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療養とその合間で
「手術室」 取り残されたような感覚が薄れていく 麻酔を見届けるグラスの氷 執刀医はいつもの賑やかな街 傷付いているわけではなく治療の一環であって 「献立」 タイムカードの庭で余白が動き出した ひっそりと年を跨ぎ病院外泊 靴を履かない時間が欲しくて適当な野菜 あと細切れ肉を買い込む周到さが大事 数日連続で鍋にして年越してないのに 炊飯が億劫だから餅を入れたり 生活と面倒の二人三脚で出す折衷案 せっかく買った食材は冷蔵庫にしばらく 放置し腐らさぬよう忘れず使う
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療養とその合間で ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 314.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-01
コメント日時 2026-01-02
| 項目 | 全期間(2026/01/07現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんばんは。 まず「手術室」ですが >>取り残されたような感覚が薄れていく というところが麻酔の感覚とリンクしているようで なるほどと思いました。 グラスの氷そのものが手術を受ける とも取れるだろうかと考えてみたり。 (あるいは仮託) いや、やはり人間の麻酔が効いて行く模様を見届ける氷なのかもしれません。 >>執刀医はいつもの賑やかな街 >>治療の一環であって というのも詩の題名と合わせて考えてみると示唆的です。 つぎに「献立」ですが >>靴を履かない時間が欲しくて 独特な表現で気になりました。 >>生活と面倒の二人三脚で出す折衷案 このフレーズが特に好きです。 生活と面倒の二人三脚とは巧いなぁと思わずうなりました。 >>せっかく買った食材は >>冷蔵庫にしばらく放置し腐らさぬよう忘れず使う 僕の中ではこの連も詩の題名 「療養とその合間で」と 響き合う感じが致しました。
0先ずは回復期に入られているご様子ですね。 手術室は短詩でこんな表現が可能なのかと 驚きました。街の急性期病院のオペ室での 麻酔で意識が落ちたあと又は朦朧としてる 部屋はしっかりと執刀医の様子を氷に託し、 そして時間が経てからの献立。生きている、 生きていることの幸せがひとつひとつの 行為によって伝わってきました。不思議 ふつうの行為を書いているだけなのに、、、 不思議です。 暫くリハは続くのでしょう。 心の安定の日々をお過ごしくださいませ。
0タイムカードの庭、と言う事は、自宅勤務か、比喩的な意味か。靴を履かない時間の意義。「手術室」の執刀医の意義。「献立」の病院外泊など、単語を追って行くと、何かが分かるような気がしました。
0この二篇は出来事を語っていない。 語っているのは「管理される身体」と「管理しきれない生活」のズレだ。 「手術室」では、主体はすでに半分外に出ていて、街や氷のような無関係なものが執刀医の位置に滑り込む。 傷はドラマにならず、ただ処理される対象として置かれている。 「献立」はその反転で、重要なのは料理ではなく、面倒と生活がどう折り合ったかという一点だけだ。 鍋も餅も妥協の記録であって、幸福の演出ではない。 どちらも感情を説明しない代わりに、手順と物の配置だけで現実感を成立させている。 そこが強いし、安易に共感を取りにいかないところがいい。
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