日雇いザムライ - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

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体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

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ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

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パパの日曜日

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終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

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夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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日雇いザムライ    

サムライの甲冑を着てティッシュ配りをする、 ニヒル真昼。 兜の中で戯れる汗と、サビのにおいが立ち込める鎧。 からからになってぼやけていく街並。 ティッシュいかがですか 回れ右する通行人 甲冑が重い 羞恥心が軋みながら 瞼の裏を燃やそうとしている 根性はついに煮詰まって、 啖呵を切ろうと私はマネキンになる。 このまま歴史の砂の手にさらわれて、 平々凡々な足軽になりたい。 ふと、なんだ? 百鬼夜行がはじまった 空を夜のような何かが掠める。 巨人の親指のような頭の老人が、 高層ビルを食い潰していく。 あまりにも唐突すぎて、 私はマネキンのまま動けなかった。 視線の先の、 小さなケーキ屋さんの前で、 小さな子供が一人泣いている。 それは私だった。 よろめきながら、もつれる足を、 あてもなく地に溶かしていた。 アンハッピバースデイ トゥーユー アンハッピバースデイ トゥーユー 親指の妖怪が歌い始める。 小さい私は少し笑って、 私の甲冑の隙間を、ハイカラな風が吹き抜けた。 小さな愛でもうれしかったんだ。 かくれんぼが好きだった私にとって、 ひとひらのまなざしでもうれしかったんだ。 ティッシュを受け取らずに、ただそこを歩いているだけでも。 お楽しみがいつもそこにあると思っていた。 溜息すらも甘い香りがして、丸見えの嘘にワクワクしていた。 ねじれるメリーゴーラウンドと、ノイズまみれのオーケストラに、 命を賭けながら笑っていたんだ。 今日はもう上がっていいよ 回れ右をする私 甲冑はない 息を吹き返した私が笑いながら 私の心を燃やそうとしている なんて足の遅い夕陽だろう これじゃあいつまで経っても、夜は来ないな


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日雇いザムライ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 17
P V 数 : 890.7
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-03-03
コメント日時 2024-03-17
#現代詩
項目全期間(2024/04/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:890.7
2024/04/28 11時23分26秒現在
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    作品に書かれた推薦文

日雇いザムライ コメントセクション

コメント数(17)
黒髪
作品へ
(2024-03-03)

昔、渋谷のスクランブル交差点に立って信号待ちをしていて、この場に爆撃機が現れたら どうなるんだろうと、暗い想像を巡らせていました。だから、 >小さな愛でもうれしかったんだ。 というところが良くわかります。 かくれんぼって、見つけてくれる努力をしてくれるのが嬉しいってことですよね。 >ねじれるメリーゴーラウンドと、ノイズまみれのオーケストラに、 >命を賭けながら笑っていたんだ。 ええ僕も、子供の頃、そういうものこそ愛おしくて命を賭けて笑っていましたよ。 子供はいつも命がけです。 大人になりかかった子供も命がけです。 大人になりそこなった大人の私も、それゆえにいつも命がけなんです! 一生、命を賭けてやっていきましょうね。 祝福は、アンハッピーなバースデーを祝ってくれた人々の数だけあるでしょう。 みんなのアンハッピーなバースデーを祝って、この世の楽園を築きましょう。

1
吐白
吐白
作品へ
(2024-03-03)

第一連 当然これは本物の侍が甲冑を着てティッシュ配りをしているのではなく、コスプレである。「ニヒル真昼」からは、格好もティッシュ配りもただやらされているだけだということが窺える。しかも真昼間から。汗が戯れるということは相当な量の汗をかいていて、その雫が伝う様子やくっつく様子を描写したものであろう。サビの匂いがするということは、コスプレといえど本物を着ているということであろうか。汗によるものか、年季が入っている。日雇いであるため、自分がつけたサビではなく、これまでも幾人がこうしてきたということがわかる。そして流れ出る汗により、視界がぼやけてしまうほどの脱水症状を起こしている。 第二連 ティッシュを渡そうとする自分に対して、通行人は素通りどころか、回れ右をしている。よほど近づきたくないのだろうか。それを機に自分の格好、やっていることを再認識し、羞恥が押し寄せる。軋むとしているのは、甲冑が心象としての役割も果たしているからだろうか。 第三連 この状況に耐えかねた私は啖呵を切ろうとしてマネキンになってしまうわけだが、一見矛盾している。しかし、「話しても無駄だ」とか「何をしても無駄だ」という虚無感のようなものに襲われた時、人はマネキンの如く動かず、喋らず、という状態になることもあるだろう。第一連の「ニヒル」に通ずる部分があるはずである。もしくは、啖呵を切るような相手がいないから当然のことなのかもしれない。第一連で「からからになって」とあり、ここでは「歴史の砂の手」とある。砂漠や荒野のようなものを連想するが、目の前には街並みがあるはずだから、薄れゆく意識のまま足軽になっていれば、こんな格好をしていても苦痛や羞恥を感じることはないという、まさに「平々凡々」への憧れが窺えるのではないだろうか。 第四連 ここで急な百鬼夜行が始まるが、親指といえば真っ先に浮かんできたのは「父親」である。百鬼夜行という割には登場する妖怪はその一体だけで、街の発展の象徴とも言える高層ビルを食い潰すのである。自分の今置かれている場所で最も象徴的なものを、訳のわからぬまま壊される。先ほどまでは「無気力」という心情を表現するマネキンであったが、今では驚きのあまり言葉も出ず、硬直しているという身体的要素までマネキンになってしまったといえるのではないか。 第五連 先ほどの「高層ビル」や「巨人の親指のような」という表現とは対比的に、「小さな」という語が二度用いられている。自分の存在や存在する場所をそのように捉えているのだろうか。頼らない足取りで、どこか居場所を探している様子からも、「小ささ」が窺える。 第六連 親指の妖怪はやはり父親を表しているのか、生まれてきたことを祝福しない様子が描写される。しかし、なぜか小さい私は少し笑っていて、甲冑の隙間をハイカラな風が吹き抜けていく。時代の移ろいが感じられる。つまり、悪いイメージが投影された甲冑を外す時が近いのである。ここで初めてポジティブな表現が為されている。 第七連 かくれんぼが好きというのは、この行為の間、相手(鬼)の中に自分が存在していることを実感できる。それはむしろ見つかる以前、探されている間だけなのである。そういったことに喜びを感じるのが私である。 第八連 その喜びは更に曲がったものであればあるほど、大きいのであろうか。溜息や嘘にプラスのイメージが膨らんでいる。メリーゴーラウンドは本来規則的で、オーケストラにノイズなど問答無用。そういった常識から外れているものに心の底から楽しめていたということなのだろうか。小さい頃の自分は、第一連の今の自分に当てはまる「ニヒル」とは対比的に描かれている。 第九連 ここでタイトルの日雇いであることが回収される。今度は自分がその場から回れ右をする。さっきまでそこにいた自分を否定するかのようである。甲冑を脱いだというような描写はなく、「ない」とされていることから、やはり甲冑は心象としての役割も果たしていたと言えるだろうか。先ほどは羞恥に熱った私が、今度は前向きな気分に心を燃やそうとするのである。昼に殺されかけた私が、今や燃え盛る夕陽に自分の心が投影されている。夜は来ない。自分のありように気づいた夕陽はもう、沈むことがないのである。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2024-03-04)

空想癖の強い主人公の心の奮闘がいじましくてかわいい。

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
黒髪さんへ
(2024-03-04)

コメント、ありがとうございます。 そうですね、子どもから大人にかけて、命を賭けるものは変わっていくものです。それでもやはり、過ぎた時間の中にあったものを思い出すと輝いて見えてしまう。 その時の輝きをたまに借りながら、今を生きていく糧にするのがおそらく健康的なんでしょうね。

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
吐白さんへ
(2024-03-04)

コメントありがとうございます。 この緻密な解釈の中で一番的を得ている部分、言いたかったことは第八連のところですね。 幼少期の記憶というのはどこに刻まれているのでしょうか。おおよそ、視覚経験次いで聴覚経験かもしれません。触覚経験ももちろんあります。 しかし、自分の表情筋の動きというのは客観的に見れません。写真くらいでしか。たとえばおぞましいモノを目にした時のことを回顧すると、そのおぞましいイメージだけが思い出されるはず。その時自分が笑っていたのか、泣いていたのか、笑っていたならどのように笑っていたのか、までは思い出せない。 「私」は、「小さい私」とのギャップに気づいたのでしょう。もしかしたらあの時、自分は笑っていたのかもしれない。時が流れ、世間の波や常識の風に当てられてトラウマへと風化していった記憶に、新たな解釈のメスが入れられる。 きっとそれは間違った記憶かもしれませんが、それが今の原動力になるならそれで良い、そういう気づきの詩であります。概ね、伝わっていただけていて嬉しい限りです。

0
A・O・I
作品へ
(2024-03-04)

長いという意味ではなく必要以上に書きすぎてる(思い 場所 振る舞いなど)、ぱっとみても前半と後半が馴染んでない。気づきの詩とおっしゃっているが、コメント返しで書かれていたような、詩としての芯が感じられない。文字として理解はできる、なぜ百鬼夜行なのか親指なのか答えに至らなくても、これは日雇いザムライのお話だと読めてしまう。導入はとても惹かれる、意味もわかるし読めるものだし書く力もありありと持っていらっしゃるから、推敲不足なのかな、たしかに一度書いてしまうと削るのは難しいものですが、しかし勿体ないなと。わたしは思いました。(気を悪くしたらすいません

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
A・O・Iさんへ
(2024-03-04)

コメント、ありがとうございます。 A・O・Iさんには、これまでの作品を丁寧に読んでいただいているので、この作品でねらいたかったものを少し書かせていただきます。 今回は、「それは散歩」の発展形として仕上げようとした次第です。世界観と世界観をぶつけるという手法のまた別のやり方を模索しました。最近詩誌で刺さった言葉として、「詩は現実との通路を作らないといけない」というものがありました。「それは散歩」は、私としては終始閉鎖的で読み手を掴んでくるものがないと感じていました。 そこで今回は「通路」を作ろうと考えたのですが、もう一つ、滑らかな穴ではなく不自然にそれまでの流れを穿つやり方を取りました。サムライの話なのに、妖怪を討伐しようと刀を抜いたりはしない、というような引っ掛かりを置きました。 しかしこれによりおそらく、前半よりも、後半の方が現実に、心情に焦点を当てすぎて細かく描いてしまった。あまりにもくっきりとした穴を空けてしまった。前半の靄のかかるような怪しい雰囲気と、後半のそのなじまない感覚は確かに、と読み返すと感じました。 ちょっと初めてのことばかりをするせいで、調節のツマミを巧くいじれてないですね。たまには、自分の土俵に立ち返った方がいいですかね

1
A・O・I
熊倉ミハイさんへ
(2024-03-05)

んーなんていうか、吐白さんのように補完することは出来てしまってたので、前半多いなと思ったけど、よくよく見たら後半理解が追いつかないですね。ふつうに小説として戻してみて、これで納得できるかどうか、伝えたいことが見えるのか、コレで? まずその基本だと思います。そこから詩としてイラン処を外していく、ことばを研磨していく。そして形をつくる、詩を眺めてみて一つの詩として馴染むように整える。自分推敲するとき句読点を外したり縦にしたり横にしたりフォントや置いている媒体変えたりして推敲するんだけど、結構気づきます、アホっぽい推敲方法だけどおすすめします。 ミハイさんはもう自分のガチな詩の方向(自分の土俵)を定めているから、こうしてさらに幅を広げようとしてるわけですよね、頑張ってる人を見ると素敵だなと思う、まあ書けることを書いても成長はしないからね。だからミハイさんがこんどは何を書いてくるのかとても面白い。伸びしろだね。素敵だなあ。 私は詩誌を読んでないからその現実との通路って、どういう意味なのか前後を知らないから解釈多数になっちゃうんだけどさ、私は単純に現実=読みてが勝手に(自由に)感じ余韻に残るかでしかないと思う。読み手を通したことによって現実問題や個人的感情が見えてくる感じられる、詩そのものに、プラスの要素(気づき)を与えることなのね。そういった意味の現実との通路だと思うけど。 書き手がどう苦心しても読みてのこころは操れないし、そんな無様な詩読みたくもないけど。まあでも詩作って納得できるまで捏ねてるだけでしょう簡単に云ってしまえば。なのでのびのびと詩作しましょう、ここは楽しく、ありたいですね。

2
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
A・O・Iさんへ
(2024-03-05)

返信、ありがとうございます……(長文、すみません、失礼します) おそらく、詩をどう見てるのかがA・O・Iさんと異なっているのかなと気づきました。 小説から、要らない要素が抜け落ちて詩になる、という感覚よりも、小説にさせることは可哀想で出来ない、という前提で今まで詩を書いていました。 そもそも私は、詩では伝えたいことすら無い、というよりは飽和してしまって忘れてしまった、その記憶や想いがもしかしたら言語に無意識に刻まれているかもしれない、というのを信じています。シュルレアリスムに惹かれた一つの理由かもしれません。そのため、言葉自体に既に伝えたいことが詰まっていたのを、詩状に編んで横流ししている感覚です。意識が少しのスパイスとして働く時もあるかもしれませんが、極力味付けしないようにしています。 A・O・Iさんが言うのびのびとした詩作が、私にはこれにあたります。横流しが楽しいです。自分の胸から飛び出て自由にスキップしていく我が子を見るようで。子どもはまだいませんが。 この手法を好むため、どの詩でも納得は自分でもしていないです。自分でも所々でしか掴めない。でもそれが一人の他人を見ている感覚で、僕は今それが楽しいです。 ただ、それだけじゃ自分の言葉の自由を引き出せないのではと考えて、最近はテーマ・手法という乗り物に言葉を乗せてみている感じですが、その乗り物と乗っているものに違和感があるのかもしれないです。たとえば、カマキリがハーレーに乗って爆走しているかのような違和感。その違和感は、言葉に何かしらのレールを敷いてあげている感覚がそもそも嫌という無意識が働いて、私も含めた読み手全員を置き去りにさせてしまうのかもしれません。 ただ、この考えに沿うと、A・O・Iさんの手法もアリだなと思ってきました。詩→小説→詩という推敲は、自由だった言葉たちを縛り上げて鞭を打ってアメをあげる、DVのように感じちゃいますが、元々小説に閉じ込められた言葉たちを詩に解放させてあげる(小説→詩)のは良いな、と思いました。 もしそうするとますますA・O・Iさんの、もしくは他の読み手の理解の範疇を無視するものが出来上がりそうだなと、想像を膨らませつつ、ちょっとワクワクしてきました。そもそも、自分は小説作品すらもハチャメチャなので、自分でもよく分からないです。ちょっと怖いですね 読み手への通路の話、他の推敲の仕方など、参考にさせていただきます。ありがとうございます。 作品への反映には、B-REVIEWに上げるものは時間が経ったものにしているので、先になるかもしれませんが……

2
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-03-05)

申し訳ありません、上記コメント、少し訂正します。 ……アメをあげる、見ようによってはDVだと騒がれかねないSMプレイ…… に訂正いたします。誹謗中傷などの意はございません。

0
A・O・I
熊倉ミハイさんへ
(2024-03-05)

んとね、単純にこの「日雇いザムライ」も「それは散歩」も小説を無理やり詩にしたような形に見えたんです。でも違うんだな。ミハイさんの中での詩をさらに意味を持つように仕立て上げたものなのだね、納得です。 言葉の自由さを引き出すにはテーマや手法に、はじめから枠に入れてしまったらうまく行かないと思います。ミハイさんはもとから自動手記のようなかたちで(合ってますか?)詩作を行っていたわけですし。お題詩なんかも見てるととても硬いですよね。なにかを書こうとしてるのが明白でしたから。それがミハイさんの中で合ってないんでしょうね、あなたがいうように自分自身がストップかけてると思います。詩作として楽しかったですか?それ? 言葉の引き出しを増やすにはやはり辞書かなと思うんですけど、わたしがよくやる手法として。まずなにかがうっすらとでもかたちとして見えてくるまで書いて、そこから足したり引いたりを繰り返すかたち。ここでは出したことないけど500字ぐらいで、段も連もない形で書いてた時期がある。あと辞典をざっと見て抽出して、言葉を繋いでいく形、それもなんか意味を持ち始めるので、そこから崩したり読めるようにしたり、何かに成らなくて良い。ただ尽きるまで納得するまで書き続ける。 twitterをぼーっとしてみながら文ではなく言葉単体を選び取って繋いだり、あと写真とか絵とかを見て。ざっと書いたりもします。鍵垢でわめき散らかしたやつも素材になります。今はそういった深い考えもなく書いたものをバラしてから、それらを言葉単体に戻して構築し直す形を取っていました。 こういうのオキテ破りみたいに思う人いるのかもしれないけど、これが芸術だと思えば。絵筆のかわりに音符のかわりに、言葉を文字を使っているのだと思えば、作り出す作品としての違和感はないのかなとは思っています。参考になればいいですが……。 とかくたのしく、詩作できないものは、相手の心に響かせたとしても、自分自身は虚無ですよ。私はそう思っています。

2
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-03-05)

返信ありがとうございます。 長々とやり取りすみません。はじめから枠に入れてしまう、その硬さ、他の人からも言われていることだったので、追求したい想いが強く出てしまいました。ありがとうございます…。 A・O・Iさんの挙げてくださった手法の例と全く同じという訳ではありませんが、同じような手法を自分もよくやるので、強く賛成します。そのバリエーション、量をまずこなしていって、自分の凝りをほぐさないと駄目だなと思いました。 自分は、まだ自作品の硬さや柔らかさを見極める目を持っていないかもしれないです。どれも、100%ではないですが柔らかく、柔らかく、書いてきたつもりだったので… また、楽しさも、どの作品を書くにもあるにはあるのですが、程度が違うのも確かにあります……。思想の自我は置いておき、好奇心の自我を自問しながら書くのは忘れちゃいけないと思い至りました。 二つの解像度を上げるために、ちょっと頑張ります……

2
すぅ
すぅ
作品へ
(2024-03-15)

熊倉ミハイ様、こんばんは。 投稿されたすべての作品を 読ませていただきました。 どれも表現が個性的で素人が理解するには きわめて難解な作品が多いけど、詩の中にリズムがあるから奇をてらうだけじゃなく、比喩や暗喩や句風が沢山詰め込まれてるんだろうなって、思いました。 さて、この作品に対する感想ですが、ホラーテイストと悲しみと狂気を感じました。 でも不思議と愉快でおもしろく読んでいて頭に映像が浮かんできて夢の中の世界みたいだなと思いました。 完全に意味が理解できなくても楽しめる作品っていいなって思いました。 詩の知識が浅い今の私が感じ取れるのはこれが限界だけど、もっと成長したらもっと深く理解できるようになれるのかなって、なりたいと思いました。 面白い作品を読ませてくれて、ありがとうございます。親指の妖怪さん個人的に好きです。 作風も目指すスタイルも違う、時には相いれないかもしれないけど、応援しています。

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
すぅさんへ
(2024-03-15)

コメント、ありがとうございます。 私は若者で、周りに詩を読んでいる人がほとんどいません。色んな人の反応を見てきましたが、小説ほど長くないというのに、「別のタイミングにして」と高確率で言われ詩を一行も読まれずに突き返されます。 そのため、現時点での全作品を読んでくださったすぅさんは、おそらく私の友人、家族なんかよりも私の作風、人間性の核に触れたうちの大切な一人に今、なりました。この世界の奇妙さ。悲しみも嬉しみも混ざるような気持ちです。 私が最初に出会った詩たちは、小中校くらいで、やさしい言葉ばかりでした。でも、大学に入ってから、詩はもっと自由なんだなと衝撃だった。だから、この詩という遊園地に私はジェットコースターやお化け屋敷を作りたいと思ったんですね。 みんな、同じ場所で最高の遊園地を築き上げていく仲間だと思っています。だから、すぅさんの観覧車から見える青空の絶景も必要だと思っています。たまに、遊園地を周ってアイデアを貰って、自分の施設を見たことないものにグレードアップさせる。オバケがクレープを配り始めたり、一切動かないことで逆にハラハラさせるジェットコースターができたりします。 詩の遊園地が大勢の人で賑わう、楽しいものにしたい気持ちは、おそらくすぅさんと同じかと思います。また、これからともにがんばりましょう。ありがとうございます。

1
すぅ
すぅ
熊倉ミハイさんへ
(2024-03-16)

熊倉ミハイ様、こんばんは。 お返事ありがとうございます。 私を信じて、ご自身が今日に至るまでの詩作の経緯を教えてくださり、ありがとうございます。そうでしたか…ミハイ様のこれまでの経緯と心情を考えると、大切な存在になれたことを嬉しくも複雑な気持ちになりますね。 私が詩を全て拝見したのは、どのような経緯を経て今のスタイルになったのか、どんな思いを込めて詩を書かれているのか分からず、興味があり知りたかったからです。 ですから、大切な詩作への想いを共有していただけたこと、大変嬉しく光栄に思います。 【大学に入ってから詩はもっと自由なんだなと衝撃を受けた。詩の遊園地にお化け屋敷やジェットコースターを作りたい。】素晴らしいですね。とても面白そうで、聞いているだけでワクワクします!これまで書かれてきた詩から、挑戦と刺激と熱意と不思議さを感じた理由はこれでしょうか? 【みんな同じ場所で最高の遊園地を築く仲間】素敵な例えで考え方ですね。私も創り上げる一員になれて、必要と言っていただけて嬉しいです。 【遊園地を周ってアイディアを貰ってグレードアップさせる】遊園地の例えがとても分かりやすく、理解できます。ありがとうございます。 【詩の遊園地が大勢の人でにぎわう楽しいものにしたい】おっしゃる通り、それは私も同じ気持ちです。 はい、共に頑張りましょう。 よろしくお願いします。 最後に、私にも理解できるような分かりやすい例えとお話でご配慮いただき、ありがとうございます。助かりました。 長文失礼しました。

1
明智 愛煌
明智 愛煌
作品へ
(2024-03-16)

「ニヒル真昼」は日雇いだからこそ 虚無感がハンパないのでしょうね

1
田代ひなの
田代ひなの
作品へ
(2024-03-17)

「ニヒル真昼」の表現がラップみたいでオシャレですね★ 日雇いで働く主人公の惨めさ、主人公の過去、平凡への憧れが上手く表現されているなと感じました。 最後の「上がっていいよ」からのくだりで、甲冑を脱ぐ表現や夜は来ないだろうといった表現からありのままの自分でもいいんだという、主人公の認識が感じられました★

1
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