feelin' bad blues - B-REVIEW
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最高です^ ^ありがとうございます!

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こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

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少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

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だれのせいですか

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sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

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渇いた心を満たす雨に満たされていく

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feelin' bad blues    

 田園のなかでブリッジミュートを鳴らしつづけていた男がふいにうごきをとめ、  河べに立ち、永遠ともおもえる時のなかで鳥を眺めている  かれが悲しみの澱みたいにおれには見える  それはこの十年ものあいだ眠っていたおれのなかの慈愛みたいなものなのか  ともかくおれは早めに切りあげて河をあがった  石を探すにはこの河べはよろしくない  だれか水切りをする音、  そして最後の暗殺  どれをとってもなにを見ても変わらないおれのなかの澱  その澱を沈めてくれるひとをおれは求めつづける  この静寂、そして感傷  惨めったらしいこのおれを救抜するひとを  おれはいまも求めている  杭がいっぽん河床へかげを落とすなか、  疾走する光りと、  失踪した人間とが語り合う  ほんとうに大切な時間  やがてなにも見えなくなるまでにどれだけのおもいをたずさえていけるか  そっと帽子を脱いだ老人がおれの道標にでもなったかのようで、  おれはなんとなく微苦笑して、そのままかれのあとを追う  なんとあたらしい燻蒸、なんとあざやかな苦み  それでもいつしかかれとははぐれ、  なにもない三叉路にたどり着く  木は枯れ、水もなく、  たったひとつの空にさえ鳥もない  どうしたものか、  おれはつまづいて、  そのまま身うごきがとれず、  なにかを掴もうと手を伸ばす、  そのときだった、おれはおれの手を握って、  やがておれとともに澱のさらに奥へ、  心の内奥へ、北のなかの北へ、  足もともふたしかなまま歩きだして、  黒い犬と混ざりあい、  四つ足で国道を駈け抜けて、  森のなかへと入っていったんだよ、  さらにちがう澱までね。


feelin' bad blues ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 11
P V 数 : 719.5
お気に入り数: 1
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2023-10-05
コメント日時 2023-10-09
#現代詩
項目全期間(2024/04/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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技巧00
音韻00
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 エンタメ00
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閲覧指数:719.5
2024/04/28 17時05分17秒現在
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    作品に書かれた推薦文

feelin' bad blues コメントセクション

コメント数(11)
m.tasaki
作品へ
(2023-10-06)

こんにちは。 求めているものが見つからない、そもそも何を求めているのかはっきりとはわからない。 壁に突き当たって先に進めず立ち往生している、でもその壁が一体何なのかはっきりとは見えない。 この詩を読んでそんな印象を受けました。 そして、 河床へかげを落とす杭。 そっと帽子を脱いだ老人。 枯れた木。 それらは立ち尽くしている作者自身の姿を表しているようにも思えます。 自分の手を自分で握って、澱のさらに奥深く、また別の澱にまで己自身を連れてゆく。 何か本物だと思えるものを求めて、心の中を深く内向してゆくさまを表しているように感じました。それは 「疾走する光りと、  失踪した人間とが語り合う  ほんとうに大切な時間」 というところが、このような詩を書く時を表しているように思えるからかもしれません。

1
黒髪
作品へ
(2023-10-06)

非常にブルースですね。感傷と苦み。言葉の文字になっているのが非常に美しく、 消えて行くでもなく残る感じがします(何となくの印象ですが)。 心の真実を詩に残して、何とはない思いが、たくさんの音になって、語り掛けてきます。 それで、感じるのは印象。絵画のような印象。詩を読むことの体験として、甘い味わいもあります。 救抜とか、辞書に載っていないような単語も生かされていて、感心します。 北へ行くこと、生きている時の記録。一つの意志が、きちんと持たれていることに感心します。 僕も、時には立ち止まってこんな思いをすることで、世界とのつながりの回路を増やせるんじゃないかと思いました。読んで、生きるための勇気のようなものを持てるように思いました。 きちんと生きている情景がここにあるので。

1
中田満帆
さんへ
(2023-10-06)

正直、いま詩を書いていてただわたしが描きたいのは情景そのものなんです。場面設定と人物と傍白さえあればどうにでもなるはずとおもいながら書いてます。ただ主張や思想といったもの、あるいは共感といったものには否定的で、情景の塊りが届けばいいとおもっています。

0
中田満帆
作品へ
(2023-10-06)

上のコメント、m.tasakiさんのまちがいでした。すみません。

0
中田満帆
さんへ
(2023-10-06)

ありがとうございます。詩でロードムービーがやれたらなとおもって書いてます。Feelin' Bad Bluesはもともと『38w』という詩につけられた仮題でしたが、今回の詩に合うおもいつけました。RY COODERのギターは好きで聴きます。じぶんはスライドギターをやらないのですが、いつか挑戦したいです。この作品は来年にリリースする最後の詩集『夜の雷光』に収録します。

2
中田満帆
黒髪さんへ
(2023-10-06)

ありがとうございます。詩の字面を行分けに拘らずに絵画化したいわけです。そうおもって書いています。極少人のための手紙(田村隆一)になっているのなら幸いです。

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2023-10-07)

いつもハードボイルドな印象のあなたですが、救いを誰かに夢想するくだりにへー、と思いました。でも自分を選ぶ。それが黒い犬。いくのはどこなのかな、地獄だとどうだろう。天国は居心地が悪いかな、それとも世界の反射で存在は皆在るのかな、そんな風に感じました。変な感想ですみません。ひらがなに漢字を開くのは妥当なのか、成功する場合もあるけど計算ずくにみえて姑息に見える時もあるから、やるのは私は微妙だなぁ、と思っています。ひらがなでしゃべりたいときってありますけども。こどもっぽっくなりたいときや、正直でありたいとき、など、など。どうでしょう。

1
田中恭平 new
田中恭平 new
作品へ
(2023-10-07)

Bluesには個人的に警戒しています。 要はデルタ・ブルースの聞き過ぎで、こころがスカスカになってしまいました。 まずさを感じるブルースということですが、男にも、老人にもそして混ざりあうから この黒い犬にも、自分自身を見いだしたとしたら、これは演劇的且つ シュルレアリスムにも通じていそうな作品だな、と思いました。 ともかく、この作品はいつかそれは具合の悪かった私を、確かに見出せる!

1
中田満帆
湖湖さんへ
(2023-10-09)

わたしはハードボイルドではないです。心の弱い人間です。地獄志願をしております。ひらがなはより口語的になるとおもって遣っています。

0
中田満帆
田中恭平 newさんへ
(2023-10-09)

まだまだブルースには半可通なわたしなので、デルタとシカゴのちがいも覚束ないありさまです。そうですが、心がスカスカですか。混ざり合うというは一種の比喩で、じぶんの文体を発見する切っ掛けが他者との混合だったりするということです。わたしもいま酒が切れて気分がよろしくない。

1
エイクピア
作品へ
(2023-11-09)

北の北へと言うとこの詩のニュアンスから敗北の北なのかもしれないと思いました。「かれ」とは何か。道標の老人か。なにもない三叉路とは何か。謎解き的な観点や、どんな解釈を望んでいるのだろうかと言う側面から読むと二読三読したくなる詩だと思いました。

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