もう遅いのだろうか、思いいずる青春よ
立ち昇る空の光のなかに、風の舞うなかに
訪れてきたものは
あなたを愛と呼んだ日は遠くなく
その優しい微笑みはいまもなおわたしの心を打つのだ
あなたは永遠の空中に手をのばしていた
蒼色の服を着たあなたを失ったわたしは沈黙と虚空の宿るところで
あなたの照り輝く姿を教えて聞かせていた
わたしは月桂樹にもたれて眼を閉じている
わたしの両手に抱いたあなたの手が絡みあうように一日が始まり
あなたの言葉の光がその白い皮膚になるまで一日が過ぎてゆく
岸辺で蘆がわたしの頬をなで通りすぎてゆく
わたしは森に入り若草が萌えて戯れている風景を見ると
季節は果てしない川のように過ぎてゆくことを思った
風が目覚めてわたしはあなたに道をたずねると
純白の姿が揺らいで水の言葉がもれ黒髪がなびいた
爽やかに忘却の流れを下ることをわたしは祈り、小暗い草陰に横たわった
昼は影を満たした
雲が消え光が溢れると微風が愛を慰めわたしは歩きはじめた
森の水辺を抜け草原のなかを
作品データ
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作成日時 2025-12-01
コメント日時 2025-12-01
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) |
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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2025/12/05 20時32分26秒現在
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