いつもお世話になっております。熊倉ミハイです。
今回は私の詩作品の一つ、「失敗実験」という詩で、主に作曲活動を行っている「包丁ナイフカッターズ」様にポエトリーソング(ボーカロイド楽曲)を作っていただきました。ここに、その映像作品として投稿させていただきます。
一度聴いたら癖になる音作りで、詩の世界観を最大限引き出してくださった曲だと思います。ぜひ、お聴きください。以下、詩の全文も載せておきます。
「失敗実験」
壁にくくりつけられた一本のベルト
回転し反転する軌跡は目に見えないほど
暗転していく画面を観察する科学者は
ブルーライトを吸い込んで
影を被った透明人間の助手が
いまだ画面の奥にしがみついている蝉
ノイズだけを知る部屋の響きが妙
誰もがエンジェルのライトを欲しがる時間帯だ
床の裏で静寂を吸引しようとする壺
着ていた白衣が心中しようと誘惑
正しく生きてきたと錯覚していた尊厳が
結果を欲して空白を極める
それはそうと試作だった
食らっていた
もろ もろ もろ
崩れ去っていくのが分かるだろう
これが観測の終点である
渦巻きに囚われていた人形はまだ自覚しない
オンのままのカメラを誰が止めるのか
実際 実験は失敗だったのである
ペンを置く音から虚しさが波打ってきて
それを感知した小坊主がこの部屋の全てを
作品データ
コメント数 : 16
P V 数 : 966.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-20
コメント日時 2024-03-23
#現代詩
#動画
#縦書き
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2024/11/05 11時19分12秒現在
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面白かった。制作された方の才能も感じますよ。画像に負けてない発声も詩もいいいい。で、他のも観たんだけど、音は打ち込みだから同じようなものなんですが、やはり音と画像が付くと詩は置いてカレル感はどうしても出てきますね。二人のコラボって難しいんだな。って改めて思う。
1ミハイさんって作詩ボカロpだったんすね多才うらやまおどろきっす。さいごまでポエトリーリーディングでいくのかと思ったら歌ってた、歌詞の投げっぷりとボカロ可不の不穏感がよく合ってるっす。これは歌詞だけ提供なのかな?いいPVでしたと包丁ナイフカッターズさまにお伝え下さい。
1メルモさん、コメントありがとうございます。 他の曲も聴いてくださりありがとうございます。本人も喜ぶと思います。 コラボに関しては、この「失敗実験」と別チャンネルですが「!!!!!!CCCCAAAATTTT!!!!!!」という曲のまだ2曲だけで、他の曲はすべて包丁さんが担当していますね。詩、歌詞が置いてかれる……難しいところですよね……
0A・O・Iさん、コメントありがとうございます。 まだ拙いですが、そうですね、作曲もしております。Hamming Eggという名義で、 【YouTube】 https://youtube.com/@EggHamming?si=KTcHktja6C4GGTLr 【ニコニコ】 https://www.nicovideo.jp/user/29351690?ref=androidapp_other こちらで投稿しております。 今回は歌詞提供のみですね。包丁さんに、お伝えしておきます。聴いてくださりありがとうございます。
1アラガイさんが云う、詩が置いてカレルとは思わないけど、画像がありメロディがつくと、初めて失敗実験をあの場で読んだ衝撃は、想像の広がりが殺されましたw けどそれは悪いことじゃなくて新しい場を得たという感じでしょうかね。いまのボカロの歌詞って現代詩よりもっとシニカルで難解で突飛でよく練られている多彩なものだとおもうのでとてもいいPVだと思いました。んーだから現代詩として見てしまうから浮いてしまうのかなと、枠もなく一つの作品として受け入れたらよりおもしろいのかなと思いますけど。作詞と詩の違い、受け取る側を考えると難しいところなのかもしれません
1熊倉ミハイ様、こんにちは! 映像作品を見せて貰いました。 詩のイメージに無機質な音楽と淡々とした口調のボカロと雰囲気のある絵が合っていていいなと思いました。 異なる才を持つもの同士が組み合わさると新たな芸術として生まれ変わるんだなと感じました。 個人的な意見ですが、詩を主人公として見た場合、音楽も個性が強いので詩のインパクトが打ち消されてるような気がして少し勿体ないような? 裏で流れる音楽に強い中毒性があるだけに少し抑えてみたら全体のバランスが良くなるかもしれません。素人の内一人の感覚的な感想でした。 素敵な映像作品を共有してくださり ありがとうございます。
1むずいですね。 佐野元春の「YOUNG BLOODS」って曲があるじゃないですか。 体言止めがキレキレなやつ。 ポエトリーリーディング楽曲のポエムは、 ああいう、乾いたのがいいと思うのです。
1こんにちは★ MV拝見させて頂きました! クオリティからしてすごい!熊倉様の詩と可不の無機質な声がマッチしていて、グッときましたʘ‿ʘ! 熊倉様ボカロPだったんですね!今度、ユーチューブで熊倉様の曲があったら聴いてみようと思います★
1歌詞も詩とみなすか、という問題ですね。 歌詞になると、分かりやすいメッセージ性、物語性、反復・音韻、誰の声に乗るのかなど、性質がより絞られたものになる可能性があると思っています。 ただ、そんな詩と歌詞の融合、衝突で未知の世界の入り口が開ける気を、薄々感じております。
1詩のインパクトの打ち消しは、何て言えばいいんでしょう、流動性とかにあるかもしれないですね。 詩の形では自分のペースで同じ行を読み返したり、戻って読んだりできるのに対して曲では曲のペースがあります。それが影響してるのかもしれません。 しかし、自分は今回の楽曲はイントロや間奏が多めだったりと、詩の余韻を感じさせる構成だと思ったりもします。メロディも、聴き慣れるとインパクトが薄くなる性質があるとも思うので、聴き繰り返すとまた違う印象になるかもですね。 コメントありがとうございます。
1まだ、詩は詩。曲は曲として。 いずれ二つの築き上げられた世界観を混ぜて、よりマルチな活動をしていきたいですね。 ありがとうございます。ぜひ、聴いて貰えるとありがたいです。
1コメント、ありがとうございます。 挙げてくださった楽曲、存じ上げなかったので聴きました。 ポエトリーソングって、どんな基準で決まるんだろう、と興味が湧いてきました。 「アクセルためてルーズな空見上げる」の末尾でゆらいだりするところは、ポエトリーなのかなぁと思いつつも、全体的に結構メロディアスだなと思いました。メロディが思い出せそうで思い出せない、キャッチーかどうかの狭間に言葉を乗せる。めちゃくちゃ難しいですね。
0歌詞でも詩でもポエムでもなんと呼んでも良いものは良いでしかないと思いますけどね。すべてのひとに受け入れられるなんていう夢物語はありえないんですから。自分の良きように作り出したものを好んでくれるお方が受け取ってくだされば、そういった博打のような祈りでたましい込めるしかないでしょうね。創作なんてものはみなそんなものかと思いますがねえ
1こんにちは。 作品、カッコいいですね。 躍動的なリズムにのると、詩の印象もなにかと変わるのだな、と月並みな事をぼんやり思いました。 しかし、今、音楽活動をやる人たちはいいですよね。 20年前の僕は、しがないバンドマンだったのですが、メンバー募集のチラシやら、メンバー募集のサイトやらをこまめにチェックし、苦労しました。 一人で音楽作れるなら、こういうの頑張ってやってたなあ~とか、考えてしまいました。 団体行動ってなんであんなに面倒くさい事がメインなんでしょうね。 作品、ありがとうございました。 勉強になりました。
2コメント、ありがとうございます。 バンドマンだったのですね……私もゆくゆくはそういう活動をしてみたいです。 今は確かにメンバーを集めやすい時代だったり、宣伝できるプラットフォームが豊富だったりしますが、積極的な人たちは当然それらを最低限している訳で、競争率が熾烈な感じがしております。 他人の情報が多量に入ってくるせいで、変なプレッシャーを植え付けられ、活動の自由性を見失う人も多い印象です。私もしかり。 面倒くさいことを、泥臭くやっていくのはどの時代も同じでしょうね……
1瓦解してゆく画面、それは狭い世界ではなくこの世全てかもしれない。 失敗を繰り返しながら進化してゆく人類。 その実験的試みはいつになったら成功に導かれるのだろうか。
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