死人の詩 - B-REVIEW
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ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

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死人の詩    

おはよう 今朝のニュース見た? 詩が死んだってね もう年だったもんねー いくつだっけ? しらない ご臨終です 手の施しようがありませんでした 流行り廃りの あるものですから こんにちは 今日のニュース見ました? 詩が死んだってね いちいちニュースで言わなくたって良いのにね 他に言うこと無いのかな 日本って平和だよね 嘘だ! 信じない 詩が死ぬわけない また明日って約束したもん 昨日手を握ってお別れしたもん こんばんは さっきニュースで知りました 詩が死んだんですってね この度はご愁傷様でした まだ生きていて欲しかったけど もう苦しまなくて良いと思うと ね… これね ●●の七五三の写真からとったの 遺影にするような写真ないと思ってたから びっくりしちゃった そうそう顔だけ 全然わかんないでしょ 詩は死んでしまった 時が止まった部屋で 顔を撫でた 涙一つ 流れなかった あーあれあれ あの一番明るい星が詩だよ 死んだら詩はお星様になるとよ お空から見ててくれてるんじゃないかなぁ 詩は死んでしまった 手続きが多くて参ったけど やっと少し落ち着いた あっという間に日が過ぎちゃって タイムスリップしたみたい 人は声から忘れるだって? とんでもない 年々似てきてるらしいよ 声の質も話し方も 一枚の写真 一つの骨壷 一つの位牌 食べもしないご飯を供えて なんなの 何が好きだったっけ キットカットじゃダメだよね せめてお饅頭、 カステラでよくない? どうせ後で食べるならカステラの方がいいよ 生きてる私たちのお腹にはいるんだから カステラも本望だよ 詩と私の思い出は 心の中にある 掠れた声が いつまでも響く 詩と私の思い出は すっかり消え失せてしまった きれいに再開発されたビルには 新しい笑い声がお似合いだ 海の藻屑のように 所々に漂う詩の残滓 誰か拾ってパックに詰めて 海鮮コーナーに陳列してくれたらな そうそう もずくの横にこっそりね



死人の詩 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1063.5
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2023-06-16
コメント日時 2023-06-20
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/04/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:1063.5
2024/04/28 01時19分37秒現在
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    作品に書かれた推薦文

死人の詩 コメントセクション

コメント数(12)
鷹枕可
作品へ
(2023-06-17)

とても良い着眼ですね。 詩人ではなく、詩が死んだという。 歌人ではなく、歌が死んだ、でも通用しそうです。 本文は、会話体と地の文体の二種で構成されておりますが、作者様にとっての「あるべきであった詩」の手本は孰れか、その両方の混成か知りたくなりました次第でございます。 供物の選択も絶妙です。饅頭は、今はきな臭く粉飾されておりますが、カステラは無難ですから。 矢張、本邦の詩の発生地点は、白秋か、それとも古くは梁塵秘抄の雑歌、ややもすると万葉集の長歌まで遡れるかも、知れません。 孰れも書き遺されたものばかりではございますが。声が発せられた時から詩は始まっていたのかも、等と考えて居ります。

2
コーリャ
作品へ
(2023-06-17)

詩というパブリックなものが だんだん親族の一人というプライヴェートなものにオーバーラップしていくのが妙味ですね 特に後者の描写が生々しいので実体験含めたところから表現されてるんでしょうか 死の詩を詩を下敷きにして書く そういう複雑なようで簡単なようでやっぱり凝ってる構図が楽しいですね 詩のジャンルのなかで死について書くことはかなり王道な部類にはいると思うんですが そういう意趣があるので多層的な面白さがありますね

1
m.tasaki
作品へ
(2023-06-17)

こんにちは。 詩の死をアイロニカルに描いていますね。 死にまつわる描写が詳細で、とともよく考えられているという印象を受けました。 この詩を読んで考えたことは、詩の死とはどういうことかということです。 恐らくそれは現代の社会の有り様を映し出した影絵のようなものではないでしょうか。 価値観が多様化して、大きな物語が消え去ってしまい、誰もが共有できる夢や未来像のようなものがなくなってしまった社会。 それを映し出したかのように、詩も多様化して、詩とはこういうものだという、誰もが共有できる詩のイメージがなくなってしまった。 それが「詩」の死ではないだろうかと、そんなことを考えました。

1
もじゃお
もじゃお
鷹枕可さんへ
(2023-06-18)

コメントありがとうございます^ ^ 詩という文化そのものが衰退している、もしくは形を変えているのかなという気づきに端を発した作品です。 手本というところで言うと「混成」というワードに強く惹かれました。善、悪、清、濁、どちらか一方だけでは済まないという考えを持っているため詩でも対比を好むのかも知れないなぁとふと思いました。 僕のベースになっているのは「にんげんだもの」と「猫町」、後は谷川俊太郎作品あたりかと思います。 供物のところはステレオタイプを狙って書きましたので絶妙と評価していただき嬉しいです^ ^ 声が発せられた時から詩は始まっていたのかも、と言うところは非常に同感です。特に文字が始まるまでは詩の力が大きかったのではないでしょうか?

1
ハツ
ハツ
作品へ
(2023-06-18)

詩の死について書かれた作品のタイトルが『死人の詩』なのが、?となったんですが、詩と共に死んじゃったというような意味なのかなとか考える余地がありました。お供えにはカステラが妥当だと思います。

1
もじゃお
もじゃお
コーリャさんへ
(2023-06-18)

コメントありがとうございます^ ^ 詩の死に端を発し、お察しの通り後半は今年父を亡くしましたのでリアリティにまかせています。 死の詩を詩を下敷きにして書くという表現は素晴らしいですね! 書いている時の心境としてはもう少し死の詩≒詩だったのですが、改めて読んでみて詩を下敷きにして死の詩を書いていることに納得感を得ました。 まだこのサイズ感の詩を一本調子で書ききれない拙さからきているものの、結果として多層的に楽しんでもらえる作品として仕上がった事は嬉しく思います。

0
もじゃお
もじゃお
m.tasaki さんへ
(2023-06-18)

コメントありがとうございます^ ^ 詩の死に関して仰る通りだと考えています。 詩が筆者の感情表現のツールであるなら多様性と共に、ネット環境の充実と共により細かくマッチングしていくわけで、社会的には衰退しているように見えるかもしれません。 事実、過去には小説と詩の創作が専攻出来た我が母校は今、小説とラノベに再編されており(とある芸大の文芸学科) 詩がわざわざ学校で学ぶ、学べるようなものでなくなっている事が見て取れます。それぞれの人のそばに詩はあれども、社会的には死に向かっているのだなと感じます。 次に人間の書く詩がメインストリームに上がってくるのはAIが傑作小説や詩を書くようになった頃なのかなとぼんやり、考えています。 そんな今を リターンライターたる私が 新しくなろうとするこのサイトが どのように過ごしていくのかな、 と。 思いを巡らせながら書いたつもりの作品でした。

0
もじゃお
もじゃお
ハツさんへ
(2023-06-18)

コメントありがとうございます^ ^ なるほど!そうですよね「?」ですよね。 こちらとしてはこの題名を思いついて「あ、出来たな」という感覚を得ました。 「死人の詩」を私個人は「しじんのし」と読んでおりそれなりの思いを込めたものであります。 本来、作品の自己解説は蛇足だと思うのですが、合評の場では自己開示することにより双方に刺激があれば、それもまたありがたいなと考えています。 受け取り方は常に読み手に委ねられておりますので、自由に受け取っていただきありがとうございました!

0
黒髪
作品へ
(2023-06-18)

すごくいいなと思います。テレビや新聞で毎日入ってくる死についての話、死とどう向き合うかということを考えるのに、この詩はすごく役に立ちます。こんなにみずみずしい気持ちを保ち続けられたら、生者に対して死者もうらやんだりせず安心していられると思うのです。こういう詩がかっこいいなって思います。最後の、スーパーのところとか本当に好ましく思います。

1
三浦果実
作品へ
(2023-06-18)

詩が神の代弁として神聖な場所にあった古から特権貴族を経て大衆化された果てに軽薄な在り方が詩を待っていた。都市のスクラップビルドに組み入れられた詩は軽薄な冗談の一つの場所を与えられ、都市のそのしかたなさの吹き溜まりは葬儀の場に似ている。しかたなさが、もののあわれまで昇華されたら、私たちのポエジーはまだ終わらないかもしれない。

1
もじゃお
もじゃお
黒髪さんへ
(2023-06-20)

コメントありがとうございます^ ^ 高く評価していただきありがとうございます!黒髪さんのお役に立てて嬉しいです^ ^ 作者として、作品を発表して、読者に読んでもらえて、さらに良い影響を与えられる、というのは1番ありがたいです。 スーパーのところを評価していただき嬉しいです^ ^後味は軽くしたかったので初稿からこの締めは決まっておりました。詩がまた健康に良さそうなものとして人の口に入っていって欲しいなと言う妄想です。 ありがとうございました^ ^

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もじゃお
もじゃお
三浦果実さんへ
(2023-06-20)

コメントありがとうございます^ ^ これからは詩としてのメインストリームは歌詞になっていくのでしょうか? そうでも無いよなぁ、でもなぁ、とあてのない妄想はとりとめもないのですが。。。 「もののあわれ」という表現に感じるところがありました。 古典的に?「もののあはれ」 最新形態として「エモい」 という表記は見かけるのですが 「もののあわれ」と表記されているところをあまり目にしてこなかったように思ったのです。 普通に読みやすい、現代の日本語らしい表記なんですけれど。 不思議です。

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