空を見上げろ、模型だ - B-REVIEW
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空を見上げろ、模型だ    

理科室の分子模型は球形をしている しかし、空間は球で埋め尽くせない 丸いガラスのビー玉をコップに詰めるとすき間ができる 空間は間違っている 自然がそんな無駄をつくるわけがない 四角いレンガで埋め尽くせるこの空間は 人間の認識だ 平面と垂直から成る三次元の空間は人間が 地面に二本足で立つために 作り出した 便利な その誤解がおれたちを立ち上がらせる 故郷の大地に2本の脚で視線を空に近づけた 見ろ、あれが遠くだ 遠く、その手はまだ自力でしがみつけないおまえを抱いて 遠くへ、と 理科室の窓からは風が吹いていっしょに 放課後のグランドに響くワンチームの昂揚した掛け合う声が届いてくる すべてを埋めたがる人間にすこし感動しながら ビー玉を詰めたコップにメスシリンダーから水をそそぐ コップの縁から水があふれる寸前で傾けていたメスシリンダーを垂直に戻し 広く水平な理科室の実験机の上に置く 姿勢を低くして水平な視線でメスシリンダーの減った目盛りを読めば 空間の間違いが分かる おれたちはありもしないすき間を埋めたがる 美しすぎる誤認 完全な世界に完璧な蛇足を付け加える驚異の創造性だ おれはすこし感動しながらメスシリンダーをふたたび傾ける コップの縁を越えて水があふれ、しかし、水はいつまでも注ぎ続けることができる 水平な机の上を水は広がり続ける おれたちが広がり続けるのは ありもしない水平にあり得ない垂直で立っているからだろう 遠くへ 走り出したおまえに風は遅れて吹く


空を見上げろ、模型だ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 13
P V 数 : 980.7
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2023-09-24
コメント日時 2023-10-07
#現代詩
項目全期間(2024/04/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:980.7
2024/04/28 18時58分28秒現在
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    作品に書かれた推薦文

空を見上げろ、模型だ コメントセクション

コメント数(13)
m.tasaki
作品へ
(2023-09-24)

はじめまして。 人間は認識という誤解故に、己の二本の脚で立ち上がれる。 そんな美しすぎる誤認故に、人間どこまでも拡がって行ける。 ということを、分子模型から表しているのが面白いですね。 分子模型はあくまでも模型で、人間が頭で考えて表したもの。現実の空間あるいは存在そのものではない、ということでしょうか。 そして、 「ありもしないすき間を埋めたがる」 「ありもしない水平にあり得ない垂直で立っている」 「完全な世界に完璧な蛇足を付け加える驚異の創造性」 といった表現が独特で興味深いです。 また、末尾の 「走り出したおまえに風は遅れて吹く」 というのも意味深長ですね。 我々はいつもフライングしている、そんな印象を受けました。

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ゼッケン
ゼッケン
さんへ
(2023-09-25)

久しぶりにきみと会ったとき、 きみが吊られた男になってから歳を取っていないことをおれは知った きみが歳を取り忘れている間におれは もとからの近視だけじゃなく、老眼にもなった どこにも焦点を合わせられないおれには粗末な脊髄反射しか残されていない 30メートル先のコンビニのトイレまで、クソをもらすまいとひとり恐怖と孤独、 おれが闘っているときにもきみはずっと逆さに吊られていたんだろう 逆さまに吊られたきみには海が空に見える なあ、ブラザー、元気そうでなりよりだ おれはローンの済んでいない家の車庫から高枝切りばさみを持ち出し、 きみを吊っている綱を切ってやろうかときみに訊くのをやめた きみはうるせえ、ハゲとおれに言うだろうからだ おまえなんか知らない、と たしかに。はじめまして、と、おれはきみに言う 綱を切ったところで、きみにとってはそこが一番遠い場所だから、 重力を忘れたきみはもはや地上には落ちてこないだろう 潮の満ち引きが奏でる交響曲にしか興味のないきみには 無限遠点から地球と月が互いを引き合う力を観測するのに適した場所だった

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ゼッケン
ゼッケン
m.tasaki さんへ
(2023-09-25)

>分子模型はあくまでも模型で、人間が頭で考えて表したもの。現実の空間あるいは存在そのものではない、ということでしょうか。 丁寧に読んでいただき、ありがとうございます。tasakiさん、ゼッケンです。そうそう、三次元の空間というのは人間の認知によるものであって、空間がどうして直交座標の立体でなければならないのか? この簡潔な座標系は空間そのものの拡がりを表しているのではなく、脳にとって必要最小限の演算で重力に抗して運動する軌道を導くためのマトリックスなんだろう、つまり、自重を支える水平面と重力の働く垂直方向を抽出する以上のことは想定してないんじゃないかな、という発想です。無粋な説明になってしまいました。とっぴんぱらりんぷう。

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エルク
作品へ
(2023-10-05)

すき間ができる 空間は間違っている 水平な机の上を水は広がり続ける おれたちが広がり続けるのは ありもしない水平にあり得ない垂直で立っているからだろう 感覚的にどストライクに好みなフレーズでした。

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かずや
かずや
作品へ
(2023-10-05)

きっと物理や化学では言い表せない隙間が世界にはあるのでしょう。 学生時代に感じる矛盾、学校の卒業式で担任が言った言葉、 「今日は君たちに謝りたい。これまでいろいろ理不尽なことを私たちは君たちに言った。でもそれは全て君たちが社会に出て味わう、学校とは比べ物にならない理不尽や矛盾に対する訓練だったと思って欲しい。すまんかった。卒業おめでとう。」 を思い出しました。

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砂まみれ
砂まみれ
作品へ
(2023-10-05)

人間の意識から外れたもっと大きな何か(分子レベルの世界、自然のようなもの)への畏怖を感じました。 走り出したお前に風は遅れて吹く という言葉はそんなしがらみのようなものから自由になるべくものすごいスピードで走り出したようにも捉えられますし、当然の作用とも捉えられるところが面白いと思いました。

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エイクピア
作品へ
(2023-10-05)

空間を埋めるのが人間の認識だと言う考え方が独創的だと思いました。四角いレンガの様に。この場合自然は神と言うよりは、本当にフラットにただの自然と言う気がしてきました。多分分子模型の球は、分かり易くするための便宜的な形なのかもしれません。後半で出て来るすべてを埋めたがる「人間」と言う提示は詩を引き締めるのだと思いました。メスシリンダーと水のエピソード。「おれ」が感動する。「遠くへ」と繰り返されるリフレーン小技が効いて居ると思いました。

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天才詩人2
天才詩人2
作品へ
(2023-10-07)

あっゼッケンさんお久しぶりですね(元コーリャです) 作品また読めて嬉しいです なんだかポエミーでんじろうさん作のような作品ですね 科学的な考え方にも詩ってありますよね よかったらもっとどしどし投稿して新作読ませてください

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ゼッケン
ゼッケン
エルクさんへ
(2023-10-07)

どーも、エルクさん、こんにちは。ゼッケンです。 >感覚的にどストライクに好みなフレーズでした。 やったね。すなおに喜びを表明したい。超絶言語感覚魔人エルクさんの感覚のストライクってすごくないですか、ゼッケン、われながら。どこがどう刺さったのかはおそらく私には理解不能な位相にあるんだろうけど。まあ、再現性はない。すなわち、これを奇蹟という。

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ゼッケン
ゼッケン
かずやさんへ
(2023-10-07)

>きっと物理や化学では言い表せない隙間 世界を人間に合わせるんじゃなくて、人間を世界に合わせろよ、ていう。かずやさん、こんにちは、ゼッケンです。 >学校とは比べ物にならない理不尽や矛盾に対する訓練 あっはっは。そうそう、昔の学校はこんなんだった。なつかしいけど、今じゃ通じない論法になっちゃいました。だいたい、学校の矛盾が社会に持ちこまれてるだけじゃん、って、学校嫌いだったゼッケンが言ってます。

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ゼッケン
ゼッケン
砂まみれさんへ
(2023-10-07)

>人間の意識から外れたもっと大きな何か(分子レベルの世界、自然のようなもの)への畏怖 ピンポンピンポーン、正解。砂まみれさん、ゼッケンです。認識の外側と言えば、たしかに月並みな発想ではありますけど、本来なら抽象の領域、そこを具象化できんかと、見て分かるようにできんかと考えました。空間って怖いよね、得体が知れなくて。でも、生きているんだ、ぼくら、正体不明のまま。

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ゼッケン
ゼッケン
エイクピアさんへ
(2023-10-07)

>この場合自然は神と言うよりは、本当にフラットにただの自然と言う気がしてきました。 あ、やべ、神殺したかも。ゼッケンです。エイクピアさん、こんにちは。しかし、神はこの先にいると思う。 >「遠くへ」と繰り返されるリフレーン小技が効いて居る 小技と言いよった。ま、でも技ありにはちがいないということで。

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ゼッケン
ゼッケン
天才詩人2さんへ
(2023-10-07)

>なんだかポエミーでんじろうさん作のような作品 爆発とか電撃とか、テレビで見たでんじろう先生って狂ってたよね。いま、なにしてんのかな。あのサディスティックな笑顔をまた見たいな。天才詩人2さん、こんにちは、ってか、コーリャさんだったんだね。おひさしぶりでごさいます、ゼッケンです。通知に天才詩人って出てきたら、そりゃ、びびるでしょ、まじやべえ先輩に目つけられたみたいな。非常に恐れながらコメント覗いたんですけど、コーリャさんでちょっと安心したとか言ったら、コーリャさんがむくれるかもね。 最近、さわあずさんがボルカさんの詩にすばらしい評してたのを見つけまして、b-review熱量が過ぎる、と思って立ち寄ってみたんです。したら、いかいかさんが運営に入ったとかで揉めてるし。不穏。このヒリつき方、ブンゴク思い出すなぁって、つい投稿。投稿したきっかけはそんな感じですけど、ブンゴク残党としてb-reviewでブンゴク再興を夢見たりはしませんから安心して下さい。成仏してますよ。むしろ、bにはブンゴクが乗り越えられなかった壁の先に行って欲しい。酷評を越えた尖った詩評が読める場所であって欲しいと思います。

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