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正社員
今朝はアラーム音が 角のない数字でやってきた 温度が先に追いついて 理由はだいたい追いつかない 回転し続けるのは 水か、布か、 それぞれ 元の場所を忘れたまま とりあえずの棚へ収まる 報酬、数字、達成、 同じ重さを目指しても 違う、と言われて 隙間はすぐに埋められてしまう 紙幣は 同じ顔で重なり 違う重さを持つ 結果ではなく 長すぎる理由を 垂れ流しながら 紙幣に残る脂汗の跡 円環が2つ 大きな音で 出口に向かうほどに はじまりの顔を取り戻す 一部は入口に預けられたまま 引き出せない安心として 残しておいた 継続なんて たいてい後付けだ はじまりで考えると続かない 今夜は一時停止を選び 灯りを1つ消して 上がってくる灯りを待つ 明日という切り替えは とても便利で それでも、 明日はまだ水曜日 水平な面に身を置くと 骨は静かに交渉をやめ 内臓は心地よい場所に収まり 規則正しいふりをする
正社員 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1097.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-23
コメント日時 2026-02-01
| 項目 | 全期間(2026/06/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


読んでいる途中でこれは正社員の詩なのか?となりましたが、これはこれでよいのかもしれませんね。 いつのまにやら正社員であることが、公共性の根拠であるような、私からするとかなり違和感のある世界線になってきていると思います。 これは、たいした実績もない経営者がインターネットでブランディングだけ一丁前でご意見番みたいになるという言論の動向と、合わせ鏡な現象な気もしています。 今の社会はあきらかに劣等感駆動で動員されている。いや、昔からそうだったよという意見もあるだろうが、度が過ぎているというのか、加速度的に増幅している。 でないと所詮「正社員」が「特別」になるだなんてことが起きるはずがない。 10年前にゴールド爆買いしてた奴が今や小金持ちになってる。じゃあ、そいつが賢いのか?というと、そういうわけでもなく、たまたまの積み重ねでしかなく(友達とノリで始めたとか)、努力とかでもないような気がする。
0コメントありがとうございます。 ご指摘のとおり、このタイトルである必然性に引っかかりを覚えるのは自然だと思いますし、その引っかかりも含めて読まれること自体が、この作品の居場所なのかもしれません。 「正社員」という言葉が、いつのまにか公共性や正当性の根拠のように扱われている違和感には、私も強く同意します。これまでの社会人生活の中で得た感覚が影響してるのかもしれません。 この作品での「正社員」は、特別さを肯定するための言葉、というよりも、「空洞化した肩書き」の象徴のようなものをあらあらわしていて、本来は何も保証しないはずの属性が、比較や序列、劣等感の回路の中で意味を背負わされていく、その状況自体が主題に近いです。 しかし、おまるたろうさんのコメントを読んでから作品を読むと、努力や実績と無関係に、偶然やタイミングが富と言われるようなにすり替わっていく感覚、ゴールドの話も含めて、「正しさ」や「賢さ」などとは関係なく成り上がる構造については、作品でいうと >紙幣は >同じ顔で重なり >違う重さを持つ >結果ではなく >長すぎる理由を >垂れ流しながら 能力や努力では説明されていない、たまたまの結果だけが評され、理由は大したことなくても問われない構造。 それか、「成功の理由」があとから過剰に語られ、でもそれ自体は価値を生まない、という感覚に近いのかもしれない、という新たな気づきを得ました。 ありがとうございました。
0自分の作品を投稿するタイミングで他の方の作品を読んでみたりするのですが、うっかり見落としてしまうところでした。コメント寄せて下さった方の作品にも興味をもつ機会もあり、今回拝読しました。上品かつ透明感のある言葉で綴られ、どこか老成した一面も見るような深い意味も感じられました。
0コメントありがとうございます。 投稿の流れの中で出会っていただけたこと、とても嬉しく思います。 上品で透明感がある、と言っていただけたことは意外でもあり、同時に励みにもなりました。 正社員という言葉が孕む重さや曖昧さを、できるだけ装飾せずに置いてみたかったので、そこに何かを感じ取っていただけたなら幸いです。 また作品、拝読させていただきます。
0こんばんは。 アラーム音も、起床を手助けする 正社員になるのだろうか と 考えてしまいました。 それから、つつみさんは もしかしたら "回転"に注目されているのだろうか、と 創作者の部屋でも"回転"の 表現をみかけたので それも確か、洗濯だったかと思うのですが。ふと気になりました 野暮かもしれません。 >>理由はだいたい追いつかない というのが、 回転を眺めている時間の 余白 かもしれない 僕だったらぼーと そのように追いつかなさに 目が回りそうです。 >>同じ重さを目指しても >>違う、と言われて この連は恐らくポジティブな意味ではないと受け取るのですが、 違う、というのは 僕には 肯定的にも響きます。 長すぎる理由を垂れ流したときに 一枚目の紙幣とは、違う顔をして 微笑んでくれる、他者がいるかもしれないと考えたからです。 >>残しておいた >>継続なんて この連は、お金の支出に関する ある行為を思い浮かべたのですが たぶん違う気もします。 >>それでも、 >>明日はまだ水曜日 僕は小学生の頃 よく思っていました。共鳴します。 「規則正しいふりをする」 "ふり"というのが 絶妙な落としどころと感じました。 内臓、骨など 身体的な表現でとじて 円環して行きますが、 正社員 アラーム音、回転音、 紙幣を数える音 規則正しい朝を 遂行する自分 など。 一読者としては"ふり"に 余白があって 色々と 邪推かもしれませんが 考えながら、読ませて頂きました
1とても丁寧に読んでくださって、ありがとうございます。一行一行に立ち止まりながら受け取っていただけたことが伝わってきて、嬉しく思いました。 >違う が肯定的に響いた、という読みについてですが、私自身もその感覚に少し驚きつつ、なるほどと思いました。同じ重さを目指しても「違う」と言われる場面は、否定や不適合として書いたつもりではあるのですが、同時に、同一化から外れることでしか残れない呼吸のようなものも、確かにそこにあったのだと思います。だからこそ、他者の側で微笑みが生まれる可能性として読んでいただけたことは、とても腑に落ちました。 >回転 についても触れてくださってありがとうございます。洗濯の回転は、私にとって「動いてはいるけれど、どこかに辿り着いている感じがしない状態」の象徴のようなものです。理由が追いつかない、という行も、まさにその回転を眺めている余白の時間を書いたものでした。ぼーっとしていると目が回りそう、という感覚は、かなり近いところにあると思います。 >明日はまだ水曜日 という一節に共鳴していただけたことも嬉しかったです。私は今は専業主婦ですが、社会人の頃よりずっと自由なはずなのに、自由になった途端、逆に規則正しく過ごしてしまう自分がいます。この感覚も、やはり回転に似ているなと感じています。外側の枠がなくなっても、内側に残ったリズムだけが回り続けているような感じです。 最後の >規則正しいふりをする についてですが、これは規則正しくありたいというよりも、そうふるまっていないと次の日に起きられないような、不安や惰性に近い感覚を書いたものでした。骨や内臓が収まる描写も、安心というより、仕方なく落ち着いている、というニュアンスだったように思います。 たくさん考えながら読んでいただき、本当にありがとうございました。 いただいた読みは、私自身が言葉にしきれていなかった部分を照らしてくれたように感じています。
0韻の完成度を重要視する詩についての論がありますが、本作はそれに尽きるように思います。ラップヒップホップはまずフローだと、体感が先になり次にlyricが頭脳に沁みてくると、きいたことがあります。これを更に深化させるには、おそらく即興性ではなかろうかと。緻密に推敲を重ねるのではなくて、一筆書きに重点を。吟遊詩人というやつですね。上から目線のアドバイスみたいなコメント、失礼しました。
0コメントありがとうございます。 ご指摘いただいた「即興性」や「一筆書き」については、これから意識的に挑戦してみたいと思う一方で、自分がそこに少し距離を感じている理由も、今回のコメントを読んで考えるようになりました。 おそらく、即興で出てきた言葉をそのまま肯定することに、まだ自信がないのだと思います。良くしたい、整えたいという気持ちが先に立ち、無防備なまま出てきた言葉を「これはこれでいい」と受け止めきれないところがあるのかもしれません。 また、一筆書きは自分の癖や生々しさがそのまま出る行為でもあるので、そこに少し怖さもあります。 ただ、ご指摘を受けて振り返ると、洗濯や回転といったモチーフのように、結果的には即興的な感触から生まれた表現も多く、完全に遠い書き方ではないとも感じました。 今後は、完成度を高める前段階としての即興や、一度きりの線を引くような書き方も、もっと自分に許していきたいです。 緻密さと同時に、手を離す感覚も大切にしながら、表現の幅を広げていけたらと思います。 丁寧な読みと率直なアドバイスを、本当にありがとうございました。
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