皇居正門の真下で - B-REVIEW
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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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きょこち(久遠恭子)

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渇いた心を満たす雨に満たされていく

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皇居正門の真下で    

無情な坊主がうそぶく。 「今生の御姿なぞ、蝉の抜け殻にさえ及ばぬ代物で」 手練れの素浪人は、丸腰の男を決して斬りはしない。 立ち眩みをして試験管の向こう側に見えるは、炎天下の情欲。 遊女上がりの女は、穢れも清さも知らぬ舌を噛み 「愛してくれますか?」なんて呪詛を投げかけては哄笑。 芭蕉の写し絵は、因業を燃やし尽くす焚き火の中に放り込まれ 廃屋に捨て置かれたままの雑穀とともに炎上しておりまして。 貴族崩れの女は、清涼殿の寝所に忍び込むも叩き出されて 「愛してくれますか?」なんて呪怨を放り投げては高笑い。 琵琶法師は念仏めいて高らかに歌い上げている。 「こと切れた御神の今際の言葉は 『皇子は背信、裏切り者』」 人生は隠れみの。決して真の姿を知り得はしない。 遠く、近く、離れては寄り添い、見え隠れするは あざとい人の心と常世の無慈悲。 酩酊してフラスコのあちら側で我を覗き込むは、燃えさかる夏日の扇情。 皇族を追われた女は、甘みも苦みも知り尽くした眼差しで 「愛してくれますか?」なんて怨嗟を投げかけては狂乱。 まっことこの世の美醜は、胸を刺す非情の物語でありまして 欠けも錆びれもしない名刀を振りかざす男よ。 廃墟と女子供の屍を踏みしめてどこへ行く。


皇居正門の真下で ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 25
P V 数 : 3444.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 17

作成日時 2019-07-06
コメント日時 2019-07-31
#テキスト
項目全期間(2024/04/18現在)投稿後10日間
叙情性50
前衛性11
可読性51
エンタメ11
技巧53
音韻00
構成00
総合ポイント176
 平均値  中央値 
叙情性1.31
前衛性0.30
可読性1.31.5
 エンタメ0.30
技巧1.31.5
音韻00
構成00
総合4.34
閲覧指数:3444.1
2024/04/18 11時36分40秒現在
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    作品に書かれた推薦文

皇居正門の真下で コメントセクション

コメント数(25)
るる
(2019-07-08)

こんにちは わたしがこの詩から受けたイメージは黄泉の国で 魑魅魍魎となって 様々な霊が混然一体になろうとしたり、 一体化することを拒みながら 彷徨っている様々な霊というイメージを 得ました。 全体的に古い時代の霊ばかりなのですが、 なぜか「試験管」と「フラスコ」だけが 妙に近代的です。 そこからなぜか 私は、勝手な妄想をいだいたので、ご紹介してみます。 この詩にでてくる様々な人々よりも 実はもっとも重要な人物は、現代人であり。 その人物は試験管を片手に様々な実験を行っています。 過去の遺物からDNAを検出して、掛け合わそうとしているふとどきの現代人が この詩の中には存在しているというのが、わたしの勝手な読みです。自由な読みをしてしまいました。失礼してしまったかもしれません。そのときは、ごめんなさい。

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stereotype2085
(2019-07-08)

るるりらさん、コメントありがとうございます! そうなんですよ。試験管とフラスコは意図的に現代の要素として入れたものなんです。この詩には、主に詩で読まれている世界と、実際に読み手や話者が存在している世界の二つの世界があるんです。読み手や話者は試験管やフラスコの向こう側に、無常の世界を(るるりらさんいうところの黄泉の国)を見ているのであって、その場所とリンクするように常世の無慈悲や無情を体感しているのです。だがしかし!るるりらさんの仰る過去の遺物からDNAを検出して掛け合わせようとする、ふとどきの現代人というのもかなり面白いですね。僕としては理系の男が数式通りにならない世界をかいま見て驚愕している、くらいのイメージだったのですが。この詩に更なる面白味、深みが出ました。ありがとうございます。

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渡辺八畳
(2019-07-09)

さまざまな設定で詩を書こうという意気込みを感じられて、それはとても良いと思います。 ステレオ氏の使用する語句はどの詩でも主張が激しく、それらが上手く組み合わされば絶大な力を発揮する。「2019年の花魁。沖縄にて」(https://www.breview.org/keijiban/?id=2286)なんかはその好例だし、今でも良作だと思う。しかし花魁と比べてしまうと、今作は及ばないなあとあう印象。なんだろう、例えるならばステレオ氏の使用語句はどれも石。それを高く積み上げるにはやはり石と石をくっつけるボンド(=主張が激しい語句と語句を繋げてくれる部分)が必要。ときたま石の微妙な凹凸がうまくかみ合わさってものすごい塔ができることもあるが、そうでない場合は積み上げられない。 潔くボンドを使うか、凹凸を見極める目を磨くか。大作ができるのは後者だが良作を量産できるのは前者。

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stereotype2085
(2019-07-09)

渡辺さん、コメントありがとうございます!そうなんですよね。渡辺さんから度々指摘されていますが、私は口語ではなかなか使わないような難解な語句をつい使い、それを繋げてしまう。それが渡辺さんの「主張が激しい語句」の衝突のようなものを生んでしまう。今回はそれが如実に出たなと。そしてポイント及びコメ数にも反映されている。加えて作品の質にも。ふじりゅう氏のキャスで取り上げてもらった際、読み手がつまずく部分があったのもしっかりと認識しております。次作以降にその反省点は大いにと活かされるでしょう。話は変わりますが椎名林檎さん、彼女は小難しい語句を使ったり、話し言葉でよく使う語句を用いたりしてそのバランスがとてもいい。今作は彼女のように「かぶいて」みたいという意識と、以前から作りたかった世界観を合わせた作品ですが、やはり「衝突」という事態は免れなかった。さてそこで解決策を二つ渡辺さんから提示されていますが、どちらも例えが分かりやすく参考にしやすいものでした。私はまず難解な語句の崩し=分かりやすい言葉への入れ替えをするでしょう。石をまず軽石にしたり、別の素材に変えたりすることですね。それを渡辺さんはボンドを使ったと捉えるかもしれませんが、あくまで作品の軽量化を図ったと考えていただければ幸いです。私自身も考えていたテーマ、改善案についてとてもタイムリーなご指摘を改めてありがとうございました。 追記・「2019年の花魁。沖縄にて」。本当にいい作品ですよね。手前味噌ですが、笑えるくらい私もそう思います。

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黒髪
(2019-07-12)

雄弁で凝縮された言葉と、独特な切れ味をもった、さらりとした味わい、とてもユニークで、 おもしろかったです。コメントに書いてあったように、「かぶいて」みたい、という、通りに、 歌舞伎の味わいがあります。たくさんの、目を引く言葉があると思いました──「舌を噛み」 「芭蕉の写し絵」「廃屋に捨て置かれたままの雑穀とともに炎上」「高笑い」。語彙を 豊かに持っておられます。あと、なぜか読者や世の中に対して、優しい気持ち、否定しない気持ちが、 肯定する気持ちが、あるように感じられました。それは、現実を否定してしまうような人へも、 届くような、意図が、あると思いました。上質の表現が必ず生むであろうところの、正の側面と、 それを裏支えする、放り出さない凧あげの糸のように作品を手引きするもの、つまり、正と支えで はったりを回避しながら、作の欲望に一人遊離していかないということが、安心と前進を、体験させるようであって、 それが記憶に残って、回り続ける感じ、衛藤ヒロユキの『魔法陣グルグル』なんかに似たものを僕は 感じました。

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stereotype2085
(2019-07-18)

黒髪さん、コメントありがとうございます! 返信遅れました。優しい気持ち、肯定感、否定しない気持ちがあるとのこと。そうですね。僕はどれほど地獄の底に落ちてしまった人間でも救い出したい、情状をくみ取ってやりたいという気持ちがあるのです。それが黒髪さんの印象につながったのでしょう。現実否定する人にも届けたい気持ちは当然あります。それは強くありますね。出来れば否定的な人の気持ちを変えて差し上げたいという想いもあるのですが、それは中々出来ませんね。人は変わらないし、変えられないものでしょうから。そんな想いが次作には反映されると思います。「魔法陣グルグル」は恥ずかしながら存じ上げませんが、上質の表現とのお言葉嬉しく思います。それと今、新作詩を書いていたのですが、詩はやはり産まれるものであり、作るものではないのだなと実感しております。そういう意味でこの作品を作り得た時はこのような慈しみに満ちた心境だったのであり、それを表現したい、そして自分も救われたいという気持ちだったのでしょう。長くなりましたが、好意的なコメント、本当にありがとうございました。

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survof
(2019-07-20)

ずっと気にはなっていて、ポップな魅力があるので惹かれるもがあり結構何回も読んでいるんですが、個人的にはどういう訳かイマイチしっくり来ない感があります。なんでだろう?ってずっと考えていたんですけど、おそらく時代設定と言葉が微妙にかけ違っているのかもしれないな、と思いました。言葉遣いや舞台装置は古めかしい感じなのに、それぞれの言葉はどれも現代的な言葉が選ばれている。もちろんそのハイブリッド感が面白くて、うまくいけばそれこそ椎名林檎の「逆輸入 〜港湾局〜」のアルバムジャケットのようなものすごく面白いところで世界観がハマりそうな予感はあるんですけど、細部がどうしても気になってしまいます。例えば「寝所」は「閨」のほうが雰囲気がでるな、とか時代設定はもっと特定の時代に固定したほうがもしかしたらフラスコなどの現代的なアイテムとの対比が際立ったのではないかな・・・など。言葉も思い切って古い言い回しをがっしり使った方が、あえて現代的表現を使ったときとのコントラストが際立って面白い気がします。でもこれを歌詞にしてじゃかじゃか曲をつけたらそのまま結構いい感じになる気もします。

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ほば
(2019-07-20)

2019年の花魁。沖縄にて、などもそうでしたが様々な世界観を書き分けられているのは流石だなぁ、と思います。あくまで時代風な空気はガジェットかなぁ、と思いつつもそれが上手く混ざり合いつつあるのかと感じました。清濁併せ呑む、も時代風な作品でしたが、またこの世界観での作品を読みたくなりますね。

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stereotype2085
(2019-07-21)

仲程さん、コメントありがとうございます!ちょっと目を逸らしている隙にそうそうたるメンバーからコメントをもらって舞い上がっております。これでこの作品も浮かばれます。まず雰囲気。この作品は先にも書いたようにかぶいて、古典劇のような印象を出すように努めました。でも中身は現代的な要素も交じっているというような。その点ではフラスコと試験管を混ぜたことである程度の目的は達成出来たと思います。この作品は倦んだ世界をどこかの科学者がフラスコや試験管を通じて覗き見ているという詩でもあるのです。しかしもっとフラスコと試験管で違う世界が出せたのではないか、とのこと。僕の意図、志向が伝わるような一節でも書いておけば仲程さんにも満足していただける世界観が出来たかもしれません。微妙なところを指摘していただいてありがとうございました。

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stereotype2085
(2019-07-21)

survofさん、コメントありがとうございます!まずポップな魅力に惹かれて何度も読んでいただけたとのこと。ありがとうございます。しかし何か今一つしっくりこない印象がある。この点については私の過去作「清濁併せ呑む」 https://www.breview.org/keijiban/?id=2570 のように語調や語尾を古典劇的なもので統一した方が良かったのかもとも思います。レトロフューチャーというものがあるじゃないですか。ひと昔前の人々が想像した未来観。アバウトな未来像。この作品はそれの逆バージョンでもあるのです。現代人から見た古典的世界、正確ではない古めかしい世界。だから時代設定、時代考証を正確にしていないちょっとした乱雑さがあるのです。その点からもポップな印象をsurvofさんは抱かれたのかもしれません。そういう意味ではちょっと半端な感じですが狙いはあたったのかなとも思います。椎名林檎さん「逆輸入~港湾局~」のジャケットアートを拝見しましたが、そうそうこの感じです、とも思いました。欧米人から見た、ところどころ不正確な日本像とでも言えるものをこの作品では出したかったのかもしれませんね。

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stereotype2085
(2019-07-21)

帆場さん、コメントありがとうございます! ガジェット。そうですね。この作品の古めかしい要素は面白味、味わいを出すためのちょっとした小道具でもある、とも一面言えるかもしれませんし、そういう解釈も面白いなと思いました。清濁併せ呑むをしっかりと覚えていてくださり、とても嬉しいです。あちらの方が精度と完成度が高いですね。清濁の方は、「徹底」しようとしていましたから。その意味でこの作品のsurvofさんなどが仰る、ちょっとした違和感は徹底していないがためかなと、振り返ったりもしています。この作風の作品をまた見て見たいとのこと。ありがとうございます。しかしこの作風で書きたくなる心境になるのは中々ありませんので、また随分とあとになるかもしれません。その時をご期待ください。

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survof
(2019-07-21)

コメントしたあと、いろいろ考えて、それから「清濁併せ呑む」もお読みして、やっぱり言葉遣いはいまのままのほうがハイブリッド感でていいのかな、、と思ったりもしてます。たしかに「清濁併せ呑む」みたいにゴリゴリにしてしまうとおそらくこのポップハイブリッドマシーンな感じ(ってなんやねん、笑)がでないような気がしてきました、なんか勝手なことばかり書いて申し訳ないです、汗。 >そういう意味ではちょっと半端な感じですが狙いはあたったのかなとも思います。 多分ステレオさんの狙いは結構いい線で当たってると思います。でも、やっぱりなんかちょっと物足りない。「欧米人から見た、ところどころ不正確な日本像」というのも多分路線としては間違っていないかもしれないんです。でも、じゃあどうしたらもっと作品が引き締まるの?って自問自答してもなかなか答えがでなくてちょっと自分でももどかしいところがあります。 アルバムジャケットの話でいけば、あとはビョークの「ポスト」のアートワークなんかもこの作品のイメージにすごく近いです。「清濁併せ呑む」よりはこのハイブリッドな感じのほうが好みですね。なんかそのうち、ものすごくビシッときまった感じの作品を書いてくれそうな予感がします。その時に今のもやもやの原因が分かるのかもしれません。

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survof
(2019-07-21)

追記: あ、あとちょっとキャスお聞きしたんですが、いまトゥイッターはやってないです。ついこの間アカウント消しました。なんかSNSやってると情緒不安定になるので、笑。

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stereotype2085
(2019-07-23)

survofさん、再度コメントありがとうございます!ポップハイブリッドマシーンとは、思わず笑みがこぼれてしまうくらいカッコイイ表現ではないですか。そういう印象を抱いてもらえたなら僕の当初の目的は達せられたなと思います。しかしやはり物足りない印象があるとのこと。またどうすればより一層引き締まるのか自分でも分からず、もどかしいとのこと。恐らくsurvofさんが解決策を閃いた時に僕はこの路線の作品でビタッと決まる作品を書くのかもしれません。最近思うんですよ。詩というのは巨大な集合的無意識であり、個々人の所有物であるだけでなく、みながある方向に向けて共作しているアート、創作物なのではないのかって。だからみな詩人はどこかでつながっている。天啓のように、口にするべきことをそれぞれが違う形で書いている。そういう印象がするのです。ロバート・フィリップはデヴィッド・シルヴィアンと共作した際に、彼の詩を見て「詩人の口から言葉が紡がれる時には、何か語られるべきことがあるのさ」と仰ったそうですが、僕の感覚もこれに近いです。ビョークの「ポスト」もジャケットアートを拝見しましたが、あーこれです、ともまた思ってしまいました。ポストほど洗練されたら、ポップハイブリッドマシーンは完璧に完成するのかもしれません。

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stereotype2085
(2019-07-23)

survofさんへ。またツイッターはやっておられないとのこと。残念です。survofさんにはビーレビ公式ツイキャスのゲストに是非お招きしたかったのですが。もしツイキャスならばOKですとのことでしたら、@keisei1宛てにDMをいただくか breview.works@gmail.comにメールを頂けると幸いです。ゲスト出演の方も検討していただけると嬉しいです。それでは。

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survof
(2019-07-23)

公式ゲストとはまたなんと魅力的な!でも直接出演は今はちょっと難しいかもですねー。例えばなんか質問一式をメールしていただいて、私がそれにズバーっと返答してそれを記事にしていただくとか、キャスで取り上げていただくとか(で、もし時間があえば聞き手としてチャチャをいれる、笑)みたいな感じだったら大丈夫ですけど。でも、お申し出大変嬉しく思いました。ありがとうございます。

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藤 一紀
(2019-07-23)

おはようございます。最初に坊主が出てきますが、語り口と語られる内容が、まさに坊主の昔語りのようで、それも私的には暗いうっすらとした蝋燭の炎だけがともるお堂のなかでほとんど無表情に、抑揚を抑えた声のためにかえって情念的な雰囲気を滲ませながら、目はこっちをずっと見据えて語っている、というイメージが湧いてしまって、どうにも馴染めない雰囲気だなあ、と思いながら何度か読み直しているうちに、ようやく慣れることができました(なので、上に書いたイメージも今になって言葉にできたのですが)。 試験管とフラスコ。やっぱりこの二点は現実に引き戻されて「あれえ?」と思っていたのですが、今となっては、これがとても良いなあと思います。試験管とフラスコを扱っているこの人は、これまた私的には色が白くて表情が乏しい、やや厭世的でなぜか眼鏡をかけた人なんですが(笑)、その人が実験室みたいなところでなにやらやっている時に、試験管なりフラスコなりの先に、やたら現実(現在の外的日常世界)とは離れた世界が見えている、という風に読んだのですが、試験管やフラスコが、絵画でいうとあれは遠近法の第一消失点というのかな、作品に奥行きを出す役割を果たしていて、しっかり構造ができあがっていると思いました。 で、さらに私的にいうとその人は、やってることからして実験者であり、観察者であるのだけども、ひょんなことから自分が感じてはきたけれども表面にはださなかったことを、その時見ているわけです。情念的で血生臭く、狂騒じみた世界を。 個人的に生物学や物理学のような自然科学の世界は、生命現象や物理現象の法則、その存在の謎や驚きや感動にとらわれた人がやってるんじゃないかと思っています。でも「生命、すげえ!」では何も伝わらないので、論理でもって話さざるを得ないと。だから文章では長いし、話はとかく難しく退屈にさえ感じてしまうこともあるわけですが、そんな個人的な考えにしたがうと、この人が試験管やフラスコを通して見ている世界は、人間社会がつくりだしている、相も変わらぬ《この世の美醜》という「普遍的」なものであって、しかもそのような情欲、情念をもっている自分自身でもある、ということが示されていると読めました。 そのような世界を見ている彼自身、をさらにその背後から見ているような、そしてあたかも戯画化するかのような語り手の語りが、彼が見ている世界の様相と、見ることによって表れる彼自身の情欲や憎悪、興奮や冷徹さを、近づけたり離したりするというダイナミクスを感じることができました。

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黒バラ
黒バラ
(2019-07-24)

読んでいて、色んな想像を掻き立てられる作品ですね! 面白いです。 一番心に感じたことは、時代なのか、心情なのかは分かりませんが、純愛というものに疎い世界なんだということでしょうか。 どんな立場でどんなかたちにしても、女性は男性にすがらないと生きていけない、そして、男性はそんな女性を上から見ている。 だけど、そんな男性たちも真の愛情に飢えている。 そんなものを感じました。 読み終わった後に、他の読者様の感想や筆者様のお返事を読ませていただき、また視点の違う別の角度からの話も感じられて面白かったです。 色々と深い作品でした。

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エイクピア
(2019-07-24)

無情な坊主、蝉の抜け殻、手練れの素浪人、丸腰の男、試験管、遊女上がりの女、芭蕉の写し絵、因業、琵琶法師、皇子、フラスコ、女子供の屍など核となる単語を抜き書きするだけでも、この詩のアウトラインが浮かび上がってくるような気がしました。

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stereotype2085
(2019-07-24)

survofさん、三度コメントまたお返事ありがとうございます!ツイキャス出演は難しいとのこと。しかし代替案を出してくださったので、そのアイデアで公式ツイキャス特別版を放送したいと思います。時期は8月下旬頃の放送になります。質問をメールにてお送りさせていただくので回答していただけると幸いです。質問はしばらくお待ちください。よろしくお願いいたします。

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stereotype2085
(2019-07-24)

藤一紀さん、コメントありがとうございます!何でしょう。完璧。読解としてほぼ完璧です。驚いています。僕の狙った通り、意図した通りの受け止め方をなさり、そして同時に分析、論評をもなさっている。藤一紀さんの読解力とイマジネーションの凄まじさに言葉を無くしています。そうなんです。フラスコと試験管は、この詩の世界観には合わないのですが、実際にはこの二つは今現在の日常に住む人間が、藤さん仰るところの血生臭く、狂騒じみた世界を見通すための道具、ファクターでもあるのです。ゆらりと揺れる試験官の向こうで、人間の無慈悲で無情な営みが繰り広げられていると考えると少しゾクゾクするものがありませんか?加えて藤さんの仰る通り、試験管とフラスコを手にしている人間はそういう世界から切り離された、隔絶された世界に住んでいる、安全な世界に住んでいる。だが根っこにある情動や闘争心、嫉妬や妬み、気狂いじみた感情をも持っている。その男が冷徹な目で一面、人間世界の真実でもある美醜を見つめている。中々にいい構図だと自分でも思っていたのですが、ここに来て多くの優れたレッサー様から賛辞や興味深いアイデアをいただき感謝しきりです。そして藤さんの見通しにただただ驚くばかりでした。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2019-07-24)

黒バラさん、コメントありがとうございます!そうなんです。この詩では愛の渇望や、人々が肉欲に溺れたり、情愛に流されたりしたがゆえの、歪んだ情念的世界が繰り広げられているのです。三人の女性が出て来て、何れも狂気に触れる一歩手前でそれでも「愛してくれますか?」と問いかけていますが、これはまさに愛の欠損ですね。権力闘争や女性同士のいがみ合い、あるいは男性の非道な扱いで、彼女たちは追い詰められ、追い込まれたのでしょう。そして最後に出てくる名刀を振りかざす男も、何も信じていない、何も得られていない、何も愛せないであろう虚無の男でもあるのです。その凄絶な男女間の断絶、隔絶、もしくは社会構造のせいで生まれた歪みのようなものをこの作品では描きたかったのかもしれませんし、描きたかったのでしょう。好評をしていただきありがとうございました。

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stereotype2085
(2019-07-24)

エイクピアさん、コメントありがとうございます!核となる単語。ちょっと濃厚すぎる語彙を多用しすぎた印象も自分自身しましたが、そこからアウトラインを導き出せたというのは嬉しい限りです。芭蕉の写し絵なんて特にいいですね。それが雑穀とともに燃えていく。イメージとして悲劇的で悲壮であり、この詩で描きたかったことにマッチしていて、とても気に入っています。これからは、というか今後この類の作品を作る時に気をつけるべきは単語の軽量化、一つ一つのセンテンスのスリム化だと思っています。期せずしてそのベクトルへのアドバイスにもなりましたね。エイクピアさんのコメントは。ありがとうございました。

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survof
(2019-07-27)

ご検討いただきありがとうございます! 実はあの後、公式キャスの件、ものすごくいろいろ考えて、引き受けるべきかどうか悩んでいたのですが、やはり代替案の形であっても今回は辞退させていただけないでしょうか?(もし、理由がどうしても気なるようでしたら、ステレオさんから個人的にメールくださいませ。返信致します) もしかしたら、いろいろ準備してくださっている中だったかもしれず、大変恐縮です。 何卒、よろしくお願いします m(_ _)m

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stereotype2085
(2019-07-31)

survofさん、お返事ありがとうございます!代替案の形でもご辞退とのこと。了承しました。理由については深く立ち入らない方がいいかとも思いますが、それこそ後日ふと僕から個人的にメールが飛ぶかもしれません。その時はよろしくお願いします。この詩において、survofさんとたくさんのやり取りが出来たのはとても楽しく有意義でした。ありがとうございました。

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