貴音さんの選評【7月】 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

書かざる言わざる、雄弁に水銀を

黙って笑ってろ、沈黙は金

これを見ているあなた、恥ずかしくはないんですか? 答えられないのですか。 なんでですか。 理由があるという訳でもないのですか? ああ、そうか。 全部、冗談だというのですね。

鳴海幸子

夏は夜。月のころはさらなり

田舎の夜道は暗くとも、恋は華やかで明るい——

沙一

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

のいえられこーず

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

のいえられこーず

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

のいえられこーず

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

のいえられこーず

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

のいえられこーず

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

のいえられこーず

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

食べ物と死ぬ人

目が付いているうちに読みたまえ諸君

傑作。 目が付いているうちに読みたまえ、諸君。他に言うべきことはない。

石村利勝

別れ

余りにも挑戦的、だがそれがいい

数ある一行詩の中でも、想像力/表現力がとても高い作品。最初は(え、これだけ?)と感じることだろう。しかし、これだけ?からの作中世界の広がり方は、これだけ?発言が恥ずかしくなるほど広すぎるのだ。

ふじりゅう

ママンへ

散り際にも見えるママンの後ろ姿

無駄なくそつなく、それでいて大胆にママンに語りかける。「ママンへ」あなたはこの書き出しで何を思い、連ねますか?

stereotype2085

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貴音さんの選評【7月】    

【挨拶と言い訳】 どうも、貴音です。 詩々16番街出身、詩学ハードコア一派。 現、詩をリードファイターしております。 どうでもいい肩書きですね。 何だかんだ、限界と良いながら ビーレビに別名義で参加し 今度はコメントで参加してます。 愛着があるんでしょうかね? んで、今度は選評をします。 私は詩を書くにあたり 自分の深部に潜り込み その中で詩を生むのが良いと思っており ビーレビ以外にも他の人や詩に触れる事はあったが そんな事に時間を割くならって感じで 詩に関わる物は書いてきた時間の方が多い。 ただ、最近 ビーレビの無くなる話と同じ時期に 私の潜っているのは土なのか海なのか分からないが 底から何かを見付けるよりも 上に有るものを貰いたい気持ちになった。 未だに読むのは苦手だが 人の詩を読む事でこのままでは得られないもの 何かが手に入るのではないかと思い始めた。 だから自分の成長の為にやりたいと思う。 保険だが 私は余り誰にとっても良い読み手では無い。 選ばれても不快な気持ちになったらごめんなさい。 謝っておきます。 私が選ぶものは恐らくこんなのになる。 ①詩学ハードコアである。 ②出来れば私が書いてみたかった。 ③影響を受けてみたい。 ④ビーレビならではの作品。 自分ルールの中でこの4つだと思う。 んで、行ってみますか? 【大賞】 ゼンメツ「無題」 もう一読した段階で決まっていた。この砕けたラフな口調での語りかけ、独白、あるいは言い訳?な感じにすっとした読みやすさを覚えたて。詩らしい言葉遣いじゃなくて、人の言葉遣いだからかな?でもその中で散らばっている詩語が面白い。この詩語(私語)は今後も是非慎まないで欲しい。荒削りで纏まって無いのかも知れない。キチッとしたい人には少し落ち着きが無いのかも知れない。本人もサラっと言っているがこれで良いのだ。これは削って丸くなる石よりも、他をボコボコにして原石みたいにしゃうのが似合う。切れ味の悪い大剣で殴りながら切る、鉄筋で殴り引いて肉を削ぐようなのが似合う。詩のハードコアだと思う。タイトルは無題であるが、つけるなら「ゼンメツ」その人だろう。もう皆、殺しちゃってください。 【優良作】 なつめ「50カラットの愛について」 失礼な言い方だと思う。いわゆるポエムと詩の中間の位置にあたる作品だなぁって思いました。コメントにも書いたけれど、凄く必要とされて欲しいし、沢山存在して欲しいし、詩サイトの外を飛び出して読まれて欲しい。そう思った。この詩は、これから詩に触れてみたい人達と詩を繋げる中継の詩だと思う。私が仮に詩に興味を持ち始めた人間だとして、この詩じゃなくて本とか出しちゃってる有名な人の詩を読んだら、やっぱり分かんないやで終わってるけど、この詩は世界へ引っ張ってくれる。何より、十代(だよね?)のエネルギーが強く込められている。人間として成長すんなって意味ではないよ?どうか色褪せないで欲しい。この詩は中途半端出はない。中途半端無い詩なのだ。 北村灰色「六月の傘に雨は降らない」 詩学ハードコアだ!と言いたい所だが、オルタナである。詩への投稿スタイルはぶれずロックンロールである。感情的なパンクと呼ばれるエモさもあるが、北村さんはクールである。つまり、北村灰色とは音を詩にする事の出来る存在であり、詩を音にする事も出来るのだ。私は心の中で北村詩音だと思っている。感覚的な話だが、北村さんの詩はタイトルからもう分かる。逆に名前とタイトルを隠しても中身で分かる。それくらいに自分のスタイルを確立させてるし、存在感のあるお方だ。黒夢の清春みたいにマイブームでコロコロ書き方を変える私とは大違いだ。きっと1000から凝縮した1な詩だと思う。もっと感覚的に言うなら、字の色が黒、灰色、白の中でグラデーションしている詩だ。北村さんの詩は、一行一行が詩情ってのに満たされている。全部が必殺技なのだ。攻撃性と緊張感がある詩だ。出来ればであるが、ジャブやローキックもみたい。そこからのアッパーやラッシュ、波動拳に繋がるものをみたい。私の我が儘である。 stereotype2085「カンポ・フォーエバー」 ダスティン・カンポって誰だ?なんかすげえ奴だ!映画なんだ!しかもワーナーだって!と映画館はつまらなかったら序盤でも帰る私が、久しぶりに興味をもった訳です。だけど、検索しても出てこない。そりゃそうだ、stereotypeさんの中に存在してるキャラなんだから、いやー騙された。詩は神よりも母よりも容易く魅力的な人を創造してしまう。私もね居ますよ。現在進行形で、能力バトル漫画も連載してるし、バンド活動もしているし、ジムキー・パークソン、ボルボーロ・スニーフ、小川詩歌、ボンザレズ・アウトロ、青津真帆って作家も居る(もっとあるよ?)。そんな事をしている私には、「サンプリング」よりもこちらの詩の方が来ました。私せっかく、こんな事をしてるんだから騙すような物、いや、者を書き上げてみたいなと思わされました。ほんとに書く詩がいちいち面白いなぁ~もう。 【推薦作】 タイジュ「パイナップルに関する6つの話」 タイトルの通り、パイナップルを6つの視点で語るオムニバスな詩。自分がオムニバスな形でやっていて、客観的に見た時に、物足りなさや、余計な感じが一部また全体に発生するんだけど、無駄が何1つ無い綺麗に纏まった詩。1個1個の詩も丁度良いし、読みやすいし。読みやすいしからってフックが無くて退屈でもない。そのフックをパイナップルが担っていると思われる。今月話題になったあれよりも断然良い。 イル「ナツ」 私が色眼鏡で見ているだけかもしれないが、書きたい情景の切り取りや絞り方、抽出方法が上手い。私は足し算と掛け算な詩を書いてしまうし、周りもその様に見えているのだけれど、その中では本当に貴重で、引き算と割り算が出来る人。それは素敵な事であり、こうでありたいと思わされる詩だ。ビーレビの瞳子さんと同じく、貴重な能力を持たれてる方。憧れる。削いだ言葉の綺麗さって奴ですな。ビーレビのコーネリアスだわさ。 Yuu「今日を見つめる未来人」 彼の作品は当時の私のコメント活動では珍しく、褒めもしたし悪くも言った事がある。と言うのも、詩学ハードコアのスローガンの1つに、ポエムの抹殺が入っているせいだ。彼の詩は恋愛が多く、若く、ビーレビで最も大衆性がありポップだ。故に私の中で、彼じゃない誰かが書いていそうな作品と感じたものには、他人が書くものを書いてどうするって気持ち込みで悪く言った。でも今月から何が起こったのか、彼らしさが急に出てきた。ポップになりたいと思うようになっていた私には憧れの詩だった。ごめんね、でも常に進化してくれー! 唄彰伸砂漠「人生一生飲み」 これはシンプルに格好良い詩。詩学ハードコアのお手本のような詩である。私の数少ない影響を受けた詩人であり、一方的に師匠と慕っている藪鳩さんに通じるアルコール度数の高い文章だ。ビーレビの宮田さん同様、このような詩を書く人が増えて欲しいと勝手に思ってる。


作成日時 2018-08-12
コメント日時 2018-09-16

貴音さんの選評【7月】 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 497.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0

貴音さんの選評【7月】 コメントセクション

コメント数(5)
なつめ
(2018-08-12)

私の名前をあげてくださり、光栄です。開いた口が塞がらないというかなんというか、記念すべき一作品目にしてはあまりにも勿体なさすぎる評価だと思います。うわー、これからもっと精進しなければと思ったり。私は10代ですよ、あってます^^*スムーズにいけば、来年から大学生なんです。勿論バイトだってするし、これから厳しくなる人間関係にも耐えなくちゃならない。子どもから大人になる瞬間が怖くて仕方ない、と同時に少し期待をしています。サンタさんを信じてる間は子どもでいますよ、きっと。あと、実はまだポエムと詩の違いがイマイチ理解できてないのです、すみません…(コンクリートポエム、というのを昨日知りました…)もしかしたらもう2度と同じような作品は書けないかもしれない、朝起きたら急に大人になってたとしたら、なんて、そんな恐怖に苛まれて生きるよりは、新しい自分として生きていきたいです。まだ、境目のキワドイ部分でゆらゆらしたい気分なのです。色褪せない保証はできませんが、日々違う色で生きていけたらいいな、と。すみません、意味不明ですね(笑)詩について無知であるからこそ、この作品が生まれたならば、詩について手探りのままがいいのかな、いやそれは知的な怠惰であろうし、モラルに反するなー、と。だって、私もハードコアな詩を書きたい、ここで作品を投稿している方々はもう詩人であるし、尊敬すべきだし、尊敬したいし、もだもだもだ。だから思春期って面倒臭い。長くなりましたが、本当にありがとうございます。これ以上のない幸福です。私の詩を読んで、詩を好きになってくれる人がいるかもしれない、という可能性を見出していただいたこと、感謝してもしきれませんm(*_ _)m

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ゼンメツ
(2018-08-12)

ありがとうございます! 作中話者の口調に関しては僕も貴音さんと同じようなスタイルで、毎度毎度変えてしまうのですけど、今回の作品は内容に思い入れがあり、滅多に使わない自分の素の文体なので、そこらへん、なんだかちょっとした恥ずかしさすらありますね。 あのですね、詩作って、続けていてもおよそ報われるような出来事がホントーに少ないものだと思うんです。僕は、自分が詩を書く理由に壮大な意思やスマートなスタンスなどはなく「他人からめちゃくちゃ認められたい」ただそれだけです。そのために吐きながら書いてます。「オリジナルのモンスターをかんがえよう!」と生産性は一緒です。それを大のオトナが吐きながらチョー真剣にです。けっきょくのところ単に「詩」が好きなんですね。そんな僕が今まで書いてきて一番嬉しかったと思うことは、詩手帖で読み解くのに時間の掛かるありがたいお言葉(先生すみません)を貰ったこと、ではなく、それよりもはるかにはるかに、今回ここに投稿し、みんなから好きなことを主張され、それに対して好きなことを主張し、そんなやりとりの末に、僕のやりたかった明確な意図を正確に汲んでいただける人が現れ、こうやって明確に届けたかった先へちゃんと届き、そしてそれが推薦の文として返ってきて、いま、めちゃめちゃ実感できたこと。これが間違いなく断トツの断トツにマジで一番嬉しいし、マジで一番誇らしいです。やったぜ。貴音さん。澤さん。それとビーレビを作り上げた発起人アンドみなさん。本当に、ありがとうございました。 あ、ちなみになんですけど、僕もなつめさんに対してはカンゼンまったく同じ感想を持っていて、ほんとうに彼女は「理想の詩人」ですよね。かといってベツに、今みたいなのが書けなくなってもいいんです。年関係なしに書いてりゃみんなだいたい変わってくもんです。そしてそれも込みで理想なんです。実際、作風に対して逆に上手すぎるくらいだと感じるくらいだけどなあ。貴音さんがイマラチヨとして書いた作品も渡し先は違えど同じ「繋ぐ橋」としての創作の意味もあったんじゃないかなと思っております。また長々語ってしまいましたが、いまいちど、本当にありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-08-13)

貴音さん、まずは僕の名前をあげてくださり、ありがとうございます! しかも「サンプリング」ではなく「カンポ」の方を! カンポはコメ欄にも書きましたが、僕が長く愛してきたキャラクターで、初めて「カンポ・フォーエバー」の原型を見たのは10年以上前だったように思います。こういうと冗談になりますが、彼が陽の目を見るまで苦節10年。カンポも長かったことでしょう。恐らく彼は笑みこそ浮かべてはいないものの、胸の内で喜んでいることでしょう。さて貴音さんも架空のキャラ、人物を胸の中で温めているというお話、とても興味深く拝見しました。架空の人物はあげていただいただけでも五名を超える。創作の幅の広さを感じます。まさに「神よりも母よりも容易く魅力的な人を創造してしま」いましたね。僕もネットにおいて「けいせいさん」「ステレオタイプさん」と二つの名前を使いこなしていますが、名前が変わるごとに、何か別人格が自分に宿る気持ちがするんですよね。その点、貴音さんは分かってくださると思います。最後になりますが、「ほんとに書く詩がいちいち面白いなぁ~もう」は最高の褒め言葉です。この言葉に勝る褒め言葉はなかなかないでしょう。ありがとうございました。

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カオティクルConverge!!貴音さん
(2018-08-24)

皆様 どうかこの なつめさん ゼンメツさん stereotype2085さんの ご活躍を見守って欲しいのだわさ

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タイジュ
(2018-09-16)

遅くなりましたが、選んでいただきありがとうござきます。 超遅レスですが、パイナップルである意味は全くありません。 強いて言うならパイナップルのファンキーな見た目から始まった連想です。 もっと突き抜けた表現が出来ればとも思いますが、軽い読み味で纏まってたなら成功かな、と思います。 ありがとうございました。

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