私に赤いマルボロを教えた男は多分生きている
いや、教えてもらってはいない
私が勝手に忘れ形見にしているだけ
あんたが吸っていたから、ラキストから乗り換えた
何だかそうしないと何にも無かったことになりそうだったから
夢は覚めるまでは現実だからと思い込んだ
朝の四時過ぎにかかってくる、インスタグラムのビデオチャットが
名残惜しいわけではない
またかかってこないかなと思っているわけではない
あんたが忘れていったピアスをいつ返せるのかと
決まって、肝臓がアルコールで満たされている時だった
知ってるよ私の家がちょうどいい位置にあることくらい
相乗効果だったことも
それでもあんたが店を辞めたと聞いて
死にたいと口走ったって聞いて
もう会えないんじゃないかと思ったら
マルボロを吸いたくなったんだよ
置いてったピアスを無くしてしまったらと想像したら
気が狂いそうになった
だから私は愛しい人と会う時に付けていく
生きていたら、どうしようか
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作成日時 2022-01-16
コメント日時 2022-01-21
作品データ
コメント数 : 7
P V 数 : 895.3
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
#現代詩
#縦書き
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閲覧指数:895.3
2022/05/21 03時14分26秒現在
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読んで好感のもてるスタイル。しかしそれが詩文に昇華されているかというとそうではないと思う。小説ならいいのかもしれない。詩は頭で考え書いている感がすぐにわかると私の場合は無理で最後まで読めない。この人、生き様がこのスタイルなのかと、そうならなければ私は読まない。 偉そうにすみません。
0御拝読ありがとうございます。 好感の持てるスタイルということで、嬉しく思います。 この詩は頭空っぽな女が直情的に詩文を真似た体で書いたのでお待ちいただいた感想で良いかと思います。 そこまで伝えられて詩と言われてしまえばそれまでですし、言い訳に聞こえるかもしれませんが。 他の詩を読んでいただけると尚のことわかるかもしれません。
0僕が思う詩でいちばん大切なことがあるとすれば、村野四郎の受け売りですが、「詩の効用や価値を目的と混同することはいちばん危険なこと。」だと思っています。 僕はこの作品について、本当に良い意味で、日常から使っているような身近言葉が、詩文に載せられて僕から遠ざかってゆく感覚がとても心地よかったです。 美味しいお茶で一服して日常から離れてみる体験をするには、お茶っ葉も無駄に高級なだけではダメで、世界中の思い出の中で、ここしかない!というタイミングで嗜むことか最大の条件だと思います。 詩は高級な娯楽だと言ってる詩人もいますし、それでも今は色んな詩があって一概には何も言えませんが、それでも強いて言葉を選ばす言わせてもらうなら、この路線は好きです。
0コンビニの店員が無慈悲に消費期限切れをカゴに突っ込んで、 コンビニの客層は夜が深まるにつれて味が出て、 コンビニの窓はいつも何かお知らせしていて、 コンビニのゴミ箱はいつの間にか店内設置で、 コンビニの弁当はきっと無感動の 失礼します。ここに書かせて頂きます。そうではないことをふつふつ感じます。なぜいつまでもオレンジ色、目立った変わり映えのする客観性がないのか? 自分も社会に腰をおろしたことがが、浅くて、ないものなので分かりませんが、わりかし幸せではあります。 上の文、有ることを書いて、無い事実を切り取っている優しさが、面白いです。面白いな、というだけで、何かは守り続ける態度になる。 この詩だって、不良になってしまったような、私は不良になったぞ、と怒る態度の面白さ、誰かとのちゃんとした対決を自分も思いながら、人が誰かとの対決を願われるような、それは、爽快感です。
0御拝読ありがとうございます。 日常生活の、本人的には非現実的な、でも限りなく普遍的なものを詩にした次第ですので、そう言っていただけて何よりです。嬉しく思います。詩は時折高尚なものであるし、日常を際限なく恍惚に表したものでもあると思っています。その中で逆説的に恍惚が日常であるなら、その表現は普段から使っている言葉でいいのではないか?とも思いました。
0御拝読ありがとうございます。 古い詩の感想までいただけて嬉しいです。 怒ったと言うよりも、そういう状況を好んでいるといったような感じです。弄んでいる自分が好きなだけ、でもそれを楽しむだけの余裕がない、といったような。
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