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肖像
青い夕暮れのあわい 僕は井戸にそっと赴きます 井戸を覗けば夜がありました そして星が散らばりました 散らばった星雲の奥底には ただ風景がありました 風景は揺れる木々に 流れる雲と 澄みきった空 月は満ちも欠けもせずに明かるく そして僕によく似た僕がいた 釣瓶から零れだす無色透明の水銀 それをそっと家に持ち帰ります その水銀を硯に張って やさしく墨を磨ります その墨で書き上げたのは あなたの肖像でした
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肖像 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 635.2
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-31
コメント日時 2024-11-05
項目 | 全期間(2024/11/07現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
やさしい。
1コメントありがとうございます! どこか透き通った世界を描こうとしたので、そう言ってもらえると嬉しいです!
1井戸は此岸と彼岸との通り道だと昔の人は考えていて、小野篁は毎晩六道珍皇寺の井戸を通って閻魔庁までアルバイトに通っていたとか。 四連目はまさしく此岸とは隔絶した空想の世界が広がる情景。 「僕によく似た僕」はおそらくそのこの世ではない世界の住人。 そんな世界が映る水銀のように輝く水をすくって家に持ち帰り、墨を摺る。 そして、「あなたの肖像」を書き上げる。 とてもロマンチックで素晴らしい詩だと思いました。
1こんにちは。恋の歌だったんですね。途中まで宮沢賢治の詩に似ているなあと思いながら読んでいました。長さも簡潔にまとまっています。
1コメントありがとうございます! ……なるほど、別世界という読み方もあるか。 これはなかなか……ありがとう。
1コメントありがとうございます! 恋の詩……確かにそういうことになるのか……?
0静謐で豊かな物語ですね。
1ドラえもんのようなのどかな空想を元にした優しいタッチのお話でとても可愛らしいと思いました。落語にも通じるところがあり、小話めいていて良かったです。短い文章の中に味というか美味しさがぎゅっと詰まっている気がします。
1井戸って不思議な物で、ほんと、詩的なアイテムなんだなぁと感づかせていただきました。 こちらこそ有難うございました。
1コメントありがとうございます! 静けさが結構描くのに僕に適しているっていうのわかってきたからなあ……
1コメントありがとうございます! ドラえもんのような……というよりは、近代や古典作品を基盤としたけどね。 これが今の僕なりの花鳥風月、吟風弄月ってわけだよ。
0この詩に何か感想コメント付けたいなーと思っていてどうしようかなーと迷って迷って2日経ったかな…釣瓶や硯のワードで時代感麻痺させられて引き込まれていきますよねー実際目の前に拡がる風景、それ以上に心象風景を纏めるかってことに苦心しちゃいますよねーメルヘンっすよ!やっぱどう遠廻りしようともメルヘンに帰還しちゃうンっすよ!今日の僕はそう思っちゃいました、はい。初めて投票させてもらいまーす。
1コメントありがとうございます! メルヘンというよりは……ノスタルジアを志向した感じだけどもね。
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