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ヘルヘ
地上五階まで 潜り込んでいく 深く 深く 深く より一層深く 昇つていく □ □ □ □ ■ ソコで出迎えて呉れたのは 肩に刺青の女であつた 肩に鸚鵡の刺青の女であつた 室内が仄暗かつたのもあり その佇まいを 壁に掛かつている絵だと 見間違えてしまつた 水平運動を速めレば速める程 肩の鸚鵡は羽搏きを劇しくし 劇しく 劇しく 羽搏くと その肩から 飛び立つていつた 足許には 筑豊訛りのある貧相な女が 横坐りして居た
ヘルヘ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1093.5
お気に入り数: 1
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-25
コメント日時 2025-05-28
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
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| 技巧 | 0 | 0 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


□はエレベーターの階数表示なのでしょうか。 相変わらずこういったところが上手いですね。 女の肩の刺青が情事のあと何故なくなってしまったのか? すべては主人公の幻想だったのか?
1まず、タイトルの「ヘルヘ」をググりました。 漫画「トリコ」と動画「淫夢の森」がヒットしましたが、 詩の内容からみて、「淫夢の森」かな?と思います。 >地上五階まで >潜り込んでいく とあるように、身体はエレベーターで上昇してても、こころは自己の深層心理に潜っているのかな、と思いました。 直接、sexしてる描写はないのに、 「ソレ」と分かる表現は見事です。 詩が下品にならず、とても上品です。 自分が精神的にsex をしてるのは、 >肩に鸚鵡オウムの刺青の女であつた この女なのですが、 鸚鵡の飛び立ちと共に、射精をしたのでしょう。 我にかえって(現実にかえって)見れば、 >筑豊訛りのある貧相な女 だったというトリック。 この女は最初から >筑豊訛りのある貧相な女 だったのか? 本当に、 >肩に鸚鵡の刺青の女 なのか?それとも、最初から女に刺青などなく、脳内で好みの女性に変換したのか? 謎が謎のまま残るミステリアスな詩だと思います。 ありがとうございます。
1□■は仰有るとーりっすね!小手先っす!どーなんでしょうかね~幻想なのか妄想なのか、本当のことだったのか…指名料は払わないといけない感じっすねーいつも感想ありがとうございます。
0どーもどーも、経験乏しいもので描写しようにもw謎は謎のまま謎の中に逃げ込むとして…はい。いつも感想ありがとうございます。
1こんにちは 難解な詩を書かれるんですね。現代詩文庫にあるような?僕のようにふざけてないのがいいと思います。
1そーですかねー詩の構造的にはシンプルなんだけどねー(そもそもこれは詩ではないかもしれない)現代詩文庫は一冊も持ってはいませんねー僕は何処に行こうとしてるんですかね?とりあえず今から早風呂かましてきますっ!
0肩の鸚鵡が飛び立った途端に壁に掛かつている絵だと見間違えてしまうほどの刺青の女が筑豊訛りのある貧相な女に入れ替わってしまうのが、なんともcynicalですね。
1裏が表で、表が裏で、右が左で、左が右で、上が下で、下が上で、あいつが俺で、俺があいつで、女が男で、男が女で、うつつとうつろの間でウロチョロしておりまっす!
1なるほど、うつつとうつろの間でウロチョロしていらっしゃるとは、大変興味深いですね。
0ふたりの女がいるのですね。
1…ふたりなんて…そんなにお金払えないですよ
0異界を、端的に、構成するのが巧いと思いました。 田中さんのおっしゃる通り、「女」は二つの姿(幻想と現実)を持ってそこに居たのだと思います。 肉体の「貧相」さも、しかと主体が立体視できていくからこそ感じられるもので、前半は「仄暗」さと絵画のような錯覚によりその貧相さは隠されていた。 「訛り」というのも、肩の「鸚鵡」が世間一般の声の模倣をして、「女」の訛りを隠していたのかもしれない。 その秘匿が顕になってしまうのは、主体の果て(=冷静な目)もあるでしょうが、「女」自身が幻想に生き続けることから離れる、彼女の生き様も滲み出てきた故なのかなと、思いました。
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