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橙色   

作成日時 2018-08-12
コメント日時 2018-08-14

僕たちはとても とても繊細だった 焼きそばには 青のりがかけられない それなのに 夕陽に見とれるなんて 格好つけてるようで できやしなかったね 君と僕が 終わりになって 僕は山手線みたいだよ 忙しくしてるのに どこにもいけない ぐるぐるしている間にも 随分と町は変わったね ああ 夕陽が夕陽が とても綺麗だよ それだけを思って 今はまっすぐ立ち止まる 本当に夕陽が似合う 綺麗な日々は 写真にすらないのに もう格好をつける 必要がないからなのかな ああ 思い起こすたび もう僕たちは薄く伸びて 別のものになっていく そうやって 夕陽に溶けて 僕はまた いつの日にかも 橙色に足を止めるんだろう


項目全期間(2019/10/23現在)投稿後10日間
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2019/10/23 19時41分07秒現在
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コメント数(10)
ミナト螢 (2018-08-12):

流れるような文体に引き込まれました。叙情的な中にも、ハッとする表現や主張があり、読みやすくて好きな作品です。

なつめ (2018-08-12):

題名の通り、眼前に橙色が広がるような作品です。突きつける、と表現した方が正しいでしょうか、何処までも美しく、繊細な風景ですね、きっとヤエさんの心にこの夕陽はあるのだろう、と思います。詩を通して、世界が交差する瞬間がとても好きです。私もふと気づいたら橙色に足を止めて、この詩を思い出すのだろうな、と思ったら、この詩を知らない人たちに、なんだか自慢したくなりました。

ヤエ (2018-08-13):

ミナト蛍さん 私もこの詩は読みやすいと思います。簡単な言葉で単純なテーマで。夕焼けでセンチメンタルなんてありふれたものを、まっすぐに詩にしてみたかったのです。その単純さを含め誉めてくださりありがとうございます。

ヤエ (2018-08-13):

螢さんでしたね、失礼しました。 なつめさん この評こそ、情緒的な詩のようだと思いました。イメージと現実の交差を自慢し共有したくなる相手はどんな人でしょうね。 こんな夕陽が私の中にあるかというとそうでもなく、どちらかというとそんな繊細な関係に憧れていた立場です。けれど、似たような想いは私にもある気がします。評をくださりありがとうございます。

stereotype2085 (2018-08-13):

橙色の夕陽。その橙色に僕はまた足を止める。じんわりと染み入ってきます。「僕たちは思い起こすたびに別のものになっていく」という悲哀も相まって。序盤、中盤は軽いタッチで書かれた君と僕のお話という印象ですが、最後の追い込みで全てを際立たせることが出来ていると思います。

なつめ (2018-08-13):

返詩に挑戦 交錯する世界のど真ん中に、少年少女が佇んでいる。きっと数百年前からずっとここにいるんだね、なんて笑っている。言葉が自ずと降ってくるような、愛しい時間さえ惜しいくらいには、もうだいぶ毒されていることに、彼女らは気づかない。 夕陽が夕陽がとても綺麗だよ、と、貴方が言葉を綴ったからでしょうか、ふと、勉強する手を止めてしまうのは、そうしてふと、眼前に橙色をみた気がするのは気のせいでしょうか、透明な貴方とすれ違ったからでしょうか。きっと、サンドイッチと間違えておにぎりを買ってしまったせいですね、ふつふつと湧き上がるのは詩作願望でした。 例えば、鳩帰る黄昏時、あるいは照れ隠しに仰いだ星空、お気に入りの音楽さえも、貴方の世界に置いてしまいたいのです。少年少女は相変わらず曖昧なまんまで、どうやら私達も境目などなくて、手を伸ばせば人肌を感じてしまっている。 驚いた貴方の顔を、透明なまんまで想像して、してやった、と笑いたい、すれ違ったままで、しかしいつだって背中合わせで、気づかないでもいたい。だって、私欲張りですから、ポエマー気取っていたいのですよ、世界どうしの衝突に四肢をばらばらにされたとて。 それでも、ほら、夕陽が夕陽がとても綺麗だよと貴方が言葉を綴ったからでしょうか、無理やり世界に連れ出され、貴方の橙に毒されたのは、焦がされたのは、私でした、ならばもう、許してなんてあげない ーー なんか、すみません、コメントに返信したくなりまして。何を言いたいかというと、私は貴方に貴方の世界はこんなにも美しいと、自慢したい、ということです。詩を通せば誰とでも、ヤエ様が表現していた繊細な関係になれるのでは、と思い試みましたが失敗しました…。あと、一つ不安なのですが、今月私はすでに2つ作品を出しているのです、返詩はノーカンですかね…そうでありますように汗

ヤエ (2018-08-14):

stereotype2085さん 終盤の悲哀はまさに、押し出したかった心情です。軽いタッチで見せることは悪い面だけではないなと安心しました。ありがとうございます。

ヤエ (2018-08-14):

なつめさん わー、返詩だ! 私はなつめさんの評を見て、なつめさんの回りのリアルな誰かとあなたを想像したのですが、詩と読み手、詩と作り手の交錯のことをおっしゃってるんだ…と、感じました。違うかもだけど。自分の詩なのに、私の手を離れて遠くへ出かけてるように思えました。丁寧にレスポンス下さって、ありがとうございます。

まりも (2018-08-14):

皆さんが書いていらっしゃるので、重ねて言うことはもう無いかな、と思いつつ、「ああ /思い起こすたび /もう僕たちは薄く伸びて」橙色の中に影が長く延びていくのを並んでみている/見ていた日々、への懐古が沁みてくるなぁと思いました。オレンジ色と橙色の質感の違いもありますね。

ヤエ (2018-08-14):

薄く伸びていくものは、雲に写る夕日であり、影であり、記憶であり、そのときの心情であり、色々なことをイメージしていました。影を見る二人と、人物まで想像して頂き冥利につきます。橙色は感覚で選んだ言葉だったので、なるほどと感嘆しています。また次に生かしたいです。お読み頂き、ありがとうございます。

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