とけてゆく熱視線
ついにあなたはサングラスをつけて
塁にランナーはいない
どちらのチームにもヒットさえない
何が当たり前なのか知れないが
きっと引退した先輩は
テレビでこの野球中継を見つつ麻雀している
ここの応援団長は女性だ
何が当たり前なのか知れないが
僕はそのことを気にかける
思えば僕は三十八だ
スポーツ、スポ根とは無縁に生きてきた
今日の昼まで煙草を喫っていたけれど
スーパーマーケットでも喫う人を見ないので
というか灰皿が置いていないので
煙草をやめようと思います
それから近く禅寺までウォーキング
もう蝉が鳴いています
でも
夏が終わったら
みんな一体どこに帰るのでしょう?
煙草をやめるからには悪夢も観るんでしょう?
ユング云々は最近学んだが
悪夢を観ないものに成長はない、
らしい
いいえ
何が当たり前なのか知らないが
家に帰ってきていたら
九回裏ついにヒットが出た
そういえば今日は夏至なので
こんな手紙みたいな詩だって書いた
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 639.2
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作成日時 2025-06-22
コメント日時 2025-06-26
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 前衛性 | 0 | 0 |
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| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
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| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:639.2
2025/12/05 19時47分11秒現在
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僕は四十八っすよ。悪夢のような試合って言うのはないですね。悪夢はとりわけエロティック。 田中さんも、刺激が強すぎるから、タバコで抑えてるんじゃないですか。
1日本野球=西部邁。 >ユング云々は最近学んだが >悪夢を観ないものに成長はない けっして反省しないのが保守ですね。そこだけが強み。リベラルの方がよほど普通に反省性がある(だからきちんと業界としてすみわけができている) 田中恭平 newさんとはほぼタメなんですけど、本当に爺臭いというか、爺ウケが良いんでしょうね。もっと若々しくてもいい気がするのだけれど。ただでさえ若者が少ないのに。
0夏至と言えば日が一番長い日なので、野球中継が何か意味ありげです。プロ野球なのでしょうが、見つつ麻雀をやって居る。ユングはフロイトの後継者と言うほどではないのかもしれませんが、悪夢を、悪夢の意義があるのかもしれません。そして最初の二行、とけてゆく熱視線にあなたがサングラスをつける。この二行が大変印象的でした。
0面白く拝読しました。 攻めも守りも停滞した現状、煙草というポジティブではない習慣を止めるのは意志ではなく環境、状況によるもの。そんな話者は根性で生きる人間ではないと自己認識しているようで、この作品の中で『何が当たり前なのか知れないが』と言う言葉を3度繰り返している。 >煙草をやめるからには悪夢も観るんでしょう? 依存していたものを断てば苦しみもあるよね、それが現実であり、 >ユング云々は最近学んだが >悪夢を観ないものに成長はない >らしい 悪夢は変えがたい現実、厳しい現実であるのではないか、と解釈しました。その現実を見ようとしない人間に成長はない。とある業界の最先端を走るクリエイターが「現実を見なければ現実を変えられない」と何度か仰っていたのが重なりました。 >いいえ >何が当たり前なのか知らないが >家に帰ってきていたら >九回裏ついにヒットが出た それは人生の逆転劇だろうか。個人的に九回裏のヒットって決して当たり前なラッキーではなく日々の努力の末に出会えるチャンスだとスポ根女子としては思います。 当たり前ってなんだろう?って私も思います。個人個人でも違うし、国や文化が違えば更に大きな違いがある。当たり前なんてないのが世界なのかも知れないですね。 余談ですが、田中さんと私は同じ牡牛座でしたよね。牡牛座って安定を好み変化を嫌う星座でもあるようで、その潜在的な心の習慣がチャンスを逃がしてないかな?って最近強く思うんです。そんな時に読んだ作品だったので何だか刺さりました。自分の中にある潜在意識としての当たり前、そこから生まれる行動の当たり前って実はすごく小さな枠組みに自分を嵌めているような気がします。いい意味で自分の当たり前を超えていきたい今日此頃です。
0ユング云々の箇所はいらなかったかな、と。もしくは自分なりの違う表現で、悪夢に関する描写をした方が良かったかもしれない。「ユング云々」という書き方が、かつて権威を持っていた学識に興味を持ちつつ、だが現在においては揶揄しているとの印象を読者に与えてしまっていて、このとてもテンポがよく、尚且つ過ぎていく夏?の虚無感を描いた詩を若干横道に逸らせてしまっている。ただ全体として無為に過ぎていくがどこか熱い(暑い)夏が自分にもやはり来ていたんだ、と感じさせる内容は、本当に直接的でないのに、とてもよく描かれている。
0(カキーン) デレク・ジーターです。 美しいと思いました。夏というのはどうしてこう未熟さを感じるんでしょうか。こんなに暑いのに。 この詩も成熟しているようで未熟さもあって退屈しているようで輝いて感じます。
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