宛先のない記録係 - B-REVIEW
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宛先のない記録係    

樹々がひろげた指の隙間に 射し込む光、それは いつかの冬の虹だった 或いは誰かが観ている虹の変調 寂しさの一色、歓喜の一色、 あの水の波紋はあなたには どうみえていますか 買い物袋のなかの野菜たち その切断面を想像する 想像する誰かの歩幅、ひとの靴 解らないことを愛せば、みえるのか ぶかぶかの帽子、僕には 丈の短いセーター、僕には 僕には、僕には、僕には 僕とあなたと、きみや私 違う人がいる、その印だ ほんのすこしひかりの当たり方が違うだけ さみしさが軒を連ねる この町並みが好きらしい  屍のように積み上がった 名もないさみしさたち 尋ねてまわればよく顔がみえる さみしさが怒りや優しさになる 皆がさみしさを塗り替えて 町並みは常に貌を変えゆく 僕らのさみしさにはすべて 名がある、忘れないでくれ その為に手紙を書いたのだから



宛先のない記録係 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 21
P V 数 : 1630.1
お気に入り数: 2
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2023-08-24
コメント日時 2023-09-25
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項目全期間(2024/04/29現在)投稿後10日間
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2024/04/29 03時04分08秒現在
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    作品に書かれた推薦文

宛先のない記録係 コメントセクション

コメント数(21)
m.tasaki
作品へ
(2023-08-24)

こんにちは。 だいぶ詩を書き慣れた方のようですね。 「樹々がひろげた指の隙間に」 「或いは誰かが観ている虹の変調」 といった風景の美しさから一転して 「その切断面を想像する」 という暗さや残酷さを想わせる表現への転換が、見事な対比を生んでいます。 また中盤の 「ほんのすこしひかりの当たり方が違うだけ」 という一行が、さみしさの源となっている他者との違いや断絶を繋ぐ、橋のような役割を果たしています。 最後の方の 「僕らのさみしさにはすべて  名がある、忘れないでくれ」 という訴えかけも、語り手の心情が仄かに顕されていていいですね。 宛先のない手紙。 それは、町に溢れるさみしさに名前がない故のものだけど、一つ一つのさみしさには本当はそれぞれ名前があるということを伝えようとしている。 秀逸な作品だと思います。

0
鷹枕可
作品へ
(2023-08-24)

体温の微差、のような叙情を感受致しました。 それら日常の風景を「日常性」の上にて記述致しますのが、苦手なものですから。 素直に、上手いな、と。 上記にて室町様は「漫画的」と仰っておりますが、ジャンルで申しますなら「少年漫画」ではないことは確実でございましょう。 目を凝らしますと、世界像の凡そが擬人化されております事が受け取れるかと存じ上げます。 良く拝見させていただきます手法ではございますが、それは換言致しますなら「王道」ということでもございましょう。 多分、ネット詩に於きましては。 堪能させて頂きました。

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田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-08-25)

非常に、目配りが効いている、といいますか 私が詩を書いてしまうと、つい、俺、俺、になっちゃう そういうような言説を読んで、あーこれからどういう詩を目指すべきかな、 と思っていたんですね。 ですから、こういう目配りの効いたやさしいタッチの作風というのですか 大人で、その、虹のアイディアとか素晴らしい。 そのすぐに作者様のレベルといいますか 相当書き込んでいると思われるのですね これはすぐには寄せてゆくことができないし まず僕にこんな感性はないとして 何か、あたらしい世界を垣間見せてもらったような気がします。

0
ほば
さんへ
(2023-08-29)

少し我が出過ぎたましたか。冒頭の描写は工夫の余地がありそうですね。

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ほば
m.tasaki さんへ
(2023-08-29)

詳細な感想ありがとうございます。他者とおなじにはなれませんが、角度や光のあて方でみえるものは違ってくるでしょうね。分かり合えるわけではないけれど、わかろうとすることをわすれたくないものです。

0
ほば
さんへ
(2023-08-29)

こんにちは、 ラノベにお詳しいんですね。 私はあんまり読まないのですが、 漫画やアニメにはそれなりに触れて 育ってきました。だからかな。 人生経験豊富な方から観れば、見当違いなのでしょうね。私自身が仕事で人と接するなかで言動などを決めつけないことに重きを置いているので、 それを形にしようとしましたがまだまだ未知半ばなようです。

0
ほば
さんへ
(2023-08-29)

どうも。確かに私はジャンルに縛られずに漫画を読むけれど、自作は少年漫画ではなさそうですね。発見。  そうそう、誰だったかな室町さんではないが賞の選考でラノベ詩といういい方をしてましたね。  ラノベ詩やら漫画的詩があるならジャンル分けできるんだろうか。おっ、と話が逸れてきた。日常性か。私はそちらの方はかけてもそこからかけ離れたものを書くのが苦手なので……それぞれ得意な所を磨いていけばいいんですかね。

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ほば
田中恭平 newさんへ
(2023-08-29)

新しい世界がみえたなら良かった。他者の詩を読んで何かしら発見があれば嬉しいものです。やさしいタッチでない作品も書けるといいのですが、不器用なようで難しいです。誰か参考になる方がおられたら知りたいものです。

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1.5A
作品へ
(2023-08-29)

タイトルがすごくいいなと思いました。書かれてある内容も順を追って丁寧につづられていて悪くないと思います。でも割と誰でも書けてしまえそうな気がしました。その人にしか書けない、個性の様なものをを感じ取りにくかったです。宛先のない手紙ではなく、記録係と記されたように、詩の中にも驚きや不思議さが散りばめられていて、読み手がそれを一つ一つ手で拾いながら心にしまっていく、詩を読みながら、そんな作業がしてみたいと思いました。

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ほば
1.5Aさんへ
(2023-08-30)

そう、そうなんですよ。もっと驚き,を楽しみ、を。そこら辺は課題なんですね。しばらく色々試して書いてたので、今作は筆なりで書きました。まだまだですねぇ。

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1.5A
ほばさんへ
(2023-08-30)

もう少しだけ書かせて頂くと、 >樹々がひろげた指の隙間に >虹の変調 >僕には、僕には、僕には など表現に個性を感じ、面白く読ませて頂きました。 >ほんのすこしひかりの当たり方が違うだけ これ以降、「さみしさ」という言葉が多用され、それは筆者の方が強く訴えかけたかった感情、なのかもしれませんが、「さみしさ」というある種便利な言葉を多用されることにより、この詩の密度が薄まってしまっているのではないかと僕は感じました。 >その為に手紙を書いたのだから そこにたどり着くまでの三連、すべてに込められた「さみしさ」を、匂いはそのままに、別の表現に置き換えることができるのは詩の面白さかと思います。

0
エイクピア
作品へ
(2023-08-31)

この手紙は誰に宛てて出されたのか、興味があります。「きみ」や「あなた」では分からない具体性。しかしこの詩ではそのぼかし方が魅力的に見える様です。野菜の切断面を想像することはこの世界の真理の一端が垣間見えることなのかもしれません。その想像力にはすごいものがありますが、詩読者にもその想像をしてみようよといざなっている感じがこの詩の魅力なのかもしれません。

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砂まみれ
砂まみれ
作品へ
(2023-08-31)

美しいと思いました。澄んだ水色のような世界観であると思いました。 行間に挟まれた言葉が好きです。

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ほば
1.5Aさんへ
(2023-09-03)

さみしさ、曖昧模糊としたどのようにもとれるもので誰もが抱えているものなのかもしれないとコメントから考えました。だから近づいてみればその様相は変わる。しかし、仰られるようにその便利さというかに寄りかかりすぎ、いや、それに対する思考が足りなかったのでしょう。

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ほば
エイクピアさんへ
(2023-09-03)

万年筆一本から世界を語れるて、誰が言ったのか忘れましたが、それこそ想像による創造なのかもしれませんね。

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ほば
砂まみれさんへ
(2023-09-03)

ありがとうございます。もっと美しく磨けるように精進します

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エツヤ
エツヤ
作品へ
(2023-09-04)

記録係の用途不明の記録。 それは乾いた情報じゃないよな、と考えさせられました!

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天才詩人2
天才詩人2
作品へ
(2023-09-21)

まじでカッコE お気に入り登録です 意味もないけど投票とかもしときます 現代詩だよこれは!!!

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ほば
天才詩人2さんへ
(2023-09-25)

えらい褒めてもうて、おおきに。 てか、現代詩なんて初めて言われたよ。みうらさんとかには近代詩て散々言われたが 笑。ちなみに何となく聴いてみますが、現代詩てどこで判断してるんでしょうか。たぶん、皆んなそれぞれ違うんだろうなぁ。

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天才詩人2
天才詩人2
作品へ
(2023-09-25)

それは実に言葉の綾でして グッドポエムだということをお伝えしたかったのです 現代詩の定義なんて飼い犬に食わせてるからね俺は

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ほば
天才詩人2さんへ
(2023-09-25)

だと思った。たぶん、それでいい。ありがとう、気持ちよく眠れそうだ

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