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A子さん
「A子さん」 チョコレート海老入りマスタードサバランを 隣のテーブルで頼んでいる 水たまりに隠した亀が もうじき鳴きそうだわ 席に着くなりその話 をするとA子さんは 足早に 過包装の雪の中へ 飛び出していった 「夏」 北向きの窓に小さい絵の具をかき集めて 一番輝いていた頃の僕は 静止画のように夏を洗う よそおう纏う切れ端は 僕のような顔をして どこへ行くのか答えない 「詩人の淵」 綱引きの綱の両端を手繰っても 誰もいない そんな正夢ばかりが繰り返される 世界の真ん中で 三角形の旗が揺れている 誰の目にも 触れるところで 「カレイドスコープ」 夜の窓口に並ぶ漆黒 手にした切符にかちかちと空が開く 駅前のロータリーで星を齧った もう飽きたな
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A子さん ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1511.0
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-13
コメント日時 2026-01-04
| 項目 | 全期間(2026/01/28現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


どの小品も味わい深いのですが、 「カレイドスコープ」がいちばん好きです。 >もう飽きたな このひとことが、印象的すぎて、良いと思いました。
1ことばが飛躍しているようで、整合性を保っていて、夢のなかで起きた出来事が、浮かびあがっては思い出せなくなるような。遠い過去に見ていた世界、子供の頃の記憶がいまも何処かで揺らいでいるような。 夢の余韻の断片を描写しているような、そんな幻想的な印象を受けました。
1「A子さん」いきなり奇妙に不思議な世界観に迷い込んで読めてきますね。 ~過包装の雪の中へ~とは白い(死)を意味する異世界でしょうか。 「詩人の淵」 ~三角形の旗が揺れている~とはイベントで扱われるペナント 「カレイドスコープ」 ~駅前のロータリーで星を囓った~ 夢に交錯する日常の記憶の出来事ならば星を手にした、とか。星が動いてくる、とかで、 星を囓る、なんて空想世界に浮かべるような破壊的な行動を 自らが夢の中でみることができるだろうか、と少し考えさせられました。 いや、昼間それと似たようなアニメーションを見た記憶が出てくるのならば有り得るのかも、 しかし、それならばちゃんとアニメの当事者が星を囓ったはずで、自ら囓る、なんて創作はされないはずでしょう。 とか、思うのですが、何しろ相手が夢の世界に繰り広げられる物語なので、これは正確に答えることはできない。 各連に「 」副題と置かれているので、 これは時空間を空けて、切り貼りされたものとして読まなければならない。 断片的に取り出した過去の記憶を、夢の交錯で図柄にした印象。 総じて上記されているryinxさんと同じような感想を持ちますが、 わたしが上に取り上げた文節などは、 意識的なメタファ-としても読めてきて、 この詩の作りは「A子さん」という人物の印象を背景に、 その時代の記憶と夢とが交錯したパラレルな世界観を、 筆者は無意識と意識的な創作を使い分けて置いているのではないか、 という感想を述べておきましょう。 なかなか佳い詩が上がらなくなってきて、 その中では思考にくる。読み応えはありましたね。
1さしたる思い入れもなく置いた言葉ですが、目に留めていただいたようで良かったです。 ご感想ありがとうございました。
1ryinxさんのコメにあるようなところを目指して書きましたので、そのようなご感想がいただけて良かったです。 ありがとうございました。
1いつもご感想ありがとうございます。 残念ながら私はアニメに疎くて、ほとんどというか全く読まない門外漢です。 心の赴くままに自由に書きたいというスタンスに立つ方だと思いますが、昨今はなかなか難しさを覚えることも少なくありません。 内面からくるもの、外からくるものと戦い折合いながら、これからもぼちぼちと書いていきたいと思っています。
0「もう飽きたな」の寸鉄の一刺しが、循環する感覚への倦怠と醒めを鋭く突き刺していて非常に好きです。
0確かに広義の意味で、ものをつくる人にとってはドキリとする言葉かもしれません。 ネガティブな意味ばかりではなくて、その先に繋がる変化を感じていただければ幸いです。 ご感想ありがとうございました。
0締め方がよかったです。ちなみに僕は「詩人の淵」が好きです。
0「詩人の淵」はタイトルの組合せが、まずまずだったかなと思っております。 ご感想ありがとうございました。
1これは4篇の詩なのでしょうか。 だとしたら、「カレイドスコープ」が1番好きです。 「駅前のロータリーで星を齧った」というフレーズが、 何となく稲垣足穂みたいで。
0稲垣足穂に似ていると、別の方にもいわれたことがあります。 稲垣足穂の詩集は一度も読んだことがないのですが。 このまま読まないままにしておきます。 ご感想ありがとうございました。
0良質なトレンディードラマの主人公みたいな、、、 例えば、 推し活している新入社員にとっては推しの人が その人にとっての生活の中心なので、そこは 踏みこめない踏みこんだら何とかハラスメント この作品のA子さんの行動原理に何かあっても プライバシーの領域かもしれないので つて、、、 似たような学生や社会人、今の時代、たくさん、、、 一読してみて感じだことを並べてみました。
0推し活界隈は未知の世界なのでよく分かりませんが、いろんな読みがあるものですね。 ご感想ありがとうございました。
0どこか整った感じは近代詩風だけど、このどことなく僕と違う感じがふと興味を惹かせる。 >静止画のように夏を洗う >駅前のロータリーで星を齧った こういった表現はあるけど、そういう表現で詩を満たさない感じというのが面白い。
0ごめんなさい、例えが推し活では飛び跳ねすぎました。 紅茶猫さんの作品の一行目の注文の仕方が斬新すぎて それぞれが自由な他人の精神的なパーソナルスペース に入りこんではいけないんだよなーとおもったときに、 音を消していたテレビの画面にコンパクトな推し活の 見せ方、しまい方の話題が出ていて、知人の娘さんが 韓国の芸能人の推し活をしていて、どう接して良いか 娘との距離感がわからなくなったと悩んでいたので、 あたたかく見守りたい気持ちもわかるけどほっとけばと (とても真面目な学生だった知人の娘さんの、娘さんの パーソナルスペースがあるのだから)仮に知人の娘さんが チョコレート海老入りマスタードサバランを好きで チョコレート海老入りマスタードサバランを頼んでも チョコレート海老入りマスタードサバランのことを 触れてはいけない踏みこんではいけないように感じて 作品の感想からは、だいぶ外れてしまっていました。 チョコレート海老入りマスタードサバラン気になる
1面白いと思っていただけたようなので良かったです。 ご感想ありがとうございました。
0こんばんは。 >>チョコレート海老入りマスタードサバランを いつもこの連をスッと読み進めていたのですが、チョコレート海老入りマスタード、とはなかなかに色んな味がまざっているな、と。 水たまりに隠した亀、という表現がすごく気になります。一瞬亀裂だろうか、と考えるのですがその隙に >>もうじき鳴りそうだわ で、着信の音が聞こえそうになったり。(自分の中でですが) 水たまりとは空も自分も映しますからそれが関係している可能性も、捨てきれないかもしれません。 ここはかなりミステリーで興味深い連です。 「夏」「詩人の淵」は僕の印象では、容姿端麗という感じが致します。 綺麗だな、美しいな、筆致の線(感じている感覚の解像度でしょうか)がとてつもなく繊細だなと。 カレイドスコープの、 「もう飽きたな」は他の方も仰られているように目を惹きますね。 駅前、ロータリー誰もが想像出来る場所で 星を齧って、もう飽きたな。 これはグサッとひやっと来ます。 そう考えると、「夏」「詩人の淵」は計算された 意図的な静寂とも取れて来ました。 カレイドスコープに話は戻りますが、 >>手にした切符にかちかちと空が開く これが冬ならば「かちかち」という言葉が別の意味にも響きます、寒さ。かじかむ手。そして開く空。 この連も色んな捉え方が出来て、 総じて 読者がこころを重ねられる詩として 層が厚い構成となっている。 誰がどこから読んでも感想を持てる組み立て、 コメントが集まるのもあたりまえに頷けます。
0「A子さん」 の もうじき鳴きそうだわ についてですが、前後の関係から もしかしたら 腹鳴かな、と思い付いたので 連投すみません。 でも直截すぎるかもしれませんね、 読み手の想像にゆだねるのが本来 望ましい読み方かもしれませんので、話しすぎていたらご指摘下さい読み応えある作品群でした。
0この詩は言葉、短詩の組合わせに、コラージュ的な発想を意識しながら書きました。 どうせいい仰せないことに満ちた世界を、どう表現したら良いのか、脈絡のない言葉の連なりにもその一端を担うことが出来るのではないかしらという単純な発想です。 その過程で一見関係がなさそうな言葉、短詩同士に何となく繋がりのようなものが出てくることに、いつも面白さを感じています。 これは書き手が一人なので当たり前のことですが.....。 読む方にも読む方なりの言葉の繋がりが生まれて面白いですね。 丁寧なご感想ありがとうございました。
0再度ご感想ありがとうございます。 >チョコレート海老入りマスタードサバランを 具体的な食材の品名は味覚に訴えるものがあるのかもしれないですね。 いやーどうでしょう、メニューにあってもね...
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