込みました。 パイズリです。始めはゆっくり貴音の上半身が動き、三浦のちんぽを緩やかに刺激していましたが、 次第に貴音の動きが速くなっていきました。 貴音の乳房は、三浦のちんぽを挟んだままの形で歪み、 白い肌は自分の唾と三浦のカウパーでぬめぬめと光ってました。 三浦は、パイズリされながら貴音の乳首をつまんで刺激しているようで、 オッパイが上下する度に、両方の乳首が引っ張られたり押しつぶされていました。 その度に貴音は感じているのか、恍惚とした顔でだらしなく口を開け、舌を突き出し、涎を垂らしてました。 それでも、オッパイの動きはますます激しくなっていきました。 三浦が貴音のオッパイをガッチリわしづかみにすると、自分で激しく腰を振り立てました。 貴音はその乱暴な刺激に相当感じたのか、 締め切った窓ガラスを超えて聞こえてくるほどの大きな声を上げました。 貴音「あひぃぃぃぃいいいっっ、おっぱいきもちいいぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!」 今まで聞いたことも無い、貴音の獣のような喘ぎ声でした。 その声を聞いたとたん、俺はパンツの中に射精してました。 自分では何の刺激も与えてなかったのに、です。 思わず膝が砕けそうになるほどの快感でした。 荒い息をつきながら、呆然としてパンツの中に手を入れると、ドロドロした精液が大量に出ていました。 どうやら三浦もイった様で、貴音の胸の谷間とオッパイ全体に精液がぶちまけられていました。 貴音は、胸の谷間に付着した精液をそのままオッパイごと持ち上げて、啜っていました。 谷間に溜まった精液をあらかた啜りとると、今度はちんぽに付いた精液を残さず舐めとっていました。 ひどい頭痛がしてました。胸が痛くて、胃の中身を全部戻しそうなくらいムカムカしてました。 貴音が美味そうに飲み込んでいる三浦の精液と、俺の手にベットリと付いた精液を見比べました。 以前、貴音に一度俺の精液を飲ませた時、すごくむせてしまって大変な時があったんです。 貴音が涙まで流して苦しそうだったので、もう二度と無理言わないからって必死に謝ったんだっけ。 なのに、なんで今あんなに美味そうに、なんのためらいも無く三浦の精液を飲み込んでるわけ? 俺って無精子症だから、健康な精液よりかなり不味いのかな? 今思うとそんなことある訳無いんだけど、その時は本当に真剣に悩みました。 その後、三浦が挿入、体位は騎上位からバック、最後は正常位でフィニッシュでした。ゴムなんてつけてません、思いっきり中出しでした。 貴音は自分から腰を振りたくって、窓ガラス越しにもはっきり聞こえる大きな声でよがり狂ってました。 大きい、すごい、狂っちゃう、いっちゃう、とか、俺とのセックスではほとんど聞いたことが無いような イヤらしいヨガり声がガンガン聞こえてきました。 一番ショックだったのは、正常位の時、貴音と三浦が舌を絡め合うような ディープキスを何度も交わしてた事でした。 そんな激しいキスを俺以外の男としている所なんか見たくもなかった。 貴音、自分から求めてたし。 俺は、涙を流し、そして勃起しながらただ覗いているだけでした。 事を終えて、抱き合って寝ている二人を尻目にふらふらと塀を乗り越えた後、 俺は二人が最初に出てきたBarに行ってました。 その場に乗り込んで二人に詰め寄る勇気など、その時の俺にはありませんでした。 マスターに二人がここから出てきたのを見たと伝えると、 マスターは店が終わって他に客がいなくなった後、いろいろ話してくれました。 俺が転勤になった後、しばらくしてから貴音が三浦と一緒にここに来るようになった事、 来るたびに親密さが増していってた事、 酔った貴音が、三浦と何度も抱き合ったりキスしていた事、 たまに俺と貴音が二人で来ることがあったが、 その2、3日後には必ずと言っていいほど三浦と来ていた事、等でした。 俺は呆然と、俺の知らない間にずっと貴音と三浦は 今日の様な事を繰り返していたのかと、改めて理解しました。 それにしても、俺といつも来ている店を浮気の現場にするなんて、貴音も三浦も何考えてんだ? 俺って馬鹿にされてるのかな、それとも、もう眼中にも無いのかなって思うと、また涙が滲んできました。 マスター曰く、普段俺と来ているこの店でデートすると、二人とも燃えるらしいとの事でした。 マスターは、転勤前に嬉しそうに婚約指輪を見せながら、 貴音との婚約を伝えていた俺が可哀相でなかなか言い出せなかったそうで、 それを聞いた後、また俺は泣きました。 二十歳台半ばにもなった男が人前でえぐえぐ泣いているのは、かなり見苦しかったと思います。 その後Barを出ましたが、二人が抱き合って寝ている貴音の部屋に帰る事も出来ず、 その晩は近くのビジネスホテルに泊まりました。 結局、一睡もできないまま朝になりました。 夢や幻覚なら良いのにな…と思いつつ、俺は貴音のマンションへと向かいました。 そこで見たのは、マンションの入り口から貴音と一緒に出てきた三浦の姿でした。 別れ際に、二人は軽くキスをしていました。 ああ…、現実なんだなー… ホント、その時の気持ちと言えば、怒りとか悔しいとか情けない等はとっくに通り越していて、 ただ哀しい、それだけでした。 名残惜しそうに三浦に手を振っている貴音の姿が、まるで他人の様でした。 これが、ただ単に三浦が貴音の部屋から出てきた所を見ただけだったら、 その場で二人を問い詰める事も出来たんだろうけど、 その前の晩に強烈な浮気の現場を見てしまった後では声をかける事も出来ませんでした。 結局、その日は貴音と会うことなく、仕事先に帰りました。 その後の俺の様子はかなり酷かったみたいで、 会社の上司から休めと言われたほど憔悴していたようでした。 貴音からは、普段と変わらない様子で電話がかかって来ていました。 その日にあった事、今日何を食べたかなどの、他愛も無い話です。 以前は、何でも無い事でもすごく楽しかった会話が、 あの時からは苦痛で仕方ありませんでした。 会話の度に、また三浦と会ったのか、ひょっとしたら今一緒にいて、 セックスしながら話してるんじゃないかと、考えたくも無い妄想で気が狂いそうでした。 貴音からは、俺がかなり気の無い生返事をしていたように聞こえたんでしょうね。 「ねえ、ホントに聞いてる?」と訊かれた事が、何回もありました。 そう言うこともあって、貴音は俺の様子がおかしいと感づいてきたんだろうと思います。 あの日から1週間ほど経ったある日、貴音がこんな事を訊いてきました。 貴音「ねえなかたつ、最近なにか様子が変じゃない?」 俺 「ん?そうかな?」 貴音「何か電話しても楽しそうじゃないし、なかたつから電話してくれてないし」 俺 「…そんな事無いよ…」 貴音「…ひょっとして、浮気してない?」 俺 「…………」 貴音、お前がそれを言いますか? どんな神経してるんだ? そんな女だったっけ? それとも、前からそうだっただけで、俺が気付いてなかっただけなのか? 何も言えなくて俺が黙っていると、貴音が心配そうな声で言いました。 貴音「まさか…ひょっとして?」 俺 「そんなわけ無いだろ。」 貴音「ほんとにー?」 俺 「俺は、 絶対、 浮気なんか、 しない。」 思わず激発しそうになるのを押さえる事が精一杯でした。 そうとは知らず気を良くした貴音は、こんな事を言ったんです。 貴音「今日は、大切な話しがあるの」 俺 「ん?何だよ?」 貴音「最近、予定日になっても生理が来なくて、病院に行って来たんだけど… 今、二ヶ月だって」 …………… ………… ………。 貴音は、本当に嬉しそうに言いました。 貴音「この前なかたつが帰って来た時、アレつけないでしたよね、その時かなぁ?」 妊娠? 二ヶ月? 俺の? 貴音「結婚と順序が逆になっちゃったけど、これを機に……」 貴音が何か嬉しそうにしゃべってるけど、途中から全く話しの内容がわかりませんでした。 俺 「……本当に?」 俺、多分、この時は全くの無表情だったと思います。 自分の声が、遠い全然別の所から響いているのを聞いてるような感じでした。 貴音「う、うん」 子供なんて出来るわけ無いのに? じゃあ、誰の? どう考えても三浦だよな。 あいつ、子供が二人になるのか。 そりゃ大変だ。 貴音三浦の子供なのに、M子は俺の子供って言ってるし。 …………… 貴音は、くすくす笑いながら言いました。 貴音「嬉しい、あたしとなかたつの、赤ちゃんが………」 この時からだと思います。 俺、何か壊れちゃいました。 読んでてドキドキする。 俺 「あーははははははっ、あははははははは」 突然、俺は笑い出したんです。 貴音「ちょ、ちょっと、なかたつどうしたの?」 あまりの俺の狂笑っぷりに、貴音はうろたえてました。 俺 「あーーーっはっはっはっははははは、あーははははははははっ」 笑いながら、泣いてました。 ひとしきり笑い泣きした後、貴音にまともに返事をしないまま電話を切りました。 涙でグシャグシャになった顔を洗うため洗面台に行き、そこで俺の顔を改めて見たんですが、 まるっきり逝っちゃった顔でした。 その顔を見て、また笑ってました。 戻ってくると、携帯に着信とメールが入ってました。貴音からでした。 笑うなんてひどいです。信じられません こっちが信じられないっつーの、と、一人で携帯のメールにツッコミを入れて、また一人で笑って泣いてました。 翌日、俺は興信所に行きました。 貴音と三浦の関係について調べてもらうためです。あと、前に検査した病院で、 無精子症の診断書も書いてもらいました。 あれから、何度か貴音から携帯に電話やメールが入ってきましたが、 全て相手にしませんでした。 俺以外の子供の妊娠を告げられたあの日から、 俺の貴音に対する気持ちが全く別のモノに置き換わっていました。 それから1週間もしないうちに、貴音の両親から連絡がありました。 妊娠の事実を伝えた時とその後の俺の態度に、貴音が酷く傷ついている、 どういう事か説明して欲しい、との事でした。 俺は、来週末に帰郷するのでその時会ってお話しましょうと言って電話をきりました。 興信所からの詳細な報告は、帰郷の二日前に完成しました。 俺と最後に電話で話した後、貴音は頻繁に三浦と会っていたようでした。 二人で路上でキスをしているところや、一緒にM子の部屋に入るところ、 ラブホテルに入り、そして出てくる写真も同封されてました。 妻子持ちの三浦は毎日貴音と会うわけにもいかず、 3日のうち2日は貴音と会えない日があったようですが、その日に限って貴音は俺の携帯に電話していました。 三浦が貴音と会わなかった日と、貴音からの着信があった日を比べると、丸わかりでした。 それを思うと、貴音も寂しかったのかなとも考えましたが、同情や、可哀相という気持ちは全く起こりませんでした。 そして、帰郷。 会社の近くのホテルで、貴音及び貴音の両親と待ち合わせしました。 久しぶりの再会でした。貴音にとっては3ヶ月振り、俺にとっては1ヶ月振りの再会でしたが、 俺の顔を見るなり貴音が詰め寄ってきました。 今まで可愛いと思っていた貴音の顔は、怒った顔のせいか、ひどく歪んで見えました。 貴音って、こんな顔だったっけ……と、まるで他人の様にしか思えませんでした。 貴音「今日は、どういう事かちゃんと説明してもらうからね!」 貴音の両親の顔も、貴音からは何を聞いたのかは大体予想はつきますって言うほど、険しい表情でした。 喫茶店に入り、話をする事になりました。 まず、彼女の父親が口火を切りました。 娘が妊娠した事が気に入らないのか、娘を本当に大事にしてくれているのか、 真剣に結婚する気があるのか、等など。 貴音は俯いたまま、時々上目使いで俺を見てました。 言いたい事があれば、自分で言えばいいのに……と、俺は半ば呆れていました。 そうだな、冷静になって考えてみれば、こいつも色々欠点あるんだよな、妙にガキっぽいところとか、 親離れできてないところとか、自分の世界に酔いやすい事とか。好きだった頃は、 そんな事も長所に見えてたんだな。 などと考えながら相手の話に生返事を返していたとき、貴音が目に涙を潤ませながら言いました。 貴音「今のまんまのなかたつじゃ、あたし信じられない。このままじゃあたし、婚約を解消して、 なかたつとの子供を堕ろさなくちゃいけなくなっちゃうのよ」 ……………… 俺との子供………ねえ。 俺は持ってきた荷物の中から封筒を一通取り出し、中身の内容が判るように広げました。 診断書です。 三人は最初、文面の内容が良く分からなかったようで、怪訝そうな顔で俺を見ていました。 初めに気付いたのは、貴音の母親でした。 母親 「……無精子症?……」 そして、父親が貴音の方へ振り向きました。 貴音「え?」 父親「貴音、それ、誰の子だ?」 M子「な、なに?なかたつの子に、」 ここでようやく貴音も状況を把握し始めた様でした。 貴音の顔色が、見る間に蒼白となりました。 母親「あんた、駄目でしょ!!」 母親も貴音同様、顔面蒼白でした。 貴音は顔と両手が痙攣しているかの様に、わなわなと戦慄していました。 父親「誰の子供だって!?」 父親が顔色を真っ赤にして貴音に怒鳴るように問い詰めたところで、 俺はもう一つの封筒を差し出しました。 今度はちょっと厚めの封筒で、興信所からの報告書及び写真のコピーをまとめたものです。 封筒の中から、貴音と三浦が二人でいちゃついて写ってる写真を何枚か取り出しました。 写真を見るなり、貴音はのどが詰まったような声を上げ、写真と俺をきょろきょろと見つめていました。 貴音の両親は、写真と報告書をひったくるような勢いで受け取ると、 俺の事には目もくれずに読み出しました。 貴音は、何か訳の解らないような物を見ているような目で俺を見つめているだけでした。 小声で「失礼します」と言った後、俺は喫茶店から出て行きました。 扉が閉まったあと、店の中から貴音のわめき声と、テーブルがひっくり返るような騒音が聞こえました。 その後、早速飛行機で仕事場へと帰りました。 しばらくは、自宅に携帯にやたら多くの電話がかかってきましたが、会社関係以外の電話は取りませんでした。 メールも次々と入ってくるため、すぐに携帯番号とメールアドレスを変更しました。 最後に貴音と会ってから約2週間経った頃、実家から連絡がありました。 貴音の両親が直接俺の実家に来て、事の経過を全て話し、土下座をして謝りながら 婚約解消を告げたことでした。 それから更に2ヶ月後。 仕事を終えて部屋に帰ってくると、入り口に貴音が居ました。 貴音はかなり痩せてました。頬がげっそりとこけてました。 俺と目が合うと、貴音は「久しぶり…」と言いましたが、無視して部屋に入りました。 その後、2時間経っても貴音はドアの前に立っていたので、部屋の中へ入れました。 貴音から、事の経緯を聞き出しました。 貴音はかなり口篭もりながら、以下のような事を話しました。 俺の転勤が決まって寂しかった事、 三浦に相談に行ったら、食事がてら飲みに行きその場で口説かれ、酔いにまかせてセックスしてしまった事、 寂しさと俺を裏切っている後ろめたさと三浦のテクニックが良かった為か、三浦とのセックスにはまった事、 三浦は結婚していてお互い割り切った関係だったから、俺とは遠慮があって出来なかった行為も躊躇い無くやれた事、 三浦とはあくまで遊びで、本当に愛しているのは俺のほうだと言うこと、 俺が帰ってきたら、三浦との関係は清算して俺と結婚するつもりだった など、自分に都合の良い話しばかりでした。 聞いてて吐き気と頭痛がひどかったけど、俺はどうして三浦との子供を俺の子にしようとしたのかと聞きました。 貴音は、あの時はまだ俺の男性不妊について何も知らず、本気で俺との間に出来た子供だと思っていたようでした。 三浦との子供だと判った途端すごく嫌になり、間も無く堕胎したと言いました。 コイツは自分の都合の為なら、平気で人殺しができるヤツなんだと思うと、貴音の事が薄気味悪く思えてきました。 貴音はもう一度やり直したいと言いましたが、俺は咄嗟にもう別に好きな人がいて付き合っていると嘘をつき、 こんな酷い女だとは思わなかったと言いました。 その途端、貴音はボロボロと涙を流しながら「許して、嫌わないで」と縋り付いてきましたが、俺は 「さよなら」と言って貴音を振りほどき、部屋から追い出しました。 最後の貴音の表情、青ざめた顔色で大きく目を見開き、口は半開きでした。 その後、何度もインターホンが鳴りましたが、相手にしませんでした。 それから貴音とは会ってません。何回か部屋の前で待っている貴音を見ましたが、 その場で会社に戻って寝てました。別の部屋に引越した後、貴音が来ることは無くなりました。 三浦は、貴音との不倫が奥さんにばれて、間も無く離婚しました。 M子との破局と同時期に、俺が興信所の調査結果を三浦の家に送りつけたんですけどね。 満足に自分の子供にも会うことが出来なくなり、かなり高い慰謝料を請求されたようです。 しばらく経って、俺が元居た本社に復帰した時は、三浦は既に退職してました。 その後の三浦の消息は知りません。 貴音は俺と別れた後、ひどい鬱状態になり、何回か入院したそうです。 今更ですが、この一件で俺を含めて関係者の人生が狂ったんだと思うと、自分の行動を後悔することもあります。 俺は、それから特に恋人も無く、一人のままです。 たまに夢で貴音と三浦のセックスを見ることがあり、うなされながらも勃起している事があります。


コメント欄を表示する (26)
カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

M子→マゾ子→貴音 S夫→サド夫→三浦です その他、誤字脱字 御愛嬌でお願いします

みうら (2018-11-18):

巨大なSNSサイトへと変貌を遂げる今、ビーレビが留意すべきことの中にユーザーだけでなくスポンサーの視線を意識することがこれからは必要なことなのかもしれません。新たな広告主を求めて渡辺社長が東京へと足を運び歌舞伎町や兜町、あるいは代々木公園で路上リーディングを孤独に決行し、NHKの社員に黄色いビラを配ってると聞いたことがあります。電通様の接待なんちゃハンパないっすよと夜な夜な泣いているとも聞いた。それなのにカオティクルさん、貴女はなにをやっているのですか。万一、ガチなフェミニストのお偉い様が閲覧されていたら渡辺さんに申し開きが出来ない。(フェミニズムとは何か、それは在原リョウ氏に尋ねれ) とにもかくにも、この掲示板は品行方正でなくてはまずい。いいですか、この掲示板は上半身以上のことに限定されているの。上半身以上の事柄であれば宇宙の真理を書いても構わないけど。でも、まさか宇宙の真理とはペニーレインの大きさでありその深遠さは満月を比喩として出さなければわからないじゃないですか、などとフロイトの無意識論を出すなよ。結論として君に天子ちゃんステッカーを渡辺さんに発行してもらいます。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

ああ…あなた全然分かってないですね コメントも自分の使いたい言葉遣いを使いたいだけですね 最初からやり直しして下さい くたばれビーレビの前にあなたがくたばるのが賢明ですね これは昼ドラなんですよ 事実よりマシですよね フィクションも分からないフェミとか電通様を弾くフィルターになって良いじゃ無いですか なんかにまた影響でもされたんですか?

ishimuratoshi58ishimuratoshi58 (2018-11-18):

 本サイトに投稿するようになったばかりの身ですので、差し出たことは言いたくありませんし、さまざまなご意見もあるでしょうが、一人の詩人、読書人の端くれとして、これは詩の投稿サイト上で目にしたい文章とは到底言いかねる、という感想を持ったことはお伝えしておきたく思います。小生ポリティカル・コレクトネスなる偽善には与しませんしフェミニズムの徒でもありませんが、読んでいて実に索漠とした失望感、虚しさに襲われました。不快さではありません。失望です。

かるべまさひろ (2018-11-18):

笑みました。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

ishimuraさん 詩に対して失望したいのならどうぞ この詩をご覧ください 何度でもハッピーハッピーなその脳味噌に 鎮静剤としてこの詩は働いてくれるでしょう まぁ、フィクションであれ現実であれ こんな話って溢れているんですよ 完全な自業自得ですけど患者として来院しとりますよ 浦島太郎ですかね? 陸じゃこんなん日常茶飯なんですよ

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

かるべさんありがとうございます。 あのですね、こう読んで貰えませんかね皆さん? 別に戦争で捕虜とかになって拷問され、口に爆弾詰め込まれ そのまんま味方の戦車に走っていくとかじゃないんですから

藤 一紀 (2018-11-18):

面白かったです。ついでに、こういった話は読み物として読むのがいちばんだな、と思いました笑

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

藤さん、ありがとうございます。 そうですね 読む文には良いんですけど 間接的に見せられると辛いですよほんと 人の不幸は蜜の味なのは確かですが 接近するほど苦いです

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-18):

「この掲示板は上半身以上のことに限定されているの。」 つまりフェラチオやイマラチオもといイラマチオ推奨ってことですね

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

是非、下半身もお願いします。 上半身もお願いします。 人は上半身と下半身って分け方がありますが 上半身以上だと何を書けば良いのでしょう お空を書けば良いのですかね?

みうら (2018-11-18):

運営の渡辺さん等が困惑されるトピックを内包してるこの作品は予想外の展開に発展しそうで三浦個人としては、興味深い。ネット詩掲示板でこういった会話がなされる時に、運営陣も含めた不毛な議論になることを誰も望まないことは確か。マナーを重要視するビーレビでは過去にも建設的に成された掲示板上での議論が幾たびかあった。本作について言えば、表現の自由云々の議論になってもおかしくないし、皆さんがそれをどう考えられるかを知りたい。ちなみに私はishimuraさんの失望と示されたことについて言えば、失望が指すことに興味が湧いた。ishimuraさんが指す答えを知りたいのではなくて、この掲示板において参加者が失望と表明されたことに興味がある。それは正しい掲示板の在り方などというまさに不毛なトピックになりがちなことではなくて、ビーレビが変化する一つの起点になる話が皆で出来ることを望む。これはフォーラムへ移行するべきかもしれないが、敢えて掲示板の方でやってもよいのではないかと考え、再コメントした。また、カオティクルさんが、コメント欄にて返レスされてる内容が示すことについても私は理解する。擁護する意味で下記の画像を持ち出しておきたい。ビーレビでは今、ランダムに広告が表示されている。その一つをスクショにして保管したものである。卑猥な意味におけるインパクトであれば、こちらの画像にこそあると思う。投稿者が卑猥な文言を使うことと広告の卑猥画像を同一視することがおかしいことかもしれないが。 https://i.gyazo.com/7888c86062f625e3bf93ebee0379a594.png

༺❦柿原 凛☂༻ (2018-11-18):

詩っていうか短編小説を読んでいる気分になりました。 これがもし短編小説なら、別にあの詳しい過激な描写は本当に必要だったのかな?とちょっと思いました。主人公の男とする時と違う人とする時の色々な違いを列挙すればよかっただけなんじゃないかなと。 これが詩なのだとしたら、以上の指摘は無視しちゃってくださいね。 こういう文章をここで発表することがこのサイトの決まりごとで明確に禁止されているなら問題だとは思いますが、ガイドラインには明確に卑猥な表現がどうのこうのとかは書かれていませんね。だったら問題にしなくて良いと思いますよ。小学生や中学生をメインにしたサイトでなくて大人向けの批評サイトとして発展していきたいのならば、なおさら。 僕個人としては不快とか失望とかそういうのはなくて、裸体を描いている絵画と何も変わらないと思っています。 ていうか運営側が判断すれば良いのではないかなと。イエローカードでもレッドカードでも、そういう制度があるのですから、問題ならばそれを使えば良い。そしてガイドラインに明確にそれを示せば良い。この作品が「・実験的な表現は、原則として歓迎する。」の実験的な表現だとするなら、皆さんは歓迎するしかないですしね。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

なんでこうなってしまったんだ… 取り敢えず詩の貞操を大事にしていらっしゃる方はグッパイ でも私達が身を置くこの世界は、詩の外はもっと下品ですよ 生殖器に思考の主導権を譲ってる人なんて沢山居ます 詩を読んで現を見れないとその辺分からなくなりますが

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-18):

フェラチオイラマチオ推奨と書いたが、思えばフェラチオでも挿入でも男性にとってすれば下半身に変わりなかった。なぜこんな間違いをしたか。性行為にはさまざまな性技があるが、結局ペニスを女性のどこでどうするかの違いであってそもそも男性にとって上半身下半身の違いはないのだ。オール下半身、オール巨チン。もちろんペッティングという行為はあるが、射精を促す行為かどうかという点で違いが出てくる。 そういった、無意識のうちに男性からの視点でコメントを書いていた。皮肉にもこの詩がそれを気づかせてくれた。

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-18):

でもあれだ、文章のチンピク度がまだまだ足んねーぞ! 爛れた淫猥エッッッッッ!!!!!を期待していたのに

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

もっと下品には努めれば出来たと思います。 これはある書き物が辛くて、それから逃げるように書いてたのです。 でも、思うのです。 この物足りなさは 案外、現実に忠実かも知れません。 良く人生は小説よりも奇なりって言葉がありますが それを聞くと確かにと思う反面 そこまで急展開とか起こらないので

fiorina (2018-11-18):

登場人物三者ともに敗者である、 と言う筋に、普遍的なテーマが秘されていて、興味深く読みました。 ドクトル・ジバゴを思い出しました。コマロフスキーのような、この世の蜜を臆さず味わっている人物のエンターテインメント性に、巻き込まれていく若い女性に、 「・・・との子供だと判った途端すごく嫌になり、間も無く堕胎したと」と言わしめるもの。 エンターティメントは、詩にかなわないのではないかと。 この女性の直感は、相当普遍的なものだと思います。

ishimuratoshi58ishimuratoshi58 (2018-11-18):

カオティクルConverge!!貴音さん >詩に対して失望したいのならどうぞ >この詩をご覧ください 別に何度読んでも構いませんが、詩に失望はしませんよ。あなたのこの作品が詩を代表しているわけでもないでしょうに(笑)面白いことを仰る方だ。まあ、これ以上の問答は双方にとって何の益もないと思われますので、これ切りに致します。ご健筆を。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

柿原君、これは詩のつもりで書いてるんで詩なんです。 私は小説は書けないのです。 ただ、短編小説だとしても必要な描写だと思います。 いや、思っています。 もしこれが何らかの罰が入るなら う~ん、どうしたら良いのやら

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

fiorinaさん ドクトルジバゴ…粗筋だけ読んできました、いやはやこの詩で思い出させて良いのやら…

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

ishimuraさん 口の悪く短気な部分が出てしまいました。申し訳ないです。 ネット弁慶だよなぁと常々思っているのですが…

fiorina (2018-11-18):

追記します。 私は映画しか見ていないので、ジバゴ(詩人)とコマロフスキー(エンターティメント)とをやや乱暴に分けてしまいましたが、コマロフスキーこそが詩人である、と言う感じ方もあると思います。 コマロフスキーのような人物は、多く分裂した舞台回しのような役で登場しますが、若い女性に愛し抜かれるという点では、不利だな、でも言い尽くせないかなしみを背負っている人物だと感じたことがありました・・・・。 貴音さん作品で感じた疑問は、自己の表現を信じているなら、キャラクターに依存するような固有名詞や人物設定が、必要だったのかな、と言う点です。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

詩になるな~この御方はって意味で お二人を採用して書きましたが キャラ依存では無いですか… 一応、昼ドラをしてますが お二人への愛着、愛はあるのです

帆場蔵人 (2018-11-18):

人間は上半身だけじゃ語れないし、下半身だけでも語れないですね。ありふれた現実をありふれた昼ドラにあてはめて描いているのは皮肉な面白みを感じました。ふいに笑ってしまうところがあったのは、ぼくが病んでいるのか。 とはいえ、こういうのは読み物で充分かな。現実に接するとこちらもメンタルにきついです。面白みもある反面、短編小説みたいですが、詩、なんですね。 奥深い。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

大丈夫です。 私も病んでます。 人は間違う事しか出来ないそうです。 私はそれを進んで行っております。 そうですね…現実でやってる人 仕事柄、たまに遭遇するんですが よくやってるなと思っております。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

余呉   

右肩ヒサシ 
作成日時 2018-11-18
コメント日時 2018-11-18

 

 僕は何か不吉なものに身体の奥を揺さぶられたと思った。が、そうではない。湖畔の草むらから大きな鴉が飛び立った、ただその音を聞いたのだ。  吉村の前世は鴉だ。正確に言えば、そういう確信に満ちた自己認識が、彼という人間の中心を形作っている。彼は何も語らない。しかし、僕は偶々そのことを知っている。  だから、吉村が鴉の飛び立った草むらの方へ、不意にほっそりとした首を曲げ、食い散らかされた生き物の死骸を探そうとした、その衝動をよく理解することができた。  水面に落とした墨汁の一滴が、雫の形から解放されて水に広がっていこうとする衝動。リボンがほどけるような穏やかな拡散。その様態こそが、殊に明るい死への誘惑である。存在しない、という意味において、前世は来世と同じだ。吉村が過去を確認することは、未来に爪を立てることである。柔らかい爪、色を失う直前の薄い薔薇色。人は必ず死ぬ。死んでみたいと思う。  余呉の湖は、鴉の翼から散らばって落ちる夜の羽根で、水面にうねる小波の隙間を埋めようとする、徐々に。  「だが、そうなる前に」と吉村は言って僕を見つめた。「一日の昂ぶりはまだ当分消えることはない。余呉の水は光の粉末を溶かし込んでいるから。末期の暗さがよほど祓われている。」嘘ではない。湖の周りの稲田も、葦の群生も、自ら輝いて明るい。  彼は短い驟雨を何度か潜り抜け、賤ヶ岳の起伏を越えてここまで来た。自分の魂を肉体に運ばせる作業に伴う快楽。吉村の前髪は濡れていた。額から鼻先へ雫がこぼれている。  土地への愛情ではない。刹那的な快感原則が、彼の肉と魂に羽根を与え、ここまで羽ばたかせたのだった。  湖面から、この日の最後へ迫る輝き。静かに迫る。束の間、舌が痺れるほど甘い。彼に、吉村に舌を吸われる女性が、口中に感じるであろうものが、それだ。紫がかった叢の包む、赤い腐肉が醸し出す甘みにも等しい。かつて生きて目を見開いていたものの、それ。眩しい甘さ。  湖岸の道は草を分けて伸び、歩けば先々を精霊飛蝗が跳ぶ。ためらいなく飛ぶ。僕らの前を過ぎり、足下から逃げるように跳ね、逆にこちらへ向かってくるものもある。薄暮に透き通る緑の個体。腹に消化官が透け、食われた草の色がだんだん研ぎ澄まされてくるのも見える。  湖畔の、実りかかった稲田と、続く畦の茅の群生が、跳ねるもの、飛ぶものたちを抱えている。この時、この場所の金色。交じる緑。  さらに、その全体を法則性が抱えている。  「すべての法則は脆弱だ。脆く、とてもはかない。」吉村、お前はそういうが、吉村、それは主観だよ。脆いのはお前で、はかないというのはお前の感傷だ。  存在は法則に先行して少しも揺るがない、すべての法則は存在の様態の一面に過ぎないから。余呉も。  そう答えかけると、白い風が湖から渦を巻く。吹き出した風に巻かれ、幾重も巻かれ、吉村の身体が細かく震えだし、やがてスニーカーの足が地上を離れ始めた。  吉村は、このまま高い場所、遠い場所へと飛ぶ。飛ぶのかどうか。いや、飛ぶだろう。  俯瞰するなら、家々の屋根。西岸の田畑。その畦道に僕がいる。さらに上って低層の層雲、高層の巻雲、余呉の湖は一枚の短冊、南方へ展く古戦場。北国街道、琵琶湖北岸塩津の街道、下って長浜、彦根に草津。大津辺りの八景、水の近江。  地球という球体。描かれた地理も地質の造型も、やがて遠く青く潤み、研ぎ澄まされ、刺すような輝きに。  だが、吉村は実際まだ眼前にわずかに浮くままだ。余呉の地誌の圏内に一メートルほど浮遊したまま、僕を見下ろしている。  大きな黒目。冷然と見下ろしている、と僕の主観は彼を描写する。  暗い浮草が水面でびるびると小さな葉を震わせた。震わせる。  吉村、吉村。ここは何処だ。今世は何処にあるのか。


コメント欄を表示する (2)
右肩ヒサシ右肩ヒサシ (2018-11-18):

*「B-REVIEW杯」不参加作品 いつもお世話になっています。あまり他の方にコメントができなくてすみません。 今回から「B-REVIEW杯」は不参加という形にさせて下さい。長くやっているというだけのことで、一部の方に気を使わせてしまっているような気がして申し訳ないからです。 頑張って書いたつもりですし、書いているときはとても楽しかったのですが、まったくダメな気もします。自分の書くものは自分にはわからないですね。

渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-18):

どうもです。 次回からは題名に「※」や「杯不参加」など目印を入れてもらえると助かります。 というのはアーカイブ編集の際に題名からすぐ不参加作品とわかるようにする為です。基本本文は開かずに編集をするので、今回のようコメントにしか不参加の目印がないと抜けてしまう可能性が高いからです。よろしくお願いします。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

⑧君の始まらない話   

カオティクルConverge!!貴音さん 
作成日時 2018-11-08
コメント日時 2018-11-18

 

時間の呪縛から解放された男は、歳を忘れる程に生きていた。彼は旅人となり、この世の果てを幾度とその目に塗り重ねた。彼の瞳はブラックダイヤモンド、または宝石の宇宙と呼ばれ覗き込むと息を忘れる程にその瞳の奥に意識は吸い込まれ、同時に処理しきれない情報がイメージとなって脳内を駆け巡る。繊細な人だと精神に異常を来すそんな瞳をしている。彼がある晩、宿泊先で寝ていると強盗が忍び込んだ。手足を縛られ猿轡された彼は助けを呼べないまま眼を抉り取られた。彼と私達の住む世界にとって最大の損失である。 ⑧はその頃、デタラメジャポンに来ていた。中心部は無駄に張り巡らされた電線が有り、隙間から日差しが漏れていた。この電線は本当に全て、電流が流れているのだろうか?確かめてみたい気持ちもあるけど、感電するので止しておこう。朝だというのに、ピンクの下品な芸者の看板が光っていて、人力車暴走族が縄張りの印を描いた和紙を号外の様にばら撒いていた。花魁の格好をした色っぽい女が日陰の方で畳を一畳敷いて客を待っていた。 「もし?…そちらの、方よろしかったら…占って、あげましょか?」 独特の息遣いと、ゆったりとした喋り方が花魁の色気を引き立たせていて、⑧は引き寄せられるかの様に畳の上に正座していた。正座したは良いものの、何も占って欲しい物がなくて、困っていると女は微笑んでこう言った。 「近々…起こる、事を占って、あげましょう…」 黒い漆塗りの木箱の中には、幾つかの小道具が入っており、その中から花札を取り出した。花札を軽快に切り混ぜ、畳の上で更にごちゃごちゃに掻き混ぜた後、丁寧に48枚を並べた。 「これと…思う物を選んで、下さいな。あなたが、自らの意思で…歩む道で、御座います。」 ⑧は真ん中辺りの札を捲る。萩に猪だった。 「萩に猪…正位置で、御座います。貴方は、猪の如く、その強い生命力で…幾多の困難を駆け抜けるで、しょう。次ぎは、私の…方から捲らせて頂きます。貴方が望んで無くとも歩まされる、回避出来ない道で、御座います。」 女が札を捲ると芒に月、⑧から見て逆を向いていた。女の顔が少し苦い表情になった。 「芒に月の…逆位置。別名、死んだ月と血染めの空、そして荒廃の地。大凶で…御座います、ね。貴方は…これから、全く関係の無いものに、巻き込まれてしまいます。下手をすると…命を落とす、事もあります。ですが、最初に選んだ札の通り、貴方は、その強い生命力で…前進して、乗り切る事が出来る、可能性が…あります。立ち止まらない、事です。脇目も振らず…一心不乱にどうか…道は、常に、前にあります。」 良い事と悪い事を同時に言われると、逆にどう受け取ったら良いのか分からない。きっちり分けて言われる事が良いのだなと⑧は思った。こうなると悪い事の方が気になってしまって、さっさと此処から立ち去りたい。不幸が来る前に竜宮ホテルの煙草バーで、静かな海を吹かしたいんだ。あれは良い。葉巻みたいに燃焼がとてもゆっくりとしている。眼を瞑れば何処までも続く遠浅な海にいるようだ。あれを吸いながら、ドロップムーンを飲みたいのだ。世界の引力が時を限り無く引き伸ばすその中に身を投げたいのだ。さっさと干支タクシーを捕まえよう。午が走っている筈なのに、何故か一台も見当たらない。困ったなぁと⑧は練り玉珈琲を舐めようとした時、人混みを強引に掻き分けて駆ける男がやって来た。 「あらー…早速、不幸が…やって来た、わね。」 ⑧は深い溜め息を付いた。


コメント欄を表示する (2)
みうら (2018-11-10):

この作品が私のことを書いているのかと錯覚してしまうぐらいに魅力的な人物として描かれている。いや、愛情が込められている作品に読めた。ややプロットにラフな感が残るも。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2018-11-18):

造語があるので、多少雑な方がマイルドになると思われます。みうらさんはこんな世界に生きてるとするなら羨ましいですね。詩の世界に生きてる住人、つまり詩人ですね。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

くだらない   

鬱海 
作成日時 2018-11-11
コメント日時 2018-11-18

 

くだらない。 そう言って手紙を破く事も出来た。しかし私はその手紙に書いてある氏名を調べて、その女にコンタクトを取り、悩んだ結果、結局は会うことにした。言ってやらねば気がすまないと思ったのだ。 家の近くの神社の階段を降りる、一歩目を踏み出すとき、誰か誰でもいいから背中、押してくんないかなって。こんな長くて高い階段を転げ落ちたら、もうそれだけで死ねるじゃん。痛いだろうけど、生きてるのだって血が吹き出たりしないだけで、痣とか内出血とかさ、そういうのはどこかで毎日毎秒起きてるから、死ぬこと、とそれは地続きなのかな。 くだらない、と自分の考えを一蹴する。死んでどうなる。馬鹿馬鹿しい。 あの男とは、腐れ縁だった。高校生から付き合っていて、同じ高校の在学中に事故で家族全員を失った彼への同情を愛情とごっちゃにして若気の至りでいろんなことをやって、でも不始末の責任はいつも私が取った。 それだけでもう十分だったはずなのに、私は彼と同棲することにした。関係は線路のようにぐねぐねと、果てし無かった。どこまでも長くて、時折まっ暗いトンネルに永い間、閉じ込められた。新幹線で東京から京都に行く時のあの最初の方の大量のトンネル。みたいに暗闇が明けた!ってなったら、いつもすぐ次がきた。 たくさんのはなしをしたけれど、議論はいつも平行線で、彼は、死ねばいいのだって、バカボンのパパみたいに毎回毎回...。くっだらねえって笑う事も出来た。あんたといて私の方が死にたいよ。月に200時間くらいアルバイトしてさ、それでも手元にはあんま残んない。欲しいものは買えない。例えばマルジェラのブーツは買えなくはないけど買ったら家賃が払えなくなる。そういう暮らしのやつだっているのに。東京で一番いい大学入ってさ、それでもそんなしょぼくれてるの馬鹿らしいよ。言えないし、言わなかったけど。 * その女の人は、なんというか今までに私が見たことがあまりないタイプの人だった。穏やかで落ち着いていて、きれいな服を着て、そして絵描きだった。 『あなたの絵が完成しました。是非、見に来て。近頃お手紙がもらえなくて寂しいです。』 なんて送れるような無神経な人に見えないような、見えるような不思議な人だった。 「あなたの話ばかりされてましたよ」 その優しい声にことばを失う。私の存在を知ってて、あんな手紙、出してたんだ。私は、そうですか、とだけ言って、勧められた椅子にどかんと座った。女はクスリと笑った。その笑みが私の全てを馬鹿にしてるようで、気に食わなかった。けれど、私も大人なので黙っていた。 女は私の向かいに椅子を持ってきて座って、細い脚を組んだ。黒いデニールの薄いタイツがよく映えた。 「本当に残念です。まだお若いのに」 彼女の水面に一滴スポイトで水を垂らすみたいな無駄な話し方は私をイラつかせた。そのお若い男と遊んで、私を傷つけたのはあんたでしょって言いたかった。プライドが邪魔して言えなかった。ここは学校の美術室と同じ匂いがした。私と彼は、高校の選択授業で、美術を取っていた。学校の5階にあった美術室の窓から、よく空を見た。窓の下の景色を見た。風が気持ちよく私たちに向かって吹いた。 そんなこと、忘れたはずなのに、思い出して、頭痛がしてきた。気分も悪い。 「顔色がお悪いわ」 女はそう言って心配そうに窓を開けて、小さな簡易冷蔵庫から500のミネラルウォーターのペットボトルを取り出して渡してきた。ありがとう。私はそう言ってそれをごくごく飲んだ。窓から風が入ってきて、それはでも、あの日々に感じた風とはどこかちがっていた。 あんたがいないから。私はそう思ってぎゅうと目を瞑り、自らを抱きしめた。女は、大丈夫、横になりますかと尋ねた。お願いします。気分がとても悪くて、私はそう言った。 そのまま私はアトリエのソファーに横にならされた。いろんなことが頭をぐるぐるぐるぐるバターになってしまいそうに回っていた。 「このソファーで彼と寝たことあります?」 あまりにも敵意むき出しなそのことばを私自身が軽蔑し、嘲笑した。しかし女は、「いいえ、彼はわたしとは寝たりしなかったわ」とだけ言った。その声は真実味を持っていた。母がいつか、おまえはすぐに騙されるから、だからあんな男といつまでも...と言った。私は何も言い返せなかった。正鵠を得たことばだった。いつも責任を取るのは私、傷つくのは私。なのにいつも、自分が一番不幸だみたいに笑ってたあいつ。手当たり次第いろんな女と寝たあいつ。修羅場になって責められるのはなぜか、彼ではなく私だった。かわいそう。馬鹿な女から、彼はいつもそう形容されていた。だからこの人とも寝たんだろうと思っていたのに。真実かはわからない。けれどこのひとのことばには嘘の入り込む余地がないようなそんな静けさがあった。 「絵のモデルなんかやってたんですね。まあ、顔とスタイルだけはよかったから」 私がそう言うと、女は笑い、「そうね」と私の近くに来た。「彼は美しかったわ」。その一言だった。私は急にやり場のない怒りに囚われて、喚いた。 あなたに何がわかるの!そりゃモデルと絵描きの関係なら、美しかったわで済むわよ。でもあいつの本性なんて誰も知らないの、そのひとたちはなんとでも言える。かわいそうだって、言うのは簡単よ。でもね、付き合ってるこっちはね——。 遮るように自分の名前が呼ばれた。私はバッと起き上がり、女を見た。子供をなだめるようなまなざしがそそがれていた。 「わたしは彼をかわいそうなんて思ったことはないわ。むしろ逆、よくこんなで生きていけるもんだっていつも思ってた」 ぼんやりと遠くを見遣りながら、女は言った。 生きてなんて、生けなかった。彼は死んでいた。家族が死んだからじゃなく、そんなのはただ彼の死に向かう背中を押す役割を果たしたに過ぎない。彼は生まれながらに死に続けていた。 女は言った。 「あのひと、いつもあなたのはなしばかりしてたわ。あのとうめいなまなざしで、だからわたしあなたに会ってみたかった。ひどいかもしれないけれど、彼の恋人が見てみたかった」 「嘘でしょ。どうせあなたの前でもかわいそうな男の子のふりして——」 「本当。だってあの人はかわいそうなんかじゃなくて、本当にうつくしくうまれてきたのに、この上なく残酷なひとだったものね」 あ、と声が出て、私は泣いていた。彼女は二、三度私の背中を撫でると、どこかへ消えた。そして帰ってきたときには、小さな額縁に入れた絵を持っていた。 「これ、彼に渡そうと思っていたの」 私はその絵を見た。物憂げな表情をした青年が今私が座っているソファーに腰掛けていた。私はさらに泣いた。 「それ、どうしたらいいかしら。あなたにお渡しするの、迷惑かしら?」 私はぼうっとその絵を見て、目に焼き付けた。そして口を開いた。 「焼きます」 女ははじめ驚いたように目を見開いたが、すぐに微笑んだ。 「なら庭をお貸しするわ」 彼女の広い家の庭で、私はあの絵を焼いた。あれを大事に持っているわけにはいかなかった。ぱちぱちと燃えていく絵を見て、ひとの少なかった彼の葬式を思い出す。また涙が出た。あんなにいた遊び相手のひとりも来なかった。彼の孤独は本物だった。 「泣きたいだけ、泣けばいいわ」 「もう泣いてない。けむりが目に滲みただけ」 私がそう取ってつけたように素っ気なく答えると、彼女はまた笑い、私もそれにつられるようにして少しだけ、笑った。もうあいつのことでは泣かないでいよう。私は、ぼんやりとふたりぼっちのこの葬式の最中に、そんなことを考えていた。


コメント欄を表示する (5)
みうら (2018-11-11):

掲示板をスクロールしていて、「わあ長げーなあ」と敬遠してしまうタイプの作品がある(失礼!)本作も何回か読み始めては途中で投げ出していた。そしてまた「くだらない」というタイトルが妙に引っかかる。掲示板をスクロールする毎に。で、そもそもこの作者は誰だったっけ?となる(失礼ですみません!)。で過去作をみて驚いた。私が好きな作者の1人だった。名前が記憶になくて大変に失礼だけれども、私がコメントしていた二つの作品ははっきりと記憶に残っていた。私が好きになる作者とは連続性を持っている作者であることが多い。作品と作品がその内容で連続しているのではなくて作者として、詩人として一貫性があるということ。鬱海氏の作品にはそれがある。過去作もそうであったが本作も、なんとも言いようのないダラダラ感があってしかもなぜだかそれが心地良いのだ。参考までに申し上げておくと、ホントに読み始めるまでに抵抗がある(すみません!)。だが、読み始めると妙に楽しく読めてしまうのだ。それは大量のトンネルであったりバカボンのパパであったり、それらの気の利いたディテールが散りばめられているところがいいのかもしれないし、作品全体としての魅力を言えば、、これは語弊があるかもしれないが、若い女性の個人的な日記のようなものを覗き見しているような感覚に近い。ちなみにだけれども、本作を好む読者が一体どのようなシチュエーションで本作を読み好ましい感想をしているのか、それを作者殿にとっての今後の創作のためのサンプルとして提供しておこうかと思う。と、思ったけれども、あまりにも下品なコメント過ぎると思いやめました。とにかく、本作は良いし、是非また次回作も読みたいと思った。

鬱海鬱海 (2018-11-12):

みうらさま 温かいお言葉頂けてうれしいです。わたしもその二作についての頂いたコメントを覚えています。 「愛されなくても生きていける」という旨のお言葉はとくに今でも思い出します。三作すべてが他者がコメントをしづらい、または読み始めるまで抵抗のあるような文や詩であるのにそこを超えてコメントをくださることに感謝です。皮肉ではなく心からの感謝です。わたしの書いていることは所詮わたしを離れていないことが多いので、ひとの日記をのぞいているような感覚を覚えられるのも納得です。そこを超えられるようになるのが課題だと思っているので、これからも頑張っていろんなことを書いていこうと思いますので、また機会があれば、よろしくお願いします。コメント本当にありがとうございました。

IHクッキングヒーター(2.5kW) (2018-11-18):

彼は結局自殺したのかな。なんとなくそんな気がします。

右肩ヒサシ右肩ヒサシ (2018-11-18):

鬱海さん、こんにちは。 最後のどんでん返しには驚かされましたが、それよりも語り口、ディテールが魅力的な作品だと思いました。 初めのうち、作中の「私」が作者の投影された対象だろうと思ったのですが、読み通してみると実は絵描きの女性こそが作者ではないか、と考えるようになりました。或いは、分立した人格の一面として絵描きの自分が作者を無意識の層からコントロールしているとか。 端正で破綻のない物語を創造する作家は皆そうであるのかも知れませんが。端正ではないし、破綻もありますが、僕自身もそういう傾向があると思っています。それは良いことでもあるし、悪いことでもありますね。 「彼」も結局「私」にとって、手の届かない、自分自身のある部分を投影したものなのでしょうか。 楽しく読ませて頂きました。余計なことですけれど、ペンネームがちょっとすごいですねw

鬱海鬱海 (2018-11-18):

IHクッキングヒーター(2.5kW) さま どうでしょうか。普段は情報を書きすぎると言われているので、委ねられそうなところは読み手に託してみようと思いました。読んでくださり感謝です。 右肩ヒサシさま 作者が登場人物にどれくらい自己を投影するかは難しい問題ですね、読み手にとっても書き手にとっても。私の物語は私の問題意識や関心から出発していますが、あまり投影は考えていない気がします。それこそ無意識を紐解いていけば、おっしゃるような結果になるかもしれませんが...。 名前は最初、硝子と名乗っていたのですが、ツイッターと連携したら変わっちゃいました。やべえ名前だなと思われるかと思いますが、そういうわけです。読んでくださり感謝です。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

推薦作   

エイクピア 
作成日時 2018-11-15
コメント日時 2018-11-18

 

渡辺八畳@祝儀敷さんの「遺影」です。これが詩かと言うコメントもあったようですが、トータルで詩に成って居る様な、そんな感じがしました。


コメント欄を表示する (1)
渡辺八畳@祝儀敷 (2018-11-18):

エイクピアさんありがとうございます 「遺影」は多くの人からご支持をいただいておりますが、作者としてはネットに近しい人たちに合致することができたマーケティングの勝利だと思っています。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

三日月の笑顔   

Sunano Radio 
作成日時 2018-11-17
コメント日時 2018-11-18

 

狭い部屋の壁はとにかく真っ白だった。 その真っ白の中で僕だけが汚れた浅黒い点だった。美しく整備された街並みの中に一軒だけある壊れかけのトタン屋根の家屋のように。 先生は机の上で手を組み、ほとんど身動きすることなく僕に質問を重ねた。声は注意深く、おだやかに抑えられていて、抑揚はまったくと言っていいほどなかった。また、先生の手には爪がなかった。本来爪があるはずの場所には赤黒い渇いた肉のようなものがあるだけだった。指先の皮膚はもれなくボロボロだった。おそらく自分で噛んでいるのだろう。ストレスだろうか。可哀想に。 僕が指先を見ていることを先生は特に気にしていないようだった。笑うと、目が三日月を倒したような形にぐにゃりと動く。機械的で、人を不安にさせる、とても不自然な笑顔だった。“寄生獣”を思い出させた。 「かあさん」僕は口の中だけで呟いた。 机の上には女子高生の制服が3点、綺麗に畳んで置かれていた。左から、紺、緑のチェック模様、ボルドーで、どれもブレザータイプの制服だ。 先生は制服を見る僕の様子を注意深く観察してから「そうだね、好きな色は何かな?」と言った。僕は少し間を置いてから「紫です」と答えた。「ふむ」といい先生はペンを持ち、バインダーに綴じられた紙に何かを記入している。やはり爪はない。「では、3点の制服で言うと好きな色はどれかな?」僕はまた少し考えて「緑」と答えた。先生はまた紙に記入する。僕は先生の手元と3点の制服を交互に眺めていた。 「これは?」 先生は3枚の写真を取り出した。 1枚目は、どこかの森の写真。5月くらいに撮影されたものだろうか。新緑がとても綺麗で、日差しも心地よさそうだ。2枚目は、SMAPの写真。ビストロSMAPでコックの格好をしているときの5人の写真だ。5人それぞれのイメージカラーがエプロンなどに使われていて、緑色は香取君だ。3枚目は、目の前にある緑色のチェック模様の制服を着た女子高生の後ろ姿の写真。少しふっくらした幼い脚をしている。肌はとても健康そうだ。茶色い革のおしゃれなリュックを背負っていて、髪は黒で、大きめのお団子頭だ。 「なんでしょうか」僕は先生に訊ねた。 先生はまたぐにゃりと笑って(僕はどうやらこの笑顔が嫌いだ)「この3枚でいちばん興味あるものはどれかな?」と言った。僕はすぐに「これです」と1枚目の新緑の写真を指差した。「春は嫌いですが、新緑の季節は好きなので」先生は三日月の笑顔のまま、また紙に何かを記入して「3枚目はどうかな?」と質問した。なんだ、どれを選んでもそれを聞くのなら同じことじゃないか、と思ったが、まぁ、いい。「おしゃれな子だと思います。後ろ姿だから詳しくは分からないけれど」僕は答えた。先生は「そうだね」と言った。今度は何も記入しない。僕の目をただ見ている。 「君のことを軽蔑しているよ」 先生は言った。三日月の笑顔のままで。 この場所で異常なのは、本当に僕だけだろうか。 「君の手は汚れているね。余りにも。いくら洗っても意味がないくらいに。そう思うだろう?」 「はい」 僕は女子高生の写真を見ていた。とても安らぐのだ。鼻の奥からつまさきまで人肌の優しさで満たされる。あまりにも安心して眠ってしまいそうだ。先生はどうやらまだ僕に何かを言っているらしい。本物の寄生獣なら、そろそろ食べてくれる頃合いだろうか。


コメント欄を表示する (2)
豆塚エリ豆塚エリ (2018-11-17):

「ストレスだろうか。可哀想に。」とか詩にしては少し語りすぎるところがあるな、と思いました。すこし削るだけでだいぶスマートになるような気がします。SMAPとか寄生獣とか、私はよく知らないんですが、知っている人が読んだ際にも果たしてしっくりくるだろうか。じゅうぶんご自分の筆力で世界を作れているので、外から借りてこなくてもいいのではないかと思いました。

Sunano Radio (2018-11-18):

豆塚エリさん コメント感謝します。確かに削ったほうがいいですね。蛇足が多いことはビーレビでもよく指摘されていて…これから頑張ります。 SMAPや寄生獣に関しては、世界を作るためにあえて借りてきたものではありません。僕の中に自然と馴染んでいるものです。ありがとうございます。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

動力   

仁川路朱鳥 
作成日時 2018-11-12
コメント日時 2018-11-17

 

約束を待つ年月を 鼓動が刻んで 会えたなら逆行し 私は砂時計になる 逢瀬を繰り返せば 繰り返すほど砂は 戻され進んでいく 心臓のように。 約束をした日から 鼓動が刻んで もう二度と戻らない 私は砂時計になる もう二度と戻らない 砂は二度と流れない 最早逆行すら忘れた 私は砂時計。


コメント欄を表示する (2)
まりも (2018-11-14):

〈会えたなら逆行し〉というフレーズが新鮮でした。 会うたびに、時間が巻き戻される感覚とは、生きなおす感覚、生きている、と実感できる感覚なのでしょうか。 会うたびに、ひっくり返すとまた流れ出す(時間が動き出す)砂時計、のような〈私〉。 今はもう、ひっくり返ることもなく、砂が流れることもない・・・ 全体を形に整えようとしすぎて、言葉がぎくしゃくしているような印象があるのですが、どうでしょう。 もっと素直に、ご自身のイメージを、文体や詩行に縛られずに書いてみて、それから不要な部分を削る、という方法を試してみるとよいかもしれないと思いました。

仁川路朱鳥仁川路朱鳥 (2018-11-17):

まりも様、コメントありがとうございます。来月からはその方法を試させていただきますね。

コメントを書く
コメントを書くにはここから登録してください。またはログインしてください

投稿作品数: 133

© B-REVIEW 2018