いつまでもそらにいる - B-REVIEW
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パパの日曜日

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いつまでもそらにいる    

きみが、たまたま空を見上げなかったその日。きっと普通に晴れていて、きっとありきたりな形の雲ばかりが並んでいて、けれどもその日、偶然にも僕はヒコーキだった。わからんけどそれは多分ビーだ。ビーニサンマン。いらないものをぶち壊し、雲にも月にも手が届く。そんなヒコーキで、多分ビーだ。燃料とか知らんからガソリンを突っ込んでみたら普通に飛べて、とにかく僕はその日、べらぼうに速くひっきりなしに羽ばたいていた。 ごうごうと、鉄が風をどける音がする。燃費は最悪だ。きっとスーパーカブのサンマン倍ガソリンを食う。最強のゲンツキが朝焼けを引き伸ばしていくのを見下ろしながら、僕は僕の知らない過去を知ったこっちゃない速度で消費している。とんでもないヒコーキだ。海の近くまで飛んで、そのさきどこまで行けるのか試そうとして、でもやっぱやめて引き返した。どこまででもいけたはずの僕は、いつまでもいつまでもきみの住む街の空を旋回している。着陸の仕方がわからない。このままじゃ一生浮いていて、すなわち僕はアポロサンマンティーンだ。 地上では大勢の子供たちが泣き叫んでいた。ヘイ、顔をあげなよガキんちょ。知ってるか? あの太陽が落ちるより速く飛べば、とっておきの瞬間を永遠に引き伸ばせるんだぜ。そう教えてやったらどいつもこいつも瞳をきらきらさせて眩しかったので、まあいずれ燃料が切れたら知らない海に落っこちちゃうけどね。と続けた。それを聞いてみんながっかりしてしまった。肩を落としてまたぐずぐず言い始めた。楽しみにしていたバタークッキーを辞退する者すら現れるほどだ。大丈夫だ。きっと大丈夫。不安でしょうがないならぐりとぐらやらなにやらを読んでやるよ。さあもう一度クッキーを手に取ってくれ。大好きな森永ムーンライト。じゃあ今日はあの月が落ちてくる話にしよう。それはものの五分で読み終わるから。僕たちはいつだって物語を消費してやりたい。 ページをめくると山羊みたいな妙チクリンな顔のおとこが、魔術を使ってたったひとつの本物の月を落とし、代わりに空をにせものの月でいっぱいにしていた。そのあとは? 本物の月を空に返してやり、いっぱいのにせものの月は街中に降りそそぐ。それで? おしまい。おしまい? そうおしまいだ。そのあとは? わからないよ。でもきっと僕たちは掃除機でバラバラに散った月のカケラを集めていく。それは多分ダイソンじゃない。だからきっと街中でごうごうと風をどける音がする。街中の月をごうごうごうごうと拾い集めたら、きみの月を目の前の空に浮かべてやればいい。子供たちはあの月がどれほど離れたところに浮かんでいるのか知らなかった。僕は相変わらずヒコーキで、地上ではニサンマン匹のぐりとぐらがひっきりなしにギャアギャアいっている。 そういえばむかし友人が僕に描いてみせたぐりとぐらはどう見ても熊だった。そいつ曰く「ぐ」の後に「ラギョウ」が続く名前なんておよそ熊にしかつけられないのだという。僕の知っているぐりとぐらは熊じゃない。彼らは物語だ。きっと月なんか無くなったってこの街はいつまでも明るい。けれどそんなことあの山羊には知ったこっちゃないんだろう。山羊に必要なのは物語だった。あいつの瞳は月を縦に収めたカタチをしている。だから彼が絵本を覗き込めば月が溢れ落ちる。あの街を目掛けて、ごうごうと、鉄が風をどかしながら。 僕は隕石だ。僕は墜落する乗り物ですなわち物語だ。きみの住む街を目掛けて降りそそぎたい。いらないものはぶち壊してやりたい。ときには砂漠の真ん中に不時着して途方もないそらを見上げたい。勇敢な者たちに破壊されたい。ばらばらになりたい。粉々にして欲しい。きみを後ろへ乗せてどこまででも飛んで行きたい。僕たちは粉々だ。そうやってそうやって僕はいずれ、誰かや、きみや僕自身の物語になる。そのあとはきっと誰も知らない海の真ん中に墜落して、すなわち僕は誰かのガソリンになる。したらもう知ったこっちゃない。知らんぷりをして抱きしめて欲しい。いつまでも僕を消費して欲しい。いつまでも。いつまでも。いつまでも。いつまで? いつまでも。 きみの歩く地上ではサクラ、ツツジ、アジサイにキンモクセイ。そしてまた新しい街路樹に咲いたタビハナのつぼみを、数多のことりっぷたちがついばんでいる。

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作成日時 2022-12-06
コメント日時 2023-01-10

いつまでもそらにいる ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 27
P V 数 : 2026.2
お気に入り数: 1
投票数   : 12
ポイント数 : 12
#現代詩 #縦書き #受賞作
項目全期間(2023/06/02現在)投稿後10日間
叙情性33
前衛性11
可読性44
エンタメ22
技巧22
音韻00
構成00
総合ポイント1212
 平均値  中央値 
叙情性1.51.5
前衛性0.50.5
可読性22
 エンタメ11
技巧11
音韻00
構成00
総合66
閲覧指数:2026.2
2023/06/02 05時08分51秒現在
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いつまでもそらにいる コメントセクション

コメント数(27)
鷹枕可
作品へ
(2022-12-06)

凄い、凄く良い。 散文詩のおばけだ。 ちょっと甘ったるい抒情も、猶の事良し。

0
鷹枕可
作品へ
(2022-12-06)

追記、飛行機がビーニサンマン(b-2か、b-23? )である不吉も相まって。

0
夏立むぎ
作品へ
(2022-12-06)

「楽しみにしていたバタークッキーを辞退する者すら現れるほどだ」が魅力的です。クッキーでもなく、ビスケットでもなくバタークッキー。いつだって僕たちは物語を消費してやりたい、というところにも惹かれます。個人的には最後の「きみの歩く地上では・・・」から続くところがほかのところと雰囲気が違っていて、すこしういているようにも感じ、私はその前で終わるときれいだったかなと思いました。でも、すごく素敵です。

0
浦桐 創
作品へ
(2022-12-06)

このキレッキレのこの口語体には誰も勝たん。燃費の悪いヒコーキが、どこだか知らないけれど、ちゃんと着陸する事を願います。ところで、タビハナとことりっぷってどこでそんなに差がついたんだろうね。

0
ゼンメツ
鷹枕可さんへ
(2022-12-07)

ありがとうございます! 僕はチョロいのでそういうふうに普通に褒められるのが一番嬉しいです。三度の飯より褒められたいですもん。というかきっとだいたいみんな褒められたいですよね。他のみなさんがどうして「詩」を選んで書いているのか、純粋に気になりません?? なんかみんなこっそり教えてくれたらいいのに。 詩は大体やりたかった事やれて満足です。ビーニサンマンも書きながらイケてる名前だなあって。ところでB-2いま見てもかっちょ良いですよね?? ステルス機描いてみろとか言われたらだいたいみんなあれ描くと思います。僕も。なんていうのかな。そうやっていつまでもみんなの頭の中のレーダーからは引っ掛かりまくってるとこ。めっちゃいいですよね。 ところでなんかもう最近の鷹枕さん。ビーレビという物語の主人公視点みがあるなあって思ってて、だって鷹枕さん追っていれば「今週のジャンプ読んだぜ」にチェックマークついたくらいは最前線の流れ掴んだ気になれるんですよね。

0
ゼンメツ
夏立むぎさんへ
(2022-12-08)

ありがとうございます! バタークッキーとか翻訳したら「おいしいものでつくられたおいしいお菓子」になるんじゃないかなって思ってます。それはさておき自分でも書きながら魅力的なフレーズだなあとかこっそり自画自賛してたりするんでありがとうございます。 あ、最終連気付いてしまいましたか。浮いてますよね。でも浮いてるのはヒコーキなんで、逆に地についているのが彼女側なんですけど。なんて冗談はさておき、まいどまいど最後で台無しにしては「いらないぞーひっこめー」って言われてるので。今回も「こんなん書いたらまた要らないって言われるなー」って思いながら、逆にこれでもかってくらいガッツリ浮かせてみました。ええ、自分的にはここを読んだみなさんが「え、なんでここ、こんな浮いてんの? あーーはいはい……なるほど、なるほどね。ふふふわかっちゃいましたよ」みたく楽しんでくれるかなとか思って書いてるんですけど、それってでも僕みたいな読解野郎Aチームにしかウケなくて。案の定だいたいみんな困惑してます。 褒めてほしくて書いてるのでコメントで素敵なんて言ってもらえるとやっばり本当に嬉しいです。いや褒めてくれなくてもいいからコメント欲しいですけどね。というか僕の詩、ほんとレスつかないんですよね。こういうとこがズレなのかなあ。頑張ってこれからも皆さんがレス入れたくなる詩を書けたらなって思います。

1
ハツ
ハツ
作品へ
(2022-12-08)

< そういえばむかし友人が僕に描いてみせたぐりとぐらはどう見ても熊だった。そいつ曰く「ぐ」の後に「ラギョウ」が続く名前なんておよそ熊にしかつけられないのだという。 ここが大変好きでした。 こちらの作品を読んで思うことが色々あって。 僕がきみをすごく愛しているように読み取れますが、そこに生活感がほぼない。個人的には、生活と愛って結構離れてると思っていて、愛を生活の方向に延長していくと、どこかで、愛という名の下での無償労働とかそういう、愛の純粋性が損なわれる事態になる。愛しているから生活を共にしているけど、そこにあるのは愛だけではなくなってくるみたいな。その点、ゼンメツさんのこちらの作品は愛100%なんですよね。でも生活がないから、夢の世界の愛みたいに見える。作中に散りばめられたワードも、空想の中というか手が届かないものに手を伸ばすようで。そういう作中主体の地に足つかなさが、ヒコーキというモチーフに託されていましたが、ムーンライトの食べかすみたいに粉々になるなら、この人じゃないひととそうなりたいと思わせられました。不思議です。

0
三浦果実
作品へ
(2022-12-08)

ゼンメツさんは縦書きは嫌いなんですかと、質問を考えていたら「いつまでもそらにいる」という縦書き作品が投稿された。熱海行きの列車、でこれを書いているんだけども、新橋駅で人身事故があって列車が遅れているというアナウンスが流れたからビーレビを開いた。ビーニサンマンがいたら人身事故は起きなかったのだから、ビーニサンマンの存在は消えた。ここまで書いて、あー、そうだと一度全コピーした。そう、ビーレビのコメント欄は何かの拍子にせっかく書いた気持ちが全部消えてしまうことがあるから。アポロサンマンティーンにはなりたくないからね。僕の物語はなんだろう、なんて考えていたら、キューカスが出てきた「きみが、そらにだけみちているから」を思い出す。僕の物語は山羊よりも猿なんだよなあっぽい。

1
Snydam
Snydam
作品へ
(2022-12-08)

何故だか、Frank Black(PixiesのBlack Francis)の『Headache』という曲が浮かびました。 MVで空飛んでます。ご存知でしたら失礼しました。 調べたら出てきたこちらのブログでされている和訳と、作品のイメージがリンクするような感じがしました。 http://rocksblog.seesaa.net/article/419710192.html

0
watertime
watertime
作品へ
(2022-12-08)

この詩の問題点は表現の不自然さですね。この不自然さを許容できる、気が付かない、あるいは不自然さに気が付いてしまう、この相違で読み手側の印象が大きく変わってしまう。たとえば、「きみが、たまたま空を見上げなかったその日。きっと普通に晴れていて、きっとありきたりな形の雲ばかりが並んでいて、けれどもその日、偶然にも僕はヒコーキだった。」ですが、読者が「たまたま空を見上げなかったその日」なんてあるのだろうかと感じてしまうと、どうしても作り物と感じてしまい、詩の中に入り込めなくなってしまう。詩には表現の許容度が小説より遥かに大きいのだが、不自然さを感じさせず、作品に自然なまま入り込めることが重要だと思う。また、「山羊みたいな妙チクリンな顔のおとこが、魔術を使ってたったひとつの本物の月を落とし、代わりに空をにせものの月でいっぱいにしていた。」こんな男がいる?ことが許容できるかどうかも、読み手の鑑賞眼の基準となるだろう。

1
AB
作品へ
(2022-12-08)

え、これで終わっちゃうの? という欲求が出ました。良かったです。

0
ゼンメツ
浦桐 創さんへ
(2022-12-09)

ありがとうございます! てか、え、え、タビハナとことりっぷってどっちが強いの?? どっちだ……じゃあケアベアとヤムヤムズは? いやそれは判ってるさ。カルビーと湖池屋。これはむずい。カルビーのが売れてそう。でも湖池屋の皮ついてる感じが好き。チョコエッグとチョコQとキンダーサプライズ。これは荒れるぞ。ちなみにキンダーサプライズと死んだはずな犬で韻が踏める。僕はしんだはずのチョコQが復活してほしい。なんのこっちゃ。このあんま関係のない文章は、一つ前でレス少ない、つまり暗にもっとくれよとかのたまってしまったのが恥ずかしくてこんなことを書いているわけではない。でも結果としてレス貰えるのでみんな案外優しい。

0
ゼンメツ
ハツさんへ
(2022-12-09)

ありがとうございます! ヤバい方向に鋭くて自分でも気付かされることばかりです。 >個人的には、生活と愛って結構離れてると思っていて ですよね。僕もそう思います。解決策としてはおままごとのように前向きな恋人ごっこや夫婦ごっこを、お互い楽しめればいいんじゃないかなと。だってほら、おままごと中、葉っぱの器にしその実を乗せるとき「料理めんどくせー」とか思わないですし。仕事行くふりするとき「働きたくねー」とか思わないですし。 いや、ゆーて現実ははるかに複雑で、もっと様々なことに常日頃引き摺り落とされそうになるのですけどね。それでもどうにかこうにか「ごっこ感」を失わなければ現実の関係だっていつまでも楽しみやすいです。なんか嫌なことがあっても、こういうイベントだなって思えば俯瞰して前に進めるみたいな。 なんかもう僕、逃走によって解決しているものばかりだ。チキンナイフのダメージは間違いなくカンストしてます。仕事で不条理なことがあると、「まーね。でもね。しかし僕はチミよりイケてる詩が書けちゃうからね」と考えればいつだって乗り切れますし。これがお金持ってるとか、ルックスやら地位とか、普遍的な価値観でそういうこと思うとすげーイヤなやつになっちゃうんですが、およそ相手にとってなんの価値もない「詩」だからこそ可能なワザ。実際に口に出して言うことなんてないですが心の中で思ったとしても想像上の相手すら傷付けることなく自分だけが救われることができる。最強です。……すげー脱線。なんの話だこれ? >ムーンライトの食べかすみたいに粉々になるなら、この人じゃないひととそうなりたいと思わせられました。不思議です。 ここ凄いですね。なるほどなあ確かになあと、めちゃくちゃ腑に落ちました。自分でも気付かないところであまりにも腑に落ちすぎてちょっとドキドキしちゃうくらいです。

0
ゼンメツ
三浦果実さんへ
(2022-12-09)

ありがとうございます! 最近の僕って、ちゃんと「ネット詩人」てやつを考えていて。詩人でなくて「ネット詩人」 なんかこう、わかりません?  三浦くんさんとかめっちゃ「ネット詩人」として承認されてると思うんですよ。 ネット詩人ってラウンド無限のプロレスラーだと思うんです。だから常時最前線で真正面から戦うパワーが欲しいんです。バカにされようが否定されようが、タイムラグなく自らの手で証明し続けるパワー。ネット詩人は「作品」ではなく「存在」でなきゃいけない。ひとの書いたすげーイケてる作品読んで「いいぞおじさん」みたくなっちゃっても、どこかで常に悔しくないといけない。手放しで褒め称えたくない。正直言えばすげー奴らかき集めて正面からバトって、そんで全員ぶっ倒したいんです。無理でも全力でぶっ倒されたいんです。僕の知っているネット詩は格闘技なんです。1秒後にぶっ飛ばされる可能性がいつだってある格闘技。負けたくなくても何度も敗北すると思う。だから一度敗北したら引退みたいなヤワな話じゃなく、腕が3本持ってかれたとしてもそこから再生しまくらないといけない。わかります? 僕はあれですよ。無敵のパワーでみつをも最果タヒも松本圭二も月までぶっ飛ばしてやりたい。 そういえば「きみが、そらにだけみちているから」あれ元々が縦書きです。あの頃はポメラっていう電子機器もって全部縦書きで書いてたんです。詩手帖出すつもりで書いてたから。もう10年近くまえの話ですけど、出すやつ出すやつ9割が選外佳作だったんで未だに軽く引き摺ってます。でもあれ書いたときはおいおい入選だろこれ!!って思ってました。てか毎回のおもってました。まあ結果どう見ても佳作でしたけど。それで毎回カラオケボックスでめそめそしてました。僕もわりとロマンチックなほうなんですけど、三浦くんさんは結構スーパーロマンチックっぽいですもんね。なんとなくですけど。

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ゼンメツ
Snydamさんへ
(2022-12-09)

>何故だか、Frank Black(PixiesのBlack Francis)の『Headache』という曲が浮かびました。 これはカッコいいデブですね。僕はイケてるデブが好きで、「生まれ変わったらフランスのデブになりたい」と、もうずーっと言い続けてます。一歩毎にふわふわの髪を上下に揺らしながら、大きなギンガムチェックのパンツをサスペンダーで吊って、路面店で売っている生ハムいちじくを片手に持ったまま、満面の笑みで街を歩くんです。毎日毎日。そんなデブになりたい。 まあそれは置いといて、とにかく僕は自作でも他作でも、レス欄で、その作品からイメージされた別作品(もちろん詩に限らず)が紹介されているのを見るのが好きで。こういう出会い方をすると特別な気分になりません? 明るくなくてこいつもまったく知りませんでしたが良いですねこれ、ブログの和訳がまた凄すぎてだいぶツボです。なんかもうあまりにもイケてるので引用してコメ欄でご紹介します。 ※以下【日刊ろっくす】より引用 I thought about my space,  俺はテメエの宇宙のことを考えて and I really got me down  マジに落ち込んだ (Got me down)    落ち込んだよー I got me so down, I got me a headache  えらく気が滅入って、頭痛になった (Headache)    ずつー ずつー。って、笑いました。めちゃくちゃ良いです。MVもなんか分裂して横並びになってたりして、とにかくみんなにも聴いてほしいですね。 あ、翻訳といえばあんまし関係ないんですけどエキサイト翻訳が終了になるとかなんとか。僕はあーいうなんか、「精度の悪い翻訳調」の詩をずーっと「いつか書こう」と思ってたんですけど書くことがないまま今にきてしまって、もうこうなると自分が書くのも面倒くさいので、どっかでそんな「クソ翻訳調」の面白いテキスト作品を知ってましたら、どなたか紹介してくれませんか?

1
ゼンメツ
watertimeさんへ
(2022-12-11)

ありがとうございます! >「たまたま空を見上げなかったその日」なんてあるのだろうかと感じてしまうと、どうしても作り物と感じてしまい、詩の中に入り込めなくなってしまう。 なるほどなるほど、それは勿体無い。ちなみに僕は根っからの引きこもり体質なので現実でも空を見なかった日は普通にあったのですがそれは置いといて、どうでしょう。その「たまたま見上げなかった日」というシチュエーションの不自然さに引っかかることで諷喩の可能性に気付きやすくなるとも思いません? 古い外国の詩は言論の不自由さから、日本よりずっとずっと諷喩で溢れていたように見えます。watertimeさんの主張の根底は、日本がどうこう外国がどうこうというより、子供の時分に絵本、漫画、アニメ、ゲームなど、定形外のイマジネーションにあまり触れさせてもらえなかったんじゃないのかな。などとめちゃくちゃ勝手に想像してしまいました。 >また、「山羊みたいな妙チクリンな顔のおとこが、魔術を使ってたったひとつの本物の月を落とし、代わりに空をにせものの月でいっぱいにしていた。」こんな男がいる?ことが許容できるかどうかも、読み手の鑑賞眼の基準となるだろう。 個人的なスタンスとしては詩作品にそんなやつを登場させてもいいというかむしろそのほうが面白いと考えてます。ただ、この作中で山羊頭は現実的にいることにはなってませんよ。そいつは子供たちに読み聞かせている本の中の登場キャラクターです。前後の文脈からみてもそこが判りにくいなんてことはないと思いますけど。 ま、なにを言っても結局のはなし、僕は僕の好みのままに比喩を書き連ねているので、僕からみれば自作のほうがwatertimeさんの書くものより圧倒的に魅力的であるわけです。しかし僕はあなたの信念を否定しません。僕にも詩作における信念はありますが、そんな僕の信念は僕のためだけにあるわけで。しかし、いつの日か僕の信念をひしゃげさせるような圧倒的作品を待っています。 ちなみにこれは余談ですけど久々に見たビーレビで、こ、これは悔しい!と思わされたひとりが緋色さんです。 「ぼくは詩人ごっカー」 「そして、草花が置かれた」 やばいですよねこれ。すげーちから。

1
ゼンメツ
ABさんへ
(2022-12-12)

というか僕前回、大変失礼なコメントつけてて。挙げたお名前、緋色さんじゃなくて橙色さんでしたね。僕がゼツメツさんとかゼンイツさんって呼ばれる感じですね。そういう意味じゃ僕がそう呼ばれても笑えるんですけど、人にはぜったいやっちゃダメでしょう。とにかく目と頭が悪くて、本当に本当にごめんなさい。 >え、これで終わっちゃうの? >という欲求が出ました。良かったです。 1年か2年くらい前に僕、映画館に「花束みたいな恋をした」を観にいって。それがすっごい良かったんです。いやなんかもう、すぐそこだったんで聖地巡礼とかしちゃいました。まあいってしまえば悲壮感のないバッドエンドなんですけど、主人公カップル2人の、「映画」として切り取られた5年間、その間が人生でもっともエモくて、そこからそこまでが一つの物語だったんだなあって。でも観てる最中はもうめっちゃ感情移入しちゃってたから、ラスト「ここで終わっちゃうのかー」って思いました。どうしたって思っちゃいますって。これ、その先が描かれたらまあきっと蛇足なんですけど、あったら見ちゃうと思う。蛇足ってわかってても、だって、めっちゃ好きだったから。だから自分の作品で「これで終わっちゃうの?」って言葉がもらえたこと、ほんとめちゃくちゃ嬉しかったです。 ありがとうございました!

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澤あづさ
作品へ
(2023-01-09)

推薦文だしてから、コメントもすれば6票差し上げられること気づいた。

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室町礼
室町礼
作品へ
(2023-01-10)

澤さまの推薦文はまったく読んでないのですが、 どなたさまであれ推薦されている作品はいちおう読む主義なので読みましたが...... みなさんのコメント、どれもそれなりに素晴らしいのだけど ひとつ疑問があるのは、どなたもこなたも、 どうしてそう詩の意味や内容に踏み込んでいくのかな?ということ。 詩を書いたり読んだりしているくせに......どうして? というのがやはり払拭できない 個人的な謎ですね。 詩ってものの存在価値、良さ、おもしろさはそんなところにあるはずが ないことくらい、先刻承知で詩にかかわっているのじゃないのでしょうかね。みなさん。 そういいたい。 この詩についていえば、ことばのもつ音楽性というか語感というか韻律というか そうものへの、なんというか、ある意味、どうしょうもない鈍感さ(笑 失礼)、 その鈍感さを生み出しているのが ある種の周辺への甘さというか、周辺への傲岸さというか、そういうものじゃないのかとすら 感じる。 冒頭からすぐにピンとくるのが、語り口や言い回しのワンパタ、マニュアル的な、 出来合いの韻律。それをなんの疑いもなく使っているその感性のなんともいえない 重鈍さと、同時に、その裏にある一種の小さな小さな仲間内的世界へのおもねり。 ひょっとしたら作者さまは童話なんかを書いていたのかもしれない。 童話っての、日本の童話はわたしは太っきらいなんですが、あれ、大人が考えたことを子どもに 強制しているだけのもので、中味はすべて一種のワンパタ、出来合いの韻律と倫理で出来ている。    勇敢な者たちに破壊されたい。ばらばらになりたい。粉々にして欲しい。   きみを後ろへ乗せてどこまででも飛んで行きたい。僕たちは粉々だ。 あの、人間、墜落して粉々になるとき痛みが走るんだよね。人間てのは神経があるんだ。 「ぼくたちは粉々だ」ではなく「ぼくたちは痛みだ」と書かれていたら読む気になる詩に なったかもしれないけど、どこまでも、まったく他者もなければ己もない。 あるのは幻影として裏にひそんでいるヒーロー意識だけ。でも作中の語り手の意識がどうであれどうでもいけど、詩は おとなにとっては、まずおもしろくなければいけない。その大人にとってのおもしろさが 欠けているような気がする。とくに韻律というか、語感というか、それが まったくのワンパタで流れているのが致命的ではないのかな。 こんなことを書くとまた恫喝とか罵倒家とかいわれるんでしょうね。ああ、 ほんとに窮屈な世界になってしまった。わたしはだれであれ作者なんかに感情的な 個人的うらみなどまったくないし、作品しかみてないのだけどなあ。 乱文乱筆失礼しました。

0
室町礼
室町礼
作品へ
(2023-01-10)

追記 澤さまご批評、読んでいないと申し上げましたが やっぱりそれでは居心地がよくないので読んでまいりました。 批評というより小説や詩に近いのかな。 あれはあれで小説として読めばそれなりに面白いのかも しれません。 失礼しました。

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B-REVIEW
澤あづささんへ
(2023-01-10)

お世話になっております。運営の沙一です。 公平性のためにも、投票のみを目的としたコメントだけを投稿されるのはご遠慮ください。 投票対象作品の内容についても言及していただきますよう、よろしくお願いいたします。

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ゼンメツ
室町礼さんへ
(2023-01-10)

ありがとうございます! >冒頭からすぐにピンとくるのが、語り口や言い回しのワンパタ、マニュアル的な、 >出来合いの韻律。それをなんの疑いもなく使っているその感性のなんともいえない重鈍さ 詩って読み手の頭ん中に頼りっきりになるけど、そこに干渉できるのが作中で同じ言葉を使うことだと思うんですよね。「頭ん中」に強制的にスタックさせることで自分の記憶と結びつくのと同じような感覚になるっていうか。そこをうまいこと少しづつずらしながら繰り返して重ねていくとレイヤーみたいに段階的に完成してハッとさせられるじゃないですか。だからワンパタがちょっとどこと比べてなのかわかんないけどそういうために似て非なるものを重ね塗りしてってるんです。 >あの、人間、墜落して粉々になるとき痛みが走るんだよね。人間てのは神経があるんだ。 >「ぼくたちは粉々だ」ではなく「ぼくたちは痛みだ」と書かれていたら読む気になる詩に >なったかもしれないけど、どこまでも、まったく他者もなければ己もない。 「痛み」だだと音的にも意味的にも浮きません? 比喩なんで書かれたことを否定するよりできたらそう書かれた理由を考えてほしいんですけど、どんな小さなところも作品全体に作用するんです。そこにとってつけたように「痛み」を置くくらいなら「痛み」を書くための作品を書いたほうが良いのでは。と僕は思う。あ、否定してるわけじゃないですよ? 室町さんすぐ勘違いするので。あくまでレスに対しての個人的感想です。 >おとなにとっては、まずおもしろくなければいけない。その大人にとってのおもしろさが >欠けているような気がする。とくに韻律というか、語感というか、それが まったくのワンパタで流れているのが致命的ではないのかな。 技術も必要だって言ってるようなもんじゃん。知性がどうのとか言ってたけどダブスタじゃないんですかねそれ。室町さん的に「おとなのおもしろさ」ご感じられる作品を紹介してください。ネットで読めるやつ。ぜったいにちゃんと読むし、がっつり考えますから。 >こんなことを書くとまた恫喝とか罵倒家とかいわれるんでしょうね。ああ、 >ほんとに窮屈な世界になってしまった。わたしはだれであれ作者なんかに感情的な >個人的うらみなどまったくないし、作品しかみてないのだけどなあ。 これ、こんなの毎度毎度宣言しちゃうとかもう、自分が一番気にしてるって宣言してるようなものじゃないですか。もうそれ言わなくて良くない? そもそも僕が室町さんを揶揄したことはないんだし。そんな毎度毎度なにかに囚われながら書き込まなくてもいつでも大歓迎なので。

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澤あづさ
B-REVIEWさんへ
(2023-01-10)

やはりだめですか、だめなような気はしたのですが、場の空気を読めずお手数をおかけし申し訳ありません。「言及しさえすれば6票差し上げることは可能」という考えもこの機会に捨てます。作者様にも記事を汚したことをお詫び申し上げます。

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B-REVIEW
澤あづささんへ
(2023-01-10)

お返事ありがとうございます。 運営としては、作品内容への言及をコメントで追記していただけたら見過ごしますが、今回の一票を無効と見做して集計することもできます。どちらにいたしましょうか?

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澤あづさ
B-REVIEWさんへ
(2023-01-10)

お気遣いありがとうございます。わたしの要望が通るのでしたら、ぜひ無効でお願いいたしたく思いますj。フォーラムの議論に、推薦文5票は影響力が大きすぎるという意見がありました。それ以上の影響力が振るわれた先例になりたくありません。あえて通常投票をしないことで「推薦文にすべて出し切った」と意思表明したいとも思います。重ねてお手数をおかけし申し訳ありませんが、集計のほどよろしくお願いいたします。

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B-REVIEW
澤あづささんへ
(2023-01-10)

承知いたしました。

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エイクピア
作品へ
(2023-01-10)

子供の後の月の話題。子供と月が近似値のように感じられました。そうやって考えると山羊もそうかもしれないと思いました。ぐりとぐらに対する考察。隕石の僕。海の真ん中に墜落してガソリンになるのは予想外の展開で、45億年前とか、生物発生前の地球と人間が登場して文明を築き上げた現代の地球を比較して居るのかもしれません。

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