幸せを阻害する未来を望んで、夢を見て
今になって俺は、私はついてないなんて、
不運だったなんて、あまりに虫がよすぎないか
そう、僕は辛辣だ、ちょっと棘があるかもしれない。
リテラシーと疑念の巣窟に、僕らはいつの間にか産まれ、生かされ、骨になり、骨を食べる結末を迎えている。22世紀には唾棄されるハレルヤの声を聴きながら。
空っぽの宝箱と空っぽの夜空。
SNSとAIに溺れて手に入れたものといえば、
無性に誰かを喰らい尽くしたくなる飢餓感と、
むやみやたらと人を傷つける攻撃性。
そいつは増殖して、繁殖して、ひたすらテリトリーを広げ、今では正論であるかのような、立ち居振る舞いを見せている。妙に強情で、高邁な様子を見せながら。
外に牙を剥けばそりゃ気楽だからな。自分の正当性を信じて疑わない盲目さと相まれば、なおさらだ
その現象は、僕でさえ例外ではないだろう。
昨日投げたナイフが今日僕の胸に刺さることだって、ままある。
異質なものと同質なもの、それらの境い目がなく地続きな世界のジレンマ。
そこで生きているのは、ひたすら口をつぐむ獏「莫迦」ともう一人の僕。
どうした、泣くなんて随分高尚な趣味だな
悲しいかい?涙の行き先は、二束三文の値打ちもない、憐憫の吹き溜まりだ
泣きたいならせめて昨日死んだ、
体が黒焦げになった、慕情の亡き骸のために泣いてやれ。
泣くならせめて、黒化したそいつのために。
幼子とともに揺りかごが揺れている、何も与えてくれない揺りかごが。
簡単に人が殺されて、簡単に埋葬される。
陰鬱な風景が、日常の一部として過ぎていく、消費されていく。
ファーストフードよりもたやすく、簡単に。
よく考えてみろ。昨日自死を選んだあいつは、実はあんたの一卵性双生児だったかもしれないのに。それなのに、どうだ。
夜空の下を歩いてみれば、なんだ別に驚くこともない。
21世紀の精神異常者なんて、今コンビニに入った、ジャージ姿のただの兄ちゃんじゃねえか。
誰かに手を差し伸べて欲しかったかい?
拒んだのは僕自身、あるいはあんたそのものじゃないのか
ブロークンコードとともにハレルヤが響いている。
掠れていく旋律とともに
いまだに消化できない幼少時の想い出を抱えたまま。
ハレルヤ、ハレルヤと歌う少女の夢を、
次から次へと獏「莫迦」が喰らい尽くしている
僕の飢餓感さえ追いつかないスピードで。
光でさえ届かない場所へと向かって
凄まじい、勢いで。
宝箱の中には、今日も何もない。
それでも僕らは鍵を手にしている。
作品データ
コメント数 : 13
P V 数 : 606.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-23
コメント日時 2026-01-24
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2026/01/25現在) |
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:606.0
2026/01/25 21時09分23秒現在
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橙色さんの作品も良かったけど、stereotypeさんの作品も私の中では、読み易さ(目に優しい)、読み進めるという点で、形は全く違いますが、甲乙つけがたい。読者への一定の配慮を感じます。 読後、何か、ロックやブルースで、こんな歌詞が有れば良いなと思いました。迷わず一票。
1もしもなんとなくカッコつけた言葉をポエムというのならば、この作品はポエムなのだろう。それも平成のポエムだ。まだ劇場版パトレイバーよろしく、スクラップアンドビルドを嘆くとポエムになると思ってる人がいるのか、という驚きが先にくる。そこがステロタイプさんの美質(...という話を以前にコメントしたおぼえがある)なのは理解している反面、この人は平成から時代進んでないんじゃねーの?という疑いが強まる。コンビニのおにぎりももう200円ですよ。それでも、 > 宝箱の中には、今日も何もない。 > それでも僕らは鍵を手にしている この最終連は、いい感じ。なにがいいのか?を説明するのが難しいですが、リアリティがある気がした。本当は今もパトレイバーの世界線を生きているのかもしれない。我々は。
0ちょっと返信は前後しておまるさんから。おまるさんのコメントは二つに分かれている。率直に言ってこの作品、というより私への「攻撃」そして、最終連への賛辞。前者はなるほどそう解釈する人がいるのかと思うと同時に、おまるさんがそう解釈したのは、私がどうこうという問題ではなく、おまるさんの認知能力、物事をカテゴライズする能力の問題であるように感じる。これはおまるさんを否定していない。私に見えていない部分があるのなら、おまるさんにも見えていない部分があるのは「当たり前」だからだ。スクラップアンドビルドを嘆くと…のくだりからコンビニのおにぎりももう200円ですよ、のくだりは、多分筆が乗って来たのだろう。自分に酔っているように感じる。しかし重ねて言うがおまるさんを否定はしていない。おまるさんを冷静に分析しているだけだ。 そして後半の賛辞、これは短いが重層的だ。ただ単にリアリティがある気がした、と褒めているのではない、しっかりとコメの前半の伏線を、パトレイバーの世界線というある種の概念を使って回収している。ここでは思ったことを書き散らかすだけでなく、創発性と発見が発揮されていると私の目には映った。 前半で作品の全体像に疑念を感じながらも、その疑念そのものが、おまるさんが信じたい世界像の「幻想」であるかもしれない、というところまで踏み込んでいて、立ち止まってしっかりと考えた形跡がある。それはとても良かった。もしこの詩で、おまるさんが信じていたい現在、世界、令和というものを多少なりとも動かせたのなら、それはこの詩の成功だろう。おまるさんの前途に祝福を。
1野良さん、コメントありがとう。待たせたね。俺もちょっと考え考え書かなければいけないことがあったから。そう、この詩は可読性を追求し、作風を一旦壊し、再構築した先に出来上がった作品だ。何か苦言を呈したくなる人もいるだろう。しかしこれは私の作品の完成形(もしそういうものがあるのなら)へ向かうための、避けて通れないものだった。まだまだ俺も過渡期にあるし、伸び代は無限大だ。迷わず一票。とても嬉しい。野良さんに最高の幸せが降ることを願ってやまない。ありがとう。
2少なくとも他人が「読む」という労力を割いて、作品の感想を書いている以上、それを「攻撃」と表現することは、その認識自体がズレていると思います。
0それでは苦言と言い換えよう。満足しましたか?
1認知の歪みの話をしています。
0まず私がおまるさんのコメントが欲しい、読んでくださいと要望しましたか?要望していたならあなたの指摘は正しい。読んであげて感想まで書いたのに攻撃とは、なんだ!認知がズレている! しかし事実はこうです。私はおまるさんに読んでもらって感想が欲しい、なんてお願いはしていない。 しかもこのサイトの基本方針として人格には言及しないというものがあったはずだが、おまるさんは作品の評のみならず、私の「人」にまで言及している。 その時点でおまるさんのコメの視座があまりよろしくないんですよ。 読んでくれて感謝はしている。だからこその考え抜いた返信だ。だがその丁寧な返信の一部が気に入らなかなったからといって不服を申し立てている。 そして自分には何も間違いはないのに自分は害を受けた、言い出している。 この時点で充分、頭のよいおまるさんのことですから、私の認知がズレているのではなくて、と理解し納得してくれると思う。いや、そう期待する。
1きちんと文章を読んで落ち着いて返信してもらえればうれしいです。一番はじめの私にコメントをちゃんと読んでください。私はステロタイプさんを攻撃したおぼえも、賛辞を贈ったおぼえもないので。シンプルに「白黒思考な決めつけはよくないですよ」といっています。 あと、これは意外と「常識」として認識されてない気がするので、ちょうどいい機会なので書きますが、通常「悪口を言われる人」って、かなりレベルの高い人なのですよね。 私は三浦果実や天才詩人2の悪口は書きますけど、ステロタイプさんの悪口を書く気にはなれません。
0失敬。害を受けたとは言っていないね。ただ当時はとても有益だったおまるさんとのやり取りが、どうも最近不毛なものになっているのが、私にはとても悲しい。1度目のコメントはなるほど、うまいと思わせる視点があった。だからこそ力を込めた返信をした。だがそれ以降のレスレスはあまり有益ではないと思う。そう思わないかい、おまるさん。この認識のズレ、認知の話で、二人の労力を削るのはあまりにもったいない。もっと詩の話、創作の話をしよう。その方が有意義だ。
1あ、おまるさん、遅れた遅れた。白黒思考の決めつけはよくないって、肯定か否定かで判断しない方がよくないってことね、コメントの内容について。理解理解。で!改めておまるさんのコメを読んでみたんだけど、やっぱり最終連になぜリアリティを感じたのかという「謎」に集約していくと思う。これは不思議な話で、リアルを感じさせるような語彙や表現は、実はこの詩には数多くて、特に八連目と九連目に顕著だ。なのにおまるさんは「宝箱」の最終連だと言う。実際僕もこの最終連を書き終えた時、この作品において書くべきことはすべて書いた、と思ったんだ。いくつか言葉を続けようとしたんだけど、不自然になってしまう。つまりこれがベストな形だった。なぜ宝箱、ある意味比喩だ、何かの例えだ、それがなぜこうも印象深く、おまるさんの言葉を借りれば、リアリティを持ったのか。理由はあとづけでも、なんでもいくらでもつけることが出来るが、最終的にはその理由は、僕にもわからないとしか言いようがない。つまり不可知なんですよ。語り得ぬものには沈黙せねばなるまいとは言いますが、だがしかし!あえて切り込もう。 実は僕らの明日にも未来にも何もない。ビッグクランチで宇宙は崩壊するのだから笑 それなのに僕らは何がしがの進歩やら発展やらを望んで、より大きな幸せを手に入れようと期待している。つまり希望の鍵を持った状態にある。その事実がこの宝箱の連には、わかりやすく、身近な感覚で描かれている。多分そこがリアリティを持った最大の理由だと思う。で!追記するが、だがやはり言葉は足りない。これだけでは不充分だろう。言えるのは、わからないものを追いかけて、表現しようとする、何がしかの形で、どうだい?と共有しようとする。それが創作や文学また、詩の面白みなのではないのかということ。おまるさんとのやり取りで随分遠回りはしたが、凡庸でありながら、言えなくもないという結論に辿り着いたのは、いいことだったと思う。
1はじめに「平成的」といったのは「世界の終わりに対する希求のようなもの」を感じたからですが、これはステロタイプさんの作品に一貫してあるものでもあり、また平成期(とくに90年代)のあらゆるカルチャーに見出せる心象だと思います。この世界の終わり感に対置すべきなのが宮台真司がいっていた「日常」なのですが、これは一言でいうとサブカルですね。ステロタイプさんの作品からはこの成分はあまり感じとれません。とはいえ、この両者はどこかしら似通ったものではある。双子の兄弟のようなもの。どちらもある種の物語なのです。今日の私たちにとっては、「物語」は真面目には信じがたいものになっていると思います。日常の制度も破壊されつくしてますから。かといって、90年代的「世界の終わり」が有望なのだろうか?というと、うーん、と唸ってしまいますね。リアリティというのは、端的にいって、この作品から思想的な視座が感じとれたからです。
0>日常の制度も破壊されつくしてますから。 かつては自明だった日常の制度も破壊されつくしてますから。
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