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星
見上げれば 満点の星空 お前はこれからどこで 輝くと言うのだ 牛が 目の前で死んだ 星々は 死ぬ時に超新星爆発を起こす 目の前の牛は 何も言わず ただ 一切微動だにせず ただ 悪臭がひどくなり ただ 腐っていく ガスが溜まり いずれ爆発するのだろう お前は星になるのか 光の速さを超えて 無限に瞬く 星々よ まだ輝き足りず この地の命を欲するのか 個々に数光年の距離がある事が 寂しいと言うのか 地蔵と観音と諸仏の御導きを 照らしてくれ 輝きもせずに腐る この命の先を モー と牛たちが鳴く 踵を返し 牛たちに餌をあげに行こう 死んで乾いてしまった牧草と穀物の遺骸を 餌として持っていく
星 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1141.5
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2024-02-10
コメント日時 2024-03-20
項目 | 全期間(2024/12/15現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私には書けない作品です
0牛ですね。牛が我々の食欲欲求を満たし、生かし続けるために、生き、死んでいく。 牛と我々に何の違いがあろうか。牛の生。人はそれが理解できる。 モー。星は何だろう。命を求めるという、人間を超えた存在。満「天」の星空の下で、 我々は夜を超え、新しい日を、続けられる。その責任。
0実体験が元になっております。 先日も部署が別なのですが子牛が死んでしまいまして。しょっちゅう獣医と連絡を取り合い何とか体調が良くなるように黒いされているのがよく分かり、なんとかならないかと思っていたのですが、朝に死んでしまっているのが確認されました。 自分が世話している子牛もいきなり死んでしまう事がたまにありますし、命が星になるとは何か、と思う所がありました。
0牛なんですよね。 人間の食糧になるために生きてもらっている訳ですが、それでも今この時を幸せでいられる様にするのは様々な点で重要だと思っています。 人員、環境的な問題と牛自身が体調不良を隠すのが難しいのですが。 もし命が星になるのなら、人間ではどうしようもない事に対して諸仏の導きを照らしてほしいです。
1私は 無限に瞬く 星々よ まだ輝き足りず この地の命を欲するのか 個々に数光年の距離がある事が 寂しいと言うのか 部分が好きだなと思いました。 命の重さというか大切や生きることが表現されているように感じました
1命の重さと言いますか、体重800キロ以上の大人の牛の重量感と馬鹿力と、対照的にあっさり死んでいくあっけなさが結実してこの作品になったのが正確かなと。 今は最終的に食肉になる牛を育てて居ますし。 殺してしまった、死んでしまった命の上に命があるので、せめて今は輝けとの思いがあります。
1牛、、、。土地。そんな発想力しかなかったけど、牛から空を見上げることを素晴らしいことだと思います。これは絶望的ではなくなにかしらに繋がることだと思いました。
0田舎で生活しているので星がきれいだったりします。 そして真夜中に牛が出産するので度々星空を見る機会があるのです。 絶望する暇もなく牛が産まれて牛を世話しないといけない現実もあります。 死なせてしまった牛には申し訳ないものの、次に生かすしかないんですよね。
0地と空と 視線の移動が きれいだなと感じました いい詩ですね^ ^
0わたしには書けない生活の重みのこもった詩だと思います。牛のことを考えたこともないので、この詩を読むことでは筆者のいる世界に思いをはせることができました。
0腐敗した死体を全面に出していながら、きれいという評価が来るとは思いませんでした。 感謝です。
1もうなんだかんだ10年ほど牧場を変えつつ牛の世話をしております。 自分にとっては日常ですが、なかなか見れない日々ではありますね。 でかくて空気読まなくてベロベロ舐め回してきますが、かわいいです。
0牧草にも穀物にも遺骸、というような命の重みを感じるのはときとして辛く感じます。焼き肉の前に牛の悲しみに留意し過ぎると食欲が失せて私は美味しくなくなってしまいます。生真面目さは必要ですけど。
0あまり気にせず肉は食べてほしいです。生産者としては。 漫画の「銀の匙」なんかを読んでもらうとわかりやすいと思いますが、そうやって人と牛などの家畜は生きてきました。 それと牛は昨日も明日もなく、ただただ今この時を全力で生きているだけではあります。 それと牛は痛いのは嫌なのは確かですが、死ぬ事については理解していないので死ぬ事は悲しいとは思わないかと。 最も長命の者も、最も早死する者も失う物は同じであるという事。なぜならば失いうるのは現在だけなのである。 マルクス・アウレリウス 自省録 2章
1何回か読み返しているのですが、適切な言葉が思い浮かばないまま三月になってしまいました。星のようにスケールが大きくて永遠に思われるようなものと、人間や牛というちいさくて儚いものの対比が美しいです。ブラックジャックに『ちぢむ!』という話がでてくるのですが、そのラストシーンを思い出しています。命ってなんなんだろうか。
0そのラストシーン、覚えています。 もの凄い絶叫でしたね。 >命ってなんなんだろうか どう定義するのかで答えが大きく変わっていきますね。 とにかく生きる事なのかなと思います。
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