フィラデルフィアの夜に XXⅡ
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青春を許さずに
春風が来たぞと言っている 雀が二羽 飛び立とうとしている 終わりの時が来るまでは 忘れはしないと思っていた この瞬間は永遠に消えないと 感じたことだけは憶えている 無事で良かったとよく言われる 赤の他人からよく言われる 私は少しばかり憐れを演じて 遣る瀬無い感情などは人並み程度 憶えていたはずのものさえ朧げで 怠惰な休日一つは罪悪に酔いしれ 生き残っている証は苦悩だけ これもじきに消えていくのだろう またこの季節は過ぎていく 雀が二羽 飛び立とうとしている
青春を許さずに ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 10
Ｐ Ｖ 数 ： 1694.7
お気に入り数： 0
投票数 ： 2
ポイント数 ： 9
作成日時 2021-03-15
コメント日時 2021-03-28
Ｐ Ｖ 数 ： 1694.7
お気に入り数： 0
投票数 ： 2
ポイント数 ： 9
作成日時 2021-03-15
コメント日時 2021-03-28
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2024/04/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 5 | 5 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 3 | 3 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 9 | 9 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 1.7 | 2 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0.3 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 3 | 3 |
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- 作品に書かれた推薦文
青春を許さずに コメントセクション
コメント数（10）
また生きて行けますね。
0忘れるという事はよくあることだと思います。ですが、人間には思い出すという能力があります。たとえ忘れても思い出せばいいと思います。
0緊密な抒情を感じました。三連目はおやと思いました。何が有ったのだろうかと思いました。四連目でも出て来る生きている証。苦悩だけと言う悲観。飛び立とうしている雀二羽は未来や行き先航路を象徴して居るのかもしれません。
0コメントありがとうございます。 ご好評いただけて良かったです。 でもって、なぜ雀が二羽なのか？ 改めて問われると、こうだからと答えられる回答を自分で持っていないことに気付きました。 詩を書くスタンスとしてどうかとは思うのですが、まあ大体は勢い任せで書いています。その時の心象風景が雀二羽だったというだけで、私の中に理屈がありませんでした。 まあ当然説得力も出ないですよね。 ご指摘ありがとうございました。
0コメントありがとうございます。 そうですね。死ぬまで太々しく生きるのが理想です。
0コメントありがとうございます。 結構前のことでも、切っ掛けさえあればいろんなことを思い出せてしまえるんですから、人間って不思議ですよね。
0コメントありがとうございます。 当事者、被災者同士でも、中々気持ちは分かり合えない事が多いです。 結局は気持ちの内側は当人にしか知り得ないことであって、何かの当事者であるのか否かは、人の気持ちを推し量る上では余り関係がないんじゃないかと、個人的には最近思っています。 私はABさんからのコメントを何だか嬉しく感じています。 ありがとうございました。
0コメントありがとうございます。 生き残っているが故の苦悩ですね。 それ以外はほとんど浄化されたし、苦悩自体も大分薄れている。 その喪失を悲観しているのか、未来へ飛び立つ示唆としたかったのか… 私自身が何を込めたくてこれを書いたのか、正直何だかあやふやなままです。
0各一節ごとのテンポが良いですね。 口ずさんで読んでみるとそれがよくわかります。
0コメントありがとうございます。 いつも少なくとも、私自身が朗読しやすいと思える詩を書くようには心掛けています。 まあ技術の裏打ちのない主観によるものですので、私にとっては心地よくても、詩のリズムが他の人には合わないんじゃないかと結構不安になったりもします。 ですので『テンポが良い』とのご感想を頂けて、やはり嬉しい思えたのと、自信も感じることが出来ました。 ありがとうございました。
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