死の舞踏(アレクサンドル・ブローク) - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



作品を
別枠表示

死の舞踏(アレクサンドル・ブローク)    

ブロークは現実に限りなく近い、どこかグロテスクで残酷な世界を描く詩人です。この「死の舞踏」(原題「Пляски смерти」)には五篇の詩が編まれています。表題通りどれも死に関するものですが、進展がない人々の生活を嘆かわしく描いている一面もあります。ブロークが創り出す世界の静寂と恐怖をご堪能ください。 死の舞踏 アレクサンドル・ブローク 一 人々のなかで生命と熱意を装うのは 死人にとって いかなる疲労だろう。 だが必然なのだ 社会に摺りついて 職のために骨が鳴る音を隠すことは。 生者は眠る。死人は柩から起き上がって 銀行に 裁判所に 議院に赴く。 夜が白々しいほど 憤慨は黒光りし 羽毛は歓声の如く軋む。 死人は一日中 報告書の作成に励んでいる。 公務は終わった。するとご覧── 議員に卑猥なアネクドートを 彼は囁いている……それも尻を振りながら。 もう晩。小雨は泥で叩きつける 通行人を 家屋を その他の芥を…… ところが死人のことは──また違う乱脈へと タクシーが運ぶ 軋轢を轟かせ。 無数の柱と人を収めた大広間へと 死人は急ぐ 美麗な夜会服を纏って。 彼には従順な笑みが贈られる 妻──痴女と 夫──阿呆によって。 彼は役人の暇に疲れ果てたが カタカタ鳴る骨は 音楽で搔き消される…… 同僚たちと彼は固い握手を交わす── 生きている 彼は生きていると思われたいのだ。 柱のそばで 女友だちと目が合った。 彼女も彼と同様 死んでいる。 彼らの名目上 社交である会話の裏で 本音を君は耳にする。 「疲れた友よ ここは私にとって奇妙だ」── 「疲れた友よ 墓地は寒いわ」── 「もう零時か」──「ええ ですが貴方はワルツにNNを 誘わなかったかしら。彼女は貴方に恋をしている……」 すぐそこで──NNは熱愛の眼差しで探している 彼を 彼を──血に潜めた緊張とともに…… 華やかな乙女の顔には 空虚な 生きた愛情の感激…… 彼は彼女に耳打ちしている 無意味な文を 生者にとっては魅惑的な言葉を。 眺めている 肩が赤らむ様子を 肩にうなだれた頭を…… そして 公的な憤怒からなる尖鋭な毒を 超越した険悪さで 彼は浪費している…… 「なんと明晰な彼だろう どれほど彼は君を愛しているのか」 彼女の耳には──聞き慣れない奇怪な響き それは骨と骨がぶつかり合う音。 二 夜 街路 街灯 薬屋 無意味で仄かな光。 あと世紀の四半期暮らそうが── 全てこのまま。活路はない。 死ぬ──また振り出しに戻り 万事が昔のように反復される。 夜 水路にはまだ凍らぬ波紋 薬屋 街路 街灯。 三 空っぽな通り。唯一の火が窓のなかに。 ユダヤ人の薬剤師は夢でうめく。 Venena*と書かれた戸棚の前では 畑で屈むときのように膝を折って 目まで外套を被った骸骨が 何か探している 黒い口の歯をむき出して…… 見つけた……が 誤って硝子の音を立てた そっと髑髏を回した……薬剤師は鴨の声を上げ 上体を起こした──寝返りを打っただけだ…… この頃──来客は神秘な薬瓶を 外套のなかから 二人の鼻がない女性に突き出している。 通りで 白っぽい街灯の下で。 (Venena*はラテン語で毒) 四 古い 古い夢。闇から 街灯は走る──どこへ。 そこは──漆黒の水のみ。 そこは──喪失 永遠に。 影は隅から辷り出し それに他のが辷り寄った。 外套は開けていて 胸は白く 夜会服の襟章には緋色。 二番目の影──細身の胸甲騎兵 それとも教会式からの花嫁。 兜と羽根。顔はない。 死人のような静止。 門では呼び鈴が轟き 鈍く錠が鳴る。 敷居をまたぐ 売春婦と男娼が…… 凍てついた風が咆哮し 虚ろで 静かで 暗い。 上では窓が灯っている。 どうでもいい。 鉛の如く黒い水。 なかには喪失 永遠に。 三番目の霊。君はどこへ 君か 影から影へと辷るのは。 五 またしても富豪は怒って喜ぶ。 またしても貧乏人は辱められる。 石からなる巨体の屋上から 白い月は見ている 静けさを差し立て 傾斜の陰影を落とす 岩壁と 屋根の暗黒の。 全ては無駄だっただろう 法秩序を保つための ツァーリがいなければ。 ただ宮殿は探さないでくれ 親切な面も 黄金の冠も。 彼は──遠い荒野から 奇しい街灯の光のなかで 出現する。 首を手拭いで絡め 穴が空いた帽子のつばの下で 笑っている。



死の舞踏(アレクサンドル・ブローク) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 394.0
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-01-27
コメント日時 2024-01-28
#現代詩 #ビーレビ杯不参加 #縦書き
項目全期間(2024/04/30現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:394.0
2024/04/30 15時02分37秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

死の舞踏(アレクサンドル・ブローク) コメントセクション

コメント数(1)
鷹枕可
作品へ
(2024-01-28)

否、素晴らしい試みです。 肝心の翻訳‐作へ素人なりの感想を記述させて頂きますなら。 制度の只中に生活をするものたち「銀行員」や、「裁判員」「議員」等を鮮やかに死者へと顛倒せしめ、体制への諷刺どころではない――徹底的に冷徹な視座を以て――「文化的」生活への冷笑が記述されており。 「詩」とは此処まで凄まじい反現実的現実を叙述し得るものである、と「思い出させて」下さり、目が洗われる心境でございます。 「不在のツァーリ(皇帝)」への希求的心情等、夙に心に刺さり。 しかもその姿は恰も「農奴」か「案山子」を彷彿とせしめるがごとく記述をされていらっしゃいます。 深読みを致しましても素晴らしく、修辞の綺羅燦然たる退廃‐美も、復。相俟りまして、思わず恍惚と致してしまいました。 此の水準を指標と致します事には、眩暈を覚えざるを得ませんが。其処迄達しなければ、プロフェッショナルとは言い難いのでございましょう。 勉強をさせて頂きました次第でございます。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 3