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cliché
天使は揺れて なつかしそうにあなたを見ている そうして咲かせる昔話に 聞き耳を立ててみる きっと わたしたちが生まれるより前の 憧憬は 手のなかであたたまりすぎて 言葉になるより早く 汗とともに消えてしまうのだった 死にたくて 浅瀬に肢体をさらすとき 空は どこからひらいてくるのだろう あなたの瞼に打ち寄せるうつくしいさざなみと 塩の味 あるいはあなたの血の味 光りということばを 大事に抱えている あなたに笑ってほしいとき あなたに泣いてほしいとき あなたに生きてほしいとき 繰り返すことばがある
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cliché ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 780.1
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-06
コメント日時 2025-12-08
| 項目 | 全期間(2025/12/14現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


もうすぐクリスマスですね。 クリスマスといえばイエスの誕生日。 キリスト教でいう降誕祭です。 礼拝ですね。 イカれた日本人とは違って聖なる神イエスに祈ります。 粛々と。 この詩もそんな祈りから永遠と生命に捧げる 清らかな願いが象徴的に書き置かれている。 クリスマスツリーといえば三角形をした樅の木。 イカれた国の民が扱う上げ框とは違いますね。 お決まりのように荘厳な詩です。
0完備様。 さすがです。アメン。
0イカレタとか書きながらも、 わたしもケーキは大好きです。 クリスマスにはホワイトなケーキを買ってしまいます。 なのでイカレタ国民のひとりなのです。 因みに毎週決まり事のように教会に通うことはありません。 ほぼほぼ無神論者の阿呆なのでお化けを退治できない。 神様には申し訳なく思っております。
0タイトルの外国語、辞書を引いてみるとクリシェ (ありきたりの陳腐なことば)の意味でした。 このタイトルと本文をみて思い出したことは、 実際に夏目漱石がそういったかどうか不明なのですが まことしとやかに語られている逸話がある。 漱石は授業中「I love you」を「わたしはあなたを愛している」 と訳した中学生に「それではいけない、わたしたち日本人は 〈月が綺麗ですね〉と訳すのです」と注意したという。 (多分、作者不明の伝説ですが) 西洋人は毎日のように「I love you」といって互いの愛を 反復しつづけ確認しあう。 この「I love you」とは聖書を起源とする人間と神との間の契約を 人間同士の愛にも適用したもので、つまりは西欧人にとって 愛とは契約であり、いつ反故にされるかわからない愛なのです。 だから毎日、出かけるたび、電話を切るまえに 「契約」を確認しあう必要がある。 つまり「I love you」とは「まだ契約は有効ですよね」という 確認なのだ。(こんなことAIもいってないし、ものの 本にも書いてません。わたしの個人的分析ですからあてになりませんが) しかし「I love you」を「日本人なら〈月が綺麗ですね〉」と翻訳させる 逸話上の漱石の態度とは何なのか。 西欧のキリスト教的な伝統歴史からくる契約としての「I love you」 ではなく永遠の愛が日本人の愛です。いわずもがな、なのです。 いちいち契約の継続をクリシェなことばで確認しあわなくとも 雰囲気や所作でそれを感じ取り、沢田研二のように寝返りうって 黙って彼女が出ていく気配を背中で聴いているだけなのです。 戦後日本の現代詩が非常に難解になったのは、言葉そのものより その余白にある、筆舌につくしがたい大きなものを空白によって 指し示す日本人独特の感性が大きく影響しているのでしょうね。 そんなことをこの詩を味わいながら感じたものです。 この詩が語ろうとしていることとは違う感想かもしれませんが 書き手のいわんとすることもよくわかるのです。しかし 大事に抱えている あなたに笑ってほしいとき あなたに泣いてほしいとき あなたに生きてほしいとき 繰り返すことばがある このことばは、この詩作品の上では語られていない。 おそらく 「愛しているよ」 でしょうけど、指示しないで空白の糊代のうえに置くから このことばが広がりと無限性をもつのでしょう。
0AIを使った形跡のないコメントですね。
0AIに書かせるやつの気がしれない。 検索代わりに使ってもAIに何か書かせたことは ありません。だってそんなことで何の満足感が あるのでしょうかね。某小説投稿サイトで AIに書かせた小説を管理人がトップにあげている けど、最初の数行であほらしくなるシロモノ。 やはり下手でも人間の書いたものが一番ですよ。
0言葉遣いに、晴れの日に干した布団のようなあたたかさがあって好きです。単語そのものが、というよりは、作品全体のムードに、やさしさを感じました。
0よく書けている。ただ、完備さんらしくないというか。普通?
0完備さん特有のふるえるような繊細さが薄まり、「あれ?」と思いました。 理由は、タイトルをググって分かりました。 フランス語で「ありきたりな決まり文句」「陳腐な表現」「使い古された常套句」を意味する この詩は、敢えて「なんか読んだことがある」を狙って書かれたのではないでしょうか。 それでも、あるようでないオリジナリティは感じられ、そこにセンスを感じます。
0間違えた。 ないようであるオリジナリティ です。 ごめんなさい。
0天使の視線と浅瀬の死の匂いが交錯して、生と死が揺らぎ合っている。 触れたら消えてしまいそうな儚さと誰かに生きて欲しいという透明な祈りが伝わります。
0うまく言葉にできないんですが好きです!!
0こんばんは。 ありきたり、というと 少し乱暴に言ってしまうなら 他者から見た 自分の生も死も、ありきたりな部分があるだろうな、と考えてみました。 最後の連を見つめてみると、 生の硝子にも死の硝子にも 同時に吐息が掛かって曇るような でもその曇りこそが生きてるあかしの粒のような そんな気持ちで、読み終えました。 >>空は どこからひらいてくるのだろう ここが特別に心臓に ひやみずのように 流れ込みました。
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