それぞれに川は流れている - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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るる

だれのせいですか

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ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

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渇いた心を満たす雨に満たされていく

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それぞれに川は流れている    

すべての川は流れている すべての故郷の川は流れている 耳を傾けるならその川の流れを 聴くことができるだろう 乾ききった風と砂しか入らない 窓からせせらぎが流れてくる 台所の床をひたしてあなたの こめかみに触れてひたひた 今日の夕飯は肉じゃがを作ろうか それともあなたが今、耳を傾けている その川からすくいあげる故郷を 皿に盛ってくれるだろうか もう帰ることのできない はずの故郷の川の中州の 茂みに潜んでいる沼狸は どんな瞳をしていたのか 深夜の排水パイプを流れる音 あれはぼくの故郷のせせらぎ


それぞれに川は流れている ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 2822.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 34

作成日時 2020-02-09
コメント日時 2020-03-15
#テキスト
項目全期間(2024/04/23現在)投稿後10日間
叙情性136
前衛性00
可読性30
エンタメ00
技巧64
音韻54
構成74
総合ポイント3418
 平均値  中央値 
叙情性2.22
前衛性00
可読性0.50
 エンタメ00
技巧10
音韻0.80
構成1.20.5
総合5.72
閲覧指数:2822.8
2024/04/23 15時37分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

それぞれに川は流れている コメントセクション

コメント数(15)
るる
(2020-02-13)

思い出は 暗渠化されども 清く流る  (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668 先日、スーパーマーケットの駐車場の側溝に  ご年配の方々のひとだかりができていました。「なんですか?」と聞くと、その溝は どうやら小川に続いているらしくて「メダカがいるんだよ。で、とってるのさ」と言っておられました。かつて川だった部分が地下のパイプを通るようになっても、人の心の思い出という名前の川には、いきいきとした思い出が いつまでも棲んでいてくれると いいなあ。って、思いを 返詩として書かせていただきました。

0
るる
(2020-02-13)

ps本作品では、排水とあるので下水を扱うべきところ 上水にしちゃいました。この詩の哀しみは 私にはうまく表現できませんでしたが、すてきだと思いました。

0
ほば
(2020-02-14)

るるりら様 人の心の思い出という川、まさにその通りだと思います。 故郷といえば室生犀星の有名な詩がありますね。 >ふるさとは遠きにありて思ふもの >そして悲しくうたふもの >よしや >うらぶれて異土の乞食となるとても >帰るところにあるまじや いま、コメントを書きながらこの詩文の変奏を書いてたのかもしれないと思いました。

0
藤 一紀
(2020-02-14)

こんばんは。語り(の奥)に流れがあります。「あなた」を前に思う想いはやがて流れ、沼狸のいた中州の記憶も流れていきます。それらの流れがもう、ひとつの川で、または川であるかのような音楽のようです。

0
つつみ
(2020-02-14)

何故川はなくなったのだろうというルーツを調べたりしながら読みました。人がたくさん住むようになって、生活排水の問題、埋め立てなければならない事情、様々ありますが、この詩を見ていると、川はなくなったわけではなく、私たちの近くで生きているのだということを感じました。 「ひたひた」という表現が、肉じゃがを作るときの水の分量の「ひたひた」にもかかっている気がして、好きです。 川だけでなく、時の流れ、人の流れ、耳を澄ましてみることで感じることができる。その音が聞けるのは自分次第なのだということを改めて気づかされました。

0
ほば
(2020-02-16)

藤 一紀 様 川という川の流れやせせらぎが聴こえたとしたら良かったです。

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ほば
(2020-02-16)

つつみ 様 誰もが自分の中に川や平原、自由となる侵されない場所を持っていると思います。そこを豊かにするかしないかは自分次第なのかな。聴こえない音もそこにいるなら聴こえてくるもので、それが詩を書くことかもしれないし歌うことや踊ることかもしれない。表現が違うだけで。なんだか肉じゃが、が食べたくなってきました。

0
ミナト螢
(2020-02-17)

私もひたひたの部分と、肉じゃがを煮るイメージの想起に、心地よさを覚えました。この作品に、言葉のノイズのような音が聴こえると思えました。体感する詩みたいです。

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stereotype2085
(2020-02-18)

良かったです。肉じゃがの話が出てくるのが、この詩が教科書的な詩になるのを回避させている。最後の排水パイプの締めも物悲しく良かったです。

0
ほば
(2020-02-21)

ミナト螢 様 体感する詩、と言うのはかなり嬉しいです。ひたひた、という言葉が肉じゃがの料理する様子や川の流れのイメージと上手く重ねられたようですね。

0
ほば
(2020-02-21)

stereotype2085 様 肉じゃが、好評ですねぇ。ありがとうございます。教科書的な詩、恐らくありふれたものという意味で使われていると思うのですがよくよく考えてみると曖昧な言葉ですね。奇抜さや拙さを独創性と言いたくない凡人たる僕としては、そのありふれたレベルに先ずは足をかけなければなりません。肉じゃが、でありふれたものでなくなったとすれば、その先にも進める足腰が出来てきたのでしょうかね。

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ほば
(2020-02-21)

AB 様 リバー・ランズ・スルー・イット、を思い出しました。あれはいい映画でした。A River Runs Through It、と副題つけたらまたいい味が出たかもしれないですね。淀川のへりで酒を飲んだこともあったなぁ。この詩を読んで皆んなが思い浮かべる川の風景が様々にあることが何かひどく嬉しく思えてしまいます。

0
夜野 群青
(2020-02-22)

二連目と三連目の生活感の直結した描写を視る視線が優しいもので良いなぁと思いました。 水質汚染が叫ばれなくなった今も、やはり失いつつあるものに対して人は気持ちを抱くものだなぁとも。 ノスタルジックに溢れた詩でありました。

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kagerou
(2020-02-22)

自分の中の思い出、自然、聖域。そういったものがよく表現されているなあと感じました。

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ほば
(2020-02-23)

夜野 群青 様 そうですね。失いつつある、或いは帰ることのない場所へのノスタルジーはありますね。隔てられた距離が故郷をうむ。 kagerou 様 ありがとうございます。

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