夜空のかたち - B-REVIEW
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夜空のかたち    

夜空は とじている ちいさく、まるく 月のかたちを うたがうように たしかなものは あのポラリスのさみしさか (あるいは 灯台か)  さざ波のあわいから  のびている  へその緒がある 波うちぎわで しろく、ほそく 燃えている わたしは 彗星のかけらだった もう 触れるべきものも 欠けてしまった指先で 星座のかたちをなぞっていく なにもたしかなものはない ウミガラスはいつ鳴いただろう



夜空のかたち ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 40
P V 数 : 4430.8
お気に入り数: 6
投票数   : 22
ポイント数 : 5

作成日時 2021-11-13
コメント日時 2021-12-11
#現代詩 #縦書き #受賞作 #受賞作
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻11
構成00
総合ポイント55
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ00
技巧0.50.5
音韻0.50.5
構成00
総合2.52.5
閲覧指数:4430.8
2024/03/29 11時36分30秒現在
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夜空のかたち コメントセクション

コメント数(40)
ほば
作品へ
(2021-11-14)

内容もだけど、ひとめで形がいいと思った。たしかなものはない、事を書いていながらこの詩はたしかにある。

1
新染因循
ほばさんへ
(2021-11-14)

ほば さん。ありがとうございます。たしかなもの、あるといいなぁと思って書きました。

0
新染因循
さんへ
(2021-11-14)

ねねむ さん。コメントありがとうございます。

0
ryinx
作品へ
(2021-11-15)

初見で、とてもよい作品だと感じました。たしかなもの(あるいは不確かなもの)を、たしかめるような筆致だと感じたのか。明確な理由はまだわかりません。

1
新染因循
ryinxさんへ
(2021-11-15)

ryinx さん。たしかめるような筆致、と少しでも感じてもらえたらならば嬉しいです。コメントありがとうございました。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2021-11-15)

失意とそれでも美貌のある自然という世界と、その呼応、感興する存在の地に足の着いた感じ、高揚や高らかな悦びを追いたければ、何をガソリンに着火すればいいのか、そんなことをぼんやり考えました。へその緒など、例えがお上手ですね。

1
新染因循
湖湖さんへ
(2021-11-15)

湖湖 さん。息遣い、というものを意識して書きました。わたしなら昔の写真を着火します。コメントありがとうございました。

1
井上橙子
井上橙子
作品へ
(2021-11-21)

リズムと形が綺麗だなと思いました。 ひとめぼれです。

2
新染因循
井上橙子さんへ
(2021-11-21)

井上橙子 さん。リズムや形、というのはかなり意識して書いたつもりなので、そうおっしゃっていただいて嬉しいです。コメントありがとうございました。

0
きょこち(久遠恭子)
作品へ
(2021-11-23)

生まれたての彗星のかけらは何のかたちに科学変化していくのか楽しみです。どんなかたちでも宇宙はただあるのでしょう。

1
新染因循
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2021-11-23)

久遠恭子 さん。宇宙はあるがまま、あると思います。彗星はやがて燃え尽きて花になるかもしれません。コメントありがとうございました。

1
千休利
千休利
作品へ
(2021-11-23)

月、は自分の世界を疑う心の狂気的であることの象徴なのでしょうか。たしかなもの、という普通ならば信じていることを探しているという悲しさがあります。ウミガラスの箇所の飛躍が良いと思いました。

1
新染因循
千休利さんへ
(2021-11-23)

千休利 さん。たしかにたしかだと思われるものからたしかなものを探すことは狂気とよべるかもしれません。コメントありがとうございました。

0
入間しゅか
入間しゅか
作品へ
(2021-11-24)

読ませていただきました。 素敵な作品でした。「なにもたしかなものはない」のですが、きれいな星のまたたく夜空が浮かびました。

1
新染因循
入間しゅかさんへ
(2021-11-24)

入間しゅか さん。たしかなもの、それは抽象でも写実でもない空にしかないのかもしれません。コメントありがとうございました。

1
尾崎ちょこれーと
尾崎ちょこれーと
作品へ
(2021-11-26)

素敵な作品だとおもいます!

0
新染因循
尾崎ちょこれーとさんへ
(2021-11-26)

尾崎ちょこれーと さん。素敵だと言っていただいて嬉しいです。コメントありがとうございました。

0
藤 一紀
作品へ
(2021-11-27)

>夜空は とじている >ちいさく、まるく からのうずくまったような印象から「月」へのつながり、 >たしかなものは >あのポラリスのさみしさか >(あるいは 灯台か) からの広大な暗さのなかでの光の小ささと「か」によって示される疑い探す目、その心細さ、それは、 >のびている >へその緒がある へ繋がり、 >しろく、ほそく 燃えている へ受け継がれていく。この絶え絶えとした印象は、わたし(=彗星のかけら)のいまにも燃え尽きそうな様子を連想させる。 そして、「かけら」からの繋がりとしての「欠けてしまった指先」でたどられる途切れ途切れの星のあいだという頼りなさ、あてどなさ。 さまざまなものをたしかめながら、 >なにもたしかなものはない ことを最後にたしかめたのだろうか。 >ウミガラスはいつ鳴いただろう と、その記憶も薄れていくなかで。 天の北極とされるポラリス、北にすむウミガラスの対応のみならず、作品の言葉のさまざまな部分が無駄なく関係づけられていて、全体からは言葉にし難く体に沁みてくるものがある。ポエジーと呼ぶとすればそれに相応しい。 冷たく暗い死の淵からの絶望の声が聞えてくるようでもあるが、同時に温かみを感じる。それは、こぐま座の神話に拠るとすれば、 >さざ波のあわいから >のびている >へその緒がある と、 >星座のかたちをなぞっていく にあるのかもしれない。静かに味わっていたい非常に素晴らしい作品です。

0
新染因循
作品へ
(2021-11-27)

藤 一紀 さん。精緻な読み、本当に嬉しいです。なんだか、自分の書き方を丸裸にされたようです(悪い意味ではありません)。たしかなではないもの、そういうものを辿っていくことがもしかした詩を書くということなのかもしれないな、と思いました。コメントありがとうございました。

2
まさ
まさ
作品へ
(2021-11-28)

>なにもたしかなものはない この一文がすべてと思いました。 「なにもたしかなものはない」ということを、 表現されたすばらしさがそこにありました。 「なにもたしかなものはない」が故に、 わたしたちは不安であり、他者とつながりを求め、 なにかを発見したり、それを表現しようとするのかもしれません。

3
貝
作品へ
(2021-11-28)

文字のリズムが好みです!

1
新染因循
さんへ
(2021-11-28)

yamabito さん。なるべく平易な言葉で構成する、ということは意識したつもりでした。嫉妬、と書いていただいて嬉しいです。ただ、作品とは離れますがyamabitoさんの藤の花の掴みの強さ、わたしも嫉妬しました。コメントありがとうございました。

0
新染因循
まささんへ
(2021-11-28)

まさ さん。すばらしさがある、と言っていただいて嬉しいです。わたしはきっと、「なにもたしかなものはない」からこそ言葉で曖昧な輪郭を辿り詩を書いているのだと思いました。

1
新染因循
貝さんへ
(2021-11-28)

貝 さん。文字のリズムが好みといっていただいて嬉しいです。コメントありがとうございました。

0
ْ
作品へ
(2021-11-28)

なんか真っ暗になっていく感じで怖い絵みたいに見える。すごく詩っぽいけどあまり書かれていない情景でもあると思う。

1
新染因循
さんへ
(2021-11-29)

沙一 さん。自分が意識した対比や繋がり、というものが伝わっているのかもしれない、という喜びがあります。コメントありがとうございました。

0
新染因循
作品へ
(2021-11-29)

ぼぬん さん。あまり書かれていない情景、というのはまさにその通りでして、情景というまとまったものではなくイメージが伝われば良いかな? と思っていたという自己擁護をさせていただきます。しかしそれでは伝わらないことも多いわけで反省もしております。コメントありがとうございました。

0
stereotype2085
作品へ
(2021-11-30)

まず冒頭が良いですね。夜空がちいさくまるく閉じている、という発想がなかなかない。これが月であれば閉経あるいは陰鬱な気持ちを想起させあり得なくもないのですが。夜空が閉じていると描くことで筆者様の厭世観あるいは孤立が炙り出されているようです。ポラリスという単語は僕の世代では、とあるドラマのせいで詩的語句として使い古されている感があるのですが、そこもまずまずスルーしてクリアしていますね。そして何と言ってもラスト、鬨の声としてのウミガラスの鳴き声。それに気づかずに行き忘れた、置いてけぼりにされた筆者もしくは話者の心情が非常に良いです。このラストがなければ力強さに欠けた平明な詩になっていたかもしれません。その点を見事クリアしたということで1票!入れさせていただきます。

0
エイクピア
作品へ
(2021-12-01)

ウミガラスの鳴く頃。彗星の欠片。ポラリスの寂しさや灯台が硬質な抒情を放っていると思いました。

0
新染因循
stereotype2085さんへ
(2021-12-01)

stereotype2085 さん。夜空がとじている、っていうフレーズは作者の貌としての世界観だったり、モチーフとしても成功きがしていたので嬉しいです。ラストのウミガラスは、飛躍の練習として入れたものですが(もちろんそれ以外の自分なりの必然性はありますが)、そこも上手くいっているようでなによりです。コメントありがとうございました。

0
新染因循
エイクピアさんへ
(2021-12-01)

エイクピア さん。抒情を放っていると思っていただいて嬉しいです。コメントありがとうございました。

0
念力拳
念力拳
作品へ
(2021-12-05)

よい詩だとおもいました。

0
新染因循
念力拳さんへ
(2021-12-05)

念力拳 さん。よいと言ってもらってありがとうございます。コメントありがとうございました。

0
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
作品へ
(2021-12-09)

 こんばんは。読ませていただきました。  みなさん素敵な作品に、これまた素敵なコメントと考察をたくさんなさっているので、わたしがこれ以上に何か言うことはないので、ささやかながらの一票を入れさせていただくだけにします。  静謐のこもる詩だと思いました。良い出会いに感謝です。

0
作品へ
(2021-12-10)

一行一行が、まるで暗闇の中で得体の知れないものの形を手探りで確かめるかのような、切ない切ない指先だ。指先に、眼はない。感触しかない。一行一行が、触覚に対する愛と痛みでひくついている。灯台、さざ波、へその緒といった直接的な感触がテーゼになっていて、夜空のかたち――即ち、月のかたちや、星座のかたちといった間接的な、届かない感触がアンチテーゼになっている。近い感覚と遠い感覚が対比され、その隙間を手探りで漂うような構造を、更に飛び越えるためのジンテーゼとして、話者が彗星のかけらとなり、星座のかたちをなぞっていく。それでいて何も確かなものはないと言い、最後には聴覚さえも曖昧になる。まるで北極星が自身の孤独を歌っているかのようだ。

0
新染因循
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。さんへ
(2021-12-10)

うろたん さん。素敵だということ、嬉しいです。投票とコメントありがとうございました。

0
新染因循
類さんへ
(2021-12-10)

類 さん。素敵な読みをありがとうございます。北極星(ポラリス)を中心に据えている、と解釈したのですが、それは作者としても新しい発見で、非常に嬉しく思います。 コメントありがとうございました。

0
エイクピア
作品へ
(2021-12-10)

ゴメやカモメの類、ウミガラスの抒情と言うか弔鐘なのかもしれません。ポラリスの寂しさ、灯台の不動性、彗星の欠片に我々は涙し、時には歓喜するのかもしれません。星座のかたちは我々に詩作のきっかけをもたらすのかもしれません。

0
新染因循
さんへ
(2021-12-10)

cold fish さん。なんだかようやく11月期の投票の締め切りが来たなぁという感じです。cold fishさんは読み手として、書き手としてもわたしがどれほど見上げても届かないほどの高い場所にいるのだなぁと思ってまして、なんだかんだ言いながらビーレビを閲覧してるのが本当に凄いと思います(ビーレビをけなしているわけでも、cold fishさんも同じくです)。手垢のついた抒情である、というのはその通りでして、いまだ書き手として未熟に過ぎる自分がなんとか書く掴みとして使っている所存です。ですのでそういう意味では狙い通りであり、非常に嬉しく思います。ですが、これからも書き手としてもちろん読み手としても精進していきたいな、と襟を正す気持ちになりました。コメントありがとうございました。

0
新染因循
エイクピアさんへ
(2021-12-11)

エイクピア さん。そうですね、そういう不確かさがあるからこそ書くのかもしれませんね。再度コメントありがとうございました。

0

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