作品の世界へ導く「あの頃の私」 - B-REVIEW
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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

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だれのせいですか

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どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

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ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

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批評対象
作品を読む

作品の世界へ導く「あの頃の私」    

<批評対象作品>
さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋


1、2、3連には、穏やかな秋の日差しや「〇〇したのはだあれ」という呼びかけに子供を見つめる先生や親のやわらかな眼差しを感じ、思わず私まで目を細めてしまいました。 ドキッとするのは4連目です。 >トンボの羽はパリパリ乾いて >湿った指に貼りついて >今すぐ逃がしてあげたいのに >逃がしてあげられなくて 飛んでいるトンボを見つけるとつい人差し指をだしてみたり、とまっているトンボにそおっと近づいてみたくなるのはなぜでしょうね。「虫を素手で捕まえる」という行為にとても興奮したことを思い出します。いつもはたいてい逃げられてしまうのに、ふいに成功してしまってどうしたら良いのかあたふたするなんてこともありました。(たとえばカブトムシを腕に乗せたことはありますか。カブトムシの脚は皮膚に引っかかるので、引きはがそうとするとき脚が抜けてしまうんじゃないかと怖くなって、いつまでも腕からカブトムシをはなせずにオロオロした……なんていう経験はありませんか。) この最終連については作品のコメント欄で様々な解釈が寄せられています。 1~3連目はおそらくほとんどの人が同じような懐かしい風景を思い浮かべるのではないでしょうか。そのような、なんてことのない日常を描いたやさしい作品と思わせておいて、 >逃れられないのならせめて >そっと手の中で握り潰す で、おやおや?となる。生き物のトンボだとしたらちょっと残酷です。 コメント欄を覗きますと、 楽子さんの「子供だからこそ器用に立ち回れずに不器用に傷つけてしまう」 うるりひとさんの「大人になった今もあの頃の気持ちや思い出を掌の中に握り締めている」 にも、なるほど~!と思わずうなりました。 最終連は読み手によって異なるエンディングを迎えています。ここが、この作品の凄みだと思いました。 >さよなら鉛筆 >ぼくたちはもう大人だから >トンボを追いかけなくたっていい ここはもう、淹れたてのブラックコーヒーなんかを啜っちゃってますよね。 成長と成長に伴う寂しさが相まって、とても味わい深い「秋」を感じました。 この作品を読むことで呼び起された「あの頃の私」の小さくやわらかな手が、記憶にそっと触れて作品の世界へ導いてくれるようです。そこには難解な言葉や表現はありません。作品全体に流れるゆったりとした時間は、美しい思い出をひたすら丁寧に描写することで作り上げられています。 何度読んでも胸がきゅうっとなります。 「トンボを追いかけなくてもいい」なので、追いかけることから解放された、と捉えるのが文脈としては自然なのでしょうが、私はどうしても「まだ追いかけたいのに!」という感情が湧いてきます。恐らくはコメント欄の沙一さんが最後に仰っているような理由です。 作品だけでもとてもとても好みではあるのですが、コメント欄を読んでまた一段と好きになりました。ぜひ、コメント欄と併せて読んでいただきたいです。



作品の世界へ導く「あの頃の私」 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1236.9
お気に入り数: 1
投票数   : 1


作成日時 2020-11-08
コメント日時 2020-11-11

作品の世界へ導く「あの頃の私」 コメントセクション

コメント数(5)
楽子
楽子
作品へ
(2020-11-08)

わーい!大好きな詩なので、批評がでたのがとてもうれしいです! ですねえ、書いてあることはかなり緻密な描写で、ある意味「単純に現実を描写するだけで詩情」という作品でもあるといえるのに、ラストの1連だけで一気に読者に空白を埋めさせる仕掛けを施す、とても素晴らしい詩だと思います! 私のコメントも取り上げてくださって、うれしかったです。

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こうだたけみ
作品へ
(2020-11-11)

杜 琴乃さんへ 選評をいただきありがとうございます。 投票が10日までだということを忘れていて(あってますよね?)、さっきまで慌ててアーカイブで十月作品を投稿順に読んでいました。それで不思議だったのが、自分の投稿作が別枠に入っていること。選評執筆という表記とともにお名前がいくつも並んでいるけれど、一番上の羽田さんのお名前をクリックしても「点」という作品の選評に飛びます。これってなんだろなーと。 で、なんとなく一番下の杜さんのお名前をクリックしてみたら、なんと私の作品に対する選評がある! びっくりしました。そんなわけでお礼が遅くなりましてごめんなさい。 作品のコメント欄にも書いたのですが、私は“自作については読者の手に渡った時点で著作権以外はその読者のものになる”と考えています。読んでくださる方にはその方の好きなように読んでほしいです。そして、作者である私自身も一読者として好きなように読みたいし、あくまで一読者としての解釈をしゃべりたい! 笑。 一般的には作者の語ることが“作者の意図”として読み手の解釈よりも上位に置かれることが多いのですが、私は、自作においてはそうじゃないと思うのです。 私は常々「私の思いつくことなんてたかが知れてるよなー」と思っています。ですから、読み手がそれまでの経験や知識を総動員して行なっているであろう解釈のほうが、私なんぞの小さな思いつきを遥かに超えるおもしろさにたどり着けるんじゃないかと考えます。 そんなわけで、今回はいろんな解釈が出てきたことをとてもうれしく思っています。 追伸 小さい頃私が捕まえられた虫はトンボとシジミチョウだけでした。パリパリ乾いた羽の感触と、人差し指と親指にきれいに残る鱗粉の模様をはっきりと覚えています。カブトムシは触れなかったです。 それから、私は子供が時折見せる残酷さや残忍さが好きだったりします。すごく大事にしていたバービーの頭を突然丸刈りにしてしまうとか。あれは、どんな感覚なんだろうなー。

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杜 琴乃
さんへ
(2020-11-13)

ありがとうございます!インターネットだからこその楽しみ方がありますよね。ご評価いただきとても嬉しいです(*^^*)

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杜 琴乃
楽子さんへ
(2020-11-13)

わーい!「批評がでて嬉しい」と、そのように言っていただけると嬉しいです(*^^*)「好き」を共有するってウキウキしちゃいますね。ありがとうございます!

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杜 琴乃
こうだたけみさんへ
(2020-11-13)

投票は10日までであってます!アーカイブの「キュレーション推薦作品」欄の執筆者名の表示についてはシステムが修正されるまでお待ちいただければと思います。混乱させてしまい申し訳ございません。 推薦文をお読みいただき大変恐縮です。 こうださんがコメントで仰る「読み手がそれまでの経験や知識を総動員して行なっているであろう解釈のほうが、私なんぞの小さな思いつきを遥かに超えるおもしろさにたどり着けるんじゃないかと考えます。」に、私も深く共感します。そして、私のなかのそれらを引き出してくれる作品に出合えるということは本当に幸せなことだなぁと思います(*^^*)ありがとうございます!

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