曲がり角で君を抱き締める
腹抱えて笑い合った瞳で
誰かの命を睨んだ
さよならと指で排除(ブロック)
これを区別と呼べるのか
自分しか分からない正義(こたえ)だ
鏡に俺が問いかける
孤独にいつも落っこちる
そうそう
僕らは優しい顔で狡をするし
僕らは優しい顔で意地悪をする
陰で言った悪唇の数を
数えるほうが早いんじゃない?
ラッシュの駅のホームで
黄色い点字の横で
嗚咽してる人をみないふり
して置く事が優しさ
これを区別と呼べるのか
自分しか分からない正義(こたえ)だ
画面に俺が問いかける
孤独に今日も落っこちる
そうそう
僕らは優しい顔で狡をするし
僕らは優しい顔で意地悪をする
陰で言った悪唇の数を
数えるほうが早いんじゃない?
死の眼が睡たげに瞬いてる
君と俺がまくらの横で
オルゴールを掛けるんだ
とろんと意識が落ちるまで
とろんと瞼が落ちるまで
真っ直ぐにどこにもゆけるように
作品データ
コメント数 : 10
P V 数 : 1270.7
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-01
コメント日時 2025-02-20
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1270.7
2025/12/06 01時04分59秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
考えるということがしっかりと促されてる作品だと思いました。悪者になりきれない悪者はやっぱり良い奴なんだと僕は信じます。特に「君と俺がまくらの横で オルゴールを掛けるんだ」のところが格好良いですね。一度は使ってみたいフレーズです。
0丸括弧でくくられた言葉がルビのようで、声を多層的にしていると思いました。
0真っ直ぐにどこにもゆけるように 行けたらいいですね。
0ありがとうございます。 白黒つく悪はあるのか?と考えたりしますね、顕微鏡でみたらほんの僅かの善が見えるかもしれません。 オルゴールは私のなかで優しいイメージが在ります
1ルビ、しっくりきます。 そんな感じのイメージです。 私の作品づくりは。 ありがとうございます。
0ありがとうございます。 真っ直ぐに、と強く思った夜でした まだ寒い日がつづきます。お気をつけ下さい。
0最後の連で雰囲気がだいぶ変わってびっくりしたのですが、いくつか他の作品を拝見し、「俺と君」の世界を展開され続けていると解釈すると納得しました。 隣に人を連れていて今日を良い時間にしたい思いが強いと、周囲のことを意識的に見て見ぬふりをすることがある気がして、これからの自分のこたえをどうしていこうかと考えています。
0ありがとうございます、気づかれましたか笑。 最後のところはオルゴールが急に浮かんできたのでどうしてもくっつけたかったんです。一貫性があるのもいいですが私はドヴォルザークのユーモレスクのような気性なので。 ちなみに、ショッピングモールの話、共感します。自分も隠れる派です笑。
1良い詩です。気になった、面白いと思ったのは「そうそう」という合いの手のような言葉。鏡や画面に映るもう1人の「俺」が発しているものでしょう。 しかし、どちらが本当の「俺」かが倒錯しているのか、「鏡に俺が問いかける」という風に「鏡」側が本当の「俺」のようにも思えるような、不自然な順で書かれたりしています。 作者様が、オルゴールが浮かんできたと仰っているので、強引に紐解くならば、オルゴールは「ネジを自分で巻けない、巻いてもらう」性質を持っているモノとして、「俺」と対比的に現れたのではないかと思いました。 要は、自分に問いかけをするもう1人の自分が中に存在している「俺」は、自分に自分のネジを巻かれているように生きていく。その憔悴から、オルゴールへの憧憬。オルゴールが止むことは、自分の中の問いかけも止まるということで、そうしてやっと1つの「俺」に成れる、最終連はその儀式のようなものだったのかなと思いました。 その解釈でいくと、「君」の存在が上手く掬えませんが、そこがまだ、深みがある詩なのかなと。良い詩でした。
1とても嬉しいコメントありがとうございます。 こんなに深く考察して頂けるなんて作る身として最大の光栄です。 私は常に、矛盾した考えを併せ持っているため「君」という存在が自分自身のもう1つの部分であったりもします。救いたい存在として居るのかもしれません。オルゴールの解釈はなるほどなぁと新しい気付きを与えて頂きました。
1