B-REVIEW作品投稿掲示板


他人の人生を笑うな   

なないろ 
作成日時 2019-01-16
コメント日時 2019-01-16

 

ある人は常人を演じた ある人はアルコールを過剰に取った ある人は手首を切り裂き ある人は薬に助けを求めた どん底のどん底のどん底は底が見えない でも生きてる 今の1秒を 1秒を生き続けている 人の人生は計り知れない 体験出来ない それでも私達は巡り会い 同じ店の空間を埋めるように 集う 話す 生きる 苦しんで苦しんで もがいてもがいて 助けてと誰もが言ったはず 私は笑った 自分の人生と今の1秒を笑った 空間を埋めながら 声も出さずに笑った


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沙一 (2019-01-16):

直截的で、迫力のある詩だと感じました。 自らの人生の1秒を笑った、声も出さずに、ここに凄みを感じてなりませんでした。 肚が据わっていると思います。

なないろなないろ (2019-01-16):

沙一様 コメントありがとうございます。久々の投稿にコメントがつくのは嬉しいです。

環希 帆乃未 (2019-01-16):

複雑に読める作品ですね。

斉藤木馬 (2019-01-16):

「同じ店の空間」 という箇所ですが、さらに踏み込んだイメージを突きつけても良かったように思いました。一読者としての期待ですが、この詩にとってもっと相応しい、一連目に挙げられたような人生の交錯する「どこか」があるように思えてならない。

なないろなないろ (2019-01-16):

環希 帆乃未さん 詩の解は読んでる人によって完成されると思っています。コメントありがとうございます。

なないろなないろ (2019-01-16):

斉藤木馬さん そのどこかを良かったら見つけてみてください。私の詩は正直すぎるかも知れません。コメントありがとうございます。

かるべまさひろ (2019-01-16):

「どん底」という言葉にマクシム・ゴーリキィの戯曲「どん底」を思い出しました。 四連目からの「店」「空間」という具体性を思うと、 もしかしたらもっと婉曲した方が、言いたいことが伝わるかもと感じました。 世界平和を願って世界平和を謳うより、殺人推理小説の方が後味で殺人よくないって感じるような(たとえがセンスなくてすいません)。

なないろなないろ (2019-01-16):

かるべまさひろさん わかりやすい例えです。ありがとうございます。どうにも空間を埋めるという単語に拘っている次第です。 今後の創作時に考えてみたいと思います。

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あけましておめでとう   

Sunano Radio 
作成日時 2019-01-15
コメント日時 2019-01-16

 

私の知る限り、東京でいちばん美しい人というのはあなたのことで、私はことあるごとにそれをあなたに伝えることを憚らなかった。会うたびに、ああ、もう会えないかも、と思った。顔を、目を、見るたびに、ああ、もう見れないかも、と思った。私たちは精神的な側面で繋がっているからこそ、東京という現実の街では実際に会う回数が限られているのではないかということを肌感覚として知っていた。あるいは、私が勝手にそう思い込んでいた。今でも写真であなたを見ると嘘みたいに胸が熱くなるし、呼吸のやりかたを一瞬だけ忘れてしまう。けれど、それすらも心地がいい。私たちはモノやヒトとの距離を測るものさしが似ている。あなたが何に感動して失望したのかを想像するのは決して難しいことではないし、私はあなたを理解することを人生の大きなテーマのひとつとしてきた。 だから、先日届いたこの短い文章も、私は全身を使って解読する。目を凝らしてじっと眺めていれば、あなたの心の機微を感じ取れるようになる。私たちの高尚で清潔な繋がりは、他の何よりも尊いのだ。 「あけましておめでとう」


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環希 帆乃未 (2019-01-16):

本当にあけましておめでとうだったのでしょうか。何故かちょっと詩の内容が怖かったです。

Sunano Radio (2019-01-16):

環希 帆乃未 さん コメント感謝します。「怖い」というのは欲していたリアクションなので嬉しいです。ただ、本音を言うともっと単純に怖い作品にしたい感もあったので反省しております。ありがとうございました。

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打電   

穴秋一 
作成日時 2019-01-01
コメント日時 2019-01-16

 

こちら2019年 こちら2019年 20**年応答願います もしもし そちらはどうなっていますか 青空は広がっていますか 水は美味しいですか 世界はどうなっていますか ぼくはどんな大人になっていますか もしもし あ、一つ間違えました どうなるかではなく どうするかですね これからそちらへ向かいます


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環希 帆乃未 (2019-01-01):

好きです。作品が。

༺❦柿原 凛☂༻ (2019-01-01):

シンプルで読みやすいです。 未来に向かって期待する受身的ではなく主体的に未来を切り開かないといけないんだというメッセージだと思いました。

ふじりゅう (2019-01-01):

拝見しました。 シンプルに素敵です。発想、構築ともにとても良い。逆にこれ以上ゴテゴテ文を付け足してしまうと、本作の独特の素敵さが無くなってしまいそうです。その意味でも計算された詩と感じます。

沙一 (2019-01-01):

いままでは、ナンセンスかつシュールなギャグ路線の投稿でしたが、今作はピュアなメッセージ性がありますね。 個人的に、ヒロコネタをいつ披露してくれるか、ひそかに期待しています。 (^ ^)

stereotype2085 (2019-01-02):

こういう詩いいですよね。シンプルで。希望に満ち溢れている。ミニ藤子不二雄みたいな詩世界。オプティミスティックな未来像。とても僕は好きです。

穴秋一穴秋一 (2019-01-03):

つきみさん、コメントありがとうございます。読んでくれてありがとう。

穴秋一穴秋一 (2019-01-03):

༺❦柿原 凛☂༻さん、コメントありがとうございます。途中を長くしたかったんですが展開できませんでした。真面目に書いたんですが…。

穴秋一穴秋一 (2019-01-03):

ふじりゅうさん、コメントありがとうございます。シンプルでもいいんですね。落ちから計算して書くことはありますが、これは真面目に書きました。

穴秋一穴秋一 (2019-01-03):

沙一さん、コメントありがとうございます。ピュアと言ってくださりありがとうございます。ヒロコ。女性視点の作品はあまり受けないようです。(こう書いてしまうとお笑い芸人みたいですが)

穴秋一穴秋一 (2019-01-03):

stereotype2085さん、コメントありがとうございます。これは前向きですね。SF、少し不思議は意識しました。

オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-03):

新年にふさわしいさっぱりとした詩で、読みやすく、新鮮な気分になれましたー

帆場蔵人帆場蔵人 (2019-01-03):

気持ちよく読めて適度にユーモアがありますね。詩集の頭にさらっ、と置かれているようなもの、前菜のような軽やかさ。

侑秋 (2019-01-03):

さらりと読めるのに、全体が希望に満ちているような印象で、素敵な詩だと感じました。好きです。

渡辺八畳@祝儀敷 (2019-01-04):

アイデアで終わっちゃってるのがなぁ、とは思うがこのアイデアをこれ以上膨らませるのは無理だろうし。 ただ消費される=広く読まれて、かつ「ポエム」でない詩となるとこういう形式になってしまうのかなとも感じる。

穴秋一穴秋一 (2019-01-15):

オオサカダニケ さん、コメントありがとうございます。ログインできなくてもうやめようと思っていました。ありがとうございます。

穴秋一穴秋一 (2019-01-15):

帆場蔵人さん、コメントありがとうございます。ほめ過ぎだと思います。でもうれしいです。

穴秋一穴秋一 (2019-01-15):

侑秋さん、コメントありがとうございます。こういう前向きなことはめったに考えないです。

穴秋一穴秋一 (2019-01-15):

渡辺八畳@祝儀敷さん、コメントありがとうございます。よくわからないけど残念な作品なんですね><

alice1017alice1017 (2019-01-16):

メッセージ性が強いのでシンプルさが際立ちますね。どうなるかではなくどうするか。心に響きました

穴秋一穴秋一 (2019-01-16):

alice1017さん、コメントありがとうございます。メッセージ性の強い歌ってありますよね。そういう音楽を聞いたんですが、どこか変なんですよね・・・。極端になると主義、主張のような?そういう点ではこの詩は考え物です><

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落ちるものたち   

およそ紺にて 
作成日時 2019-01-16
コメント日時 2019-01-16

 

わざわざ本を買って言葉を抜き出す ダンボールの中に入れられてネットに落ちていた君を拾った 猫耳なんかつけちゃって 君が飽きなければいい 昇ってくる光は太陽だと決まっていて、今日も月は落ちる 部屋から出ないでねカーテンも開けないで 代わりに月みたいな言葉を君にあげる 悲しみがほしいのなら、食器を割ってあげよう 薄れていく属性とはっきりしていく輪郭 僕は、全ての理由を優しさに押し付けて 愛したり狂ったりしています


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環希 帆乃未 (2019-01-16):

軟禁状態、監禁状態を思いました。

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俺のおっぱいエスカップ   

北村灰色 
作成日時 2019-01-14
コメント日時 2019-01-16

 

風車に切り刻まれながら、私はエスエスエスエス エスカップ~♪のメロディーを刻んでいる。 お前のおっぱいエスカップ~♪ GUESSGUESSGUESSGUESS Guessカップ~♪ フゥ~~(*^o^)/\(^-^*) で、私のシチリア自家菜園、暗緑色ホウレン草の確執、翡翠色の月見草は三日月夜から逃げちまった。 枯れ果てた弟切草の結末に髏烟を放つキューピーとバービーにハッピーエンドはあるのか。 ポパイよりイワンのバカーストラクチャー 馬鹿よりハゲルハルト・コバルトの水死体 ロシアン・ルーレット 廻る宇宙とウォッカ・ストレート スカーレット・トリエン 白目の赤旗しーんぶーん 畑のDそれともE、パワプロ最底辺の数値のファーム行きバッターピッチャーライターの誤字だらけの文章、僕は神経症だからいちいち勘にさわる誰がてめえが、畑の(案山子)の読みを理解できない中学生の血塗れな袖。 私は歌う。歌い手の影、使いたくもないマーシャルアンプの影で「俺のおっぱいエスカップ~♪」 エスエスエスエス エスカップ~♪ 疲れていてもエスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ 揉んでも揉んでもエスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ イカれた時でもエスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ 舐めても舐めてもエスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ エスエスエスエス エスカップ~♪ ――やがて休符が刻む全ての終わりに、僕の胸は刹那に肥大化した


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白犬白犬 (2019-01-15):

これは酷い(褒め言葉)北村さんの言葉は美的なので、酷い言葉を並べてもちゃんと全体的な美しさが保たれており、だから読めるし余計笑えました。爆笑した、ありがとう。

環希 帆乃未 (2019-01-16):

北村さんって怪しさ満載ですね(良い意味で)ミステリアスです。

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海の夢   

山椒魚 
作成日時 2019-01-15
コメント日時 2019-01-16

 

小さな島で暮らしている夢を見た どこかはわからない しかし妙に懐かしかった 僕は山育ちだったし 海はそれほど好きではなかった 岬の先で誰かが歌っていた 波ひとつ立たない海面を 彼女のピンと張り詰めた声が滑っていく 丁寧に紡がれるギターのアルペジオは 辺りに暖かく木霊したあと溶け込むように海へ沈んだ 真っ直ぐと水平線を見つめる彼女の背中を見つめていた 長い髪が潮風に揺られ 絹のように輝いた すべてが心地よかった ずっと昔から彼女を恋い焦がれていたような気がしていた 磯の香りと 石鹸の香りが混じる 鼻の奥がツンとして 感情を吐き出すようにとめどなく涙が溢れ出た 息を止めた まるで 海に沈んでいくようだった 彼女が僕に流れ込んでくる このまま溺れ死んでしまいたいと ぼんやり思いながら目を閉じた


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環希 帆乃未 (2019-01-16):

ロマンチックなのに。切ないセイレーンの詩みたいです。

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冬の魔物   

岩垣弥生 
作成日時 2019-01-03
コメント日時 2019-01-15

 

ありふれた十字路に雪が舞いはじめた夜 横断歩道の足跡にまだ汚れていない未来が降り注ぎ 二階建てのバスの屋根 冷たい銀河は仮死を楽しむ 一日限りの化粧は淡い水彩の希望に満ちて 運命を書き換えるノートは白い数式で埋まってゆく 包帯で両目を隠した少女が交差点で踊りだす 水仙のワンピースを着て 長いジンクホワイトの髪なびかせ 舞い散る雪の花弁よりも輝き くるりら回る ささめく影を無視して沈黙のステップを踏み 伸ばした指先は空まで届き 氷の三日月を撫でる 恋を知った喜びに弾ける体は羊の河を飛び越え 幼い口元にあだっぽい笑みを浮かべる 少女が車に轢かれることはない わたしは壊れた交差点の信号で 残された力を使いすべての信号を赤にしているから 四方からまっかな目で 踊る少女に見とれているのだ 『騒音を立てる車より 音もなく駆ける美しい獣を見せて下さい』 最初で最後の祈りは叶えられた 獣というより魔物に近いものだろうけど 冬を磨くように雪は降り続け 街のせつなさは伝染する 少女は白い光そのもの 蛍の精みたく踊り続ける だけどそろそろお別れだ 修理工がやって来たから


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オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-03):

強烈な雰囲気系の詩なのかな?とおもいました。岩垣氏の過去の詩はルミライがあるものがあるので、ワイは岩垣氏の詩を読み始める時、「楽しみだなあ」とおもって読み始める。今回の詩にはルミライはなかった。 プロに見せれば絶賛されるのかもしれないなあ。

沙一 (2019-01-03):

弥生さんの表現にはいつも美意識が感じられて、好きです。幻想的なイメージにふれさせてもらい、快い気持ちになれます。 踊る少女は、雪の化身であり、ひとびとを魅了する冬の魔物なのだと感じられました。 都市化された現代においても、雪は、自然の神秘性をわたしたちに魅せつけてくれますね。

岩垣弥生 (2019-01-04):

オオサカダニケさま 読んでくださりありがとうございます。 雰囲気系の詩かな、と思われたとのことですが、これは短い物語詩です。ストーリーが伝わらなかったのなら書き方が悪かったのかもしれません。 ルミライがないですか。残念です。ルミライのあるものも書きたいですね。 コメントくださり本当に感謝です。

岩垣弥生 (2019-01-04):

沙一さま 読んでくださりありがとうございます。 滅多に雪が積もらない土地に住んでいるので、たまに積もると普段見栄えのしない川が雪化粧で目をみはるほど美しくなって、新鮮な感動をおぼえます。 わたしにとっての雪を表現したので雪深い土地に住んでいる人にはあまり共感できないかもしれませんね。 好きと言っていただき嬉しいと同時に恐縮です。 コメントくださり本当に感謝です。

環希 帆乃未 (2019-01-12):

滅茶苦茶好きなんです。物語詩として。幻惑されてしまいました。何度も読んでいます。

帆場蔵人帆場蔵人 (2019-01-13):

美しい……めっちゃ、好きです。いま、語彙が潰れているので、お許しを。

みうら (2019-01-13):

一言コメントになりますが、タイトルの「冬の魔物」。めちゃくちゃ素晴らしい。

岩垣弥生 (2019-01-14):

つきみさま 読んでくださりありがとうございます。 つきみさまに滅茶苦茶好きと言っていただき、滅茶苦茶嬉しいです!何度も読んでくださったとのこと、作者冥利につきます。 コメントくださり本当に感謝です。

岩垣弥生 (2019-01-14):

帆場蔵人さま 読んでくださりありがとうございます。 語彙が潰れている・・・何かあったのでしょうか、心配です。 美しい、好きと言って貰えて光栄です。 ご自愛ください。 コメントくださり本当に感謝です。

岩垣弥生 (2019-01-14):

みうらさま 読んでくださりありがとうございます。 タイトルは書いている途中はまだ決まっていなくて、本文が完成してからも五つくらいの候補があって、そのなかから決めました。正直これで良かったのか自信がなかったので、褒めていただきほっとしました。 コメントくださり本当に感謝です。

オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-14):

この詩を参考にしてなんか書いていいっすか?

オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-14):

あんまりだれもやってないけど、ビーレビは返詩文化歓迎らしい。では本作に対する短めの返詩をします。 「世界の終わりとクレイジ―ダニケランド」(村上ダニ樹) 窓、薄暗い部屋で白いノートが埋められていく 足元で眠る美しい獣 日付が変わって変更線の向こうの世界の部屋一つぶんの今日がこちら側に移された。 僕はシャープペンシルを1周まわして、スタンドライトをつけた

岩垣弥生 (2019-01-15):

オオサカダニケさま そうですね。 日付が変わって~の一文がわたしにはルミナスラインです。時間と空間の感覚が新しい、発見と言ってもいいと思います。 短詩なので、そのほかの行にもう少しインパクトがあった方が良いかなともかんじますが、破綻するよりこのままがいいですかね。 素敵な返詩ありがとうございましたm(__)m

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すれ違いもせずに   

桐ヶ谷忍 
作成日時 2019-01-10
コメント日時 2019-01-15

 

台所のテーブルに積まれた缶ビール横目に 行ってきます、の挨拶もせずに無言で 少年は家から出てゆく きっちりと結い上げたみつあみの最後を 黒いゴムできつく縛る 少女は小声で行ってきますと挨拶する 些細な事で苛立つ過敏な少年と なにもかもを諦め切った少女の 視線の先 なぜか共有して いつ 出会えるだろう 少年の遣る瀬ない苛立ちと 少女の漠然とした諦観を 理解し合える二人 いくつもの偶然を編みこんでも 出会えないままの少年と少女 少年の中の海鳴りと 少女の中の潮騒 こんなにも近い魂の反響でさえ 行き場もなく空に吸い込まれる いつの日か 巡りあう事を夢見て *TM NETWORK 「Human System」へのオマージュ


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ふじりゅう (2019-01-11):

拝見しました。 魂(=海、海水、転じて波)の反響(=少年は海鳴り(=何か(台風、嵐など、転じて不穏な事態)が起こる前触れ)、それを受けての少女の潮騒)も虚しく、空へ吸い込まれる様が魅力的に感じました。 少年は「些細なことで苛立つ」「遣る瀬ない苛立ち」など若々しいイメージ(反抗期的な)ですが、対する少女の「漠然とした諦観」、また何もかもを諦め切っている様など、世の中の虚しさを達観したかのような描写です。その姿はさながら少年の行く先のようであり、挨拶もしないで家を出る、これまた反抗期的な描写と対比して少女の小声の「行ってきます」の虚しさが絶妙です。少年と少女はとどのつまり負の方向での似たもの同士であり、かつその虚しさをお互いが消しされる存在であるのだ、という声が「巡りあうことを夢見て」という締めから聞こえてくるようです。 少年と少女の対比が考えられて作られていますが、何より後半の「すれ違い」が見事だと感じました。 オマージュ先が存じ上げませんでしたので、そちらを知ればまた印象が変わる作品かもしれない、と思いつつ。

オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-11):

10、15、20行目の表現は苛立ちと諦観が紙一重な心理であることに基づいたものであると解釈しました。 「すれ違いもせずに」というは切ないですね。

桐ヶ谷忍 (2019-01-13):

ふじりゅう様 こんにちは、ふじりゅうさん。 面はゆいお言葉をたくさん、ありがとうございます。 でもオマージュ先はまだ、とのことで、多分オマージュ先をご覧くださったら、この詩なんかゴミみたいに感じられちゃうかも笑 まるっきり感化されて出来た詩なんです。 良いと思った物を観たり聴いたり読んだりするのは、素晴らしい体験であると同時に恐ろしいものだなと思います。 どうもありがとうございました。ぺこり。

桐ヶ谷忍 (2019-01-15):

オオサカダニケ様 こんにちは、オオサカダニケさん。 そうですね、仰るようにそこは苛立ちと諦めが紙の表裏のようなものだと思って(少なくともこの詩においては)書きました。 昨夜、信号が点滅している横断歩道を早足で渡ろうとしたところ、私の後ろから走って追い越していった人がスマホを落としていったんです。 私はそのスマホを拾って彼を追いかけ渡したのですがね。 すれ違って、少しのやり取りもあって、でも実際それでなにか始まるかといえば、なにも始まらないんですよね、当たり前ですけど笑 この詩は、それ以前の話なのですが、オマージュ先の歌詞は「すれ違っているのに、なにかが始まるかもしれないのに」って更に切ないんです。 なんでしょ…何がいいたいのか自分でもまとめられないのですが…まあ、そんな感じです。 どうもありがとうございました。ぺこり。

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要冷凍   

仲程 
作成日時 2019-01-07
コメント日時 2019-01-14

 

氷点下15℃の空気を吸いながら せかせかと歩き 空を見上げると雪がはらはらと はらりはらりと 降るのは粉雪でもなく 結晶のままの形で成長し 黒い手袋のひらで そっと受け止めると そこに星が散らばってゆく アスファルトの上にも 星が 帰ったらシチューだよなやっぱり と言いながら手袋で星のままの雪をはらうと 服も靴も濡れてなくて ドアを開けると 夏子がハサミで包装フィルムを切り刻んでいた 切手サイズのそれは ベルマークとかポイントとかそんなものではなく きっとリサイクルマークだろう 中でもお気に入りは塩素を含まないPPだと言っていた のを思い出しながら ふと台所の窓の外に目をやると その中身が散らばっていた そうか 今日は「要冷凍」を 夏子は世界地図に それをひとつひとつ置いてゆく 北極、南極、シベリア マッターホルン 融けてしまうのは 明日かもしれない 僕は 素知らぬふりをしながら 一枚盗み 今住んでる街に そっと置いてみた 溶けてしまうのは 明日かもしれない


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オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-07):

普通だとおもいました、内容と表現と構成が。

仲程仲程 (2019-01-10):

オオサカさん ま、冬にシチューですもんね。おつかれさまです。

オオサカダニケオオサカダニケ (2019-01-10):

どういった点に注意して書かれましたか?ご教授願います(^_^)/

環希 帆乃未 (2019-01-12):

溶けてしまうのは 明日かもしれない この二行が効果的ですね。

仲程仲程 (2019-01-14):

オオサカさん お読みいただきありがとうございます。すみませんが、そういう流れの説明はご勘弁を(その能力も私にありませんし)。 つきみさん コメントありがとうございます。なにか感じていただければ幸いです。

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<選評>   

羽田恭 
作成日時 2019-01-09
コメント日時 2019-01-14

 

カオティクルConverge!!貴音さんに敬礼! 先月、予備自衛官集合訓練に行っていた、羽田です。 今回ワンポイントキュレーションで選んだのは、カオティクルConverge!!貴音さんの「365日」。 一言でこの作品を表すのなら、労作の一言でしょう。 日々、頭に浮かんだ脈絡のない言葉を表したのか、だからって律義に一年365日分書いてしまうとは。 そしてどれもいい味をだしているように感じました。 ざっと見て、気になったのはこちら。 3月26日 血液銀行から多くの血液が溢れ出し 封鎖したパナマ運河を抉じ開ける様に開通させる 真っ赤な染まる前の血管に見立てて 脱出経路を探り出そう 不思議な素晴らしさを感じてしまった 8月2日 博多人形はパンツの中にハーブを隠し持っていた 人形ハラスメントを受けていた時に 偶然薬の売人と出会ったそうだ どういう状況?! 9月30日 クレーンで誰かが今日も連れ去られる 正体不明のそいつは相当の凄腕で 一度も捕らえた人を落とした事は無いし 狙いを外した事も無い まるで死のようだ 他にもよく読めばよい日のよい詩があるのでしょう。 365日分の詩を作った行いに敬意を示しつつ、高く評価したいです。


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仲程仲程 (2019-01-14):

便乗ですみません。本作品、推薦としたいです。 お遍路さん、羽の日 もかなり好みで、 色のまったく異なる作品もみなさんの好評をえるとこと、 貴音さんのオールマイティさには感服しきりです。 (自分の誕生日、チェックしてしまいますよね)

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