オレンジの波打ち際 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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きょこち(久遠恭子)

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オレンジの波打ち際    

くし切りにしたオレンジをひとつ、ガラスのちいさな皿に倒したところへ、顔をじっと近づけると、薄皮と果肉の触れ合うところには、音のしない波打ち際がある、 わたしはそこを食い入るように見つめていた。動きのない、とても静かな海に、ちいさな種が透けていて、わたしは、そこへ人差し指を差しこんで種を取り出す。人差し指が甘い匂いを放って濡れている。オレンジの皮の縁を押さえた反対の手の親指と人差し指も少し濡れて、爪も、マニキュアを塗ったようになっている、 子どもの頃、植物図鑑に、ホウセンカという花でマニキュアのように遊ぶことができると書いてあって、そこに載っていた小さな写真のなかの真っ赤な爪に憧れていたのに、大人になってみると、オレンジの汁が付いた短く切り揃えただけの、はだかの爪に何かの良さを感じている、 オレンジの端を親指と人差し指で湾曲させて、皮から実を離して、そこへ齧り付く。皮を剥いて、小さく切って、お行儀良くフォークで食べた方が、うつくしいのだろうか、 それでもわたしは、口に含むぎりぎりまで、オレンジの波打ち際を、見つめ続けている。皮を剥かれて小さくカットされたオレンジは、真っ赤なマニキュアのように、わたしからすこし遠くのあたりにある、



オレンジの波打ち際 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 26
P V 数 : 1230.2
お気に入り数: 3
投票数   : 5
ポイント数 : 18

作成日時 2024-04-20
コメント日時 2024-05-19
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/07/21現在)投稿後10日間
叙情性33
前衛性22
可読性33
エンタメ33
技巧33
音韻22
構成22
総合ポイント1818
 平均値  中央値 
叙情性33
前衛性22
可読性33
 エンタメ33
技巧33
音韻22
構成22
総合1818
閲覧指数:1230.2
2024/07/21 02時01分30秒現在
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    作品に書かれた推薦文

オレンジの波打ち際 コメントセクション

コメント数(26)
真保
作品へ
(2024-04-21)

最近オレンジ食べたんですけど、直で齧り付くのが少し行儀悪く感じちゃうのわかります。 綺麗に食べるの難しいんですよね。

0
ハツ
ハツ
真保さんへ
(2024-04-21)

真保さん、コメントありがとうございます。分かってもらっちゃって嬉しいです。目の前のこと書いただけなので、わかりますの一言がありがたかったです。ありがとうございました。

0
1.5A
作品へ
(2024-04-21)

加工され手が加えられたものと、そうでないありのままのものを対比させているように思いました。後者の方にわたしの心の重心がありつつ、実と皮、海と砂浜の境界を指が絶え間なく曖昧にしていくように、心が揺れ動く一瞬の機微のようなものを感じることができる、その表現は絶妙だと思います。表題で引き込み、内容で納得させる、読むということに充足感を得られる作品だと思いました。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-04-21)

オレンジとかレモンという果物はよく比喩に用いられますが、この詩もタイトルが面白いですね。 オレンジの皮を剥いて口に運ばれるときの飛沫と爽やかに弾ける香り。記憶と合い重なればその感覚を呼び起こすのにもこれだけの文量にもなる。という言葉たち。 甘酸っぱさが辺りに漂ってくるようで、よく表現できていると思います。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-04-21)

対比でいうとinnocenceとambivalenceだと思いました。 この作品が際立っているのはマニキュアの連想にともなう「恥じらい」の機微だと思われます。歳をとって大人ということが分かってくるとそう軽々しく「真っ赤なマニキュアを塗ればいいのに」とはいえなくなる。...それにしても、オレンジを食べるだけなのですけど、果肉と皮の波打ち際をめぐる心の揺れ動き。ひとふさの果物から、このようなまばゆい想像力を働かせるとは。大人の詩を読みました。

1
A・O・I
作品へ
(2024-04-21)

見栄え(うつくしさ)とは誰にとっても恣意的なものでしかないようにおもう。こどものころ自然とあこがれを持つ、赤いマニキュアだって、自身が置かれた状況から引き起こされ惹かれるだけのものである。それが窮屈なものなのか、衝動的に欲することなのか、さてなにをどう、美しいとするのか。天然と人工、外面と内面。その葛藤にも能いしない、自然とあらわれるゆらぎが、オレンジひとつ口に持っていくだけの所作に、誰もが理解できるモノとして凝縮されている。視界に映し出すように鮮明に書かれてあり、その中で繊細なこころのうごきを重ね遷して。titleにあるように『オレンジの波打ち際』として、読み手ごとの見解をもたらすことが叶う、とてもうつくしい作品。

1
ハツ
ハツ
1.5Aさんへ
(2024-04-22)

1.5Aさん、コメントありがとうございます。 > 表題で引き込み、内容で納得させる、読むということに充足感を得られる作品だと思いました。 と言っていただけてびっくりしました。書いた内容が作者にとって取るに足らない日常の一コマだったので、読んでもらった人からすれば、だから何?となると思っていたので……。でも上に引用させて頂いたようなコメント頂けて嬉しいです。コメントありがとうございました。

1
ハツ
ハツ
メルモsアラガイsさんへ
(2024-04-22)

メルモsアラガイsさん、コメントありがとうございます。 > オレンジの皮を剥いて口に運ばれるときの飛沫と爽やかに弾ける香り。 頂いたコメントに、オレンジを食べるときに感じられる多幸感がみごとに表現されていてウンウンと頷きました(笑)もちろん他の部分も嬉しかったです。コメントありがとうございました。

0
ハツ
ハツ
おまるたろうさんへ
(2024-04-22)

おまるたろうさん、コメントありがとうございます。 > 歳をとって大人ということが分かってくるとそう軽々しく「真っ赤なマニキュアを塗ればいいのに」とはいえなくなる。 この部分すごくわかります。子どものときにイメージして想像していたような大人像って、いざ歳を重ねた側から見るとすごく不自然というか……デフォルメされた姿なんですよね。(ちょっと上手く言葉にできてないんですけど)。赤い爪にしたいけど、赤が自分に似合うかとか、これで会社に行けるかとか、派手すぎやしないかとか、周りからどう見えるかとか……。子どもだったら、赤い爪かわいい!→やってみる!でいいんですけど、大人だと上に書いたようなノイズが挟まってくる感じがありますよね。 >innocenceとambivalence と書いてくださっているのも、上に書いたようなことだと私は考えたのですがトンチンカンな解釈をしていたら教えてください。コメントありがとうございました。

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ハツ
ハツ
A・O・Iさんへ
(2024-04-22)

A・O・Iさん、コメントありがとうございます。 > こどものころ自然とあこがれを持つ、赤いマニキュアだって、自身が置かれた状況から引き起こされ惹かれるだけのものである。それが窮屈なものなのか、衝動的に欲することなのか、さてなにをどう、美しいとするのか。 頂いたコメントのこちらの部分が興味深かったです。考えてみたのですが、子どもの頃に好きだったものが何だったかは覚えていても、そのどこに良さを感じていたのかと今聞かれたら、答えられないんですよね。当時は良さ(=好きな理由)をそもそも考えてない場合が多いんでしょうかね。好きという気持ちを分析して言語に移し替えられるのって何歳頃からなんでしょうね。私はそんなことを考えてみたのですが、A・O・Iさんのコメントの趣旨からは全然ズレてるかもしれません。 > それが窮屈なものなのか、 ここの部分がうまく理解できてないのですが、例えば近所のお姉さんが爪真っ赤でかわいい!私もやってみたい!とかがあてはまるのでしょうか?よろしければ伺ってみたいです。ともあれコメントありがとうございました。

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A・O・I
ハツさんへ
(2024-04-22)

>それが窮屈なものなのか、 これですね。見栄え(着飾る)というのが周りに合わせるために行っているのだとすればそれは自分のほんとうの意思ではない、それが窮屈という意味でした。なので >近所のお姉さんが爪真っ赤でかわいい!私もやってみたい! これは興味で衝動で真似っ子かわいらしく純粋な子供心しょうね。それは窮屈なものではないですね。身の丈に合わないことという意味ではないです

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ハツ
ハツ
A・O・Iさんへ
(2024-04-22)

A・O・Iさん、レスありがとうございます!そういう意味でしたか。教えていただけてすっきりしました。なるほど。

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熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-04-26)

キーワードは、「はだか」、「うつくしさ」、そして「波打ち際」。 無理に着飾らず、形式美にもとらわれず、少し濡れるだけのマニキュアと豪快なかぶりつき。その方が心地よく感じる時期がある。 そう感じることができるのは、オレンジが静かな波打ち際を見せたから。波に乗り、水平線の遠くにかつての理想が流されていったようで、取り残されたのが私とオレンジ。それならもう、何をやっても構わない。 波からはぐれた新たな理想の種をちゃんと掬って、別の生き方をしていくことを決める、力強い詩でした。 オレンジ大好物です。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2024-04-26)

オレンジに海を思う、そんな美しい連想が人を生かす気がしました。貝を耳に当てて海だよ、っていうやつを思いだしました。その詩人バージョンみたいな感じ。自由な気持ちになれて読後がいいです。戦いの前に梅林があるよ、っていう嘘を兵たちが聞いて唾を出してのどの渇きを癒した戦争の話みたいな効果でした。

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田代ひなの
田代ひなの
作品へ
(2024-04-26)

オレンジから広がる波やマニキュアの表現が綺麗だなぁと感じました(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)★ 幼い頃は赤いマニキュアみたいな派手な物に憧れを持っていても年を取るにつれてシンプルで飾り気のない物を好むようになる様子が共感が持てました。 オレンジに直接かぶりつくのは気持ちいいですが、手がベトベトになるのが難点(笑) オレンジ美味しいですよね〜(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠) ちなみに私はネーブルオレンジと甘夏が好きでよく食べます★

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M1kau*Winter
M1kau*Winter
作品へ
(2024-04-28)

「マニキュア」がとても良い味を出しているなと感じました。タイトルも独特ですごく刺さる作品でした。素敵な作品をありがとうございます。

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ハツ
ハツ
熊倉ミハイさんへ
(2024-04-28)

熊倉ミハイさん、コメントありがとうございます。素敵なコメントをありがとうございます、とても嬉しいです!頂いたコメントがピシッとされていて、何と返せば良いかわからなくなったので、私もオレンジ大好物です!と自己開示をして終わっておきます。コメントありがとうございました。

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ハツ
ハツ
湖湖さんへ
(2024-04-28)

湖湖さん、コメントありがとうございます。 >貝を耳に当てて海だよ、っていうやつを思いだしました。その詩人バージョンみたいな感じ。 子どものときにやりましたね。懐かしい!すごく素敵なコメントで嬉しいです。 >戦いの前に梅林があるよ、っていう嘘を兵たちが聞いて唾を出してのどの渇きを癒した戦争の話 これは知らなかったです。調べてみます! コメントありがとうございました。

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ハツ
ハツ
田代ひなのさんへ
(2024-04-28)

田代ひなのさん、コメントありがとうございます。ネーブルオレンジ美味しいですよね!晩柑というのを前食べておいしくてびっくりした記憶があります、甘いグレープフルーツといった印象でしたが、また食べたい……。甘夏も美味しいですよね〜。コメント返しが柑橘類の話で終わってしまいました。すみません。ちなみにわたしも最近ネイル落ち着いてきました!

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ハツ
ハツ
M1kau*Winterさんへ
(2024-04-28)

M1kau*Winterさん、コメントありがとうございます。完全に日常の雑感なので、 >「マニキュア」がとても良い味を出しているなと感じました。 と言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございました!

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エイクピア
作品へ
(2024-04-29)

不思議な感じの詩だと思いました。オレンジとは柑橘類であろうか、調べてみたくなります。タイトルにも出て来るだけあって、オレンジに対する描写が生々しく、仮に仮定の世界であっても、オレンジの波打ち際とは何か。海だろうか湖だろうか、池だろうか、川だろうかとイメージが膨らみました。

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エイクピア
作品へ
(2024-05-10)

オレンジと言う小世界に顔を近づける。静かな海。ホウセンカの登場で子供時代にさかのぼる。しかし相変わらずな主人公格のオレンジ。かじりつく。波打ち際と言うオレンジ。真っ赤なマニキュアと言う比喩。少し遠くのあたりと言う位置関係。オレンジの存在感が静かに高まって居ると思いました。

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ハツ
ハツ
エイクピアさんへ
(2024-05-17)

エイクピアさん、コメントありがとうございます。日常の一コマを文字にしたので、読み手の方からしたら、だからなんなんだよという感じだろうなと思っていますが、オレンジの存在感が静かに高まって居るというコメントを頂いてにっこりしました。うれしいです。

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ハツ
ハツ
エイクピアさんへ
(2024-05-17)

エイクピアさん、よく見たら二回もコメントを!いただいていたのですね!!すみませんどちらにも気づいていませんでした(泣)ありがたい、うれしいです!

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佐々木春
佐々木春
作品へ
(2024-05-17)

良質の短編小説の一冊のような詩だと思いました。良い意味で、オレンジが食べたいなって思う詩です。

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ハツ
ハツ
佐々木春さんへ
(2024-05-19)

佐々木春さん、コメントありがとうございます。オレンジが食べたいなと思う詩とのこと、ありがとうございます。

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