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斜になる   

作成日時 2017-09-01
コメント日時 2017-09-28

角が立つから 君も立ちなさい と 注意される 言われた通りに立つと 隣の逆鱗に触れる まあまあ と 間に入った三角が 斜に構えていて 腹が立つ 辺たちは 迷いだし 度し難い すると 杓子定規がやってきて 四十五度が悪い と 怒鳴る 美しい 格好の 先生の美脚を眺め そうだ そうだ と 斜になる


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2019/11/22 20時16分40秒現在
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コメント数(7)
survof (2017-09-01):

この詩かなり好きです。やりすぎると品が悪くなってしまいがちなところを、丁度いいところで整える、そんな絶妙なユーモアに知性を感じさせられました。「角が立つ」という冒頭から連想したのですが、初期の夏目漱石のあの独特のユーモアとどこか共通のものがあるような気がします。こういう風に書けたらなあ、、と憧れさえ感じます。

完備 (2017-09-01):

すき。あいしてる。 まあまあ と 間に入った三角が 斜に構えていて 腹が立つ 辺たちは 迷いだし 度し難い ここすごいです。「杓子定規」より単に「定規」の方がいいのでは。

渡辺八畳@祝儀敷 (2017-09-02):

明確な図を描写する文章なのかなと思う一方で、 →角が立つから →君も立ちなさい などのよう慣用表現を実際の図式と絡めた言語遊戯のようにも見える。 特に後者の面から落語っぽさを感じた。

渡辺八畳@祝儀敷 (2017-09-02):

追記 なぜ落語っぽさかというと、言葉の上ではちゃんと成立していて映像も結べるような気がする。 しかし実際に像にしてみようとすると非常に困難を極める。完全に言葉の中でのみ表現が完結するよう作られているように感じたからだ。 特に「頭山」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E5%B1%B1)という落語を思い浮かべた。物語の筋書きはわかるのだが視覚的な表現方法でリクリエイトしようとするととても困難。アニメーションは作られている(私が実際、大昔にNHKでそれを見てこの落語を知った)が、もうシュルレアリスムなことになっている。

まりも (2017-09-05):

〈角が立つから〉と言われたら、場を収めるために我を抑えよ、と言われるかと思いきや・・・ 〈君も立ちなさい/と/注意される〉ちゃんと自分を表現しなきゃダメだよ、と、引っ込み思案の人に注意する先生、を思い浮かべました。 かどがたつ、という読み方ではなく、頭角を現す、という読み方、をしています。そのためには、自分もきちんと立たなきゃだめだ、自分自身に立脚せよ、という注意、を受けてしまう。日本人は引っ込み思案だから、なおさら。 すると、〈隣の逆鱗に触れる〉ことにもなる、わけですが・・・。 三角定規なら、斜めになって当たり前、なのですが・・・しゃに構える、という慣用句を、うまく物にずらしてあてはめている。 目の玉が飛び出るくらい高い、というような「慣用表現」を、リアルにイメージすると、なんとも不気味な映像になりますが・・・そうした誇張表現を、あえて生真面目に「物」に当てはめた時に見えて来る、くすっと笑いたくなるようなユーモアが楽しい。 実際に、人間関係のトラブルに巻き込まれて、深刻に落ち込んでいる時に、ふっと、こんな風に情景をずらして見ることができたら、どんなに気持ちが楽になるでしょう。 完備さんが提案されているように、杓子定規は、慣用的な使用に傾き過ぎていますね。せっかく、定規や物差しが「やってくる」という擬人化の面白さが、あいつは杓子定規だから・・・というような慣用句に飲み込まれてしまうように感じました。 立つ、のではなく、座る、のでもなく。斜めになる。角が立たないように、逆鱗に触れないように、斜めという中間をとる、というようにも読め、面白かったです。 そういえば、杓子定規の杓子って、なんだろう、と思って調べてみたら、杓子(おたま)のように曲がっているものを、定規として使うと正しく測れない、ということ、であるようなんですが・・・なんとなく、融通の利かない、型通りの対応しかしないような時に使う言葉、というイメージがありました。

白島真 (2017-09-06):

面白いですね。 数学とか算数で使う言語を効果的にちりばめ 独特の世界を作り上げていると思いました。 徐々にでいいから さんの詩はいくつか読んでいますが、 独自の詩型をお持ちになっていますね。

こうだたけみ (2017-09-28):

徐々にでいいからさん、はじめまして。 とても好きな作品です。一連目を読んで、なんか人生訓みたいなこと書かれるのかなーやだなーと思ったら見事に外してくれて、今とても清々しい気分です。ありがとうございました。

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