楓 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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楓ちゃん家は貧乏だ。お父さんがたまにしか働かなかったり、カップに入った水ばかり飲んでいるせいだ。でも楓ちゃんは元気だ。こまっている子がいれば「どうしたん?」といって手をにぎってあげる。その手は授業中によくあがり、やすみじかんになれば縄跳びをする。きれいな円が彼女を包み、みんなが吸い寄せられるように集まってくる。たまに移動教室の迷子を見つけたら手をひいてすみやかに送りとどける。ゆっくりとしゃべる子の話に最後まで目をそらさない。他人のことをきづかう心もできている。洋服はぺらぺらで派手な生地がおおめだけど、着れるだけましだといって、お母さんを悲しませたりしない。学校に行けば楓ちゃんは人気者で、心の美しさは誰にもまねできない。髪の毛がのびると、お父さんが切ってくれるのが好きだった。心の美しさは誰かにひけらかすもんじゃないよとお母さんはひそひそ話で教えてくれる。それから夕食の献立も。毎日お母さんのカレーでもよかった。相変わらずお父さんはカップの水を少しずつ飲むのが好きだった。楓ちゃんは図書館で借りてきた本を読むのが好きだった。貸出カードにはお母さんの名前が書いてあって、そのカードには楓ちゃんが借りた本の名前がびっしりと印字され、あと一冊で小さなすきまが埋まりそうになった。お母さんがそのようにして、ちがう誰かが読むためのいちぎょうを作ったのだと楓ちゃんは悟る。家に帰ったらお昼だった。お父さんがうどん屋さんに連れて行ってくれる日は、ひともうけしたときなのだとお母さんが教えてくれた。だから楓ちゃんは浮き足だっている。みんなでお出かけすること、大好きなカレーが食べられること、その両方が楓ちゃんのこころの両わきをくすぐっている。お父さんからのれんをくぐる。かつお節のいい香りが楓ちゃんの浮き足だっていたこころを現実にすり替える。口が現実を食べる準備をしていく。いつもとは違う目線になったり、早かったカレーうどんに目を丸くして、でもその湯気を吸いこみながら、ふたりの顔を嬉しくていつまでも眺めていたら、帰り道、お父さんがいけがきの茂みにいたノラ猫に「どうしたん?」とこっそり声をかけていた。ゆっくりと、手品みたいにいなくなる猫。お母さんはそれを見て声を出して笑った。カレーうどんは熱かった。薄い服でよかったと楓ちゃんも笑った。ゆっくりと回る扇風機を切り、夏の日はプールに行った。市営なので、安く水遊びができる。すこし大きな水着だったけれど、楓ちゃんはもくもくと泳いだ。どこかに魚がいないか探していると、あやまって浮かんでいる人のむれとぶつかった。そんなときは頭の帽子をはずし、「ごめんなさい」とあやまった。たくさんの水、とけこむ影、消毒の匂い、いくつもの泡、揺れているしんぞう。水しぶきが楓ちゃんの輪郭から絶えずはなたれ、太陽の光も暑いからそのしぶきの粒なかに潜りこむ。水って何からできているんだろう?ふと思うのは楓ちゃんが、楓ちゃんでできているから。でも楓ちゃんの後ろにはたくさんの人が手をにぎり、それぞれが同じせんしょくたいを千切りあって、ひとつの鍋でコトコト混ざり合ってきたのだとお母さんはいう。実際それはまだよく分からないけれど、私たちはみんな赤い血を体の中に持っていて、体の外に血が出ると痛いことだし、血がまっしろに眠ると悲しいことなのだと知っている。楓ちゃんはむつかしい名前に手を合わせ、ゆっくりと私の名前をふくしょうする。悲しいときは泣くんだよとお母さんが頭をなでる。お父さんはいろいろすり抜けるように新しい水をくれとせがむ。楓ちゃんと同じように世界もきんべんに泳いでいる。でもたくさんの人が死んだり泣いたりを繰り返す世界だ。楓ちゃんはそのうえに立ってどこまでも歩いていける。色のくろい人しろい人、手のない人足がない人、目が見えない人耳の聞こえない人、うまく話せない人うまく想えない人。「どうしたん?」といって手をにぎる、じんわりと暖かくて小さな子、それが楓ちゃん。でも楓ちゃんがやさしくできる人のかずには限界があるので、楓ちゃんの世界はそんな人々を守るために、ゆっくりと回るときがあったりもする。


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楓 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 32
P V 数 : 1046.1
お気に入り数: 1
投票数   : 5
ポイント数 : 0

作成日時 2024-03-28
コメント日時 2024-04-12
項目全期間(2024/04/27現在)投稿後10日間
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前衛性00
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エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:1046.1
2024/04/27 21時25分13秒現在
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    作品に書かれた推薦文

楓 コメントセクション

コメント数(32)
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-03-28)

「楓」楓ちゃんという女の子のタイトルが付けられた意味は知る由もないですし、この名前が内容と深く関係しているとも思えない。貧しくとも明るく元気で人々に奉仕する女の子楓ちゃんは、貧しい天使様でしょうか。  この名前をネットで検索すれば19年以上も前の出来事で、忘れていた悲しい事件にも遭遇したりします。語りの途中に挟まれるスラップスティックコメディ(ドタバタ喜劇)のようなギミックとしておもしろいですね。シネマ「地下鉄のザジ」古いですね。だけど面白い。あの主人公の女の子をちょっと思い浮かべたり、イメージ的な流れはつげ義春の「無能の人」を意識したり天才バカボンのハジメちゃんだったりと様々に思い浮かべることができるのですが、普通に考えればこのような貧しい家庭に育てば暗くいじけて育ってしまう。なので終わりに書かれている世界観を読んでも、この楓ちゃんという女の子の正体は、人類への友愛または博愛の精神へと絆でつながる美徳のある何かに喩えられているのでしょう。

0
吸収
吸収
作品へ
(2024-03-29)

そつのない文章 予めお題が与えられた様な、幸せな家族みたいなお題 幸せの本質と言うか 両親も楓ちゃんも内と外のバランスと言うか その中できれいな円を保っている 読んでいて良いなと思える表現は幾つかあったし、つめつめな気はしたが高いレベルでまとまっていると言うか しかし正直に言えば読者はこの先を読みたいわけでつまり波乱の部分というか そう考えるとこの文章は本来なら文章化されない部分というか 例えばドラマとかなら最初の1話目の 10分くらいの部分かなと思う 作品そのものとして読めば、なんと言うか 評価として読めば良い評価を与えられるし 点の取り方を知っている文章なんだけど 文学的な意義というか コレをもって何か読者にどろりとした 何かを訴える、渇求みたいなものは薄い というか つまりビーレビという場所は俺的には 難易度の高い技をこなす、使うと言うよりは 難易度の高い技そのものを構築する設定する作り出すみたいな意味合いの場である方が良いという考え方なんで何か物足りなかったかなと。 そうは言ってもやはり上手いとは思うのでなんとも言えないな 海軍 中将

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おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-03-29)

欽ちゃんの仮装大賞を観ている視聴者が長年おもっていることですが、あの番組は、子供に甘い。

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A・O・I
作品へ
(2024-03-29)

これはどんな意味ですか、なにが感じられますか、そう投げかけるお話だ。けっして答え合わせをするものではないよね。まあ楓ちゃんが幸せだと見えるようにかいている、引っかかりも含めて、察すること考慮してまさに技でしかない。楓の花言葉は「美しい変化」「大切な思い出」「調和」「遠慮」 そして楓の由来は、葉の形がカエルの手「蝦手 」であるから、まあよく小さい子の手をモミジの葉にたとえたりする、椛も楓も区別はあまりないから、それが最後あたりにかかっているのかなとはおもうが、〝ゆっくりと回るときがあったりもする〟この意味が消化しきれてない。まわるとか、円とか書かれているから、円環なもので〆たかったのだろうか。急に後半になってノッてきた感じに見え、詩文らしく転調するのも計算だろうな。詳細にプロットが組んであり、消された処見せるべきところが、考慮された作品だと思った。うまいなと思うけど、小説としてだったら読みづれえし、断定されてないことがかえって邪魔になる、現実味を消されている含みもあって巧くオチてないことが消化不良ぎみだ、詩だとすればとてもあざとい,うまく加工してありすぎて、気味が悪いぐらいだ。まあわたしはとても捻くれているから、ざっと読んでみてまるで道徳の、国語の教科書みたいだと思った。兎角1,5Aさんの手腕に脱帽します、怖いよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

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1.5A
メルモsアラガイsさんへ
(2024-03-29)

特定の物事を下敷きにしたというわけではありませんが、たくさんのモチーフを教えて頂きありがとうございます。「楓」という名前は昔から用いられているようですね。最近の名前だと思っていたのですが、発音したとき、口にほのかな明るさが残る気がして、いいなと思っています。こころの優しい人が生きていきやすい、前向きな世の中でありますように、「楓」という名前とともに、そう祈っています。コメントを頂き、ありがとうございました。

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1.5A
吸収さんへ
(2024-03-29)

>難易度の高い技そのものを構築する設定する作り出すみたいな意味合いの場である方が良いという考え方なんで何か物足りなかったかなと。 僕の場合はポップな感じにデフォルメして書くので、仰っているのはそういった部分なのかもしれませんし、違うのかもしれません。これ以上先を書かなかったというところは、伝えたいことだけを凝縮させて終わりたかったというのがあります。中心と外側。そのどちらもが正しく作用しあえる日常であればいいなと願います。色々なことを考えさせられるコメントでした。ありがとうございました。

0
1.5A
おまるたろうさんへ
(2024-03-29)

子供ごころをわすれない大人がいれば、そんな世界もわるくはないんじゃないかと思います。どちらかというとあの番組を見ていると、仮装という定義がよく分からなくなってしまいます。ありがとうございました。

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1.5A
A・O・Iさんへ
(2024-03-29)

>〝ゆっくりと回るときがあったりもする〟この意味が消化しきれてない。 いつからなのかは分かりませんが、何かに付けてはやさを求められる、それが主流になってきている気がします。でも、(対義語である)おそさやゆっくりすることが決して悪いことではなくて、僕は必要な時間として捉えるべきだと思っています。なので、意識的に作中にゆっくりという言葉を多めに入れています。楓ちゃんがいることで助かっている誰がいるように、楓ちゃんもまた誰かによって助けられている。それ(ここでは“ゆっくり”)が最終的に善に結びつくようなイメージで書いたのですが、そのあたりは押し付けがましくないように表現したいことであり、上手に伝えられないもどかしい課題でもあるかと感じています。「楓」について色々とお調べ頂きありがとうございます。僕も書いた後で調べました。

1
rona
rona
作品へ
(2024-03-30)

お久しぶりです。1.5Aさんの作品が投稿されないかと時々覗いていました。 もう詩は書かなくなっていますが、改めて1.5Aさんの作品を読んで感じる所がありコメントさせて頂きたく再登録しました。 心底疲れている時に読みたい詩、読んで感情が動く作品が本当にいい詩なんだろうなーと感じたタイムリーな作品でした。 初読の印象は、楓ちゃんの家庭は貧しさイコール貧困ではない、どこか懐かしさを感じる昭和の前半辺りがイメージされました。精神性の豊かさというか、自分が持っている幸せを十分に享受出来る心の在り方、その豊かさ、みたいな気づきがありました。(わかってはいるけどよく忘れます。) そういったことを書(描)けると言うのは筆者がそれを持っていて、さらに俯瞰出来るからこそ書(描)けるのでしょうね。自分に足らないもの、必要なものに気づけた作品でもありました。 通常2倍速、今3倍速で回っている日常がゆっくりとリセットされていくような感覚に危うく泣きそうでした。悲しいときは泣くんだよ、と言って頭をなで出来るくれるような母親に育てられていたら素直に泣く人間に育ったろうなぁ、と、ちょっと残念な気持ちになりましたが、作品に十分癒やされました。読解するのではなく感じ取る作品なんだろうと受け取りました。 読ませて頂いてありがとうございました。

0
A・O・I
作品へ
(2024-03-30)

なぜ順に書いてしまったのだろうという疑問が残る、1,5Aさんの手腕なら『ジョン・レノンは女だった』のときのように時系列をバラすこともできたはずだ。まあ一度使った手法はしないだろうと思うけど、だからこれもそう書いたときにどう見えるか、まあ常にだが試しているのだとおもう。 正直貧乏設定を出されてしまえば読みては萎えるか常識を照らし合わせてしまう、自分を重ね合わせたりするわけだが。これを覆すようなものを書くならばなおさら、読ませ方、文字の配置、流れ、読みやすさは必然だと思う。なんぼ丁寧に言葉を選んで書いたとしてもはじめにいだいた出来すぎているという印象を消すことは難しい。 特に詩を嗜む方たちは書いてあることから消されたことを見出すわけだけど、だからそれがこの詩の場合だとわたしは花言葉だったり楓という名の由来になるわけで。そうやって詩を嗜んでいくわけだね。まあまっすぐに読める方には素直に刺さだろうし、コメントを読めば作者の意図は方向は修正されるだろうが。これを短編で『ゆっくり』という時の流れも込め書こうと思うなら、そのことを引き立たせるための小道具その時代の世界観も入れ込んでこそ、納得に到れるのではないか。言いたいことのみを書いても、時代がそぐわないものは想像できなくなる。ということだ。まあだからこれは詩の体裁なのかなとも思う。 まあこの場ビレビに置いてしまっていることで、こういったコメントになってしまうのだけど、noteなんかで小説としてよんだらもう手放し大絶賛いいねだということは言っておく。これほどの手腕だから普段から書いてらっしゃるのだろうし公募何かに出したりもしてるのだろう、反応を見て修正しているのかなといった感じがします。以上勝手な憶測だが、凄いね。レベルが違うなといつも思いつついつも楽しみにしています。他に書いている場があるなら追いかけたいので教えて下さい。

0
rona
rona
作品へ
(2024-03-30)

楓に焦点が当たっているコメントが多いようなのでちょっと追記しておきますね。 私は楓の形から“子供の手のひら”温もりのイメージを読み取りました。作中で数多く描かれる“手”に無意識に効果的だと思いました。単純かも知れませんが、その辺りのデリケートさが1.5Aさんらしく感じ、この作品をより柔らかくしているように思いました。 疲れてない時に冷静な頭でまた読み返してみます。笑

1
相野零次
相野零次
作品へ
(2024-03-30)

長い詩っていうと冗長に感じるものがほとんどなのですが、すっと頭に入ってきました。コメの多さに惹かれて読んだのですが、いい作品に出会えてと素直に思えました。これからもがんばってください。

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2024-03-30)

技巧的な解釈にあたまを捻らせて唸る方が多いのも、この作りの根底にあるものが哲学だからでしょうね。つまり形而上学的な精神性と形而下的な物質主義(唯物論)などが時間という概念のもとで言葉の舞台に沿って推し進められるからで、それは自然発生的に因果性とか実体とか合理主義とか理性とかが絡み合いメタフィジックな世界を背後に構築して読めてくるからで、それはギャグ漫画の頂点に君臨するやはり天才バカボンなのです。その中でひとり時間という概念に囚われない楓ちゃんは普遍的にも超越した存在感を有していると云える。まあ、難しいことを言っても始まらないですね。つまり根底には理性の背脂。哲学の精神が含まれているということでしょうか。

0
吸収
吸収
作品へ
(2024-03-30)

いや、ミカエル先輩の発言に釣られて喋る訳ではないんだけど、作者の思惑と言うかなんかちょっと引っかかるというか楓ちゃんて存在している子なのかなとかも思ったりするんだよね、頭の中で少し書き換えたけど、鏡像というか何か反射したものを書いているというか 俺なりに書き換えるとかなり暗いというか悲惨な感じになるんだよね 別に作者の意図なんかは気にしないタイプなんだけどちょっと今出先なんで明日にでもしっかり考えてみようと思います

0
1.5A
A・O・Iさんへ
(2024-03-30)

いつもまっすぐな目で作品を見て下さってありがとうございます。 >言いたいことのみを書いても、時代がそぐわないものは想像できなくなる。ということだ。まあだからこれは詩の体裁なのかなとも思う。的確なコメントだと思います。 こういうふうにしか書けなかったというのがその理由なのですが、詩にしたとき、書き手の理想を全開に出したところが、過去に書いたものと比べて異なった部分かなと思います(しっかりとした応答になっていないかもしれません、ごめんなさい)。書いたものはnoteに置いています。ちょうど『ジョン・レノンは女だった』を挙げて下さったので、そのワードでご検索頂ければ出てくると思います。

1
エイクピア
作品へ
(2024-03-30)

最後のくだりがいいですね。立場の違いを越えて「どうしたん」と聞ける心的機制の楓ちゃん。勿論その前の内容にも自分自身を投影したくなるような箇所がありました。「心の美しさ」などと言われると我々は疑ってかかるものなのですが、説得力のある詩文散文で、補強されていると思いました。

0
1.5A
ronaさんへ
(2024-03-30)

ronaさん、お久しぶりです。こうしてまたやりとりをさせて頂けると思っていませんでしたので、嬉しいです。僕がこのサイトに登録した理由はコメントを書きたかったからなんです。それをあらためて思い返しました。 昔は、きっと今もそうであって欲しいのですが、馬鹿をいってみんなを笑わせてくれる子がいたり、足の速い子がいたり、もじもじしている子がいたり、楓ちゃんのような子もいたり、個性がたくさん溢れていたと思います。要因として家庭環境や親の接し方などがあると思いますが、それがある年齢を境に一般化されてしまい、今考えると自我であったり、周り(他者)を認識するということなのかなと思ったりしますが、そのままでいられることを、ありのままをもっと認め合えればいいのになと思います。 手って不思議ですよね。大切な人や、守りたい人と繋ぐことができますし、叩いたりすることや、またそれ以上のことも手によってできてしまえる。その温度を自分で意識する場面はたぶん少ないのですが、温かさを忘れずにいたいと思います。 お忙しいかと思いますが、コメントを頂きありがとうございます。僕などが言うもあれですが、やりたいことに向かって、邁進なさって下さい。詩を書かれるということはずっと先のことになるかもしれませんが(できれば早い方がすごく嬉しいのですが)、また読めますことを、何にもまして願っています。

1
1.5A
相野零次さんへ
(2024-03-30)

長さのある詩って難しいです。長くあることの良さもありますし、長くあるために冗長にもなりやすいですね。気付いたら読み終わっていた、もっと読ませてくれと、そんな声が聞こえてくるような作品が書けるようがんばります。コメントを頂き、ありがとうございました。

0
1.5A
メルモsアラガイsさんへ
(2024-03-30)

確かに、例えて頂いたジャンルの中では漫画的な感じが近いと思いました。天才バカボンの世代からは僕はちょっと外れていて、読み継がれる漫画で例えるのであればドラえもんかなと思います。語り始めると長くなりそうですし、その足元にも及びませんが、そんな世界と、そんな詩、みたいなものがあってもいいのかな、そう思いました。再びコメントを頂き、ありがとうございます。

0
吸収
吸収
作品へ
(2024-03-31)

この感想が作者に対してどう受け取られるかを考えていると言うか この作品に対して最初のコメントとして凡庸と言うか、技術はあるけれどもみたいな感じで書いたのだが、それは何故かと言うと なんと言うかこの場で踏み込むレベルかなと感じたと言うか 手元にラカンの書籍が無いので正確に書けないんだけど、いやラカンかどうかもわからないけど 今回のこの作品、語り手は誰なのか? と言う話 自分なりに作品を書き換えてみたんだけど やはりあまり良い感じにならない 最後の方だけ少し書くと ワタシは鏡の世界にいる あべこべの世界 ワタシは楓を守っている 楓はとても良い子だから 楓が時計回りする時には ワタシは逆の回転を そうして私達の世界は均一に保たれる 冷たい森の中 楓がとても良い子だから ワタシはとても悪い子になる みたいな感じになったな これが作者の意図することかどうかはわからない つまりこの作品はたましいについての話 なのかと思った 楓という人格が現状を全て受け入れて肯定するには2つの方法があると言うか 一つは楓自身が神様そのものみたいな人間になる事、 もう一つが楓の中に別の人格を作り出して 楓のたましいを守り続ける事 両親はと言うか特に母親は楓に神様の様な人間になってもらいたいと思っていると言うかつまり楓のたましいそのものに作用しようとしてくるタイプの人間と言うか 貧乏も嫌だし父親がふらふらしてるのも嫌だし誰彼を助けて色んな人に手を差し伸べること?正直楓は嫌だとは思うんだけど 其れを言える雰囲気では無い 使命感のようなガッカリさせない様に 神様みたいな役目を振る舞うように それが楓本人から発露する考えである事を強要する、まぁゆっくり真綿でしめるように みたいな感じ つまり楓が神様の役をするなら楓自身の神様は何処にいるのかと言う問題 楓自身の神様がいないと楓の抑圧みたいなものは昇華されなくなる 普通の女の子の精神を保てなくなる だからワタシが必要となる ワタシが楓の中で神様にならないと 俺の中では最初の読みで毒親認定なんだけど 文章のタッチが其れを否定させようとしてくるので正直そのレベルの話なのかなと感じて俺もコメントしたが、ミカエル先輩の読みでもしかすればこのタッチこそが構造そのものなのかなと感じたな もし、この考えが当たっていれば 書き手としてかなり高い位置に手が届いている感があるな 手放して賞賛に値する

0
1.5A
エイクピアさんへ
(2024-03-31)

方言って、知らなければ意味の通じない言葉なのですが、言葉以上を通じ合わせてくれる、(方言の意味を)知っていると、そんなふうに+αの印象を与えられるものだと思います。立場とか境遇とか年齢とか、そんなものを軽々と平らにしてくれる方言の力を存分に拝借しました。コメントを頂き、ありがとうございました。

0
1.5A
吸収さんへ
(2024-03-31)

語り手に言及して下さってありがとうございます。吸収さんのコメントにあるような深い考察は僕には持ちえなかったのですが、 >楓ちゃんはむつかしい名前(位牌)に手を合わせ、ゆっくりと“私”の名前をふくしょうする。 という部分で、語り手に楓ちゃんの姉(“私”)という存在が出てきます。 >すこし大きな水着(おさがり)だったけれど がそういう示唆としてあります。 たましいという言葉をそのまま使わせて頂きますが、語り手=楓ちゃんの姉(“私”)=たましい(亡くなっている)。そのように考えてこの物語を書きました。ですので、たましいについての話というのは言い得て妙だと思います。楓ちゃん、親や周りの人たち、楓ちゃんの姉。そういった事柄が絡み合い、影響し合っていくのは、割と現実に置き換えられることなのではないかと思います。たましいの存在については、信じる方も信じない方も勿論いらっしゃいますが、僕は体と精神(たましい)はいつか切り分けられるものとして、分かりやすく言えば『西の魔女が死んだ』のような感覚でとらえています。(血の)繋がりや、人としての資質もあるかのかもしれませんが、楓ちゃんが歩いていく道には、色んな人たちが生きていて、そのなかには楓ちゃんみたいな人が待ってくれていると、僕は思っています。

0
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2024-03-31)

こんにちは。1.5Aさん、この作品最高なので、コメントしにきました。 多忙で密に話せる事が少ないんですけれど、宜しくお願いします。 具体的にどういった世代か、っていうと37よりちょっと上の世代で熱心に「物語」を 読まれていた世代っていらっしゃると思うんですよね。 僕、37なんですけれど、友だちに奨められた本が「ブギーポップは笑わない」でした。 ちょっと僕になると独自ルートで読書趣味を追求してくんですけれど 絶対ネットフリックスにしろ動画配信サービスの下地を支えているのは その、僕より上のもっと物を読む世代で、「物語」に魅せられた人だと思うんですね。 そんで、僕の独自ルートから行っちゃうと、自己の生活を物語化して書きたいな、というか 自家薬籠みたいな部分があるんですね。そういう匂いみたいなものが、一切、無いように その、筆致に微妙に、言葉のイントネーションからのブレみたいなものが、1.5Aさんには あるんですけれど、その微妙なブレをのぞいたとしたら、ピュアに、それは「物語」しか ないんじゃないかな、と思うんですね。 そうして、自分の生活を物語化したい自分っていうのがそもそも無茶な話で、カツカツと設定 組んで、汗流して書き上げたもの「物語」には敵わないわけじゃないですか。 そうして狡く、詩人としてわりとオーソドックスでありたいものですが、小生と 1.5Aさんの差異を強調しつつ、コメントを終えたいと思います。一票です。

0
1.5A
田中恭平 newさんへ
(2024-03-31)

多忙が神経をみなぎらせるみたいなことってありますよね。腹ぺこの狼、見たことはないですけれど、食べるぞという力が満ち溢れていて、とても生命的だと思います。ただ、多忙を極め過ぎるのも考えものですので、健康があってのことだと思います。 >僕より上のもっと物を読む世代で、「物語」に魅せられた人だと思うんですね。 >その微妙なブレをのぞいたとしたら、ピュアに、それは「物語」しか ないんじゃないかな、と思うんですね。 その通りだと思いますし、その通りではないとも思います。それは「物語」という言葉にどのような印象を持っているかによる違いで、田中さんの仰る「物語」は作品の芯・根幹をなす部分だと察しますが、僕がここに投稿している作品は、「物語」という名の「フィクション」としての意味合いが強いです。思ったこと・感じたことを中心にしていますが、そうなればいいなというふうに差配して、作品をパッケージングしています。A・O・Iさんが仰っていた「出来すぎている」というのは、そういった「理想」をさしているのだと思います。「物語」しか ないという言葉は非常に格好良いですね。そういった覚悟をたくさん考えていきたいと思います。 >僕、37なんですけれど、友だちに奨められた本が「ブギーポップは笑わない」でした。 これは笑うべきかどうか判断に迷いますが、「ブギーポップは笑わない」良いですね。読んでいてパズル的に話がかみ合わさっていく瞬間が得も言わず爽快でした。電撃文庫とかスニーカー文庫とか懐かしいです。僕が初めて本を読むことが面白いと感じた作品は、TUGUMI(吉本ばななさん)だったと思います。あの本は詩でもあると勝手に思っています。 >自己の生活を物語化して書きたいな、というか 自家薬籠みたいな部分があるんですね 田中さんの書かれる世界、僕は好きです。体験として、分からないときもありますし、分かりすぎるときもあります。自己の生活を詩というジャンルに落とし込む、小説にはままありますが、僕が知らないだけなのかもしれませんが、それ自体が新しいと感じます。とはいえ、田中さんは色々な書き方ができる方ですので、書きたいという気持ちに素直であり続けることが、詩を作る力に繋がっていくのではないかと思います。それから、頂いたコメント、とても大切に思っています。チョコレートみたいないかれた作品に丁寧なコメントを下さったこと、あれはものすごく嬉しかったです。多分僕と同じように、コメントを頂いて救われた気持ちになった方、大勢いらっしゃるのではないかと思います。お忙しいなか、コメントを書いて下さって、ありがとうございました。

1
rona
rona
1.5Aさんへ
(2024-04-01)

ご返信ありがとうございました。初読のコメント、肝心な部分を読み取ってなかったです。一見ダメな父親とよく出来た母親の貧乏な家庭が温かく感じた理由は、一つの悲しみを共有していたからなのですね。お父さんは悲しみから逃げるためにお酒に逃げているのかも知れないし、そんなお父さんの気持ちを汲み取れるからお母さんはしっかりしているのかも知れない。楓ちゃんはそのどちらも理解している。これは、あくまでも私という他人の想像で、家族のことは家族にしかわからないし、他者の心の奥底は簡単には理解できない。けれど人には事情というものがある。だからこそ表層的な事象を安易な色眼鏡で見ることはしてはいけない事なんだと改めて思いました。ありのままを家族が認め合い想い合い暮している様子が一層温かく感じました。楓ちゃんのお父さんのような人はいるし、お母さんのような人はいる。楓ちゃんのような子も奇跡的に稀にいる。返信して頂いたコメントを噛みしめています。悲しみまでも赤い血が流れているような、本当に温かい家族の断片を見せて頂けました。 noteの方もおじゃまして最近の作品を読ませて頂きました。この作品をきっかけに1.5Aさんの作品の根底にあるものが垣間見れたような気がしました。同時に、私が1.5Aさんの作品が好きな理由もわかった気がします。 これからもご活躍を祈るばかりです。たくさんの人には読んでほしい。確か新運営の公約(?)に優れた書き手さんの詩集を出す、なんていうのがなかったでしたっけ? いつか詩集で読みたいです。

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田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2024-04-01)

楓ちゃんが健気。

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1.5A
ronaさんへ
(2024-04-01)

>家族のことは家族にしかわからないし、他者の心の奥底は簡単には理解できない。けれど人には事情というものがある。 ここに記してはいませんが、楓ちゃんに何かあったとき、真っ先に駆けつけてくれる両親だと思います。また、全ての親がそうあって欲しいですね。傍から見れば、羨ましいと全然思われない暮らしぶりなのかもしれませんが、幸せはそこにしっかりと育っていて、いつか、またちがう誰かを暖かく照らしてくれるのだと思います。 >noteの方もおじゃまして最近の作品を読ませて頂きました。 ありがとうございます。根底にあるもの、何が書きたかったのだろうということ、いつも考えます。色々な感情はありますが、宝石だと思って拾ったのが、少し光る石ころであっても、拾ってみることが大事なのかなと思います。そういったものを拾い集めていくことで、足元が満たされた色になっていくのも、またいいなと思います。 僕は死ぬまで詩を読んでいきたいなと思っています。書く方は全然自信がありませんので、読む方で。その上にronaさんの書かれる詩があります、もう書かれなくなった方の詩もありますし、今書かれている方や、これから書かれる方の詩もあると思うと、少しも気が抜けないなと思いました。 頂いたコメントを通じて自分の書いたもの・書きたかったことを再び知ることができました。それが書いてよかったという気持ちに段々と変化していくことだと思います。詩集もいいですね。それは始まりだと思います。とても深く、そして丁寧に作品をお読み下さって、ありがとうございます。お互いに、頑張っていけたらいいなと思います。

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1.5A
田中宏輔さんへ
(2024-04-01)

心が聡明ですよね。それは一番大切なことだと僕は思います。ありがとうございます。

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エイクピア
作品へ
(2024-04-10)

「楓ちゃんが、楓ちゃんでできているから。」 このフレーズに惹かれました。楓ちゃんの心の美しさを決して抽象的一般的な事で終らせずに、具体的な描写で説得力のある詩に仕上がっていると思いました。

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黒髪
作品へ
(2024-04-12)

楓ちゃんの初恋は、いつ始まるのかな、もう春だし、と思います。男には、女の事が 一番気にかかるのですよね。1.5Aさんが、暮らす町が、平和であることを願います。

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1.5A
エイクピアさんへ
(2024-04-12)

役割としての交代はあると思いますが、本質の代替はないのだと思います。それがめぐっていて、順番そのようだと思います。コメントを頂き、ありがとうございます。

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1.5A
黒髪さんへ
(2024-04-12)

僕の住んでいるところも段々木登りがしにくい様相になってきました。春は新しいことが入り混じって、なんだかとても複雑ですね。だから蒔かれた種に気がつくのは、もっと先のことかもしれません。お読み頂き、ありがとうございました。

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