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治療塔惑星(2025)
それは遠い遠い祈り 君はそう語っていた気がした その遠い遠い祈りを 淡々と、それでいて情感をこめて 優しく語ってくれた 永く果てしない 夜の果てのための祈り 驟雨という世界の眠気が 窓をそっと撫でていくなかで ただ君の声が最期まで響いていた 「クラバート」 あるいは人々は僕をそう呼んだ。その理由は実はいまでも納得がいっていない。ある人が実に教えてくれたのだけれど、僕にはそれがどうにも一つの不条理にして不可解を成しているようにしか感じられなかったんだ。世界の夜の眠気の中で、それがいかなる意味を持つというのだろう。 それすらもわからぬまま、ただ僕は夜の果ての旅を続けていた。それがいかなる終着点を有するというのか、まるでわからないというのに。そもそも、終着点自体の存在性すらも懐疑性を有しているというのに、どうして僕は夜の果てへの旅を続けるのか。 この紺碧の宙海において 自由意志の表象たるそれは ただ僕の魂を そっと縛るように あるいは世界の果ての夜の夢のために ただそこにあるだけのような気がした 「クラバートくん」 ある日、そのある日に僕はこの人生の中で最初にそう呼ばれたのを覚えている。それが誰かも、よく覚えているのだ。その情景すらも。 夜みがかかった薄暗い教室で、その人は僕をそう呼んだ。その学校の蛇口から出る石英質の香りの水を入れた水筒を口につけているときだった気もする。その時の僕はまだ夜の果てということすらも知らない時分だったように思える。 そんな時分で、まだクラバートと呼ばれたことがなかったからこそ、その呼称がまさに僕を指し示したものだと気づくのに、永遠の時間が過ぎたようにすらも思えた。実際には数秒か十数秒でしかなかったのかもしれないけれど。 「それはもしかして僕のことかい?」 「そうだよ、君のことだよ。もしかしなくても、あるいはどうあがいたとしても、君がクラバートだよ、クラバートくん」 いつのころからだったろう 夜の果てへの旅 心の中で 少し微笑みながら そう名付けたのは 石垣が連なる中 橙色に染まる空の反対側の 夜が始まっていく世界に 歩みを始めていた旅のことを その人について何を話すべきなんだろう。僕はそれだけで涙ぐみ、この星々の下でうつむくしかなくなるのに。沈黙するべきものについては、沈黙するべきか。ウィートゲンシュタインがあるいはそう言ったようなことなのかもしれない。それでも言語隠蔽の罪悪を背負ってでも、その人について語る必要があるのかもしれない。 その人について話をしよう。夜の果てへの旅を始めるずっと以前、その人は同じ学び舎に通う少女だった。夜の果てへの旅を初めたときには年齢は既に変わらなくなっていた。死者はいつだって年を取らない。 その人が僕をクラバートと呼び始めたのは確かだ。そして、彼女は世界をそっと変えてしまうような、どこかそんな強かさすらあった。これは国家や社会の上部構造や下部構造をどうこうする歴史的次元においてではなく、彼女と触れあった人々の見ている世界を変えてしまう次元とでもいうべきだろう。何か彼女の独特な思想とかそういうもので他人の世界を変えるのではなく、ただその人が近くにいるだけでそのような状態にさせてしまうような人だった。 変わり始めた人々というのは、実に僕以上に偉大な気がした。それなのに、彼女はただ僕だけを本名とは違うクラバートで呼んでいた。これは愛だったのだろうか、あるいは束縛としての意味合いだったのか。今となってはもうわからない。 何もわかりたくなかったんだ。 コックピットの画面は ただ通常モードの仕様のまま 静かなブースター音が響く中 紺碧はただ紺碧のために存在していた 世界を最高密度の紺碧で覆うために レバーを引きながら こう思おうとした この紺碧の果てのために僕は生き続けるのか、と ある日、その人は言った。 「クラバートくん、エーミール・シンクレアって知ってる?」 「知らない」 僕はそうそっけなく答えた。それが彼女の気分を害するものではないというのを、よく承知していたから。むしろ、変に手を尽くして答えようとするのは、それはその人の意にそわないものだろうということすらも承知していた。 僕はいつの間にかその人について承知することが多かった。 「そうだね、やっぱり知らないよね」 話はそれだけだった。いや、それだけでよかったのだ。その人は僕がエーミール・シンクレアについて調べることを知っているだろうし、それからデミアンというのが彼女の友人だったいうことについても知り尽くしてしまうということも、よく知っていたのだ。 その人は最初から僕について知っていた。 君のいなくなった日々の中で 確かに僕の中の何かが ゆっくりと消えて、そして忘れてしまったんだ それでも思い出した後は ただただ夜の果てへと 君の残り日のための 夜の果てへと 向かっていったのを覚えている 「世界は生まれ変わる、この山において。人生の放蕩息子、クラバート。君はいつかその瞬間を見届けるだろう」 そう僕に言い遺して死んでいった人は、トーマスだったっけ。彼もまた彼女の友人であったし、共にあの人が死んだときに一緒に泣いた友人でもあった。そんな彼が指した山に、いつの日だっただろうか、僕はトーマスがもういない世界の日々にもう一度来ていたんだ。そう、この槍ヶ岳の頂上にまで……。 それがいったい何を意味するのかわからない。もしかしたら、意味などないのかもしれない。だけれど、本人たちにとってはそれは切実なものであり、それを貶すことは何かの精神を殺すことになってしまうことを、僕はわかっていた。 槍ヶ岳の頂上の朝はいつものように静かだった。まるでこれからの銃声すらも吸い取らんとでもいわんばかりに。そこで僕はただ、二人がゆっくりと決闘の準備を整えていくのを見届けながら、冬の中で憐れなほどに澄んでいった紺碧を誇る空を眺めていた。 僕はいったい何をなそうというのか これまでの何の償いを求めている? この旅の果てにおいて、何の意味がある? 二人について、僕は説明を始めなくてはいけないのだろう。僕は人について説明することが多いのを、よく自覚している。まずはギー兄さんについて説明をしよう。彼はまるで神様のような人だったし、お酒を飲まなければ……いや、飲んでいてもやはり神様のような人だった。そんな人はそれゆえに、とある村において信仰を集めていて、僕も彼のことは信仰しないまでも尊敬はよくしていた。 ギー兄さんが広範の信仰と尊敬を集めることのできる人ならば、それに対するバタイユは一部からの狂信と熱愛に満ちた人だったのを覚えている。覚えている、とどうにも距離を置いた表現をするのは、僕がやはりこの人ときちんといようとはしなかったのが原因だろう。今となっては申し訳ないとはわかっているけれども、やはり僕の志す何かと彼の目指すアセファーリアという無頭的境地においては、どうにも容れがたいものがあった。 でも、彼は僕をクラバートとやはり呼んでくれていた。 それで、そんなギー兄さんとバタイユは槍ヶ岳頂上にて互いに向けて銃を構えていた。経緯については僕は沈黙しよう。沈黙すべきものは、沈黙しなくてはいけないのだから。ただ、僕はその光景を見て、ただ息を呑んだことを記してはおく。世界がだんだんと音を失くしていく錯覚にだって囚われた。 決闘相手の本名を叫びながら先に引き金を引いたのは、バタイユだった。 「何が文化か! アルバート! 銃をとれ!」 彼のピストルから放たれた三発の銃弾。一発がギー兄さんの頬をかすめ、二発はアルプスの彼方に消えた。ただ、それだけだった。それでバタイユの分はなくなった。それから、ギー兄さんはそっと、ピストルを構えて、ギー兄さんと同じ弾数を放つ。だけど、それはぎーにーさんに向かってではなく、この紺碧の空々に向かってであった。 「……卑怯者」 バタイユはそれだけ言うと、断崖の向こうへと走り出し、そして跳躍していった。それからは人の転げ落ちるような音がしばらく続いただけで、静寂というものを世界が取り戻すのにそうは時間がかからなかった気がする。 まさにその時だったんだ、あの人の存在を思い出したのは。 だから僕は夜の果てへの旅を始めた。 境の向こう側をくぐっていくと 星がただ瞬くだけの空が 何の悔いもなく広がっていた いこう このまま歩いて いこう 左手はまっすぐ夜の果て 君がいたときの日々 あの街燈の光景 消えつつあるものたちを取り戻すため 「行くんだね、クラバート」 ギー兄さんは、とくにとりとめもなく呟いた。僕が背負い鞄にランプやナイフ、そして当面の食糧であるパンたちを入れているときのことだった気がするのは、僕の思い違いというものであろうか。いいや、そういうことでもなかろう。 「ああ、行くんだ。僕は」 僕もそれに倣って、とりとめもなく呟いた。 「そうか……なあ、クラバート。僕は知らないよ。君がどういう人に捕らわれているのかを。君が、君自身が君自身の胸を張り裂いたというのに、それをどうにも君は君をずっと捕えている人に求めている気がするけれど……それでも、どうかその人に会えるといいね」 僕は背負い鞄のチャックをジジッと閉めると、改めて僕は僕のいる場所について見渡してみることにした。ここは一つの教会で、ギー兄さんを信奉する人々が建てた場所。僕はここにしばらく滞在していたけれども、もうお別れの時間が来ていた。けれども、それはきっとギー兄さんたちも同じだったに違いない。 ギー兄さんは教会の創始を共にした女性(ギー兄さんにとっては、僕にとっての”あの人”に該当するような存在なのだろう)と一緒にずっとずっと窓の外を見ていた。そこには、この教会の始まりである緑麗らかな一本の木が聳えていた。その視線の意味を、僕はどことなく察していた。 ブースターの音は あいも変わらず静かに響いている 軽量の二脚のその核心は 黒曜石のように輝いていた この紺碧の宙海で 僕の体の拡張となって 僕はその惑星を知っていたのかもしれない。聞いただけで、どこか胸の締め付けられるような懐かしさに襲われるからだ。その田原、赤羽根、渥美という三つの名前を持つ惑星に、夜の果てはあったから、だから僕はそこを目指すことにした。 目指すことにした、と言えば簡単かもしれないけれど……そこに至るまでにも案外苦労は多かったのも確かだ。夜の果てへの旅は、あらゆる寄り道の連続であった。ただ道を歩けばいいというものじゃなかったんだ。僕は物語を読み、あるいは物語の中にいることを要求された。 その度に人生だけがさようならを意味できると、そのことを喪失という名の痛みの中で理解することだって多かった。無論、手に入れたものも多くて、それがまた悲しみというものを加速状態にしてしまうのだけれど。喜びと同じように。 そうした夜の果てへの旅のときに、とある村に古くから伝わるケガレ唄を聴かせてもらったことが、この旅の終焉を決定づけることになるだなんて、どういった因果のめぐりあわせだったのだろうか。未だにそれは僕の中で謎という古苔を形成していた。 唄から紐解いた惑星の位置座標は、34°35'55.9"N 137°03'43.2"E。 夜の果てに、惑星の果てに、惑星はあった。 惑星の 暗転する黄道にそれは聳えていた 火を焚きたくなるような 白く煤けた、治療塔 「昔話をしてあげるね」 清廉の病室。その人はもう死ぬというのに、どことなく余裕綽綽で、あるいはそれもまた悲しみの裏付けとでもいうべきだったのだろうか。君もあるいはもしかすると、恐れていたんだろうか。だから、自分の死後のことではなくて、ただ僕も君もいない時代の話をしたのか。 今となっては、もうわかりたくもない。 「遠い遠い祈りのことでした。神様は人を救いたがっていました。だから、手を差し伸べました」 その厳かさは肌をどこか突き刺すような冷気すら纏っていた。 「けれども、その度に人の中から邪魔をする人たちが現れました。神様の作ろうとした秩序を、壊してしまう人たちが。神様は悲しみました。人は救われたがっていないのかって」 「きっと、あれこれと言われるのが嫌だったんじゃないかな」 と、僕はここでしまったと思った。その人のこの荘厳性の昔話に茶々を入れたと思われかねないような行為だったろうに、つい言わずにはいられなかったのだ。いつもは途中で割ることなんてしなかったのに……だけど、彼女は笑って許した。 「言うようになったね、クラバートくん」 鉄と火と光線の夢を見た どうして求めずにはいられなかったのか 僕の魂と身体が、それを求める ただ心の迸るがままに生きる事が こんなにも許されざることだったなんて 「それでも、神様は人を救いたかったのです。神様は考えました。その邪魔をする人たちは、先に見つけ出して焼き尽くしてしまおうと」 その人の昔話は続く。外の驟雨は、果ての夜の夢をずっと奏でるように音を立てていた。 「神様はそのためにとある人々を、世界に解き放ちました。何もかもを黒く焼き尽くしては、死を告げる人々を。その人たちは、”黒い鳥”と呼ばれるようになりました。今からしてあげるのは、私のご先祖さまたちが見て来た、そんな”黒い鳥”たちのお話」 それから、彼女は少し咳き込んだ後、僕の腕を支えにするように掴んできた。 「本当は私も会いたかったんだ。”黒い鳥”というものに。けれども、ある時まではずっとずっと会えずにいたんだ」 僕はその人の手の温度を感じながら、どうにか嗚咽が出そうになるのをこらえながら、ゆっくりと息を吐きながら、あるいはもう何も感じまいとしながら、言葉を吐いた。 「それだけが心残りなのか」 すると、彼女は首を横に振った。 「ううん、違うよ。言ったでしょ、ある時まではって。だから、心残りじゃないよ」 その目は、じっと僕を見据えていた。 「じゃあ、最期までしてあげるね。昔話を。昔話の名前は……」 神話の名は、”武装化された核心” ブースターを切り、僕の構築した軽量二脚のその核心がそっと塔の上に着陸したとき、僕はその旅が終わりを迎えたことを知った。暗転する黄道に直立したその塔の上には、街燈があった。あの帰り道のどこかにあったはずの、あの街燈が。 そして、その下には、昔日のその人が立っていたんだ。 淡い暖色の光の街燈の下 花束を抱えた君がいた 核心から降りた僕は 煌々と灯された光のもとに歩いていく 夜の果て 夜の果て 夜の果て この旅の終わりを祝うように 花束を手渡してくると こう静かに囁いた 僕の目をまっすぐ見据えながら 「もしかしなくても、あるいはどうあがいたとしても、やっぱり君はクラバートだったね、クラバートくん」 僕が旅立つ前、ギー兄さんは自分たちの始めた教会の木をそっと燃やした。
治療塔惑星(2025) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1178.5
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-22
コメント日時 2025-06-05
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


これが20コメント頑張って掲載した詩なのですね。 凄い大作なので、コメントはのちほど。 まずは投票のみにて、失礼をば。
1投票ありがとうございます!
1SFとファンタジーを融合させた大作ですね。 しかし、詩情としては、「哀愁」で統一されているように思えます。 それは、作者であるーテイムラー隆さんの持ち味なのでしょう。 グーグル三昧しました。苦笑 (詩を読むのに予備知識が必要な作品が、ビーレビには多いように思います。) 主人公がクラバートと呼ばれるならば、 少女はカントルカと呼ばれるのでしょうか。 黒い鳥。カラスですね? バタイユはバタイユからのネーミングでしょう。 ギー兄さん。最初、ギルバートの略かと思ったのですが、「アルバート」と出て来たので、アルバート(アルベルト)・アインシュタインからのネーミングだと思います。 (ギーがギルバートの略なら、ギルバート社ウラン研究室のことかな?と思います。) これは、スーパーマンが地球を光速以上の速さで逆回りして、何日間かに戻って恋人を助けるという話の応用かな?と思います。 “武装化された核心”となっているので、 SF大作ではなく、単にこころの旅だけなのかもしれませんが、 私は、核融合によるブースター装置を開発した未来社会における宇宙や時間の“旅”ではないか、と思います。 ただ、残念なことにタイトルである「治療塔」の印象が、少し弱いかな?と思います。 読みごたえ抜群でした。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます! さて、ここにこの詩を構成するレシピを記載しておかなくては…… ・治療塔惑星(多分、いい小説だと思う。書いたの大江健三郎だし) ・Armored Core(タイトルを訳すとまさに”武装化された核心”。また”黒い鳥”のワード元) ・暗転する黄道(物議を醸しまくったモダニズム詩集) ・夜の果てへの旅(未読) ・魔の山(トーマス云々はこれ。あと決闘シーンもここが元ネタ) ・燃え上がる緑の木(ギー兄さんの元ネタがこれ。これは普通に”ギー兄さん”と検索すれば出るよ) ・ジョルジュ・バタイユ ・クラバート(カントルカは映画版での少女の名前だったか……) ・デミアン(エーミール・シンクレアの名前が登場する理由) ・ケガレの唄(ケガレ唄というワードはここから) ・渥美半島(もう作品ですらない。作者の故郷) これは前に結構前に書いた”治療塔惑星”の書き直しである (というのも、昔書いたのは風邪気味の状態で書いたのだ) 色々と混ざっているから、ギー兄さんの本名が「何が文化か! アルバート! 銃を取れ!」という暗転する黄道の詩の一節のせいでアルバートになったり、他のあれこれを書くにあたって治療塔の存在がどうにも希薄気味になったりもしたという現象が発生……。 そもそも惑星の座標がよくわからないことになったり(検索すればわかる)、あるいは塔がその座標にあるのか惑星がその座標にあるのかというのも実は作者にとっても未知の領域である。 「スーパーマンが地球を光速以上の速さで……」と言ってはくれていたが、そもそもこの「クラバートくん」はなんか旅をしていたら、時を遡ることもなく、普通にA……もとい、”武装化された核心”に乗って惑星に聳え立つ塔についただけの可能性があることも留意してくれ。 じゃあ死んだはずの、この少女がどうしてここにいるかって? シンクレアにとってのデミアンみたいな存在だからかと思われ……。
1うへぇ! 恐れ入谷の鬼子母神。 ま、参りましたあ。
1漫画しか最後まで読めない私でも、最後まで読む事が出来ました。だいむらーけんいちくん、結構な力作だね。良いんじゃね?(•‿•)
2クラバートと言うのか、クラバートくんに詩的相貌は有るのかと思って読みました。ギー兄さんも出て来るのですが、クラバートとの比較で、何が言えるのか、そこがこの詩のポイントだと思いました。
2これは大江健三郎の『治療塔』をモチーフにオマージュしたものでしょうか? いずれにしてもタイトルの懐かしさと作品自体の新鮮さを覚えた魅力的で不思議な作品です。
2コメントありがとうございます! 詩人としてそれはどうなんよ……。 まあ、かつては文盲でありながら数万の歌を詠んだ人もいたし、別にいいか。
0コメントありがとうございます! 確かにクラバートとギー兄さんの比較および関連性は少し難しいところだと思う。そこら辺の描写が曖昧なのは完成させた後にわかったし……。 ただ、それでもあの『デミアン』シンクレアにとっての案内人が幾人かいたように、クラバートにとってもそうであったかもしれない。 >実に僕以上に偉大な気がした とクラバートが感じた人々の一人ではあるのは確かだけど。
0コメントありがとうございます! 『治療塔惑星』という彼の小説のタイトルそのものが、どこか厳かで印象に残ったからね……。彼はタイトルの天才といえるかもしれない。
0正直言って、「治療塔惑星」は大江作品の中でもそんなに良い出来とは思えません。 大江健三郎なら、 「同時代ゲーム」 「洪水はわが魂に及び」 「万延元年のフットボール」 の三作品さえ押さえておけば良いと思います。 あと、セリーヌの「夜の果てへの旅」は必読!です。 以上、参考までに。
1面白くないです。 なるほど、この人は文学志望の若者特有のウィルスに感染しているんだろうな、と納得。さっさと尻にワクチンをブチ込んで「治療」した方がよさそうです。
0コメントありがとうございます! 万延元年のフットボールは必ず挙げられるな……。 燃えあがる緑の木「えっ、あの僕も代表作では……」
0詩でありながら物語性があり読み手を引き込ませる魅力のある詩で、とても楽しく読ませていただきました。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます! 楽しく読んでもらえるだけでもかなり嬉しいです!
1次回作も楽しみにしています。 私も励みに頑張ります♪
0>「それでも、神様は人を救いたかったのです。神様は考えました。その邪魔をする人たちは、先に見つけ出して焼き尽くしてしまおうと」 >「神様はそのためにとある人々を、世界に解き放ちました。何もかもを黒く焼き尽くしては、死を告げる人々を。その人たちは、”黒い鳥”と呼ばれるようになりました。今からしてあげるのは、私のご先祖さまたちが見て来た、そんな”黒い鳥”たちのお話」 これアーマードコア6にあるセリフですよね。 ブースターやコクピットといったワードからもその世界観の作品ですね。 自分はゲームをしないので動画で少し見ただけですが。 治療塔惑星はアーマード・コア6の惑星管理機構あたりをもじったのかと思いましたが、大江健三郎ですか! 絶望とも希望とも言えない終わり方のように思えます。 哀愁というのがよさそう。 大江健三郎は名前しか知らず、そのほかのレシピもしらないものが多いですが。 「体は闘争を求める」アーマード・コア世界において、この空気を出したのは新鮮かもしれません。
1コメントありがとうございます! ええ、そうです! ACシリーズを参考にした台詞です! ……正確には6ではなくVDだけど(小声) あと、場所的には確かに6を踏襲した部分はある(レイヴンの火ルートやリリースルートの最終ステージを思い浮かべてくれたら嬉しい) ACでこういった世界をどうにか描けたら面白いだろうなって思ったからなんだ、この作品にACネタが登場するのは……。だから台詞はVD、情景は6の宇宙、神話性に関してはfaと結構ごった煮状態だよ。
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