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穏やかなある日
暖かな朝の日差しを浴びて、少女は目を覚ましました。 窓を開けて、コーヒーを飲んで、本を読みます。少女の決めた、毎朝の決まりごと。 本に栞をさして、朝食を食べます。 毎日食べているパンケーキ。なんだか今日はとても甘い味がしました。 少女はご機嫌に歌って、少しだけ踊ります。 窓の外をみれば、静かで穏やかな晴れた空。 「なんていい日なんだろう」 ふわりと心が軽くなったような、そんな明るい気持ちでした。 少女の身体が少し当たって、花瓶が落ちました。 だけど、気にする人なんてもう誰もいませんでした。
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穏やかなある日 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 258.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-01
コメント日時 2025-12-01
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


最近の投稿の多くがこういった「喪失」にまつわる不安や 失意を描く作品が多いのですが、これはなんなのでしょうかね。 童話風に「少女」の深層心理を表現しているのでしょうか。 「少女の決めた、毎朝の決まりごと」がある。だけど、この日は 「とても甘い味がしました」と普段とは違うものを味覚に感じる。 この感覚とそれによってご機嫌になって踊る描写については、 わたしにはまだ少女の心理が読み取れていません。 ひよっとしたらルーティーンが少し破られて不安が生じ、その 不安を打ち消すための自己防衛的な動作かもしれませんが。 しかしその所作によって花瓶が落ちる。花瓶ねえ。過敏とも 読める。少女の多感な感性がなにか日常とは違った裂け目の ようなものを感じて慄いているのですが、もうだれも、彼女 のそのような気持ちをわかってくれる人や、相談する人が、も う側にいない。それはひょっとしたら恋人かもしれないし父母や 友だちかもしれない。そういう喪失の哀しみを匂わせる語りなの かもしれないと思って読みました。
0何がかは分からないけど、なんかいい
0読み方によっては、怖い詩になるな、と思いました。 気にするものは誰もいない。 ひとりの状態を表していますが、 それまで気にするひとがいたことを示唆しており、 「え?もしかして、少女はそのひとを殺しちゃったの?」かと思いました。 こうやって書いている内に、 「気にするひとは、おそらく出ていってしまったのだろう」と別の可能性も考えられるのですが、 何となく怖い詩だなと思いました。
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