午睡の刻 - B-REVIEW
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午睡の刻    

窓から 射しこむ ひかりに揺れる 小さな寝顔のうえで 未来がうず巻いている シエスタ 君は宝島を見つけたのか シルバー船長や オウムのフリント うず巻く海原を越えて 高らかに笑いながら シエスタ 君は夜明けを迎えて 人を救い人に救われ 愛し愛される英雄に なれるだろう シエスタ 君は大人になって 称賛と勝利を浴びて 絶望も挫折も一時の スパイスでしかない 引力ですら君を止められはしないし その歩みはたくさんの花を産む ガーベラ、ニゲラ、カスミソウ アネモネ……枯れた花も輝いて でも、明日は当たり前に残酷で 夢のまた夢 窮屈に背中を丸めて 一山いくらになって 一山いくらの缶詰めで 飢えを満たし満たされず 蒔いた種は奪われて ひとり眠る夢のまた 夢のなか この 揺りかごを懐かしむ 明日があるのかもしれない 窓から 射しこむ ひかりに揺れる ちいさな寝顔のうえで 未来がうず巻いている ただ祈っている 君が眠るとき その寝顔に ひかりが 射すことを シエスタ したたかに でもやさしい うたたねの音いろが うず巻き続けることを 午睡に微睡む君は未来へと 逆巻いている、シエスタ


午睡の刻 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1108.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-10-08
コメント日時 2018-11-01
#受賞作
項目全期間(2024/05/04現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:1108.3
2024/05/04 19時15分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

午睡の刻 コメントセクション

コメント数(12)
日下ゆうみ
(2018-10-09)

「小さな寝顔」「未来がうず巻いている」と表現され、そして窓から射しこむ光の淡い揺れを受けうるこの描写の対象は、子どもでしょう。その為、彼は「君は宝島を見つけたのか/シルバー船長や」「愛し愛される英雄」「その歩みはたくさんの花を産む」などの一見童話的なもの、或いは「称賛と勝利を浴びて/絶望も挫折も一時の/スパイスでしかない」という少年マンガ的なものを夢に描いている(この夢の意味は睡眠と将来とに意味が掛けられているのですが)者だとして描写されているのだと思います。そこでは語り手は、言わばこの子ども(およそ少年)に同化し、その寝顔という外見から彼の見る夢の内へと入っていこうとするようです。 しかしここで急に語り手は絶望を提示します。この提示の仕方は先の同化とは異なって、最早その子どもの知らない「当たり前に残酷で」あることに言及し、「ひとり眠る」という孤独の寂寞や「揺りかごを懐かしむ」という懐古など恐らく子どもがしないだろうことを想像しており、ここでは語り手は子どもとの同化から切り離され、一気に自分のことを語り始めているようです。そのことは最後の部分においてまた寝顔という外部の描写が示されていることにも関係しているかもしれませんが、ここで語り手は残酷さを語ろうとした瞬間に彼と自身との耐えがたい差のある者として現れてくると感じます。 そしてある意味、ここでは語り手は彼自身を語ることに失敗しているのですが、それがあるからこそ、この最後の連において最終的に「でもやさしい/うたたねの音いろが/うず巻き続ける」と彼をまだ安寧の内にある者として語ることが、彼に対する慈愛の気持ちと、そうはなれない語り手自身の悲哀を表すことに繋がっていると感じました。同化する語りに徹底できずに、そうした夢に浸るだけでいられた時代とは最早隔たってしまった者として語りを進めざるを得ない語り手は、それでも彼を再び優しげなものとして表現し返すのであり、それが語り手の在り方を示すことに繋がっているように感じました。 他方、個人的に夢の内実は膨らみがあり共感を覚えましたが、それに対置される残酷さは、「飢えを満たし満たされず/蒔いた種は奪われて」という人生を歩んだ者が現在「窓から/射しこむ/ひかりに揺れる/ちいさな寝顔」を見ることが出来るのだろうかという点を含め、そうした「明日があるのかもしれない」という想像に過ぎないように思われ(とはいえ、単純に私の人生経験の少なさに由来することかもしれません)、そうだとすると語り手の悲哀がやや被害妄想的な側面を含むだろうかと考えました。

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ほば
(2018-10-09)

日下ゆうみ さま 丁寧に読み込んで頂きありがとうございます。当たり前に残酷だったり不条理だからこそ、幼い寝顔に価値を見いだしているのですが、対置した現実がリアリティを伴っていない、或いは描き手の自我が出過ぎたのかもしれません。その結びつきを少し考えてみたいと思います。 ただ今、この時の安寧を忘れないで欲しいという気持ちは、やはり人が育っていく上でその思い出があるかないかで違うのだろうなぁ、と。語り手のような人間になるなよ、という気持ちで描きました。

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藤 一紀
(2018-10-09)

こんにちは。意味を考えなくても読める、というか、読む時の音だけで十分味わえる作品に感じました。

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ほば
(2018-10-09)

藤 一紀 さま コメントありがとうございます。 あはは、 ぼく自身あまり頭を使わずに描いたのでそうなったのかもしれません 笑 とはいえ、読み上げて違和感を感じないようにはしています。逆に違和感があるときは何か仕掛けているとも言えますが。

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社町 迅
(2018-10-10)

大事なものが窓から差し込む光の中にある様子は それがこの世に存在することをある意味信じられないような そのような神聖さを感じます。 子の寝顔を見るだけでふつふつと沸いてくる充足感が 三~五連での子供の未来を願う様子 七連での、生きる苦しさを説くような場面からでさえも感じられます。 最後の言葉をつまらせながら語るとても強く直向きな親心。 幸せの形、というものなんだなと思いました。

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しょうこ
(2018-10-10)

一連一連の展開がわかりやすくて、きちんと時を刻んでいるようで好きでした。 ひらがな や カタカナ、漢字である箇所。 字というものが好きな方なのかな、とも感じました。 読みやすかったです。

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三浦果実
(2018-10-10)

帆場さんの作品の中でもこの作品が今までで一番好きです。

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ほば
(2018-10-10)

社町 迅 さま 神聖さ、そうですね。ひかりが差し込んでいるその光景は日常の中の特別な一瞬なのかもしれません。その一瞬の感慨を引き延ばして描いたように思います。同時に詩の語り手の生き辛さがとけて、救われているようでもあります。 コメントありがとうございました。

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ほば
(2018-10-10)

しょうこ さま コメントありがとうございます。 たくさんの言葉が文字がありますが、音は同じでも詩の内容で皆さん使い分けていると思います。しっくりとくる文字をみつけたときは気持ちのいいものですね。

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ほば
(2018-10-10)

三浦天才詩人果実 さま ありがとうございます。 わからないなりにこの掲示板で色々描いてきましたが、あんまりごちゃごちゃ考えずに自分の詩風で描けばいいやと開き直った感があるのが今回の詩ですね。

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オオサカダニケ
(2018-11-01)

本気で書いていることが伝わった。良い詩だなあと思って何度もよみ返しました。

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ほば
(2018-11-01)

オオサカダニケ さま ありがとうございます。読み返して頂けることが何より嬉しいです。

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